JPH01191137A - 写真印画紙用支持体の製造方法 - Google Patents

写真印画紙用支持体の製造方法

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JPH01191137A
JPH01191137A JP1672688A JP1672688A JPH01191137A JP H01191137 A JPH01191137 A JP H01191137A JP 1672688 A JP1672688 A JP 1672688A JP 1672688 A JP1672688 A JP 1672688A JP H01191137 A JPH01191137 A JP H01191137A
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は、写真用印画紙の支持体に関するものである。
より詳しくは、原紙表面が電子線硬化性樹脂により被覆
され写真性を改良した耐水性写真印画紙用支持体に関す
るものである。
CB)従来の技術 近年、写真印画紙用支持体としては白色顔料を練りこん
だポリオレフィン樹脂で支持体である原紙表面を被覆し
た紙が主に用いられている。このように原紙上にポリオ
レフィン樹脂を設けるのは、現像時に処理薬品が原紙内
に浸透するのを妨げるのが主な理由であり、この樹脂被
覆層により現像時間の短縮化が可能となり、また原紙内
に処理薬品が残らないため、経時による黄変を避けるこ
とができる。このようなポリオレフィン樹脂による原紙
の被覆は一般に溶融押し出し機を用いて行なわれる。さ
らに、印画紙の表面となるほうのポリオレフィン樹脂層
には、写真印画紙用支持体の隠ぺい力、白色度を向上さ
せ、写真印画紙の解像度を向上させる目的で、二酸化チ
タンなどの無機白色顔料が練り込まれている。しかしな
がち、ポリオレフィン樹脂は熱溶融時においても非常に
高粘度で、二酸化チタン等の無機顔料を分散するのは容
易でないばかりでなく、無機顔料の充填率にも限界があ
り、ある程度の隠ぺい力、白色度を得ようとすると樹脂
被覆厚さを増やさざるを得なかった。また、このような
ポリオレフィン樹脂の溶融押し出し塗工は、ポリオレフ
ィン樹脂の熱分解温度以上でなされるため、樹脂の熱分
解に起因する黄変やビンポールが樹脂被覆層に生ずる。
さらに、押し出し速度が増加すると?JvlJ、状態の
ポリオレフィン樹脂がクーリングロールにより十分冷却
固化する前に剥駆されるために、クーリングロールと樹
脂被覆表面との剥離性が悪くなり、いわゆる「ブロッキ
ング」を起こして「横段ムラ」などと呼ばれる光沢ムラ
が発生し、そのなめに最終製品である印画紙の品質を低
下させるという問題があった。またこのような「ブロッ
キング」によるムラの発生を防止するためにポリオレフ
ィン樹脂中にあらかじめ滑剤を添加する方法が一般に知
られているが、この方法をとるとポリオレフィン樹脂を
溶融押し出しする際に溶融ポリオレフィン樹脂の表面か
らの滑剤の熱分解による発煙量が増大し、クーリングロ
ール面の汚れを引き起こし、結果的に樹脂被覆面の品質
低下をもならしたり、いわゆる「梨地面」の発生の原因
となるなど二次的な品質低下を引き起こし、根本的な解
決方法とはいえなかった。
〔C〕発明が解決しようとする課題 樹脂被覆された写真印面紙用支持体を製造する上で、溶
融押し出し法を用いれば適度な隠ぺい力を保持したまま
樹脂被覆層を薄くしたり1品質の低下を招くことなく塗
布速度を増加させたりすることは困難であるなめ、写真
印面紙用原紙に白色顔料を練りこんだ電子線硬化性樹脂
組成物を塗布し、これに電子線照射して被覆層を形成し
て耐水性の写真印画紙用支持体を製造する方法が提案さ
れている(たとえば特公昭60−17104号公報)、
この方法は電子線照射により重合可能な不飽和結合を有
するアクリレートエステルのごとき樹脂に白色顔料を高
濃度で分散させた塗液を写真印画紙用原紙上に塗布し、
