JPH01182037A - 農業用積層フイルム - Google Patents

農業用積層フイルム

Info

Publication number
JPH01182037A
JPH01182037A JP63004809A JP480988A JPH01182037A JP H01182037 A JPH01182037 A JP H01182037A JP 63004809 A JP63004809 A JP 63004809A JP 480988 A JP480988 A JP 480988A JP H01182037 A JPH01182037 A JP H01182037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
ethylene
laminated film
outer layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63004809A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2619673B2 (ja
Inventor
Koji Ishihara
石原 康二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NUC Corp
Original Assignee
Nippon Unicar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Unicar Co Ltd filed Critical Nippon Unicar Co Ltd
Priority to JP63004809A priority Critical patent/JP2619673B2/ja
Publication of JPH01182037A publication Critical patent/JPH01182037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2619673B2 publication Critical patent/JP2619673B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は強靭性が極めて優れ、しかも良好な保温性、防
曇性等を兼ね備えた農業用施設の被覆フィルムに関する
ものである。
(従来の技術) 農業上の促成栽培を目的としたハウス栽培、トンネル栽
培およびマルチ栽培などでは、一般に被覆材として各種
熱可塑性樹脂フィルムが多量に使用されている。代表的
なものに、例えばポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレ
ンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム等
があり、なかでもポリ塩化ビニルフィルムは、保温性、
透明性、強靭性等に優れており最も多く使用されている
しかし、ポリ塩化ビニルフィルムは展張作業性および防
塵性が若干劣る上、焼却廃棄時に有害ガスを発生する等
の問題点があり、その代替品が望まれている。
一方、ポリエチレンフィルムは価格、展張作業性、防塵
性および廃棄処理の点でポリ塩化ビニルフィルムに比し
、利点はあるものの、保温性、強靭性等は劣る。
また、線状エチレン−α−オレフィン共重合体を主成分
とする単層フィルムでは、強靭性は改良されても保温性
は依然として劣るなどの理由でこれらの利用範囲はポリ
塩化ビニルフィルムに比べて少ない。
さらに、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする
単層フィルムを農業用フィルムに適用した場合、上記ポ
リエチレン糸フィルムに比べ、保温性は改善されるもの
の、線状エチレン−α−オレフィン共重合体とポリ塩化
ビニルフィルムよりも強靭性は劣る。なお、保温性とは
、昼間に太陽熱を吸収して温度の上昇した大地から夜間
に放出されゐ輻射線を吸収、反射してトンネル、ハウス
等の内部の温度(気温および地温)を保持する性能のこ
とである。また、防塵性とは、ある一定期間使用後の塵
埃付着等によるフィルムの透明性の低下度の良否である
。さらに、展張作業性とは、フィルムのべたつきによる
取扱い易さの良否である。
ポリオレフィン系樹脂フィルムの保温性を添加剤により
改良した被覆用フィルムとしては、特公昭47−138
