JPH01182262A - 自動車等の給油口キャップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は自動車等の給油口キャップの改良に関するもの
である。特に、出願人が先に特願昭５８−７８７５１号
において提案したようなねじ込み式のキャップにおいて
、ねじ込みのトルク規制と衝撃時のキャップカバーの離
脱による給油口からの油流出防止機能を同時に備えた給
油口キャップの改良を目的に開発したものである。

〈従来の技術〉 自動車等の給油口キャップは給油口に螺入するインナー
キャップと操作側のアウターキャップとが、主にラチェ
ット機゛枯により開閉トルクの制御を可能に一体化され
ている。通常はインナーキャップとアウターキャップと
は材質を異にしており、アウターキャップには通常ポリ
アミド系樹脂等が用いられ、インナーキャップにはポリ
アセタール等の樹脂が用いられることが多い。これは、
各機能に要求される最適な材質が当然具なることによる
もので、インナーキャップには耐油性、耐水性が要求さ
れ、アウターキャップには操作性、耐候性、耐ｆ７撃性
等の一般に要求される性能を備えていることからこのよ
うになっている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 ところで、アウターキャップに用いられることの多いポ
リアミド系樹脂はポリアセタール樹脂等に比べて吸水性
があって、寸法が不安定になる難点を有している。そこ
で、インナーキャップとアウターキャップを例えばポリ
アセタール等の吸水性の無い同材質のものにする試みも
なされたが、異材質の組み合せと比較して摩耗が早く、
寿命が短い難点や、キャップの開閉操作時にきしみ音が
発生し、操作フィーリングが悪い難点があった。

く問題点を解決するための手段〉 本発明者は種々検討した結果、先出願の持っている性能
（トルク規制と９＃撃時のキャップカバー離脱機能の性
能）を更に向上させるため、以下に示すような構造とす
ることにより、従来の難点を解決したのである。

その構造は、前記のような給油口に螺入するインナーキ
ャップ（１）と操作側のアウターキャップ（２）とが開
閉トルク制御可能に一体化された給油口キャップにおい
て、　アウターキャップ（２）をカバー部（２ａ）と薄
肉リング状のラッチ部（２ｂ）とし。

それらカバー部（２ａ）とラッチ部（２ｂ）間に複数の
凹凸嵌合部による回り止めを設けたことを特徴とするも
のである。

このような構造のラッチ部（２ｂ）とカバー部（２Ｑ）
とは、また、ラッチ部（２ｂ）のリング内周上方には突
出した案内ひれ（５）を設け、他方のカバー部（２ａ）
のハンドル部空間（８）に前記案内ひれ（５）の係合受
面（６）を設け、一体止作業時に案内がなされると共に
確実に複数の凹凸嵌合部が密着できて強固に一体化され
る。

く作用〉 以上のように、　アウターキャップ（２）をカバー部（
２ａ）と薄肉リング状のラッチ部（２ｂ）とに分割した
ことにより、　アウターキャップ（２）自体のカバー部
（２ａ）とラッチ部（２ｂ）で材質を変えることができ
、カバー部（２ａ）にポリアセタール樹脂等を用いろと
、ポリアミドのみの場合と違って、吸水性がなく、寸法
安定性が確保できる。また、ラッチ部のきしみ音も解消
される。このように、各機能に要求される最適な材質の
選択が更に多様なものとなった。

また、カバー部（２ａ）とラッチ部（２ｂ）間に設けら
れた複数の凹凸嵌合部は、　アウターキャップ（２）が
２部材に分割されたにもかかわらずキャップ開閉時に強
固な回り止め作用をする。　このことは、！ｎにカバー
部（２ａ）とラッチ部（２ｂ）間をプラスチックの弾性
突起と突起受溝等による抑圧接触状態でのみ回り止めし
ようとする試みに比べて遥かに効果的である。

〈実施例〉 以下図面によって本発明の実施例を詳細に説明する。

第１図は本発明の給油口キャップの要部破断正面図であ
る。第２図はアウターキャップを２部材に分割した一方
のラッチ部の斜視図であり、第３図は同ラッチ部の第２
図中へ−Δ断面図である。第４図はアウターキャップが
２部材に分割された他方のカバー部の底面図である。第
５図はラッチ部の他の例を示す上面図である。

これらの図によって明らかであるが、本発明の給油口は
、前述したような給油口に螺入するインナーキャップ（
１）と操作側のアウターキャップ（２）とが開閉１〜ル
ク制御可能に一体化された給油口キャップにおいて、　
アウターキャップ（２）をハンドル部を有したカバー部
（２ａ）と、その内部に嵌まる薄肉のリング状ラッチ部
（２ｂ）とからなる構造としている。

