JP3281653B2 - 塗装ブース - Google Patents
塗装ブースInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被塗物を静電噴霧塗装
する作業域を形成する塗装ブースに関する。
する作業域を形成する塗装ブースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すように、塗装ブースに
おいて噴霧塗装の作業域5を形成する側壁14は導電材
である鋼材で形成され、塗装ブース設置状態において、
その側壁14は電気的に接地状態とされていた。
おいて噴霧塗装の作業域5を形成する側壁14は導電材
である鋼材で形成され、塗装ブース設置状態において、
その側壁14は電気的に接地状態とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、静電噴霧塗装
において正極性または負極性に帯電させた噴霧塗料ミス
トのうち被塗物に塗着せずに作業域内で拡散浮遊するも
のを、換気手段による域内換気(一般に、天井部からの
換気用空気の吹き出しと床部からの域内空気の排出)を
もって極力迅速に作業域から排除するものの、電気的に
接地状態にある側壁へ電気的引力により引き寄せられて
付着する浮遊塗料ミストも多く、このため、付着塗料除
去の清掃作業に多くの労力・経費・時間を要する問題が
あり、又、付着塗料が乾燥後に剥離・飛散して被塗物に
再付着することによる塗装品質の低下を招く問題もあっ
た。
において正極性または負極性に帯電させた噴霧塗料ミス
トのうち被塗物に塗着せずに作業域内で拡散浮遊するも
のを、換気手段による域内換気(一般に、天井部からの
換気用空気の吹き出しと床部からの域内空気の排出)を
もって極力迅速に作業域から排除するものの、電気的に
接地状態にある側壁へ電気的引力により引き寄せられて
付着する浮遊塗料ミストも多く、このため、付着塗料除
去の清掃作業に多くの労力・経費・時間を要する問題が
あり、又、付着塗料が乾燥後に剥離・飛散して被塗物に
再付着することによる塗装品質の低下を招く問題もあっ
た。
【0004】これに対し、噴霧帯電塗料と同極性の電圧
を鋼材製の側壁(すなわち、導電性の側壁)に印加する
ことで、電気的斥力をもって帯電塗料ミストの側壁への
付着を防ぐことも考えたが、電圧印加状態にある鋼材製
側壁に域内作業者が触れないようにするなど、作業者の
域内作業に制約が生じて作業が行い辛くなる問題が派生
した。
を鋼材製の側壁(すなわち、導電性の側壁)に印加する
ことで、電気的斥力をもって帯電塗料ミストの側壁への
付着を防ぐことも考えたが、電圧印加状態にある鋼材製
側壁に域内作業者が触れないようにするなど、作業者の
域内作業に制約が生じて作業が行い辛くなる問題が派生
した。
【0005】本発明の目的は、上記実情に鑑みた合理的
な側壁構成により上述問題の解消を図る点にある。
な側壁構成により上述問題の解消を図る点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による塗装ブース
の第1の特徴構成は、換気手段を備える前記作業域の側
壁を構成する側壁構成体を非導電材で形成し、前記側壁
の作業域側の表面部を誘電現象により噴霧帯電塗料と同
極性の帯電状態にする電極を、側壁面方向に分布させた
状態で前記側壁構成体に埋め込んであることにある。
の第1の特徴構成は、換気手段を備える前記作業域の側
壁を構成する側壁構成体を非導電材で形成し、前記側壁
の作業域側の表面部を誘電現象により噴霧帯電塗料と同
極性の帯電状態にする電極を、側壁面方向に分布させた
状態で前記側壁構成体に埋め込んであることにある。
【0007】又、本発明による塗装ブースの第2の特徴
構成は、前記側壁構成体が、それを通して側壁外側から
前記作業域内の作業を監視することが可能な硝子板であ
ることにある。
構成は、前記側壁構成体が、それを通して側壁外側から
前記作業域内の作業を監視することが可能な硝子板であ
ることにある。
【0008】更に、本発明による塗装ブースの第3の特
徴構成は、前記側壁において前記作業域とは反対側の在
人域に臨む側の表面部に、その面方向に分散させた状態
でアース電極を付設してあることにある。
徴構成は、前記側壁において前記作業域とは反対側の在
