JPH0120442B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0120442B2
JPH0120442B2 JP11660483A JP11660483A JPH0120442B2 JP H0120442 B2 JPH0120442 B2 JP H0120442B2 JP 11660483 A JP11660483 A JP 11660483A JP 11660483 A JP11660483 A JP 11660483A JP H0120442 B2 JPH0120442 B2 JP H0120442B2
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JP
Japan
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pulley
wire
casing
shaft
flange
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JP11660483A
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JPS607507A (ja
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Tetsuo Kobayashi
Shoichi Hirai
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Nippon Cable System Inc
Original Assignee
Nippon Cable System Inc
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Publication date
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Publication of JPH0120442B2 publication Critical patent/JPH0120442B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05GCONTROL DEVICES OR SYSTEMS INSOFAR AS CHARACTERISED BY MECHANICAL FEATURES ONLY
    • G05G7/00Manually-actuated control mechanisms provided with one single controlling member co-operating with one single controlled member; Details thereof
    • G05G7/02Manually-actuated control mechanisms provided with one single controlling member co-operating with one single controlled member; Details thereof characterised by special provisions for conveying or converting motion, or for acting at a distance
    • G05G7/10Manually-actuated control mechanisms provided with one single controlling member co-operating with one single controlled member; Details thereof characterised by special provisions for conveying or converting motion, or for acting at a distance specially adapted for remote control

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はワイヤ駆動装置におけるワイヤの伸び
吸収機構に関する。さらに詳しくは過負荷による
