JPH01184053A - 粉体塗装ブース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、静電粉体塗着用粉体塗装ブースの改良に係
り、粉体塗装のＦａＫ生ずるオーパースグレイ粉体の大
部分を、該ブースの底面を形成する絶縁性ベルトコンベ
ヤーの上面に捕集し、これをその１〜の状態で、ブース
の底面から離れた位置に移動し、その位置でオーパース
グレーした粉体塗料を塗料回収装置によって回収するこ
とにより、粉体塗料の利用効率が高く、色香が短時間で
できる粉体塗装ブースに関するものである。

従来の技術 静電粉体塗装は、塗膜性能の優秀性、公害防止対策、省
資源等の立場から極めて有利な特徴を持っており、近時
益々重要性を認識されつつある。しかし従来の静電粉体
塗装においては、塗装ガンから吐出された帯電した粉体
塗料のうち、被塗物に塗着されなかった所謂オーパース
グレイは、その大部分がブースの排気と一緒に吸引され
、大型の排気集塵装置により分離回収され、残りの一部
分はブースの底面や側面に付着蓄積される。

また別の方式では、ブース底面を透気性ベルトコンベヤ
ーで形成し、該コンベヤーを透過して排気を行い、コン
ベヤーのブース内面側に捕集すれたオーバースプレィヲ
、コンベヤ一端部に運び出し、そこで回収するようにな
っている。

−発明が解決しようとする課題 従来技術による粉体塗装ブースのうち、オーパースグレ
イをブースの排気集塵装置により回収する方式において
は、オーパースグレイ回収用排気集塵装置は大型となり
、その内部には帯電した塗料粉体が耐着するので塗料の
色替に際しては混色をさけるため、排気集塵装置の清掃
に多大の時間を要し、塗装ラインの休止時間が長（なる
。

この対策として各色毎に専用の集塵装置を準備して切替
使用する方法があるが、この場合は設備費が多大となる
うえに、各色毎に準備される集塵装置による専有容積が
過大となって、プラントレイアウトが困難となり、運転
管理にも色々な不便が発生し好ましくない。

また前記問題点の解決策として、色替用に本集塵装置以
外に予備集塵装置を置き、一方の集塵装置が運転中に他
方の集塵装置を清掃しておき、色替時直ちに切替使用す
ることによって休止時間の短縮をはかる方法があるが、
ブースの排気量が多い場合には清掃時間が過大となり、
（また小型でも色替回数の多い場合には結局実施不可能
となる・“ 次にブース内面の耐着塗料粉体に関しても、色香時には
必ず清掃しなければならないが、これにも多大の時間を
要し、有効運転時間の短縮を招くとともに、長期にわた
って雨着蓄積されて変質した塗料が落下混入して回収さ
れ、塗装不良の原因となることが多い。また耐着塗料粉
体の落下崩壊により一時的に爆発限界を超す気粉混合体
が発生し、安全上重大な問題となる。

ブース底面を透気性コンベヤー（通常は濾布）で？Ｊ　
成する方式では、コンベヤーにおける透過速度が過大と
なって微粉の回収が因難となりやス（、コンベヤーに捕
集されたオーバースプレィを完全に除去することは因難
な場合が多いので、色替時にはコンベヤーの交換が必要
となり、多大の色替時間を要することになり、色替ブー
スとして実用的でない。

問題点を解決するための手段と作用 この発明による粉体塗装ブースにおいては、側壁を絶縁
物で開成することによって静電粉体ガンから飛来するイ
オン電流によってブース側壁をチャージアップし、ガン
と同極性の高電位に保持することによってオーパースグ
レイ粉体の耐着防止をはかるとともに、たとえ耐着して
も耐着力を弱めることによって、色替時のブース内清掃
時間の短縮という好ましい作用が得られる。これはまた
ブース側壁を高抵抗半導体で開成し、これに電源を接読
してガンと同極性の高電位に保持することによっても同
様０作用を得ることができる。このようにすることはま
た、ガンからブース側壁に向う電界がなくなるのでガン
の耐着効率を向上させるというよい作用ももたらす、更
にブースの排気部をブース底部に接近した位置に設け、
天井部より給気することにより、ブース内部に下向きの
弱い気流を常に作るという手段により、天井へのオーパ
ースグレイの耐着を防止するという作用が得られ、これ
はまた、ブース底部を接地した導電性ベルトで開成する
という手段と相俟って、オーバースプレィ塗料粉体の大
部分を、ガンからベルトを通過して接地板に向う電界と
の相乗作用によって、ベルト上に強制的に圧着させ、ブ
ース排気に同伴排出される塗料の割合を減少させること
により、ブース排気中の塗料を使い！♂て忙しても、塗
料の利用効率の重大な低下をまねくことがなくなるので
、大型になるブース排気集塵装置の色香が不要となると
いう、きわめてこのましい作用が得られる。ブース底部
をなす絶縁性ベルト上に、その下面に重合して設けた接
地板に向う電界によって捕集されたオーバースプレィ粉
体塗料は、該絶縁性ベルトの走打と共にブースの底部の
外側、即ち、前記接地板に向う電界区域の外側に運び出
され、ベルトの上面に対する圧着力を失う、この状態で
その位置に設けられた小型の吸引装置でベルト上から吸
いとられ、同伴空気の少ない状態で回収再利用でき、同
時にベルトの清掃を常に自動的に行うことができるので
、色香時のベルト清掃が不要となりｉ長１期、連琥運転
も可能となった。その後膣ベルトは静電除去装置によっ
て除電される。

