JPH0119756B2 - - Google Patents
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- JPH0119756B2 JPH0119756B2 JP59119075A JP11907584A JPH0119756B2 JP H0119756 B2 JPH0119756 B2 JP H0119756B2 JP 59119075 A JP59119075 A JP 59119075A JP 11907584 A JP11907584 A JP 11907584A JP H0119756 B2 JPH0119756 B2 JP H0119756B2
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、発光部を上下一対の保護フイルムに
て封止したエレクトロルミネツセンス素子に係
り、特にその防湿構造に関するものである。
て封止したエレクトロルミネツセンス素子に係
り、特にその防湿構造に関するものである。
従来からマンガンを拡散したZnS等の発光層に
電圧を印加することによる発光現象を利用した素
子は、エレクトロルミネツセンス素子（以下
ELDと略記する）として知られている。
電圧を印加することによる発光現象を利用した素
子は、エレクトロルミネツセンス素子（以下
ELDと略記する）として知られている。
第１図は従来のフレキシブル型分散系ELDの
断面図である。
断面図である。
第１図において、１は発光部で、この発光部１
は下部電極２、発光層３、透明電極４の三層構造
で形成されている。
は下部電極２、発光層３、透明電極４の三層構造
で形成されている。
下部電極２は例えば銀等の金属粉を有機高分子
や無機質の結着剤中に分散させたものや、アルミ
ニウム、銅等の金属箔または金属薄膜で形成され
ている。
や無機質の結着剤中に分散させたものや、アルミ
ニウム、銅等の金属箔または金属薄膜で形成され
ている。
発光層３はZnSに銅マンガン等の活性剤と塩素
などの付活性剤とをドープした螢光体粉末を有機
高分子結着剤中に分散させて形成したもので、螢
光体粉末としては稀土類元素、一価金属、遷移金
属等を用いたものである。
などの付活性剤とをドープした螢光体粉末を有機
高分子結着剤中に分散させて形成したもので、螢
光体粉末としては稀土類元素、一価金属、遷移金
属等を用いたものである。
透明電極４はIn2O3やSnO2等の金属酸化物の薄
膜、金、パラジウム等の薄膜または小さな網目状
の穴の形成されたアルミニウム、銅等の金属薄膜
によつて形成されている。
膜、金、パラジウム等の薄膜または小さな網目状
の穴の形成されたアルミニウム、銅等の金属薄膜
によつて形成されている。
そして、この発光部１の下部電極２の下側には
吸湿性フイルムからなる防湿性捕水層５を設けて
四層構造にし、この四層構造の発光部１と防湿性
捕水層５をポリエチレンなどの熱溶融性のフイル
ム６とフツ素樹脂などの撥水性を有するフイルム
７とからなる一対の保護シール材（ラミネートフ
イルム）８で被い、これら保護シール材８，８の
周縁同志をヒートシール、接着剤などによるシー
ル９を行ない、防湿構造としていた。
吸湿性フイルムからなる防湿性捕水層５を設けて
四層構造にし、この四層構造の発光部１と防湿性
捕水層５をポリエチレンなどの熱溶融性のフイル
ム６とフツ素樹脂などの撥水性を有するフイルム
７とからなる一対の保護シール材（ラミネートフ
イルム）８で被い、これら保護シール材８，８の
周縁同志をヒートシール、接着剤などによるシー
ル９を行ない、防湿構造としていた。
ところが、この保護シール材８，８の表面や、
シール部９および図示していないリード線引出し
部などから僅かずつの湿気が空間部１０ａ，１０
ｂへ浸入するために防湿効果は充分でない。
シール部９および図示していないリード線引出し
部などから僅かずつの湿気が空間部１０ａ，１０
ｂへ浸入するために防湿効果は充分でない。
また、防湿性捕水層５の吸湿性フイルムは脱水
開始温度が低く、雰囲気温度が高くなると容易に
放湿するために、逆に内部の湿度が高くなる傾向
がある。
開始温度が低く、雰囲気温度が高くなると容易に
放湿するために、逆に内部の湿度が高くなる傾向
がある。
このため脱水開始温度の高い、ゼオライト、酸
化カルシウム等の無機系乾燥剤を吸湿性フイルム
と組合せたものを防湿性捕水層５として設けたも
のも知られている。しかも浸入湿分の全てを防湿
性捕水層５で吸湿することは捕水層の吸湿速度や
吸湿量等が有限であるのでできず、余剰の湿分が
発光層９に浸入し、その結果、この湿分によつて
ELDの発光寿命が短くなつてしまうという問題
があつた。
化カルシウム等の無機系乾燥剤を吸湿性フイルム
と組合せたものを防湿性捕水層５として設けたも
のも知られている。しかも浸入湿分の全てを防湿
性捕水層５で吸湿することは捕水層の吸湿速度や
吸湿量等が有限であるのでできず、余剰の湿分が
発光層９に浸入し、その結果、この湿分によつて
ELDの発光寿命が短くなつてしまうという問題
があつた。
本発明はかかる従来技術の問題点を解決しよう
