JPH01204008A - 多心光部品の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は光フアイバ通信に用いられる多心光部品の製造
方法に関する。

（従来の技術） 第４図は従来の多心光部品として３つの入出力ポートを
有する多心光合波分波器を内蔵した多心光部品を示す斜
視図である。ケース７の一方の入出力ポート用アダプタ
設置部のケース上部７ａには多心コネクタ用レセプタタ
ルアダプタ８ｂが装着されそしてケース下部７ｂには複
数の単心コネクタ用レセプタタルアダプタ９が装着され
、他方の入出力ポート用アダプタ設置部には多心コネク
タ用レセプタクルアダプタ８ａが装着され、各々が外部
の多心コネクタあるいは単心コネクタを直接接続可能な
レセプタタルを形成している。多心光合波分波器は主路
部と分岐路部とから成り、第５図に示すように、主路部
は多心光合波分波器１０の主路用（下部）基板１０ａ、
複数の単心ファイバ１４、これらの単心ファイバ１４の
一方の端末に取り付けられた単心コネクタプラグ１３、
多心テープファイバｌｌａ、及び多心テープファイバｌ
ｌａの一方の端末に取り付けられた多心コネクタプラグ
１２ａから構成され、分岐路部は多心光合波分波器１０
の分岐路用（上部）基板１０ｂ、多心テープファイバｌ
ｌｂ及びこの多心テープファイバ１１ｂの一方の端末に
取り付けられた多心コネクタプラグ１２ｂから構成され
ている。つまり、多心光合波分波器１０は、第６図に示
すように、３つ入出力ポートＡ、Ｂ、ＣのうちポートＡ
、、Ｃが多心コネクタ用レセプタタルアダプタ出力であ
り、ポートＢが複数の単心コネクタ用レセプタクルアダ
プタ出力となっており、ポートＣから入射した波長λ１
、λ２の光のうち波長λ１の光ボートＢから出射し波長
λ２の光ボート＾から出射して分波を行ない、逆にポー
トＡ及びポートＢから夫々波長λ８及びλ、が入射する
とポートＣに合波されて出射される。

第７図は従来の多心光合波分波器１０の部分断面斜視図
であり、この多心光合波分波器１０は以下のようにして
構成される。まず、主路用基板である下部基板１５上に
長手方向に沿った略中央部の溝深さが浅く形成された部
分に互いに平行なガイド溝を形成し、各ガイド溝内に複
数の光ファイバ１８を含む主路用多心テープファイバ１
７を配置して光学接着剤により固定する。下部基板１５
の中央部の光ファイバ１８は被覆を除去された裸光ファ
イバ部１８ａとなっている。次に、下部基板ｌの表面に
各裸光ファイバ部１８ａを横切り下部基板１の表面に垂
直な面に対して所定の角度をなす切込溝１５ａを形成す
る。切込溝１５ａは下部基板１の表面を全幅方向に亘っ
て裸光ファイバ部１８ａと共に研削することにより形成
される。

切込溝１５ａ内に多層膜フィルタ１６を挿入し光学接着
剤で固定した後、下部基板１５の表面を研磨して下部基
板１５の中央部にある裸光ファイバ部１８ａのクラッド
をコアに達する直前まで研磨する。更に、同様の切込溝
１９ａ、多層膜フィルタ１６、分岐路用多心テープファ
イバ２０（光ファイバ２１及び裸光ファイバ２１ａ）を
備えた、下部基板１５と同一の分岐路用基板つまり上部
基板１９を別に作製し、上部基板１９を下部基板１５に
重ね、対応する裸光ファイバ部の研磨面同士を密着させ
て接着し第７図に示した多心光合波分波器が完成される
。