またこの静電除去装置及び前記ベルトよりの塗料回収装
置は、＊造簡単・小型・安価なので着脱自在にして複数
個または色毎に準備することも容易であり、これによっ
ても色香時間を著しく短縮することができる。

実施例 この発明による粉体塗装ブースの実施例の概略を示す才
１図において、ブース側壁１はグラスチックなどの絶縁
物又は高抵抗半導体で構成されており、天井部は給気ボ
ックス２う給気ファン４によって給気ダクト５を通って
吹込まれる給気が、給気ボックス２の下面を構成する給
気フィルター３を通って下向の均一な気流を形成する様
になっている。

ブース底部は所定の電位−通常は接地−に保持された絶
縁性ベルトコンベヤー１３及びその下面に重合されてい
る接地板１２とによって形成される。ブース側壁ｌの下
部でベルトコンベヤー１３の上面に近い部位には吸引７
−ド６が設けられており、これＫより矢印Ａ６に示した
如くブース排気が行われる。この様にしてブース内部で
は天井から側壁下部へ向う下向の気流が常に形成される
ようになっているので、ブース側壁１に設けられたガン
スリット１６を通してブース内部にそう人され、レシプ
ロケータ−１８によって被塗物（図には示していない）
に向ってレシプロ運動をしながら、高電圧を印加して帯
電した粉体な吹付けている静電粉体ガン１７から吐出さ
れる粉体塗料のオーツ（−スゲレイは、常にブース下部
に向って移送され天井部に附着することがない、被塗物
は図示してないが、７１ンガースリツト１５を通って、
図示してないハンガーコンベヤーに吊下げられて被塗物
人口１４を通ってブース内を通過する間に静電粉体ガン
１７により。

粉体塗料が静電塗着される。ブース側壁１は通常絶縁物
で形成されているので、運転中は静電粉体ガン１７によ
ってチャージアップされ、静電粉体ガン１７と同一極性
の高い電位に保持されることになるので、側壁と同じ極
性忙帯電しているオーバースプレィ粉体塗料が殆んど一
耐着せずわずかに附着する分も１色香時にブロー乃至は
がきとりによって短時間忙容易に除去することができ、
結局本発明によるブースでは、天井と側壁部の色替清掃
所要時間が著しく短縮される。

尚ブース側壁１は高抵抗半導体で形成し、矛２図に示し
た如（、電源るにより所望の高電圧を印加して上述の絶
縁体による側壁と同様の目的を達成することもあり、こ
の場合安全上の配慮からブース側壁の内面を半導体にし
、外面側は絶縁物を適用してもよい０本発明による粉体
塗装ブースの底面のベルトコンベヤ１３の下面に重合し
て設けられた接地板１２は１．？２図に示した如（電源
冴により、ガンとは逆の電位に保持するか、或は接地さ
れているので、静電粉体ガン１７によって形成される電
界は、はとんど被塗物に向って形成され、残りの一部の
電界はブース底面のベルトを通してその下面の接地板１
２に向って形成されるので、静電粉体ガン１７より吐出
された帯電粉体は効率よく被塗物に塗着され、オーパー
スグレイはブース内に形成されている下向気流だけでな
く、接地板１３に向う電界の作用も加わって、ブース底
面の絶縁性ベルトに向って強力に捕集され、排気に同伴
されるオーパースグレイ粉体塗料の割合が通常の粉体塗
装プ−スに比較して著しく少な（なるという大きな特徴
を有する。

このためブース排気用集塵装章で回収される粉体塗料は
廃棄しても塗料の利用効率を低下させないので、色替に
際して清掃の必要がなく、この点が著しく大きな本発明
の利点となる０以上の説明のよ５Ｋして接地板１３の上
面に位置する絶縁性ベルト１３に捕集された帯電したオ
ーパースグレイ粉体塗料１１はそのベルトコンベヤ１３
の矢印Ａ１３方向の運動に伴って、ブースの底面から外
部に運び出されると共に、該ブースの底面の下部に位置
する接地板１２の＝端部１２ａから外れて、前記接地板
１２に向う電界区域から離れ。

ベルトコンベヤ１３の上面に対する圧着力を失い単に載
置された状ａＫなる。

次にこの位置に設けられた吸引装置１０の吸引口１０ａ
から吸引され、吸引ダク）２０及び吸引プロ・ヮ７を経
て図示を省略しである回収装置へ送り込まれる。　回収
塗料の捕集方式は流動層以外の方法例えば気流と小型サ
イクロン等でもよいことは勿論である。又９は静電除去
装置８を駆動する電源（交流）であり、これによって交
互に発生する正負の大量のイオンを、前記粉体塗料１１
が吸引された後のベルトコンベヤ１２の上側に給気路を
介して吹付け、帯電したベルトコンベヤが充分に除電除
去され、ベルト１回転毎に色替に充分な程度に清浄化さ
れる。