53号公報に見られるように低密度ポリエチレン又はエ
チレン−酢酸ビニル共重合体に酸化硅素を添加してなる
被覆用フィルムがある。しかしこの方法はポリエチレン
系樹脂の保温性は改良されているものの、ポリ塩化ビニ
ルフィルムに比べると強靭性、透明性において不充分で
ある。
このようなポリエチレン系樹脂フィルムの強靭性を改善
するため、近年では線状低密度ポリエチレンの強靭性を
利用する農業用フィルムが考案されるようになってきて
いる。例えば特開昭58−160146号公報では、線
状低密度ポリエチレンを主体とする基材層と界面活性剤
を含む従来の製造法によるポリエチレン系樹脂等からな
る層とを積層した流滴性の良好な農業用フィルムが提案
されているか、この場合には強靭性の改善は見られるか
、保温性のより高い樹脂または添加材料の利用を検討し
ていないためポリ塩化ビニルフィルム甑ぺると保温性は
かなり劣る。
また一方、特開昭58−128855号公報では、アル
ミノシリケートゲルを含むオレフィン系樹脂層の内外面
にアイオノマー樹脂また紘オレフィン系樹脂層を積層さ
せて透明性、保温性、摩擦強度の改善された農業用フィ
ルムが提案されているか、引張強度、衝撃強度、引裂強
度等のフィルムの強靭性と保温性を兼ね備えるという点
から見ると未だ不充分である。
(発明が解決しようとする課題) 市場の農業用フィルムではこれまでのところ強靭性、保
温性、防曇性、防塵性、透明性、耐候性等で良好な物性
を多く兼ね備ええものは見当たらないか、本発明者は、
ポリオレフィン系の農業用フィルムにおいて、良好な保
温性、防曇性、透明性、耐候性、防塵性、展張作業性を
損うことなく強靭性に優れたポリオレフィン系積層フィ
ルムを得るべく鋭意検討した結果、特定のポリオレフィ
ン系樹脂を選択使用することKよって、極めて強靭性の
優れた農業用フィルムを見出し、本発明に到達した。
(課題を解決するだめの手段) 本発明拡、積層フィルムの一層(外層)か、線状エチレ
ン−α−オレフィン共重合体を主成分とするポリエチレ
ン系樹脂100重量部に対して無機化合物0.5〜5重
量部を含有してなるものであり、他の一層(内層)がエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(以下EVAという。)を
主成分とするポリエチレン系樹脂100重量部に対して
無機化合物1〜10重量部及び防曇剤[L5〜3重量部
を含有してなるものであることを特徴とする強靭性、保
温性、防曇性等の良好な農業用積層フィルムを新規に提
供するものである。
以下本発明を更に詳細に説明する。
本発明において外層に使用する線状エチレン−α−オレ
フィン共重合体とは、エチレンが50%以上、望ましく
は70%以上を含め、α−オレフィンが炭素数6〜10
のものを言う。
α−オレフィンとしては、ヘキセン−1、ヘプテン−1
、オクテン−1、デセンづ、4−メチルペンテンづ、4
−メチルヘキセン−1,4−4−ジメチルペンテン−1
等がある。
これ等エチレン−α−オレフィン共重合体は、周期律表
において、第■〜■族の遷移金属化合物と、第1〜■族
の有機金属化合物の組合せにより生成する触媒、所謂チ
ーグラー触媒を用いて気相又は溶相、スラリー相で製造
され、製造条件は従来の高圧法ポリエチレンに比較する
と低温・低圧であり、従来の高圧法低密度ポリエチレン
とは異るものである。
α−オレフィンが炭素′#6未満であると、これにより
製造した積層フィルムの衝撃強さ、引張強さなどの強靭
性が不十分である。α−オレフィンの炭素数が10より
大であると、価格の上昇に伴なうだけの長所が得られな
い。一方、この線状エチレン−α−オレフィン共重合体
のメルトインデックス(以下MIという。)はα3〜2
1/10 winの範囲のものが好ましい。MIがα3
より小さいとフィルム成形の際、押出機に負荷がかかり
すぎ生産性が上らないという欠点がある。また、MIが
2より大きいと外層フィルムの引張強さなどの強靭性が
十分に発揮されない。また、この線状エチレン−α−オ
レフィン共重合体の密度は農業用フィルムとして通常用
いられているものとほぼ同等のフィルムの腰の感触から
α910〜α9509/ccの範gKあるものが好まし
い。
本発明において、線状エチレン−α−オレフィン共重合
体を主成分とする外層用ポリエチレン系樹脂とは、上記
し丸線状エチレン−α−オレフィン共重合体100重量
部と、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密
