JPH01190449A - ポリフェニレンオキサイド樹脂系多層板 - Google Patents

ポリフェニレンオキサイド樹脂系多層板

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JPH01190449A
JPH01190449A JP63015568A JP1556888A JPH01190449A JP H01190449 A JPH01190449 A JP H01190449A JP 63015568 A JP63015568 A JP 63015568A JP 1556888 A JP1556888 A JP 1556888A JP H01190449 A JPH01190449 A JP H01190449A
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polyphenylene oxide
dielectric constant
oxide resin
multilayer board
resin
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JP63015568A
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Takaaki Sakamoto
坂本 高明
Munehiko Ito
宗彦 伊藤
Shuji Maeda
修二 前田
Takahiro Heiuchi
隆博 塀内
Takayoshi Koseki
高好 小関
Koji Takagi
光司 高木
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/16Printed circuits incorporating printed electric components, e.g. printed resistor, capacitor, inductor
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4611Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards
    • H05K3/4623Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards the circuit boards having internal via connections between two or more circuit layers before lamination, e.g. double-sided circuit boards
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H05K3/4673Application methods or materials of intermediate insulating layers not specially adapted to any one of the previous methods of adding a circuit layer
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、電気機器用配線板用のポリフェニレンオキ
サイド樹脂系多層板に関するものである。
さらに詳しくは、この発明は、高速信号処理用配線基板
、電源用配線基板等として有用であり、しかもコンデン
サー機能を持たせることもできる多機能なポリフェニレ
ンオキサイド樹脂系多層板に関するものである。
(従来の技術) 精密機器、電子計算機、通信機等に用いられる配線板に
ついては、演算処理速度の高速化、回路の高密度化の要
求が高まっており、これらの要請に対応するために配線
板の多層化が急速に進んでいる。従来、このような多層
板には、これを構成する樹脂として、エポキシ樹脂、ポ
リイミド樹脂や、低誘電率樹脂として弗素樹脂あるいは
ポリブタジェン樹脂等が用いられてきており、その特性
の改善も精力的に進められている。
また一方、配線板の実装技術においては、従来よりディ
ジタルICを搭載する場合には誤動作やノイズ防止のた
