JPH01203489A - 蓄熱装置 - Google Patents

蓄熱装置

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JPH01203489A
JPH01203489A JP63027166A JP2716688A JPH01203489A JP H01203489 A JPH01203489 A JP H01203489A JP 63027166 A JP63027166 A JP 63027166A JP 2716688 A JP2716688 A JP 2716688A JP H01203489 A JPH01203489 A JP H01203489A
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JP
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heat storage
heat
storage material
seed crystal
support rod
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JP63027166A
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English (en)
Inventor
Kenzo Kaneda
堅三 金田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は塩水化物のPA解・凝固に伴う潜熱を利用した
蓄熱装置に関し、例えば自動車用の即効ヒータやその伯
の急速加熱装置に用いて好適である。
[従来の技術] 物質の融解潜熱を利用する蓄熱装置は、顕然蓄熱材を用
いる場合よりも蓄熱1dが多く、活発に研究されている
。この潜熱蓄熱材のうち、酢酸ナトリウム等の塩水化物
は過冷却現象を生じ易く、断熱材不要の小型・軽量の蓄
熱装置に適している。
すなわち、この種の蓄熱材は、融点以上の温度に加熱さ
れて融解潜熱を吸収した後に、凝固点以下の温度に冷却
されても結晶化せず過冷却状態を保持する。この過冷却
グル相状態の蓄熱材に刺激を与えると、急速に相転移が
起こり、融解潜熱を放出して発熱する。
ここで問題となるのは、蓄熱材をいかに確実にかつ長I
I間安定に繰返し、結晶化させるかである。
蓄熱材を刺激する方法としては、微小の結晶を種結晶と
して接触さけIこり、圧電素子等で振動を与える方式が
知られている。この内、種結晶を利用する方式が装置の
小型・軽小化の面で有利である。
[本発明が解決しようとする課題] しかし、種結晶を用いた従来の装置は、種結晶が長時間
高温状態にさらされると融は落ちてしまい、長期間安定
した作動を期待し得ないという問題があった。
本発明は従来技術の問題点を解決して、長期間繰返して
確実な結品化作動が可能である小型・軽酪の蓄熱装置を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上述の目的達成のため、本発明は蓄熱材の結晶化に種結
晶を用いると共に、この種結晶の融は落ちを防止してそ
の作用を艮II間安定に確保しようとするものである。
本発明によれば、蓄熱装置はゲル相と結晶相の間を潜熱
の発生・吸収を伴って可逆的に転移しかつ過冷却を生ず
る塩水化物の蓄熱材と、この蓄熱材へ熱を供給して該蓄
熱材を結晶相からゲル相へ転移させる熱供給源とを有し
、ざらに蓄熱材へ接触自在に舶記塩水化物の種結晶を支
持すると共にこの種結晶を高温状態の蓄熱材の水蒸気か
ら遮蔽して融出を防lトする手段を備えた結晶化装置を
設り、種結晶を過冷却ゲル相の蓄熱材へ接触させて刺激
し、蓄熱材の過冷却ゲル相から結晶相への転移を誘起し
て潜熱を発生さ往ることを特徴とする。
