JPH0119146Y2 - - Google Patents

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JPH0119146Y2
JPH0119146Y2 JP10143682U JP10143682U JPH0119146Y2 JP H0119146 Y2 JPH0119146 Y2 JP H0119146Y2 JP 10143682 U JP10143682 U JP 10143682U JP 10143682 U JP10143682 U JP 10143682U JP H0119146 Y2 JPH0119146 Y2 JP H0119146Y2
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roll
silicone oil
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silicone
silicone rubber
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Description

【考案の詳細な説明】 本発明は電子式複写機の加熱定着装置用オフセ
ツト防止用ロール、特には定着ロールまたは加圧
ロールにおけるオフセツトの発生を防止するため
のロールに関するものである。 電子式複写機における定着は、定着ロールとこ
れを支持加圧するためのバツクアツプロールとの
間のニツプに、トナー像が形成されている複写紙
を通すことによつてトナー像を複写紙上に焼付け
固着させるということで行なわれており、この方
法は熱効率がよく、安全であるということから、
一般にはこの方法が汎用されている。しかし、こ
の方法には定着ロールの表面温度が定着温度領域
から外れると、トナーが定着ロールに付着し、こ
れによつて続いてコピーをするとオフセツト現象
がが生じるという欠点があり、これは定着ロール
の表面温度が適正値であつても長期の使用中には
徐々に発生し、この定着ロールに付着したトナー
はニツプ部に複写紙のない時には加圧ロールに転
移し、続いて送られてくる複写紙を汚すという不
利がある。 このため、定着ロールにはその表面に弗素樹
脂、シリコーンゴムなどの耐熱性離型面を設けた
り、あるいはシリコーンオイルなどの離型剤を塗
布することが行なわれているが、この場合でも目
に見えない程度の微粒子状トナーが徐々に付着し
て、やがてこれが粗大化し、ついにはオフセツト
現象が生じるようになるので、この種の定着ロー
ルについてはこれと接触するクリーニングロール
が設けられている。そして、このクリーニングロ
ールとしては、通常、その表面硬度を定着ロール
の表面硬度よりも小さくした常温加硫型(RTV
型)シリコーンゴムまたはシリコーンオイルを含
浸させた独立気泡のシリコーンゴムスポンジ層を
有するロールが使用されているが、このものは含
浸しようとするシリコーンオイルの粘度が小さい
場合には比較的容易に含浸できるものの、使用時
に必要以上にシリコーンオイルが浸出してオフセ
ツトの原因になるという不利があり、逆にシリコ
ーンオイルの分子量が大きい場合にはその含浸効
率がわるいので、このスポンジ層についてはシリ
コーンオイルの分子量の大小にかかわりなくその
含浸量を多くすることができないという欠点があ
つた。 本考案はこのような不利を解決した加熱定着装
置用オフセツト防止ロールに関するもので、これ
は直線状毛細孔に連結する複数個の貯液房を有す
るシリコーンゴムスポンジ層を芯材上に設け、こ
れにシリコーンオイルを含浸させてなることを特
徴とするものである。 これを添付の図面にもとづいて説明すると、第
1図は本考案に使用するシリコーンゴムスポンジ
ロールの縦断面略図、第2図はそのスポンジ層の
構造を示す拡大断面略図、第3図はこのロールの
加熱定着装置への適用を示す縦断面略図であり、
第4図、第5図はこのシリコーンゴムスポンジロ
ールのシリコーンオイル含有量、複写機運転時の
シリコーンオイル消費量を示すグラフである。 第1図に示したように、本考案の加熱定着装置
用シリコーンゴムスポンジロールは金属などの
剛体からなる芯材2の周りに表皮部にスキン層3
をもつシリコーンゴムスポンジ層4をロール状に
まきつけたものであるが、このシリコーンゴムス
ポンジ層4は第2図に示したように、それに含ま
れている気泡群を連通する直線状毛細孔6を設け
られており、これによつてこの気泡群を複数個の
貯液房5としてなるものであるが、この貯液房5
は図示されているようにここに含浸されたシリコ
ーンオイルが徐々に排出されるように毛細孔6と
の連結部で狭隘部をもつようにすることがよい。
