JPH11179230A - 湿式電気集塵器に於ける集塵電極面の水膜形成装置 - Google Patents
湿式電気集塵器に於ける集塵電極面の水膜形成装置Info
- Publication number
- JPH11179230A JPH11179230A JP36541197A JP36541197A JPH11179230A JP H11179230 A JPH11179230 A JP H11179230A JP 36541197 A JP36541197 A JP 36541197A JP 36541197 A JP36541197 A JP 36541197A JP H11179230 A JPH11179230 A JP H11179230A
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- dust collecting
- dust collection
- electrode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水膜形成時の水の跳ね返りを抑え電極への高
電圧の印加を可能にすること。 【解決手段】 集塵電極1間とノズル4の間に傾斜を付
けてスプレーガイド10を設ける。ノズルから噴霧スプ
レーされた水滴はスプレーガイドの面に添って流れ、ま
た集塵電極固定金具2や集塵電極1に当った水滴はスプ
レーガイドの面に跳ね返り、面に添って流れる。集塵電
極1の面に形成される水膜によって火花の発生を抑え放
電電極3に直流高電圧の印加を可能にする。
電圧の印加を可能にすること。 【解決手段】 集塵電極1間とノズル4の間に傾斜を付
けてスプレーガイド10を設ける。ノズルから噴霧スプ
レーされた水滴はスプレーガイドの面に添って流れ、ま
た集塵電極固定金具2や集塵電極1に当った水滴はスプ
レーガイドの面に跳ね返り、面に添って流れる。集塵電
極1の面に形成される水膜によって火花の発生を抑え放
電電極3に直流高電圧の印加を可能にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は湿式電気集塵器の集
塵電極面に水膜を形成する装置に係り、特に、直流高電
圧の印加を可能にしかつバイパスフローを抑えて集塵性
能を向上させる水膜形成装置に関する。
塵電極面に水膜を形成する装置に係り、特に、直流高電
圧の印加を可能にしかつバイパスフローを抑えて集塵性
能を向上させる水膜形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の湿式電気集塵器の構成を図4に示
す。集塵電極面1は集塵電極固定金具2により垂直に固
定されている。集塵電極1間は集塵空間を有し、中央に
放電電極3を設けられている。上方にはノズル4が取付
けられており、噴霧スプレーで集塵電極1面に水膜を形
成しながら下方に流れる構造になっている。
す。集塵電極面1は集塵電極固定金具2により垂直に固
定されている。集塵電極1間は集塵空間を有し、中央に
放電電極3を設けられている。上方にはノズル4が取付
けられており、噴霧スプレーで集塵電極1面に水膜を形
成しながら下方に流れる構造になっている。
【0003】放電電極3に負の直流高電圧を印加すると
集塵空間を通って放電電極3から集塵電極1(正の接地
極)に向かって負イオン電流が流れる、いわゆるコロナ
放電が始まる。集塵空間に導入された処理ガスに含まれ
たダスト及びミスト(粒子)はコロナ放電による負イオ
ンにより荷電され、電界により集塵電極1面に吸引され
る。その粒子は水膜と共に下方に流し去られる。集塵電
極面に水膜を形成する方法として、例えば、特開昭53
−10179号公報には散水管を半弧状の蓋体ガイドで
覆い、散水管よりの散水を蓋体ガイドに添って流し集塵
電極面上に誘導して水膜を形成する技術が提案されてい
る。
集塵空間を通って放電電極3から集塵電極1(正の接地
極)に向かって負イオン電流が流れる、いわゆるコロナ
放電が始まる。集塵空間に導入された処理ガスに含まれ
たダスト及びミスト(粒子)はコロナ放電による負イオ
ンにより荷電され、電界により集塵電極1面に吸引され
る。その粒子は水膜と共に下方に流し去られる。集塵電
極面に水膜を形成する方法として、例えば、特開昭53
−10179号公報には散水管を半弧状の蓋体ガイドで
覆い、散水管よりの散水を蓋体ガイドに添って流し集塵
電極面上に誘導して水膜を形成する技術が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
湿式電気集塵器は噴霧スプレーによる集塵電極1の面に
水膜を形成する場合、噴霧スプレーの水滴の跳ね返り水
がひも状に放電電極に吸引され、火花の発生が頻発する
ため、十分な直流高電圧が印加できない。また散水管を
ガイトで覆い、その内面に添って散水を流して集塵電極
面に誘導する水膜形成方式は各集塵電極毎にその電極の
近い位置に設ける為、バイパスフローを十分抑えること
ができないという問題がった。本発明の目的は上記従来
の問題を解消し、水膜形成時の水の跳ね返りを抑え電極
への高電圧の印加を可能にした湿式電気集塵器に於ける
集塵電極面の水膜形成装置を提供することにある。
湿式電気集塵器は噴霧スプレーによる集塵電極1の面に
水膜を形成する場合、噴霧スプレーの水滴の跳ね返り水
がひも状に放電電極に吸引され、火花の発生が頻発する
ため、十分な直流高電圧が印加できない。また散水管を
ガイトで覆い、その内面に添って散水を流して集塵電極
面に誘導する水膜形成方式は各集塵電極毎にその電極の
近い位置に設ける為、バイパスフローを十分抑えること