度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、エチレン−エ
チルアタリレート共重合体、アイオノマー又はEVAか
ら選択され九エチレン系重合体5〜20重量部からなる
混合物である。
上記エチレン系重合体で低密度ポリエチレンおよびEV
Aは好ましく、そのMIはl1s−21/j Omin
の範囲のものが特に好ましい。添加するエチレン系重合
体が5重量部以下であると主として外層に起因する積層
フィルムの透明性が低下するので望ましくない。また、
添加するエチレン系重合体が20重量部以上であると積
層フィルムの強靭性が低下するので望ましくない。
本発明において上記外層用ポリエチレン系樹脂に混合さ
れる無機化合物とは、酸化硅素、タルク、ゼオライ上1
酸化硅素を含むハイドロタルサイト類等の酸化硅素分を
含む複合酸化物であり、ポリエチレン系樹脂100重量
部に対してα5〜5重量部である。無機化合物がα5重
量部以下であると、保温性の点で不十分であり、5重量
部以上であると外層の透明性が低下するほか、一般に外
層の樹脂は内層より加工樹脂温度が高いため発泡の危険
性が高くなる。
外層を構成するポリエチレン系樹脂に杜、外層が通常農
業用フィルムとして、ハウス、トンネル等の外側に用い
られ、耐候性および耐熱性が要求されるため、紫外線吸
収剤、光安定剤および酸化防止剤等を添加した方がよい
本発明の積層フィルムの内層用として用いるEVAはM
Iがα5〜2#/10m1nの範囲にあるものが望まし
い。MIが[13より小さいとフィルム成形の際、押出
機に負荷がかかりすぎて生産佳が上らないという欠点が
ある。また、MIが2より大きいとフィルムの引張強さ
などの強靭性が十分に発揮されない。
また、内層用EVAの酢酸ビニル含有量は5〜20重量
%の範囲内にあることが好ましい。5重量%より小さい
と本積層フィルムの保温性が不十分である。20重量%
より大きいと、内層の軟化点および融点が低くなり、積
層フィルムのブロッキングおよびハウス、トンネル等の
パイプ等との接触部分の耐熱性が不十分である。
本発明の内層に用いるEVAは、融点(MP)と酢酸ビ
ニル含有量(VA)との関係か、MP−114−144
VA (MP+7)単位は℃、MA(ID単位はwt%)で表
わされ、分子量分布(Mw/Mn)が4未満(ここでM
Yは重量平均分子量、nnは数平均分子量でアリ、ゲル
パーミエーションクロマトダラフイ−(GPC)で測定
)であるものが特に好適である。
その理由は、同一のMA%で比較すると、融点が一般の
EvAより、上記特定のEVAは2−5℃高いため、ハ
ウス、トンネルのパイプ等との接触部分の耐熱性が特に
良好であるからである。Mw/Mnが4未満であると特
別に強靭性のあるフィルムが得られる。
本発明において内層用のEVAを主成分とするポリエチ
レン系樹脂とは上記し九EVA100重量部、高密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン
、超低密度ポリエチレン、エチレン−エチルアクリレー
ト共重合体、線状低密度ポリエチレン、上記した本発明
の線状エチレン−α−オレフィン共重合体及びアイオノ
マー等から選択されたエチレン系重合体0〜20重量部
からなる混合物である。エチレン系重合体の添加量が2
0%を超えると保温性または強靭性またはコストメリッ
トが低下する等の理由で望ましくない。
上記のエチレン系重合体のうち、前記した線状エチレン
−α−オレフィン共重合体を使用することが本発明にお
いては、特に好ましい。その理由は、耐熱性、強靭性を
付与するからである。
線状エチレン−α−オレフィン共重合体を使用する場合
のEVA100重量部に対する添加量は、5〜20重量
部が好適である。5重量部以下であると積層フィルムの
強靭性が十分発揮されず、好ましくない。まだ、20重
量部以上であると積層フィルムの保温性が不十分であり
好ましくない。
本発明の内層用のEVAを主成分とするポリエチレン系
樹脂100重量部に対し無機化合物1〜10重量部を添
加するか、この無機化合物は、外層用ポリエチレン系樹
脂に混合した、酸化硅素、タルク、ゼオライト、酸化硅
素を含むハイドロタルサイト類等の酸化硅素分を含む複
合酸化物と同じものである。添加量が1重量部より少な
いと、保温性が不十分であり、10重量部より大きいと
、内層の透明性または強靭性が低下する。
一般にEVAO方が線状エチレン−α−オレフィン共重
合体を主成分とするポリオレフィン系樹脂よりも透明性
が良好のため、酸化硅素等の無機化合物をより多くの割
