JP2002346833A - バンドソー型切断機用ダイヤモンド電着ブレード - Google Patents

バンドソー型切断機用ダイヤモンド電着ブレード

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JP2002346833A
JP2002346833A JP2001154298A JP2001154298A JP2002346833A JP 2002346833 A JP2002346833 A JP 2002346833A JP 2001154298 A JP2001154298 A JP 2001154298A JP 2001154298 A JP2001154298 A JP 2001154298A JP 2002346833 A JP2002346833 A JP 2002346833A
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Japan
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diamond
cutting
blade
band saw
cutting edge
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JP2001154298A
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English (en)
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Shoji Masuyama
尚司 増山
Nobufumi Watanabe
宣文 渡辺
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイヤモンド電着ブレードの振れや曲がりが
抑制でき、切断面粗さの向上及び切断速度の向上が可能
となるダイヤモンド電着ブレードを提供することにあ
る。 【解決手段】 ガリウム砒素、シリコンなどの半導体結
晶を切断するバンドソー型切断機に使用されるエンドレ
スベルト状のダイヤモンド電着ブレード1において、エ
ンドレスベルト状の台金2に、刃先の高さが異なるダイ
ヤモンド砥石3,4を交互に一定の間隔で配置し、かつ
刃先の低い砥石3の切断幅を刃先の高い砥石4より広く
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガリウム砒素、シ
リコンなどの半導体結晶(インゴット)を切断するバン
ドソー型切断機に使用されるダイヤモンド電着ブレード
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハンドソー型切断機は、主として、ガリ
ウム砒素、シリコンなどの円柱状の半導体結晶(インゴ
ット)を切断して薄い円板状のウェハにする目的で使用
される。
【0003】バンドソー型切断機の一例を図3に示す。
バンドソー型切断機30は、プーリー31a,31b間
に張設されたエンドレスベルト状のダイヤモンド電着ブ
レード32を備えている。ダイヤモンド電着ブレード3
2は、エンドレスベルト状の台金33に、刃となる複数
のダイヤモンド砥石34が電着されたものである。
【0004】この切断機30では、プーリー31aの回
転駆動によりダイヤモンド電着ブレード32の循環運動
を行わせつつ、プーリー31a,31bを図示しない昇
降手段で下方に平行移動させ、予めダイヤモンド電着ブ
レード32の下方に載置された半導体結晶(ワーク)3
5を、ダイヤモンド電着ブレード32で径方向から切断
する。
【0005】従来のダイヤモンド電着ブレード32は、
図4に示すように、エンドレスベルト状の台金33に、
刃先の高さが等しい複数のダイヤモンド砥石34を、一
定の間隔で配置して電着したものである。このダイヤモ
ンド電着ブレード32は、図5に示すように、各ダイヤ
モンド砥石34の切断幅も等しくなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題 】しかしながら、従来
のダイヤモンド電着ブレード32のダイヤモンド砥石3
4は、その底面34dが切断進行方向の半導体結晶35
uと接触しており、その両側面34r,34lが切断さ
れる半導体結晶35の両側面35r,35lと接触して
いる。そのため、切断中はダイヤモンド砥石34の両側
面34r,34lの切れ味に影響され、ダイヤモンド電
着ブレード32の振れや曲がりが発生しやすいという問
