JPH01205981A - 内周刃およびその製造方法 - Google Patents

内周刃およびその製造方法

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JPH01205981A
JPH01205981A JP2731988A JP2731988A JPH01205981A JP H01205981 A JPH01205981 A JP H01205981A JP 2731988 A JP2731988 A JP 2731988A JP 2731988 A JP2731988 A JP 2731988A JP H01205981 A JPH01205981 A JP H01205981A
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JP
Japan
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cutting edge
forming plate
base
edge forming
inner peripheral
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JP2731988A
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Takatoshi Ono
小野 喬利
Ryoji Taguchi
良二 田口
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Disco Corp
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Disco Abrasive Systems Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24DTOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
    • B24D5/00Bonded abrasive wheels, or wheels with inserted abrasive blocks, designed for acting only by their periphery; Bushings or mountings therefor
    • B24D5/12Cut-off wheels
    • B24D5/126Cut-off wheels having an internal cutting edge

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、切れ刃の緊張手段が施されている内周刃およ
びその製造方法に関するものである。
【従来の技術〕
フェライト、半導体基板、シリコンインゴット等の切断
や溝加工を精密に行うカッターとして内周刃が広く利用
されている。この内周刃は第9図に示すように、ステン
レスや鉄製材料からなる環状の基台1の内周端縁にダイ
ヤモンド、ホラシン、CBN等の微細な砥粒2を電鋳等
の手段によって電着して切れ刃3を形成したものである
この種の内周刃を用いて精密加工を行う場合、切れ刃3
の振れを防止する必要がある。この切れ刃3の振れを防
止するため、従来においては基台1の外周端縁部に複数
の穴4を円周等間隔に設け、加工装置に内周刃を取り付
ける際に、穴4を利用して内周刃に半径方向の外側に向
けて張力Fをかけ、切れ刃3を緊張状態に維持していた
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のように、内周刃に張力Fを加えて
切れ刃3を緊張させる場合、各式4に作用する引張力を
均一に調整するのが難しく、切れ刃に歪みが生じたり、
内周刃の心がずれてしまう等の問題が生じやすく、この
ような問題を生じないようにするには、熟練した者が長
時間かけて調心作業を行わなければならないという不便
があった。
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたもの
であり、その目的は、前記切れ刃の困難な緊張作業を行
