JPH01197544A - 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法

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JPH01197544A
JPH01197544A JP2254088A JP2254088A JPH01197544A JP H01197544 A JPH01197544 A JP H01197544A JP 2254088 A JP2254088 A JP 2254088A JP 2254088 A JP2254088 A JP 2254088A JP H01197544 A JPH01197544 A JP H01197544A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (υ 産業上の利用分野 本発明は熱可塑性エラストマー組成物に係わシ、特に、
高強度で流動性に優れ、かつ柔軟性、ゴム性に優れた熱
可塑性エラストマー組成物に関する。
近年熱可塑性樹脂と同様の加工方法即ち射出成形、中空
成型、回転成型、葎叫誠4ミ押出成型等の方法を用いる
ことが出来、且、適切なるゴム様の柔軟性を持った種々
の熱可塑性エラストマーが上布され、従来の架橋ゴムと
比較して加工能率の良さおよび再生の容易さから洩々の
用途に用いられている。
熱可塑性エラストマーとは、重合物系内にその使用温度
においてゴム状の性質を示すンフトセグメントと結晶、
ガラスその他の疑似架橋点とみなされるハードセグメン
If適切に配置し、使用温度においては架橋ゴムと同様
の挙動をし、加工温度においては一般の熱可塑性樹脂と
同様の挙動を示すように分子設計されたエラストマーで
ある。
各種の熱可塑性エラストマーの中でもポリオレフィン系
のものは抜群の耐候性、および適度の耐熱性のため自動
車分野、電線分野に主として用いられている。
(2)従来の技術 部分架橋されたモノオレフィン共重合体ゴムとポリオレ
フィン樹脂とのブレンドからなるオレフィン系熱可塑性
エラストマー状組成物は、特公昭53−34210号公
報等により公知である。この組成物は柔軟性、流動性は
優れているが、強度、ゴム性が加硫ゴムに劣る欠点を有
する。この欠点を改良したものとして、完全架橋された
エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム(E
PDM)とポリオレフィン樹脂とのブレンドからなるオ
レフィン系熱可塑性エラストマー組成物も、特公昭55
−18448号公報等によυ公知である。この組成物は
加硫ゴムに匹敵しうる性能を有しているものの、流動性
に劣る欠点を有し、改良の余地があった。
以上の欠点を有する最大の原因は、使用しているゴム成
分が本質的に非品性でランダムな共重合体であシ、更に
、不飽和基を含むEPDMであるためと考えられる。こ
の様な共重合ゴムは柔軟ではあるが強度は著しく小さく
、強度を上げるために架橋する必要がある。しかし、有
機過酸化物による架橋では、耐熱性、圧縮永久歪み等は
大巾に改善されるが、引張り強度はそれほど改善されな
い。
このため、ゴム成分量を増していくにつれて、強度を維
持する為に、完全架橋が必要になるが反面流動性も著し
く低下する。流動性の低下を改良する手段として鉱物油
系軟化剤を添加することを行っても、大食に用いる必要
があり、これは強度の低下、ブリード性等の好ましくな
い影響を与える。
(3)  発明が解決しようとする課題本発明は、高結
晶性ポリゾロピレン系樹脂とブレンド搭れる飽和のエチ
レン〜αオレフィン共重合体ゴムに特定の構造のものを
使用することにより、従来技術では達成できなかった高
流動性を維持し、なお加硫ゴムに匹敵しうる、強度、柔
軟性、ゴム性に優れた熱可塑性エラストマー組成物を提
供することを目的とする。
(4ン  課題を解決するための手段 本発明者らは、鋭意研究を行った結果、ポリエチレン結
晶を内部に含む飽和のエチレン〜αオレフィン共重合ゴ
ム、ポリオレフィン樹脂、軟化剤を配合し有機過酸化物
を用いて動的に熱処理を行ねい、飽和のエチレン〜αオ
レフィン共重合ゴム成分を部分架橋することにょシ、本
発明の目的を達成することを見い出し、本発明を完成し
た。
すなわち、本発明の骨子は、 (1)a)  下記の特性を持つエチレン〜α−オレフ
