JPH05156540A - 多層複合糸 - Google Patents
多層複合糸Info
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- JPH05156540A JPH05156540A JP35010091A JP35010091A JPH05156540A JP H05156540 A JPH05156540 A JP H05156540A JP 35010091 A JP35010091 A JP 35010091A JP 35010091 A JP35010091 A JP 35010091A JP H05156540 A JPH05156540 A JP H05156540A
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Abstract
性に優れた多層複合糸を供給する。 【構成】 フイラメント群を芯にしてそのまわりを短繊
維で包んだ繊維束と、短繊維のみからなる繊維束とが所
定割合で繊維束と同じ方向に撚られた多層複合糸。
Description
束と短繊維のみからなる繊維束から成る衣料用の多層複
合糸に関し、更に詳しくは、連続フイラメントが短繊維
で安定して被覆され、且つ耐摩耗性に優れた性能をもつ
多層複合糸に関する。
してステープル繊維が鞘部、フイラメント繊維が芯部を
構成するコアヤーンがあるが、鞘部繊維の被覆性が不十
分である。芯部繊維が見えると、芯部繊維との物性差に
よるイラツキが目立ちかえって商品価値を低下せしめる
欠点を有し、更に耐摩耗性に関してはステープル繊維の
絡合がわるく、フイラメント繊維と分離するいわゆるシ
ース抜けがし易い欠点を有する。また、特開昭58−1
04236に見られるようにリング精紡機を利用して2
本の粗糸と1本の長繊維糸条を用い、まず1本の短繊維
フリースで交撚糸状に被覆し、さらにこれを他の1本の
短繊維のフリースで交撚被覆する被覆糸も提案されてい
る。該被覆糸は耐摩耗性については改善されているが、
長繊維糸条が2本の短繊維フリースから受けるテンショ
ン・バランスにより常に交撚点が変動し均斉な糸条が得
がたく、更に交撚糸状に被覆した糸構造のため被覆性が
不十分であり、且つ交撚点が変動することからも安定し
た被覆性が得られない致命的な欠点を有する。
欠点を解決しようとするものであり、その課題とすると
ころは芯部繊維を安定して被覆するとともに、更に耐摩
耗性に優れ、且つ毛羽が少なく均斉な糸条であるという
これまでの複合糸では得られなかった性能を有した多層
複合糸を提供するものである。
決するために次のような手段を採るものである。すなわ
ち、本発明は、撚係数Kが2.0以下で同方向の撚をも
つ、芯のフイラメント群と該フイラメント群を囲む短繊
維とからなる芯鞘構造の繊維束Aと、短繊維のみからな
る繊維束Bとが、前記繊維束A、Bの撚方向と同方向に
施撚されている複合糸であって、該繊維束A、Bの構成
比A/Bが重量比で0.4〜2.3の範囲にあり、該複
合糸の毛羽指数が200〜500であることを特徴とす
る多層複合糸である。
はあくまでも説明のためのものであって、本発明はこれ
によって限定されるものでない。図1において繊維束A
は芯がフイラメント群で鞘が短繊維SAからなり繊維束
Bは短繊維SBで構成されている。該両繊維束A、Bは
実撚が施され集束されている。なお、撚係数Kは英式綿
番手Ne、撚数T(インチ当り)を用いてT=K・Ne
1/2 であらわされ、Kは2.0以下が好ましい。2.0
以下を得るためには繊維束Aと繊維束Bの間隔、すなわ
ち図2においてリング精紡機の同一のバック・ローラー
1に2本の粗糸a、bを同時に供給し、この両粗糸aと
bの中心から中心までの間隔をDとするとき4mm≦D
≦12mmとなるように調整することにより得ることが
できる。両粗糸の間隔Dが4mm未満だと、撚係数Kが
2.0以下とならず、更に毛羽指数200〜500の複
合糸を得ることができない。また、両繊維束の間隔Dが
12mmをこえると操業性が著しく低下するために好ま
しくない。フイラメント群Fは繊維束Aに相当するフリ
ースの真中に重ねて供給される。本発明において繊維束
A、Bの撚方向と同方向に施撚するさいの撚係数Kは
2.0〜7.0が好ましい。また、該繊維束A、Bの構
成比A/B(重量比)が0.4以上2.3以下であるこ
とが必要である。繊維A、Bの構成比A/B(重量比)
が0.4未満では短繊維で安定してフイラメントを被覆
することは困難となり、2.3をこえると、操業性が著
しく低下するとともに耐摩耗性に対しては短繊維の絡合
が悪く相互補完の効果が発揮されなくなる。なお、この
意味からA/B(重量比)が0.5〜2.0が好まし
い。
てはポリエステル、ポリアミド、ポリアクリル繊維など
の合成繊維のほか、プロミックスなどの半合成繊維など
一般に衣料用に供されるフイラメント繊維が用いられる
が、強力を有する糸とするためにはポリエステル繊維を
用いることが好ましい。またフイラメント本数は6本以
上あることが短繊維との絡合を強固にするために望まし
い。他方、短繊維としては通常の紡績工程に供されるも
のであれば特に限定されるものではない。また、繊維束
Aと繊維束Bにおける短繊維は同じである方が好ましい
が、異なっていてもさしつかえない。
なるマルチフイラメント糸30d−18fを用いステー
プル繊維としては米綿を主体とする綿繊維を用い、図2
に示す方法により複合紡績糸Ne30′S を得た。この
ときの繊維束A、Bの構成比A/B(重量比)は1.4
である。また繊維束A、Bの間隔は6mmとなるように
調整し、フロントローラー2以前でドラフトされる粗糸
aの綿フリースの中央にフイラメント群を重ね合わせ、
リング紡績により撚数20.3T/inで実撚を付与し
ボビンに巻取った。得られた多層複合糸は芯がフイラメ
ント群F、鞘が短繊維SAからなる芯鞘構造を有する繊
維束Aと、短繊維SBのみからなる繊維束Bからなり、
該多層複合糸の毛羽指数は310(1mm以上)であっ
た。該多層複合糸を用い19ゲージの丸編機にてフライ
スに編立を行ない次いで綿サイドの染色仕上をしたとこ
ろ編地の表面タッチは綿糸のさわやかな触感を呈し、フ
イラメント群が安定して被覆された、均斉度に優れた外
観を有した布帛が得られた。また、耐摩耗性にも優れた
特性を示した。なお、上記本発明の多層複合糸の特性を
従来のフイラメント群とステープル繊維が芯鞘構造に配
されたコアヤーンと比較するために上記実施例と同様の