ができないという問題がった。本発明の目的は上記従来
の問題を解消し、水膜形成時の水の跳ね返りを抑え電極
への高電圧の印加を可能にした湿式電気集塵器に於ける
集塵電極面の水膜形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は複数の集塵電極と放電電極により
集塵空間を形成し、両電極の上方に配置された噴霧スプ
レーにより集塵電極面の洗浄を行う湿式電気集塵器であ
って、集塵電極間でかつ噴霧スプレーとの間に噴霧によ
る水滴を集塵電極面に誘導するスプレーガイドを配置し
た構成にある。
め、請求項1の発明は複数の集塵電極と放電電極により
集塵空間を形成し、両電極の上方に配置された噴霧スプ
レーにより集塵電極面の洗浄を行う湿式電気集塵器であ
って、集塵電極間でかつ噴霧スプレーとの間に噴霧によ
る水滴を集塵電極面に誘導するスプレーガイドを配置し
た構成にある。
【0006】
【作用】上記の構成によりノズルから噴霧された水滴は
角度を付けたスプレーガイドに添うように流れる為、水
滴の跳ね返りを抑え火花の発生を抑えることにより高電
圧の印加が可能となる。本発明によれば、スプレーガイ
ドを取付けたことにより水膜が均一になり、噴霧スプレ
ーの水滴の跳ね返りや火花の発生が抑えられので、転居
区への直流高電圧の印加が可能となり性能を向上させる
ことができる。またバイパスフローを防ぎ集塵性能を向
上させることができる。
角度を付けたスプレーガイドに添うように流れる為、水
滴の跳ね返りを抑え火花の発生を抑えることにより高電
圧の印加が可能となる。本発明によれば、スプレーガイ
ドを取付けたことにより水膜が均一になり、噴霧スプレ
ーの水滴の跳ね返りや火花の発生が抑えられので、転居
区への直流高電圧の印加が可能となり性能を向上させる
ことができる。またバイパスフローを防ぎ集塵性能を向
上させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の実施例に係る湿式電気
集塵器を示す。放電電極3は碍子室5内の支持碍子6よ
り垂直に吊り下げて配置されている。集塵電極1は放電
電極3の両側に一定間隔に配置され、集塵空間を形成し
ている。この集塵空間には処理ガスに含んだダスト及び
ミスト(粒子)が図中矢印方向から導入される。そし
て、支持碍子6を介して放電電極3に直流高電圧が印加
される。
ながら説明する。図1は本発明の実施例に係る湿式電気
集塵器を示す。放電電極3は碍子室5内の支持碍子6よ
り垂直に吊り下げて配置されている。集塵電極1は放電
電極3の両側に一定間隔に配置され、集塵空間を形成し
ている。この集塵空間には処理ガスに含んだダスト及び
ミスト(粒子)が図中矢印方向から導入される。そし
て、支持碍子6を介して放電電極3に直流高電圧が印加
される。
【0008】スプレーガイド10はノズル4と集塵電極
1の間に配置されている。ノズル4から噴霧スプレーさ
れた水滴はスプレーガイド10の面に添って流れ、集塵
電極1の面に水膜を形成しながら下方に流れ、ホッパー
7に落下し排出装置8により排出される。図2に示すス
プレーガイド10は集塵電極1間とノズル4の間に傾斜
を付けて設けられており、スプレーガイド10の先端と
集塵電極1の間隔は数mmから数十mmにしてある。ノズル
4から噴霧スプレーされた水滴はスプレーガイド10の
面に添って流れ、また集塵電極固定金具2や集塵電極1
に当った水滴はスプレーガイド10の面に跳ね返り、面
に添って流れることにより、集塵電極1の面に水膜が形
成される。この水膜にって放電電極3に直流高電圧の印
加を可能にする。
1の間に配置されている。ノズル4から噴霧スプレーさ
れた水滴はスプレーガイド10の面に添って流れ、集塵
電極1の面に水膜を形成しながら下方に流れ、ホッパー
7に落下し排出装置8により排出される。図2に示すス
プレーガイド10は集塵電極1間とノズル4の間に傾斜
を付けて設けられており、スプレーガイド10の先端と
集塵電極1の間隔は数mmから数十mmにしてある。ノズル
4から噴霧スプレーされた水滴はスプレーガイド10の
面に添って流れ、また集塵電極固定金具2や集塵電極1
に当った水滴はスプレーガイド10の面に跳ね返り、面
に添って流れることにより、集塵電極1の面に水膜が形
成される。この水膜にって放電電極3に直流高電圧の印
加を可能にする。
【0009】図3に本発明の変形例を示す。本例のスプ
レーガイドは湾曲形状に形成された構造を特徴としてい
る。スプレーガイド以外の構成については前述の実施例
と同じである。このような構造を採用することにより、
スプレーガイド10と放電電極3の極間の距離が20%
程度大きくでき、それによってスパーク電圧が高くなり
スパーク放電を減らすことができる為、更に高電圧の印
加が可能となり性能の向上が図られる。
レーガイドは湾曲形状に形成された構造を特徴としてい
る。スプレーガイド以外の構成については前述の実施例
と同じである。このような構造を採用することにより、
スプレーガイド10と放電電極3の極間の距離が20%
程度大きくでき、それによってスパーク電圧が高くなり
スパーク放電を減らすことができる為、更に高電圧の印
加が可能となり性能の向上が図られる。
【図1】 本発明の水膜形成装置を備えた湿式電気集塵
器の構成図である。
器の構成図である。
【図2】 スプレーガイドの配置図である。
【図3】 スプレーガイドの変形例を示す配置図であ
る。
る。
【図4】 従来の噴霧スプレーの説明図である。
【符号の説明】 1…集塵電極、2…集塵電極固定金具、3…放電電極、
4…ノズル、5…碍子室、6支持碍子、7…ホッパー、
8…排水装置、10…スプレーガイド