とするもので、その目的とするところは、発光部
内への湿分の浸入をできるだけ少なくして、発光
寿命の長いELDを提供することにある。
とするもので、その目的とするところは、発光部
内への湿分の浸入をできるだけ少なくして、発光
寿命の長いELDを提供することにある。
前述の目的を達成するために、本発明は、下部
電極と透明電極との間に発光層が設けられた発光
部を一対の保護フイルムにて被い、これら保護フ
イルムの周縁を互いに接合・封止してなるエレク
トロルミネツセンス素子において、前記保護フイ
ルムの周縁を除いてその内側に、バインダーに乾
燥剤粉末を混入してなる吸湿層を塗布した後、両
保護フイルムの周縁を接合することにより、この
接合部分の内側に前記吸湿層を位置せしめたこと
を特徴とするものである。
電極と透明電極との間に発光層が設けられた発光
部を一対の保護フイルムにて被い、これら保護フ
イルムの周縁を互いに接合・封止してなるエレク
トロルミネツセンス素子において、前記保護フイ
ルムの周縁を除いてその内側に、バインダーに乾
燥剤粉末を混入してなる吸湿層を塗布した後、両
保護フイルムの周縁を接合することにより、この
接合部分の内側に前記吸湿層を位置せしめたこと
を特徴とするものである。
以下、本発明の実施例を図面について説明す
る。
る。
第２図は本発明の一実施例に係るELDの断面
図、第３図はそのELDに備えられる保護シール
材の平面図であり、第１図に対応する部材、部位
には同一符号が付けてある。
図、第３図はそのELDに備えられる保護シール
材の平面図であり、第１図に対応する部材、部位
には同一符号が付けてある。
第２図に示すように、下部電極２と発光層３お
よび透明電極４からなる三層構造の発光部１は、
ポリエチレンなどの熱溶融性のフイルムとフツ素
樹脂などの撥水性を有するフイルム７とをラミネ
ートした上下一対の保護シール材８で被われ、こ
れら保護シール材８の周縁にはヒートシールや接
着剤などによつてシール部９が施されている。こ
のシール部９の内側には、ゼオライト、シリカゲ
ル、モレキユラーシーブ、酸化カルシウム等の乾
燥剤粉末をポリビニルアルコール、各種セルロー
スなどのバインダーに混入して形成した吸湿層１
１が配設されている。この吸湿層１１を第２図の
ようにシール部９の内側に配設するに際しては、
第３図に示すように、保護シール材８の熱溶融性
フイルム６に周縁のシール部９を除いて吸湿層１
１を枠状に塗布した後、両保護シール材８で発光
部１を被い、しかる後に両保護シール材８の周縁
のシール部９同志を接合・封止すれば良い。
よび透明電極４からなる三層構造の発光部１は、
ポリエチレンなどの熱溶融性のフイルムとフツ素
樹脂などの撥水性を有するフイルム７とをラミネ
ートした上下一対の保護シール材８で被われ、こ
れら保護シール材８の周縁にはヒートシールや接
着剤などによつてシール部９が施されている。こ
のシール部９の内側には、ゼオライト、シリカゲ
ル、モレキユラーシーブ、酸化カルシウム等の乾
燥剤粉末をポリビニルアルコール、各種セルロー
スなどのバインダーに混入して形成した吸湿層１
１が配設されている。この吸湿層１１を第２図の
ようにシール部９の内側に配設するに際しては、
第３図に示すように、保護シール材８の熱溶融性
フイルム６に周縁のシール部９を除いて吸湿層１
１を枠状に塗布した後、両保護シール材８で発光
部１を被い、しかる後に両保護シール材８の周縁
のシール部９同志を接合・封止すれば良い。
このように、両保護シール材８のシール部９に
沿つてその内側に吸湿層１１を配設したため、シ
ール部９から浸入する湿分は該吸湿層１１によつ
て直ちに吸湿され、湿分が発光層３へ直接浸入す
ることが未然に防止されている。因に、第２図に
示すELDを40℃、相対湿度90〜95％の雰囲気中
で100V、50Hzの連続寿命テストを行つたところ、
発光強度の半減期が1800時間にも達し、従来のも
のと比べて約２割程度の発光寿命の延長化が計れ
た。
沿つてその内側に吸湿層１１を配設したため、シ
ール部９から浸入する湿分は該吸湿層１１によつ
て直ちに吸湿され、湿分が発光層３へ直接浸入す
ることが未然に防止されている。因に、第２図に
示すELDを40℃、相対湿度90〜95％の雰囲気中
で100V、50Hzの連続寿命テストを行つたところ、
発光強度の半減期が1800時間にも達し、従来のも
のと比べて約２割程度の発光寿命の延長化が計れ
た。
なお、上記一実施例では、第１図の従来例で示
した防湿性捕水層５を省略した場合について説明
したが、この防湿性捕水層５と吸湿層１１とを併
用して、吸湿効果を一層高めるようにすることも
可能である。
した防湿性捕水層５を省略した場合について説明
したが、この防湿性捕水層５と吸湿層１１とを併
用して、吸湿効果を一層高めるようにすることも
可能である。
以上説明したように、本発明によれば、一対の
保護フイルムのシール部分の内側に沿つて、バイ
ンダーに乾燥剤粉末を混入した吸湿層を配設する
ことができるため、この吸湿層によつて保護フイ
ルムのシール部分から浸入する湿分が確実に吸湿
され、エレクトロルミネツセンス素子の発光寿命