合で、混合できるか、外層に対する内層への無機化合物
の配合量の比は2〜7の範囲にあるものが好ましい。比
が2未満であると外層での透明性の低下が著しくなり比
が7をこえると内層での透明性の低下が著しくなり、い
ずれも透明性のバランスが悪くなり望ましくない。
本発明の内層用のEVAを主成分とするポリエチレン系
樹脂100重量部に対して防曇剤をα5〜3重量部混合
することが必要である。添加剤がα5重量部以下である
と防曇性の長期持続性が不十分であり望ましくない。ま
た、5重量部をこえると透明性の低下あるいはフィルム
のべたつきまたはブロッキングが発生するなど好ましく
ない。
上記防曇剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル、およびこれらのエチレンオキサ
イド付加物等が使用される。これらのエステルを構成す
る脂肪酸としてはext〜Ctsのもの、例えば、ラウ
リン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸およ
びリノー/I/醗等が代表的なものである。
本発明の実施の方法は、積層フィルムの各層で使用する
樹脂、無機化合物および添加剤等の成分をそれぞれ混合
し、バンバリーミキサ−またはロールミル等で溶融混合
し、ついで共押出インフレーション成形または共押出T
ダイ成形により外層および内層を積層させる。
なお、バンバリーミキサ−等の混合機および上記の成形
機で加工する際の劣化防止のための酸化防止剤または熱
安定剤を、あるいは、フィルムへの滑性付与、ブロッキ
ング防止などのだめの滑剤、ブロッキング防止剤等をそ
れぞれ必要に応じて配合することが好ましい。
一方、本発明の積層二層フィルムを成形加工するには、
共押出インフレーション成形または共押出Tダイ成形に
より行なわれるか、二層フィルムのそれぞれの層の厚さ
の割合は外層/内層の比で30〜70%/70〜30%
である。
外層の厚さが30%に満たないと積層フィルムの強靭性
が十分でなく、また逆に外層の厚さが70%を越えると
保温性が良好ではない。
なお、本発明の積層フィルム全体の厚さは、−船釣に使
用されている農業用フィルムと同じく40〜150μ程
度である。
本発明における農業用二層フィルムは、以上詳述したよ
うに1外層に特定の線状エチレン−α−オレフィン共重
合体を主成分とする樹脂を使用し、なおかつ内層にも特
定のEVAを主成分とする樹脂を使用することにより、
積層フィルムの引張強さ、引裂強さ、衝撃強さ等の強靭
性が極めて良好になったものである。また、内層にはE
VAを使用することにより保温性を改善するだけでなく
、さらに内外両層に酸化硅素等の無機化合物を配合する
ことにより、この農業用積層フィルムの保温性がより強
化されたものとなった。また内外層への配合比を2〜7
の範囲にすることで、両層の透明性のバランスがとれ、
積層フィルム全体として透明性が良好となった。この他
、内層はEVAを主成分としたために、EVAと防曇剤
の相溶性が非常に良好であるので防曇剤の外層への移行
が少なく、防曇性の長期持続性が良好となった。
試験法: 本発明の文中に用いられる樹脂の特性および農業用フィ
ルムとしての特性を表わす各試験法は次のような方法を
採用した。
メルトインデックス:JIS  K  6760に準拠
した。
密 度      :JIS  K  6760に準拠
した。
融 点      :示差走査熱量計(DEC)を用い
て測定した。
酢酸ビニル含有量 :JIS  K  6730に準拠
した。
分子量分布   ニゲルパーミェーションクロマトグラ
フィー(GPC)を用いて測定した。
全光線透過率 :JIS K 6714に準拠した。
曇 価      :JIS  K  6714に準拠
した。
引張強さと伸び :JIS  Z  1702に準拠し
た。
引張強さ    : JIS  Z  1702に準拠
した。
衝撃強さ    : A8TM D  1709A法に
準拠した。
赤外線吸収率 : IRチャートより波長が6〜15μ
の領域で吸収した面積を全体の面積で割って吸収率(%
)を求めた。
防曇性     :上下を開口した木製箱(縦60cm
z横80Crn、高さ90cIn、木板の厚さ1.5 
cm )を地面の上に置き、この上部開口部を切り口の
なす面が地面に対して45°に傾くように斜めに切り落
して(箱の最高部の高さ90txs箱の最底部の高さ5
0ctn)作成した開口面(縦84譚、横80 cys
 )に試験用のフィルムを張って密閉する。(二層フィ