ィン共重合体ゴム45〜90ffffi部、(イ) エ
チレン含有量が60〜78 mole%、(ロ) X線
による結晶化度が4〜20%、(ハ)融点が100℃以
上、 に) HLMFI/MFIが35以上、(ホ)Mw/M
nが4以上、 (へ)引張シ破断強度が100 ’に9/cm2以上、
(b)  ポリプロピレン系樹脂55〜10i量部、(
c)軟化剤を零ないし(a)成分と等量部まで含み、該
(a)成分が架橋されていること全特徴とする熱可塑性
エラストマー組成物およびその製造方法にあシ、さらに
(b)成分にホモポリプロピレンと50%以下のα−オ
レフィンを5〜15 mole%含有するランダムポリ
プロピレンを用いることにより、さらに性能が向上する
ことにある。
本発明において使用される(、)成分のエチレン〜αオ
レフィン共重合ゴムとは、エチレンと炭素数3〜15の
α−モノオレフィン(例えば、プロピレン、ブテン−1
、ヘキセン−1,4−メチルペンテン−1など)を含む
飽和のランダム共重合体であシ、未架橋の状態で引張り
破断強度(グリーン強度)が100に9/cm”以上、
好ましくは150kl?/crn2以上、特に好ましく
は200 kg7cm”以上であシ、エチレン含有量が
60〜78モルチ、GPC(クルノ母−ミニージョンク
ロマトグラフ)で測定されたMvi/Mnが4以上(但
し、Mw 、 Mnは夫々重量平均分子量、数平均分子
量を表わす)、好ましくは5以上、230℃のHLMF
 I/MF Iが35以上(但し、HLMFI 、 M
FIはJISK7210の夫々21.6ゆ、2、16 
kg荷重の値を表わす)、X線で測定した結晶化度が4
〜20%、好ましくは4〜10%でかつ示差走査熱量計
(DSC)で測定して100℃以上にポリエチレン性結
晶の融解ピークを持つものである。
以上の特徴を有する共重合体ゴムは、それ自体が熱可塑
性エラストマーとして優れた性能を有している。すなわ
ち、エチレン〜αオレフィンランダム共重合体よりなる
ソフトセグメントとエチレン性結晶からなるハードセグ
メン)t−同一分子内に配置するようにつくられている
ことによシ強度と柔軟性とのバランスに優れた性能を有
する。
かかる性能を有する共1合ゴムの好適な製造方法として
特開昭57−179207号公報に示された例を挙ける
ことができる。該方法によれば、エチレンとαオレフィ
ンとを、チーグラー型触媒の存在下で、炭素数4以下の
飽和あるいは不飽和炭化水素中で50℃以下の反応温度
で、スラリー状態で共重合することによシ、本発明に好
適な共重合ゴムをつくることができる。本製造法はスラ
リー状態で製造することによシ、従来の溶液重合法と異
なシ、高融点のPE結晶成分を含む共重合ゴムを容易に
つくることが可能となる。さらに、架橋性や強度アップ
に有利な共重合ゴムの高分子量化も容易となる。
このような方法に適する触媒系としては、特開昭47−
34478号公報、同51−28189号、同52−1
51691号、又は同56−11909号に提案されて
いるような、チタン、塩素、必要に応じてマグネシウム
を含む固体成分とアルミニウムトリアルキルのような有
機アルミニウム化合物及び必要に応じて第3成分を含む
触媒系、あるいは特開昭56−151707号公報、同
57−141410号、同58−45209号、又は同
59−215304号に提案されているような、少くと
もTi、Mg、ノ10グンを含む化合物を、酸素又は窒
素を含む環状化合物あるいはこれと有機アルミニウム化
合物で処理した固体成分と、有機アルミニウム化合物あ
るいはこれと酸素を含む環状化合物からなる触媒系が好
適である。好ましくは特開昭56−151707あるい
は同59−215304号に示された触媒系であり、さ
らに好ましくは同59−215304号に提案された触
媒系である。
しかし、上記共重合ゴム単独では熱可塑性エラストマー
としては耐熱性に劣シ、特に高温時での強度、ゴム性、
耐油性に劣る欠点がある。これを改良するためにはポリ
プロピレン系樹脂とブレンドし更に、有機過酸化物で架
橋を行なう必要がある。架橋に際しては、もともとの共
重合ゴムが高強度であるため、流動性を極端に低下させ
るほど架橋密度を大にする必要はない。
従って共重合ゴムのグリーンストレングスは100kg
/cm”以上、好ましくは150に9/cm”以上、特
に好ましくは200ゆ/cm2以上必喪であり、X@で