主路側及び分岐路側の多層膜フィルタ１６は共に波長λ
、を透過し波長λ２を反射するフィルタであるから、第
８図に示すように、下部基板１５の左側から波長λ５、
λ２の２つの光波が入射すると、波長λ１の光は下部基
板１の多層膜フィルタ１６を透過して下部基板１５の右
側に出射し、波長λ、の光は下部基板１５及び上部基板
１９の多層膜フィルタ１６で夫々反射し上部基板１９の
右側に出射して分波が行なわれる。一方、下部基板１５
の右側から波長λ、の光が入射し上部基板１９の右側か
ら波長λ８の光が入射すると、下部基板１５の左側には
波長λ１、λ、の光が出射して合波が行なわれる。嵌合
ビン２２は、上部基板１９及び下部基板１５の夫々の表
面に長手方向に刻設された光軸調整用ガイド溝内に嵌合
されており、下部基板１５及び上部基板１９の表面研磨
後の接合工程における光軸調整を一方の基板を嵌合ビン
２２に沿って光ファイバ１８の長手方向にスライドさせ
ることにより容易に行なわせるためのものである。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、従来は、第５図の多心光合波分波器は第
４図のケース７内に第９図に部分断面で示すように固定
される。（簡単のために上部の多心コネクタ用レセプタ
タルアダプタ８ｂの部分は省略する。）ケース７内の両
端で複数の単心コネクタプラグ１３及び多心コネクタプ
ラグ１２ａが夫々固定されるため単心ファイバ１４及び
多心テープファイバｌｌａの長さ管理が必要とされ、特
に、第１０図のＡ部に示すように、単心ファイバ１４は
長さが所定の値よりずれると余長部をケース７内に収納
するために曲げが発生し、損失が増し及び信頼性が劣る
という問題点がある。従来、ファイバの長さ管理が非常
に重要であるにも拘わらず現実には多数の心線に対して
は、数ＣＩｍの長さに対して１鰭のオーダの長さの調整
が必要とされるこのような長さの管理は容易ではなく、
多心光部品の歩留り低下の主因となっている。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、多心
光部品のケース内の光ファイバの長さのバラツキによる
不良の発生を低減し歩留りを向上すると共に手間のかか
る光ファイバの長さ合わせ作業を排除した多心光部品の
製造方法を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明によれば、多心光部
品本体と該多心光部品本体に接続される入出力用コネク
タとを有する多心光部品を製造する多心光部品の製造方
法において、共通基板上に多心光部品本体の下部基板部
と入出力用コネクタ部を形成し、入出力用コネクタ部に
光ファイバを配置固定し、前記光ファイバの先端部を屈
曲なしに前記下部基板部に配置し固定し、前記下部基板
部に所要の加工を行ない前記多心光部品本体下部を形成
する多心光部品の製造方法が提供される。

（作用） 複数の単心コネクタあるいは多心コネクタ又はその両方
と多心光部品の下部基板とを同一の基板上あるいは相互
に相対位置の固定された共通基板上に形成し、コネクタ
部に光ファイバを配置固定した後に多心光部品の下部基
板に配置固定しその後多心光部品を加工し、光ファイバ
の長さ調整を不要とする。

（実施例） 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明
する。

第１図（Ａ）及び（Ｂ）は夫々本発明の多心光部品の製
造方法を実施するために使用する２６光部品の共通基板
を示す平面図及び断面図であり、第２図も同様の別の基
板部の平面図である。第１図及び第２図では簡単のため
に多心光部品として２６光合波分波器を例にとり説明す
る。まず、第１図（Ａ）に示すように、突出した２６光
合波分波器の本体の下部基板部１ａと入出力用単心コネ
クタ群を保持する単心コネクタプラグ保持部１ｒとを存
する同一の基板からなる共通基板ｌを作製し、下部基板
部１ａの表面には夫々断面Ｖ字状の光フアイバ配置用ガ
イド溝１０、裸光ファイバ部配置用ガイド溝１ｄ及び嵌
合ピン配置用ガイド溝１０を予め刻設し、単心コネクタ
プラグ保持部Ｉｆの表面にも予め断面Ｖ字状の単心コネ
クタ配置用ガイド溝１ｂを刻設しておく。第２図に示す
２６光合波分波器の入出力用多心コネクタを形成する２
心コネクタ用下部基板５の表面にも同様に夫々断面Ｖ字
状の光フアイバ配置用ガイド溝５ａ、裸光ファイバ部配
置用ガイド溝５ｂ及び嵌合ピン配置用ガイド溝５０が刻
設されている。第１図の基通基板１と第２図の２心コネ
クタ用下部基板５とは相互にその相対位置が固定されて
いる。２６光合波分波器本体の下部基板部１ａと２心コ
ネクタ用下部基板５とを共通基板上に設け、単心コネク
タプラグ保持部を個別の基板上の設けることもできる。

次に、光ファイバ３の一端を固定した単心コネクタプラ
グ２を単心コネクタ配置用ガイド溝ｌｂ内に挿入固定し
、光ファイバ３の被覆を除去した裸光ファイバ部３ａを
前述したように下部基板部１ａに配置し光学接着剤によ
り固定する。裸光ファイバ部３ａは予め裸光ファイバ部
配置用ガイド満１ｄと単心コネクタ配置用ガイド溝１ｂ
との距離に応じて光ファイバ３に屈曲がないように設け
られている。次に、前述したように、下部基板部１ａの
表面に切込溝（図示せず）を形成し、この切込溝に多層
膜フィルタ（図示せず）を挿入し光学接着剤で固定した
後下部基板部１ａの表面を研磨する。同様に作製した２
６光合波分波器本体の上部基板部（図示せず）を下部基
板部１ａに重ね裸光ファイバ部の研摩面同士を密着させ
て接着し２心２波用光合波分波器本体を完成する。この
時には、光ファイバ３の先端部の長さは不揃いのままで
ある。