めに多量のコンデンサーをICの各ピンに取付けている
が、高密度実装化の観点からこの高誘電率コンデンサー
についても実装上の改良が進められてきている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の多層板用の樹脂は、多
層配線板に要求されている種々の特性を十分に満足させ
ることはできていない。
たとえば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂を多層板用樹
脂として使用する場合には、加工性には優れているもの
の誘電率および誘電損失がともに大きいため、信号処理
速度の高速化に対応することはできない、一方、弗素樹
脂、ポリブタジェン樹脂は誘電率は低いものの、加工性
に劣り、スルーホールめっきが困龍であって、寸法安定
性も劣るという欠点があった。さらにまた、これら樹脂
の場合には、コスト高にもなるという問題があった。
このため、耐熱性、加工性、寸法安定性とともに多層化
が容易で、低誘電率で高速信号処理を安定して行うこと
のできる新しい多層板用樹脂とそれを用いた多層板の実
現が強く望まれていた。
また一方で、前述のようなコンデンサーの配線板への実
装取付けは、高密度実装が必要になっている配線板に余
分な取付は面積を増すことになり、部品やその取付はコ
ストを低減することを龍しくし、さらに、コンデンサー
の取付けのために形成したリード回路の浮遊容量が、新
たなノイズ発生の原因にもなっていた。
このような事情から、高速信号処理を行うのに適した低
誘電率樹脂層の実現とともに、誘電率特性に係わる課題
として、従来避けられなかったノイズ弊害防止用の多量
のコンデンサーの取付けをも不要にできる、新たな多機
能性多層板の開発が望まれていた。
(課題を解決するための手段) この発明は、以上のような、従来の多層板における問題
点を解決するためになされたものであり、耐熱性、寸法
安定性、耐薬品性に優れているとともに低誘電率の樹脂
を多層板の樹脂層形成に採用し、さらに樹脂層の誘電率
を制御してコンデンサー機能を樹脂層に持たせることの
できる新しい多層板を提供することを目的としている。
この発明は、上記の目的を実現するために、誘電率の異
なる樹脂層を積層一体止してなることを特徴ヒするポリ
フェニレンオキサイド樹脂系多層板を提供する。
また、この発明の多層板は、ポリフェニレンオキサイド
、架橋性ポリマーおよび/または架橋性モノマーを含有
する樹脂組成物、またはこれに無機充填剤を含有する樹
脂組成物から形成してなることを特徴としている。
この発明に用いるポリフェニレンオキサイドは、ガラス
転移点が比較的高く、低誘電率、低誘電損失の樹脂であ
り、さらに、架橋性ポリマー、架橋性モノマー等の架橋
剤の添加により耐熱性、耐薬品性、寸法安定性にも優れ
たものとなることが期待されるものである。また無機充
填剤をその種類、量を制御して添加することにより、誘
電率を低いレベルから約10MH2以上の高誘電率まで
所望の値に変化させることもできる。この発明の多層板
は、この特徴を生かして異なる誘電率を有する樹脂層か
らなる多層板を形成するものである。
使用することのできるポリフェニレンオキサイドは、つ
ぎの−最大 で表されるものであり、その−例としては、ポリ(2,
6−シメチルー1.4−フェニレンオキサイド)を挙げ
ることができる。その分子量は特に限定するものではな
いが、たとえば、重量平均分子量(Mw>がso、oo
o、分子量分布M w / M n =4.2(Mnは
数平均分子量)であることが好ましい。
架橋性のポリマーとしては、たとえば、1.2−ポリブ
タジェン、1.4−ポリブタジェン、スチレンブタジェ
ンコポリマー、変性1.2−ポリブタジェン(マレイン
変性、アクリル変性、エポキシ変性)、ゴム類などが挙
げられ、それぞれ、単独でまたは2つ以上併せて用いる
ことができる。
ポリマー状態は、エラストマーでもラバーでもよい。
ただし、この発明の多層板を後述するキャスティング法
により成形したフィルムを用いて製造する場合には、そ
のフィルムの成膜性をよくするという点から、比較的高
分子量のポリスチレンを用いることが好ましい。
また、架橋性モノマーとしては、たとえば、■エステル
