JPH01198637A - 二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents

二軸配向ポリエステルフィルム

Info

Publication number
JPH01198637A
JPH01198637A JP2467788A JP2467788A JPH01198637A JP H01198637 A JPH01198637 A JP H01198637A JP 2467788 A JP2467788 A JP 2467788A JP 2467788 A JP2467788 A JP 2467788A JP H01198637 A JPH01198637 A JP H01198637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
particles
average particle
width direction
calcium carbonate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2467788A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Nishino
稔 西野
Koichi Abe
晃一 阿部
Hiroyuki Morimoto
博幸 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2467788A priority Critical patent/JPH01198637A/ja
Publication of JPH01198637A publication Critical patent/JPH01198637A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、二軸配向ポリエステルフィルム、更に詳しく
は、滑り性と耐削れ性に優れた包装用、コンデンサー用
、および磁気テープ用ベースフィルムとして好適な二軸
配向ポリエステルフィルムに関するものである。
[従来の技術1 従来、二軸配向ポリエステルフィルムには、ハンドリン
グ性、易滑性をもたせるために、酸化チタン、シリカ、
炭酸カルシウム等の不活性物質を含有させておく手段が
知られている(例えば、特開昭55−133431号公
報など)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の二軸配向ポリエステルフィルムは
、フィルムの加工工程、たとえば包装用途における印刷
工程、磁気媒体用途における磁性層塗布・カレンダー工
程などの工程速度の増大にともない、フィルムが高速で
走行する際に、走行性が不良となったり、接触するロー
ルなどでフィルムの表面が削られることにより、加工工
程上、製品性能上のトラブルとなるという欠点が、最近
、問題となってきている。
本発明の目的は、かかる課題を改善し、どの用途におい
てもフィルムの高速走行時に良好な走行性を維持しつつ
、表面の耐削れ性のすぐれたフィルムを提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 内部析出粒子と無機粒子を共に含有する二軸配向ポリエ
ステルフィルムにおいて、該無機粒子が、平均粒径0.
5〜2.0μmの重質炭酸カルシウムと平均粒径0.3
〜1.5μmの球形コロイダルシリカであり、単質炭酸
カルシウムの含有量が0.005〜0.12重量%、球
形コロイダルシリカの含有量が0.003〜0.1重量
%であり、かつ、フィルムの幅方向配向比が30.0〜
80゜0であることを特徴とする二軸配向ポリエステル
フィルムに関するものでおる。
本発明に用いられるポリエステルは、特に限定されない
が、通常ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンα
、β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4′
−ジカルホキシレート、ポリエチレン2,6ナフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等が用いられる。中で
もポリエチレンテレフタレートの場合が本発明の効果が
大きく好ましい。
また本発明に用いられるポリエステルには内部析出粒子
が○有されている必要がある。内部析出粒子が含有され
ていない場合には、耐削れ性及び低速での走行性が不良
となるので好ましくない。
本発明に用いられる重質炭酸カルシウムは、平均粒径が
0.5〜2.0μm、好ましくは0.6〜1.8μmの
範囲である。平均粒径が上記範囲より小さいと、高速走
行性が不良となるので好ましくない。また平均粒径が上
記範囲より大きいと、耐削れ性が不良となるので好まし
くない。また炭酸カルシウムは重質炭酸カルシウムで必
る必要がある。重質炭酸カルシウム以外の炭酸カルシウ
ム、例えば、軽質炭酸カルシウムなどを用いると高速走
行性が不良となるので好ましくない。
また本発明に用いられる球形コロイダルシリカは、平均
粒径が0.3〜1.5μm、好ましくは0.4〜1.0
μmの範囲である。平均粒径か上記範囲より小さいと、
低速での走行性が不良となるので好ましくない。また平
均粒径が上記範囲より大きいと、耐削れ性が不良となり
好ましくない。
またコロイダルシリカは必ず球形コロイダルシリカでお
る必要がある。球形コロイダルシリカ以外のシリカ、例
えば、凝集形シリカなどを用いると低速及び高速での走
行性が不良となるので好ましくない。
また、重質炭酸カルシウムの平均粒径が球形コロイダル
シリカの平均粒径よりも大きいと、高速での走行性がよ
り一層良好となるので大変好ましい。
本発明において、上記重質炭酸カルシウムの含有量は0
.005〜0.12重量%、好ましくは0.01〜0.