ワイヤの弾性伸びを吸収することなくワイヤの永
久伸びのみを吸収するように改良されたワイヤの
伸び吸収機構(以下、単に吸収機構という)に関
する。
従来より遠隔操作システムとして、たとえば第
8図に示されるようなそれぞれ張り状態で配索さ
れる2本のワイヤ51,52と、それらのワイヤ
の一端を表面上に係止すると共に、たがいに逆方
向に巻きつけてなるプーリ53を有する駆動装置
54と、ガイド部材55などに摺動自在または回
転自在に設けられ、前記ワイヤ51,52の他端
が係止されてなる可動部材56を有する従動装置
57とからなり、前記プーリ53の矢印A,B方
向の回転駆動により前記ワイヤ51,52の一方
をプーリ53に巻きとると共に他方をほどき出
し、それによつて可動部材56を矢印C方向また
はD方向に往復操作(または回転操作)するよう
に構成されたもの(たとえばウインドレギユレー
タなど)が知られている。
ところが通常金属撚線などからなるワイヤに
は、ワイヤに負荷される張力がなくなればもとに
戻る弾性伸びと張力がなくなつても元に戻らない
永久伸びが生ずる。後者の永久伸びが生じたばあ
い、ワイヤにかけられていた張力が失なわれ、さ
らにワイヤに遊びが生ずるため、駆動装置54の
操作を正確に従動装置57に伝達することができ
ない。そこで近時前記操作システムにおいて、ワ
イヤに永久伸びが発生したときにその永久伸びを
吸収することができ、しかもワイヤ駆動装置とし
て使用するときはワイヤの巻き取り駆動時に自動
的に前記ワイヤの永久伸びを吸収することができ
る吸収機構が提案されている(たとえば本出願人
の出願にかかわる特願昭56−19972号、特願昭56
−96985号、特願昭56−193979号など)。
それらの吸収機構の基本的な構成は第8図にお
けるプーリ53を2点鎖線で示されるように第1
プーリ6、第2プーリ8の2つに分割すると共に
両者の対向する側面にそれぞれラチエツト歯1
3,14を刻設したものである。このものは第1
プーリ6と第2プーリ8に相対的な回転を行なわ
せることによりワイヤの永久伸びを吸収する機能
を有する。
ところがそのような吸収機構をワイヤの駆動装
置として採用するときは、前記可動部材56とガ
イド部材55の間の摺動抵抗が一時的に大きくな
つたばあい、あるいは前記可動部材56がストツ
パ58によつて停止されたのち、すなわち第1ワ
イヤ51の巻き取り操作が完了したのちにさらに
レバー61が矢印B方向に駆動されるばあいには
第1プーリ6と第2プーリ8が相対的に回転させ
られ、第1ワイヤ51(結局は第2ワイヤ52に
もおよぶ)に過度の弾性伸びを生じさせ、さらに
各部の剛性ガタを吸収した状態までラチエツト歯
13,14の係合が進むばあいがある。そのよう
なワイヤの過度の弾性伸びは永久伸びを惹起する
という欠点があり、しかもプーリ6,8その他の
部材の回転軸などに曲げ撓みを生じさせて操作シ
ステムの操作が重くなるという欠点がある。
そこで本発明者らは叙上の欠点を排除すべく鋭
意研究を重ねた結果、ワイヤの伸び吸収機構を以
下に述べるように構成するときは、ハンドルレバ
ーに負荷が付与されたときに前記ラチエツト歯の
歯合を解除し、それによりワイヤの弾性伸びをラ
チエツト歯が吸収することがないというまつたく
新規な事実を見出し、本発明を完成するにいたつ
た。
すなわち本発明は (a) ケーシングと、 (b) 該ケーシング内に回転自在に設けられる軸お
よび該軸から半径方向外側に延び、その外周縁
に沿つて切り欠き部が形成されたフランジから
なる駆動部材と、 (c) 前記フランジと隣接するように、かつ前記軸
と同心状に前記ケーシング内に回転自在に設け
られ、前記フランジの反対側の側面の外周近辺
に第1ラチエツト歯を有し、該第1ラチエツト
歯の半径方向内側に環状に配置されると共に、
その円周方向の一方の端面がテーパー状に形成
されてなる第1凹凸部を有し、かつ前記側面を
貫通し、内周方向に延びる長孔を有する第1プ
ーリと、 (d) 前記側面と隣接するように、かつ前記軸と同
心状に前記ケーシング内に回転自在に設けら
れ、前記第1凹凸部と係合する第2凹凸部およ
び前記長孔を貫通して前記切り欠き部と係合し
うる少なくとも1本の突起を有するプレート
と、 (e) 該プレートと隣接するように、かつ前記軸と
同心状に前記ケーシング内に回転自在に設けら
れ、前記第1ラチエツト歯と歯合しうる第2ラ
