JPH0119391Y2 - - Google Patents
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- JPH0119391Y2 JPH0119391Y2 JP1983080699U JP8069983U JPH0119391Y2 JP H0119391 Y2 JPH0119391 Y2 JP H0119391Y2 JP 1983080699 U JP1983080699 U JP 1983080699U JP 8069983 U JP8069983 U JP 8069983U JP H0119391 Y2 JPH0119391 Y2 JP H0119391Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capacitor
- shield case
- capacitor body
- chemical
- fixing member
- Prior art date
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Landscapes
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本考案はケミカルコンデンサに関し、特に音響
フイードバツクにより生ずる振動に基づいて発生
する電気的雑音を低減させようとするものであ
る。 〔背景技術とその問題点〕 従来比較的大容量のケミカルコンデンサ1とし
て第1図に示す如く一対のラグ端子2A及び2B
を上面に突設してなるいわゆるラグ端子型ケミカ
ルコンデンサが用いられている。この種のケミカ
ルコンデンサ1は円筒形状のアルミニウム製のシ
ールドケース3内に第2図に示すような等価構造
を有するコンデンサ本体4を収納してなり、その
リード線5A及び5Bを通じてラグ端子2A及び
2Bに電気的に接続されている。 コンデンサ本体4はそれぞれ陽極箔6及び陰極
箔7となる一対のアルミニウム箔を、電解液が含
浸された電解紙でなるセパレータ紙8を間に挟ん
でロール状に巻き込んだ構造を有し、実際上その
電気的等価回路は第3図に示す構成をもつ。すな
わち陽極箔6の内面には例えばエツチングされ、
化成によつて化学的に酸化皮膜9が電極間の誘電
体として形成され、この陽極酸化皮膜9の表面を
実質的な陰極(換言すれば真の陰極)として用い
るようになされ、この真の陰極をこれに対接する
セパレータ紙8を介して陰極箔7から電気的に導
出するようになされている。しかるに実際上陰極
箔7の内面は自然空気によつて酸化されて酸化皮
膜10で覆われることになるので、結局第2図の
構成のケミカルコンデンサ本体4の電気的等価回
路は第3図に示す如く、陽極酸化皮膜9の陽極容
量CPと、皮膜9及び10の抵抗でなる皮膜抵抗
Rfと、セパレータ紙8自体の抵抗及びこれに含
浸された電解液の抵抗でなるセパレータ紙抵抗
Reと、自然空気酸化皮膜10の陰極容量CNと、
コンデンサ本体4の巻き込み構造や引出用電極と
しての陰電極10のインダクタンス分Lとを直列
に接続し、かつ陽極容量CPと並列に皮膜極性を
表わす(ケミカルコンデンサ4の極性を決める)
極性ダイオードDを接続した構成になる。 ここで実際上陰極容量CNの値は陽極容量CPの
値と比較して十分に大きいのでリアクタンス値を
決める1/CNの値は1/CN≒0として扱うことができ る。 このラグ端子型ケミカルコンデンサ1は全体の
重量がかなり大きくなるので、一般に第4図に示
すようにスタンド11を用いてシヤーシ12に固
定するようになされている。すなわちスタンド1
1はコンデンサ1のシールドケース3の下部外周
面に沿うようにほぼ円環状に成形されたバンド部
15と、バンド部15から互いに対向して下方に
延長する一対の脚部16A及び16Bを有し、脚
部16A及び16Bの先端部17が外方に折り曲
げられ、取付ねじ19A及び19Bによつてシヤ
ーシ12に取り付けられる。 ここでコンデンサ本体4の外形はほぼ円筒状に
なされ、シールドケース3内に嵌込まれた樹脂製
の環状固定部材20の内孔にコンデンサ本体4の
下部を嵌込み固着することにより、コンデンサ本
体4がシールドケース3内に位置決め固定されて
いる。 かかる構成のケミカルコンデンサ1はオーデイ
オ機器にも多用されているが、最近になつてオー
デイオ増幅器を音響伝播特性の悪い材料でなる台
(インシユレータ)上に載置したり、オーデイオ
増幅器の筐体上に石板をおいたりしてオーデイオ