測定した結晶化度は4〜20%、好ましくは4〜10%
であシ、DSCで測定して100℃以上に融解ピークを
持つことが必要である。架橋された後も結晶成分は物理
的架橋点として作用し、結晶成分が結晶として存在でき
る(結晶の融解温度以下)限シ、共有結合によりて結び
つけられた架橋点と同じようにふるまい、見かけ上、架
橋密度を大きくする効果をもち強度、耐油性を向上させ
る。
一方、成形加工温度(ポリプロピレンの融解温度以上)
である約160〜170℃以上、−収約には180〜2
30℃の温度では、共重合ゴム中のポリエチレン結晶が
融解することにより、物理的架橋点が消滅し、トータル
の架橋密度を低下させるために、流動性が維持できる。
以上よシ明らかなように、結晶化度が4%以下では物理
的架橋点の不足でグリーン強度が低下し20%以上では
硬くなシすぎてエラストマーとしての柔軟性が不足する
本発明における熱可塑性エラストマーの特徴を満たすた
めにはエチレン〜αオレフィン共重合ゴムとして、更に
以下の特性を必要とする。すなわち、共重合ゴム中のエ
チレン含有量は60〜78モルチが好ましく、60%未
満ではグリーン強度が不足し、78モル%を越えると硬
くなシすぎてエラストマーとしての柔軟性が不足するシ
ョアーAで示すと50〜95にほぼ対応し、ショアーA
60〜80が好ましい。ショアーA50以下ではグリー
ン強度が不足し、95以上では硬くなシすぎて好ましく
ない。
共重合ゴムのグリーン強度はポリエチレン結晶化度だけ
ではなく、分子量にも強く依存する。柔軟なものほど、
すなわち、ポリエチレン性結晶化度の小さいものほどグ
リーン強度i 100 kg/crrr2以上にするた
めには、高分子量にする必要がある。
また良好な流動性を得るためには、GPCで測定した多
分散値Mw/’Ninが4以上好ましくは5以上及び2
30℃で測定したHLMF I/MF Iが35以上で
あることが必須である。従来の共1合ゴムに比較して分
子量分布を広くすることによシ、架橋された後もなお流
動性に優れた熱可塑性エラストマーを得ることができる
。本発明において必要とする共重合コゝムの分子量範囲
はデカリン135℃における極限粘度〔η〕が2.5〜
10 dvgであシ、好ましくは4〜6 dt/gであ
る。〔η〕が2.5以下ではグリーン強度が不足し、架
橋効率も低下し、好ましくなく、10以上ではグリーン
強度、架橋効率は充分であるが、分散性、流動性が悪く
なる。エチレン〜αオレフィン共重合ゴムのαオレフィ
ン成分の好ましい例はプロピレンとブテンであシ、特に
、プロピレンが好ましい。
本発明を構成する(b)ポリプロピレン系樹脂とは、ア
イソタクチックホモポリプロピレン又はエチレン、ブテ
ン−1、ヘキセン−1等のα−オレフィンとプロピレン
のランダムあるいはブロック共重合体であって結晶性成
分がポリプロピレンであるものである。この成分は熱可
塑性エラストマーの耐熱性、機械的強度及び流動性の向
−上に寄与するものであり、この目的のために、DSC
で測定した融点(融解の最大ピーク温度)が155℃以
上に少くとも1つ存在するものが好ましい。230℃の
メルトフローインデックス(MFI )は0.01〜1
00&llO分、好ましくは0.1〜20!!/10分
のものである。
(、)成分と(b)成分の混合比率は(a)成分45〜
90重量部、(b)成分55〜10重量部((a)+(
b)= 100重量部)であシ、(a)成分が45重量
部未満では得られる熱可塑性エラストマーが硬くなシす
ぎてもはやエラストマーとは言えず、一方、90重量部
を越えると強度は維持できるものの流動性が低下し過ぎ
、成形性が悪化する。(、)成分が70重量部以上では
流動性を改善するために、軟化剤を添加することが好ま
しい。
ポリプロピレン系樹脂にホモポリプロピレンとランダム
ポリゾロピレンの混合物を用いることにより、(a)成
分と(b)成分の相溶性を増し本発明の熱可塑性エラス
トマーの破断強度、破断伸びを更に大きくすることがで
きる。ここで用いられるランダムポリプロピレンは、ポ
リプロピレン結晶を有するノロピレンとα−オレフィン
とのランダム共重合体であシ、α−オレフィンとしては
エチレン、ブテン−1、ヘキセン−1等が好ましく、特
にエチレンが好ましい。α−オレフィンの含有量は5〜
15モルチ、融点は120°〜140℃、MFIは0.
