JPH01205906A - ワークピースの円柱状をした袋穴の壁をステッチ加工するための方法と装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、エンジンブロックのような金属ワークピース
を中ぐりする技術、とりわけ、１つまたはそれ以上の袋
穴を備えたエンジンブロックに粗中ぐり、仕上げ中ぐり
および表面フライス削りを施す技術に係る。

［従来の技術］ エンジンブロックのプレキャストシリンダの穴を機械加
工するには、粗中ぐりや仕上げ中ぐりおよび中ぐり穴の
廻りの平らな表面を７ライス削りする様々な加工作業が
必要とされてきている。切削工具を保持する中ぐりバー
は穴内に降ろされる。

この穴内における中ぐりバーの降下ストローク時に所定
の直径への切削加工が行なわれる。段部または複数の径
を穴の壁に切削加工する必要があれば、複数の切削工具
をそれぞれの径の位置に予めセットしておき、下向きの
切削加工ストローク時にこれら切削工具を使用して所望
の壁面を得るようにされる（米国特許第４，４３６．４
６Ｃ１を参照のこと）。中ぐり作業に加えて表面フライ
ス削りを行なう場合には特殊な形状の工具が用いられ、
一定の条件の下で両作業が行なわれる米国特許第４．４
１４．８６９号を参照のこと）。個々の切削作業が基本
的に異なっているため、精度および同心性能の維持はそ
うした従来技術にとって手間のかかる困難な作業であり
、工具の下向きスト０−りに先立って手動測定の技術が
しばしば必要とされている（米国特許第１．５６２．９
６９号および第１．８４４．３１６号を参照のこと）。

回転工具を１０．０００〜４０．０ＯＯｒｐｎ＋で用い
る高速切削技術の出現に伴って、すべての切削作業を下
向きのストロークだけで行なう必要がなくなっている。

本発明によれば、様々な態様で切削作業を行なうことが
できる。一方の機械作業は下向きのストロークで行なわ
れ、また別の機械作業は上向きのストロークで行なわれ
る。また時には、切削工具を穴から抜き取ってからワー
クピースの表面を横切って移動させ、第３の切削作業を
行なうこともできる。こうした動作、すなわち昇降した
り、たまに横切るこの種の運動を以下ステッチ加工と称
する。

［発明が解決しようとする課題］ 高速ステッチ加工に伴って生じる問題点は、切削工具を
精密な許容公差の範囲内で正確にＩ制御することが困難
な点にある。この問題は、例えば単一ブロックからなる
最近のエンジンブロックに見られるように、深くて狭い
穴をステッチ加工しなくてはならない場合には深刻であ
る。単一ブロックの構造はヘッドに相当する部分とプロ
ツク本体が一体の部品として作られており、これに円柱
状の袋穴が設けられている（これら袋穴は、ワークピー
スの両側を貫通していない穴のことである）。

この中ぐリバーには、そうした袋穴に挿入される未支持
の艮いオーバハング部分を設けておく必要がある。本件
出願の発明者は、そうした長い未支持のオーバハング部
分の使用や操作についてよく知らない。米国特許第３．
４３８．２８９号は、軸線に沿って深く複数のベアリン
グ壁を中ぐりする方法を記載しているが、両端部に案内
を設けて端部床支持の問題点を解消している。

高速ステッチ加工を行なうには、手軽に半径方向の調節
ができ、同じ切削工具を用いて一方の切削作業を下向き
のストロークでまた別の切削作業を上向きのストローク
で行なえるようにしておく必要がある。このため、切削
工具を様々な向きに向き決めする必要があり、またある
種の調１Ｉｉ１機構が必要とされている。明らかに、切
削加工のためのストローク操作の前に手動調節を行なう
ことは、米国特許第１．５６２，９６９号および第１，
８４４．３１６号に示すように、手動調節がリアルタイ
ム（切削加工の行なわれている最中）に実施されないた
め不適当である。