ルムは外層を箱の外側、内層を箱の内側に向ける)この
フィルム面が南面を向くようにして箱を置き、下部開口
部を151地中に埋める。
この小型の試験箱を小型ノ\ウスとして試験フィルムを
5ケ月間(昭和61年10月下旬〜昭和62年3月下旬
、於用崎市浮島町)展張し、5ケ月後のフィルムの有情
部分を肉眼で観察し、防曇性の評価をした。
防曇性の判定基準はフィルム全体の面積に対する水滴付
着の面積の割合で判定した。
ム:20%以下、B220〜50%、 C:50%以上 保温性     :防曇性を調べた同じ小型ハウス内の
気温および地温を夜間にハウス外の気温および地温と比
較しつつ測定した。
なお、この測定は昭和62年2月〜3月川崎市浮島町に
おいて実験したものであり、昼間によく晴れた日の翌朝
の午前4時に4回測定した平均値である。
同時に測定したハウス外の気温は−2,3℃、地温は−
(18°Cであった。
防塵性     :保温性の測定用に作成した)・ウス
に展張した積層フィルムについて展張5ケ月後の全光線
透過率の展張初期のそれに対する減少率で判定した。
人:5%以下、B:5〜10%、 C:10%以上 (実施例) 実施例1 使用した積層フィルム用原材料は次の通りであった。
線状エチレン−ヘキセン−1共重合体〔商品名TUFT
HINE、 MI tOg/l 0m1n 、密度α9
209/cc。
日本ユニカー(株)製〕、 高圧法低密度ポリエチレン〔商品名NUCポリエチレン
、MI α8g/10m1n、密度α9239/ce。
日本ユニカー(株)製〕、 Fil:VA(商品名NUC:l−ボIJY −MI 
1.5g/10m1ns酢酸ビニル含有量15%、融点
93℃、分子量分布5−3、日本ユニカー(株)製〕、
酸化硅素〔商品名アエロジル3001次粒子の平均径7
mμ日本アエロジル(株)製〕、 紫外線吸収剤(2−ヒドロキシ−4−オクトキシ−ベン
ゾフェノン)、 酸化防止剤〔商品名イルガノックス1010、チバガイ
ギー(株)製〕、 滑剤(エルカ酸アマイド)\ 防曇剤(グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステルおよびこれらのエチレンオキサイド付加物との
混合物)、 これらを用いて、下記の配合にて、外層および内層用の
混合物としてそれぞれ別々にバンバリーミキサ−にて混
練後、ペレット化した。
外層用配合 線状エチレン−ヘキセン−1 共重合体            10(j重量部高圧
法低密度ポリエチレン    10重量部酸化硅素  
           1重量部紫外線吸収剤    
      14重量部滑 剤           
      α07重量部酸化防止剤        
   α02重量部内層用配合 B y A100重量部 酸化硅素             2重量部防曇剤 
                 2重量部酸化防止
剤           α02重量部5 o mmφ
押出機2基を設けた2層共押出インフレーションフィル
ム成形機にて、全厚76μ(外層A/内層B=30μ/
46μ)の二層フィルムを得た0 このようにして得た積層フィルムについて第1表のよう
に緒特性の結果が得られた。
実施例2 実施例1において、外層の酸化硅素1重量部の代りに酸
化硅素を含むハイドロタルサイト類(Mga、* ムh
(O]ヨDtm  5ins  −mlヨ[10f  
m  =  0 − 3. 5  、平均2次粒子径Q
、65μ協和化学(株)製〕15重量部に変更し、紫外
線吸収剤[14重量部を光安定剤〔商品名キマソーブ9
44 LDチバガイギ−(株)製〕α4重量部に変更し
また、内層の酸化硅素2重量部の代りに、上記のハイド
ロタルサイト類を6重量部に変更し、ブロッキング防止
剤として市販のゼオライトを0.8重量部追加した。
その他は実施例1と全く同様にして積層フィルムを製造
し、且つ各種特性を調べた。その結果を第1表に示す。
実施例3 実施例2において外層の線状エチレン−ヘキセン−1共
重合体100重量部を、線状エチレン−オクテン−1共
重合体〔メルトインデックスtOq/10m1n%密度
α9209 /cc :x、 ニオンカーバイド社製〕
100重量部に変更し、高圧法低密度ポリエチレン10
重量部の代りにEV人10重量部に変更した。
また内層の配合は変更せず、積層フィルムの各層の厚さ
割合を外層/内層=38μ/38μに変更した。
その他は、実施例2と全く同様にして積層フィルムを製