[作用] 上記構成において、過冷却ゲル相の蓄熱材に必要に応じ
て種結晶を接触させると、蓄熱材は悠遠に結晶化し、潜
熱放出により発熱する。この蓄熱材に熱を供給して結晶
相からゲル相へ転移ざ「る際に、高温の蓄熱材から水蒸
気が発生するが、種結晶は遮蔽手段で保護され、その融
出を防止される。このため、種結晶の可能が低下するこ
とがなく、長期間にわたり確実かつ安定に繰返して蓄熱
材の結晶化を行うことができる。
[実施例] 以下、添付図面に示す実施例に基づいて、本発明を説明
する。
第1図は本発明の第1実施例による蓄熱装置を示し、蓄
熱装置1は円筒形の作動流体容器2と、この容器2の上
部に配設された結晶化装置3とを備えている。
作動流体容器2はステンレス、アルミニウム或は黄銅等
の金属材料で形成され、この容器内に蓄熱材容器4が設
けられている。蓄熱材容器4は容器2と同等の良熱伝導
性材料で作られており、溶接やロー付は等で作動流体容
器2の上端壁に気密状に取付けられている。また、蓄熱
材容器4はら旋状に形成されたパイプ通路部分4aを有
し、この通路部分は容器4の下端から容器2内を回って
再び容器4へ戻る。容器4内には、塩水化物の蓄熱材5
(本実施例の場合、酢酸ナトリウム三水化物CH3CO
ONa−45重量%H20)が入っている。
作動流体容器2には入口バイブ2aと出口バイブ2bが
形成されており、熱伝達手段となる作動流体を容器4の
周囲に導入して、同容器内の蓄熱材5と熱交換させるよ
うになっている。即ち、熱供給源として高温の作動流体
を導入して蓄熱材5を加熱し、或は作動流体を介して蓄
熱材5の熱を装置から伝達することが可能である。
結晶化装置3は作動流体容器2の上端に固定された案内
バイブロと、このバイブロ内に摺動自在に挿入された種
結晶支持棒7と、支持棒7を下方へ移動させるためのソ
レノイド装置8とを含む。
案内バイブロは容器2の上端壁を貫いて下方へ延び、蓄
熱材容PS4内へ通じている。種結晶支持棒7は、テフ
ロンやステンレス鋼等の耐熱・耐食性に優れた材料より
成る。支持棒7には下端付近に縮径部分が設けられ、こ
こに種結晶を保持するためのステンレス網9が取付けら
れる。また、支持棒7の下端は案内バイブロの内径に適
合する形状に形成されてお゛す、バイブロ内への収納時
にバイブロの下側開口を■じて支持棒7のステンレス網
9を蓄熱材5からm蔽する先端シール部7aとして作用
する。
一方、種結晶支持棒7の上端にはロッド部材7bが固定
され、このロッド部材はソレノイド装置8を通して上方
へ延在する。ソレノイド装置8は容器2に関して固定さ
れ、同装置8内の可動子(図示なし)が支持棒7のロッ
ド部材の7bに接続されている。電力が供給されると、
ソレノイド装置8はこの可動子およびロッド部分7bを
介して支持棒7を下方へ移動させ、支持棒下端付近のス
テンレス網9に支持されている種結晶を蓄熱材5に接触
させる。さらに、コイル・スプリング10がソレノイド
装置8とロッド部材7bの上端の間に挿置され、ソレノ
イド装置8による付勢終了時にロッド部材7bを押し上
げて支持棒7を案内バイブロ内の元の位置へ戻す。
第2図に拡大して示′1j様に、支持棒7の先端シール
部7aはその上端に設けたネジ部7Cにより支持棒本体
へ組付けられていて、取外すことが可能である。また、
ステンレス網9は円筒状に巻かれてスポット溶接部9a
で接合されたもので、先端シール部7aの縮径部分に通
して取付けられており、先端シール部7aを取外すこと
によって支持棒7から容易に分離r:きる。
なお、種結晶支持棒7のステンレス網9に種結晶をイ・
1着させるには、蓄熱材をm解させてステンレス網9を
浸fa シ、続いてこの蓄熱材を冷111 L、、て過
冷却状態にする。その後、過冷却状態の蓄熱材よりステ
ンレス網9をすくい上げ、同網に付着している蓄熱材に
