JPH071341A - 内周刃カッタ - Google Patents

内周刃カッタ

Info

Publication number
JPH071341A
JPH071341A JP14623093A JP14623093A JPH071341A JP H071341 A JPH071341 A JP H071341A JP 14623093 A JP14623093 A JP 14623093A JP 14623093 A JP14623093 A JP 14623093A JP H071341 A JPH071341 A JP H071341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
cutter
cutting
ingot
abrasive grains
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14623093A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Kusunoki
義久 楠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP14623093A priority Critical patent/JPH071341A/ja
Publication of JPH071341A publication Critical patent/JPH071341A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 傷や割れのない良品質のウエーハの安定した
切り出しができる内周刃カッタを提供する。 【構成】 内周刃カッタ10は、厚さ100〜200μ
m程度のステンレス鋼をドーナツ状に成形したカッタ本
体11の内周縁に、厚さ50〜150μm程度のダイヤ
モンドからなる砥粒(切断砥粒)12が電鋳され、カッ
タ本体11のインゴット13側の側面には、次に切りだ
されるウエーハ14の表面を研削するために、切断砥粒
12よりも目の細かいダイヤモンドからなる砥粒(研削
砥粒)15が電鋳されて付着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン、ガリウム砒
素、ガリウム燐、インジウム燐、水晶、セラミック等の
インゴットを、ウエーハ状に切り出すために用いる内周
刃カッタに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、例えば半導体の製造工程では、ガリ
ウム砒素等の単結晶の半導体インゴットを輪切りにして
ウエーハ状にする工程がある。そのインゴットからウエ
ーハを切り出す場合、通常内周刃切断機が用いられる。
【0003】図8は、その切断機(図示せず)を用いて
ウエーハ5を切り出している状況を示す図で、ドーナツ
状のカッタ本体2の内周縁にダイヤモンドの砥粒3を電
鋳により付着させてなる内周刃カッタ1の穴内に、前記
インゴット4を挿入し、内周刃カッタ1を回転させると
共に、インゴット4の切断部分にクーラント液を注ぎ込
みながら、インゴット4を上昇させることにより、ウエ
ーハ5を切り出すようになっている。
【0004】ウエーハ5の切り出しに用いられる内周刃
カッタ1は、厚さ100〜200μm程度のステンレス
鋼をドーナツ状に成形したカッタ本体2の穴の内周縁の
周りに、50〜150μm程度にダイヤモンドの砥粒3
を均等に電鋳して付着したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インゴット
からウエーハを切り出す際、インゴットの材質によって
は、結晶性からくるその物質固有の反りを生じることが
ある。
【0006】その反りの形状と大きさは、刃先の切れ味
のバランスにより変化する。例えばガリウム砒素ウエー
ハの場合は、図9に示すように、白抜き部分は手前側
(インゴットから離隔する側)に、斜線部はインゴット
側に反り、全体として鞍型に反ってしまう。
【0007】このため、従来の内周刃カッタ1では、刃
先の状態によってはウエーハ5がカッタ本体2側に大き
く反ることがあり、カッタ本体2とウエーハ5の間隔が
狭くなり、その結果、クーラント液が遮られ、ウエーハ
5に深い傷が入ったり、あるいは割れたりしてインゴッ
ト4の切断が不安定となることがあった。
【0008】このような場合、カッタの刃先をドレッシ
ングするといった方法がとられているが、確実な効果が
期待出来ないばかりか、かえって刃先が磨耗してしま
い、内周刃カッタの寿命を縮めることにもなっていた。
【0009】一方、インゴット切断と同時に、インゴッ
ト端面を研削する方法が提案されている。この方法は図
10に示すように、インゴット切断と同時に、ウエーハ
5の手前側の端面を内周刃カッタ1の内周縁に付着した
砥粒3よりも粒度の細かい砥粒の円盤状グラインダ6で
別個に研削する方法である。
【0010】これにより、ウエーハ5の手前側の端面、
即ちおもて面はうら面(カッタ側)よりも細かい砥粒で
研削されることになり、ウエーハ5のおもて面の歪みは
うら面よりも小さくなる。
【0011】一般に、ウエーハ5は厚さ1mm弱であ
り、薄いので、ウエーハ表裏の歪みの大小のバランスに
より、ウエーハ5は歪みの小さい方へ反ろうとする。
【0012】前記グラインダ6をかけたウエーハ5は、
おもて面の方の歪みがうら面の方の歪みより小さいの
で、ウエーハ5はおもて面の方に反ろうとする。(図9
の斜線部の領域が減少する。)そうすると、カッタ本体
2とウエーハ5の間隔が広がるので、クーラント液が遮
られず、従ってウエーハ5に傷や割れが生じず、インゴ
ット4の切断が安定し、その切断速度を上げることが可
能となり、ウエーハ5の切り出し作業が円滑に行われ
る。
【0013】しかしながら、後者の方法では、ウエーハ
5のおもて面の研削にあらたにグラインダ6が必要とな
るため、切断機の構造が複雑で高価になるほか、既設の
切断機にグラインダ6を取り付けようとすると非常に大
掛かりな改造となってしまい、改造に手間がかかり、実
質的には新規に切断機を買い換えるしかなかった。
【0014】
【発明の目的】本発明は、上記の課題を解決し、ウエー
ハの安定した切り出しができ、ウエーハのおもて面の研
削効果が安価に得られる内周刃カッタを提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、傷や割れのな
い良品質なウエーハを安定して切り出すと共に、内周刃
カッタの寿命を長くし、且つ切断機の構造が簡単で低価
格となり、既設の切断機への取り付けが容易で改造に手