造し且つ各種特性を調べた。その結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1において、外層の高圧法低密度ボIJ エチレ
ン10重量部と酸化硅素1重量部を除いた配合に変更し
、内層の酸化硅素2重量部を除いた配合に変更した他は
実施例1と全く同様の方法で行った。結果を第1表に示
す。
比較例2 実施例1において、外層の線状エチレン−ヘキセン−1
共重合体100重量部を線状エチレン−ブテン−1共重
合体〔商品名NUCポリエチレン−LL  メルトイン
デックス10g/10m1n密度11.921g/cc
日本ユニカー(株)製〕100重量部に変更した他は実
施例2と全く同様の方法で行った。結果を第1表に示す
比較例3 実施例1において、内層に用いたEVAを融点が低く分
子量分布の広いETA(商品名NUCコーポリマーMI
 = 2 g/l 0m1n、酢酸ビニル含有量15%
、融点90℃、分子量分布5.0、日本ユニカー(株)
製〕に変更した以外は実施例1と全く同様の方法で行っ
た。結果を第1表に示す。
比較例4 実施例1において、外層はそのままで、内層の配合のう
ち防曇剤2重量部を除いた配合樹脂を中間層とし、実施
例1の外層のうち紫外線吸収剤14重量部を実施例1と
同じ防曇剤2重量部に変更した配合樹脂を最内層にして
三層共押出インフレーションフィルム(全厚76μ・各
層の厚さ割合20μ/36μ/20μ)を得た。結果を
第1表に示す。
参考例 市販の75μの厚さの農業用ポリ塩化ビニルフィルムに
ついて実施例と全く同様にその特性を調べた。その結果
を第1表に示す。
第1表から明らかなように、本発明に基づ〈実施例1〜
3は、参考例にあるポリ塩化ビニルフィルムと比べて、
保温性(赤外線吸収率、ハウス内の温度)と防曇性はほ
ぼ同等で良好なレベルである一方で、引張強さ、引裂強
さ、衝撃強さ等の強靭性と防塵性は非常に優れている。
倫価は実施例の中で実施例1がやや悪いが実用上には支
障のないレベルであり、本発明が極めて優良な農業用積
層フィルムを提供するものであることが判る。これに反
して、比較例1では、酸化硅素等の無機化合物が配合さ
れていないため、保温性が悪く(赤外線吸収率が低く、
ハウス内温度が低い)、なおかつ外層に高圧法低密度ポ
リエチレンまたはEVAを配合していないために透明性
が悪い(曇価が高い)、また、比較例2では外層に線状
エチレン−ヘキセン−1共重合体ではなく、線状エチレ
ン−ブテン−1共重合体を使用したために強靭性が劣る
。比較例5では内層に融点が低く分子量分布の巾が広い
EVAを使用したため強靭性が劣る。さらに、比較例4
では3層構造で中間層のみをEVA主体としたため、保
温性と防曇性が不充分である。
(発明の効果) 以上の通り、本発明によれば良好な保温性、防曇性、防
塵性、展張作業性、透明性、耐候性を兼ね備え、しかも
極めて優れた強靭性を有するため、強風地帯や恕天候下
でも耐久性を発揮する優良な農業用施設の被榎フィルム
を得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)積層フィルムの外層が線状エチレン−α−オレフ
    ィン共重合体を主成分とするポリエチレン系樹脂100
    重量部に対して無機化合物0.5〜5重量部を含有して
    なるものであり、かつ、内層がエチレン−酢酸ビニル共
    重合体を主成分とするポリエチレン系樹脂100重量部
    に対して無機化合物1〜10重量部及び防曇剤0.5〜
    3重量部を含有してなるものであることを特徴とする強
    靭性、保温性、防曇性等の良好な農業用積層フィルム。
  2. (2)外層のポリエチレン系樹脂がメルトインデックス
    0.3〜2g/10minであるα−オレフィンの炭素
    数6〜10の線状エチレン−α−オレフィン共重合体1
    00重量部と他のポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビ
    ニル共重合体5〜20重量部との混合物であることを特
    徴とする第1項記載の農業用積層フィルム。
  3. (3)内層のポリエチレン系樹脂がメルトインデックス
    0.3〜2g/10min酢酸ビニル含有量5〜20重
    量%であり、融点(MP)と酢酸ビニル含有量(VA)
    との関係が MP=114−1.44VA (MPの単位は℃、VAの単位はwt%) で表わされ、分子量分布(@M@w/@M@n)が4未
    満(ここで@M@wは重量平均分子量、@M@nは数平