チエツト歯が側面の外周近辺に設けられてなる
第2プーリと、 (f) 前記第2プーリの回転に対しブレーキ力を与
える手段と、 (g) 前記第1プーリと第2プーリとをたがいに押
圧させるための弾性手段と、 (h) 前記第1プーリおよび第2プーリの外周にそ
れぞれその両端が係止されると共に、たがいに
逆方向に巻きつけられてなる実質的に1つの閉
ループを構成する動力伝達用のワイヤ とを有するワイヤの伸び吸収機構を要旨とするも
のである。
なお、第2プーリの回転に対しブレーキ力を与
える手段とは、第1プーリを第1・第2ラチエツ
ト歯の空転方向に回転させるとき、第2プーリに
伝わるトルクに抵抗するものをすべて含む概念で
ある。そして、これには、第2プーリを軸方向に
付勢して静止部材との間に摩擦力を生じさせるも
のや、第2プーリに伝わるトルクと反対向きのト
ルクを与えるものがある。
つぎに図面を参照しながら本発明のワイヤの伸
び吸収機構を説明する。
第1図は本発明の機構の一実施例を示す縦断面
図、第2図は第1図のX−X線断面図、第3図は
本発明における第1プーリの一実施例を示す斜視
図、第4図は本発明における第2プーリおよびプ
レートの一実施例を示す斜視図、第5図は本発明
の機構をワイヤ駆動装置として採用しているウイ
ンドレギユレータの概略斜視図、第6図は第3〜
4図に示される凹凸部の係合がはずれている状態
を示す要部拡大側面図、第7図は本発明の機構の
他の実施例を示す縦断面図である。
第1図において1は有底円筒状の本体1aとカ
バー1bとからなるケーシングである。ケーシン
グ1の内部には軸2が回転自在に設けられてい
る。軸2の一端2aはケーシング1の外部に突出
しており、たとえばクランク式のハンドル(第5
図の61)などにより駆動される。軸2には半径
方向外側に延びる有底円筒状のフランジ3が溶接
などによつて固着されている。軸2とフランジ3
は駆動部材を構成している。フランジ3には第2
図に明瞭に示されるようにその外周縁に沿つて扇
形切り欠き部4および切り欠き部5が形成されて
いる。
前記軸2の外周には前記フランジ3と隣接して
第1プーリ6、プレート7および第2プーリ8が
それぞれその順に回転自在に設けられている。第
2プーリ8およびプレート7はさらに軸2に対し
て軸方向に隙間9の分だけ移動可能に設けられて
いる。第2プーリ8とケーシング1の間にはウエ
ーブワツシヤ10が介在されており、それによつ
て第2プーリ8およびプレート7が常時第1プー
リ6側に押圧されている。
第2〜4図に詳細に示されるように第1プーリ
6のフランジ3側の側面には前記扇形切り欠き部
4と係合しうる扇形突起4aが突設されており、
フランジ3と反対側の側面6aおよび第2プーリ
8のプレート7と隣接する側面8aには第1ラチ
エツト歯13および第2ラチエツト歯14がそれ
ぞれたがいに歯合するように刻設されている。第
1プーリ6と第2プーリ8の間に介在されるプレ
ート7の第1プーリ6と隣接する側には、第1プ
ーリ6に穿設されている円周方向に延びる弧状の
長孔15を貫通して前記切り欠き部5と係合しる
る突起16が突設されている。第1プーリ6の側
面6aとプレート7には環状に配列されている第
1凹凸部17および第2凹凸18がそれぞれたが
いに係合するように形成されている。第1凹凸部
17および第2凹凸部18はそれぞれ容易に相手
の上に乗り上げることができるように円周方向の
端面がテーパ状に形成されている。
第1プーリ6および第2プーリ8の外周には、
実質的に1つの閉ループを構成する2本のワイヤ
21,22の両端が係止され、かつたがいに逆方
向に巻きつけられている。巻きつけの方向は第プ
ーリ6を第2プーリ8とラチエツト歯が係合する
ように回転させたとき、第1ワイヤ21が第1プ
ーリ6からほどき出され、第2ワイヤ22が第2
プーリ8に巻き取られるような方向である。
本実施例における第2プーリの回転に対しブレ
ーキ力を与える手段には、ウエーブワツシヤ10
とケーシング1aが該当する。すなわち、第1ラ
チエツト歯13が第2ラチエツト歯14に対し空
転方向に回転すると、第2プーリ8がウエーブワ
ツシヤ10を介してケーシング1aに押しつけら
れ摩擦力が生じる。そして、この摩擦力がブレー
キ力となる。
つぎに叙上のごとく構成されるワイヤの伸び吸
収機構を第5図に示されるウインドレギユレータ
の駆動装置54として使用するばあいにおける作