本発明の主要な目的は、ワークピースの深くて狭い袋穴
をステッチ加工するための方法と装置を提供することに
あり、また第２の目的は、（ｉ）１ｏ、ｏｏｏ〜４０．
００Ｏｒｐｍの中ぐりバーの回転速度で、しかも（１１
）高い挿入および汝取り速度で操作しながら、優れた精
密な切削加工時の許容公差でステッチ加工する技術を提
供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、管状ハウジングに支持された回転被駆動スピ
ンドルと軸方向に連動する管状ハウジングを用いて、そ
うした目的を達成している。管状ハウジングは、調節可
能なベアリングを用いてスピンドルの自由端を操作し易
くして、精密な許容公差の中ぐりを行ない、軸方向に移
動可能な管状ハウジングを入れ子状態に収納する固定ハ
ウジングを用いて、表面フライス削りの際に管状ハウジ
ングの自由端を正確に接続保持し易くし、一定したフラ
イス削りの許容公差を得ることができる。

本発明の方法は、ワークピースの円柱状をした、軸線に
対し深くて狭い袋穴の壁をステッチ加工する一連の段階
からなり、当該方法は、（２）　袋穴の内部のほぼ全長
にわたりしかもこの袋穴の壁に正確に嵌まる許容公差を
保ちながら、自由端を備えた管状ハウジングを軸方向に
移動できるように支持する段階と、０　管状ハウジング
内にあって、ハウジングの端部を越えて突き出し半径方
向に調節可能な工具を保持しているスピンドルを、この
管状ハウジングと一緒になって軸方向に移動させながら
回転駆動する段階と、（ｃ）袋穴の壁を粗中ぐりするた
めに半径方向に配置してある切削工具を伴って、管状ハ
ウジングを回転被駆動スピンドルと一緒に袋穴に挿入す
る一方で、管状ハウジングとスピンドルを案内操作して
、切削工具を穴の軸線に対し正確に同軸的に位置決めす
る段階と、ゆ　粗中ぐり作業のほぼ終了直後に、管状ハ
ウジングを回転被駆動スピンドルと一緒に袋穴から引き
抜く段階とを有し、この引抜き操作に伴って切削工具は
袋穴の仕上げ中ぐりのために再び位置決めされる。

ステッチ加工の一部としての７ライス削りを容易に行な
えるようにするために、本方法は、さらに、（ｅ）　　
仕上げ中ぐりをほぼ終了して管状ハウジングおよびスピ
ンドルをワークピースの表面に近接して位置する固定ハ
ウジング内に抜き取る際、当該ワークピースをスピンド
ルの軸に対し相対的に横向きに動かしてフライス削りを
行なうと共に、切削工具を半径方向に調節して表面の７
ライス削りを行なう段階を有し、管状ハウジングは固定
ハウジング内で案内操作され、一定したフライス削りの
許容公差を得ることができる。

本方法は、１０．０００〜４０．ＯＯＯｒｐｍの範囲の
スピンドル速度で、また管状ハウジングの挿入、抜出し
速度の場合は、４００〜８００インチ／分（１０，２〜
２０．３メ一トル／分）の範囲の直線速度で実施するこ
とが好ましい。

好ましい構造では、直径方向にバランスしだ液圧流体圧
力を用いた調節可能な流体ベアリングを介して案内操作
が行なわれている。この流体ベアリングはスピンドルと
管状ハウジングの両側に連絡し、これらスピンドルと管
状ハウジングの廻りに流体膜を保持している。アンバラ
ンスな液圧流体圧力を管状ハウジングの外側に瞬間的に
加え、半径方向の漸進的な調節が得られるようにして行
なわれている。液圧流体圧力は管状ハウジングを通じて
軸方向位置に加えられ、この軸方向位置に沿って調節可
能な流体ベアリングとして機能し、またハウジングの操
作に利用することができる。

また、穴の壁に力を作用させて同軸整合させる流体は、
スピンドルおよび切削工具の振動を流体的に減衰させる
働きがある。

とりわけ、ワークピースの円柱状をした、軸方向に深く
て狭い穴の壁をステッチ加工するようになっている本発
明の装置は、（２）穴の軸方向のほぼ全長にわたって延
び、半径方向に調節可能な切削工具を先端部に保持して
いる十分な長さの回転被駆動スピンドルと、（ｂ）　軸
方向に移動してスピンドルと一緒に軸方向に動くことが
できるが、回転運動をしないように固定されているスピ
ンドルを支承するための管状ハウジングと、（ｃ）　管
状ハウジング支持体およびスピンドルを穴の内部で正確
に案内操作するための手段と、ゆ　切削工具の向きを半
径方向に調節し、切削工具を用いて様々な形態の機械加
工を行なうための手段とを有している。