増幅器に振動による外乱を与えないようにする工
夫がなされている。このように厳しく外乱対策を
考える場合、オーデイオ増幅器において電気的雑
音を発生する雑音源の1つとしてケミカルコンデ
ンサが問題になる。因みにケミカルコンデンサが
機械的な振動を受けたり、音響的な音圧の変化を
受けたりした際に、ケミカルコンデンサの電気定
数に変化が生ずると考えられるからである。 特に第4図の構成において問題になるのは、音
響フイードバツク(音波、振動による)によつて
シヤーシ12に共振、分割振動等が生じて振動す
ることで、このシヤーシ12の振動はコンデンサ
1をシヤーシ12に取付けるための取付構造を形
成するスタンド11及びシールドケース3を順次
固体伝播してコンデンサ1に伝達される。このと
きコンデンサ本体4のうち振動による影響を受け
ると考えられる要素はセパレータ紙抵抗Reで、
このセパレータ紙抵抗Reは陽極箔6及び陰極箔
7のセパレータ紙8に対する締付け力が伝達され
た振動によつて変化して変動する。その結果ケミ
カルコンデンサ1の両端間のインピーダンスはセ
パレータ紙8に対する締付け力の変化に応じて変
化し、これがケミカルコンデンサ1において処理
されている信号に対して電気的雑音を生じさせる
結果になる。 このようにシヤーシ12からスタンド11を介
して伝播されて来る振動をコンデンサ1の外部に
おいて低減させる手段として第4図の構成の場合
はシールドケース3をシヤーシ12から浮かせて
空隙21ができるようにスタンド11に取付ける
ようにしたり、シールドケース3の外表面にスリ
ーブ22を被せてスタンド11及びシールドケー
ス3間に振動吸収材としてのスリーブ22を介在
させるようにすることなどの対策が考えられてい
るが、シールドケース3に伝播された振動をシー
ルドケース3の内部においてコンデンサ本体4に
伝達させないように防止できれば、振動防止効果
をさらに一段と高めることができると考えられ
る。 〔考案の目的〕 本考案は以上の点を考慮してなされたもので、
シールドケースからコンデンサ本体への振動の伝
達を有効に抑制できるようにしようとするもので
ある。 〔考案の概要〕 かかる目的を達成するため本考案においては、
シールドケース内にコンデンサ本体を固定位置決
めする固定部材を多層構造にすると共に固定部材
がシールドケースから伝播して来る振動波に対し
て当該シールドケースの音響インピーダンスとの
整合条件からはずれた音響インピーダンスをもつ
ようになされている。 〔実施例〕 以下図面について本考案の一実施例を詳述す
る。第4図との対応部分に同一符号を附して示す
第5図において、ケミカルコンデンサ1は固定部
材25が複数例えば3層構造となされていること
を除いて第4図の場合と同様に構成されている。 この場合固定部材25は、シールドケース3に
当接する第1の層部材25Aとして例えばアタク
チツクポリプロピレンでなる樹脂材が用いられ、
その内側に第2の層部材25Bとして例えば
Al2O3でなるセラミツク材が配設され、その内側
に第3の層部材25Cとして例えばアタクチツク
ポリプロピレンでなる樹脂材が配設される。 ここで第1〜第3の層部材25A〜25Cは、
シールドケース3及びコンデンサ本体4に伝播す
る固体振動波に対する総合音響インピーダンスが
整合条件からはずれるような値になる音響インピ
ーダンスをもつような材質に選定されている。 以上の構成において、シヤーシ12からシール
ドケース3に伝播して来た振動は固定部材25を
通じてコンデンサ本体4に伝播しようとするが、
固定部材25は振動波に対する音響インピーダン
スの整合条件がシールドケース3との間ではずれ
るようになされているので、振動波はシールドケ
ース3及び固定部材25間で反射され、かくして
コンデンサ本体4への振動の伝播は減衰される。
従つてシールドケース3の振動はほとんどコンデ
ンサ本体4には伝達しなくなる。 因みにシールドケース3からコンデンサ本体4
への振動の伝達径路として考えられるのは、シー
ルドケース3から空間(シールドケース3及びコ
ンデンサ本体4間に形成されている)に存在する
空気を伝わつてコンデンサ本体4に至る第1の伝
達径路と、シールドケース3から直接コンデンサ
本体4に至る(第5図の場合コンデンサ本体4の
底面がシールドケース3の底板3Aに接触してい
るのでその接触部を通じて)第2の伝達径路と、
シールドケース3から固定部材25(コンデンサ
本体4をシールドケース3内に位置決め固定する
ために用いられる)を伝わつてコンデンサ本体4
