JPH0119333Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電線路を接地するためのアースフツ
クを引掛ける金具に関するものである。

送電線工事等においては作業の安全のため、送
電線を接地することが行われる。接地は、接地線
に接続されたアースフツクと称される金具を送電
線に引掛けて行われるが、本考案は、このアース
フツクを引掛けるために送電線から外方へ延出す
るように取付けられる引掛金具に関するものであ
る。アースフツクの引掛金具は、作業者との位置
関係に対応させて延出方向を異ならしめる方がア
ースフツクの引掛けが容易であり、かつ確実であ
る。本考案は、このような点に着目してなされた
もので、アースフツクを引掛ける銅棒の延出方向
を調整可能としたアースフツクの引掛金具を提供
することを目的としている。

以下図について本考案の実施例を説明する。１
対の把持金具１，２は、両者間に送電線Ｗを挟ん
でこれを把持する。一方の把持金具には外方へ突
出した取付座３が設けられている。取付座３の上
面には、噛合歯４が環状に形成されている。

銅棒５は一端に扁平な取付部６を有する。取付
部６は把持金具２の取付座３に対応するもので、
下面に噛合歯７が環状に形成されている。

把持金具２の取付座３上に銅棒５の取付部６が
重ねられ、ボルト８によつて締め付けられてい
る。両者の噛合歯４，７は互いに噛合つて回り止
めをしている。

この引掛金具は、その取付位置の条件により、
ボルト８を緩めて噛合歯４，７の噛合いを外し、
銅棒５を所望の延出角度に調整して固定する。固
定後の銅棒の回動は、噛合歯４，７の噛合いによ
り確実に阻止される。

以上説明してきたように、本考案は、電線Ｗを
把持する対向１対の把持金具１，２の一方２に、
外方へ突出する取付座３を設け、この取付座３の
取付面には環状に噛合歯４を形成し、他方銅棒５
の一端には、取付座３に対応する取付部６を設
け、この取付部６には、取付座３の噛合歯４と対
応係合する噛合歯７を環状に形成し、取付座３と
取付部６を突合せてボルト８を挿通して両者を締
付ける構成としたため、ボルト８を緩めて容易に
銅棒５の延出方向を調整できるので、取付位置と
作業位置との関係を考慮して最適の銅棒延出方向
を定めることができる。取付座３と取付部６とは
締付け方向に相対向する噛合歯４，７によつて互
いに係合しているので、この係合を外すためには
ボルト８をわずかに緩めればよい。従つて調整作
業が容易に行える等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は平面図、第２図は正面図である。 １，２…把持金具、３…取付座、４…噛合歯、
５…銅棒、６…取付部、７…噛合歯、８…ボル
ト、Ｗ…送電線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電線を把持する対向１対の把持金具の一方に、
   外方へ突出する取付座を設け、この取付座の取付
   面には環状に噛合歯を形成する一方、銅棒の一端
   には前記取付座に対応する取付部を設け、この取
   付部には前記取付座の噛合歯と対応係合する噛合
   歯を環状に形成し、前記取付座と取付部にボルト
   を挿通して両者を締付けたアースフツクの引掛金
   具。