アクリレート類、エポキシアクリレート類、ウレタンア
クリレート類、エーテルアクリレート類、メラミンアク
リレート類、アルキドアクリレート類、シリコンアクリ
レート類などのアクリレート類、■トリアリルシアヌレ
ート、トリアリルイソシアヌレート、エチレングリコー
ルジメタクリレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタ
レートなどの多官能モノマー、■ビニルトルエン、エチ
ルビニルベンゼン、スチレン、パラメチルスチレンなど
の単官能モノマー、■多官能エポキシ類などが挙げられ
、それぞれ、単独であるいは2つ以上併せて用いること
ができる。このうち、トリアリルシアヌレートおよび/
またはトリアリルイソシアヌレートが、ポリフェニレン
オキサイドと相溶性がよく、成膜性、架橋性、耐熱性お
よび誘電特性の面で好ましい、このトリアリルシアヌレ
ートとトリアリルイソシアヌレートとは、化学構造的に
は異性体の関係にあり、はぼ同様の成膜性、相溶性、溶
解性、反応性などを有するので、いずれか一方ずつまた
は両方ともに同様に使用することができる。
以上のような架橋性ポリマーおよび架橋性モノマーは、
いずれか一方のみを用いるようにしてもよいし、併用す
るようにしてもよいが、併用するほうが、より特性改善
に効果がある。
このほか、この発明に用いるポリフェニレンオキサイド
樹脂組成物には、通常は適宜な開始剤を用いる。開始剤
としては、ポリフェニレンオキサイド樹脂組成物を紫外
線硬化型かまたは熱硬化型にするかにより以下の2通り
のものを選ぶことができるが、これらに限定されること
はない。
紫外線硬化型の光開始剤としては、ベンゾイン、ベンジ
ル、アリルジアゾニウムフロロはう酸塩、ベンジルメチ
ルケタール、2.2−ジェトキシアセトフェノン、ベン
ゾイルイソブチルエーテル、p −tert−ブチルト
リクロロアセトフェノン、ベンジル(0−エトキシカル
ボニル)−α−モノオキシム、ビアセチル、アセトフェ
ノン、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、テトラメチル
チウラムスルフィド、アゾビスイソブチロニトリルなど
が使用できる。また、熱硬化型、の開始剤としては、ジ
クミルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオ
キサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジーtert−
ブチルパーオキサイド、2.5−ジメチル−2,5−ジ
ー(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3,2,
5−ジメチル−2,5−ジー(tert−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン、α、α・−ビス(tert−ブチルパ
ーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン[1,4(また
は1,3)−ビス(tert−ブチルパーオキシイソプ
ロビル)ベンゼンともいう]などの過酸化物、1−ヒド
ロキシシクロへキシルフェニルエドン、2−しドロキシ
−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−
(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパン−1−オン、2−クロロチオキサントン
、メチルベンゾイルフォーメート、4.4−ビスジメチ
ルアミノベンゾフェノン(ミヒラーゲトン)、ベンゾイ
ンメチルエーテル、メチル−〇−ベンゾイルベンゾエー
ト、α−アジロキシムエステル、日本油脂−のビスクミ
ルなどが使用できる。これらの開始剤は、それぞれ、単
独でまたは2つ以上併せて用いてもよい。
また、紫外線による開始剤と熱による開始剤とを併用し
てもかまわない。
以上のポリフェニレンオキサイドと、架橋性のポリマー
および/またはモノマー、さらに開始剤の配合割合は、
通常、好適にはポリフェニレンオキサイド10〜95重
量部、架橋性ポリマー/モノマー1〜90重量部、開始