常温で電子線照射により重合および架橋を行なわせ原紙
表面に樹脂被覆層を形成させる方法であるため、隠ぺい
力を低下させることなく樹脂被覆層を薄くでき、かつ溶
融押し出し法に由来する樹脂の黄変、ピンホールの生成
、ブロッキングや梨地の発生による最終製品の品質低下
を引き起こすことなく耐水性の写真印画紙用支持体の製
造が可能となる。しかしながら現在までに知られている
ような電子線硬化性樹脂で被覆して作成した写真印画紙
用支持体は印画紙とした場合に、電子線照射前が充分で
なければ、すなわち、電子線硬化性樹脂の硬化が充分で
なければ、現像工程において処理薬品が樹脂被覆層に吸
着するため、経時的に黄変が進行するという問題があり
、この反面電子線照射量が′1AI11であれば硬化し
た電子線硬化性組成物中にラジカル活性種が残存し、そ
の上に設けた感光乳剤層にカブリを生じさせるという写
真印画紙用支持体として致命的な問題を有していた。一
般に電子線硬化性樹脂にはハイドロキノンモノメチルエ
ーテルやフェノチアジン系化合物が重合防止剤として含
まれているが、このように電子線照射前からすでに存在
する化合物は電子線照射によりその重合防止機能を失い
分解物が新たなカブリの原因となったり、または経時に
より着色するなどの問題を有しており上記のような問題
点の根本的な解決にはならなかっな。
CD)課題を解決するための手段 本発明者は、上記のような相反する問題点を解決する手
段を鋭意研究した結果以下の発明に至った。即ち、支持
体上の少なくとも1面に白色顔料と電子線硬化性a脂か
らなる電子線硬化された組成物被膜層を設けた耐水性写
真印画紙用支持体において、該電子線硬化された被膜層
がラジカル重合禁止剤で処理されたことを特徴とする耐
水性写真印画紙用支持体によって達成された。そして、
その製造方法は、支持体となる原紙上の少なくとも1面
に白色顔料と電子線硬化性樹脂からなる電子線硬化性組
成物を塗布し、電子線照射により被JIiJiを形成し
た後、ラジカル重合禁止剤で処理することを特徴とする
耐水性写真印画紙用支持体の製造方法である。すなわち
、現像工程における処理薬品の樹脂被覆層への吸着によ
る経時的な黄変を抑えるなめに、電子線硬化性組成物へ
は充分な量の電子線照射を行うが、それに伴い増加する
感光乳剤層にカブリを生じさせる原因となる樹脂被覆層
中の残存ラジカル活性種は、別途ラジカル重合禁止剤に
よる処理を電子線照射後に行なうことにより、失活減少
され、結果として現像適性が良く、かつ乳剤適性の良い
写真印画紙用支持体を得る°ものである。このような現
像適性が良く、かつ乳剤適性の良い写真印画紙用支持体
は、白色顔料を含む電子線硬化性組成物を電子線照射に
より硬化させた後、ラジカル重合禁止剤による処理を行
なうことにより製造することができる。
以下、本発明の写真印画紙用支持体について詳しく述べ
る。
本発明の写真印画紙用支持体の裏面には、従来から行な
われているような溶融押し出し法によるポリオレフィン
樹脂の塗工や、電子線硬化性樹脂を塗布した後電子線照
射により被膜を形成する方法により樹脂被覆層を形成す
ることができる。
本発明の写真印画紙用支持体は、を子線重合性樹脂と白
色顔料を混合して樹脂被覆層を形成するものである。こ
こでいう電子線重合性樹脂としては、分子末端に、また
は分子側鎖に電子線反応基を有する不飽和ポリエステル
、変性不飽和ポリエステル、アクリル系ポリマーおよび
不飽和結合を有する単藍体などが単体でまたは他の溶剤
とともに使用でき、写真印画紙用原紙と電子線重合性組
成物との親和性や感光材料および現像液等の処理五品と
の親和性を考慮して選ぶことができる。以下、電子線重
合性t!l脂のうち代表的なものを例示する。
(a)ポリエステルアクリレート、ポリエステルメタク
リレート、 例えば、アロニツクスM−5300−アロニツクスM−
5400、アロニツクスM−5500゜アロニツクスM
−56・00.アロニツクスM−5700、アロニツク
スM−6100、アロニツクスM−6200、アロニツ