用を説明する。
第5図に示される駆動装置57は従来の従動装
置と同様の構成を有し、ガイド部材55と、該ガ
イド部材55に摺動自在に設けられる可動部材5
6と、該可動部材56の摺動を停止せしめるため
のストツパ58とを有する。
本発明の機構は可動部材56がスムーズに摺動
しているばあいには従来の機構とほぼ同様の作用
を奏する。
すなわち第1〜2図において軸2をラチエツト
歯13,14の歯合方向である矢印A方向に回転
させるばあい、フランジ3の扇形切り欠き部4が
扇形突起4aを矢印A方向に押し、それにより第
1プーリ6も矢印A方向に回転させられる。この
ばあいは切り欠き部5と突起16はたがいに当接
しない。さらにラチエツト歯13,14が歯合方
向であるため、第2プーリ8も第1プーリ6と一
緒に矢印A方向に回転する。したがつて第2ワイ
ヤ22が第2プーリ8に巻き取られ、第1ワイヤ
21が第1プーリ6からほどき出され、ワイヤの
ループが一方向に循環し、たとえば第5図の可動
部材56を矢印C方向に移動せしめる。このばあ
いはワイヤ21,22に永久伸びが生じていても
吸収しない。
つぎに軸2をラチエツト歯13,14の空転方
向である矢印B方向に回転させるばあい、フラン
ジ3の切り欠き部5が突起16を矢印B方向に押
し、それによりプレート7も矢印B方向に回転さ
せられる。それにより凹凸部17,18同士が第
6図に示されるようにたがいに相手の上に乗り上
げるため、プレート7および第2プーリ8は矢印
E方向に移動し、ラチエツト歯13,14同士の
歯合がはずれる。さらにフランジ3が回転させら
れることにより、扇形切り欠き部4が扇形突起4
aを矢印B方向に回転させる。それに伴なつて第
1プーリ6も矢印B方向に回転する。したがつて
第1ワイヤ21が第1プーリ6の外周に巻きとら
れる。
そのばあいワイヤの永久伸びの有無に応じて以
下に述べるように異なる作用を奏する。
まずワイヤに永久伸びが発生していないばあい
は第1プーリ6に巻きとられた分だけ第2プーリ
8から引き出されるため、第1プーリ6と第2プ
ーリ7は一緒に矢印B方向に回転し、ワイヤのル
ープが矢印D方向に循環する。そのばあいはワイ
ヤの伸びをそれ以上吸収することがない。
ワイヤ21,22に永久伸びが発生しているば
あいには、第2プーリはウエーブワツシヤ10な
どのブレーキ力によつてすぐには回転しない。そ
のため第1プーリ6のみが矢印B方向に回転す
る。したがつてワイヤの永久伸びは第1プーリ6
に巻き取られることによつて吸収され、ワイヤに
前記ブレーキ力に応じた張力が回復する。すなわ
ち本発明においては前記ブレーキ力を調節するこ
とにより、ワイヤの張力を自由に調節しうる。
本発明の機構は以下に述べるようにワイヤに適
度な張力が保持されているばあい、すなわち永久
伸びが発生していないばあい、あるいは前記作用
でワイヤの永久伸びが吸収されたのちにおいて、
可動部材56がストツパ58に当接したのち、あ
るいは可動部材56とガイド部材55、または窓
ガラスとサツシ(図示されていない)の間に大き
い摺動抵抗が一時的に発生したばあい、さらに軸
2を矢印B方向に回転させようとするときにその
本来のすぐれた作用を奏する。
すなわち前述のごとく軸2を矢印B方向に回転
させたばあいには、凹凸部17,18同士がたが
いに乗り上げている状態(第6図の状態)である
ため、その状態で第1ワイヤ21の弾性伸びを第
1プーリ6に巻き取つたとしてもラチエツト歯1
3,14の歯合位置が進むことがない。すなわち
第6図の状態から軸2のトルクを緩めると第1ワ
イヤ21の弾力性で第1プーリ6が矢印A方向に
戻され、凹凸部17,18同士が係合する位置で
はじめてプレート6が矢印F方向に戻る。したが
つてラチエツト歯13,14は第1ワイヤ21に
適切な張力が与えられている状態まで回復(収
縮)したのちにはじめて歯合し、ワイヤの弾性伸
びまで吸収することが防止される。
なお前記実施例においては第1プーリ6の回転
駆動を扇形切り欠き部4と扇形突起4aの係合に
よつて行なわしめているが、本発明はかかる実施
例に限定されるものではなく、たとえば切り欠き
部5、突起16および長孔15の端縁によつて軸
2から第1プーリ6にトルク伝達をさせてもよ
い。
さらに凹凸部17,18のテーパ部19を急な
傾斜に形成し、ハンドル62に大きい負荷が生じ
たときにのみ、プレート7および第2プーリ8が