に至る第3の伝達径路とがある。 これら3つの伝達径路は振動を互いに異なる媒
質を通じて伝播させており、各媒質の境界面にお
いてエネルギーの一部を反射させている。因みに
一般に平面で相接する2つの媒質の境界面に垂直
に入射する振動波のエネルギーの反射率Rは次式 R=(Z1−Z2)2/(Z1+Z2)2 ……(1) で求めることができ、従つて透過率Tは次式 T=1−R ……(2) で求めることができる。ここでZ1及びZ2は2つの
媒質の音響インピーダンスである。 ところでシールドケース3からコンデンサ本体
4に至るまでの径路において介在している材料の
うち主要なものの音響インピーダンスは、第1表
に示すようになる。
フイードバツクにより生ずる振動に基づいて発生
する電気的雑音を低減させようとするものであ
る。 〔背景技術とその問題点〕 従来比較的大容量のケミカルコンデンサ1とし
て第1図に示す如く一対のラグ端子2A及び2B
を上面に突設してなるいわゆるラグ端子型ケミカ
ルコンデンサが用いられている。この種のケミカ
ルコンデンサ1は円筒形状のアルミニウム製のシ
ールドケース3内に第2図に示すような等価構造
を有するコンデンサ本体4を収納してなり、その
リード線5A及び5Bを通じてラグ端子2A及び
2Bに電気的に接続されている。 コンデンサ本体4はそれぞれ陽極箔6及び陰極
箔7となる一対のアルミニウム箔を、電解液が含
浸された電解紙でなるセパレータ紙8を間に挟ん
でロール状に巻き込んだ構造を有し、実際上その
電気的等価回路は第3図に示す構成をもつ。すな
わち陽極箔6の内面には例えばエツチングされ、
化成によつて化学的に酸化皮膜9が電極間の誘電
体として形成され、この陽極酸化皮膜9の表面を
実質的な陰極(換言すれば真の陰極)として用い
るようになされ、この真の陰極をこれに対接する
セパレータ紙8を介して陰極箔7から電気的に導
出するようになされている。しかるに実際上陰極
箔7の内面は自然空気によつて酸化されて酸化皮
膜10で覆われることになるので、結局第2図の
構成のケミカルコンデンサ本体4の電気的等価回
路は第3図に示す如く、陽極酸化皮膜9の陽極容
量CPと、皮膜9及び10の抵抗でなる皮膜抵抗
Rfと、セパレータ紙8自体の抵抗及びこれに含
浸された電解液の抵抗でなるセパレータ紙抵抗
Reと、自然空気酸化皮膜10の陰極容量CNと、
コンデンサ本体4の巻き込み構造や引出用電極と
しての陰電極10のインダクタンス分Lとを直列
に接続し、かつ陽極容量CPと並列に皮膜極性を
表わす(ケミカルコンデンサ4の極性を決める)
極性ダイオードDを接続した構成になる。 ここで実際上陰極容量CNの値は陽極容量CPの
値と比較して十分に大きいのでリアクタンス値を
決める1/CNの値は1/CN≒0として扱うことができ る。 このラグ端子型ケミカルコンデンサ1は全体の
重量がかなり大きくなるので、一般に第4図に示
すようにスタンド11を用いてシヤーシ12に固
定するようになされている。すなわちスタンド1
1はコンデンサ1のシールドケース3の下部外周
面に沿うようにほぼ円環状に成形されたバンド部
15と、バンド部15から互いに対向して下方に
延長する一対の脚部16A及び16Bを有し、脚
部16A及び16Bの先端部17が外方に折り曲
げられ、取付ねじ19A及び19Bによつてシヤ
ーシ12に取り付けられる。 ここでコンデンサ本体4の外形はほぼ円筒状に
なされ、シールドケース3内に嵌込まれた樹脂製
の環状固定部材20の内孔にコンデンサ本体4の
下部を嵌込み固着することにより、コンデンサ本
体4がシールドケース3内に位置決め固定されて
いる。 かかる構成のケミカルコンデンサ1はオーデイ
オ機器にも多用されているが、最近になつてオー
デイオ増幅器を音響伝播特性の悪い材料でなる台
(インシユレータ)上に載置したり、オーデイオ
増幅器の筐体上に石板をおいたりしてオーデイオ
増幅器に振動による外乱を与えないようにする工
夫がなされている。このように厳しく外乱対策を
考える場合、オーデイオ増幅器において電気的雑
音を発生する雑音源の1つとしてケミカルコンデ
ンサが問題になる。因みにケミカルコンデンサが
機械的な振動を受けたり、音響的な音圧の変化を
受けたりした際に、ケミカルコンデンサの電気定
数に変化が生ずると考えられるからである。 特に第4図の構成において問題になるのは、音
響フイードバツク(音波、振動による)によつて
シヤーシ12に共振、分割振動等が生じて振動す
ることで、このシヤーシ12の振動はコンデンサ
1をシヤーシ12に取付けるための取付構造を形
