JPH01172950A - 写真印画紙用支持体およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 １１、Ａ）産業上の利用分野 本発明は、写真用印画紙の支持体に関するものである。

より詳しくは、白色顔料を含む溶融ポリオレフィン樹脂
と粘着層が支持体から剥離可能な剥離性写真印画紙用支
持体に関するものである。

〔Ｂ）従来の技術 近年、写真印画紙用支持体としては白色顔料を練りこん
だラミネート樹脂層を支持体である原紙表面に原紙と十
分接着させて設けた耐水性紙が主に用いられている。こ
のように原紙上にラミネート樹脂層を設けるのは、現像
時に処理薦品が原紙内に浸透するのを妨げるのが主な理
由であり、この被覆層により現像時間の短縮化が可能と
なり、また原紙内に処理薬品が残らないため、経時変化
による黄変を避けることができる。このようなラミネー
ト樹脂層は原紙上に、原紙表面をコロナ処理法などによ
り表面処理した後、ポリオレフィン樹脂を溶融押し出し
機を用いて溶融塗布し、ラミネート層と原紙が１−分接
着するように設けられている。さらに、印画紙の表面と
なるほうのラミネート樹脂層には、写真印画紙用支持体
の隠ぺい力、白色度を向上させ、写真印画紙の解像度を
向上させる目的で、二酸化チタンなどの無機白色顔料が
練り込まれている。

（Ｃ）発明が解決しようとする間頭点 しかしながら、近年写真そのものの用途が拡大するにつ
れて写真そのものから写真の画像部のみを他の場所へ移
して用いる方法がとられ始めた。

当然のことながらその様な場合には画像を有する乳剤層
のみでは機械的強度が著しく低いため、その下のラミネ
ート樹脂層とともに用いられる。しかしながらここで発
生する問題は、ラミネート樹脂層は現像終了後まで写真
印画紙用支持体に強固に接着しておらねば成らず、かつ
現像処理後必要な時には支持体から容易に！ＩｊｇｉＬ
なければならないといった問題である。この問題を解決
する手段として、写真印画紙用支持体上に剥離層と粘着
層を設け、その上に写真乳剤層を設けるいくつかの方法
が提案されている（たとえば、特開昭　５０−１２４６
２８号、特開昭　５１−９９０１３号、特開昭　５４−
１４５１２８号、特開昭　６１−３２０５３号公報等）
、シかしながら、上記のような構造を有する写真印画紙
用支持体を作成するには次の様な重要な間離がある。す
なわち、支持体上に剥離層を設け、そのうえに粘着層を
設けるまでは従来の剥離紙の製造方法そのままでよいが
、粘着層の上に溶融ラミネートを施そうとすると粘着層
上の凹凸の凹部に存在する空気の逃げ堝がなく、なおか
つその空気はラミネート時に熱膨張し、結果として泡を
閉じ込めた状態になってしまう。

このような部分は溶融ラミネート層が冷却された後もそ
のまま残るため、ラミネート表面の一部が浮くなど非常
に不均一な表面となる。このため、このようなラミホー
ｌ−層の上に均一な乳剤層を設けることができず、満足
な写真印画紙を作成することができなかった。このよう
なトラブルを避けるためには粘着層の表面が鏡面状でな
ければならないが、現在あるようなホットメルト等の方
法ではそのような鏡面が得られないといった重要な同順
があった。

ＣＤ）問題点を解決するための手段 本発明者は、上記のような問題点を解決する手段を鋭意
研究した結果、以下のような解決法を見いだすに至った
。すなわち、写真印画紙用支持体において、支持体上に
ｉ！１１ｍ１５１を設け、・その上に電子線硬化樹脂組
成物から成る粘着層を設け、さらにその上に白色顔料を
含む溶融ラミネート樹脂層が設けられたことを特徴とす
る写真印画紙用支持体の発明である９本発明においてば
粘着層になる層はラミネートされた時点においてまだ硬
化しておらず流動性を有した状態にあるため凹部が存在
せず、したがってその上に溶融ラミネートを行な゛って
も空気を閉じ込めるといった事態を引き起こさないため
平面性が良く良質のラミネート表面を得ることができる
。このように作成した写真印画紙用支持体の粘着層部分
を完成させるには電子線を照射すれば良く、その場合に
はラミネート層側または支持体側から電子線照射するこ
とができる。

本発明においては、剥離層も電子線硬化性樹脂を用いて
作成する事ができ、剥離層の硬化は粘着層を塗布する前
にもなすことができるが、その最終的な電子線照射によ
る硬化はラミネート層を設けたあ尼□、粘着剤層の硬化
と同時に行なっても良い。

以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。

本発明による写真印画紙用支持体の横断面の略図を第１
図に示す、写真印画紙用支持体１は、支持体２の上に剥
！Ｊｉ３があり、その上に電子線硬化性粘着Ｊｉ４と白
色顔料を含む溶融ラミネート層５が設けられた構造をし
ている。支持体２の裏面は必要に応じて裏面被覆層６が
設けられる。また、支持体２と剥＃１１ｍ３の間には必
要に応じて下引き７１７が設けられる。