［実施例］ 第１図に概略的に示すように、ワークピースの円柱状を
した袋穴（穴は軸線に沿って深く狭くなっている）の壁
をステッチ加工する方法は、概ね以下の段階から構成さ
れている。これら段階は、（２）袋穴内部の軸方向のほ
ぼ全長にわたりしかも穴の壁に正確に嵌まる許容公差を
保ちながら、管状ハウジングを軸方向に移動できるよう
に支持する段階と、（ｂ）　管状ハウジング内のスピン
ドルを管状ハウジングと連動して軸方向に移動できるよ
うに回転駆動する段階と、（ｃ）　粗中ぐりを行なえる
ように位置決めしてある切削工具を伴って、管状ハウジ
ングとスピンドルを穴内に挿入する一方で、管状ハウジ
ングとスピンドルを案内操作して、切削工具を正確に位
置決めする段階と、幼　粗中ぐりの終了に伴って管状ハ
ウジングとスピンドルを引き抜く一方で、そうした引抜
きに際し切削工具を仕上げ中ぐり用に再び位置決めする
段階と、（ｅ）　　引扱きを終え、スピンドルの軸線を
相対的に横切ってワークピースを移動させてフライス削
りを行なう一方で、切削工具を調節しまたハウジングを
操作して一定したフライス削りの許容公差を得るように
する段階から構成されている。

そうした方法に則ったステッチ加工作業では、スピンド
ルが１０．０００〜４０．ＯＯＯｒｐｍの範囲の速度で
回転駆動され、しかも管状ハウジングとスピンドルは４
００〜８００インチ／分（１０，２〜２０．３メ一トル
／分）の線速度で穴に出入れするのが好ましい。

こうした箇々の段階については、この方法を実施するた
めの構造体に基づいて以下に説明されている。

支持体 第２図および第３図に示すように管状ハウジング１０が
使用され、軸線１１に沿ってまたワークピース１４の穴
１３の内部でほぼ軸方向全長にわたり軸方向に移動でき
るようになっている。管状ハウジング１０は、中ぐりさ
れる穴１３の径にほぼ等しいがこれよりも僅かに小さい
径１５を備えた鋼管から構成されている。管状ハウジン
グ１０は、そうした穴の壁に正確に嵌まる許容公差の範
囲に収める必要があり、ｏ、ｏｏａ〜０．０１２インチ
（０，２０〜０．３０ミリメートル）許容公差範囲内で
あることが好ましい。軸方向に移動可能な管状ハウジン
グ構造体は、スピンドル・ヘッド３６に沿って動く下側
端部１０ａと、７ランジ１８を介してスピンドル２３に
固定された上側端部（フランジの付いた上側部分１７）
を備えている（第６図参照）。このため、管状ハウジン
グはスピンドルと共に軸方向には自由に移動するが、９
０の位置で行なわれる空気接続または他の適当な固定手
段によって回転運動しないように固定されている。

隘Ｊしくく身ヨＬを スピンドル２３は管状ハウジング１０に支持され、内部
で回転運動することができる。またスピンドル２３は、
管状ハウジングがこのスピンドルと連動して軸方向に移
動できるように支持されている。スピンドルはハウジン
グ端部１０ａから突き出し、スピンドル・ヘッド３６を
保持している。

スピンドル・ヘッド３６は、管状ハウジングを支持する
と共に半径方向に調節可能な切削工具２４を保持してい
る。第６図に示すように、スピンドル２３は上側端部２
３ａをスプライン結合部２５を介して高速回転駆動用の
ブラシなしモータに連結されている。このモータはプレ
ート１９に支持されている。電動モータは、２８の位置
での適当な動力結合部を通じてエネルギー源に接続され
ている。プレート１９は縦方向の支柱２０に連結されて
いる。また、この支柱２０はコネクタ・プレート９２に
固定され、蟻はぞまたはキー溝連結部（図示せず）を介
して軌条９３に沿って縦方向に運動することができる。

従来形式のピストン・シリンダ・アクチュエータ２２を
用い、ボールねじ組立体９４を介して支柱２０およびコ
ネクタ・プレート２１を前記軌条に沿って移動させるこ
とができる。