うことなく切れ刃の緊張状態を達成でき、しかも内周刃
の面倒な調心作業を行うことなく内周刃を正しく加工装
置に装着することができる内周刃と、その内周刃の製造
方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の内周刃は第1に、内
周端縁部に砥粒切れ刃が電着によって形成されている環
状の切れ刃形成板と、この切れ刃形成板の外周端縁部側
に連接されて該切れ刃形成板を保持する環状の基台とを
有する内周刃において、前記切れ刃形成板と基台とは線
膨張係数の異なる材料によって形成されていることを特
徴として構成されており、また、本発明の内周刃は第2
に、内周端縁部に砥粒切れ刃が電着によって形成されて
いる環状の切れ刃形成板と、この切れ刃形成板の外周端
縁部側に連接されて該切れ刃形成板を保持する環状の基
台とを存する内周刃において、基台の表面には環状の溝
が形成され、その溝内に内周刃の使用状態で切れ刃を緊
張させる緊張リングが嵌合固定されていることを特徴と
して構成されている。
さらに、本発明の内周刃の製造方法は第1に、環状をし
た基台の一方側の表面に該基台と線膨張係数の異なる金
属層を電着により形成して切れ刃形成板を設け、次に、
基台の内周領域を溶解除去して切れ刃形成板を露出させ
、該切れ刃形成板の内周端縁部に砥粒を電着することを
特徴として構成されており、また、本発明の内周刃の製
造方法は第2に、環状をした基台の一方側の表面に該基
台と線膨張係数の異なる金属を母体金属とした砥粒層を
電着により形成して切れ刃形成板を設け、次に基台の内
周領域を溶解して切れ刃形成板を露出することを特徴と
して構成されている。
〔作用〕
本発明の内周刃は基台と切れ刃形成板との線膨張係数が
異なっており、例えば、基台の線膨張係数が切れ刃形成
板のそれよりも大きいときは、内周刃としての使用温度
よりも低い温度で切れ刃形成板を電着形成すれば、内周
刃の使用時には電着形成時よりも温度が上昇するので、
基台の方が切れ刃形成板よりも大きく膨張する。したが
って、切れ刃形成板は外側に向けて引っ張られることと
なり、自動的に切れ刃の緊張状態が確保される。
また、基台の線膨張係数が切れ刃形成板のそれよりも小
さいときは、内周刃としての使用温度よりも高い温度で
切れ刃形成板を電着形成すれば、内周刃の使用時には電
着形成時よりも温度が低下するので、切れ刃形成板の方
が基台よりも大きく縮もうとする。ところが、基台は切
れ刃形成板よりも縮み量が小さいから、この基台の内側
に連接されている切れ刃形成板は基台によって半径方向
に引っ張られることとなり、切れ刃の緊張状態が自動的
に得られることになる。
さらに、基台に環状の溝を設け、その溝内に切れ刃形成
板を緊張させる緊張リングを嵌め込んだ内周刃において
は、この緊張リングが切れ刃形成板を引っ張る方向に作
用するから、同様に、切れ刃の緊張状態が得られること
になる。
〔実施例〕
以下、本発明の内周刃およびその製造方法に関する実施
例を図面に基づいて説明する。
第1図には本発明に係る内周刃の第1の実施例を示す斜
視図が示されている。
同図において、内周刃は円環状の基台1と、この基台1
の内端側に連接する円板環状の切れ刃形成板5と、この
切れ刃形成板5の内周端縁部に電着された砥粒切れ刃3
とからなる。本発明では、基台1と切れ刃形成板5とを
異なる線膨張係数の材料によって形成することを特徴と
しており、この第1の実施例では基台1をアルミニウム
材料で形成し、切れ刃形成4Ji 5をアルミニウムよ
りも線膨張係数の小さいニッケル金属によって形成して
いる。
第2図には前記第1の実施例の内周刃の製造方法が示さ
れており、以下、これについて説明する。同図(a)に
示すように、基台lの素材として中心孔7を有するアル
ミニウム装の円板が使用され、第2図(b)に示すよう
に、この円板の片面側にニッケル金属を電鋳により析出
成長させ切れ刃形成板5を形成する。木筆1の実施例妃
おいては、この電鋳処理は内周刃の使用温度よりも低い
温度で行うことが重要である。この電タノを方法は公知
の手段によって行われる。例えば、基台1のメツキ形成
面8を除いた他の表面を絶縁物で被覆し、その基台1を
、例えば、硫酸ニッケルを含む電鋳浴液中に浸漬し、基
台lを母型としてメツキ処理を行うことにより、メツキ