矢印E方向に移動するように構成してもよい。そ
のように構成するときは通常の使用状態ではプレ
ート7から第1プーリ6に凹凸部17,18を介
してトルク伝達をさせることができるため、扇形
突起4aおよび扇形切り欠き部4を設ける必要が
ない。なおそのばあいのワイヤの永久伸び吸収作
用は、従来のものと同様にラチエツト歯13,1
4同士がすべることによつて行なわれ、レバー6
1に大きい負荷がかかつたばあいの弾性伸び吸収
防止用は第1図の実施例と同様である。
なお前記実施例における突起16および切り欠
き部5はそれぞれ1カ所ずつに限られるものでは
なく、2カ所以上設けることにより、強度および
作動の安定性を高めるようにしてもよい。
さらに前記凹凸部17,18の凸部または凹部
の個数は1個または2個だけであつてもよいが、
作動の安定性および確実性を高めるため、3〜8
個程度が好ましい。さらに第1プーリ6またはプ
レート7のうち、一方に凸部のみを形成し(実質
的には凸部以外の範囲が凹部である)、他方に凹
部のみ(実質的には凹部以外の範囲が凸部であ
る)を形成してもよい。また第6図に示されるよ
うに凹凸部17,18のテーパ部19を滑らかな
波形に形成するときは、テーパ部19同士の摺動
が一層スムーズになり、凸部同士がたがいに相手
に乗り上げやすくなるため好ましい。
なお前記実施例においては第2プーリ8とプレ
ート7が軸方向に移動可能に構成され、ウエーブ
ワツシヤ10が第2プーリ8およびプレート7を
第1プーリ6側に押圧しているが、第7図に示さ
れるように第1プーリ6を軸方向に移動可能と
し、第1プーリ6とフランジ3の間、あるいは第
1プーリ6とケーシング1の間にコイルスプリン
グ25またはウエーブワツシヤ(図示されていな
い)などの弾性部材を挿入してもよい。すなわち
本発明においては第1プーリ6と第2プーリ8が
たがいに押圧されるように付勢され、かつ第2プ
ーリ8とプレート7または第1プーリ6のいずれ
かが軸方向に移動可能であればよい。
また本発明のワイヤの伸び吸収機構をウインド
レギユレータの駆動装置として採用するときは、
第7図に示されるように従来公知のバランススプ
リング32を第2プーリ8の凹所33に収容し、
その両端をケーシング1のボス34および第2プ
ーリ8の内壁面に係止させておくことにより、窓
ガラスの重量をバランスさせることができ、窓ガ
ラスを上昇させる操作が楽になる。
また第2図の二点鎖線または第7図に示される
ように、従来公知のブレーキスプリング35をカ
バー1bとフランジ3の間に介在せしめ、その半
径方向内側に曲げられている両端35a,35b
をフランジ3に形成されている扇形切り欠き部4
と第1プーリ6の側面から突出されている扇形突
起4aのそれぞれの端面の間に介在せしめておく
ときは、車の振動によつて窓ガラスがずり落ちる
ことおよび窓ガラスが外部からこじ開けられるこ
とが防止される。
本実施例における第2プーリの回転に対しブレ
ーキ力を与える手段には、前記コイルスプリング
25や前記バランススプリング32が該当する。
コイルスプリング25は第2プーリ8を軸方向に
付勢し、ケーシング1aとの間に摩擦力を生じさ
せる。またバランススプリング32は第2プーリ
8に回転を阻止する方向のトルクを与える。した
がつて、本実施例においても、ワイヤに永久伸び
が発生しているばあいは、前記ブレーキ力によつ
て、第2プーリ8がすぐには回転せず、伸び吸収
作用が奏される。
なお本発明における第1プーリ6、第2プーリ
8およびプレート7をケーシング1内に回転自在
かつ同心状に支持する方法としては、第1図に示
されるように軸2上に支持させるほか、ケーシン
グ1の本体1a側に固着される固定軸上に支持さ
せたり、第7図のように第2プーリ8から突出す
るボス38上にプレート7を支持させるなど、
種々変更しうる。
叙上のごとく本発明のワイヤの伸び吸収機構は
ワイヤに発生する弾性伸びを吸収することなく、
永久伸びのみを選択的に吸収しうるため、ワイヤ
の張力を常に適切な範囲に維持しうるというすぐ
れた効果を奏しうるものであり、その実用価値は
きわめて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の機構の一実施例を示す縦断面
図、第2図は第1図のX−X線断面図(ただしケ
ーシングは省略)、第3図は本発明における第1