題がある。これにより、切断面粗さが低下してしまう。
【0007】また、1つのダイヤモンド砥石34にかか
る抵抗が大きく、ダイヤモンド電着ブレード32が破断
しやすいために切断速度を上げることができないという
問題がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、ダイヤモンド電
着ブレードの振れや曲がりが抑制でき、切断面粗さの向
上及び切断速度の向上が可能となるダイヤモンド電着ブ
レードを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために創案されたものであり、請求項1の発明は、
ガリウム砒素、シリコンなどの半導体結晶を切断するバ
ンドソー型切断機に使用されるエンドレスベルト状のダ
イヤモンド電着ブレードにおいて、エンドレスベルト状
の台金に、刃先の高さが異なるダイヤモンド砥石を交互
に一定の間隔で配置し、かつ刃先の低い砥石の切断幅を
刃先の高い砥石より広くしたバンドソー型切断機用ダイ
ヤモンド電着ブレードである。
【0010】請求項2の発明は、刃先の低い砥石の刃先
の高さが0.5mm、切断幅が1.1mmであり、刃先
の高い砥石の刃先の高さが1.5mm、切断幅が0.9
mmである請求項1記載のバンドソー型切断機用ダイヤ
モンド電着ブレードである。
【0011】請求項3の発明は、エンドレスベルト状の
台金に、刃先の高さが異なるダイヤモンド砥石が交互に
5mm間隔で配置される請求項1または2記載のバンド
ソー型切断機用ダイヤモンド電着ブレードである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施の形態を
添付図面にしたがって説明する。
【0013】図1は本発明の好適実施の形態であるバン
ドソー型切断機用ダイヤモンド電着ブレードを示す平面
図である。
【0014】図1に示すように、本発明に係るバンドソ
ー型切断機用ダイヤモンド電着ブレード1は、例えば、
図3で説明したようなバンドソー型切断機30に用いら
れるものであり、主としてガリウム砒素、シリコンなど
の円柱状の半導体結晶(インゴット)を切断して複数枚
の円板状のウェハにするためのものである。
【0015】このダイヤモンド電着ブレード1は、エン
ドレスベルト状の台金2の切断方向側となる下端に、刃
先の高さが異なる複数のダイヤモンド砥石3,4を、台
金2の長手方向に沿って交互に一定の間隔で配置し、か
つ刃先の低い砥石3の切断幅を刃先の高い砥石4より広
くしたものである。台金2の材料としては、例えば、耐
食性が高いステンレス鋼などを用いればよい。
【0016】刃先が低いダイヤモンド砥石3は、刃先の
高さh3 が、例えば、約0.5mmとなるように台金2
に電着されている。刃先が高いダイヤモンド砥石4は、
刃先の高さh4 が、例えば、約1.5mmとなるように
台金2に電着されている。隣り合うダイヤモンド砥石
3,4間の間隔lは、例えば、5mmとしている。
【0017】本実施の形態では、図1に示すように、ダ
イヤモンド砥石3,4として、ほぼ同じ形状のものを使
用し、ダイヤモンド砥石3,4のそれぞれの先端3a,
4aが台金2より突き出した長さが異なる例で描いてい
るが、本発明はこれに限られるものではない。
【0018】例えば、ダイヤモンド砥石3,4として互
いに異なる形状のものを使用してもよい。また、台金2
の下端を凹凸形状に形成し、凹部にダイヤモンド砥石3
を電着し、凸部にダイヤモンド砥石4を電着してダイヤ
モンド砥石3,4のそれぞれの先端3a,4aが台金2
より突き出した長さが同じとなるようにしてもよい。要
するに、台金2に、刃先の高さが異なるダイヤモンド砥
石3,4を交互に一定の間隔で配置すればよい。
【0019】図2は、図1に示したダイヤモンド電着ブ
レード1の半導体結晶切断時における断面図である。
【0020】図2に示すように、刃先の低いダイヤモン
ド砥石の切断幅d3 は、例えば、約1.1mmとしてい
る。刃先が高いダイヤモンド砥石4の切断幅d4 は、例
えば、約0.9mmとしている。
【0021】本実施の形態の作用を説明する。
【0022】まず、予め切断したい半導体結晶35を、
ダイヤモンド電着ブレード1の下方に載置する。バンド
ソー型切断機に備えられたダイヤモンド電着ブレード1
を循環運動させつつ、切断方向となる下方に平行移動さ
せ、半導体結晶35の径方向から切断を開始する。
【0023】このとき、図2に示すように、刃先の低い
ダイヤモンド砥石3は、主に切断される半導体結晶35
の側面35r,35lを削り、刃先の高いダイヤモンド