剤0.1〜5重量部とする。
多層板の各層の誘電率は無機充填剤の添加によって制御
することができ、このような無機充填剤としては、たと
えば、二酸化チタン系セラミック、チタン酸バリウム系
セラミック、チタン酸鉛系セラミック、チタン酸ストロ
ンチウム系セラミック、チタン酸カルシウム系セラミッ
ク、チタン酸ビスマス系セラミック、チタン酸マグネシ
ウム系セラミック、ジルコン酸鉛系セラミックなどを単
独または複数併せて使用することができ、その際焼成し
て用いるのが好ましい。
無機充填剤としては、比誘電率が10以上のものを用い
るのが特に好ましい、この充填剤は、前記の樹脂等の組
成比に対して、1〜200重量部の割合で通常は配合す
る。
これらの組成からなるポリフェニレンオキサイド樹脂組
成物は、通常、溶剤に溶かして分散し、混合する。この
場合、溶剤の使用量は、ポリフェニレンオキサイド樹脂
組成物の5〜50重量%溶液(または、溶剤に対し、樹
脂固形分量が10〜30重量%の範囲)となるようにす
るのが好ましい、溶剤としては、トリクロロエチレン、
トリクロロエタン、クロロホルム、塩化メチレン、クロ
ロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素、アセトン、四塩
化炭素などが使用でき、特にトリクロロエチレンが好ま
しい、これらはそれぞれ単独でまたは2つ以上混合して
用いることができる。
無機充填剤は、粒状、不定形、あるいはフレーク状の適
宜な形状で混合することができる。フレーク状のものは
、耐薬品性、剛性等に優れ、樹脂層のそりを小さなもの
とする。
この発明の多層板は、このようなポリフェニレンオキサ
イド樹脂組成物からシートを形成し、またはこれを基材
に含浸させて、プリプレグ、コア材等を製造し、次いで
常法に従って池の基材、フィルム、プリプレグ、金属箔
等とともに多層積層一体止することにより製造すること
ができる。
ポリフェニレンオキサイド樹脂組成物からシートに形成
するに際しては、たとえば、キャスティング法を用いる
ことができる。
キャスティング法は、溶剤に混合している樹脂を流延ま
たは塗布等により薄層にした後その溶剤を除去すること
により硬化物とする方法である。
このキャスティング法をより具体的に説明すると、溶剤
に混合した状態のポリフェニレンオキサイド樹脂を鏡面
処理した鉄板またはキャスティング用キャリアーフィル
ムなどの上に、たとえば、5〜700(好ましくは、5
〜500)μmの厚みに流延(または、塗布)し、十分
に乾燥させて溶剤を除去することによりシートを得ると
いうものである。
キャスティング用キャリアーフィルムとしては、特に限
定するわけではないが、ポリエチレンテレフタレート(
以下、rPETJと略す)フィルム、ポリエチレンフィ
ルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム
、ポリイミドフィルムなど上記溶剤に不溶のものが好ま
しく、かつ、離型処理されているものが好ましい。
乾燥は、風乾または熱風乾燥等により行う、その際の温
度範囲は、上限を溶剤の沸点よりも低いか、または、キ
ャスティング用キャリアーフィルムの耐熱温度よりも低
くすること(キャスティング用キャリアーフィルム上で
乾燥を行う場合)が好ましい。
また、下限は乾燥時間や処理性などによって決めるもの
とし、たとえば、トリクロロエチレンを溶剤とし、PE
Tフィルムをキャスティング用キャリアーフィルムとし
て用いる場合には、室温から80℃までの範囲にするの
が好ましい、なお、この範囲内で温度を高くすれば乾燥
時間の短縮が可能となる。
ポリフェニレンオキサイド樹脂組成物を基材に含浸させ
てプリプレグに製造するに際しては、−般に以下のよう
な方法をとることができる。
すなわち、ポリフェニレンオキサイド樹脂組成物の溶剤
分散液中に基材を浸漬(ディッピング)するなどして、
基材にこれらのポリフェニレンオキサイド樹脂組成物を
含浸させ付着させる。そして、乾燥などにより溶剤を除
去するか、あるいは半硬化させてBステージにする。こ
の場合のポリフェニレンオキサイド樹脂組成物の含浸量
は、特に限定しないが、30〜80重量%とするのが好
ましい、基材は、ガラスクロス、アラミドクロス、ポリ