人域に臨む側の表面部に、その面方向に分散させた状態
でアース電極を付設してあることにある。
【0009】
【作用】つまり、上記の第1特徴構成においては、側壁
の作業域側の表面部を誘電現象により噴霧帯電塗料と同
極性の帯電状態とすることにより、浮遊状態の帯電塗料
ミストが側壁に付着することを電気的斥力(クーロン
力)をもって防ぎ、この浮遊塗料ミストを換気手段によ
る換気をもって効率良く作業域から排出する。
の作業域側の表面部を誘電現象により噴霧帯電塗料と同
極性の帯電状態とすることにより、浮遊状態の帯電塗料
ミストが側壁に付着することを電気的斥力(クーロン
力)をもって防ぎ、この浮遊塗料ミストを換気手段によ
る換気をもって効率良く作業域から排出する。
【0010】そして、側壁の作業域側表面部を帯電状態
とする電極を側壁面方向に分布させた状態とすること
で、上記の電気的斥力によるミスト付着防止を側壁の面
方向においてムラなく確実に達成する。
とする電極を側壁面方向に分布させた状態とすること
で、上記の電気的斥力によるミスト付着防止を側壁の面
方向においてムラなく確実に達成する。
【0011】又、側壁構成体を非導電材で形成して、帯
電用の電極をその非導電材の側壁構成体に埋め込んだ形
態(すなわち、非導電材製の側壁の作業域側表面部が誘
電現象によって帯電状態となる電極埋め込み形態)とし
たことで、仮に作業者が側壁に触れたとしても、導電性
の側壁に電圧を印加する先述の形態において生じる不都
合、すなわち、電極に対する電源部から側壁を通じて作
業者に電流が継続的に流れるといった不都合は回避され
る。
電用の電極をその非導電材の側壁構成体に埋め込んだ形
態(すなわち、非導電材製の側壁の作業域側表面部が誘
電現象によって帯電状態となる電極埋め込み形態)とし
たことで、仮に作業者が側壁に触れたとしても、導電性
の側壁に電圧を印加する先述の形態において生じる不都
合、すなわち、電極に対する電源部から側壁を通じて作
業者に電流が継続的に流れるといった不都合は回避され
る。
【0012】上記の第2特徴構成においては、前記側壁
構成体を硝子板にすることで、硝子板製の側壁を通して
作業域内の塗装作業を側壁外側から監視できるようにす
る。
構成体を硝子板にすることで、硝子板製の側壁を通して
作業域内の塗装作業を側壁外側から監視できるようにす
る。
【0013】そして、この硝子板製の側壁に対する帯電
塗料ミストの付着を前記の第1特徴構成により前述の如
く電気的斥力をもって防ぐことで、その硝子板製の側壁
をそれを通しての作業監視に適した状態に保つ。
塗料ミストの付着を前記の第1特徴構成により前述の如
く電気的斥力をもって防ぐことで、その硝子板製の側壁
をそれを通しての作業監視に適した状態に保つ。
【0014】上記の第3特徴構成においては、側壁の作
業域側表面部を帯電状態として塗料ミスト付着を防止し
ながらも、作業域とは反対側の在人域に臨む側の側壁表
面部は、その表面部で面方向に分布させて付設したアー
ス電極により非帯電状態に保つことができ、これによ
り、在人域の作業者(特に上記第2特徴構成の実施の場
合では側壁外側の監視作業者)が側壁に触れることにお
いて、上記の如く作業者に電流が継続的に流れるといっ
たことはもとより、非導電性側壁の帯電電荷が作業者に
影響を及ぼすことまでも防止できる。
業域側表面部を帯電状態として塗料ミスト付着を防止し
ながらも、作業域とは反対側の在人域に臨む側の側壁表
面部は、その表面部で面方向に分布させて付設したアー
ス電極により非帯電状態に保つことができ、これによ
り、在人域の作業者(特に上記第2特徴構成の実施の場
合では側壁外側の監視作業者)が側壁に触れることにお
いて、上記の如く作業者に電流が継続的に流れるといっ
たことはもとより、非導電性側壁の帯電電荷が作業者に
影響を及ぼすことまでも防止できる。
【0015】
【発明の効果】すなわち、本発明の第1特徴構成によれ
ば、側壁に触れた作業者に電流が流れるといったことを
回避して作業者の作業性を良好に保ちながら、側壁への
塗料ミスト付着を効果的に防止して、清掃作業に必要な
労力・経費・時間を節減するとともに、付着塗料の剥離
・飛散による塗装品質低下を防止し得るに至った。
ば、側壁に触れた作業者に電流が流れるといったことを