砥石4は、主に切断進行方向の半導体結晶35uを削
る。すなわち、刃先の低いダイヤモンド砥石3の両側面
3r,3lは、半導体結晶35の側面35r,35lと
接触し、刃先の高いダイヤモンド砥石4は、主に切断進
行方向の半導体結晶35uと接触する。
【0024】このため、刃先の高いダイヤモンド砥石4
は、主にその底面4dに負荷がかかり、刃先の低いダイ
ヤモンド砥石3は、主にその両側面3r,3lに負荷が
かかるので、半導体結晶35を切断する際にかかる負荷
をダイヤモンド砥石3,4が分散して受け止めることに
なる。よって、ダイヤモンド電着ブレード1は、円柱状
の半導体結晶35をスムーズに切断して複数枚の円板状
の半導体ウェハとすることができる。
【0025】このように本発明によれば、従来のダイヤ
モンド電着ブレード32とは異なり、切断中はダイヤモ
ンド砥石の両側面の切れ味に影響されないので、ダイヤ
モンド電着ブレードの振れや曲がりを抑制できる。これ
により、切断面粗さが向上する。
【0026】また、1つのダイヤモンド砥石にかかる抵
抗が小さくなるので、ダイヤモンド電着ブレードが破断
しにくくなり、切断精度、切断速度の向上が可能とな
る。
【0027】次に、本発明に係るダイヤモンド電着ブレ
ード1と従来例のダイヤモンド電着ブレード32とを比
較する。
【0028】表1は、ダイヤモンド電着ブレード1とダ
イヤモンド電着ブレード32との切断速度と切断精度
を、半導体結晶35として6インチガリウム砒素単結晶
を切断して比較したものである。
【0029】
【表1】
【0030】表1に示すように、従来例では、切断速度
が10mm/minと低速で、切断面の粗さ(Rma
x)が30μmと目立ち、切断面の反りが80μmと大
きかったのに対し、本発明に係るダイヤモンド電着ブレ
ード1をバンドソー型切断機に用いることにより、切断
速度が30mm/min、切断面の粗さ(Rmax)が
10μm、切断面の反りが30μmと切断速度と切断精
度を大幅に向上できたことがわかる。
【0031】なお、上記実施の形態で説明したダイヤモ
ンド砥石3,4の刃先の高さh3 ,h4 、切断幅d3
4 、そして隣り合うダイヤモンド砥石3,4間の間隔
lは、切断する半導体結晶35の径、半導体結晶35の
材料、台金2の材料、台金2の長さ・幅・厚さなどに応
じて適宜変更すればよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のごとき優れた効果を発揮する。
【0033】(1)ダイヤモンド電着ブレードの振れや
曲がりが抑制できる。
【0034】(2)切断面粗さが向上する。
【0035】(3)切断速度が向上する。
【0036】(4)切断精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す平面図である。
【図2】図1に示したダイヤモンド電着ブレードの半導
体結晶切断時における断面図である。
【図3】バンドソー型切断機の一例を示す概略図であ
る。
【図4】従来のダイヤモンド電着ブレードの平面図であ
る。
【図5】図4に示した従来のダイヤモンド電着ブレード
の半導体結晶切断時における断面図である。
【符号の説明】
1 バンドソー型切断機用ダイヤモンド電着ブレード 2 台金 3 刃先の低いダイヤモンド砥石 4 刃先の高いダイヤモンド砥石

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガリウム砒素、シリコンなどの半導体結
    晶を切断するバンドソー型切断機に使用されるエンドレ
    スベルト状のダイヤモンド電着ブレードにおいて、エン
    ドレスベルト状の台金に、刃先の高さが異なるダイヤモ
    ンド砥石を交互に一定の間隔で配置し、かつ刃先の低い
    砥石の切断幅を刃先の高い砥石より広くしたことを特徴
    とするバンドソー型切断機用ダイヤモンド電着ブレー
    ド。
  2. 【請求項2】 刃先の低い砥石の刃先の高さが0.5m
    m、切断幅が1.1mmであり、刃先の高い砥石の刃先
    の高さが1.5mm、切断幅が0.9mmである請求項
    1記載のバンドソー型切断機用ダイヤモンド電着ブレー
    ド。
  3. 【請求項3】 エンドレスベルト状の台金に、刃先の高
    さが異なるダイヤモンド砥石が交互に5mm間隔で配置
    される請求項1または2記載のバンドソー型切断機用ダ
    イヤモンド電着ブレード。
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