5pJの蓄熱材結晶を作用させると、急速に同相へ転移
して種結晶となる。
次に、上述の実施例の自!JJ車への応用例を示し、こ
の例に基づいて本実施例の作動を説明する。
第3図は本実施例の蓄熱装置を即効ヒータとして組込ん
だ自動小用暖房装置の回路図で、同図中の参照符号11
はエンジン12のウォータジャケラ1〜.13はエンジ
ン冷却水用のラジェータ、そして14はラジェータ13
を通して強制送用を行うファンである。エンジンのウォ
ータジャケット11とラジェータ13はラジェータ配管
Aでnいにループ状に接続されており、冷却水は配管A
中に設けられたウォータポンプ15によりウォータジャ
ケット11とラジェータ13の間を図中の実線矢印の向
きへ循環する。配管A中には、ラジェータ13への送水
を開閉切替するサーモスタット16も配設されている。
配管Bは空調用ダクト17内に収納されたヒータコア1
8へエンジン冷却水を循環させるためのもので、ウォー
タジャケット11出口側の配管Aの部分■をヒータコア
18の入口へ、またヒータコア18の出口をウォータジ
ャケット11人口側の配管への部分Jへそれぞれ接続し
ている。ヒータコア18への送水は、配管A中のウォー
タポンプ15によって第3図中の実線矢印方向へ行われ
る。参照符号19は、空調用ダクト17内に配設された
送風用ファンである。
蓄熱装置1はヒータコア18と並列に接続されている。
配管Cが配管Bのヒータコア18への往路から分岐点E
で分岐して蓄熱装置の入口バイブ2aへつながり、配管
C′が蓄熱装置の出口バイブ2bから配管Bの帰路の合
流点Fに至る。
配管Cには蓄熱装置1へ送水するためのウォータポンプ
2oと電磁弁21が取付けられ、配管C′にも電磁弁2
2が取付けられている。また、配管Bには、分岐点Fの
上流側と合流点[−の下流側に電磁弁23と24がそれ
ぞれ設けられ、さらにヒータコア18の上流側にも電磁
弁25が設けられている。これ等の電磁弁はコントロー
ル回路26へ電気的に接続され、該回路の制御の下に中
室内の空調制御用パネルの温度コントロールレバー(図
示なし)に連動しで開閉されるように構成されている。
蓄熱装置1には、前述の構成に加えて、ゲル状態検知セ
ンナ27が蓄熱材容置4内に取付けられている。このゲ
ル状態検知レンリは蓄熱材5のゲル状態を蓄熱材5に浸
漬した一対の電極間の電気抵抗変化で検知するもので、
コン1へロール回路26へ接続される。蓄熱装置1の結
晶化装置3でも、ソレノイド装置8がl1il jlに
コントロール回路26へ接続されている。
第3図中、参照符S″i28はエンジン冷却水温を検知
するためにウォータジャケット11の下流側で配管へに
設けられた水温センサ、29はヒータコア18の上流側
で配管Bに取付けられた暖房用水温検知センサである。
水温センサ28と29は、コントロール回路26へつな
がっている。
この自動車用暖房装置は、車室内の空調制御用パネルに
設番ノられた即効ヒータスイッチ(図示なし)がONさ
れると、電磁弁23と24が閉じ、電磁弁21と22が
開ぎ、かつウォータポンプ20および蓄熱装置1の結晶
化装置3が作動して、即効暖房を行うように構成されて
いる。
二]ントロール回路26は、エンジン冷却水温センサ2
8の検出水温と暖房用水温センサ29の検出水温とを比
較し、前者のほうが高い場合に電磁弁23と24を開き
、電磁弁21と22を閉じ、ざらにウォータポンプ2o
を停止させるように制御する。また、エンジン冷却水の
温度が58℃(蓄熱材である酢酸ナトリウム三水化物の
融点)以上となったことを水温センサ28が検知すると
、コントロール回路26はその信号を受けてウォータポ
ンプ20を作動ざVると共に、電磁弁21と22を開と
する。この結果、高温のエンジン冷却水が第3図中の一
点鎖線矢印のごとく蓄熱装置1の作動流体容器2内を流