4…ノズル、5…碍子室、6支持碍子、7…ホッパー、
8…排水装置、10…スプレーガイド
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の集塵電極と放電電極により集塵空
間を形成し、前記両電極の上方に配置された噴霧スプレ
ーにより集塵電極面の洗浄を行う湿式電気集塵器であっ
て、前記集塵電極間でかつ噴霧スプレーとの間に噴霧に
よる水滴を集塵電極面に誘導するスプレーガイドを配置
したことを特徴とする集塵電極面の水膜形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36541197A JPH11179230A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 湿式電気集塵器に於ける集塵電極面の水膜形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36541197A JPH11179230A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 湿式電気集塵器に於ける集塵電極面の水膜形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11179230A true JPH11179230A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18484187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36541197A Pending JPH11179230A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 湿式電気集塵器に於ける集塵電極面の水膜形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11179230A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009131795A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Daikin Ind Ltd | 湿式電気集塵機 |
KR100955466B1 (ko) * | 2008-01-22 | 2010-04-29 | 주식회사 글로벌스탠다드테크놀로지 | 누수방식의 전기집진기 |
JP2013052337A (ja) * | 2011-09-02 | 2013-03-21 | Tec Project Services Corp | 湿式電気集塵機及び、集塵極板の荷電時洗浄方法 |
CN103386364A (zh) * | 2013-07-19 | 2013-11-13 | 南京通用电气装备有限公司 | 一种渗透式金属丝网集尘极及其湿式电除尘器 |
CN105521871A (zh) * | 2016-01-20 | 2016-04-27 | 无锡市东邦环保科技有限公司 | 一种湿式静电除尘器水膜形成装置 |
CN105536998A (zh) * | 2016-01-20 | 2016-05-04 | 无锡市东邦环保工程有限公司 | 一种卧式湿式静电除尘器水膜形成装置 |
KR20170000941A (ko) * | 2015-06-25 | 2017-01-04 | 한국기계연구원 | 집진판 세정 장치 및 이를 구비한 습식 전기집진기 |
-
1997
- 1997-12-18 JP JP36541197A patent/JPH11179230A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009131795A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Daikin Ind Ltd | 湿式電気集塵機 |
KR100955466B1 (ko) * | 2008-01-22 | 2010-04-29 | 주식회사 글로벌스탠다드테크놀로지 | 누수방식의 전기집진기 |
JP2013052337A (ja) * | 2011-09-02 | 2013-03-21 | Tec Project Services Corp | 湿式電気集塵機及び、集塵極板の荷電時洗浄方法 |
CN103386364A (zh) * | 2013-07-19 | 2013-11-13 | 南京通用电气装备有限公司 | 一种渗透式金属丝网集尘极及其湿式电除尘器 |
KR20170000941A (ko) * | 2015-06-25 | 2017-01-04 | 한국기계연구원 | 집진판 세정 장치 및 이를 구비한 습식 전기집진기 |
CN105521871A (zh) * | 2016-01-20 | 2016-04-27 | 无锡市东邦环保科技有限公司 | 一种湿式静电除尘器水膜形成装置 |
CN105536998A (zh) * | 2016-01-20 | 2016-05-04 | 无锡市东邦环保工程有限公司 | 一种卧式湿式静电除尘器水膜形成装置 |
CN105536998B (zh) * | 2016-01-20 | 2017-08-29 | 无锡市东邦环保工程有限公司 | 一种卧式湿式静电除尘器水膜形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040803 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041207 |