形成面8にニッケル金属が析出成長して切れ刃形成板5
が形成される。この状態で前記絶縁物を除去すれば、第
2図(b)の状態となる。
次に、第2図(C)に示すように、基台lのメツキ形成
面8と反対側の面の外周端縁部および外周側面に絶縁層
10を設け、基台1をアルミニウム溶解液(カセイソー
ダ20%水溶液)中に入れれば、基台1の中央部のアル
ミニウムが溶解除去され、切れ刃形成板5が露出する。
この状態で、切れ刃形成板5の内周端縁部を除いた他の
部分を絶縁物で覆い、基台1を、例えば、硫酸ニッケル
と、ダイヤモンド、ホラシン、CBN等、適宜の微細砥
粒との混合電鋳浴液中に浸漬して電鋳処理を行うことに
′より、切れ刃形成板5の内周端縁部に砥粒2が電着さ
れ、切れ刃3が形成される。この切れ刃3の形成後、前
記絶縁物を除去すれば・目的とする第1図の内周刃が得
られることになる。また、切れ刃3と切れ刃形成板5と
を同時に成長させる方法も知られている。すなわち、メ
ツキ形成面8の内周縁部に予めダイヤモンド等の砥粒を
適宜堆積しておき、この状態で、メツキ形成面8にニッ
ケル金属を析出させれば切れ刃形成板5と、切れ刃3と
が同時に形成される。
さらに、切れ刃形成板5の内周O:i縁部に砥粒2を電
着させる場合、第3図に示すように、切れ刃3の刃先を
厚くすることも可能であり、このように刃先を厚くすれ
ば、内周刃の切削加工時に、被加工物が切れ刃形成板5
の側′面に当たらなくなり、円滑な切削加工が可能とな
る。
この第1の実施例の内周刃を用いて切断や溝切りの加工
を行う場合は、基台lを利用して内周刃を加工装置のス
ピンドルに装着する。この装着に際し、基台1は円環状
に形成されているむのであるから、基台lの切削等の精
密加工が容易であり、高精度のもとに製作できるので、
前記加工装置に装着する際に、調心作業を特に必要とせ
ず、スピンドルに嵌め込むだけでスピンドルと内周刃と
の心合わせが達成できる。
また、内周刃は切れ刃形成板5の電着時よりも高い温度
で使用されるから、基台lと切れ刃形成板5はいずれも
電着時から使用時にかけて膨張する。この場合、基台l
の方が切れ刃形成板5よりも線膨張係数が大きいから、
基台1の方が余分に膨張する。この結果、切れ刃形成板
5は基台1によって半径方向の外側に向けて引っ張られ
るので、切れ刃は緊張状態を維持し、加工時に振れが発
生するということがない、また、切れ刃形成板5は全周
に渡り半径方向に均一な引っ張り力を受けるから、切れ
刃の緊張時に心がずれたり、切れ刃3が歪むということ
もな(、高精度の精密加工が可能になる。
第4図には本発明に係る内周刃の第2の実施例が示され
ている。この第2の実施例の内周刃は切れ刃形成板5を
、ニッケル金属を母体金属とじた砥粒層によって形成し
た点が第1の実施例の場合と異なっており、他の構成は
前記第1の実施例と同様である。
この第2の実施例の内周刃を製造するには、第1の実施
例と同様に、電鋳処理を利用して行われるが、前記第1
の実施例と異なるところは、切れ刃形成板5の電着形成
に際し、基台1をメツキ形成面8以外の面を絶縁処理し
た状態で硫酸ニッケルと砥粒の混合電鋳浴液中に浸漬し
、メツキ形成面8上にニッケル金属を母体金属とした砥
粒層を切れ刃形成板5として析出成長させたことである
、したがって、第2の実施例においては切れ刃形成板5
自体が切れ刃3として機能し、切れ刃形成板5の内周端
縁部に改めて砥粒を電着する作業は省略されることにな
る。
木筆2の実施例は前記第1の実施例と同様に基台1の線
膨張係数が切れ刃形成板5のそれよりも大きいから、内
周刃の使用温度よりも低い温度で切れ刃形成板5を電着
すれば、内周刃の使用時には切れ刃が基台1側に引っ張
られて緊張状態となり、前記第1の実施例と同様に、高
精度の精密加工が可能となる。また、切れ刃形成板5は
砥粒層によって形成されているから、基台1から露出し
ている部分を全てカッター刃として使用できるから、内
周刃の寿命を長くすることができる。
第5図には本発明に係る内周刃の第3の実施例が示され
ている。この第3の実施例は基台lをタングステンによ
って形成し、また、切れ刃形成板5をニッケル金属によ
って形成し、該切れ刃形成板5の内周端縁部に砥粒2を
電着して、これを切れ刃3としたものである。