れ、結晶相の蓄熱材5に:熱を供給し、蓄熱材をゲル相
へ転移させて蓄熱させる。さらに、コントロール回路2
6は、蓄熱材5がゲル状態になったことを検知セン1ノ
27が検知すると、電磁弁21と22をnじてウォータ
ポンプ20を停止させるようにυJ611を行う。
なお、ウォータポンプ15はエンジン12により常に駆
動されているので、ラジT−夕13、ヒータコア18や
蓄熱装置1への送水がいずれも停止されている場合に備
えて、配管へにはエンジン冷却水をウォータジャケット
11とウォータポンプ15の間だけで循環させるバイパ
ス配管りが設【ノられている。
上述の暖房装置の作動を第3図と第4図のフローチャー
トとに従って説明する。
ステップ100であるエンジン始動時、エンジン冷n1
水の温度が低く暖房効果が期待出来ない場合、ステップ
101である運転者が前述の空調制御用パネルの即効ヒ
ータスイッチ(図示なし)を押すと、ステップ102で
あるコントロール回路26(7)lIJtllに:にす
ff1t123.!=24がmじ、電磁弁21と22が
開き、ざらにステップ103であるウォータポンプ20
が作動する。この場合、運転者が空気11611用パネ
ルでヒータモードに操作しているので、電磁弁25も開
いている。その結果、冷m水は第3図中の破線矢印のよ
うに配管B、CおよびC′を循環する。
同時に、コントロール回路26を介してステップ104
である蓄熱装置1の結晶化装置3へ電力が供給され、ソ
レノイド装置8が作動する。ソレノイド装置8は種結晶
支持棒7を下方へ移動させ、その下端付近に保持されて
いる種結晶を過冷却ゲル状態の蓄熱材5に浸漬させる。
蓄熱材5は急速に結晶化し、潜熱を放出する。この熱は
装@1を流れる冷却水を介してヒータコア18へ供給さ
れ、ファン19によりヒータコア18を通して車室内へ
送られている風を温める。
蓄熱材5の結晶化は種結晶を浸漬した直後から始まり、
最初に結晶化した部分を核として周囲へ急速に広がる。
本例では、種結晶をゲル状態の蓄熱材5へ所定時間だけ
浸漬し、蓄熱材の加熱融解時に発生する水蒸気から遮蔽
するようになっている。即ち、コントロール回路26に
タイマーが内蔵されており、ステップ105により結晶
化装置t!23への電力供給時開を計時する。結晶化装
置3の作動から10秒が経過すると、ステップ106で
あるコントロール回路26は装置3への電力供給を止め
、ソレノイド装置8を停止させる。装置3の柵結晶支持
棒7はスプリング1oに押し上げられ、案内バイブロ内
の元の位置へ戻る。
続いて、配管A中のエンジン冷却水の温度が上イし、水
温センサ28の検知した水温がセンサ29の検知した配
管B中の暖房用冷却水温より高くなると、ステップ10
8であるコントロール回路26により電磁弁21と22
が閉じ、ステップ109であるウォータポンプ20が停
止する。同時に、電磁弁23と24が開き、ウォータジ
ャケット11からのエンジン冷u1水がヒータコア18
へ流れて、通常の暖房が行われる。
さらにステップ110によりエンジン冷却水の温度が上
野して58℃を越え、水温センサ28がこれを検知する
と、コントロール回路26はステップ111である電磁
弁21と22を開き、ステップ112であるつA−タボ
ンブ20を作動させる。この結梁、蓄熱材5の融点以上
の温度のエンジン冷却水が蓄熱装置1の作動流体容器2
内を流れ、結晶化した蓄熱材へ熱を供給してゲル相へ転
移させる。この際に、支持棒7の先端シール部7aがバ
イブロの下側開口を塞いで、高温の水蒸気の侵入を防ぐ
。蓄熱材5が完全にゲル状態になると、ステップ113
によりゲル状態検知センサ27がこれをコントロール回
路26へ伝え、同回路のυJIIlによりステップ11
4である電磁弁21と22が閏じ、ステップ115であ
るウォータポンプ2oが停止する。こうして、装!!1
の蓄熱材5は蓄熱状態に維持される。