他方、電子式複写機の加熱定着装置は第3図に示
したように、その表面に離型層12、芯部に赤外
線ランプ13、上部に温度センサー14をもつ定
着ロール11と、これに圧接されているシリコー
ンゴム層16をもつ加圧ロール15とから構成さ
れており、これにトナー像17を形成した複写紙
18がこのニツプに通過させられるのであるが、
本考案のシリコーンゴムスポンジロールはこの
定着ロール11の肩部、好ましくは両肩部に付設
して使用され、これによつて定着ロール11上に
形成されるオフセツト現象の発生を防止する。 なお、本考案のシリコーンゴムスポンジロール
1はシリコーンオイルを含浸させなくても定着ロ
ール11との接触によつて、定着ロール上に形成
されるオフセツト現象を消去するクリーニング機
能を有するが、これはそのスポンジ層4にシリコ
ーンオイルを含浸させ、このシリコーンオイルを
定着ロール表面に常時供給することによつてその
オフセツト現象の防止をより効果的にするもので
ある。 そしてこの目的において本考案のシリコーンゴ
ムスポンジロールには第2図に示したようにその
気泡群に直線状毛細孔が設けられるのであるが、
この毛細孔はそれらの気泡群中に貯液房ができる
ように設ける必要があり、これによつて従来のシ
リコーンスポンジにくらべてシリコーンオイルの
含浸を容易とすることができるという効果が与え
られるのであるが、これはまたこの貯液房と毛細
孔との連結部に狭隘部を設けるようにすれば定着
時における定着ロールへのシリコーンオイルの供
給が少量宛均一に行なわれるようになるので常に
清浄な複写を行なうことができるという効果が付
加される。なお、この毛細孔はロール形成後に適
宜の穿孔機で芯材にまで達するように深く作るこ
とがよいが、この場合のシリコーンオイルの流出
はこの直線状の毛細孔から行なわれるので、この
毛細孔の孔径は20〜500μmとし、その数も10個/
cm2以上とすすることがよい。なお、このシリコー
ンゴムスポンジロールを構成するシリコーンゴム
スポンジ自体に十分なクリーニング機能をもたせ
るためには定着ロールとの接触時における緊密な
接触が必要とされることから、これはそのスポン
ジ層4を構成する気泡群の性状、スポンジ自体の
硬度が適切でなければならないが、これは例えば
平均セル径が20〜300μmで、スキン層の厚さが30
〜500μmであり、硬度がJIS硬度で5〜40゜程度の
ものとすることがよい。 また、このシリコーンゴムスポンジロールは前
記したように、定着ロール上のオフセツト現象発
生を防止するためにシリコーンオイルを含浸させ
るのであるが、このシリコーンオイルはその粘度
が10cS以下のものでは揮発分が多く、500000cS
以上では粘度が高すぎてその流出に困難を伴なう
おそれがあるので、これは100〜500000cSの範
囲、好ましくは100〜100000cSの範囲とすること
がよく、このシリコーンオイルの含浸量は0.05〜
2.0g/m3の範囲とすることがよい。 これを要するに、本考案は毛細孔によつて多数
の貯液房をもつようにしたシリコーンゴムスポン
ジロールにシリコーンオイルを含浸させ、これを
定着装置用のオフセツト防止ロールとして使用す
るものであり、これによればシリコーンオイルを
大量に含浸することができるので、電子式複写機
の加熱定着ロールおよび/または加圧ロールに対
するシリコーンオイルの供給を円滑に行なうこと
ができ、結果において定着ロール、加圧ロール上
におけるオフセツト現象発生の防止と、そのクリ
ーニングを容易に行なうことができるという効果
が与えられるので、これは実用上における大きな
有利性をもつものである。 つぎに本考案の実施例をあげる。 実施例 硬度15゜、平均セル径100μmでスキン層厚さが
30μmであるシリコーンゴムスポンジを心材に内
径8mm、外径16mm、長さ304mmのロール状に巻い
て作つたシリコーンゴムスポンジロールに、穿孔
機を用いてその心金部にまで達する径30μmの毛
細孔を30個/cm2あけ、これに25℃における粘度が
5000cSのシリコーンオイルKF96〔信越化学工業
(株)製・商品名〕を150℃で24時間含浸させたとこ
ろ、これには20.5gのシリコーンオイルが含浸さ
れた。 つぎに、このシリコーンゴムスポンジロールを
第3図に示したように電子式複写機の定着装置に
取りつけ、定着温度180℃,A4版の複写紙、25
枚/分の定着速度(定着ロールの周速150cm/秒)
で定着したところ、シリコーンオイルの供給は定
着枚数50000枚まで徐々に、かつ均一に行なわれ、
オフセツト現象の発生が効果的に防止された。 また、図におけるはシリコーンオイルを含浸
したもの、1′はシリコーンオイルを含浸しない
ものとしたが、シリコーンオイルを含浸しないク