01〜100p710分のものである。添加量は、(b
)成分の高結晶性ポリプロピレン系樹脂のうちの50 
wt%以下である。(b)成分のうちの50wj%を越
えると熱可塑性エラストマーの耐熱性が損なわれるので
好1しくない。
(C)軟化剤は本発明の熱可塑性エラストマーの流動性
、柔軟性を改善するために添加されるもので、パラフィ
ン系、ナフテン系、芳香族系、ポリブテン系等があるが
、本発明の目的には、パラフィン系、ナフテン系、ポリ
ブテン系が好ましい。
添加量は零ないしく、)成分の等置場下であり・それを
越えると軟化剤のブリードによる表面のペタツキ、強度
の低下が起るので好ましくない。また、添加しなくても
、共重合ゴムが75重量部以下までは、強度、流動性は
十分保てる。
本発明で目的とする熱可塑性エラストマー組成物の製造
は(a) 、 (b) # (c)各成分の存在下に架
橋剤を添加し、動的に熱処理することによシ得られる。
例えば、特公昭53−34210号公報にみられるよう
にEPR’i部分架橋しておき、ポリオレフィン樹脂と
ブレンドする方法、特公昭53−21021号公報のよ
うに、ゴム成分とプラスチック成分を混合しつつ架橋す
る方法、特開昭52−37953号公報のようにゴム成
分とプラスチック成分を混練機中で予め十分にブレンド
したのちに部分硬化する程度の架橋剤を添加し更に混練
を続ける方法等の技術が提案されている。以上のどの方
法を用いても良好な性能の熱可塑性エラストマーを得る
ことができるがゴム成分とグラスチック成分との相溶性
の観点からみると架橋剤を除く各成分を予め十分に溶融
混練した後、架橋剤を加えて更に溶融混練を続けるのが
望ましい。この際に使用する架橋剤、として種々のもの
があるが、良好な圧縮永久ひずみが得られる、汚染性が
ない、耐熱性がよいなどの点で有機過酸化物による架橋
が望ましい。ここで用いられる有機過酸化物としては、
例えは、ジクミルペルオキシド、ジーtert−ブチル
ペルオキシド、2,5−ツメチル−2,5−ジー(te
rt−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,3−ビス−(
tert −ブチルイルオキシ−イソプロピル)−ベン
ゼン、tert−ブチルクミルペルオキシド、2,5−
ジメチル−2,5−ジー(tert−ブチルイルオキシ
)−ヘキシン3j1.1−ジーtert−ブチルペルオ
キシ−3゜3.5−)リメチルシクロヘキサン、tar
t−ブチルペルオキシベンゾエート、  tert−プ
チルペルオキシイソプロピルカーゲネート等を挙げるこ
とカテきる。有機過酸化物の配合量は(a) # (b
) 、 (e)各成分の総量100重量部に対し、0.