L′)ホの応用例における蓄熱材の温度変化状況を第5
図に示ず。ここeは、外気温を一5℃としている。エン
ジン始りj後、時間の経過と共にエンジン冷却水(エチ
レングリコール水溶液)の温度が上昇を続け、まも/、
1く約80℃に達づる。この冷7JI水は蓄熱装置1内
を流れ、放熱後の蓄熱材結晶に熱を供給する。蓄熱材の
温度は、融点である58℃まで作動流体容器2内の水温
とともに上界する。なお、蓄熱材の融点については、千
オ硫酸ナトリウム等の他の塩水化物を用いた場合に上記
値とl+Iシなることは勿論である。
融点に達した蓄熱材の温度は融解潜熱を吸収し終るまで
一定のままであるが、その後再び1昇を始め、やがて作
動流体容器内の水温と同じ約80℃に達する。こうして
蓄熱材に吸収された融wI潜熱は、エンジン停+Lによ
り冷却水と共に蓄熱材が一5℃の外気温まで冷えても、
前述の様に蓄熱材が過冷却状態となって相転移しない為
、放出されることなく保持される。塩水化物の蓄熱材は
他の融解潜熱利用型蓄熱材と異なり、−日融解づると凝
固点以下まで温度が下っても結晶化せず、過冷却が安定
している。
蓄熱を利用するため種結晶を接触させると、過冷却ゲル
状態の蓄熱材は結晶化を始める。この際に、蓄熱材は融
解潜熱を放出し、温度が上昇する。
作動流体容器の水温は蓄熱材の発熱により上すし、やが
て蓄熱材の温度と一致する。ここで再びエンジンを始動
すると、蓄熱材は作動流体容器内のエンジン冷却水と共
に温度上昇し、融解潜熱を吸収する。かくして、蓄熱材
の吸熱・発熱が繰返される。
次に、第6図および第7図を参照して、本発明の他の実
施例について説明する。以下の説明では、前述の第1実
施例と同様な構成部分に同一の参照符号を付して、詳細
な説明を省略する。
第6図は本発明の第2実施例による蓄熱装置を示し、こ
の蓄熱装置でも第1実施例の場合と同様に作!1121
体容器2の上部に結晶化装置203が配設されている。
結晶化装置203は容器2の上端に取付けられた案内パ
イプ206と、このバイブ内にW!i動自在に挿入され
た種結晶支持棒207と、支持棒207をL上!Jlさ
せるだめのソレノイド装置8およびコイル・スプリング
10を有する。
支持棒207は第1実施例の場合と異なり、スプリング
10を取付けた上端から下端までほぼ均一の径で、その
下端に種結晶を保持するだめのステンレス網9を取イ」
【プている。一方、案内バイア206は周囲に支持ブロ
ック材208を配して固定され、容器2の一1端を轟い
て蓄熱材容器4内へ延びていて、第1実施例の場合と同
様に支持棒207がこのパイプ内を上下a−する構成で
ある。
結晶化装fi!f 203 Gよさらにスライド板20
9を備えており、このスライド板209は案内パイプ2
06と支持ブロック材208をほぼ直角にdいて形成さ
れた案内ス[lブト210に摺動自在に挿入される。ス
ライド板209には、案内パイプ206の内径に相当す
る通し孔209aが穿設されている。また、スライド板
209には、凛スライド板の摺動方向へ間延状となるよ
うにロッド部材209bが固定され、ここにソレノイド
装置211とスプリング212が取付けられている。ソ
レノイド装置211は支持棒207のソレノイド装置8
と同じ構造・機能で、電力を供給されると通し孔209
aが案内パイプ206の内孔と一致するまでスライド板
209を第6図中で左方へ動かし、スプリング212は
ソレノイド装置211による付勢終了時にスライド板2
09を元の位置へ戻す。
第2実施例による蓄熱装置の上述以外の構成は、第1、
実施例の装置と同様で良い。本実施例でも第1実施例と
同様な作動で蓄熱材の吸熱・発熱が行われるが、蓄熱材
を結晶化づる際には、種結晶支持棒207の下降に先立
ってスライド板209を活動させ、通し孔209aを案
内パイプ206の内孔に一致させて支持棒207の通り