挿入操作 第２図に示すように、管状ハウジング１０は回転駆動さ
れるスピンドル２Ｇと共に、アクチュエータ２２を用い
プレート１９を下げることにより空所１３に挿入される
。挿入速度は約４００〜８００インチ／分（１０，２〜
２０．３メ一トル／分）の範囲内にある。切削工具は、
調節手段３゜を用いて粗生ぐり用に半径方向に位置決め
されている。調節手段３０は調節ロッド３１を備えてい
る。この調節ロッド３１はスピンドル２３の中央を通っ
て軸方向に同軸的に延び、しかもモータ２７を通じてモ
ータ２１を備えたねじ駆動アクチュエータ３２に連結さ
れている。また、アクチュエータ３２は一対のプレート
３３．２９に支持されている。ざらに、これらのプレー
トは部材１６を挟んで支柱２０に連結され、軌条９３に
沿って縦方向に移動することができる。このようにアク
チュエータ３２はプレート１９に接続され、スピンドル
２３および管状ハウジング１ｏの昇降に応じ一緒になっ
て移動することができる。自由に軸方向に移動可能なロ
ッド３１は、駆動ねじを一方向に作動させて選択的に下
向きに移動させ、また駆動ねじの逆回転に伴って上向き
すなわち上界運動させるようになっている。

粗生ぐり切削工具の位置決めを容易にするために、第４
図に示すように、切削工具は枢動アーム３４にセリ付け
られている。工具は中央開口３９を備え、この中央開口
を用いて切削工具を枢動アーム３４のピン４９に固定す
ることができる。Ｌ字形枢動アーム３４は、枢軸ビンま
たは軸３５に沿って枢軸回転している。この軸は、スピ
ンドル２３の軸線１１から（第３図に示すように）オフ
セットされたスピンドル・ヘッド３６の側部に固定され
ている。

枢動アーム３４は半径方向に作用する接触面３７を備え
、枢動アームは穴１３の壁に向けてまたこの壁から離す
揺動運動を行なうことができる。

そうした表面３７はねじ９５を用いて調節することもで
きる。ロッド３１の下側端部は、枢動アームの接触面３
７と噛み合う表面４８を備えた円錐状のカム作用部材３
８を保持しており、ロッド３１が管状ハウジング１０の
内部で下降すると、カム作用ヘッド３８は表面３７に接
触してこの表面を半径方向外向きに移動させることがで
きる。

切削工具が第４図の位置にあれば、この切削工具の表面
４０は、例えば１５〜２２度の範囲にあって荒削りの切
込み４２の得られる側部逃げ角４１を形成するように位
置決めされ、管状ハウジングおよびスピンドルの下向き
のストロークに際し粗生ぐり作業を行なうことができる
。この大きな側部逃げ角は、枢動アームに対するＯラド
３１の位置を引き上げればさらに大きくなる。

切削工具が第５図の位置にあれば、この切削工具の表面
４０は、管状ハウジング１０およびスピンドル２３の上
向きのストロークに際し仕上げ中ぐりを進めるのに効果
的な約８〜１５ａの側部逃げ角４１を持つように位置決
めされている。切込み深ざ８４はかなり浅くなっている
。

複数の切削工具がスピンドル・ヘッド３６の廻りに（粗
生ぐりに好ましい状態に）等間隔で配置されているが、
仕上げ中ぐりの際に切削工具の１つだけを使用する場合
には、第７図に示すように、新たに半径方向調節手段を
用いることもできる。

この例でのＯラド３１は改造され、カム作用ヘッド３８
の他に幾つかのカム作用面８５．８６．８７を備えてい
る。このうちカム作用面８７だけが８７ａに長い輪郭形
状を備え、（昇降とは異なり）Ｏラド３１の回転に伴っ
て枢動アーム３４を長い距離に渡り移動させるようにな
っている。このようにして、カムを一方の角度限度いっ
ばいまで回転させれば、３つのアーム３４はすべて同じ
ように半径方向に調節され、粗生ぐりを行なうことがで
きる。また、カムを反対の回転限度いっばいまで動かせ
ば、枢動アームの１つだけに半径方向の［１を施して１
つの切削工具で仕上げ加工を行なうことができる。

スピンドル２３および／または管状ハウジング１０は、
調節可能な流体ベアリング４４を用いて正確に位置決め
できるように案内されている。この流体ベアリング４４
は、管状ハウジング１０の良さに沿って複数の軸方向位
置に配置されたオリフィス４５から形成されている（第
８図参照）。