1重量%である。含有量が上記範囲より少ないと高速走
行性が不良となり、上記範囲より多いと耐削れ性が不良
となり好ましくない。
一方、球形コロイダルシリカの含有量は0.003〜0
.1重量%、好ましくは0.005〜0゜08重量%で
ある。含有量が上記範囲より少ないと低速での走行性が
不良となり、上記範囲より多いと耐削れ性が不良となり
好ましくない。
また、このとき重質炭酸カルシウム及び球形コロイダル
シリカの結晶化促進係数が共に20’C以下であると、
無機粒子とポリマーの親和性が一層良好となり、高速及
び低速での走行性及び耐削れ性を共に良好とするのに極
めて有効である。
本発明には上記重質炭酸カルシウムと球形コロイダルシ
リカ及び内部粒子が同時に含有されている必要がある。
重質炭酸カルシウムと球形コロイダルシリカ及び内部粒
子が同時にポリエステル中に含有されて始めて、特異な
相互作用が起こり高速走行性、低速走行性、及び耐削れ
性が同時に満足される。
尚、本発明で用いるポリエステルフィルムに、本発明の
目的を阻害しない範囲で、重質炭酸カルシウムと球形コ
ロイダルシリカ以外の無機粒子が含まれていてもよく、
例えば二酸化チタン、リン酸カルシウム、アルミナなど
があるが、平均粒径は、重質炭酸カルシウム及び球形コ
ロイダルシリカよりも小さい方が、耐削れ性をより良好
とてきるので望ましい。
次に、本発明フィルムの幅方向配向比は30゜O〜80
.0、好ましくは36.0〜65.O。
さらに好ましくは40.0〜62.0の範囲である。幅
方向配向比が上記範囲より小さいと高速走行性が不良と
なるので好ましくなく、上記範囲より大きい場合には耐
削れ性が不良となるので好ましくない。
本発明フィルムの平均表面粗さは、特に限定されないが
、少なくとも片面の平均表面粗さが0゜002〜0.0
5μmの範囲に必る場合が、高速及び低速での走行性及
び耐削れ性を共に良好とするのに有効である。
本発明フィルムの表皮厚さは特に限定されないが、10
0〜500nmの範囲にある場合が、高速及び低速での
走行性及び耐削れ性を共に良好とするのに有効である。
また本発明フィルムのボイドの大きさが2.0〜15.
0μmの間にある場合には、突起に強い衝撃が加わった
時にボイドが衝撃を吸収することができ、耐削れ性をよ
り一層良好とすることができるので特に好ましい。
次に本発明フィルムの製造方法を説明する。
ます、内部析出粒子の生成方法は次の方法が有効である
。すなわち、 内部粒子は(A>所定のジカルボン酸とエチレングリコ
ールとの直接エステル化を経て重縮合する過程おるいは
、(B)所定のジカルボン酸のジメチルエステルとエチ
レングリコールとのエステル交換反応を経て重縮合を行
なう過程において、グリコールに可溶性のカルシウム化
合物、マグネシウム化合物、マンガン化合物、リチウム
化化合物の少なくとも一種と、好ましくは、リンの酸お
よび/またはエステル化合物を適当な方法で添加するこ
とによって生成される。内部粒子を生成させるための化
合物の添加は、エステル化反応またはエステル交換反応
が実質的に終了した時点から重縮合反応のあまり進んで
いない初期の段階までの任意の時期に、カルシウム化合
物、リチウム化合物の少なくとも一種をグリコール溶液
として反応系に添加するのがよい。
ここで使用しうるカルシウム、マグネシウム、マンガン
、リチウムの化合物としては、ハロゲン化物、硝酸塩、
@酸塩などの無機酸塩、酢@塩、シュウ酸塩、安息香酸
塩などの有機酸塩、水素化物および酸化物などのグリコ
ール可溶性の化合物がもっとも好ましく使用されるが、
二種以上併用しても構わない。
また、リン化合物としてはリン酸、亜リン酸、ホスホン
酸、およびこれらのエステル類、部分エステル類の一種
以上が用いられる。
次に、所定のポリエステルに無機粒子として重質炭酸カ
ルシウム及び球形コロイダルシリカを含有せしめる。ポ
リエステルに該無機粒子を含有せしめる方法としては、
該無機粒子をポリエステルの重合前、重合中、重合後の
いずれに添加してもよいが、ポリエステルのジオール成
分である、例えばエチレングリコールなどに、スラリー
の形で混合、分散せしめて添加する方法を用いると本発
明の効果がいっそう大きくなるので好ましい。
また、粒子の含有量を調節する方法としては、0.5〜
2重量%程度の高濃度のマスターペレットを製膜時に稀
釈する方法を用いると本発明の効果がいっそう大きくな
るので好ましい。
また、重質炭酸カルシウムと球形コロイダルシリカはポ