05〜3重量部、好ましくは0.5ないし2.5重量部
である。配合量が0.05重量部未満であると(、)成
分の架橋度が小さ過ぎる結果、本発明の熱可塑性エラス
トマーの耐熱性、圧縮永久ひずみ、反発弾性等のコ゛ム
的性質が十分でなく、一方、3重量部を越えると(b)
成分の過度の分子切断によシ熱可塑性エラストマーの引
張破断強度、破断伸びが低下する。
有機過酸化物を動的に熱処理する際に、架橋助剤を用い
ることができる。ここで用いられる架橋助剤として例え
ば、硫黄、P−キノンジオキシム、p、p’−ジベンゾ
イルキノンジオキシム、エチレングリコールジメタクリ
レート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート
、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリア
リルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ジア
リルフタレート、ポリエチレングリコールジメタクリレ
ート、1.2−ポリブタジェン、N、N’ −m−フェ
ニレンビスマレイミド、無水マレイン酸、グリシジルメ
タクリレートを挙げることができる。配合量としては有
機過酸化物と等量ないし2倍量が好ましい。
本発明の熱可塑性エラストマーにおいては、性能を損な
わない範囲で、タルク、カー?ンブラック、シリカ、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、マイカ、ケイ酸カルシウ
ム等の無機光てん剤を配合することができる。更に、必
要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤等の安定剤、滑剤
、帯電防止剤、難燃化剤等の添加剤を配合することがで
きる。
溶融混線装置としては、開放型のミキシングロールや非
開放型のバンバリーミキサ−1押出機、ニーグー、連続
ミキサー等従来よシ公知のものが使用できる。これらの
うちでは非開放型の装置を用いるのが好ましく、窒素等
の不活性ガス雰囲気下で混練することが好ましい。
(5)  実施例 以下、実施例をあげ、本発明をさらに詳細に説明する。
なお、実施例における測定方法は下記の通シである。
(1) MFにJIS K7210 (荷重2.16k
g230℃)(2)  HLMFI : JIS K7
210 (荷重21.6に9 230℃)(3)  引
張り破断強度、伸び、永久伸び: JIS K6301
(4)ショアーA硬度: ASTM D−676−49
(5)圧縮永久歪み: JIS K630170℃×2
2時間25チ圧縮 (6)耐油性: JIS K6301   JIS 3
号才イル浸漬120℃×22時間及びイソオクタン/ト
ルエン70/30混合液に浸漬21℃×48時間後の重
量増加 (9共重合ゴム中のエチレン含量:赤外線吸収スペトル
法による、 (共重合体ゴムの製造) 無水塩化マグネシウム(市販の無水塩化マグネシウムを
乾燥した窒素気流中で約500℃において15時間乾燥
することによって得られるもの)2、1 kgおよび0
.9 kgのAA型三塩化チタン(東洋ストファ社製)
を振動ボールミルで8時間共粉砕を行ない、均−状の共
粉砕物〔チタン原子含有量7.2重1%、塩素原子含有
量73.7重量%、マグネシウム原子含有量17.7重
量%、以下「固体成分(ワ」と云う〕を製造した。
このようにして固体成分(ト)のうち、600g’e1
001のグラスライニング容器に入れ、401のn−ヘ
キサンを加え、均−状の懸濁液になるように攪拌した。
この懸濁液に100gのγ−グリシドキシプロビルトリ
メトキシシランヲ加え、室温で1時間中分攪拌を行なっ
た。その後、静置し、上澄み液を抜き、201のトルエ
ンを加えた。ついで、2kgのテトラヒドロフランを加
え、室温において2時間中分に攪拌した。処理系を室温
に冷却し、生成物in−ヘキサンを用いて十分に洗浄し
く洗浄液中にチタン原子がほぼ認められなくなるまで)
固体触媒成分(4)が得られた。
2901の管状ループ式連続反応器に液体プロピレンを