エステルクロス、ナイロンクロスなど樹脂含浸可能なり
ロス状物、それらの材質からなるマット状物および/ま
たは不織布などの繊維状物、クラフト紙、リンター紙な
どの紙等を用いることができるが、これらに限定されな
い、このようにしてプリプレグを作製すれば、樹脂を溶
融させなくてもよいので、比較的低温でより容易に行う
ことができる。
この発明の多層板に用いる回路形成用の金属箔としては
、通常配線板に用いるものを広く使用することができる
。たとえば、銅箔、アルミニウム箔等の金属箔を用いる
ことができる。この場合、金属箔は、接着表面が平滑で
かつ導電性のよいものが、誘電性を良好にする上で好ま
しい。
ポリフェニレンオキサイド樹脂組成物から製造したコア
材、シート、プリプレグを用いて多層板を製造する方法
としては、たとえば、以下のような方法を用いることが
できる。
すなわち、適度に乾燥させた上記のフィルムおよび/ま
たはプリプレグを所定の設計厚みとなるように所定枚数
組み合わせ、必要に応じて金属箔も組み合わせて積層し
、加熱圧締させて積層体を得る。このときの加熱でラジ
カル開始剤による架橋反応が起こるようにすれば、いっ
そう強固な接着が得られる。そのような架橋反応は、紫
外線照射などの光架橋、熱架橋、放射線照射による架橋
等により行う、なお、このような接着は接着剤を併用し
て行ってもよい。
ここで、シート、プリプレグ、コア材を併用する場合の
組み合わせは特に限定しないが、上下対称の組み合わせ
にすることが、成形後、二次加工(エツチング等)後の
そり防止という点から好ましい、また、金属箔との接着
界面にはシートがくるように組み合わせたほうが接着力
を向上させることができるので好ましい。
加熱圧締の際の温度は、金属箔とフィルムあるいはプリ
プレグの組み合わせ等によるが、たとえば金属箔とシー
トの接着はシートの熱融着性を利用できるので、積層圧
締温度はシートのガラス転移点以上で、だいたい160
〜300℃ぐらいの範囲にするのが好ましい。
また、この発明のポリフェニレンオキサイド樹脂組成物
を乾燥器の中に入れて加熱するなどにより架橋する場合
、架橋反応は使用する開始剤の反応温度等に依存するの
で、加熱温度および加熱時間は開始剤の種類に応じて選
ぶ、たとえば、温度150〜300℃、時間10〜60
分間温度である。
圧締は、シート同士、シートとプリプレグ、プリプレグ
同士、金属箔とシート、金属箔とプリプレグなどの接合
、積層板の厚み調整のために行うので、圧締条件は必要
に応じて選択する。たとえば、圧力40〜80 kIr
/ cd程度にすることができる。
以上のような加熱圧締は、あらかじめ前記フィルムおよ
び/またはプリプレグを所定枚加熱積層成形しておき、
これの片面あるいは両面に金属箔を重ね合わせて、再び
加熱圧締するようであってもよい。
このようなポリスユニレンオキサイド樹脂を使用して、
この発明の多層板は、たとえば、第1図および第2図に
示したIC高周波ノイズ除去用の回路板の例のように構
成することができる。
第1図に示した多層板(1)は、4層板の例を示してお
り、上下両面の低誘導率のポリフェニレンオキサイド樹
脂系コア材(2)と、中間の高誘電率のポリフェニレン
オキサイド樹脂系の接着層(3)と、各層間および表面
に配設した回路(4a>(4b)(4c)(4d)とを
積層している。
スルーホールにはIC(5)が接続してもいる。
また、第2図に示した多層板(1′)は、6層板の例を
示している。上下両面の低誘電率のポリフェニレンオキ
サイド樹脂系のコア材(2)と、その内側に対称に設け
た低誘電率のポリフェニレンオキサイド樹脂系の接着層
(5)と、中心のポリフェニレンオキサイド樹脂系のコ
ア材(6)と、各層間および表面に配設した回路<4a
)(4b)(4c)(4d)とを積層している。
この場合、第1図に示した低誘電率のコア材(2)と高
誘電率の接着層(3)、および、第2図に示した実施例
の低誘電率のコア材(2)、低誘電率の接着層(5)、
高誘電率のコア材(6)は、各々異なった誘電率を有し
、高誘電率のポリフェニレンオキサイド樹脂系の接着層
(3)およびコア材(6)は、コンデンサーとして機能
する。
また低誘電率コア材(2)、接着層(5)は信号処理の
高速化に寄与する。