リエステルに添加する前に混合しても良いし、おのおの
別々にポリエステルに混合した後、製膜時にペレットの
段階で混合しても良いが、後者の方が粒子の凝集が少な
く本発明の効果が大きいのでより好ましい。
また、重質炭酸カルシウムと球形コロイダルシリカは内
部析出粒子生成前に添加しても良いし、製膜時に内部粒
子のみを含有するペレットと、無機粒子のみを含有する
ペレットを混合しても良い。
次に、この内部析出粒子及び無機粒子を含有したポリエ
ステルのペレットを押出機に供給し、スリット状口金か
ら溶融押出し、冷却固化せしめて未延伸フィルムを作る
。重質炭酸カルシウムは通常粗粒が多いため、重質炭酸
カルシウムを含有したポリマーは高精度濾過しないと十
分な延伸を行なうことができず、幅方向屈折率を本発明
の範囲内とすることが難しく、たとえできたとしても耐
削れ性を満足することが困難となるため、高精度濾過を
行なうことが極めて好ましい。
次に、この未延伸フィルムを二軸延伸し、配向せしめる
。延伸方法としては、逐次二軸延伸または同時二軸延伸
法を用いることができるが、逐次二軸延伸法、特に長手
方向の延伸を先に行ない後に幅方向の延伸を行なう逐次
二軸延伸のほうが、フィルムの幅方向配向比を本発明の
範囲内とするのに有効である。長手方向の延伸は85〜
130°Cの温度で3.3〜4.8倍延伸するのが好ま
しい。また幅方向の延伸は90〜145°Cの温度で3
.5〜4.6倍程度延伸することが有効で必る。
特に、幅方向の延伸を2段階に分け、1段目の延伸と2
段目の延伸の間で、−ロボリマーのTCI以下の温度に
冷却することが、幅方向配向比を本発明の範囲内とする
のに極めて有効である。
次に、この延伸フィルムを熱処理する。熱処理条件とし
ては、150〜220’C1好ましくは170〜210
°Cの範囲で0.5〜30秒間行なうことが、フィルム
の幅方向配向比を本発明の範囲内とするのに有効である
。熱処理時に幅方向に1゜05〜1.25倍微延伸を行
なうことは、幅方向配向比を本発明の範囲内とするのに
特に有効である。
[作用] 本発明フィルムは特定の平均粒径を持った特定の無機粒
子2種と内部析出粒子を同時に含有し、かつ幅方向配向
比を特定の範囲としたため、各粒子及びポリエステルが
特異な相互作用を示し、表面突起が待巽な形状と分布を
持つため、フィルム表面と金属ロールなどとの摩擦が減
少し、かつ粒子の脱落がなくなるものと推定される。
[特性の測定法] 本・発明の特性値は次の測定法、評価基準によるもので
ある。
■ 平均粒径 粒子をエチレングリコール中に均一に分散してスラリー
とし、これを測定に便利な濃度に希釈し、遠心沈降式粒
子径測定装置(島津製作所製5A−CP2型)で測定す
る。得られた粒子径分布を対数確率紙にプロットし、積
算通過百分率が50%となった点のメジアン径を、その
粒子の平均粒径とした。
■ 粒子含有量 析出粒子量の測定:ポリエステルを溶解させ、かつ無機
粒子を溶解させない溶媒に、無機粒子を含有したポリエ
ステル100グラムを加えて加熱し、完全にポリエステ
ルを溶解させる。この溶液を日立工機(株)製餡遠心機
55P−72を用い、30000rpmで40分間遠心
分離を行ない、得られた粒子を真空乾燥する。該粒子を
走査形差動熱量計にて測定した時、ポリマーに相当する
融解ピークが認められる場合には該粒子に再び溶媒を加
え、加熱溶解後、遠心分離操作を行なう。融解ピークが
認められなくなった時、該粒子を析出粒子とし、重量を
測定する。この重量を100グラムで割り、パーセント
表示したものを含有量とした。
なお、通常遠心分離操作は3回程度で十分である。
■ 平均表面粗さ J l5−B−0601に準じて、触針式表面粗さ計を
用いて測定した。なお、カットオフはO0Q8mm、測
定長は4mmとした。
■ 表皮厚さ 2次イオン質量分析装置(ATO旧KA社製A−DID
A3000 )を用いてフィルムの深さ方向の元素分析
を行ない、粒子に含有される金属元素の強度とポリエス
テルの炭素の強度比を測定する。その結果を横軸に表面
からの深さを、縦軸に上記強度比を対数でプロットした
ときに、表面付近で上記強度比が急激に減少し始める深
さを表皮厚さとした。測定条件は次の通りである。
1次イオン種:02+ 1次イオン加速電圧:12にV ラスター領域:400μm口 ■走行性 フィルムを1/2インチにスリットし、テープ走行性試
験機TBT−300型((株)横浜システム研究断裂)