クスM−6300、アロニツクスM−6500、アロニ
ツクスM−7100、アロニツクスM−8030,アロ
ニツクスM−8060、アロニツクスM−8100C以
上。
東亜合成化学工業(株)商品名)、ビスコ−ドア00、
ビスコート3700(以上、大阪有機化学工業(株)商
品名)、カヤラッドHX−220−カヤラッド1X−6
20(以上、日本化薬(株)商品名)などが挙げられる
(b)ウレタンアクリレート、ウレタンメタクリレ−1
−1 例えば、アロニツクスM−1100、アロニツクスM−
1200、アロニックスM−1210、アロニツクスM
−1250、アロニツクスM−1260、アロニツクス
M−1300、アロニツクスM−1310(以上、東亜
合成化学工業(株)商品名)、ビスコート812、ビス
コート823、ビスコート823(以上、大阪有機化学
工業(株)商品名)、NKエステル、U−108−1,
NKエステル、U−48A (以上、新中村化学(株)
商品名)などが挙げられる。
(C)単官能アクリレート、単官能メタクリレート、 例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブ
チフレアクリレ−トン2−エチルヘキシJレアクリレー
ト、2−しドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、2−しドロキシプロピルアク
リレ−1−、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フ
ェノキシエチルアクリレート、シクロへキシルアクリレ
ート、シクロへキシルメタクリレート、ベンジルアクリ
レ−1・、グリシジルメタクリレート、N、N−ジメチ
ルアミノエチルアクリレート−N−N−ジメチルアミノ
エチルメタクリレート、N、N−ジエチルアミノエチル
メタクリレ−1・、ブトキシエチルアクリレートなど、
エチレンオキシド変性フェノキシ化りん酸アクリレート
エチレンオキシド変性ブトキシ化りん酸アクリレ−1−
、この他に東亜合成化学工業(株)の商品名でいえばア
ロニツクスM−101、アロニツクスM−102、アロ
ニツクスM−111、アロニツクスM−113、アロニ
ツクスM−114、アロニツクスM−117、アロニッ
クスM−152、アロニツクスM−154などが挙げら
れる。
(d)多官能アクリレート、多官能メタクリレート、 例えば、1.6−ヘキサンジオールジアクリレート、 
 1.6−ヘキサンジオールジアクリレート ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレング
リコールジアクリレ−1・、ポリエチレングリコールジ
メタクリレ−1・、ポリプロピレングリコールジアクリ
レート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、
ペンタエリスリトールジアクリレーl〜、1〜リメチロ
ールブロバンへキサアクリレート、イソシアヌル酸ジア
クリレ−1・、ペンタエリスリ1〜−ルトリアクリレー
ト、インシアヌル酸トリアクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、!−リメチロールブロバン
トリメタクリレ−1−、エチレンオキシド変性ペンタエ
リスリトールテトラアクリレ−t−、プロピレンオキシ
ド変性ペンタエリスリI・−ルテトラアクリレート、プ
ロピレンオキシド変性トリメチロールプロパンポリアク
リレート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロパ
ンポリアクリレートなどが挙げられる。東亜合成化学工
業(株)の商品名でいえばアロニツクスM−210、ア
ロニツクスM−215−アロニツクスM−220−アロ
ニックスM−230、アロニツクスM−233、アロニ
ックスM−240、アロニツクスM−245、アロニツ
クスM−305、アロニツクスM−309、アロニツク