オリフィス４５は、液圧流体圧力供給１９１４７と管状
ハウジングの内面１０ｂの間に連絡している。

これとは別に、新たなオリフィスによりそうした供給源
４７と管状ハウジングの外面１０Ｃを連絡することがで
きる。このオリフィスと別のオリフィス４５は直径方向
に向かい合っている。複数のオリフィス４５が、管状ハ
ウジングの内面の廻りに等間隔で配置されている。これ
らオリフィスは対の関係に配置され、スピンドルの直径
方向に見た両側に同じように流体膜を形成している。二
対程度の少数のオリフィスを設置することもできるが、
好ましくは少なくとも口封のそうしたオリフィスを用い
て本発明に必要な案内性能および同心性能を得る必要が
ある。また、オリフィス６１は管状ハウジング端部１０
ａを通って下向きに配置され、スピンドル・ヘッド３６
の上側表面６２とハウジングとの間に流動する流体膜を
形成している。液圧流体圧力供給源は管状ハウジングの
内側本体に沿って延びる通路から構成されており、４３
の位置で外部圧力供給管に接続している。オリフィスは
、流体の前述した膜をスピンドルと管状ハウジングおよ
び／または管状ハウジングと穴の壁との間に形成してい
る。流体供給圧力は、２０〜４０ｐｓｉ　　（１，４〜
２．８８９／α２）の範囲にあり、同心的に整合できる
ように調節可能である。

管状ハウジング１０の取扱いの便宜のために、液圧流体
圧力回路４６が用いられている。そうした回路はオリフ
ィス１０１を備えている。これらオリフィス１０１は、
ベアリング・オリフィス４５の設置箇所以外の、管状ハ
ウジングの外面１０Ｃの複数の円周に沿った位置に形成
されている。オリフィス１０１は充分な数のものが円周
に沿って配置されているので、他のオリフィスが機能し
なくても、所望の流体力を箇々のオリフィスから適切に
加えることができる。液圧流体圧力が、これらオリフィ
ス４５の１つまたは複数のものから一定時間にわたって
注出され、オリフィスを通って選択された瞬間に注入さ
れ、操作力を伝達している。操作力は、オリフィスと向
かい合う表面に加えられる流体圧の反作用によるもので
ある。

管状ハウジング１０をさらに操作し易くするために、（
第２図に示すように）管状カラー５０が用いられている
。この管状カラー５０は、管状の固定シート５２に支持
されたフランジの形をした平らな部分５１を備えている
。また、管状の固定シート５２は管状の支持フランジ５
３を備え、カラー７ランジ５１の下側表面５４を支持し
ている。

フランジ５１はシート７ランジ５３と支持台５５の間に
保持されている。このため、カラーは半径方向には僅か
に調整を行なえるが、軸方向には固定されていて移動で
きない。管状ハウジングは、カラー５０の軸方向の下側
位置に配置されていて円周に沿って間隔を設けられた直
径方向に向かい合う対のオリフィス５６．５７と、シー
ト５２の軸方向の下側位置にあるオリフィス５８．５９
とを通じて液圧加圧流体を注入して操作することができ
る。一対のオリフィスの一方から瞬間的にアンバランス
な液圧流体圧力を加えることによって、管状ハウジング
またはカラーを漸進的に動かして半径方向の調節を行な
うことができる。カラーの内側でカラーと管状ハウジン
グに半径方向の正確な調節が施されれば、そうした部材
の相互関係は、開口５９から供給される液圧を用いて、
カラーフランジ５１の上側表面６０を支持台５５に締め
付けて固定することができる。

液圧ベアリングの効果を測定するために、直径方向に向
かい合う対の測定ノズル６２が、管状ハウジング１０内
の流体ベアリング用のノズルの設置箇所以外の複数の軸
方向位置で、好ましくはスピンドル・ヘッド上にかまた
はスピンドル・ヘッドに近接して使用されている。オリ
フィス６２を通る液圧流体の流れは、穴１３０円筒壁の
前面の位質関係によって制限されている。そのような壁
１３とオリフィス６２間の空間が塞がれたり制限される
ような場合、液圧流体の流れの背圧はこうした制限によ
って大きくなり、そのため向かい合う反対側のオリフィ
ス６２に連絡した流体圧を増加させている。（＋）オリ
フィスと制限壁に囲まれた間隙、および（１１）背圧と
の間には一定の関係がある。測定用の液圧流体供給圧力
は、１２〜４４Ｄｓｉ　　（０，８４〜３．０８に９／
ａｓ２）の範囲に保たれている。測定ノズル６２に供給
される圧力は直圧変換器または差圧変換器のいずれかに
よって検知され、背圧の大きさを求めて穴内の管状ハウ
ジングの位置関係を把握するようになっている。

