JPH01192906A - 補助スクリーンを備えたトラベリングスクリーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、火力・原子力発電所等の取水口に設置される
スクリーンに関し、詳しくは、着脱自在な補助スクリー
ンを備えたトラベリングスクリーンに関するものである
。

〔従来の技術とその課題〕

周知のとおり、わが国の火力発電所等における復水器用
冷却水は、殆ど安定かつ豊富な海水に依存している。そ
して、海水の取水方法は、海水の取水ロ→水路→スクリ
ーン室→ポンプ室→管路→復水器における細管の順に流
れて取水されている。

ところで、海水中に含まれている塵芥や、小魚、更には
ミズクラゲの大群の襲来など（以下、これらを塵芥とい
う）は、揚水ポンプを破損したり、また、復水器の細管
に流入したりする。そのため、前記のようにスクリーン
室が設けられている。

かかるスクリーン室に設置されるスクリーンは、通常次
の２種のタイプが知られている。

（１）水中に固定のバースクリーンを配置し、このバー
全面に流層する塵芥を、チェーンに取付けられた、適当
ピッチのレーキにて掻き上げるタイプのもの（例えば、
実公昭５３−４６７６２号公３参照）。

（２）水路の両岸近くに張掛けしたリンクチェーンの各
リンクに連結して取付けられた掻揚げ用枠体（枠体には
、ネットまたはバー格子が設置されており、これに水を
通過させ、塵芥をこれらネットまたはバー格子により捕
捉する）を下方から上方へ回動し、水上部の適宜位置で
塵芥を排出させるタイプのもの（例えば、特公昭４５−
２４４３２号公報参照）。

このうち本発明は後者に関するものであるが、後者のタ
イプでは、掻揚げ用枠体自身がスクリーンエレメントを
構成していることから、捕捉される塵芥の大きさは、掻
揚げ用枠体のネットまたはバー格子の大きさに影響され
る。一方、塵芥の大きさは大から小まで様々であるが、
後方に設置されている揚水ポンプや復水器の細管にとっ
ては、可及的に小さな塵芥まで捕捉するのが望ましい。

しかしながら、掻揚げ用枠体のネットまたはバー格子の
開き目を過小にすると、スクリーンは能力オーバとなり
、一方、過大にすると塵芥は開き目を通過してしまう０
例えば、この種のスクリーンを、１次・２次と２台直列
に並べて使用する場合では、スクリーンに決着する塵芥
の総量は、これまでの実績から取水量に対して最大値が
ほぼ決められており、仮にこれを１００とし、１次で５
０．２次で５０ずつ排除できるものとする。そうすれば
、１次側は、当然粗大な塵芥に対応するため粗目とし、
かつ決着する塵芥の衝突に対しても充分な強度を持たせ
る必要があり、２次側は、後方の揚水ポンプなどを保護
する意味から細目として中小の塵芥を排除する必要があ
る。

ところが、塵芥は常に小から大まで平均して分布してお
らず、環境の変化により様々に変化する。

それにもかかわらず、従来のスクリーンでは、中小の塵
芥が例えば１００１１来したとすれば、１次側では殆ど
通過してしまい、２次側に集中する。

したがって、２次側は能力オーバとなり、後方の揚水ポ
ンプなどを停止させなければならない、これを端的にい
えば、塵芥１００中、５５の中小の塵芥が襲来しても、
２次側は能力オーバとなるので、スクリーン設計値とし
ての１次・２次の合計１００までの塵芥が除去できるに
もかかわらず、これ以下の量でスクリーン機能に支障を
きたすことになる。

（１１題を解決するための手段〕 そこで本発明は、従来技術のかかる不都合を解消しよう
として側作されたもので、その要旨とするところは、上
部スプロケットと底部スプロケットに掛架され、かつ多
数のバスケットを間断な（装着したスクリーンバスケッ
トコンベアにおいて、前記バスケットの背面に設けられ
たスクリーンに、該スクリーンより開き目を小に形成す
るための四辺状の枠体から構成した補助スクリーンを着
脱自在に添設したことを゛特徴とする補助スクリーンを
備えたトラベリングスクリーンにある。

〔実施例〕

本発明の構成を添付図面に示す実施例により詳細に説明
する。

第６図は、１次側のスクリーンにおけるスクリー・ンバ
スケットを１対のチェーンコンベアに多数装着したトラ
ベリングスクリーンの全体概念図を示し、１台のトラベ
リングスクリーンで、海より取水した約１１”／ｓｅｃ
の取水量を除塵し、火力発電所の復水器へ供給するもの
である。したがって、水路の深さが約１２−１１台のス
クリーンの巾が４．５−にも及ぶ大型の装置である。

しかして、同図中、ｌは水路２の両側壁に沿って立設さ
れたメインフレーム、３はこのメインフレームｌに設け
られたガイドレール、４はこのガイドレール３に案内さ
れて上昇する無端状のスクリーンバスケットコンベアで
、上部駆動スプロケット５と底部スプロケット６とに掛
架されている。