(作 用) この発明の多層板においては、各層の誘電率が異なるた
めに、多機能性を実現することができ、高速処理のため
の低誘電率層とコンデンサー機能のための高誘電率層と
を、多層に構成することができる。
しかも、この多層板は、ポリフェニレンオキサ゛ イド
樹脂系によって形成していることから、熱的安定性、寸
法安定性にも優れている。
次にこの発明の実施例を示し、さらにこの発明について
説明する。
(a)低誘電率層用積層板、コア材の作製(実施例1) 2オの減圧装置付反応器にポリフェニレンオキサイド1
00g、スチレンブタジェンコポリマー(旭化成工業1
t1:ソルブレンT406)40g、トリアリルイソシ
アヌレート(日本化成#:TAIC)40+r、ジクミ
ルパーオキサ・イド2fを加え、さらにトリクロロエチ
レン(東亜合成°化学工業(tl:トリクレン)750
gを加えて、均一溶液になるまで十分撹拌した。
その後、脱泡を行い、得られた樹脂組成物溶液を、塗工
機を用いてPETフィルム上に、厚み500μmとなる
よう塗布した。
これを50℃で約10分間乾燥した後、生成した膜をP
ETフィルムから離型し、120℃でさらに30分間乾
燥し、トリクロロエチレンを完全に除去してポリフェニ
レンオキサイド樹脂組成物からなるシートを得た。この
シートの厚みは約150μmであった。
このシートを4枚重ね合わせ、190℃、50kg/−
の条件で30分間圧締して完全硬化させ、積層板を作製
した。
(実施例2〜4) 同様にして、樹脂配合割合を変えて、表1に示した通り
の厚みのシートを得た。
表1 (A)  旭化成■、タフデン2003(B)  旭化
成■ ツルプレン1206(C)  TAIC:日本化
成■ (D)  TAC、武蔵野化学■ (E)  パーブチルD=日本油脂■ ([)トリクレン (実施例5) 2jの減圧装置1寸反応器に入れた800gのトリクロ
ロエチレン(東亜合成化学工業@:トリクレン)中に、
ポリフェニレンオキサイド40g、スチレンブタジェン
コポリマー40tr、トリアリルイソシアヌレート12
0「、2.5−ジメチル−2゜5−ジー(tert−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン−3(日本油脂−のパーヘキ
シン25B)6gを加え、均一溶液になるまで十分撹拌
した。
得られた樹脂組成物溶液にガラスクロス(100g/n
f)を浸漬してこの溶液を含浸させてから取り出し、5
0℃で約1分間、80℃で約5分間乾燥させ、プリプレ
グを得た。
また、得られたプリプレグ4枚を積層し、成形プレスに
より195℃、10kg/−で60分間成形し、積層板
を得た。
(実施例6) 実施例1および実施例5の積層板と、銅箔とを195℃
の温度において、65kr/cdで加圧して両面銅張積
層板を作製し、次いで、通常の方法によってエツチング
して回路形成して低誘電率コア材を得た。
(6)高誘電率層用の積層板の作製 (実施例7) 21の減圧装置付反応器にポリフェニレンオキサイド1
00g、スチレンブタジェンコポリマー(旭化成工業■
:ソルプレンT406)30g、トリアリルイソシアヌ
レート(日本化成(tl:TAIC)40g、2.5−
ジメチル−2,5−ジー(tert−ブチルパーオキシ
)ヘキシン−3(日本油脂■:バーヘキシン25B)2
tを加え、さらにトリクロロエチレン(東亜合成化学工
業1t1:トリクレン) 750 tを加えて、均一溶
液になるまで十分撹拌した。この後、平均粒径1〜2μ
mのチタン酸バリウム(B a T i03 )系セラ
ミ・yり粉末150gを加え、ボールミルで約24時間
撹拌し、均一に分散させた。その後、脱泡を行い、得ら
れたPPO系樹脂組成物溶液を、塗工機を用いてPET
フィルム上に、厚み500μmとなるよう塗布した。
これを50℃で約10分間乾燥した後、生成した膜をP
ETフィルムから離型し、170°Cでさらに20分間
乾燥し、トリクロロエチレンを完全に除去してPPO系
樹脂組成物からなるシートを得た。このシードの厚みは
約150μmであった。このシートを4枚重ね合わせ、
220℃、50にぎ/−の条件で30分間圧締して完全
硬化させ、積層板を作製した。
(実施例8〜12) 実施例7と同様にして、表2の積層板を作製した。