    均分子量)であるエチレン−酢酸ビニル共重合体か、ま
    たは該エチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部と線
    状エチレン−α−オレフィン共重合体5〜20重量部と
    の混合物であることを特徴とする第1項記載の農業用積
    層フィルム。
  4. (4)内層及び外層に配合される無機化合物が酸化硅素
    、タルク、ゼオライト、酸化硅素を含むハイドロタルサ
    イト類の中から選ばれる少なくとも1種からなり、外層
    に対する内層の配合量の比が2〜7の範囲にあることを
    特徴とする第1項記載の農業用積層フィルム。
JP63004809A 1988-01-14 1988-01-14 農業用積層フイルム Expired - Lifetime JP2619673B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63004809A JP2619673B2 (ja) 1988-01-14 1988-01-14 農業用積層フイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63004809A JP2619673B2 (ja) 1988-01-14 1988-01-14 農業用積層フイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01182037A true JPH01182037A (ja) 1989-07-19
JP2619673B2 JP2619673B2 (ja) 1997-06-11

Family

ID=11594081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63004809A Expired - Lifetime JP2619673B2 (ja) 1988-01-14 1988-01-14 農業用積層フイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2619673B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5519964A (en) * 1993-11-18 1996-05-28 Kabushiki Kaisha Sekuto Kagaku Composite plastic film and greenhouse built therewith
EP0715954A3 (en) * 1994-12-06 1996-08-28 Sumitomo Chemical Co Polyolefin multilayer film

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5684955A (en) * 1979-11-15 1981-07-10 Sumitomo Chemical Co Agricultural film
JPS58128853A (ja) * 1982-01-27 1983-08-01 住友化学工業株式会社 農業用フイルム
JPS58160146A (ja) * 1982-03-19 1983-09-22 三井東圧化学株式会社 農業用フイルム
JPS60104141A (ja) * 1983-11-12 1985-06-08 Kyowa Chem Ind Co Ltd 農業用フイルム
JPS6144091A (ja) * 1984-08-06 1986-03-03 Setsuo Toi 多数の小船に乗つた船
JPS61218646A (ja) * 1985-03-25 1986-09-29 Tokyo Ink Kk 保温性農業用フイルム
JPS63115743A (ja) * 1986-11-05 1988-05-20 三井・デユポンポリケミカル株式会社 農業用多層フイルム
JPS63149148A (ja) * 1986-12-15 1988-06-21 三井・デユポンポリケミカル株式会社 3層以上の構成から成る農業用多層フイルム
JPS63182146A (ja) * 1987-01-23 1988-07-27 三井・デユポンポリケミカル株式会社 農業用多層フイルム
JPS63286343A (ja) * 1987-05-18 1988-11-24 Mitsubishi Kasei Vinyl Co 農業用積層フィルム