回避して作業者の作業性を良好に保ちながら、側壁への
塗料ミスト付着を効果的に防止して、清掃作業に必要な
労力・経費・時間を節減するとともに、付着塗料の剥離
・飛散による塗装品質低下を防止し得るに至った。
【0016】又、本発明の第2特徴構成によれば、硝子
板製の側壁がそれを通しての作業監視に適した状態に保
たれることで、作業域内の作業に対する監視を一層容易
にすることができ、また、監視ミスも減少させることが
できる。
板製の側壁がそれを通しての作業監視に適した状態に保
たれることで、作業域内の作業に対する監視を一層容易
にすることができ、また、監視ミスも減少させることが
できる。
【0017】又、本発明の第3特徴構成によれば、側壁
に対し作業域とは反対側の在人域における作業者の作業
性を、側壁帯電を実施しない場合と同等に電気的影響の
ない良好な状態に保つことができる。
に対し作業域とは反対側の在人域における作業者の作業
性を、側壁帯電を実施しない場合と同等に電気的影響の
ない良好な状態に保つことができる。
【0018】なお、本発明の実施において、機体本体か
ら連設した腕部に静電噴霧塗装用の塗装ガンを付設した
塗装機を、前記側壁に対し前記腕部を貫通させて前記機
体本体を前記作業域の外部に位置させる状態に配置する
構成にすれば、塗装機の機体本体に対する塗料ミスト付
着をも回避できることで、清掃作業に必要な労力・経費
・時間を一層大きく節減でき、しかも、塗装機機体本体
の配備スペースを作業域内に見込む必要がなくなること
で作業域容積を縮小できて、作業域換気のための装置設
備を初め作業域の温湿度調整のための装置設備や排気処
理のための装置設備を小型化し得るとともに、その必要
コストも節減できる。
ら連設した腕部に静電噴霧塗装用の塗装ガンを付設した
塗装機を、前記側壁に対し前記腕部を貫通させて前記機
体本体を前記作業域の外部に位置させる状態に配置する
構成にすれば、塗装機の機体本体に対する塗料ミスト付
着をも回避できることで、清掃作業に必要な労力・経費
・時間を一層大きく節減でき、しかも、塗装機機体本体
の配備スペースを作業域内に見込む必要がなくなること
で作業域容積を縮小できて、作業域換気のための装置設
備を初め作業域の温湿度調整のための装置設備や排気処
理のための装置設備を小型化し得るとともに、その必要
コストも節減できる。
【0019】
【実施例】次に実施例を説明する。図1及び図2は、搬
送装置1により搬送される被塗物2を、塗装ガン3を備
える塗装機4により内部の作業域5において静電噴霧塗
装する塗装ブースを示し、作業域5の天井部は、その全
面にわたって換気用空気Asを作業域5へ均一に吹き出
す天井吹出口6とし、又、作業域5の床部は域内空気の
下方への排気を許す格子床7とし、この換気構成によ
り、域内に浮遊する余剰の塗料ミストを速やかに域外へ
排除する。
送装置1により搬送される被塗物2を、塗装ガン3を備
える塗装機4により内部の作業域5において静電噴霧塗
装する塗装ブースを示し、作業域5の天井部は、その全
面にわたって換気用空気Asを作業域5へ均一に吹き出
す天井吹出口6とし、又、作業域5の床部は域内空気の
下方への排気を許す格子床7とし、この換気構成によ
り、域内に浮遊する余剰の塗料ミストを速やかに域外へ
排除する。
【0020】作業域5へは、外気Aoを空調機8により
温湿度調整したものを換気用空気Asとして供給し、こ
の温湿度調整により作業域5を塗装に適した温湿度状態
に保つ。
温湿度調整したものを換気用空気Asとして供給し、こ
の温湿度調整により作業域5を塗装に適した温湿度状態
に保つ。
【0021】格子床7の下方には、洗浄水パン9におけ
る流下洗浄水wとの合流状態で域内からの排気空気Ae
を絞り流路に対し高速通過させることにより、その通過
過程で排気空気Ae中の含有塗料ミストを洗浄水wに捕
捉させ、これにより、排気空気Aeから塗料ミストを分
離除去する洗浄装置10を設けてある。
る流下洗浄水wとの合流状態で域内からの排気空気Ae
を絞り流路に対し高速通過させることにより、その通過
過程で排気空気Ae中の含有塗料ミストを洗浄水wに捕
捉させ、これにより、排気空気Aeから塗料ミストを分
離除去する洗浄装置10を設けてある。
【0022】又、洗浄装置10において塗料ミストを除
去した排気空気Aeは、排気処理装置11により塗料溶