次に、第２図の２心コネクタ用下部基板５の光フアイバ
配置用ガイド溝５ａ及び裸光ファイバ部配置用ガイド溝
５ｂに夫々光ファイバ３の被覆部と被覆を除去した裸光
ファイバ部３ｂとを光ファイバに屈曲がないように長さ
を調整して挿入し光学接着剤により固定する。別に作製
した２心コネクタ用上部基板（図示せず）を２心コネク
タ用下部基板５に重ね固定し、不要な裸光ファイバ部３
ｃを切断除去し、２心コネクタ用下部基板の端面５ｄ、
上部基板の端面及び光ファイバの端面を同時に光学研磨
する。以上のようにして２心光合波分波器を完成するの
で、従来のように光ファイバの長さのバラツキによる余
長部が発生せず屈曲が生じない。尚、共通基板１上に２
６光合波分波器本体の下部基板部と２心コネクタ用下部
基板とが存在する場合には、２心コネクタから順次加工
作製して行くことになる。

第３図は本発明の多心光部品の製造方法を実施するため
に使用する２６光部品の共通基板６を示す平面図である
。第３図に示すように、単心コネクタ配置用ガイド溝６
ｄを有し入出力用単心コネクタ群を保持する単心コネク
タプラグ保持部６ａと、光フアイバ配置用ガイド溝６ｆ
、裸光ファイバ部配置用ガイド溝６ｇ及び嵌合ビン配置
用ガイド溝６ｅを有する２６光合波分波器本体の下部基
板部６ｂと、同様に光フアイバ配置用ガイド溝６ｆ、採
光ファイバ部配置用ガイド溝６ｇ及び嵌合ピン配置用ガ
イド溝６ｅを有し入出力用２心コネクタを形成するため
の２心コネクタ用下部基板部６ｃとを一括して同一の共
通基板６上に作製することも出来る。また、第１図の２
６光合波分波器本体の下部基板部１ａに下部基板部と２
心コネクタ用下部基板部とを同時に作製することもでき
る。

以上、多心光部品として２６光合波分波器について説明
したが、本発明は多心光分岐結合器等にも適用可能であ
り、また２心に限られずＮ心（Ｎ＝２．３．４・・・・
・・）の光部品に適用できる。前述の実施例では、コネ
クタの一方を単心コネクタプラグとし他方を多心コネク
タプラグとして構成したが、両方共に多心コネクタプラ
グで構成することも出来る。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、多心光部品本体
と該多心光部品本体に接続される入出力用コネクタとを
有する多心光部品を製造する多心光部品の製造方法にお
いて、共通基板上に多心光部品本体の下部基板部と入出
力用コネクタ部を形成し、入出力用コネクタ部に光ファ
イバを配置固定し、前記光ファイバの先端部を屈曲なし
に前記下部基板部に配置し固定し、前記下部基板部に所
要の加工を行ない前記多心光部品本体下部を形成するこ
とにより、多心光部品の光フアイバ毎の長さのずれを防
止しこれにより生じる不良を低減することにより歩留り
を向上でき、煩雑な光ファイバの長さ合わせ作業を排除
して作業性を大幅に向上でき、そのためコストダウンを
図ることができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）及び（Ｂ）は夫々本発明の多心光部品の製
造方法を実施するために使用する２６光部品の共通基板
を示す平面図及び断面図、第２図は同様の別の基板部の
平面図、第３図は本発明の多心光部品の製造方法を実施
するために使用する２６光部品の共通基板を示す平面図
、第４図は従来の多心光部品を例示する斜視図、第５図
は第４図のケース内に収納されている多心光合波分波器
を示す斜視図、第６図は第５図の多心光合波分波器の入
出力ボートを示す模式図、第７図は従来の多心光合波分
波器の部分断面斜視図、第８図は第７図の多心光合波分
波器の作用を説明する模式図、第９図は第４図のケース
７の下部を示す部分断面図、第１０図は第９図の部分拡
大図である。 １．６・・・共通基板、２・・・単心コネクタプラグ、
３・・・光ファイバ、５・・・多心コネクタ用下部基板
、７・・・ケース、８ａ、８ｂ・・・多心コネクタ用レ
セプタタルアダプタ、９・・・単心コネクタ用レセプタ
タルアダプタ、ｌＯ・・・多心光合波分波器、１２ａ。 １２ｂ・・・多心コネクタプラグ、１３・・・単心コネ
クタプラグ、１６・・・多層膜フィルタ。 出願人　古゛河電気工業株式会社 代理人　　弁理士　　長　門　侃　二 第１図 第２図 ５ａ　　５ｂ　　　３ｂ　　　５ｄ 第６図 第７図 第８図 ロ ー４へ−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 多心光部品本体と該多心光部品本体に接続される入出力
   用コネクタとを有する多心光部品を製造する多心光部品
   の製造方法において、共通基板上に多心光部品本体の下
   部基板部と入出力用コネクタ部を形成し、入出力用コネ
   クタ部に光ファイバを配置固定し、前記光ファイバの先
   端部を屈曲なしに前記下部基板部に配置し固定し、前記
   下部基板部に所要の加工を行ない前記多心光部品本体下
   部を形成することを特徴とする多心光部品の製造方法。