成するスタンド11及びシールドケース3を順次
固体伝播してコンデンサ1に伝達される。このと
きコンデンサ本体4のうち振動による影響を受け
ると考えられる要素はセパレータ紙抵抗Reで、
このセパレータ紙抵抗Reは陽極箔6及び陰極箔
7のセパレータ紙8に対する締付け力が伝達され
た振動によつて変化して変動する。その結果ケミ
カルコンデンサ1の両端間のインピーダンスはセ
パレータ紙8に対する締付け力の変化に応じて変
化し、これがケミカルコンデンサ1において処理
されている信号に対して電気的雑音を生じさせる
結果になる。 このようにシヤーシ12からスタンド11を介
して伝播されて来る振動をコンデンサ1の外部に
おいて低減させる手段として第4図の構成の場合
はシールドケース3をシヤーシ12から浮かせて
空隙21ができるようにスタンド11に取付ける
ようにしたり、シールドケース3の外表面にスリ
ーブ22を被せてスタンド11及びシールドケー
ス3間に振動吸収材としてのスリーブ22を介在
させるようにすることなどの対策が考えられてい
るが、シールドケース3に伝播された振動をシー
ルドケース3の内部においてコンデンサ本体4に
伝達させないように防止できれば、振動防止効果
をさらに一段と高めることができると考えられ
る。 〔考案の目的〕 本考案は以上の点を考慮してなされたもので、
シールドケースからコンデンサ本体への振動の伝
達を有効に抑制できるようにしようとするもので
ある。 〔考案の概要〕 かかる目的を達成するため本考案においては、
シールドケース内にコンデンサ本体を固定位置決
めする固定部材を多層構造にすると共に固定部材
がシールドケースから伝播して来る振動波に対し
て当該シールドケースの音響インピーダンスとの
整合条件からはずれた音響インピーダンスをもつ
ようになされている。 〔実施例〕 以下図面について本考案の一実施例を詳述す
る。第4図との対応部分に同一符号を附して示す
第5図において、ケミカルコンデンサ1は固定部
材25が複数例えば3層構造となされていること
を除いて第4図の場合と同様に構成されている。 この場合固定部材25は、シールドケース3に
当接する第1の層部材25Aとして例えばアタク
チツクポリプロピレンでなる樹脂材が用いられ、
その内側に第2の層部材25Bとして例えば
Al2O3でなるセラミツク材が配設され、その内側
に第3の層部材25Cとして例えばアタクチツク
ポリプロピレンでなる樹脂材が配設される。 ここで第1〜第3の層部材25A〜25Cは、
シールドケース3及びコンデンサ本体4に伝播す
る固体振動波に対する総合音響インピーダンスが
整合条件からはずれるような値になる音響インピ
ーダンスをもつような材質に選定されている。 以上の構成において、シヤーシ12からシール
ドケース3に伝播して来た振動は固定部材25を
通じてコンデンサ本体4に伝播しようとするが、
固定部材25は振動波に対する音響インピーダン
スの整合条件がシールドケース3との間ではずれ
るようになされているので、振動波はシールドケ
ース3及び固定部材25間で反射され、かくして
コンデンサ本体4への振動の伝播は減衰される。
従つてシールドケース3の振動はほとんどコンデ
ンサ本体4には伝達しなくなる。 因みにシールドケース3からコンデンサ本体4
への振動の伝達径路として考えられるのは、シー
ルドケース3から空間(シールドケース3及びコ
ンデンサ本体4間に形成されている)に存在する
空気を伝わつてコンデンサ本体4に至る第1の伝
達径路と、シールドケース3から直接コンデンサ
本体4に至る(第5図の場合コンデンサ本体4の
底面がシールドケース3の底板3Aに接触してい
るのでその接触部を通じて)第2の伝達径路と、
シールドケース3から固定部材25(コンデンサ
本体4をシールドケース3内に位置決め固定する
ために用いられる)を伝わつてコンデンサ本体4
に至る第3の伝達径路とがある。 これら3つの伝達径路は振動を互いに異なる媒
質を通じて伝播させており、各媒質の境界面にお
いてエネルギーの一部を反射させている。因みに
一般に平面で相接する2つの媒質の境界面に垂直
に入射する振動波のエネルギーの反射率Rは次式 R=(Z1−Z2)2/(Z1+Z2)2 ……(1) で求めることができ、従つて透過率Tは次式 T=1−R ……(2) で求めることができる。ここでZ1及びZ2は2つの
媒質の音響インピーダンスである。 ところでシールドケース3からコンデンサ本体
4に至るまでの径路において介在している材料の
うち主要なものの音響インピーダンスは、第1表
