JPH01207432A

JPH01207432A - 特殊複合糸

Info

Publication number: JPH01207432A
Application number: JP2734188A
Authority: JP
Inventors: Masanori Saka; 坂　正悳
Original assignee: Toyobo Co Ltd
Current assignee: Toyobo Co Ltd
Priority date: 1988-02-08
Filing date: 1988-02-08
Publication date: 1989-08-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、ソフトな風合を有する特殊複合糸に関する。

（従来の技術）ステープルファイバーを用いた紡績糸は、強力と後加工
性とを付与させるために一定方向の実撚を加えられてい
る。

また、最近では周辺繊維で無撚状の糸条を束ねた紡績糸
、無撚状のステープルファイノく−をフィラメント若し
くは細いヤーンでらせん条に巻付けたカバードヤーンも
しくはラフピングヤーン、又は無撚状の糸条とフィラメ
ントとを引揃えて同一の撚角度で施撚されたスパイラル
ヤーン若しくはフィラメントを無撚状の糸条の内層へ供
給して施撚されたコアヤーンが商品化されている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、これらの糸は、いずれにせよ、高い撚数
か強い結束力を与えられている。これは、糸としての基
本特性をすなわち強力と後加工性とを与えるためである
が、そのため、これらの糸は硬くなり勝ちであり、ステ
ープルファイバーの風合を充分に出したソフトな風合の
紡績糸は今だ開発されていない。また、これらは、後加
工性を上げるために双糸使いで用いられ、比較的太番手
のものが多い。

本発明は、ステープルファイバーの風合をフルに発揮し
た紡績糸様の特殊複合糸を提供しようとするものである
。

（課題を解決するための手段）本発明は、かかる課題を解決するために次の手段を取る
ものである。すなわち、本発明は、短繊緯糸条とフィラ
メント糸とからなる糸条と他のフィラメント糸または紡
績糸とが撚られていることを特徴とする特殊複合糸であ
る。

以下に本発明の詳細な説明する。本発明においては短繊
維糸条がフィラメント糸と一緒に撚られているところに
大きな特徴がある。該短繊維糸条は該特殊複合糸にソフ
トな風合を与えるためである。そのために該短繊維糸条
は、実質的に無撚のステーブルファイバー束でなければ
ならない。例えば、粗糸をド゛ラフトしたいわゆるフリ
ースの如きものが挙げられる。前記短繊維糸条を構成す
るステープルファイバーの平均繊維長は２５〜１００■
■カ好ましい。勿論、該ステーブルファイパーツ長さは
、等長カットでも不等長カットのいずれでもよい。また
、該ステーブルファイバーの太さは、０．５〜６デニー
ルのものが好ましいが、通常の粗糸の形態に加工でき、
且つドラフトできるものであれば特に制限されるもので
ない。

前記ステープルファイバーの例としては、羊毛繊維、ア
ンゴラ繊維、モヘア繊維、シルクなどの動物繊維をはじ
め綿、麻、などの植物繊維、蛋白アクリロニトリル共重
合体繊維のステープルまたはこれらの混紡繊維などがあ
げられる。

もちろん、前記短繊維糸条は好ましくはアンゴラ繊維ま
たはモヘア繊維を少くとも５重量％以上含むものが良い
。

他方前記糸条に含まれるフィラメント糸の本数は１〜２
本が好ましく、１本がさらに好ましい。

これは、短繊維糸条のステープルファイバーの風合を損
ねずに外部からの引張力に対して安定した糸強力を付与
するためである。従って、該フィラメント糸の糸強力は
好ましくは７５ｇ以上保持するものが好ましい。

もちろん、熱水収縮率も１０％を越えない方が扱いよい
。具体的にはシルクポリエステル、ボリアアミドなど比較的高強度（３ｇ／ｄ以上）のフィラメン
ト糸であれば２０〜５０ｄ程度のフィラメント糸が好ま
しい。また、レーヨン、蛋白アクリロニトリル共重合体
系、アセテート系であれば３５〜７５ｄ程度の太さのフ
ィラメント糸が好ましい。モノフィラメントかマルチフ
ィラメントの選択は製品の風合によって決まるが、一般
にマルチフィラメントで十分である。いｒれにせよ、紡
績糸に比べ細い糸番手（デニール）で高い強力があるの
で結果として細い特殊複合糸が得られるこになる。