を使用し、20℃、60%RH雰囲気で走行させ、初期
のμm(を下記の式より求め、走行性を測定した。
μK =0.733  log(Tt /T;2 >こ
こでT2は入側張力、T1は出側張力である。
ただし、低速走行性及び高速走行性の測定条件は次の通
りである。
a、低速走行性 摩擦ピンにはカイト径5mmφ、材質は5US27(表
面粗度0.23>のガイドピンを用い、摩1察ピンを固
定させたまま、巻きf」け角は1800、テープ走行速
度は3.3cm/秒、走行張力50grで測定した。
低速走行時の上記μKか0.35以下であるものを低速
走行性良好とした。μKか0.35という値は製品とし
たときの低速走行性が極端に悪くなるかどうかの臨界の
値である。
b、高速走行性 摩擦ピンにはガイド径60mmφ、材質は5US27(
表面粗度0.23>のガイドピンを用い、摩1察ピンを
テープ走行方向とは逆向きに3000rpmて回転させ
、巻き付は角は180’、テープ走行速度は5QCm/
秒、走行張力350C1rで測定した。
低速走行時の上記μKが0.10以上の場合を高速走行
性:不良、0.10未満の場合を高速走行性:不良とし
た。μKが0.10という値はフィルム加工の高速化の
際にフィルムの高速走行性か極端に悪くなるかどうかの
臨界の値である。
■ 耐削れ性 フィルムを幅1/2インチにテープ状にスリブ1へした
ものに片刃を垂直に押しあて、ざらに0゜5mm押し込
んだ状態で2Qcm走行させる(走行張カニ 500Q
、走行速度:6.7Cm/秒)。この時片刃の先に付着
したフィルム表面の削れ物の高さを顕微鏡で読みとり、
削れ量としたく単位はμm)。この削れ量が8μm以下
の場合は耐削れ性:良好、8μmを越える場合は耐削れ
性:不良と判定した。この8μmという値は、フィルム
加工時や製品としたときの走行時にフィルム表面が摩耗
して発生する1♀耗粉が製品の品質に影響を及ぼすか否
かの臨界(直である。
0幅方向配向比 ナトリウムD線(波長589nm>を光源としてアツベ
屈折率計を用いて、二軸配向フィルムの長手方向屈折率
nHD、幅方向屈折率nTD、及び厚ざ方向量折率n 
を測定する。(n HD+ 2 n r。
−n  >/(3xn7)xlooをもって幅方向配向
比とした。
尚、マウント液にはヨウ化メチレンを用い、25°C1
65%RHにて測定した。
■ボイドの大きさ 大和科学製プラズマリアクター(PR−503型)を用
いて、酸素供給量50cc/分、処即時間20分てフィ
ルム表面をプラズマエツチングした。
このサンプルを白金蒸着後、電子顕微鏡にて倍率200
0倍で観察し、粒子の回りにある小イドの大ぎさを測定
した。
■結晶化促進係数 パーキンエルマー社製のDSC(示差走査熱量計)■型
を用いて測定したポリマの冷結晶化温度TCCとカラス
転移点TCIの差(Tcc−T(] >を△Tcc+と
定義し、1重量%の不活性無機粒子を含イ1するポリエ
ステルのΔTcg(I>、およびこれと同粘度の不活性
無機粒子を含有しないポリエステルのへTcg(II)
を測定し、ΔTCCI(II>とΔTC(] (II>
の差[ΔTcg(II)−Δ工C(+(I>]をもって
、その不活性無機粒子の結晶化促進係数とした。
なお、DSCの測定条件は次の通りである。すなわち、
試料10mCl@DSC装置にセットし、3oo’cの
温度で5分間溶融した後、液体窒素中に急冷する。この
急冷試料を]0°C/分で胃温し、カラス転移点丁gを
検知する。ざらに昇温を続(プ、カラス状態からの結晶
化発熱ピーク温度をもって冷結晶化温度TCCとした。
[実施例] 次に実施例に基づき、本発明の実施態様を説明する。
実施例1 テレフタル酸ジメヂル100重量部、エチレングリコー
ル62重量部に酢酸カルシウム0.06重量部を触媒と
して常法によりエステル交換反応を行ない、その生成物
に三酸化アンチモン0.04重量部、酢酸リチウム0.
07巾早部および酢酸カルシウム0.04重量部を添加
し、続いて、亜リン酸0.02重量部、リン酸トリメチ
ルO1゜1重量部を添加した後、重縮合を行ない、内部
析出粒子を含むポリエステル(ペレットA)を得た。
次に、平均粒径0.6μmの球形コロイダルシリカを含
有するエチレングリコールスラリーを調整した。このエ
チレングリコールスラリーとテレフタル酸ジメチルとを
エステル交換反応後、重縮合し、球形コロイダルシリカ
に起因するシリカ粒子を1重量%含有するポリエチレン