に示すようになる。
以上のように本考案によれば、シールドケース
にコンデンサ本体を固定するための固定部材の振
動波に対する音響インピーダンスをシールドケー
スと整合させないようにしたことにより、固定部
材を介してシールドケースからコンデンサ本体に
伝達される振動を有効に低減させることができ、
かくして振動に基づいて生ずる雑音レベルが一段
と低いケミカルコンデンサを得ることができる。
にコンデンサ本体を固定するための固定部材の振
動波に対する音響インピーダンスをシールドケー
スと整合させないようにしたことにより、固定部
材を介してシールドケースからコンデンサ本体に
伝達される振動を有効に低減させることができ、
かくして振動に基づいて生ずる雑音レベルが一段
と低いケミカルコンデンサを得ることができる。
第1図はケミカルコンデンサを示す側面図、第
2図はその等価構造を示す略線図、第3図はその
電気的等価回路を示す接続図、第4図は従来考え
られるケミカルコンデンサを示す縦断面図、第5
図は本考案によるケミカルコンデンサの一実施例
を示す縦断面図、第6図は第4図のケミカルコン
デンサの特性を示す特性曲線図、第7図は第5図
のケミカルコンデンサの特性を示す特性曲線図、
第8図及び第9図は本考案の他の実施例を示す縦
断面図である。 1……ケミカルコンデンサ、2A,2B……ラ
グ端子、3……シールドケース、4……コンデン
サ本体、5A,5B……リード線、11……スタ
ンド、12……シヤーシ、22……スリーブ、2
0,25……固定部材、25A,25B,25C
……層部材、26,27……延長部材。
2図はその等価構造を示す略線図、第3図はその
電気的等価回路を示す接続図、第4図は従来考え
られるケミカルコンデンサを示す縦断面図、第5
図は本考案によるケミカルコンデンサの一実施例
を示す縦断面図、第6図は第4図のケミカルコン
デンサの特性を示す特性曲線図、第7図は第5図
のケミカルコンデンサの特性を示す特性曲線図、
第8図及び第9図は本考案の他の実施例を示す縦
断面図である。 1……ケミカルコンデンサ、2A,2B……ラ
グ端子、3……シールドケース、4……コンデン
サ本体、5A,5B……リード線、11……スタ
ンド、12……シヤーシ、22……スリーブ、2
0,25……固定部材、25A,25B,25C
……層部材、26,27……延長部材。
Claims (1)
- コンデンサ本体を固定部材によつてシールドケ
ース内に固定位置決めしてなるケミカルコンデン
サにおいて、上記固定部材は合成樹脂材及びセラ
ミツク材を多層構造としかつ上記シールドケース
から伝播して来る振動波に対して当該シールドケ
ースの音響インピーダンスとの整合条件からはず
れた音響インピーダンスをもつことを特徴とする
ケミカルコンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8069983U JPS59185823U (ja) | 1983-05-27 | 1983-05-27 | ケミカルコンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8069983U JPS59185823U (ja) | 1983-05-27 | 1983-05-27 | ケミカルコンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59185823U JPS59185823U (ja) | 1984-12-10 |
JPH0119391Y2 true JPH0119391Y2 (ja) | 1989-06-05 |
Family
ID=30210686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8069983U Granted JPS59185823U (ja) | 1983-05-27 | 1983-05-27 | ケミカルコンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59185823U (ja) |
-
1983
- 1983-05-27 JP JP8069983U patent/JPS59185823U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59185823U (ja) | 1984-12-10 |
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