路を確保しておく必要がある。スライド板209は、蓄
熱材の結晶化が始まって支持棒207が押し上げられた
直後に、ソレノイド装置211への電力供給を停止する
ことによって元の位置へ引き戻され、案内パイプ206
を塞いで種結晶を蓄熱材容器4内の高温の水蒸気から遮
蔽する。
第7図に示す第3実施例の蓄熱装置は、結晶化装置30
3の種結晶支持棒307を除いて第1実施例の!!i置
と同じ構成で、同様な作動で蓄熱材の吸熱・発熱を行う
。支持棒307はステンレス・バイブより成り、作動流
体容器2の上端に固定された案内バイブロ内にa!初自
在に挿入されている。
支持棒307の上端にはステンレス製のロッド部材30
7aが固定されており、支持棒307を蓄熱材容器4へ
出入りさせるためのソレノイド装置8とコイル・スプリ
ング1oがここに取付けられる。支持棒307の下端は
案内バイブロの内孔に適合する形状に形成され、フィル
タ308が取付番ノられている。フィルタ308はガラ
ス又はステンレス製の網で、支持棒307内に充填され
た種結晶を保持している。
本実施例の場合、種結晶支持棒307が案内バイブロ内
へ引き上げられても、蓄熱材の結晶化に伴って生じた高
温の水蒸気はフィルタ308を通して支持棒307内へ
侵入する。このため、支持棒308内の種結晶はその下
側部分が水蒸気にさらされて融解するが、フィルタ30
8が落下を防いでいるため、残りの種結晶はこの融解し
た部分によって水蒸気から遮蔽される。
この様に、第2および第3実施例による蓄熱装置は第1
実施例と同様に、種結晶を蓄熱材の結晶化の際に生ずる
高温の水蒸気から遮蔽し、その機能を低下させることが
ない。
本発明の蓄熱装置は前述の暖房装置の外に、自動車用の
即効デフロスタやハントルウオー7に適用可能である。
その外、外気温が下っても温水が得られるよう太陽熱利
用温水器に、寒い屋外でも飲食物を暖められるポータプ
ル保温器や急速に暖かくできる暖房座ふとんに、さらに
常時電気を流さなくとも使用時だけあたたかい暖房便座
等に用いることが出来る。
以下、本発明の蓄熱装置の他の適用例について説明する
第8図は自動車用ハンドルの即効ウオーマとして応用し
た例で、ハンドル本体50はほぼその全周にわたって中
空構造に形成され、ここに塩水化物の蓄熱材が充填され
る。ハンドル本体50は第9図に断面で示す様に、アル
ミニウムなどの良熱伝導性44Flの内筒部分51と外
筒部分52より成る二重パイプ構造体を骨組みとし、こ
の構造体は通常のハンドル外皮材53で覆われている。
内局部分51内は温風通路54となし、また内筒と外筒
部分間の空間は蓄熱材容器としてチオ硫酸ナトリウム又
は酢酸ナトリウム水化物の45重罎%H20よりなる蓄
熱材55を収容している。
一方、自動車の車体側には、ステアリング・シャフト(
図示なし)に沿って温風送風路56が設G′Jられてい
る。温風送風路56は温風の往復のために2つの通路部
分に区切られ、可撓性のバイブ等で形成される。温風送
風路56の一端は暖房用ヒータへ接続され、他端はハン
ドル本体50のボス部分まで延びている。ハンドル本体
50の内筒部分51内には仕切壁が1ケ所設けられてい
て、この仕切壁の両側からそれぞれ延長通路部分がボス
部分へ延び、温風送風路56へつながれている。
送風路56とハンドル本体50の延長通路部分は、ハン
ドル操作口、1に送風が途切れないように、両者の端部
を二重パイプ形状にしてHに)8動可能な入れ子式に接
続される。
また、ハンドル本体50の蓄熱材容器もボス部分内へ延
びた延長部分を備え、同延長部分上のハンドル・ボス部
分に結晶化装置57が取付けられている。結晶化装置5
7は前述の第1実施例に用いられているものとI′ii
1様な構造であるが、第2若しく、は第3実施例の結晶
化装置と同様な構造のものでも良いことは勿論である。