同様に、測定ノズルを使用して管状ハウジング１０内の
スピンドル２３の位置を検知することができる。オリフ
ィス６２への圧力供給は、例えばオリフィス６２に通じ
る溝のような、閉リング溝と連絡する壁の通路を介して
行なうことができる。

スロット１０６がノズルの廻りに新たに設けられ、流体
を適切に逃がすことができる。

冷却流体は管状ハウジングを通って導入され、通路８１
から出て切削工具を冷却することができる。また、冷却
流体または切削流体８３から供給され、調節ロッド３１
内の中央通路３２を通じて送ることができる。

用法き 粗中ぐり過程のほぼ終了直後に、管状ハウジング１０は
回転駆動されるスピンドル２３と共に、上向きのストロ
ークに沿って穴１３から抜き取られる一方で、切削工具
２４は再び位置決めされる。

また切削工具２４は、そうした引抜きの間に穴の壁を連
続的に仕上げ中ぐりすることができる。切削工具の再位
置決めの関係が第５図に示されている。図中では、ロッ
ド３１はねじアクチュエータ３２により持ち上げられ、
枢動アーム３４を右方向に揺動させて半径方向に移動可
能な表面３７を円筒壁１３から離して、切削工具の表面
４０に仕上げ加工を行なうための小さな側部逃げ角４１
の特性を持たせることができる。また、この仕上げ加工
段階の切込み深さは約０．０４５インチ（１，１４ミリ
メートル）に減少している。

フライス削り 第３図に示すように、仕上げ中ぐりがほぼ完了して切削
工具を穴の上部に取り出すのに伴い、管状ハウジング１
０とスピンドル２３は、カラー５０または固定ハウジン
グ内に入れ子状態に収納される。固定ハウジングは、ワ
ークピース１４の表面６４に近接して位置決めされ、約
１．５〜２．５インチ（３，８〜６．４センチメートル
）にわたりスピンドル・ヘッドの丈に等しい距離６５の
範囲内に位置決めするとよい。この引扱きの過程で、ワ
ークピース１４はスピンドルの軸線に対して相対的に横
切る向きに移動し、切削工具を表面６４の７ライス削り
用に半径方向に調節しながらフライス削りを行なうこと
ができる。ワークピースは、外部アクチュエータ６７に
より支持取付具６６に沿って移動することもできる。取
付具６６は、取付具支持体７ｏのキー溝状の軌道６９内
に嵌め込まれたこの支持体７ｏの軌条６８により案内さ
れている。管状ハウジング１０は、固定ハウジング５０
またはカラー内で案内されそして操作され、精密なフラ
イス削り許容公差の要求を満たしている。

フライス削り作業用の切削工具を準備するために、枢動
アームは半径方向の所要位置まで移動される。切削工具
挿入体の他の表面７１はフライス削りブロックの表面６
４に対して所定量の側部逃げ角をなすように位置決めさ
れている。

ステッチ加工 本発明の様々な形態をした装置について、方法を実施す
るための構造との関連において説明してきた。しかしな
がら、ワークピース１４の軸方向に深い狭い円柱状穴１
３の壁をステッチ加工するための装置は、（２）穴の軸
方向長さ１２のほぼ全長にわたって延び、半径方向に調
節可能な切削工具２４をその先端に保持している、回転
被駆動スピンドル２３と、（ｂ）管状ハウジング１０が
スピンドルと連動して軸方向に移動でき、しがも回転運
動ができないように固定されているような、スピンドル
２３を支承するための管状ハウジング支持体（１０，１
９，２０）と、に）　管状ハウジング支持体およびスピ
ンドルを穴内で正確に案内操作するための手段（４７，
４５，４６，１３゜２３ａ）（５６，５７，５８，５９
，５０，５３）と、ゆ　切削工具の向きを半径方向に調
節し、工具を使って異なる方式の機械加工を行なう手段
（３１，３８，３７，３４，３５）とを備えている。