上部駆動スプロケット５はチェーンホイル７、チェーン
８を介して駆動モータ９で駆動されるようになっている
。１０は基部フレーム、１２は塵芥排出溝を示す。

ここにおいて、前記スクリーンバスケットコンベア４に
は多数のバスケット４ａが間断なく設けられている。そ
の詳細は後述する。

本装置のトラベリングスクリーンの構成の概要は、以上
のようであるめで、除塵動作を行うには、駆動モータ９
を作動させると、上部駆動スプロケット５が回動し、ス
クリーンバスケットコンベア４は水路２の下流側を降下
し、底部スプロケット６で反転して、上流側で上昇しな
がら、海水中の塵芥を濾過し引っ掛けながら掻き上げる
ので、海水のみがバスケラ）４ａより通過し下流側の復
水器へ供給される。そして、バスケット４ａに引っ掛か
った塵芥は上部駆動スプロケット５の近傍で塵芥排出溝
１２に投入されて適宜のピットへ集められる。

さて、前記したバスケット４ａは、第り図および第２図
に示すように、両側にサイドプレート１４（第１図では
、片側しか図示せず）、上側に上面プレート１日および
下側に下面プレート１６を設けて枠体を構成し、これら
枠体の背面に多数のバー１７を並設したもので、これを
リンクチェーン１５のリンク１９毎に設けている。

更に詳細に説明すれば、サイドプレート１４はリンク１
９に添設されてボルト３２により固着され、バスケラ）
４ａが上流側に位置した第２図において、このサイドプ
レート１４の上側には、前記上面プレート１８が溶着さ
れており、更にその上側に断面り字状の上面補助プレー
ト２０が溶着されている。また、サイドプレート１４の
下側には、折曲部１６ａをもつ下面プレート１６が溶着
されている。そして、上面補助プレート２０の足と下面
プレー）１６の折曲部１６ａとに亘り、多数のバー１７
が、例えば２５１′−の開き目すなわち縦空間２１を置
いて左右方向に並列して溶着されている。なお、２２は
各バー１７．１７・・・を貫通して設けた補強ロッド、
２３はリンクチェーン１５のローラを示す。

以上述べたバスケラ）４ａの構造は、通常採用されてい
るバー格子１７ａタイプのバスケットであるが、本実施
例では、この１次側のトラベリングスクリーンのバスケ
ット４ａに対し、次のような補助スクリーンとしての横
桟２４を着脱自在に設けている。すなわち、この横桟２
４は、合成樹脂製の約６′″０φの丸棒２５で矩形枠を
形成し、その両短辺に亘り、多数の丸棒２５を、例えば
３０−の開き目すなわち横空間２６を置いて上下方向に
並列して固着したものである。そして、かかる横桟２４
は、ボルト２７を溶着して立設している当金２８、座金
２９およびナツト３０から構成された取付金具３１でも
って、バー格子１７ａに取付けられている。

したがって、横桟２４をバー格子１７ａに取付けるには
、先ず、横桟２４をバー１７の上流側にはり付け、４〜
６箇所の取付金具３１で両者を固定する。そのため、取
付金具３１の当金２８をバー格子１７ａの縦空間２１を
上流側より通した後、バー１７に対し直角方向に回動し
、バー１７の下流側端面に当接する０次いで、座金２９
を横桟２４の丸棒２５の上流側に当接して、ナツト３０
を螺合してバー１７と横桟２４とを固定する。なお、バ
ー格子１７ａより横桟２４を取外すには、上記と逆の操
作をすればよい。

そして、かかる横桟２４の重さは１０ｋｇ程度であるの
で、起重機によらず、人手で容易に運搬し着脱でき、そ
の結果、襲来する塵芥の種類に応じ、多数種用意してい
る適宜大きさの横空間２６を有する横桟２４を装着する
。

なお、本実施例の横桟２４は合成樹脂製で説明したが、
本発明はこれに限らず、金属製であってもよい、また、
横桟２４は必ずしもバー１７に直角方向のものとは限ら
ない。

〔発明の効果〕

本発明によれば、トラベリングスクリーンのバスケット
のスクリーンに補助スクリーンを着脱自在にして装着し
たので、予想以上（例えば−時的にミズクラゲが襲来）
の塵芥が襲来したときにもトラベリングスクリーンをス
クリーン機能不能のため停止させることなく、補助スク
リーンを装着することにより、この襲来に対処すること
ができる。またバスケットの背面に設けられたスフ゛り
一ンに、補助スクリーンを取付けたので、両者で形成す
る開き目は１段と微細な開き目に形成することができる
。更に、補助スクリーンを四辺状の枠体で構成したので
、゛大型のトラベリングスクリーンであっても、軽量化
され、運搬およびスクリーンへの着脱が人手により容易
にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の要部正面図、第２図は第１図
のＡＮＡ断面図、第３図は取付金具の詳細図、第４図は
第３図の一部省略Ｂ矢視図、第５図は第３図のＣ−Ｃ断
面図、第６図は本発明の実施例の全体概念図を示す。 ２・・・水路、４・・・スクリーンバスケットコンベア
、４ａ・・・バスケット、１７ａ・・・バー格子、２４
・・・横桟。 代理人　弁理士　岡　部　吉　彦 第２図 第４図 第　５図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 上部スプロケットと底部スプロケットに掛架され、かつ
   多数のバスケットを間断なく装着したスクリーンバスケ
   ットコンベアにおいて、 前記バスケットの背面に設けられたスクリーンに、該ス
   クリーンより開き目を小に形成するための四辺状の枠体
   から構成した補助スクリーンを着脱自在に添設したこと
   を特徴とする補助スクリーンを備えたトラベリングスク
   リーン。