この第3の実施例の内周刃は、例えば、次のように製造
される。
まず、タングステン製の円板環状の中心孔にアルミニウ
ム製のリング11を嵌合固定して基台1としく第5図(
a)) 、この基台lのメツキ形成面8を除いた他の面
を絶縁物で被覆する6次に、この基台lを硫酸ニッケル
を含む電鋳浴液中に浸漬して、内周刃の使用温度よりも
高い温度で電鋳処理を行い、メツキ形成面8にニッケル
金属を析出成長させて切れ刃形成板5を形成する。この
切れ刃形成板5を形成した後、前記絶縁物を除去しく第
5図(b))、基台lをアルミニウム溶解液中に浸漬し
て基台1の内周領域、つまり、リング11を溶解除去す
る(第5図(C))。この溶解により露出した切れ刃形
成板5の内周端縁部に砥粒2を電着形成することにより
、第5図(d)に示す内周刃が形成される。また、切れ
刃形成板5と切れ刃3とを同時に形成する方法を採用し
てもよいことは言うまでもない、なお、この内周刃の斜
視図は前記第1図と同様の形状となる。
この第3の実施例によれば、切れ刃形成板5の電着形成
時の温度よりも低い温度で内周刃が使用されるから、そ
の内周刃の使用時には基台1と切れ刃形成Fi5は電着
形成時よりも縮んだ状態にある。この場合、基台lより
も切れ刃形成板5の方が線膨張係数が大きいから、基台
1よりも切れ刃形成板5の方がより大きく縮もうとする
。ところが、基台1に保持されてその縮み量が制限を受
けるから、切れ刃形成板5は基台lによって半径方向の
外側に一様に引っ張られることとなり、内周刃の使用時
には自動的に切れ刃3が緊張状態に維持され、前記第1
および第2の各実施例と同様な効果を得ることができる
。また、この実施例においてニッケルよりも線膨張係数
の小さい材料としてタングステンを採用したが、例えば
、セラミックスの如く非導電性の線膨張係数の比較的小
さい材料を使用してもよい。この場合、公知の無電解メ
ツキ法により切れ刃形成板を形成することとなる。
第6図には本発明に係る第4の実施例が示されている。
この第4の実施例は、前記第3の実施例とほぼ同様であ
るが、異なるところは、切れ刃形成板5をニッケル金属
を母体金属とする砥粒層によって形成したことである。
この第4の実施例の製造方法は、前記第3の実施例とほ
ぼ同様であり、異なるところは、切れ刃形成板5を、ニ
ッケル金属と砥粒とが混合している電鋳浴液中に浸漬し
て、基台1のメツキ形成面8に砥粒層を析出成長させる
ごとによって、切れ刃形成板5を形成したものであり、
この切れ刃形成板5の形成後に、基台1をアルミニウム
の溶解液中に浸漬してアルミニウム製のリング11を溶
解除去することは前記第3の実施例の場合と同様である
この第4の実施例では切れ刃形成板5の電着を内周刃の
使用温度よりも高い温度で行うから、内周刃の使用時に
は、前記第3の実施例と同様に、線膨張係数の大きい切
れ刃形成板5が線膨張係数の小さい基台lによって半径
方向の外側に向けて一様に引っ張られ、切れ刃3の緊張
状態が維持され、前記各実施例の場合と同様に、高精度
の精密加工が可能となる。
第7図および第8図には本発明に係る第5の実施例が示
されている。この第5の実施例は、例えば、前記第1か
ら第4の各実施例によって得られた内周刃の基台lの表
面に円環状の溝12を形成し、この溝12内に基台1の
伸縮力に抗して切れ刃形成板5を緊張させる緊張リング
13を嵌合固定し、切れ刃3の緊張状態を達成しようと
するものである。この緊張リング13の材料は切れ刃形
成板5の材料と異なってもよく、また同一のものであっ
てもよい。
この緊張リング13の材料が切れ刃形成板5の材料と異
なる場合であって、緊張リング13の線膨張係数が切れ
刃形成板5の線膨張係数よりも小さい場合(例えば、緊
張リング13がタングステン、切れ刃形成板5がニッケ
ルの場合)には、内周刃の使用温度よりも高い温度の環
境下で緊張リング13を環状溝12に嵌め込めばよい。
このようにすれば、内周刃の使用時には、緊張リング1
3の嵌め合い時の温度よりも低くなるから、切れ刃形成
板5は緊張リング13よりも縮もうとする。ところが、
緊張リング13の縮み量は切れ刃形成板5の縮み量より
も小さいから、緊張リング13によって基台1の縮みが
制限され、その結果、基台1の内周領域が緊張リング1
3側に引っ張られることとなり、これに伴い、切れ刃形