剤(蒸気)等の残存汚染物を除去した上で系外に排出す
る。
去した排気空気Aeは、排気処理装置11により塗料溶
剤(蒸気)等の残存汚染物を除去した上で系外に排出す
る。
【0023】12は作業域5へ換気用空気Asを送給す
る給気ファン、13は作業域5から格子床7・洗浄装置
10を介して域内空気Aeを吸引排気する排気ファンで
ある。
る給気ファン、13は作業域5から格子床7・洗浄装置
10を介して域内空気Aeを吸引排気する排気ファンで
ある。
【0024】塗装機4としては、図1に示すように、被
塗物位置の両側方に立設した機体本体4aどうしにわた
らせて、腕部としての昇降フレーム4bを昇降操作自在
に架設し、そして、その昇降フレーム4bに塗装ガン3
を付設した被塗物上面及び前後面塗装用の塗装機4X
や、図3に示すように、被塗物位置の両側方に立設した
機体本体4cの夫々から腕部としての横向きフレーム4
dを片持ち状態で昇降操作自在に連設して、それら横向
きフレーム4dに塗装ガン3を付設した被塗物側面塗装
用の塗装機4Y等を、被塗物搬送方向に並べて配備して
ある。
塗物位置の両側方に立設した機体本体4aどうしにわた
らせて、腕部としての昇降フレーム4bを昇降操作自在
に架設し、そして、その昇降フレーム4bに塗装ガン3
を付設した被塗物上面及び前後面塗装用の塗装機4X
や、図3に示すように、被塗物位置の両側方に立設した
機体本体4cの夫々から腕部としての横向きフレーム4
dを片持ち状態で昇降操作自在に連設して、それら横向
きフレーム4dに塗装ガン3を付設した被塗物側面塗装
用の塗装機4Y等を、被塗物搬送方向に並べて配備して
ある。
【0025】作業域5の両側壁14は夫々、塗装機4
(4X,4Y)の機体本体4a,4cと作業域5内にお
ける被塗物位置との間に配置して、各塗装機4の機体本
体4a,4cは作業域5の外部に位置させてあり、各塗
装機4の腕部としての昇降フレーム4bや横向きフレー
ム4dは側壁14に対し貫通させてある。
(4X,4Y)の機体本体4a,4cと作業域5内にお
ける被塗物位置との間に配置して、各塗装機4の機体本
体4a,4cは作業域5の外部に位置させてあり、各塗
装機4の腕部としての昇降フレーム4bや横向きフレー
ム4dは側壁14に対し貫通させてある。
【0026】尚、側壁14において昇降フレーム4bや
横向きフレーム4dを貫通させる貫通孔には、昇降フレ
ーム4bや横向きフレーム4dの動作を許しながら隙間
部分を閉塞するゴム片利用等の適当構成のシール手段を
施してある。
横向きフレーム4dを貫通させる貫通孔には、昇降フレ
ーム4bや横向きフレーム4dの動作を許しながら隙間
部分を閉塞するゴム片利用等の適当構成のシール手段を
施してある。
【0027】つまり、塗装機4の機体本体4a,4cを
作業域5の外部に配置することで、塗装機4の機体本体
4a,4cに対する塗料ミスト付着を回避し、又、作業
域5において塗装機4の機体本体4a,4cに対する配
備スペースの確保を不要にして必要作業域容積を縮小す
ることで、必要換気風量の節減、ひいては、換気のため
の装置設備を初め域内温湿度調整のための装置設備や排
気浄化処理のための装置設備についての必要設備スペー
ス・必要コストの節減を図ってある。
作業域5の外部に配置することで、塗装機4の機体本体
4a,4cに対する塗料ミスト付着を回避し、又、作業
域5において塗装機4の機体本体4a,4cに対する配
備スペースの確保を不要にして必要作業域容積を縮小す
ることで、必要換気風量の節減、ひいては、換気のため
の装置設備を初め域内温湿度調整のための装置設備や排
気浄化処理のための装置設備についての必要設備スペー
ス・必要コストの節減を図ってある。
【0028】側壁14は硝子板で形成し、その硝子板
(すなわち、非導電材製の側壁構成体)には図4に示す
ように硝子板のほぼ全面(すなわち側壁14のほぼ全
面)にわたらせて金網15を埋め込んであり、そして、
この塗装ブースには、側壁14としての硝子板中の金網
15に対し塗装ガン3による噴霧塗料と同極性の電圧を
印加(図では負電圧の印加を示す)する電源装置16を
付帯装備してある。
(すなわち、非導電材製の側壁構成体)には図4に示す
ように硝子板のほぼ全面(すなわち側壁14のほぼ全
面)にわたらせて金網15を埋め込んであり、そして、