第２図は本発゛明の実施に使用する写真印画紙用支持体
製造装置の一例を示す側面概略図である。

支持体２を供給ロール８から繰り出し、コーター９によ
り剥離層３を塗布し加熱装置または電子線照射装置ｌＯ
で＄１＠層３を硬化させた後、コーター１１により電子
線硬化性粘着層４を塗布する。

クーリングロール１２を有する熱溶融ラミネーター１３
により熱溶融ラミネート層らを設け、その後で電子線照
射装置１４を用いて電子線照射し電子線重合性組成物よ
り成る粘着１！４を硬化する。

このようにして製造した写真印画紙用支持体１は巻き取
りロール１５によって巻き取られる。なお。

支持体２の表面はコロナ発生装置１６によりコロナ処理
しても良い。

本発明において支持体として用いられる原紙は通常の天
然パルプ紙、合成繊維、あるいは合成樹脂フィルムを損
紙化したいわゆる合成紙、あるいは合成樹脂シートを用
いることができるが、針葉樹パルプ、広葉樹パルプ、針
葉樹広葉樹混合パルプの木材パルプを主成分とする天然
パルプ紙が有利に用いられる。原紙の厚みに関しては特
に制限はなく、その坪量は５０ｇ／ｎ？〜２５０ｇ／ば
か好ましい。

本発明の方法において有利に用いられる天然パルプを主
成分とする原紙には各種高分子化合物、添加剤を含有せ
しめることができる。たとえば、デンプン誘導体、ポリ
アクリルアミド、ポリビニルアルコール誘導体、ゼラチ
ン等の乾燥紙力増強剤、脂肪酸塩、ロジン誘導体、ジア
ルキルケテンダイマー乳化物等のサイズ剤、メラミン樹
脂、尿素樹脂、エポキシ化ポリアミド等の湿潤紙力増強
剤、安定剤、顔料、染料、酸化防止剤、蛍光増白剤、各
種ラテックス、無機電解質、ｐＨ調整剤等を適宜組み合
わせて含有せしめることができる。

また、本発明において支持体２となる原紙と下引き層７
あるいは剥ｇｉ層３の接着性と濡れ性を良くするなめに
原紙表面および下引き層表面にコロナ処理等の表面処理
を行なっても、また、ラミネート層と感光性乳剤との接
着性および濡れ性を良くするためにそれぞれの樹脂の表
面にコロナ処理やサブコート等の表面処理を行なっても
よい。

白色顔料を含んだラミネー−１・樹脂は写真印画紙用支
持体に白色性、不透明性、平滑性、耐水性、耐薬品性、
易洗浄性、感光性乳剤層との接着性、および感光性乳剤
のかぶり防止性などの性能をｆ１与するためのもので、
白色顔料としてはルチル型あるいはアナターゼ型の二酸
化チタン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウム、炭酸バ
リウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、シリカ等の白
色顔料を無処理、またはシロキサン、アルミナ、アルコ
ール等で表面処理して用いることができる。また、ステ
アリン酸アミド、アラキシン酸アミド等の脂肪族アミド
、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸マグネシウム、パルミチン酸カルシウム等の脂肪
族金属塩、群青、コバルトバイオレット等の顔料および
染料、酸化防止剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各
種の添加剤を適宜組み合わせて加えることもできる。溶
融ラミネートに使用される樹脂は、ポリオレフィン、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル等溶融押し出し加工可能で
あれば何でも良く、特に制限はないが、ポリオレフィン
樹脂が塗工性および原価等の点から有利に用いられる。

！ＩＩ　８層を形成する化合物としては従来からポリシ
ロキサン化合物が用いられ、その中でも特に電子線硬化
性組成物とは、分子末端、または側鎖に電子線重合性官
能基を有する有機ポリシロキサン（以下、単に電子線重
合性シリコーン組成物と略する）が知られている９本発
明に用いられる電子線重合性シリコーン組成物としては
分子末端、または側鎖にアクリロイル基、メタクリロイ
ル基、ビニル基の中から選択される官能基を有するシリ
コーン樹脂であり具体的には特開昭　５１−４２９６１
号、特・閘昭　５４−６５１２号、特開昭５７−弓７０
９６号、特開昭　５８−５３６５６号公報等に開示され
ているような化合物である。

電子線硬化性組成物から成る粘着層としては、従来から
溶剤型、水系型、ホットメルトられているような粘着剤
組成物にトリアクリレートやテトラアクリレ−１・等の
電子線硬化性樹脂を混合することにより得られる。

本発明による方法によれば溶融ラミネート層のＩ！！造
工程において溶融ラミネート層は常にある程度低粘度な
電子線重合性組成物から成る粘着層上に塗布されるため
泡を巻き込むことなく極めて平滑性良くラミネートされ
、結果として表面が均一で平滑なラミネート層を有する
写真印画紙用支持体が得られる。