スM−310,アロニツクスM−315、アロニツクス
M−3201,アロニツクスM−325、アロニツクス
M−330、アロニツクスM−400、アロニツクスM
−450、TO−458、TO−747、TO−755
,THI C。
TA2などが挙げられる。
本発明において用いられる電子線硬化性組成物中にはル
チル型あるいはアナターゼ型の二酸化チタン、酸化亜鉛
、タルク、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウ
ム、硫酸カルシウム、シリカ等の白色顔料を無処理、ま
たはシロキサン、アルミナ、アルコール等で表面処理し
て含有することができる。白色顔料の電子線硬化性組成
物中において占める割合は20重量%から80重■%で
あることが好ましく、その中でも特に201i量%から
70tffi%の範囲にあることが好ましい、これは、
白色顔料の占める割合が極端に少ないと期待される隠ぺ
い力を持つに至らず、また極端に多いと電子線硬化性樹
脂のバインダーとしての能力が不足するばかりでなく電
手線照射量の増大を招き、写真印画紙用原紙あるいは内
添薬品に好ましくない影響を与えるからである。
本発明における電子線硬化性組成物中には従来のポリオ
レフィン樹脂の溶融押し出し法に用いられているように
群青、コバルトバイオレット等の顔料および染料、酸化
防止剤、蛍光増白剤、帯電防止剤などの各種の添加剤を
適宜組み合わせて加えることができる。
本発明において支持体として用いられる原紙は通常の天
然パルプ紙、合成ta維、あるいは合成樹脂フィルムを
原紙化したいわゆる合成紙、または原紙の表面に耐水性
樹脂被覆層を設けた樹脂被覆紙、あるいは合成樹脂シー
トを用いることができるが、針葉樹パルプ、広葉樹パル
プ、針葉樹広葉樹混合パルプの木材パルプを主成分とす
る天然パルプ紙が有利に用いられる。原紙の厚みに関し
ては特に制限はないが平滑性のよい紙が好ましく、その
坪量は50g/nf’〜250g/rn”が好ましい。
本発明の方法において有利に用いられる天然パルプを主
成分とする原紙には各種高分子化合物、添加剤を含有せ
しめることができる。たとえば、デンプン誘導体、ポリ
アクリルアミド、ポリビニルアルコール誘導体、ゼラチ
ン等の乾燥紙力増強剤、脂肪酸塩、ロジン誘導体、ジア
ルキルケテンダイマー乳化物等のサイズ剤、メラミンf
!l脂、尿素樹脂、エポキシ化ポリアミド等の湿潤紙力
増強剤、安定剤、顔料、染料、酸化防止剤、蛍光増白剤
、各種ラテックス、無n電解質、pi−を調整剤等を適
宜組み合わせて含有せしめることができる。
また、本発明において原紙と電子線硬化性組成物の接着
性と濡れ性を良くするための原紙表面のコロナ処理等に
よる表面処理や、電子線照射して被膜化した樹脂と感光
性乳剤との接着性1、濡れ性を良くするために電子線照
射して硬化した樹脂被覆の表面にコロナ処理等の表面処
理を行なってもよい。
白色原料を電子線硬化性樹脂と混合して電子線硬化性組
成物を調整する方法としては一般的な顔料昆練機を用い
ることができる。たとえば、二本ロール、三本ロール、
ボールミル、ニーダ−1高速ミキサー、ホモジナイザー
等である。
原紙上に電子線硬化性組成物を塗布する方法としては、
例えば、ブレードコート、エアードクターコート、エア
ーナイフコ−1・、スプレーコー1− 。
スクイズコート、エアーナイフコート、リバースロール
コート、グラビアロールおよびトランスファーロールコ
ー1−1Eバーコード等の方法が用いられる。
原紙上に塗布する電子線重合性組成物層の厚さは原紙の
種類により異なるが5〜100μ璽、より好ましくは5
〜50μIであり、この厚さより薄いと原紙の凹凸の影
響を受けやすく、またピンホールも生成しやすい、この
厚さより厚いと均一に塗りにくいばかりでなく均一に硬
化しにくく、品質上好ましくない。
樹脂被覆紙の表面をさらに鏡面仕上げにする場合には、
処理しない面を鏡面ロールと接触させその背面から電子
線を照射して硬化し、鏡面仕上げを施すことができる。
