JPH01178315A - 解束性に優れた線材コイルの集束方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は集束されたコイルから線材のリング（輪）を解
束する際に、線材のもつれを起こすことのない解束性に
優れた線材の集束方法に関するものである。

〈従来の技術〉 一般的な線材仕上圧延機からコイル形成までのラインを
第３図（ａ）、（ｂ）に示している。第３図（ａ）。

（ロ）において、線材１′は仕上圧延機２で仕上圧延さ
れ、冷却装置３で７００〜９００“Ｃに水冷されたのち
、回転するレーイングヘッド４から放出され搬送テーブ
ル５上にらせん展開される。

ステルモア式では、線材１′は搬送テーブル５で搬送さ
れながら下方からの衝風により５００″Ｃ以下になるま
で強制冷却されたのち、タブ６中に配設されているマン
ドレル７の周囲に集束される。

〈発明が解決しようとする課題〉 前記のようにして集束された線材のリング（輪）が製造
されて来る順序通りに集束されず第４図に示すようにサ
プライスタンド８において順番■〜■で示すような順序
で前後が逆転して巻かれていると解束後にトラブルを生
じる。

すなわち、■のリングを取り出すときに取り出し方向の
前方に■、■番目のリングが存在するため■番目と共に
■、■番目のリングを併せてサプライスタンド８から引
き出されると、線材リングｌがもつれ、例えば次が伸線
工程であるとダイスの詰りゃ断線を生ずることになる。

このようなトラブルの原因は第３図で示すタブ６内のマ
ンドレル７で集束されるコイルを形成するリング間が順
序よく巻かれていないことによるものである。

線材リング１を圧延順に並べるために従来がらマンドレ
ル７に対しタブ６を偏心回転させ、タブ６内の同一位置
にリングを落下させることによって、線材リング径のバ
ラツキ等によりリングを整列させる方法が知られている
。

この方法は第５図に示すごとく個々の線材リングがタブ
６内への落ちこみ位置を、タブ６をマンドレル７に対し
て偏心回転させることにより異ならせ、１リング目、２
リング目、３リング目・・・とリング径のバラツキ等が
多少あっても４リング目落下後のタブ内リング巻形状に
示すように順番どおりリングがタブ６内のマンドレル７
に堆積するようにしたものである。

前記タブ偏心回転方式によるものは設備が大規模で既設
ラインに追設するには真人な投資を伴い簡単には設置す
ることができないという問題点がある。

本発明は前記従来の問題点を解消し、簡単な設備により
製造されて来る線材のリングを順序よく集束する方法を
提供することを目的とするものである。

く課題を解決するための手段〉 前記目的を達成するための本発明の解束性に優れた線材
コイルの集束方法は、線材圧延機により圧延された線材
を連続的にリングに展開して搬送テーブルで搬送したの
ちマンドレルに供給して集束するに際し、前記搬送テー
ブル上において線材リングを搬送方向への偏位手段およ
び搬送方向の直角方向への偏位手段によって先行線材リ
ングと後行線材リングとを相互に搬送方向および搬送方
向の直角方向に連続的に偏位させつつ線材リング展開順
にマンドレルに供給して集束することを特徴とするもの
である。

〈作　用〉 タブ内のマンドレルに、圧延順どおり線材リングを堆積
させるために、直近線材リングを相互にその中心をずら
せることが肝要である。そのために本発明ではタブの落
とし口でリングの進行方向（Ｘ方向）とそれに直角方向
（Ｙ方向）に、連続する線材リング間で偏位すなわちず
れ（ΔＸ、ΔＹ）を生じせしめ連続するリングのタブ落
とし口での中心位置に偏差（ΔＺ　−ｆ）を与え、先行
落下線材リングを後行落下線材リングが微少なリング径
差により追いぬきをおこさないようにして線材リング展
開順にマンドレルに供給して集束するものである。

〈実施例〉 以下、第１図に例示するところに従って本発明の詳細な
説明する。

第１図は搬送テーブル５の下流側部分を示す平面図であ
り、搬送テーブル５の両サイドには一対の偏心ローラ１
１が離間して配設されている。この一対の偏心ローラ１
１は回転の位相を相互に１８０゜ずらせて回転すること
によって線材リング１を搬送方向の直角方向（Ｙ方向）
に両サイドから押圧し線材リング１の位置を変化させる
ことができるように構成しである。

また搬送テーブル５の終端部を線材リング１の搬送速度
を搬送方向（Ｘ方向）について変化させることのできる
可変速搬送テーブル１０として搬送テーブル５（テーブ
ルセクション１）と可変速搬送テーブル１０（テーブル
セクション２）に区分しである。可変速搬送テーブル１
０の搬送ローラ（図示略）の回転速度を変化させること
によって線材リングのＸ方向の速度を変化させるように
構成されている。