プーリの一実施例を示す斜視図、第4図は本発明
における第2プーリおよびプレートの一実施例を
示す斜視図、第5図は本発明の機構をワイヤ駆動
装置として採用しているウインドレギユレータの
概略斜視図、第6図は第3〜4図に示される凹凸
部の係合がはずれている状態を示す要部拡大側面
図、第7図は本発明の機構の他の実施例を示す縦
断面図、第8図は従来のウインドレギユレータを
示す概略斜視図である。 図面の主要符号、1:ケーシング、2:軸、
3:フランジ、5:切り欠き部、6:第1プー
リ、7:プレート、8:第2プーリ、10:ウエ
ーブワツシヤ、13:第1ラチエツト歯、14:
第2ラチエツト歯、15:長孔、16:突起、1
7:第1凹凸部、18:第2凹凸部、21:第1
ワイヤ、22:第2ワイヤ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) ケーシングと、 (b) 該ケーシング内に回転自在に設けられる軸お
    よび該軸から半径方向外側に延び、その外周縁
    に沿つて切り欠き部が形成されたフランジから
    なる駆動部材と、 (c) 前記フランジと隣接するように、かつ前記軸
    と同心状に前記ケーシング内に回転自在に設け
    られ、前記フランジの反対側の側面の外周近辺
    に第1ラチエツト歯を有し、該第1ラチエツト
    歯の半径方向内側に環状に配置されると共に、
    その内周方向の一方の端面がテーパー状に形成
    されてなる第1凹凸部を有し、かつ前記側面を
    貫通し、内周方向に延びる長孔を有する第1プ
    ーリと、 (d) 前記側面と隣接するように、かつ前記軸と同
    心状に前記ケーシング内に回転自在に設けら
    れ、前記第1凹凸部と係合する第2凹凸部およ
    び前記長孔を貫通して前記切り欠き部と係合し
    うる少なくとも1本の突起を有するプレート
    と、 (e) 該プレートと隣接するように、かつ前記軸と
    同心状に前記ケーシング内に回転自在に設けら
    れ、前記第1ラチエツト歯と歯合しうる第2ラ
    チエツト歯が側面の外周近辺に設けられてなる
    第2プーリと、 (f) 前記第1プーリと第2プーリとをたがいに押
    圧させるための弾性手段と、 (g) 前記第2プーリの回転に対し、ブレーキ力を
    与える手段と、 (h) 前記第1プーリおよび第2プーリの外周にそ
    れぞれその両端が係止されると共に、たがいに
    逆方向に巻きつけられてなる実質的に1つの閉
    ループを構成する動力伝達用のワイヤとを有す
    るワイヤの伸び吸収機構。
JP11660483A 1983-06-27 1983-06-27 ワイヤの伸び吸収機構 Granted JPS607507A (ja)

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JP11660483A JPS607507A (ja) 1983-06-27 1983-06-27 ワイヤの伸び吸収機構

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JP11660483A JPS607507A (ja) 1983-06-27 1983-06-27 ワイヤの伸び吸収機構

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JPS607507A JPS607507A (ja) 1985-01-16
JPH0120442B2 true JPH0120442B2 (ja) 1989-04-17

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ID=14691269

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JP11660483A Granted JPS607507A (ja) 1983-06-27 1983-06-27 ワイヤの伸び吸収機構

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JPS607507A (ja) 1985-01-16

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