−度の照射で完全硬化させる方法に比べると著しく経済
性が劣るが、予め予備電子線照射を行い表面を一部硬化
させた後、鏡面ロールと接触させ、剥離した後、二次照
射を行い完全に硬化させる方法もある。
型付けを施す場合には鏡面ロールに代えて型付はロール
を使用して微粗面等の所望の型付は面を得ることができ
る。
電子線照射は、透過力、硬化力の面から加速電圧が10
0〜1000Kvであり、より好ましくは100〜30
0Kvの電子線加速器を用い、ワンパスの吸収線量が0
.5〜201i[radになるようにすることが好まし
い、加速電圧、あるいは電子線照射lがこの範囲より低
いと電子線の透過力が低すぎて十分な硬化が行なわれず
、まなこの範囲より大きすぎるとエネルギー効率が悪化
するばかりでなく、原紙の強度低下や樹脂の分解など品
質上好ましくない影響が現われる。電子線加速器として
は例えば、エレクトロカーテンシステム、スキャンニン
グタイプ、ダブルスキャンニングタイプ等の何れでも良
い。
なお、電子線照射に際しては酸素濃度が高いと電子線重
合性組成物の硬化が妨げられるため、窒素、ヘリウム、
二酸化炭素等の不活性ガスによる置換を行い、酸素濃度
を600 ppm以下、好ましくは400 ppm以下
に抑制した雰囲気中で照射することが好ましい。
以上のようにして電子線照射により電子線硬化性組成物
を硬化させ被膜化した写真印画紙用支持体は、さらにラ
ジカル重合禁止剤で処理することにより電子線硬化した
被膜層の写真性を大幅に改良することができる。これは
、おそらく電子線照射により硬化した樹脂中に閉じ込め
られた未反応ラジカル種がラジカル重合禁止剤により不
活性化することに起因すると考えられる。このような・
ラジカル重合禁止剤としては、ジクロロベンゾキノン類
、トリニトロベンゼン類、ニトロソベンゼン類、ブチル
カテコール類、ピクリン酸類、ニトロ安息香酸類、酸素
および活性!素、第2塩化鋼、第2塩化鉄、ハロゲン化
コバルト、ジフヱニルビクリルヒドラジル、テトラエチ
ルフェニレンジアミン、クロルアニル、ヨウ素環一般に
知られているラジカル重合禁止剤を用いることができる
。これらのラジカル重合禁止剤は単独であるいは溶液と
して用いることができ、さらに処理後水あるいは溶媒で
洗浄することができる。
本発明により1成した写真印画紙用支持体は。
その上に感光性乳剤を塗布することにより、写真印画紙
として用いることができる。
(E)作用 本発明による写真印画紙用支持体においては、ラジカル
重合禁止剤の作用により電子線照射により硬化した被膜
層中の未反応ラジカル種を不活性化することができるた
め、現像処理液の残存吸着を充分抑えるに必要な量の電
子線照射を行なってもラジカル種が残存することがなく
、感光性乳剤層のカブリを防止する事ができる。
〔F〕実施例 以下、実施例により本発明の詳細な説明するが、本発明
の内容は実施例に限られるものではない。
実施例−1 坪量120g/rrfの写真用原紙の裏面にポリエチレ
ン樹脂[低密度ポリエチレン(密度0.918g/am
3−MI5)と高密度ポリエチレン(密度0.965 
g/cm3、MI7)の等it混混合ココより20μ票
の厚みで溶融押し出し被覆した写真印画紙用原紙を用い
、表面にコロナ処理を行なった後、以下の組成の電子線
硬化性組成物を厚さ20μ阪になるように塗布し、窒素
置換(酸素濃度200 ppm)した電子線照射装置(
ESI社製、エレクトロカーテン)内に導き、加速電圧
175kv、吸収線量4 Mradの条件で電子線照射
を行い写真印画紙用支持体を作成しな。
〔電子線硬化仕組rIL物〕
ルチル型二酸化チタン     50tfL%電子線硬
化性樹脂       50重I%電子線硬化性樹脂は
ペンタエリスリI・−ルトリアクリレートエステルとト
リプロピレングリコールジアクリレートの等景況合物を
用い、ルチル型二酸化チタンとの混合は三本ロールを用
いて行な−)な0作成した写真印画紙用支持体を45℃
、3%の2.6−シクロロペンゾキノンアルコール溶液