成板5も半径方向の外側に均一に引っ張られることとな
り、終局的に切れ刃3の緊張状態が達成されるのである
また、緊張リング13と基台1との材料が異なる場合で
あって、緊張リング13の線膨張係数が切れ刃形成板5
のそれよりも大きい場合(例えば、緊張リング13が銅
、切れ刃形成板5がニッケルの場合)には、内周刃の使
用温度よりも低い環境温度で緊張リング13を環状i1
i 12に嵌め込めばよい。この嵌め込みにより、内周
刃の使用時の温度は緊張リング13の嵌め込み時の温度
よりも高くなっているから、線膨張係数の大きい緊張リ
ング13は切れ刃形成板5よりも大きく膨張しようとす
る。この結果、基台lの内周領域は緊張リング13によ
って半径方向の外側に引っ張られ、これに伴い切れ刃形
成板5も半径方向の外側に引っ張られて切れ刃3の緊張
状態が達成されるのである。
次に、緊張リング13と切れ刃形成板5との材料が同一
の場合は、緊張リング13を基台lおよび切れ刃形成板
5よりも冷却した状態で緊張リング13を環状溝12に
嵌め込めばよい。このようにすれば、緊張リング13の
嵌め込み後に、該緊張リング13は基台lと同一温度に
なるまで上昇するが、この温度上昇により、緊張リング
13は膨張しようとするから、基台1の内周領域を半径
方向の外側に引っ張るように作用する。これに伴い切れ
刃形成板5も半径方向の外側に均一に引っ張られること
となり、切れ刃3の緊張状態が達成されるのである。
なお、本発明は上記各実施例に限定されることはなく、
さまざまな実施の態様を採り得るものであり、例えば、
本実施例では、基台1の線膨張係数の大きい材料として
アルミニウム、線膨張係数の小さい材料としてタングス
テン、セラミックスを使用し、切れ刃形成板5をニッケ
ル金属又はニッケル金属を母体金属とする砥粒層によっ
て形成しているが、本発明は必ずしもこれに限定される
ことがなく、線膨張係数の大小の組み合わせにより他の
材料を任意に組み合わせることが可能である。
また、切れ刃3の刃先を厚くした内周刃の形態例を第1
の実施例の第3図に示したが、他の各実施例においても
、同様に、内周刃の刃先を厚く形成できることは言うま
でもないことである。また、本発明に係る内周刃はガリ
ウムヒ素の如く、インゴットを薄板状に切削する場合に
使用すれば特に有効であるが、この場合、インゴットの
切削面14を研摩する研摩部を第10図に示す如く、基
台1の上面に設けることもできる。
〔発明の効果〕
本発明は、以上説明したように構成したものであるから
、内周刃の使用時に切れ刃を均一な張力状態で緊張させ
ることが可能となり、これにより、内周刃の使用中に切
れ刃が振れたり切れ刃が歪んだりすることがないから、
高精度の精密加工が可能となり、また、面倒な調心作業
を要することなく、内周刃を加工装置のスピンドル等に
軸心を一致させて正しく取り付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す内周刃の斜視図、
第2図は同内周刃の製造方法を示す説明図、第3図は砥
粒切れ刃の刃先を厚くした状態の内周刃の一態様図、第
4図は本発明の第2の実施例の内周刃を示す斜視図、第
5図は本発明に係る第3の実施例の内周刃の製造方法を
示す説明図、第6図は本発明に係る第4の実施例の内周
刃の製造過程を示す説明図、第7図は本発明に係る第5
の実施例の内周刃の一態様を示す内周刃の正面図、第8
図は第7図のA−A断面図、第9図は従来の内周刃の説
明図、第10図は研摩部を設けた内周刃の説明図である
。 1・・・基台、2・・・砥粒、3・・・切れ刃、4・・
・穴、5・・・切れ刃形成板、7・・・中心孔、8・・
・メツキ形成面、10・・・絶縁層、11・・・リング
、12・・・環状溝、13・・・緊張リング、14・・
・切削面。 出願人  株 式 会 社   デ ィ ス コ代理人
  弁  理  士   五十嵐   清幕I凪 旦t7]戯刃 蔓2凪 羊3 目 羊4図 第5日 第6 口 第7図 4コ 4」 第 B 図 茶9已 茶fO因

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内周端縁部に砥粒切れ刃が電着によって形成され
    ている環状の切れ刃形成板と、この切れ刃形成板の外周