(C)多層板の作製 (実施例13) 次に、上記実施例6で得た低誘電率のポリフェニレンオ
キサイド樹脂コア材と実施例7の高誘電率のポリフェニ
レンオキサイド樹脂接着層とを第1図に示したように積
層し、190℃、50kg/cdで90分間圧締して硬
化させ、多層板を得た。
通常の方法によって、スルーホール加工・処理を施し、
第1図に示した多層配線板を得た。
この多層配線板を電源回路を備えた高速度信号伝達回路
に使用したところ、電源電圧のゆらぎや信号の乱れもな
く、良好な結果が得られた。
耐熱性、寸法安定性も良好であった。
(発明の効果) この発明の各層の誘電率の異なる多層板は、その用途に
応じて、低誘電率の層から高誘電率の層まで適宜に組み
合わせることができるので、配線板の多機能性は飛躍的
に向上する。
高速信号処理に伴うノイズの防止のための多量のコンデ
ンサーの取付けを不要にすることができ、これにより配
線の高密度化、小型化、低コスト化を図ることができる
また、この発明の多層板は、ポリフェニレンオキサイド
樹脂を用いるので、低誘電損失特性を生かせるとともに
、耐熱性、耐薬品性、寸法安定性も優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、各々、この発明の実施例を示し
た断面図である。 1.1′・・・多層板   2・・・低誘電率コア材3
・・・高誘、電率接着層 4a、4b、4c、、4d=−・回路 5・・・低誘電率接着層  6・・・高誘電率コア材代
理人 弁理士  西  澤  利  夫第  1  図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)誘電率の異なる樹脂層を積層一体化してなること
    を特徴とするポリフェニレンオキサイド樹脂系多層板。
  2. (2)誘電率の異なる樹脂層を、ポリフェニレンオキサ
    イド、ならびに架橋性ポリマーおよび/または架橋性モ
    ノマーを含有する樹脂組成物、またはこれに無機充填剤
    を含有してなる樹脂組成物から形成してなる特許請求の
    範囲第(1)項記載のポリフェニレンオキサイド樹脂系
    多層板。
  3. (3)無機充填剤が比誘電率10以上の高誘電率物質か
    らなる特許請求の範囲第(2)項記載のポリフェニレン
    オキサイド樹脂系多層板。
  4. (4)無機充填剤が焼成したものである特許請求の範囲
    第(2)項記載のポリフェニレンオキサイド樹脂系多層
    板。
  5. (5)無機充填剤が二酸化チタン系セラミック、チタン
    酸バリウム系セラミック、チタン酸鉛系セラミック、チ
    タン酸ストロンチウム系セラミック、チタン酸カルシウ
    ム系セラミック、チタン酸ビスマス系セラミック、チタ
    ン酸マグネシウム系セラミック、ジルコン酸鉛系セラミ
    ックからなる群の中から選ばれた少なくとも1種のセラ
    ミック、および/または、前記セラミックの少なくとも
    2種を混合し、焼結して得られたものである特許請求の
    範囲第(4)項記載のポリフェニレンオキサイド樹脂系
    多層板。
  6. (6)誘電率の異なる各層を形成する樹脂組成物がポリ
    フェニレンオキサイドを10〜95重量部、架橋性ポリ
    マーおよび/または架橋性モノマーを1〜90重量部、
    無機充填剤を1〜200重量部の割合でそれぞれ含む特
    許請求の範囲第(1)項ないし第(5)項のいずれかに
    記載のポリフェニレンオキサイド樹脂系多層板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62235335A (ja) * 1986-04-04 1987-10-15 Matsushita Electric Works Ltd 金属箔張積層板の製法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62235335A (ja) * 1986-04-04 1987-10-15 Matsushita Electric Works Ltd 金属箔張積層板の製法

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