に浸漬し、その後アルコールと蒸留水で洗浄し乾燥して
ラジカル重合禁止剤による処理を行なった写真印画紙用
支持体を作成した。
実施例−2 ラジカル重合禁止剤を0.05M5硫酸、0.04M塩
化第1w4および0.02 M過酸化水素からなる溶液
に代え洗浄を蒸留水として、その他は実施例−1と同様
にしてラジカル重合禁止剤による処理を行なった写真印
画紙用支持体を得た。
比較N−1 実施M−1で得た写真印画紙用支持体をラジカル重合禁
止剤で処理することなく作成した。
比較例−2 実施例−1において、電子線照射量を0.’Jradに
変えた以外は実施例−1と同様にして、ラジカル重合禁
止剤で処理された写真印画紙用支持体を作成した。
比較例−3 比較例−1において、電子線照射量を0.5Mradに
変えた以外は比較例−1と同様にして、写真印画紙用支
持体を作成した。
比較FA−4 市販のポリオレフィン樹脂により両面ラミネートされた
写真印画紙用支持体を作成しな。
(乳剤カブリ試@) 実施例−1,2および比較N−1,2,3,4において
得られた写真印画紙用支持体上に感光性乳剤層を縁け、
通常の方法で硬化1t[L、50℃で1力月放置した後
、一連の現像処理を行なった。
現像後の乳剤層を設けた写真印画紙用支持体の白色度(
マクベス反射濃度計、RD−514、黄色フィルター使
用)をもって乳剤カブリの目安とした。
(現像液残留試験) 実施例−1,2および比較PA1.2.3.4において
得られた写真印画紙用支持体上にゼラチン層を設は通常
の硬化を行なった後、一連の現像処理を行なった。現像
前後のゼラチン層を設けた写真印画紙用支持体の白色度
の変化率をもって現像液残留の目安としな。
写真印画紙用支持体の乳剤カブリ試験における白色度、
および現像液残留試験における白色度変化率を表1にま
とめる。当然のことながら白色度は小さいほど最終製品
である写真印画紙としての品質が向上する。白色度変化
率は小さいほど現像処理時における処理薬品の残留が小
さく、写真印画紙用支持体として優れている。
(以下余白) 表1 試料    白色度     白色度変化率(%) 実施例−10,200,0 実施例−20,200,0 比較例−10,400,5 比較例−20,25’        85比較pA−
30,3088 比較例−40,200,0 CG)発明の効果 本発明は、樹脂被覆層作成時において溶融押し出し法を
用いないため梨地や横段ムラなどの光沢障害を起こさな
いばかりでなく、現像液残留をおさえるべく充分に電子
線照射しても、その後で行なわれるラジカル重合禁止剤
処理により電子線硬化された被膜中の未反応ラジカル種
を不活性化しであるため、その上に感光性乳剤層を設け
てもカブリを生じることなく写真性源れた写真印画紙用
支持体を与えるものである。また、本発明において作成
した写真印画紙用支持体は、現像処理後の薬品の残留が
少なく、色再現性、退色性に優れた写真印画紙を与える
ものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体上の少なくとも1面に白色顔料と電子線硬
    化性樹脂からなる電子線硬化された被膜層を設けた耐水
    性写真印画紙用支持体において、該電子線硬化された被
    膜層がラジカル重合禁止剤で処理されたことを特徴とす
    る耐水性写真印画紙用支持体。
  2. (2)支持体上の少なくとも1面に白色顔料と電子線硬
    化性樹脂からなる電子線硬化性組成物を塗布し、電子線
    照射により被膜層を形成した後、ラジカル重合禁止剤で
    処理することを特徴とする耐水性写真印画紙用支持体の
    製造方法。
JP63016726A 1988-01-26 1988-01-26 写真印画紙用支持体の製造方法 Expired - Lifetime JP2593167B2 (ja)

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