充たし、プロピレン−@ 6 okg/H、エチレンを
液層中エチレン濃度f 10 mole%に保ち、水素
を液層中水素濃度が0.02 mole%に保ち、トリ
エチルアルミニウム(ヘキサン溶’Q)ffi360r
runo 1 e/H、テトラヒドロ7ランk 180
mmole/H1固体触媒成分囚を3.29/I−1こ
の反応器に供給し、反応温度30℃にて重合を行った。
重合体は間欠的にスラリー状態でフラッシュホッパーに
排出し、下部よシ重合体を取り出し温N2気流を通じ、
40℃にて乾燥し重合体粉末を得た。これらは互着のな
いサラサラの粉末状であシ、収量は16 kl?/Hテ
あった。従って固体触媒当りの平均重合活性は49、3
 kvg−Ti テh ッ7’c。
この粉末100重量部に0.05重量部の2,6ジーt
−ブチルパラクレゾールと0.2重量部のジミリヌチリ
ルチオジプロピオネート、0.05重量部のテトラキス
〔メチレン−37(3/、S/−ノーを一ブチルー4′
−ヒドロキシフェニル)fロビオネート〕メタンおよび
0.2重量部のステアリン酸カルシウムを加えて、3イ
ンチロールを用いて180℃で5分間素線りした。得ら
れたシート状サンプルを圧縮成形し、引張シ試験及びシ
ョアー硬度を測定した。このもののエチレンコンテント
は70モルチ、MFIは0.011/10分、HLMF
 I/MFIは40、Mw/Mnは5.3、X線の結晶
化度は7.0チ、DSCの融点は110℃、デカリン中
135℃の極限粘度は5.4 dl/9であった。この
エチレンプロピレン共重合体ゴムをゴム(4)とする。
次に、比較のために、分子量の小さいエチレンプロピレ
ン共重合体ゴム(B) ’k、水素を0.2モル係にし
た以外は共重合体囚と全く同様の重合条件及び方法で試
験を行った。このもののエチレンコンテントは70モル
係、MFIは1.0g/10分、HLMF I/MF 
Iは37、Mw7’Mnは5.0、Xiの結晶化度は6
.8俤、DSCの融点は108℃、デカリン135℃の
極限粘度は2.2 di/gであった。
共重合ゴムの比較の為に、従来使用されている非品性ゴ
ムとして市販のEPDMを用いた。このもののムーニー
粘度は65、ヨウ素価24で第3成分としてENBが入
ったものである。これを共重合ゴム(C)とする。これ
らのゴムの物性は第1表に示す通りである。
(組成物の製造) 東洋精機製2ゴブラストミル、バンバリーミキサ−75
CCを用いて、有機過酸化物を除く各成分を185℃で
5分間、ローター回転数6 Orpmで予め均一に分散
した後に、有機過酸化物を加えて、更に、10分間溶融
混線を続けた後にサンプルをとり出し、230℃でホッ
トプレスすることにょシ、各試験片を作成した。
(その他の原材料) ポリプロピレン系樹脂としては、MF′l015g71
0分で融点160℃のpp囚、MF’I 15 #/1
0分、融点160℃のPP(B)の22!Jfのホモポ
リプロピレン、およびMFI 0.089/10分、エ
チレン含量8.8 mo l e%融点130℃のラン
ダムポリプロピレン(RFP )を用いた。
有機過酸化物としては、パー力ドックス14(化薬ヌー
リー製、1,3−ビス−(t−ブチルページ−(t−ブ
チルペルオキシ)−ヘキサン)ヲ用い、架橋助剤として
は、TAIC()リアリルイソシアヌレート)を用いた
軟化剤としてはサンバー150(サンオイル社製、)母
ラフインオイル)を用いた口 (実施例1〜11、比較例1〜6) 前記の原料を用いて、種々の組成物を前記の方法で作製
した。これらの組成物の物性は第2表に示す通シである
実施例1,4.7に示すように、ホモポリプロピレンに
対し共重合体ゴムの比率を上げて行くと、しだいに柔軟
性が向上し、圧縮永久歪が改善される。一方流動性、強
度、耐油性は低下する。このように比率を適切に選択す
ることによシ、所望の性質をもった組成物を得ることが
できる。
実施例1と実施例2、実施例4と実施例6、実施例7と
実施例8を比較すると明らかであるように軟化剤を添加
することによシ、流動性、柔軟性、圧縮永久歪、永久伸
びに示されるゴム性が格段に向上することが判る。