素材すなわち、ポリエステルマルチフイラメント糸30
d−18fと綿繊維によるコアヤーンNe30′S を作
成し同様の編地を作り染色加工した布及び糸についてそ
の特性を比較した結果を表1に示す。
ン、均斉度(u%)は、イブネステスターUT−III
型、毛羽数(1mm以上)はF−インデックステスタ
ー、抱合力回数は経糸抱合力試験機(蛭田理研製)によ
り測定したものであり、経糸抱合力試験機は、直径20
cmのチタン製表面の円型ドラムを80回/分で回転さ
せ、糸の一端を固定し、他端に70gの荷重をかけてこ
のドラムに接触させ、糸が切断する迄の回転数をあらわ
して抱合力の程度を示すものである。また、風合い(触
感)、編地の均斉度、被覆性は官能評価によるものであ
り非常に良好◎、良好○、普通△、悪い×の4段階で7
人で評価し最も多く評価された段階値で示した。表1に
示す通り、本発明による多層複合糸は、均斉度に優れ、
被覆性、耐摩耗性の優れた、毛羽の少ない性能であっ
た。また、本発明に係る編糸は綿糸タッチで、風合い、
均斉性に優れていた。
を含み、しかもこのフイラメント群を短繊維で充分に被
覆し、しかも耐摩耗性に優れた糸で衣料用途として好適
なものである。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 撚係数Kが2.0以下で同方向の撚をも
つ、芯のフイラメント群と該フイラメント群を囲む短繊
維とからなる芯鞘構造の繊維束Aと、短繊維のみからな
る繊維束Bとが、前記繊維束A、Bの撚方向と同方向に
施撚されている複合糸であって、該繊維束A、Bの構成
比A/Bが重量比で0.4〜2.3の範囲にあり、該複
合糸の毛羽指数が200〜500であることを特徴とす
る多層複合糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03350100A JP3102515B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 多層複合糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03350100A JP3102515B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 多層複合糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05156540A true JPH05156540A (ja) | 1993-06-22 |
JP3102515B2 JP3102515B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=18408237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03350100A Expired - Fee Related JP3102515B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 多層複合糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3102515B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0770857A (ja) * | 1993-08-25 | 1995-03-14 | Kanebo Ltd | 抗菌性を有するコアヤーン |
DE4433710A1 (de) * | 1993-09-27 | 1995-03-30 | Toyo Boseki | Verbundgarn mit ausgezeichneter faltenwurfverhindernder Steifigkeit, Steifigkeit und Elastizität |
JP2008248402A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Unitika Textiles Ltd | 長短複合紡績糸の製造方法 |
KR101102070B1 (ko) * | 2009-11-11 | 2012-01-04 | (주) 우일실업 | 흡한속건성 및 형태안정성을 가지는 코어-스펀사 및 이의 제조 방법 |
JP2013177708A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Toyobo Specialties Trading Co Ltd | 防シワ性に優れたハンカチ |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP03350100A patent/JP3102515B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0770857A (ja) * | 1993-08-25 | 1995-03-14 | Kanebo Ltd | 抗菌性を有するコアヤーン |
DE4433710A1 (de) * | 1993-09-27 | 1995-03-30 | Toyo Boseki | Verbundgarn mit ausgezeichneter faltenwurfverhindernder Steifigkeit, Steifigkeit und Elastizität |
JP2008248402A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Unitika Textiles Ltd | 長短複合紡績糸の製造方法 |
KR101102070B1 (ko) * | 2009-11-11 | 2012-01-04 | (주) 우일실업 | 흡한속건성 및 형태안정성을 가지는 코어-스펀사 및 이의 제조 방법 |
JP2013177708A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Toyobo Specialties Trading Co Ltd | 防シワ性に優れたハンカチ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3102515B2 (ja) | 2000-10-23 |
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