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5684955A (en) * 1979-11-15 1981-07-10 Sumitomo Chemical Co Agricultural film
JPS58128853A (ja) * 1982-01-27 1983-08-01 住友化学工業株式会社 農業用フイルム
JPS58160146A (ja) * 1982-03-19 1983-09-22 三井東圧化学株式会社 農業用フイルム
JPS60104141A (ja) * 1983-11-12 1985-06-08 Kyowa Chem Ind Co Ltd 農業用フイルム
JPS6144091A (ja) * 1984-08-06 1986-03-03 Setsuo Toi 多数の小船に乗つた船
JPS61218646A (ja) * 1985-03-25 1986-09-29 Tokyo Ink Kk 保温性農業用フイルム
JPS63115743A (ja) * 1986-11-05 1988-05-20 三井・デユポンポリケミカル株式会社 農業用多層フイルム
JPS63149148A (ja) * 1986-12-15 1988-06-21 三井・デユポンポリケミカル株式会社 3層以上の構成から成る農業用多層フイルム
JPS63182146A (ja) * 1987-01-23 1988-07-27 三井・デユポンポリケミカル株式会社 農業用多層フイルム
JPS63286343A (ja) * 1987-05-18 1988-11-24 Mitsubishi Kasei Vinyl Co 農業用積層フィルム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5519964A (en) * 1993-11-18 1996-05-28 Kabushiki Kaisha Sekuto Kagaku Composite plastic film and greenhouse built therewith
EP0715954A3 (en) * 1994-12-06 1996-08-28 Sumitomo Chemical Co Polyolefin multilayer film

Also Published As

Publication number Publication date
JP2619673B2 (ja) 1997-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4542061A (en) Plastic film
JP2003236910A (ja) 共押し出し法によるポリオレフィン系積層フィルムの製造方法及びポリオレフィン系積層フィルム
JP2000188966A (ja) 農業用多層フィルム
JPH11310648A (ja) 農業用フィルム
JPH01182037A (ja) 農業用積層フイルム
EP0919368B1 (en) Anti-sticking multi-layered film
JP2001320986A (ja) 防曇性フィルム
JP3219319B2 (ja) 農業用フィルム
JP3338535B2 (ja) 高速インフレーションフィルム用ポリエチレン樹脂組成物
JPH0351580B2 (ja)
JP5063835B2 (ja) 農業用フイルム
JPS6313832B2 (ja)
JP2020184955A (ja) 農業用ポリオレフィン系樹脂フィルム
JP6800739B2 (ja) 農業用フィルム
JP2014234395A (ja) ストレッチフィルム
JPH05147179A (ja) 共押出多層フイルム
JPS58171424A (ja) 水冷インフレ−シヨンフイルム成形用エチレン・α−オレフイン共重合体組成物
JP2001320977A (ja) 防曇性フィルム
JP2000238201A (ja) 農業用多層フィルム
JP2000280425A (ja) 農業用フィルム
JPS6037792B2 (ja) 農業用フィルム
JP4308954B2 (ja) 農業用フィルム
JPH0466187B2 (ja)
JP6833585B2 (ja) 農業用フィルム、及び、農業用ハウス、農業用カーテン又は農業用トンネル
JP3443527B2 (ja) 農業用積層フィルムおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term