JPH01195630A - カラー陰極線管用電子部品の黒化方法 - Google Patents

カラー陰極線管用電子部品の黒化方法

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JPH01195630A
JPH01195630A JP1700588A JP1700588A JPH01195630A JP H01195630 A JPH01195630 A JP H01195630A JP 1700588 A JP1700588 A JP 1700588A JP 1700588 A JP1700588 A JP 1700588A JP H01195630 A JPH01195630 A JP H01195630A
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JP
Japan
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oxide film
black oxide
color cathode
component
blackening
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Application number
JP1700588A
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English (en)
Inventor
Seiji Kumada
熊田 政治
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はFe及びNiを主成分とする合金を基材とする
カラー陰極線管用電子部品、特にアンバー製シャドウマ
スクの表面の黒化に好適な方法に関する。
[従来の技術] 近年、カラー陰極線管に対して高精細化、大型化、高輝
度化、フラットフェース化などへの要求が高まり、この
ような傾向に伴ってシャドウマスクのドーミングによる
色純度の劣化が問題になって来ている。このため、ドー
ミングの抑制を目的とした種々の手法が試みられており
、一部のものは実用化されるまでに到っている。これら
の中で最も基本的、かつ有効なものは、シャドウマスク
の材料を、従来のアルミキルド鋼などの軟鋼から、室温
近傍で熱膨張が極めて小さい36 N i −F e合
金、所謂アンバーに変更することである。これにより、
ドーミングは約1/10まで低減することが期待されて
いる。
しかし、アンバー材は軟鋼材に比べて熱伝導率が小さい
。このため、アンバー材を用いたシャドウマスクをカラ
ー陰極線管に実装した場合、電子ビームの射突に起因す
る温度上昇が周囲への熱伝導によって軽減されることは
殆ど期待できず、熱放射によるものが支配的にならざる
を得ない、従って、アンバー材を用いた効果を得るため
には、表面に黒化膜を形成させて、表面からの熱放射が
十分行われるようにしなければならない。
ところが、実際には、アンバー材は軟鋼材に比ベて黒色
酸化膜を形成させることが極めて難しく、現状では、ア
ンバー材の持つ低熱膨張という特長を活かし切っている
とは言えない状況にある。
アンバー材の黒化が難しいのは、Niが酸化され難い全
屈であり、これがNiのみならずFeの酸化をも抑えて
しまうためである。
すなわち、表面においてFeが選択的に酸化されると、
その下にNiの高濃度層が形成され、その後のFeの酸
化が、此のNi高濃度層を通したFeまたは酸素の拡散
に律速されるため黒色酸化膜の形成が遅くなるのである
[発明が解決しようとする課題] この点に対して、特公昭62−50937号公報には、
黒色酸化膜の形成を促進させて放射率を向上させる方法
として、焼鈍を例えば湿潤水素中で行うことにより、ア
ンバー材中に含まれる微量のSi等を選択酸化させて表
面の結晶組織を微細化し、多くの結晶粒界を通してアン
バー材内部に酸素を拡散させて黒色酸化膜の形成を促進
させることが記載されている。
しかし、この方法によっても、得られた黒化膜の放射率
は0.5程度であり、軟鋼材の場合の0.8に比べて不
十分である。これは表面の結晶組織を微細化したとは言
うものの、黒色酸化膜の形成が結晶粒界近傍に限定され
ており、全体から見ると形成されない領域が残されてい
るためである。
本発明はアンバー製シャドウマスクなどNi及びFeを
主成分とする合金を基材とするカラー陰極線管用電子部
品に対する黒化膜形成を、容易かつ確実に行うことがで
き、高い放射率を得ることができる方法を提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために本発明においては、Fa及び
Niを主成分とする合金を基材とするカラー陰極線管用
電子部品の表面に、該部品を先ず酸化性雰囲気中で加熱
し、次いで非酸化性または還元性雰囲気中で再加熱した
後、黒色酸化膜を形成させるようにした。
[作用] 上記のような手段をとれば1表面は最初に酸化作用を受
けるので粒界に阻まれて結晶粒が発達せず、結晶組織は
圧延組織に極めて近い状態を維持でき、かつ表面が粗面
化されるため、はぼ均一に黒色酸化膜を形成でき、その
結果、高い放射率が得られるので、シャドウマスクのド
ーミングを大幅に低減することが可能となる。
[実施例コ 以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明する。こ
こでは、シャドウマスクの黒化処理について説明するが
、フレームやインナシールドに対しても適用可能なこと
は勿論である。
シャドウマスクは先ずアンバーの平らな原板に多数のマ
スク孔をホトエツチングによって穿設する。次に、これ
を大気巾約700℃で30分間加熱し、続いて水素と窒
素を体積比で1:1にした混合ガス巾約900℃で30
分間加熱する。このとき、雰囲気の露点は黒化処理後の
放射率に大きな影響は及ぼさないが、0℃以上、更には
約20℃程度であることが望ましい。その後、プレス加
工を行い、最後に、大気巾約650℃で30分間加熱し
、表面に黒化酸化膜を形成させた。
このようにして製作したシャドウマスクについて100
℃における放射率を測定した。参考例として、最初の大
気中加熱を行わなかったものにっかなように、本発明に
より製作した品は従来品に比べて放射率が高い。シャド
ウマスク表面の走査電子顕微鏡によるi察結果によれば
、本発明実施例製品は参考側製品に比べて黒色酸化膜が
均一に形成され、かつ粗面化されているから、これらの
ことが高い放射率が得られる理由と考えられる。
なお1本発明者の実験で下記のような条件が判っている
F e −N i合金組成:N1=30〜42%、 C
rを5%以下、その他の不純物を合計3%以下の範囲で
含んでも良い。
酸化性雰囲気:大気に限定されず、二酸化炭素、水蒸気
、又はこれらの混合ガスでも良い。
2回目の処理の雰囲気:水素と窒素の混合ガスに限定さ
れず、還元性または非酸化性ガスであれば良い。
薫化雰囲気二大気に限定されない。
[発明の効果コ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、Fe及びNiを主成分とする合金を基材とするカラ
    ー陰極線管用電子部品の表面に、該部品を先ず酸化性雰
    囲気中で加熱し、次いで非酸化性または還元性雰囲気中
    で再加熱した後、黒色酸化膜を形成させるようにしたこ
    とを特徴とするカラー陰極線管用電子部品の黒化方法。
JP1700588A 1988-01-29 1988-01-29 カラー陰極線管用電子部品の黒化方法 Pending JPH01195630A (ja)

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Cited By (3)

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