間がかからない内周刃カッタを提供するもので、ドーナ
ツ状のカッター本体の内周縁に砥粒を付着させてなり、
半導体等のインゴットからウエーハを切断するための内
周刃カッタにおいて、前記カッタ本体のインゴット側の
側面に前記カッタ本体の内周縁に付着する砥粒よりも目
の細かい砥粒を付着させてなることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明によれば、カッタ本体のインゴット側の
側面に、前記カッタ本体の内周縁に付着する砥粒よりも
目の細かい砥粒を付着させたので、インゴットからウエ
ーハを切り出すと同時に、次に切り出されるウエーハ表
面を研削することができる。また、ウエーハのおもて面
の歪みをウエーハうら面の歪みよりも小さくできるの
で、常時ウエーハを切り出す方向に反らすことが可能と
なる。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
図1乃至図3に示すように内周刃カッタ10は、厚さ1
00〜200μm程度のステンレス鋼をドーナツ状に成
形したカッタ本体11の内周縁に厚さ50〜150μm
程度のダイヤモンドからなる砥粒12(以下、切断砥粒
と呼ぶ。)が電鋳され、カッタ本体11のインゴット1
3側の側面には、次に切り出されるウエーハ14の表面
を研削するために、切断砥粒12よりも目が細かいダイ
ヤモンドからなる砥粒15(以下、研削砥粒と呼ぶ。)
が電鋳されて付着されている。
【0018】また、研削砥粒15の厚みAは、図3に示
すように、切断砥粒12のカッタ本体側面との厚みBよ
り若干厚めにする。但し、あまり厚くすると、研削抵抗
が大きくなり、内周刃カッタ10がウエーハ14側に反
ってしまうので、ウエーハ14との間隔が狭くなり、好
ましくない。
【0019】研削砥粒15は、図3、図4に示すよう
に、クーラント液16(図1参照)がウエーハ切断部に
注入され易いように、切断砥粒12の先端から間隔Cを
開けて同心円状に電鋳させるが、切断砥粒12と隣接又
は接触させて同心円状に電鋳させても構わない。
【0020】この際、図4に示すように、間隔Cをカー
ボンベース17の幅D以下に狭くすると、切断砥粒12
がカーボンベース17を切り終えると同時に、次に切り
出されるウエーハ14の表面の研削を終了することがで
きるので、時間的効率がよくなる。
【0021】この内周刃カッタ10を使用する場合に
は、図1に示すように、中心の穴内にインゴット13を
挿入し、内周刃カッタ10を回転させると共にクーラン
ト液16を注ぎ込みながら、インゴット13を上昇させ
ることにより、インゴット13からウエーハ14を切り
出す。
【0022】他実施例として、図5乃至図7に示すよう
に、インゴット13側のカッタ本体11側面に研削砥粒
15を放射線状(図5)、曲線渦巻き状(図6)、直線
渦巻き状(図7)に電鋳して付着させたものがある。ど
のものにおいても、研削砥粒15は切断砥粒12の先端
からカーボンベースの幅以下の間隔を開けて電鋳させる
が、隣接又は接触させて電鋳させても構わない。
【0023】又図示はしないが、ウエーハ表面の研削効
果を向上させるため、クーラント液の噴射口をインゴッ
ト側のカッタ本体側面にもう一つ設置してもよい。これ
はクーラント液がウエーハ切断部に注入され易いように
するためで、インゴット側のカッタ本体側面であれば、
特に位置は限定されない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、カッタ
本体のインゴット側の側面に、前記カッタ本体の内周縁
に付着する砥粒よりも目の細かい砥粒を付着させたの
で、インゴットからウエーハを切り出すと同時に、次に
切り出されるウエーハ表面を研削することができる。し
たがって、新たにグラインダーを取り付ける必要がな
く、切断機の構造が簡単で安価となるほか、既設の切断
機でのカッタの取り付けが容易で、改造に手間がかから
ず、取扱いが便利である。また、ウエーハのおもて面の
歪みをウエーハのうら面の歪みよりも小さくできるの
で、常時ウエーハを切り出す方向に反らすことができ、
傷や割れのない良品質のウエーハの安定した切り出しが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内周刃カッタの使用状態を示す斜視図
である。
【図2】本発明の内周刃カッタを示す正面図である。
【図3】本発明の内周刃カッタを示す断面図である。
【図4】図1における内周刃カッタでインゴットの切断
状態を示す断面図である。
【図5】本発明の他実施例を示す正面図である。
【図6】本発明の更に他実施例を示す正面図である。
【図7】本発明の更に他実施例を示す正面図である。
【図8】従来の内周刃カッタの使用状態を示す斜視図で
ある。
【図9】図8に示す内周刃カッタで切り出されたウエー
ハの反りの状態を示す説明図である。
【図10】図8に示す内周刃カッタで切り出されたウエ
ーハの表面をグラインダで研削している状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 内周刃カッタ 11 カッタ本体 12 切断砥粒 13 インゴット 14 ウエーハ 15 研削砥粒 16 クーラント液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドーナツ状のカッター本体の内周縁に砥
    粒を付着させてなり、半導体等のインゴットからウエー
    ハを切断するための内周刃カッタにおいて、前記カッタ
    本体のインゴット側の側面に前記カッタ本体の内周縁に
    付着する砥粒よりも目の細かい砥粒を付着させてなる内
    周刃カッタ。
JP14623093A 1993-06-17 1993-06-17 内周刃カッタ Pending JPH071341A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14623093A JPH071341A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 内周刃カッタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14623093A JPH071341A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 内周刃カッタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH071341A true JPH071341A (ja) 1995-01-06