リーニングロールでは除去できなかつたオフセツ
ト現象もシリコーンオイルを含浸させたクリーニ
ングロールとの接触によつて完全に除去されてい
ることが確認された。 なお、比較のため、上記においてこのシリコー
ンゴムスポンジロールとして、毛細孔を設けない
同一のものを使用して、同様のテストを行なつた
ところ、この場合にシリコーンオイル含浸量は
0.98gと少なく、したがつてこのロールを使用し
た場合に定着ロールへのシリコーンオイル供給量
も少なく、オフセツト現象の発生防止またその消
去も、不充分であつた。 また、上記におけるシリコーンオイルの含浸量
は第4図に示したように本考案のものは経時的に
もすぐれており、このロールによる定着ロールに
対するシリコーンオイルの供給量も第5図に示し
たように本考案のものは毛細孔を有しない比較例
のものにくらべてすぐれていることが確認され
た。(図中における●は本考案のもの、〓,Γは
比較例の結果を示したものである。)
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のクリーニングロールの縦断面
図、第2図はその部分拡大図、第3図はその定着
装置への適用を示す縦断面略図、第4図、第5図
は本考案に使用するクリーニングロールのシリコ
ーンオイルの含浸性、定着ロールへのシリコーン
オイル供給量を示すグラフを示したものである。 1,1′……クリーニングロール、2……心材、
3……スキン層、4……シリコーンゴムスポンジ
層、5……貯液房、6……毛細孔、11……定着
ロール、13……赤外線ランプ、15……加圧ロ
ール。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 直線状毛細孔に連結する複数個の貯液房を有
    するシリコーンゴムスポンジ層を芯材上に設
    け、これにシリコーンオイルを含浸させてなる
    ことを特徴とする加熱定着装置用オフセツト防
    止ロール。 2 貯液房が毛細孔と狭隘部を介して連結されて
    いる実用新案登録請求の範囲第1項記載の加熱
    定着装置用オフセツト防止ロール。 3 前記シリコーンスポンジが平均セル径20〜
    300μm、スキン層厚み30〜500μであり、硬度が
    5〜40゜である実用新案登録請求の範囲第1項
    または第2項記載の加熱定着装置用オフセツト
    防止ロール。 4 シリコーンオイルの含浸量が0.05〜2.0g/
    m3である実用新案登録請求の範囲第1項、第2
    項、第3項記載の加熱定着装置用オフセツト防
    止ロール。
JP10143682U 1982-07-05 1982-07-05 加熱定着装置用オフセツト防止ロ−ル Granted JPS597460U (ja)

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JP10143682U JPS597460U (ja) 1982-07-05 1982-07-05 加熱定着装置用オフセツト防止ロ−ル

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JP10143682U JPS597460U (ja) 1982-07-05 1982-07-05 加熱定着装置用オフセツト防止ロ−ル

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Publication Number Publication Date
JPS597460U JPS597460U (ja) 1984-01-18
JPH0119146Y2 true JPH0119146Y2 (ja) 1989-06-02

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JP10143682U Granted JPS597460U (ja) 1982-07-05 1982-07-05 加熱定着装置用オフセツト防止ロ−ル

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60159459U (ja) * 1984-03-31 1985-10-23 株式会社 荒井製作所 ロ−ラ−
JPS62112183A (ja) * 1985-11-11 1987-05-23 Sharp Corp 複写機

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JPS597460U (ja) 1984-01-18

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