    端縁部側に連接されて該切れ刃形成板を保持する環状の
    基台とを有する内周刃において、前記切れ刃形成板と基
    台とは線膨張係数の異なる材料によって形成されている
    ことを特徴とする内周刃。
  2. (2)基台は切れ刃形成板よりも線膨張係数の大きい材
    料によって形成されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の内周刃。
  3. (3)基台は前記切れ刃形成板よりも線膨張係数の小さ
    い材料によって形成されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の内周刃。
  4. (4)環状をした基台の一方側の表面に該基台と線膨張
    係数の異なる金属層を電着により形成して切れ刃形成板
    を設け、次に、基台の内周領域を溶解除去して切れ刃形
    成板を露出させ、該切れ刃形成板の内周端縁部に砥粒を
    電着することを特徴とする内周刃の製造方法。
  5. (5)基台は切れ刃形成板を構成する金属層よりも線膨
    張係数の大きい材料によって形成され、金属層の電着は
    内周刃の使用温度よりも低い温度で行われることを特徴
    とする特許請求の範囲第4項記載の内周刃の製造方法。
  6. (6)基台の少なくとも切れ刃形成板を保持する部分は
    切れ刃形成板を構成する金属層よりも線膨張係数の小さ
    い材料によって形成され、金属層の電着は内周刃の使用
    温度よりも高い温度で行われることを特徴とする特許請
    求の範囲第4項記載の内周刃の製造方法。
  7. (7)環状をした基台の一方側の表面に該基台と線膨張
    係数の異なる金属を母体金属とした砥粒層を電着により
    形成して切れ刃形成板を設け、次に基台の内周領域を溶
    解して切れ刃形成板を露出することを特徴とする内周刃
    の製造方法。
  8. (8)基台は切れ刃形成板を構成する砥粒層の母体金属
    よりも線膨張係数の大きい材料によって形成され、砥粒
    層の電着は内周刃の使用温度よりも低い温度で行われる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第7項記載の内周刃の
    製造方法。
  9. (9)基台の少なくとも切れ刃形成板を保持する部分は
    切れ刃形成板を構成する砥粒層の母体金属よりも線膨張
    係数の小さい材料によって形成され、砥粒層の電着は内
    周刃の使用温度よりも高い温度で行われることを特徴と
    する特許請求の範囲第7項記載の内周刃の製造方法。
  10. (10)内周端縁部に砥粒切れ刃が電着によって形成さ
    れている環状の切れ刃形成板と、この切れ刃形成板の外
    周端縁部側に連接されて該切れ刃形成板を保持する環状
    の基台とを有する内周刃において、基台の表面には環状
    の溝が形成され、その溝内に内周刃の使用状態で切れ刃
    を緊張させる緊張リングが嵌合固定されていることを特
    徴とする内周刃。
  11. (11)緊張リングは切れ刃形成板よりも線膨張係数の
    小さい材料によって形成されており、該緊張リングは内
    周刃の使用温度よりも高い温度環境下で基台の環状溝内
    に嵌合されたものであることを特徴とする特許請求の範
    囲第10項記載の内周刃。
  12. (12)緊張リングは切れ刃形成板よりも線膨張係数の
    大きい材料によって形成されており、該緊張リングは内
    周刃の使用温度よりも低い温度環境下で基台の環状溝内
    に嵌合されたものであることを特徴とする特許請求の範
    囲第10項記載の内周刃。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57127674A (en) * 1981-01-29 1982-08-07 Disco Abrasive Sys Ltd Internal peripheral blade edge manufacturing method

Patent Citations (1)

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