本発明の具体的な実施例を図示し説明してきたが、発明
から逸脱することなく如何ようにも変更し修正を行なえ
ることは当業者には明らかである。

そうした変更並びに単なる置換え手段はすべて本発明の
精神並びに技術範囲に属するものであり、特許請求の範
囲に包含されている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の方法の一形態の各段階を示すフロー
図である。 第２図は、本発明を実施する際に使用される装置であっ
て、本発明を具体化した装置を表わす立面図にして、ワ
ークピースの一部分および固定ハウジングは断面で示さ
れている。 第３図は、第２図の一部分の図にして、管状ハウジング
およびスピンドルはフライス削り操作位置にあり、また
ワークピースをスピンドルに対して相対的に移動させる
ための手段を示している。 第４図は、切削工具の一部分および半径方向の調節手段
の一部拡大図にして、切削工具は粗中ぐり状態で示され
ている。 第５図は、第４図に類似する図にして、切削工具および
調節手段は仕上げ中ぐり状態で示されている。 第６図は、スピンドルをモータ・シャフトに連結した拡
大断面図である。 第７図は、切削工具用の枢動アームを半径方向に調節す
るための別の方式を示す概略拡大断面図である。 第８図は、スピンドルおよび管状ハウジングの拡大断面
図である。 １０・・・管状ハウジング １３・・・穴 １４・・・ワークピース １９・・・プレート ２０・・・支柱 ２３・・・スピンドル ２４・・・切削工具 ３０・・・調節手段 ３１・・・ロッド ３４・・・枢動アーム ３６・・・スピンドルヘッド ３７・・・枢軸アームの接触表面 ３８・・・カム作用ヘッド ４５・・・オリフィス ４６・・・液圧流体圧力回路 ４７・・・液圧流体圧力供給源 ５６．５７．５８．５９・・・オリフィス。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ワークピースの円柱状をした、軸線に対し深くて
   狭い袋穴の壁をステッチ加工するための方法にして、 （ａ）当該袋穴内部のほぼ全長にわたりしかもこの袋穴
   の壁に正確に嵌まる許容公差を保ちながら、自由端を備
   えた管状ハウジングを軸方向に移動できるように支持す
   る段階と、 （ｂ）前記管状ハウジング内にあつて、当該ハウジング
   の端部を越えて突き出し半径方向に調節可能な工具を保
   持しているスピンドルを、この管状ハウジングと一緒に
   なつて軸方向に移動させながら回転駆動する段階と、 （ｃ）前記袋穴の壁を粗中ぐりするために半径方向に配
   置してある切削工員を伴つて、前記管状ハウジングを前
   記回転被駆動スピンドルと一緒に前記袋穴に挿入する一
   方で、前記管状ハウジングとスピンドルを案内操作して
   、切削工具を前記穴の軸線に対し正確に同軸的に位置決
   めする段階と、（ｄ）前記粗中ぐり作業のほぼ終了直後
   に、前記管状ハウジングを前記回転被駆動スピンドルと
   一緒に前記袋穴から引き抜く段階とを有し、この引抜き
   操作に伴つて前記切削工具は前記袋穴の仕上げ中ぐりの
   ために再び位置決めされるような、ワークピースの円柱
   状をした袋穴の壁をステッチ加工するための方法。
2. （２）ワークピースの円柱状をした、軸方向に深くて狭
   い穴の壁をステッチ加工するための装置にして、 （ａ）前記穴の軸方向のほぼ全長にわたつて延び、半径
   方向に調節可能な切削工具を先端部に保持している十分
   な長さの回転被駆動スピンドルと、（ｂ）軸方向に移動
   して前記スピンドルと一緒に軸方向に動くことができる
   が、回転運動をしないように固定されている前記スピン
   ドルを支承するための管状ハウジングと、 （ｃ）前記管状ハウジング支持体およびスピンドルを前
   記穴の内部で正確に案内操作するための手段と、 （ｄ）前記切削工具の向きを半径方向に調節し、当該切
   削工具を用いて様々な形態の機械加工を行なうための手
   段とを有している。ワークピースの円柱状をした穴の壁
   をステッチ加工するための装置。