結晶化装置57を操作するための電気スイッチはダツシ
ュボード或いはコンソール・ボックス上に設けることが
好ましいが、誤操作の恐れのない位置であれば結晶化装
置57上に直接設置しても良い。また、結晶化装置57
はソレノイド装置を設けず、種結晶支持棒を手動操作す
る構成とすることも可能である。
このハンドル即効ウオーマでは、自動車の運転中に暖房
ヒータから十分に暖かいWl!Iが温風送風路56を通
って、ハンドル本体50内の温風通路54へ供給される
。温」通路54を流れる温風は、内筒部分51を介しで
蓄熱材55を加熱する。こうして、蓄熱材55は融解潜
熱を吸収し、エンジン停止1−後に外気−まで冷えても
、過冷却現象のため結晶化することなくその潜熱を蓄え
ている。そして、所望に応じて、運転開始直前に結晶化
装置57を操作し、蓄熱材55を結晶化すると、蓄熱材
55は融点(43℃)まで上背し、その温度は比較的長
時間にわたってほぼ一定に保たれる。この結果、ハンド
ル本体50は温められ、ハンドルを握っても冷たくなく
快適な運転を楽しむことがて・きる。
第10図は自動小用シートの即効つA−7としC用いた
例を示す。符号60はシート本体を示し、本発明の蓄熱
装置がシート本体60内に組込まれている。この例の蓄
熱装置は第11図に拡大断面で示す様に、良熱伝導性の
金属材料で作られた平たいゐ熱材容五61と、寝藁61
に接してその下方に設定された温風通路62を含むもの
である。
蓄熱材容器61とUJfi通路62内には、これら雨音
の上下方向の変形を防ぐように多数の補強スプリング6
3が取付けられ、また容器61内に第8図の例と同様な
蓄熱材が充填されている。蓄熱材容器61は通常のクツ
ション64、ざらにシート外皮材65で覆われており、
また温風通路62の下方に断熱材66と通常のクツショ
ン・スプリング67が配設される。
暖房用ヒータ(図示なし)から温風を導く温風送風路が
シート本体6oの下方に設けられ、蓄熱装置の温風通路
62へつながっている。また、第1図の実施例と同様な
構造の結晶化S!置69が、蓄熱材容器61に隣接して
取付けられている。
本例のシート即効つA−マも、第8図の例と同様な作動
で所望に応じてシート本体を温めることが出来る。この
シート即効ウオーマを、第8図に示したハンドル即効ウ
オーマと組み合わせることによって、寒い日の運転の快
適性を一層向上させることが可能である。なお、第10
図の例では、第3図の例と同様にエンジン冷却水そのも
のを蓄熱装置の熱供給源として用いても良い。
第12図の例は、便座に省エネルギー型暖房装首として
本発明の蓄熱装置を用いたものである。
この例では、第13図に拡大断面で示す如く、通常の便
座の外皮材70内に塩水化物の蓄熱材71が充填される
。また、この蓄熱材71中に電気ヒータ72が配″?t
されており、同ヒータは良熱伝導性の金属44利で覆わ
れている。第1図の実施例と同様な構造の結晶化装置7
3が便座74の後方に取付けられていて、便姦の前側十
りに置かれたスイッチ板75に接続されている。スイッ
チ板75は使用者が足で踏むと作動し、結晶化装置73
のソレノイド装百を作動させる。
本例の電気ヒータ72はPTCヒータのように一定温鎮
に加熱を制1111される6ので、またぞの作動は第3
図の例に用いられている様なゲル状態検知センサ(図示
なし)によって制御され、蓄熱材71を融解さける間だ
け通゛市される。本例の即効暖房装置b 1)Ff述の
適用例の場合と同様に作動し、所望に応じて使用時に便
座を温める。電気ヒータ72への通電は蓄熱材71を融
解させるに必要なだけしか行われないため、1日中電源
を入れっばなしにしてお〈従来の便座暖房装置に比して
エネルギーを大幅に節約することが出来、経斉的である
以上、本発明の蓄熱装置を実施例に基づいて説明したが
、本発明はこれ等特定の例に限定されるものではない。