この塗装ブースには、側壁14としての硝子板中の金網
15に対し塗装ガン3による噴霧塗料と同極性の電圧を
印加(図では負電圧の印加を示す)する電源装置16を
付帯装備してある。
【0029】つまり、上記の如く硝子板製の側壁14に
埋め込んだ金網15(すなわち、図4,図5に示す如く
側壁14の作業域5側の表面から隔離させてその硝子板
製の側壁14の内部に配置した金網)に対し噴霧塗料と
同極性の電圧を印加することにより、図5に模式的に示
すように、誘電現象をもって硝子板製側壁14の作業域
5側の表面部(電極としての金網15が不存の側壁表面
部)を噴霧塗料と同極性の帯電状態とし、これにより、
浮遊帯電塗料ミストmの側壁14への接近を、側壁14
の帯電表面部と帯電塗料ミストmの間で斥力として生じ
るクローン力により阻止して、側壁14への塗料ミスト
付着を防止するようにしてある。
埋め込んだ金網15(すなわち、図4,図5に示す如く
側壁14の作業域5側の表面から隔離させてその硝子板
製の側壁14の内部に配置した金網)に対し噴霧塗料と
同極性の電圧を印加することにより、図5に模式的に示
すように、誘電現象をもって硝子板製側壁14の作業域
5側の表面部(電極としての金網15が不存の側壁表面
部)を噴霧塗料と同極性の帯電状態とし、これにより、
浮遊帯電塗料ミストmの側壁14への接近を、側壁14
の帯電表面部と帯電塗料ミストmの間で斥力として生じ
るクローン力により阻止して、側壁14への塗料ミスト
付着を防止するようにしてある。
【0030】図中17は、金網埋め込み硝子板の製作
上、金網15を形成する金属線の切断端が側壁としての
硝子板14の周縁で露出することに対し、ブース他部と
側壁周縁部(具体的には金属線露出部)との間の電気絶
縁を図る絶縁体である。
上、金網15を形成する金属線の切断端が側壁としての
硝子板14の周縁で露出することに対し、ブース他部と
側壁周縁部(具体的には金属線露出部)との間の電気絶
縁を図る絶縁体である。
【0031】側壁14の外側は、硝子板製側壁14を通
して作業域5内の塗装作業を監視したり、又、塗装機4
に対するメンテナンス作業を行うための在人域18とす
るのに対し、側壁としての硝子板14における作業域5
とは反対側の表面、すなわち、上記の外側在人域18に
臨む表面には、その全面に分布させてアース電極線19
を貼設してあり、これにより、硝子板製側壁14の内側
表面部は前述の如く塗料ミストの付着防止のために帯電
状態としながらも、外側在人域18に臨む外側表面部は
アースされた無帯電状態(ないし、それに近い状態)に
保って、外側在人域18の作業者が側壁帯電の影響を受
けることがないようにしてある。
して作業域5内の塗装作業を監視したり、又、塗装機4
に対するメンテナンス作業を行うための在人域18とす
るのに対し、側壁としての硝子板14における作業域5
とは反対側の表面、すなわち、上記の外側在人域18に
臨む表面には、その全面に分布させてアース電極線19
を貼設してあり、これにより、硝子板製側壁14の内側
表面部は前述の如く塗料ミストの付着防止のために帯電
状態としながらも、外側在人域18に臨む外側表面部は
アースされた無帯電状態(ないし、それに近い状態)に
保って、外側在人域18の作業者が側壁帯電の影響を受
けることがないようにしてある。
【0032】この実施例のように側壁14を硝子製とし
た場合は、僅かに付着する塗料等によって長期間に壁面
が汚れた場合でもシンナー等で汚れを除去することがで
きるから清掃が一層容易である。
た場合は、僅かに付着する塗料等によって長期間に壁面
が汚れた場合でもシンナー等で汚れを除去することがで
きるから清掃が一層容易である。
【0033】〔別実施例〕 次に別実施例を列記する。
【0034】側壁面方向に分布させた状態で非導電材製
の側壁構成体に埋め込む電極15は金網に限定されるも
のではなく、例えば、電極線を蛇行状に配置して側壁構
成体に埋め込んだり、複数の電極線を平行に配置して側
壁構成体に埋め込んだり、あるいは又、膜状や板状の電
極を側壁面方向に張設する状態で側壁構成体に埋め込 む
などの電極構成を採用してもよい。
の側壁構成体に埋め込む電極15は金網に限定されるも
のではなく、例えば、電極線を蛇行状に配置して側壁構
成体に埋め込んだり、複数の電極線を平行に配置して側