一方グリーン強度の低い共重合体ゴム(B)’を使、用
した比較例1では実施例4と比し、強度も低く、圧縮永
久歪も大きく性能の劣ったものしか出来ない。
さらに結晶性のない、分子量分布の狭い共重合体(C)
 (EPDM )を用いた比較例2,5では実施例4゜
6と比較して、破断強度が著るしく劣シ、且つ架橋が過
度に進行する結果、HLMF Iに視られる流動性が1
0分の1程度に低くなシ成型9性が劣ると共に耐油性も
劣る。
比較例3,4に有機過酸化物の添加量が少ない場合を示
しているが、実施例1と比し、破断強度が低く、圧縮永
久歪も大きくゴム性が不足する。
実施例3,10はポリプロピレン系樹脂にホモポリグ。
ピレンとランダムポリプロピレンの混合物を使用したも
ので、夫々実施例1,8と比較して、共重合体ゴムとポ
リプロピレン系樹脂の相溶性が増す結果、破断強度およ
び伸度が向上し、ゴム性も向上している。
実施例5ではポリプロピレン系樹脂のMFIをあけたP
P(B)を用いることによシ流動性を改善することが出
来る。
共重合体(A)の配合量が40部と少ない比較例6テi
j 5hore Dが56と硬くなシすぎ、もはや熱可
塑性エラストマーとは云い難い。
実施例11に示したように無機充填剤であるカオリンク
レーを配合することによシ、耐油性を向上させることが
出来る。
(6)効果 本発明の組成物は、高融点のポリエチレン結晶を内部に
含み、かつ分子量分布の広い、グリーン強度の大きいエ
チレン〜αオレフィン共重合ゴムを用いていることで、
有機過酸化物で部分架橋することによって、従来よシ高
流動性で強度に耐油性に優れかつ柔軟性、ゴム性に優れ
た熱可塑性エラストマーを得ることができる。
本発明の組成物は、柔軟性、ゴム性、耐油性、強度のバ
ランスに優れておシ、流動性がよいため、自m車部品、
 例工td バンパー、コーナーバンパー、サイドモー
ル、スポイラ−等、弱電部品、例えば、ホース類、各種
パツキン、絶縁シート等、電線ケーブル分野、例えば、
フレキシブルコード、ブースターケーブル等土木・建材
分野、例えば防水シート、止水材等の材料に適しておシ
、これら部品はブロー成形、押出成形、射出成形等の通
常の成形法で容易に成形することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)a)下記の特性を持つエチレン〜α−オレフィン
    共重合体ゴム45〜90重量部、 (イ)エチレン含有量が60〜78mole%、(ロ)
    X線による結晶化度が4〜20%、 (ハ)融点が100℃以上、 (ニ)HLMFI/MFIが35以上、 (ホ)Mw/Mnが4以上、 (ヘ)引張り破断強度が100kg/cm^2以上、(
    b)ポリプロピレン系樹脂55〜10重量部、(c)軟
    化剤を零ないし(a)成分と等量部まで含み、該(a)
    成分が部分架橋されていることを特徴とする熱可塑性エ
    ラストマー組成物。
  2. (2)ポリプロピレン系樹脂がホモポリプロピレンと5
    0重量%以下の、αオレフィン含有量が5〜15mol
    e%のプロピレンα−オレフィンランダム共重合体の混
    合物である特許請求の範囲第1項記載の熱可塑性エラス
    トマー組成物。
  3. (3)a)特許請求の範囲第1項記載のエチレン〜α−
    オレフィン共重合体ゴム45〜90重量部、b)同項記
    載のポリプロピレン系樹脂55〜10重量部、 c)同項記載の軟化剤を零ないし(a)成分と等量部、
    を有機過酸化物あるいはこれと架橋助剤の存在下に、動
    的に架橋することを特徴とする熱可塑性エラストマーの
    製造方法。
  4. (4)ポリプロピレン系樹脂がホモポリプロピレンと5
    0重量%以下の、α−オレフィン含有量が5〜15mo
    le%のプロピレン〜α−オレフィンランダム共重合体
    の混合物である特許請求の範囲第3項記載の熱可塑性エ
    ラストマーの製造方法。
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