テレフタレートの粒子マスターペレット(ペレットB)
を作った。
また同様にして平均粒径1.2μmの重質炭酸カルシウ
ムを1重量%含有するポリエチレンテレフタレートの粒
子マスターペレット(ペレットC)を作った。
ペレットA94.5重量部、ペレット83.0重量部、
及びペレットC2,5重量部を混合し、180°Cて3
時間源斤乾燥(3王0rr) L/た後、押出間に供給
し、高精度濾過した後300’Cで溶融押出し、静電印
加キャスト法を用いて表面温度30′Cのキャスティン
グドラムに巻きつけて冷却固化し、厚さ約150μmの
未延伸フィルムを作った。
この未延伸フィルムを115°Cにて長手方向に4.0
倍延伸した。この−軸延伸フィルムをステンタを用いて
90’Cで幅方向に3.95倍延伸し、定長下で210
’Cにて5秒間熱処理し、厚さ12μmのフィルムを得
た。
このフィルム中の粒子含有量は重質炭酸カルシウムが0
.025重ω%、球形コロイダルシリカが0.03重量
%であった。
また、フィルムの幅方向配向比は55.3で必った。
このフィルムの平均表面粗さは、0.0210μmであ
り、また、表皮厚さは530nmで必った。
次にこのフィルムの耐削れ性を測定すると、3゜8μm
で必り、非常に良好でめった。
低速走行性は0.20で非常に良好であり、高速走行性
も0.06と非常に良好であった。(第1表)。
このように、特定の平均粒径を持った特定の無機粒子2
種と内部析出粒子を同時に含有し、かつ幅方向配向比を
特定の範囲とすることにより、低速及び高速での走行性
と耐削れ性を共に満足する優れたフィルムとなり得るこ
とがわかる。
実施例2〜3、比較例1〜9 含有する無機粒子の平均粒径、含有量、製膜条件などを
種々変えて、実施例1と同様にポリエチレンテレフタレ
ートの二軸配向フィルムとした(内部粒子は含有してい
る)。
含有する無機粒子の種類、平均粒径、含有量、及び幅方
向配向比が全て本発明の範囲内である時は、低速及び高
速での走行性と耐削れ性を共に満足することができた(
実施例2〜3)。
しかし、含有する無機粒子の種類、平均粒径、含有量、
及び幅方向配向比のいずれかか本発明外である時は、低
速及び高速での走行性と耐削れ1牛を共に満足すること
ができなかった(比較例1〜9)。
また、内部粒子を含有していない場合は、酎削れ性と低
速での走行性を共に満足することができなかった(比較
例10)。
[発明の効果1 本発明は、特定の平均粒径を持った特定の無機粒子2種
と内部析出粒子を同時に含有し、かつ幅方向配向比を特
定の範囲とした二軸配向ポリエステルフィルムとしたの
で、各粒子とポリエステルとが、特異な相互作用を示す
ため、フィルムの表面突起が特異な形状と分イriを持
ち、次の如き優れた効果を奏するものでおる。
■ フィルムの加工工程で、加工速度が増大してもフィ
ルム表面が削られることがないため、削れ物による1〜
ラブルがなくなる。
■ 滑り性かよく、透明性もよいので包装材料用、工業
材料用として好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 内部析出粒子と無機粒子を共に含有する二軸配向ポリエ
    ステルフィルムにおいて、該無機粒子が、平均粒径0.
    5〜2.0μmの重質炭酸カルシウムと平均粒径0.3
    〜1.5μmの球形コロイダルシリカであり、重質炭酸
    カルシウムの含有量が0.005〜0.12重量%、球
    形コロイダルシリカの含有量が0.003〜0.1重量
    %であり、かつ、フィルムの幅方向配向比が30.0〜
    80.0であることを特徴とする二軸配向ポリエステル
    フィルム。
JP2467788A 1988-02-03 1988-02-03 二軸配向ポリエステルフィルム Pending JPH01198637A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2467788A JPH01198637A (ja) 1988-02-03 1988-02-03 二軸配向ポリエステルフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2467788A JPH01198637A (ja) 1988-02-03 1988-02-03 二軸配向ポリエステルフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01198637A true JPH01198637A (ja) 1989-08-10