１１１図に概略を示した静電除去装置８の詳細な内部構
造の１例は矛２図に示した通りであって紙面に垂直にベ
ルト１３に清って配置された接地導電性ダクト２５に設
けられた小孔！またはスリン）２７に対向して、多数本
配列された針電極２Ｇに保護用インピーダンス（矛２図
ではコンデンサー）を介して交流電源９によって交流高
軍圧が印加されて、針電極２６の尖端から前記スリット
ｎの一部で構成するギャップを介して交流のコロナ放電
が形成され交互に正負の大量のイオンが発生し、これが
矢印部によりて示される給気によってベル）Ｋ吹付けら
れベルトに帯電された電気を除去するので、もどりベル
トは色替に充分な程度に１回転毎に高度に除電されるの
である。粉体塗装ブース底面をベルトで構成する例は既
に知られているが、気流、回転ブラシかき取り装置等に
よるオーパースグレイ粉体塗料除去回収装置では、静電
気による耐着微粉を完全に除去すること（が不可能であ
ると同時に、長期運転における塗料の固着を防止するこ
とができず、これのは（り等による不良塗装の発生を防
止することも困難であった。　　　　　′この実施例の
オーパースグレイ塗料粉体回収システムは構造簡単・小
型・安価な装置であるので、ベルトから着脱自在に構成
し、必要に応じて複数個乃至は色毎に準備することも何
等問題となら゛ないので、この様にすることにより、色
替に極めて容易に短時間で対応でき、且塗料の利用効率
も実実上充分に高（保つことができる。

ブース内に下向きの気流を形成してブース側壁・へのオ
ーパースグレイの耐着を防止すると同時に、ブース排気
へのオーパースグレイの混入率を低くするためＫは、ブ
ース排気吸入を矛２図、矛３図に示した様に、ベルト１
３に接近して互に接近した下向のせまい給気孔を有する
複数のダク）２２を設け、仁れを絶縁物で形成するか、
または高抵抗半導体で形成して静電粉体〃ンと同極性の
電位に保持することＫよって、導電性ベルト１３へのオ
ーパースグレイ塗料粉体の捕集効率を向上させることが
できる場合がある。

上述の吸引装置ｌＯによるオーパースグレイの除去後に
使用される除電装置８は、それを同吸引装置ｌＯの上流
側に設けてベルト１３上の帯電した粉体塗料加を除電す
ると同時に、そのベルト１３の電荷をそのベルト１３よ
り除電することもできる。

発明の効果 本発明はブース底部が絶縁性ベルトコンベヤの下面に接
地板を重合されたもので構成されるので、オーバースプ
レィがその絶縁性ベルトコンベヤ上に電界の作用で確実
に圧着される。又ブース底部及び該接地板から外れた位
置におけるベルトコンベヤ上に粉体塗料の吸引装置を具
備しているので、その位置では粉体塗料が単にベルトコ
ンベヤ上に単に載置された状態であり極めて容易に吸引
することができる。

更に本発明によれば、小型・安価な装置で短時間で確実
に色替のできる粉体塗装ブースを得ることができ、・：
）塗料の利用効率が高く、ガンの塗着効率も高くするこ
とができる。また装置の運転保守の要員やコストも少な
くてすますことができ、粉体塗装の発展に大きな寄与を
なすものである。

【図面の簡単な説明】

矛１図は本発明による粉体塗装ブース全体の斜視図、矛
２図、矛３図は主として矛１図のブース底部の構造詳細
を説明するためのもので、矛２図は矛３図におけるＢ−
Ｂ垂直断面図、矛３図は、１？２図におけるＡ−Ａ水平
断面図である。 ｌ・・・ブース側壁 ２・・・給気ボックス ３・・・給気フィルター ６・・・吸引フード ８・・・静電除去装置 １０・・・回収ホッパー １２・・・ブース排気 １３・・・ベルト １７・・・静電粉体ガン

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　絶縁性ベルトコンベヤーの下面に接地板を重合され
   ているブース底部と、該ブース底部及び該接地板から外
   れた位置におけるベルトコンベヤー上に設けられた粉体
   塗料の吸引装置と、同位置に設けられたブロー式静電除
   去装置と、絶縁物乃至は半導体よりなる側壁と、下向き
   の給気機能をもつ天井とを有することを特徴とする粉体
   塗装ブース。 ２　ブース底部及び接地板から外れた位置に設けられた
   粉体塗料の吸引装置が、前記ブロー式静電除去装置の上
   流側に設けられていることを特徴とする請求項１記載の
   粉体塗装ブース。 ３　ブース底部及び接地板から外れた位置に設けられた
   粉体塗料の吸引装置が、前記ブロー式静電除去装置の下
   流側に設けられていることを特徴とする請求項１記載の
   粉体塗装ブース。 ４　半導体よりなる側壁が、接地に対して所望の電位を
   保持するための電源装置を介して接地されていることを
   特徴とする請求の項１・２・又は３記載の粉体塗装ブー
   ス。