JPH01182946A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は光学的情報記録再生装置に関し、更に詳しくは
磁性膜を有する記録媒体のこの磁性膜に磁化の向きを情
報単位として記録し、且つこの情報の記録及び消去時に
は補助磁界の印加の下に光ビームを照射し更に情報の再
生時は光ビームを照射し変調された反射光または透過光
を検出する光学的情報記録再生装置に関する。

〔従来の技術〕

上記の様な光学的情報記録再生装置の一例として一般に
光磁気ディスク装置と呼ばれている物があり、この装置
においては記録媒体として非磁性体からなる基板上に強
磁性体材料の薄膜を形成した円盤（ディスク）が用いら
れ、情報記録ビット列は同心又は渦巻状に形成される。

記録の際は予め記録媒体上の磁性膜は垂直方向に向きを
そろえて磁化されている。この磁性膜に対し外部補助磁
界（バイアス磁界）を作用させておきレーザ光源、結像
レンズ等から構成される記録部から情報に応じて変調さ
れた光ビームをこの磁性膜に照射する。光ビームが照射
された部分は、光エネルギーにより昇温し温度がキュー
リー点温度に達すると磁化方向が無秩序となる０次に記
録媒体の移動に伴い光ビームの位置が他の部分に移動す
ると温度が低下し、外部補助磁界によって磁化方向を周
囲と逆にして再び磁化される。こうして情報は磁性膜に
磁化の反転として記録され、信号列が形成される。いっ
ぽう、再生の際には再生部の半導体レーザ等から発振し
偏光子で偏向された光ビームが、磁性膜に形成された記
録ビット列に照射され、磁気カー（Ｋｅｒｒ）効果によ
って照射部分の磁化方向に従って旋光された光として反
射される。この反射光を再生部のビームスプリッタ−等
で入射光と区別し検光子を通して受光素子に導き、偏光
方向から磁化方向を検出することによって情報を再生す
る。

情報を消去する場合には、記録媒体を回転させ記録ビッ
ト列上をトラッキングしながら光ビームを記録ビット部
分に照射し、この部分の温度を一旦キューリー点温度ま
で上げ、記録媒体の記録ビット以外の部分の磁化方向と
同じ方向の外部補助磁界をかけながら冷却することによ
って消去を行い、再記録にそなえる。

以上のように、光磁気ディスク装置においては情報記録
時と情報消去時とで外部補助磁界の方向を逆向きにする
必要がある。また、光磁気ディスク装置においては、情
報消去時には記録ビット列をトラッキングしながら消去
を行う必要があり、このトラッキングは必ずしも完全に
正確になされるとは限らないので、記録ビットの消去を
完全に行う為に情報消去時には情報記録時よりも大きな
外部補助磁界が用いられるのが一般的である。

さらに、光磁気ディスク装置において使用されるディス
クの磁性膜の保持力の大きさはディスクごとに、或は各
ディスクについても経時的に変化することがあり、した
がフて情報記録時及び情報再生時における必要充分な外
部補助磁界の大きさは種々変化する。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、以上のような光磁気ディスク装置においては
、外部補助磁界発生手段として、電磁石−又は永久磁石
単体で用いられる。

電磁石を用いる場合には、コイルに流す電流の制御によ
り磁界の大きさ及び方向を適時設定出来るという利点が
ある反面、発熱の為コイルに流す電流の強度には制限が
あり、このため情報消去に必要な充分な強さの磁界を得
るのが困難であり、この為電磁石が大きくなってしまう
という問題点がある。

一方、永久磁石を用いる場合には、従来両端部にＮ極、
Ｓ極を有し且つかく端部に平坦な端面を有す棒状の永久
磁石が用いられている。しかるに、この様な形状の永久
磁石の場合には、情報記録時及び情報再生時においてデ
ィスク上で所定の方向及び強さの磁界が得られるように
磁石を反転させる機構が必要であることにくわえて、さ
らに情報再生時においてディスク上で実質上記録情報に
影響を与える大きさの磁界が存在しないようにする為、
及び情報記録及び再生時にディスク磁性膜の保持力に対
して必要十分な大きさの外部補助磁界を生ゼしぬる為に
は磁石をディスクに対して近接させたり遠ざけたりする
機構が必要であり、磁石の駆動機構が複雑となり、した
がって迅速な動作を行うことが困難で有りかつ装置の小
型化に限度があるという問題点がある。

（問題を解決する為の手段） 本発明によれば、上記の従来技術の問題点を解消する為
に、小型の電磁石と永久磁石をユニット化してユニット
全体を移動させることにより小型で消費電力の少ない光
学的情報記録再生装置が提供される。

〔実施例〕

以下、図面を参照しながら本発明を具体的実施例を説明
する。

第１図は本発明装置の外部補助磁界発生手段のバイアス
磁界ユニットの断面図である。Ｔ型もしくは複数の部品
でＴ型に構成された継鉄１ａの断面方向にはコイル１ｂ
が巻かれている。永久磁石ＩＣ及び１ｄはそれぞれ磁界
の極性を逆向きに継鉄１ａの両端部つまりコイル１ｂの
外側に配置固定されている。第２図は本実施例のバイア
ス磁界ユニット１の記録媒体位置での外部補助磁界の強
さを示すグラフである。実線で示されたグラフはコイル
１ｂに電流を流さない状態での永久磁石ＩＣ及び１ｄに
よる磁界の大きさを示すものである。