例えば、第1図から第7図に示した実施例では、蓄熱材
を取り囲む容器に作動流体を導入して熱供給源兼熱伝達
手段としているが、こ社を第12図の例と同様に電気ヒ
ータが蓄熱材へ熱供給しかつ蓄熱材が被加熱物を直接温
める構成としても良い。
[発明の効果] 本発明によれば、長期間繰返して確実かつ安定に蓄熱材
から熱を得ることが出来る。しかも、このために必要な
構成は種結晶を用いた命易なものであり、小型・軽最な
装置を経済的に製造でき、蓄熱装置の適用節回を大きく
広げるというすぐれた効果が有る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例による蓄熱装置の断面図、
第2図は第1実施例の種結晶支持棒を拡大して示す図、
第3図は第1実施例の蓄熱装置を用いた自動小用暖房装
置の構成図、第4図は第3図の暖房装置の作動を示すフ
ローチャート図、第5図は第3図の暖房装置における蓄
熱材の温度変化を示す線図、第6図は本発明の第2実施
例による蓄熱装置の要部断面図、第7図は本発明の第3
実施例による蓄熱′JAδのM部断面図、第8図は本発
明の蓄熱装置を即効つA゛−マとして用いた自動車用ハ
ンドルの斜視図、第9図は第8図のA−A線に沿ったハ
ンドルの拡大断面図、第10図は本発明の蓄熱装置を即
効ウオーマとして用いた自動車用シートの斜視図、第′
11図は第10図中のA部分を承り拡大断面図、第12
図は本発明の蓄熱装置を即効暖房装置として用いた便器
の斜視図、そして第13図は第12図のΔ−A線に沿っ
た便座の拡大断面図である。 図中、1・・・蓄熱装d、2・・・作動流体容器、3゜
57.69.73,203.303・・・結晶化装置、
5.55.71・・・蓄熱材、7,207.307・・
・種結晶支持棒、7b・・・先端シール部、209・・
・スライド板、308・・・フィルタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ゲル相と結晶相の間を潜熱の発生・吸収を伴つて
    可逆的に転移し、かつ過冷却を生ずる塩水化物の蓄熱材
    と、前記蓄熱材へ熱を供給して該蓄熱材を結晶相からゲ
    ル相へ転移させる熱供給源とを有し、さらに前記蓄熱材
    へ接触自在に前記塩水化物の種結晶を支持すると共にこ
    の種結晶を高温状態の前記蓄熱材の水蒸気から遮蔽して
    融出を防止する手段を備えた結晶化装置を設け、前記種
    結晶を過冷却ゲル相の前記蓄熱材へ接触させて刺激し、
    前記蓄熱材の過冷却ゲル相から結晶相への転移を誘起し
    て潜熱を発生させることを特徴とする蓄熱装置。
JP63027166A 1988-02-08 1988-02-08 蓄熱装置 Pending JPH01203489A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194971A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Furukawa Electric Co Ltd:The 蓄熱装置、及び、トリガーユニット
JP2013257080A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Furukawa Electric Co Ltd:The 蓄熱装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194971A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Furukawa Electric Co Ltd:The 蓄熱装置、及び、トリガーユニット
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