を延ばすことができる。
保護フイルムのシール部分の内側に沿つて、バイ
ンダーに乾燥剤粉末を混入した吸湿層を配設する
ことができるため、この吸湿層によつて保護フイ
ルムのシール部分から浸入する湿分が確実に吸湿
され、エレクトロルミネツセンス素子の発光寿命
を延ばすことができる。
第１図は従来のエレクトロルミネツセンス素子
の断面図、第２図は本発明の一実施例に係るエレ
クトロルミネツセンス素子の断面図、第３図はそ
のエレクトロルミネツセンス素子に備えられる保
護シール材の平面図である。 １…発光部、２…下部電極、３…発光層、４…
透明電極、８…保護シール材（保護フイルム）、
９…シール部、１１…吸湿層。
の断面図、第２図は本発明の一実施例に係るエレ
クトロルミネツセンス素子の断面図、第３図はそ
のエレクトロルミネツセンス素子に備えられる保
護シール材の平面図である。 １…発光部、２…下部電極、３…発光層、４…
透明電極、８…保護シール材（保護フイルム）、
９…シール部、１１…吸湿層。
Claims (1)
- １ 下部電極と透明電極との間に発光層が設けら
れた発光部を一対の保護フイルムにて被い、これ
ら保護フイルムの周縁を互いに接合・封止してな
るエレクトロルミネツセンス素子において、前記
保護フイルムの周縁を除いてその内側に、バイン
ダーに乾燥剤粉末を混入してなる吸湿層を塗布し
た後、両保護フイルムの周縁を接合することによ
り、この接合部分の内側に前記吸湿層を位置せし
めたことを特徴とするエレクトロルミネツセンス
素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59119075A JPS60264094A (ja) | 1984-06-12 | 1984-06-12 | エレクトロルミネツセンス素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59119075A JPS60264094A (ja) | 1984-06-12 | 1984-06-12 | エレクトロルミネツセンス素子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60264094A JPS60264094A (ja) | 1985-12-27 |
| JPH0119756B2 true JPH0119756B2 (ja) | 1989-04-12 |
Family
ID=14752258
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59119075A Granted JPS60264094A (ja) | 1984-06-12 | 1984-06-12 | エレクトロルミネツセンス素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60264094A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62116394U (ja) * | 1986-01-10 | 1987-07-24 | ||
| JPH0525753U (ja) * | 1991-05-09 | 1993-04-02 | 扶桑電機工業株式会社 | Ｌｅｄランプ |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55124182A (en) * | 1979-03-16 | 1980-09-25 | Sharp Kk | Thin film el panel |
| JPS598039A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-17 | インタ−ナショナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−ション | 可変幅デ−タ・フイ−ルドを可変幅デ−タ・バスに置くための論理装置 |
-
1984
- 1984-06-12 JP JP59119075A patent/JPS60264094A/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55124182A (en) * | 1979-03-16 | 1980-09-25 | Sharp Kk | Thin film el panel |
| JPS598039A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-17 | インタ−ナショナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−ション | 可変幅デ−タ・フイ−ルドを可変幅デ−タ・バスに置くための論理装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60264094A (ja) | 1985-12-27 |
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