Family

ID=12144773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2467788A Pending JPH01198637A (ja) 1988-02-03 1988-02-03 二軸配向ポリエステルフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01198637A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992005222A1 (en) * 1990-09-21 1992-04-02 Toray Industries, Inc. Thermoplastic polyester composition and film produced therefrom

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992005222A1 (en) * 1990-09-21 1992-04-02 Toray Industries, Inc. Thermoplastic polyester composition and film produced therefrom
US5397827A (en) * 1990-09-21 1995-03-14 Toray Industries, Inc. Thermoplastic polyester compositions and films formed using same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5609949A (en) Biaxially oriented polyester film
KR100218698B1 (ko) 열가소성폴리에스테르조성물 및 그것으로 구성하는 필름
US5284699A (en) Biaxially oriented polyester film
JPS63230741A (ja) 二軸配向ポリエステルフイルム
JPH01198637A (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH0781021B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフイルム
JPH0458811B2 (ja)
JPH01311131A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム
JPH01230641A (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JP3082239B2 (ja) ポリエステル組成物
JPH0751637B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH01292059A (ja) ポリエステル組成物およびそれからなるフィルム
JPH02185533A (ja) 二軸配向ポリエステルフイルム
JP2595511B2 (ja) 磁気記録媒体用ベースフィルム
JP2525449B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフイルム
JP2625686B2 (ja) 磁気記録媒体用ベースフイルム
JPH0360859B2 (ja)
JPH07225938A (ja) 磁気記録媒体用二軸配向ポリエステルフィルム
JP2597803B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH0637077B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフイルム
JP3077245B2 (ja) ポリエステル組成物の製造方法
JP2615651B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH10138355A (ja) 磁気記録媒体用二軸配向ポリエステルフィルムおよびビデオソフト用テープ
JPH0578089B2 (ja)
JP2517562B2 (ja) ポリエステルフイルムロ−ル