破線で示されたグラフは継鉄１ａに巻かれたコイル１ｂ
に電流を流し、情報記録消去を行う際に発生した磁界の
大きさを表した状態であり、１点鎖線で示すグラフでわ
かる様に、前記通電状態のコイル１ｂの発生磁界と永久
磁石ＩＣの発生磁界が合成され、記録媒体位置での磁界
の大きさは継鉄１ａの中央部より永久磁石ＩＣまでの間
は一様の大きさになっている。２点鎖線で示されたグラ
フは継鉄１ａに巻かれたコイル１ｂに電流を流し、情報
記録を行う際に発生した磁界の大きさを表した状態であ
り、３点鎖線で示すグラフでわかる様に、前記通電状態
のコイル１ｂの発生磁界と永久磁石１ｄの発生磁界が合
成され、記録媒体位置での磁界の大きさは継鉄１ａの中
央部より永久磁石１ｄまでの間は一様の大きさになって
いる。なお、本発明では永久磁石１ｄを情報記録用に設
定しているので、永久磁石ＩＣよりも断面方向の長さが
短くしである。したがって、記録媒体位置での磁界の大
きさが記録消去時より小さくなるようにしている。

第３図は本発明装置の外部補助磁界発生手段の近辺を示
す概念斜視図であり、第４図以降はその１−１概略断面
図である。

図において、記録媒体２はディスクであり、２ａはその
記録部であり、２ｂは中心穴である。

ディスク２は情報の記録時、再生時及び消去時には中心
穴２ｂを中心として矢印Ａの方向に回転している。ディ
スク２の上方には外部補助磁界発生手段としてバイアス
磁界ユニット１がディスク２と所定の距離を保って配置
されている。

バイアス磁界ユニット１の構成は第１図で説明した様に
継鉄１ａの中心部にコイル１ｂが配置され、その両端に
それぞれ板状の形状をした永久磁石１ｃ及び１ｄが配置
されそれぞれの取付面の磁気極性を反対方向になるよう
に取り付けられている。また、バイアス磁界ユニット１
の外側つまりディスク２の外形側にラック３が配置され
ている。ギヤ４が打ち込まれモータ５によりラック３を
かいして、バイアス磁界ユニット１を矢印Ｂ方向の所定
の位置に移動させることができる。また、バイアス磁界
ユニット１は図示されていない適切な手段によりＢ方向
の動きに関して自由に支持されている。

第４ａ図はディスク２に情報の記録、消去するときの初
期の状態をしめす。ディスク２の下方からバイアス磁界
ユニット１の中央部、つまり継鉄１ａに対応する位置に
光ビーム６を照射しディスク２の磁性膜上にビームスポ
ットを形成する。

このときバイアス磁界ユニット１のコイル１ｂには情報
記録、消去に必要な磁界を発生させる電流が流される。

前記第２図で説明した様にコイル１ｂに所定の電流を流
すと永久磁石ＩＣおよび１ｄとの間の磁界の大きさが一
様になり、記録消去時には第４ｂ図に示される様にバイ
アス磁界ユニット１を第３図で説明したモータ５．ギヤ
４及びラック３によって光ビーム６に対応する継鉄１ａ
中央位置を永久磁石ＩＣまで移動させる。

移動後は永久磁石ＩＣのみが発生する磁界の強さで充分
な情報消去が出来る為、コイル１ｂに流されていた電流
を切られる。また、記録時には第４Ｃ図に示される様に
バイアス磁界ユニット１を第３図で説明したモータ５．
ギヤ４及びラック３によって光ビーム６に対応する継鉄
１ａ中央位置を永久磁石１ｄまで移動させる。移動後は
永久磁石１ｄのみが発生する磁界の強さで充分な情報記
録が出来る為、コイル１ｂに流されていた電流を切られ
る。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、バイアス磁界ユニットに
電磁石と永久磁石を組み合わせ、動作の初期状態に電磁
石を使用する。このため、従来使用されている電磁石を
用いるものよりコイルに電流を流す時間が非常に短時間
になる為、発熱のためにコイルに流す電流の強度制限が
大幅に緩和される。このため磁界の立ち上がり時間が早
くなり迅速な動作が行えるという効果がある。また、コ
イルに電流を流す時間が短いので発熱量が小さくできる
のでバイアス磁界ユニットの電磁石部を小型化出来、し
たがって、バイアス磁界ユニットも小型化出来るので装
置全体の小型化という利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置のバイアス磁界ユニットの断面図。 第２図は本発明装置のバイアス磁界ユニットの記録媒体
における磁束密度との関係を示す図。 第３図は本発明装置のバイアス磁界ユニットの付近の斜
視図。 第４ａ図、第４ｂ図、第４Ｃ図は第３図示の装置のＩ−
Ｉにおける断面図。 １・・・バイアス磁界ユニット、 ２・・・ディスク、゛ ３・・・ラック、 ４・・・ギヤ、 ５・・・モータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁性膜を有する記録媒体に外部補助磁界を印加しながら
   光ビームを照射して、情報の記録及び消去を行う光学的
   情報記録再生装置において、前記外部補助磁界の発生手
   段に電磁石と永久磁石を組み合わせて使用し、かつ、記
   録時及び消去時に、前記電磁石及び永久磁石全体の移動
   が可能な様に構成されたことを特徴とする光学的情報記
   録再生装置。