JPH01202494A - 感熱転写記録用受像体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、サーマルヘッド、レーザ等の光ヘッド、通電
ヘッド等の記録手段を用いた昇華型感熱転写記録に用い
られる受像体に関する。

従来の技術 昇華型感熱転写記録に用いる受像体の染着層には、分散
染料に対して良好に染着するポリエステル樹脂、エポキ
シ樹脂、アクリル樹脂等が用いられている。

分散染料は染着性樹脂中を拡散して染着するため、染着
性樹脂の耐熱性が大きくリジッドであシすぎると、染着
力（記録感度）が低下する。一方、染着性樹脂の耐熱性
を上げて記録感度を上げると、記録時に転写体（カラー
シート）と融着する問題が発生する。

従来この融着の問題に対し、シリコーン系あるいはフッ
素系等の滑剤、界面活性剤等を染着層に添加して融着を
防止している。

発明が解決しようとする課題 融着の防止に対し、シリコーン系界面活性剤に代表され
る各種界面活性剤はたいへん有効であるが、界面活性剤
は分子量が数１０００以下の低分子量物質であるため耐
熱性が小さく、記録画像を高温高湿条件下に保存すると
染料のブリードを助長させる問題を発生する。

一方、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の高分子量滑剤は
ブリードを発生させないが、溶剤不溶の粉末状の樹脂で
あるため染着層に添加した場合、滑剤としての効果はあ
るが融着を防止する効果はたいへん小さい。

本発明は、記録画像のブリードがなく又、転写体との融
着のない受像体を得ることを目的とする。

課題を解決するだめの手段 基材上に染着層を有する受像体において、前記染着層に
シリコーンアクリル樹脂を含有させる。

作　　　用 シリコーンアクリル樹脂は分子量が１万以上の高分子で
あり、又、ガラス転移点が約３０　”Ｃ以上と高いため
ブリードを発生させない。又、側鎖にポリジメチルシロ
キサン結合を有しているため優れた融着防止効果を示す
。

実施例 図に本発明の一実施例である感熱転写記録用受像体の概
略断面図を示す。

基材１上に染着層２がある。

基材１は特に限定されない。特に良好なのは、合成紙、
白色押出フィルム、透明フィルム、紙等である。

染着層２は少なくともシリコーンアクリル樹脂を含有し
ている。染着層はシリコーンアクリル樹脂以外に染着性
樹脂を含有していることが望ましい。

シリコーンアクリル樹脂は、ポリジメチルシロキサン結
合を分子内に含有するアクリル系樹脂である。

シリコーンアクリル樹脂は、分子内にさらにエステル基
等を含有していてもよい。

シリコーンアクリル樹脂として例えば溶剤に溶解させた
樹脂溶液（品番、Ｐ−４５９０，大同化成工業株式会社
）を利用することができる。

染着性樹脂として飽和ポリエヌテル系樹脂、エポキン系
樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂。

酢酸セルロース系樹脂等の各種熱可塑性樹脂、又、エポ
キシ系樹脂、各種（例えば、ポリエステル。

ポリウレタン、エポキシ。ポリエステルウレタン）アク
リレート樹脂、ポリオール系樹脂等の各種熱硬化性樹脂
を用いることができる。

染着層が少なくとも飽和ポリニス樹脂とシリコーンアク
リル樹脂との混合物から形成されている場合、記録感度
が高く良好である。

基材と染着層との間に接着層等の各種の層を介在させて
もよい。

以下、具体的実施例を示す。

基材としてポリプロピレン系合成紙（厚さ１００μｍ）
を用い、この基材上に飽和ポリエステル樹脂（ＲＶ２９
０　、東洋紡績株式会社）７．５重量部。

シリコーンアクリル樹脂溶液（Ｐ−４５９０，固形分１
６重量％、大同化成工業株式会社）１６．７重量部、ト
ルエン２７重量部、メチルエチルケトン７重量部からな
る塗料をワイヤーバーで塗工し厚さ６μｍの染着層を形
成した受像体を作製した。

次に下記構造式のシアン色素２．５重量部、ポリサルホ
ン４重ｆＡ部、モノクロルベンゼン１００ｆｆｉ量部か
らなるインキを下面に滑性耐熱層を有するポリエチレン
テレフタレートフィルム（厚さ６μｍ）の上面にワイヤ
ーバーで塗工し、厚さ約１μｍの色材層を有する転写体
を作製した。

上記受像体と転写体をサーマルヘッドとプラテンの間に
挟み約４４の押圧をかけ下記の条件にて記録した。

主及び副走査のドツト密度＝　４ドツ）　／ｍｍ記録電
力　　　　　　　：　ｏ、ｓｓｗ／ドツトヘッドの加熱
時間　　：　　８ｍｓ この結果、染着層は転写体と融着をまったく発生せず、
又、記録濃度１．６５が得られた。

次にこの記録画像を６０℃、６０％ＲＨの恒湿槽中に３
００　Ｈｒ放装したが、ブリードによる画像にじみはま
ったく発生しなかった。

（比較例１） 厚さ１００μｍのポリプロピレン系合成紙の基材上に飽
和ポリエステル樹脂（ＲＶ２９０）７５重量部、シリコ
ーン樹脂粉末（ＸＣ９９−５０１、東芝シリコーン株式
会社）２５重量部、トルエン重量部、メチルエチルケト
ン７重量部からなる塗料をワイヤーバーで塗工し厚さ６
μｍの染着層を形成した。

この受像体と実施例で作製した転写体とを組み合せて実
施例と同一の記録条件てて評価した結果、転写体と強い
融着を発生した。

（比較例２） 実施例で染着層を形成するだめに用いた塗料中にシリコ
ーン界面活性剤（Ｌ−７６０２，日本ユニカー株式会社
）を０．３重量部添加した塗料を用いて実施例と同様に
してポリプロピレン系合成紙上に染着層を形成して受像
体を作製した。

この受像体と実施例で作製した転写体とを組みした結果
、ブリ、−ドによる画像にじみが発生した。

発明の効果 基材上に染着層を有する受像体において前記染着層ＫＳ
／リコーンアクリＡ／樹脂を含有させることにより、記
録画像のブリードがなく又、転写体との融着のない受像
体を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例における感熱転写記録用受像体の
概略断面図である。 １・・・・・・基材、２・・・・・・染着層。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名； 冨〒珊 メー基材 ？−染着層 ｌ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）基材上に染着層を有する受像体において、前記染
   着層がシリコーンアクリル樹脂を含有している感熱転写
   記録用受像体。
2. （２）染着層が飽和ポリエステル樹脂とシリコーンアク
   リル樹脂との混合物から形成されている特許請求の範囲
   第１項記載の感熱転写記録用受像体。