第１図の例はまた、インナーキャップ（１）とアウター
キャップ（２）がインナーキャップ（１）のフランジ部
（１０）とアウターキャップ（２）の係脱爪（１１）で
係合した構造であるから、キャップに過大なｔＩ撃が加
った時、　インナーキャップ（１）側のフランジ部（１
０）がアウターキャップ（２）側の係脱爪（１１）から
外れて、インナーキャップ（１）のみが給油口に残るｔ
Ｍ造となっている。

開閉トルク制御機能は、リング状ラッチ部（２ｂ）の内
周に設けられたラチェッ１−（７）がインナーキャップ
（１）の上部フランジに間欠的に設けられた突起と係合
する構造である。

ラッチ部（２ｂ）の詳細は第２図、第３図、第５図に示
したが、　リング状の周囲には嵌合凹部（４）がみられ
、　内部には前述したインナーキャップ（１）の突起（
９）に係合するラチェット（７）と、更に上部より上方
へ突出した案内ひれ（５）がみられる。前記嵌合凹部（
４）はカバー部（２ａ）に設けられた嵌合凸部（３）と
嵌合状態になって１強固な回り止め作用をする。

嵌合凹部（４）はリング状ラッチ部（２ｂ）の外周へ第
２図の例では間欠的に設けられている。これを第５図の
ようにラチェット（７）が内周に存在する部分の外周へ
設けると偏肉が緩和されて、吸水に対する寸法安定性や
成形による歪がさらに少なくなる。また、両者の回り止
めが更に強化される。

ラッチ部（２ｂ）の案内ひれ（５）はカバー部（２ａ）
に設けられたハンドル部空間（８）に入り１組付時の案
内をして容易な位置決めをする。

〈発明の効果〉 本発明は以上のように、アウターキャップをカバー部と
ラッチ部とからなるものとし、しかもラッチ部は薄肉な
ものであり、カバー部とラッチ部を凹溝と凸条のような
凹凸嵌合部によって強固に一体化した構造であるから、
以下に示したような特徴を備えている。

アウターキャップの操作側はカバー部として従来より必
要とされていた性質を備えたままの状態とすることがで
き、内部は薄肉のラッチ部としてボリア？タール等のカ
バー部どは異なる材質のものを使用して、寸法安定性等
を図ることができる。

更に、このようにアウターキャップを２部材からなるも
のとしたことにより、カバー部に寸法安定性の良い材質
のものを用いると、離脱石型が安定し、また、カバー部
に安い材料を使い、その価格差に見合う高級材料でラン
チ部を作」ｔば、コストアップなしに操作１〜ルクが更
に安定し、製品の品質も向上する。

ラッチ部は、また、薄肉であるから、吸水が均一どなり
歪が少ない。そして、ラッチ部がカバー部のハンドル部
空間に入るので、３部材同時の組付けが特別な位置決め
無しにワンタンチで簡ｌにできる。

加えて、以」二のような構造は給油時における脱着操作
１１！等において、高機械的強度を有し、がっ、摩耗も
少なく、きしみ音等も無い円滑な操作をｉ’＋Ｊ能とし
たのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の給油口キャップの要部破断正面図であ
る。第２図はアウターキャップが２部材に分割された一
方のラッチ部の斜視図であり、第３図は同ラッチ部の第
２図中へ−Δ断面図である。 第４図はアウターキャップが２部材に分割された他方の
カバー部の底面図である。第５図はラッチ部の他の例を
示す上面図である。 （１）インナーキャップ　（２）アウターキャップ（２
ａ）カバー部　　　　（２ｂ）ラッチ部（３）嵌合凸部
　　　　　（４）嵌合凹部（５）案内ひれ　　　　　（
６）係合受面（７）ラチェット　　　　（８）ハンドル
部空間（９）突起　　　　　　　（１０）フランジ部（
１１）係説爪 以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　給油口に螺入するインナーキャップ（１）と操作側
   のアウターキャップ（２）とが開閉トルク制御可能に一
   体化された給油口キャップにおいて、アウターキャップ
   （２）をカバー部（２ａ）と薄肉リング状のラッチ部（
   ２ｂ）とし、該カバー部（２ａ）とラッチ部（２ｂ）間
   に複数の凹凸嵌合部による回り止めを設けてなることを
   特徴とする自動車等の給油口キャップ。