また、前記糸条と撚られている他のフィラメント糸また
は紡績糸は前記糸条に含まれるフィラメント糸と素材が
同じでもまた異なったもので良い。また、本数は１〜２
本が好ましく、さらには１本がより好會しい。

次に、前記フィラメント糸と前記他のフィラメント糸ま
たは紡績糸とを合わせた割合は、特殊撚糸の中で１０〜
５０重量％好ましくは１５〜３５重量％を占めるのが好
ましい。

また、該特殊複合糸の撚係数（メトリック）は、４０〜
７０が好ましい。また、ノンサイジングで経糸に使える
織糸用糸では撚係数９０〜１２０が好ましい。ここに、
撚係数には、撚数をＴ（ｔ／ｍ）、メートル番手をＮｍ
とすると、Ｔ＝Ｋｆ−ｖ石−であられされる。このよう
にして得られた特殊複合糸りは、第１図に模式図で示さ
れる。図で、Ａが他のフィラメント糸または紡績糸、Ｂ
がフィラメント糸、Ｃが短繊維糸条を示すものである。

ここで、本発明の特殊複合糸の製造法について述べる。

図は、その製造装置である精紡機の主要部を示すもので
、第２図はその正面図である。図において、粗糸Ｃをに
ドラフトしてフロントトップローラ１、フロントボット
ムローラ２に導くとき、他のフィラメント糸または紡績
糸Ａ１フィラメント糸Ｂをヤーンガイド４，５に通し、
さらにコレクター３に導いて、フィラメント糸Ｂを粗糸
Ｃと重ね、他のフィラメント糸または紡績糸Ａは単独で
フロントトップローラ１、フロントボブトムローラ２に
供給し、フロントローラ゛を出たところでドラフトされ
た粗糸Ｃ（短繊維糸条）とフィラメント糸Ｂとを他のフ
ィラメント糸または紡績糸Ａと一緒に撚って特殊複合糸
りとなすのである。

この製造方法は、精紡−工程で短繊維糸条とフィラメン
ト糸とを絡ませ、ついで他のフイラメント糸または紡績
糸とを撚合わして特殊複合糸を得るという画期的な手法
であってコストメリットが著しく大きい。

（実施例）実施例　１ポリエステルマルチフィラメント糸（１５ｄ／９ｆ）と
羊毛フリースとを重ね合わせて１００ｄの糸条を製造し
、該糸条とシルクフィラメント糸２１ｄとをＺ４３０ｔ
／ｍで撚合わせて特殊複合糸を製造した。この特殊複合
糸は、１／７４Ｎｍ程度の細い糸であり、糸強力も１６
３ｇと高いもので、しかも後加工性にすぐれていた。ま
た、この糸を２８ゲージの丸編機へ仕掛けて天竺編地を
編成した。

得られた編地は、斜行もなくソフトタッチ外観が均斉で
高級感ある薄地の布帛が得られた。なお、特殊複合糸に
含まれるフィラメントの混率は、３０重量％てあり、撚
係数は５０で、短繊維糸条を構成するステープルファイ
バーの平均繊維長は、７６−１であった。

（発明の効果）本発明の特殊複合糸は、ステープルファイツク−の性質
を充分に発揮したソフトな風合を呈し、しかもピリング
発生も少なく、紡績糸では得られない柔らかい風合と後
加工性に耐える糸であり、しかも、低い撚数であっても
、短繊維糸条とフィラメント糸との絡合が高く、ひいて
はノンサイジングで経糸に使用でき、１／３０〜１／８
ＯＮｍの線番′手のものまで得られ、しかも単糸使いも
できるという顕著な効果が奏される。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係り、第１図は本発明の特殊複合糸、第２
図はその製造装置の正面図、第３図はその側面図である
。１・・フロントトップローラ、　　３・・コレクターＡ
・・他のフィラメント糸または紡績糸、　　Ｂ・・フィ
ラメント糸Ｃ・・ドラフトされた粗糸。特許出願人　　東洋紡績株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

短繊維糸条とフィラメント糸からなる糸条と他のフィラ
メント糸または紡績糸とが撚られていることを特徴とす
る特殊複合糸。