次に搬送テーブル５上の線材リング１を偏心ローラ１１
および可変速搬送テーブル１０を作動方法について説明
する。

まず、搬送テーブル５（テーブルセクション１）におい
て、搬送されて来る線材リング１を搬送方向の直角方向
すなわちＹ方向について所定の距離偏差ΔＹを与えるた
め偏心ローラ１１を作動して相隣る線材リング１のセン
タをずらせる。このようにすることによって線材リング
１は第１図において偏心ローラ１１の位置から可変速搬
送テーブル１０に到達する間に先行線材リング１と後行
線材リング１とは互いにＸ方向について偏位した状態で
搬送される。

次に、前記のようにＸ方向にΔＹずらせながら連続的に
搬送されて来る線材リング１を搬送方向すなわちＸ方向
について相互に所定の距離偏差ΔＸを与えるために可変
速搬送テーブル１０（テーブルセクション２）の速度を
変化させる。

例えば第２図に示すように搬送テーブル５（テーブルセ
クション１）の搬送速度Ｓ、に対して可変速搬送テーブ
ル１０（テーブルセクション２）の搬送速度をＳ、のよ
うに増速、減速の繰り返しにより変化させる。

このように搬送速度を変化させると第２図の時間Ｔ、で
搬送テーブル５から可変速搬送テーブル１０に線材リン
グ１が乗り移り、時間Ｔ：で可変速搬送テーブル１０を
離れてタブ６に供給されるときの進行距離は面ＭＡで求
められる。

また時間ＴＩで可変速搬送テーブル１０に乗り移り時間
Ｔ、で可変速搬送テーブル１０を離れてタブ６に供給さ
れるときの進行距離は面積Ｂで求められる。

かくして可変速搬送テーブル１０からタブ６に供給され
るとき前後の線材リング１はＸ方向についてΔＸ−Ａ−
Ｂの距離偏差を持つことになる。

前記のようにして、偏心ローラ１１と可変速搬送テーブ
ル１０を複合して作動させることによって可変速搬送テ
ーブルエ０からタブ６に供給する際の落とし口で線材リ
ング１の搬送方向（Ｘ方向）とその直角方向（Ｘ方向）
に連続する線材リング１間で変位（ΔＸ、ΔＹ）を生ぜ
しめる。

この結果、線材リング１はタブ６の中心位置に対してΔ
Ｚ−えｉｙ”（７）偏差を持って連続的に供給され、先
行線材リング１と後行線材リング１とが常に微少な位置
偏位を存するので追い抜くことが防止され線材リング１
の展開順にタブ６内のマンドレル７に集束されることに
なる。

なお前記ではＸ方向への変位手段として偏心ロールまた
Ｘ方向への変位手段として可変速搬送テーブル１０を使
用するものについて説明したが、変位手段は上記のもの
に限定されるものではない。

〈発明の効果〉 本発明は前記のような方法であるので簡単な設備の改良
により線゛材すングがその展開順にタブ内のマンドレル
に集束されるためサプライスタンドより解束されるコイ
ルから、線材リングが順次とり出されリングの並びと解
束順が異なることによる解束不良すなわちサプライスタ
ンドより数リングがおち、後工程に支障をきたすもつれ
を減少させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す平面図、第２図は可変
速搬送テーブルのテーブル速度の変化を示すグラフ、第
３図（ａ）および（ｂ）はそれぞれ従来例を示す平面図
および側面図、第４図は線材コイルの解束状況を示す側
面図、第５図は従来の偏心タブによる集束状況を示す説
明図である。 工・・・線材リング、　　　４・・・レーイングヘッド
、５・・・搬送テーブル、　　６・・・タブ、７・・・
マンドレル、　　８・・・サプライスタンド、１０・・
・可変速搬送テーブル、　】１・・・偏心ローラ。 特許出願人　　　川崎製鉄株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 線材圧延機により圧延された線材を連続的にリングに展
   開して搬送テーブルで搬送したのちマンドレルに供給し
   て集束するに際し、前記搬送テーブル上において線材リ
   ングを搬送方向への偏位手段および搬送方向の直角方向
   への偏位手段によって先行線材リングと後行線材リング
   とを相互に搬送方向および搬送方向の直角方向に連続的
   に偏位させつつ線材リング展開順にマンドレルに供給し
   て集束することを特徴とする解束性に優れた線材コイル
   の集束方法。