Family

ID=15403057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14623093A Pending JPH071341A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 内周刃カッタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH071341A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0985505A2 (en) * 1998-09-10 2000-03-15 Atock Co., Ltd. Outer-Diameter blade, inner-diameter blade, core drill and processing machines using same ones
US8701646B2 (en) * 2008-02-29 2014-04-22 Corning Incorporated System and method for cutting ceramic ware

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0985505A2 (en) * 1998-09-10 2000-03-15 Atock Co., Ltd. Outer-Diameter blade, inner-diameter blade, core drill and processing machines using same ones
EP0985505A3 (en) * 1998-09-10 2003-12-10 Atock Co., Ltd. Outer-Diameter blade, inner-diameter blade, core drill and processing machines using same ones
US8701646B2 (en) * 2008-02-29 2014-04-22 Corning Incorporated System and method for cutting ceramic ware

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3534115B1 (ja) エッジ研磨した窒化物半導体基板とエッジ研磨したGaN自立基板及び窒化物半導体基板のエッジ加工方法
US4084354A (en) Process for slicing boules of single crystal material
JP2007165712A (ja) 半導体ウエーハの面取り部の加工方法及び砥石の溝形状の修正方法
JPH10180624A (ja) ラッピング装置及び方法
JPH03177023A (ja) エピタキシャル・ウェーハの調製方法
JPH071341A (ja) 内周刃カッタ
JP4220192B2 (ja) 脆性材料用切刃の製造方法およびその製造方法で製造される脆性材料用切刃
JP2008036771A (ja) 硬脆材料基板用ホイール型回転砥石
JP3516203B2 (ja) 化合物半導体ウェハ
JP2004291115A (ja) ラップ盤
JPH10217076A (ja) ディスク基板の加工方法、加工装置および該加工方法に使用する外周刃砥石
JP2002346833A (ja) バンドソー型切断機用ダイヤモンド電着ブレード
JPH08309668A (ja) 内周刃砥石の製造方法
JP2006315136A (ja) サファイア研削用カップ型回転砥石
JPH01271178A (ja) 半導体ウエハ用ダイシングブレード
JP2008023677A (ja) 硬脆材料基板用ホイール型回転砥石
JPH06776A (ja) 内周刃カッタ
JPS61226272A (ja) ウエ−ハ研削用砥石
KR920005304Y1 (ko) 절단톱
JPH0288177A (ja) 内周刃砥石
JPH0740224A (ja) インゴットからのウエハー切り出し装置
JPH11188643A (ja) カップ型砥石
JPS59129669A (ja) 内周刃ダイヤモンド砥石の製造方法
JPH04141374A (ja) 電着砥石及び電着砥石用砥粒
JPH04310373A (ja) スライシング用内周刃砥石