壁構成体に埋め込んだり、あるいは又、膜状や板状の電
極を側壁面方向に張設する状態で側壁構成体に埋め込 む
などの電極構成を採用してもよい。
【0035】非導電材製の側壁構成体に電極15を埋め
込むにあたっては、二枚の非導電材の間に電極15を挟
み込む形態、あるいは、非導電材製の側壁構成体を成形
する際に電極15を側壁構成体中に埋没させる形態等を
採用できる。
込むにあたっては、二枚の非導電材の間に電極15を挟
み込む形態、あるいは、非導電材製の側壁構成体を成形
する際に電極15を側壁構成体中に埋没させる形態等を
採用できる。
【0036】又、図6に示すように、非導電材製の側壁
構成体を硝子板14で形成する場合等において、その側
壁構成体の周縁部は電極不存域とし、これにより、側壁
構成体の内部電極15とブース他部との間の電気絶縁を
図る絶縁体17の介装を不要にしてもよい。
構成体を硝子板14で形成する場合等において、その側
壁構成体の周縁部は電極不存域とし、これにより、側壁
構成体の内部電極15とブース他部との間の電気絶縁を
図る絶縁体17の介装を不要にしてもよい。
【0037】電極15を埋め込む非導電材製の側壁構成
体には、その具体的材質として硝子を初め、非導電材性
の種々の材質を採用できる。
体には、その具体的材質として硝子を初め、非導電材性
の種々の材質を採用できる。
【0038】電極15を埋め込んだ非導電材製側壁構成
体の表面に種々の表面材を付設してもよく、又、この表
面材として絶縁状態の導電材を採用してもよい。
体の表面に種々の表面材を付設してもよく、又、この表
面材として絶縁状態の導電材を採用してもよい。
【0039】塗装機4の機体本体4a,4cを作業域5
の外部に配置するに代えて、両側壁14間の作業域5内
部に配置する形態を採用してもよい。
の外部に配置するに代えて、両側壁14間の作業域5内
部に配置する形態を採用してもよい。
【0040】被塗物2は前述の実施例で示した自動車ボ
ディーに限定されるものではない。
ディーに限定されるものではない。
【0041】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】塗装ブースの断面図
【図2】塗装ブースの平面視断面図
【図3】他の塗装機を示す別箇所の断面図
【図4】側壁の斜視図
【図5】塗料ミストの付着防止形態を示す模式図
【図6】別実施例を示す側壁の斜視図
【図7】従来例を示す塗装ブースの断面図
2 被塗物 5 作業域 6 換気手段 7 換気手段 12 換気手段 13 換気手段 14 側壁 15 電極 18 在人域 19 アース電極
Claims (3)
- 【請求項1】 被塗物(2)を静電噴霧塗装する作業域
(5)を形成する塗装ブースであって、 換気手段(6,7,12,13)を備える前記作業域
(5)の側壁(14)を構成する側壁構成体を非導電材
で形成し、 前記側壁(14)の作業域側の表面部を誘電現象により
噴霧帯電塗料と同極性の帯電状態にする電極(15)
を、側壁面方向に分布させた状態で前記側壁構成体に埋
め込んである塗装ブース。 - 【請求項2】 前記側壁構成体が、それを通して側壁外
側から前記作業域(5)内の作業を監視することが可能
な硝子板(14)である請求項1記載の塗装ブース。 - 【請求項3】 前記側壁(14)において前記作業域
(5)とは反対側の在人域(18)に臨む側の表面部
に、その面方向に分散させた状態でアース電極(19)
を付設してある請求項1又は2記載の塗装ブース。
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JP28118492A JP3281653B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 塗装ブース |
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JP28118492A Expired - Fee Related JP3281653B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 塗装ブース |
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