基体上に電子線重合性組成物から成る粘着層および剥順
層を塗布する方法としては−例えば、ブレードコ−１・
、エアードクターコート、スクイズコート、エアーナイ
フコート、リバースロールコート、グラビアロールおよ
びトランスファーロールコート等の方法が用いられる。

基体上に塗布する剥ｇｉＩｉｌの量は基体の種類により
異なるが０．１〜１０ｇ／ｎｆ’、より好ましくは０．
２〜５　ｇｏｄであり、電子線重合性組成物から成る粘
着層もその種類により異なるが固形分量で、０．５ｇ／
ば〜５０ｇ／ば、より好ましくは１〜３０ｇ／ｎｒであ
る。シリコーン組成物の量が０．１　ｇ／♂以下と極端
に少ないと支持体上に均一に塗布する事が困難であり、
また剥離を悪くする、またシリコーン量を５ｇ／ｉｆ’
以上と多くしても特性上変わらず、コストのみ向上する
し、さらに、極端に多くなると硬化後摩耗などによりシ
リコーンが脱落しやすくなる。

電子線特性として、透過力、硬化力の面から加速電圧が
５０〜７５０Ｋｖ、より好ましくは１００〜３００Ｋｖ
の電子線加速器を用い、ワンバスの吸収線量が０．１〜
２０　Ｍｒａｄになるようにすることが好ましい。

電子線加速器としては例えば、エレクトロカーテンシス
テム、スキャンニングタイプ、ダブルスキャンニングタ
イプ等があるが何れでも良い。

なお、電子線照射に際しては酸素濃度が高いと電子ａｍ
合性組成物の硬化が妨げられるため、窒素、ヘリウム、
二数化炭素等の不活性ガスによるｗｔ換を行い、酸素濃
度を６００　ｐｐ−以下、好ましくは４００　ｐｐｍ以
下に抑制した雰囲気中で照射することが好ましい。

〔゛Ｆ〕実施例 以下、実施例により本発明の詳細な説明するが、本発明
の内容は実施例に限られるものではない。

実施例−１ 坪量１２０ｇ／ｎ？の写真用原紙の裏面にポリエチレン
樹脂［低密度ポリエチレン（密度０．９１８ｇ／ｃｍ３
′、ＭＩ５）と高密度ポリエチレン（密度０．９６５ｇ
／ｃｍ３、Ｍｌ　７）の等量混合物］により２０μ−の
厚みでラミネート被覆した裏ラミネート紙を支持体に用
い１表面にコロナ処理を行なった。

グラビアコーターを用い下引き層としてポリエチレング
リコールジアクリレート（東亜合成化学工業（株）製品
、商品名アロニツクスＭ−２４５）を２　ｇ／ｒｒＰの
塗布量で塗布した後、電子線照射室内の酸素濃度を窒素
ガス、ｒａａにより２００　ｐｐｍ以下にした電子線照
射装置（ＥＳＩ社製、商品名エレクトロカーテン、ＴＹ
ＰＥ　：　ＣＢ２００／４５／３００）内に導き、電子
線加速電圧１７５にＶ、照射電流２０１１Ａの条件で吸
収線”ｉｎ　Ｉ　Ｍｒａｄになるように塗布面側から電
子線照射した。こうして得られた下引き層を有する支持
体上にグラビアコーターを用いて電子線硬化性シリコー
ン樹脂（信越化学工業（株）、商品名Ｘ−６２−７１６
８）をＩｇ／ばの塗布量で塗布した。その後、再度電子
線照射装置内に導き吸収線量１．５　Ｍｒａｄになるよ
うに電子線照射して剥離層を有する支持体を得た。さら
にその上に電子線硬化性組成物から成る粘着層としてト
リメチロールプロパン３５部とＱＲ−９６９（Ｒｏｈｍ
ｄ　ＨａＳＳ社）系ホットメルト型詰着剤６５部から成
る組成物を５ｇ／ばの塗布量で塗布した後、低密度ポリ
エチレン（ｌＩＥｏ、９１８ｇ／ｃ　ｍ３、ＭＩ１８．
５）に３０重量％の酸化チタンを練り込んだマスターバ
ッチ３０部、低密度ポリエチレン（密度０．９１８ｇ／
ｃｍ’、ＭＩ　５）４５部、高密度ポリエチレン（密度
Ｑ９６５ｇ／ｃｍ３、ＭＩ７）２５部から成る樹脂組成
物を２０μ飄の厚みでラミネート被覆した。その後、表
面側から吸収線１１５　Ｍｒａｄになるように電子線照
射して粘着層を有する写真印画紙用支持体を得た。

実施例−２ 実施例−１において、Ｉａ後の電子線照射を裏面側から
行なう以外は実施例−１と同様にして写真印画紙用支持
体を得な。

比較例−１ 実施例−１と同様な方法で剥ｇｉｌｌを有する支持体を
得た後、ホットメルト型粘着剤組成物を塗布冷却し、実
施例−１と同様に表面側に溶融ラミネートを行ない写真
印画紙用支持体を得た。

ＣＧ）発明の効果 実施例−１，２および比較例−１で作成した写真印画紙
用支持体において、表面状態を観察したところ、実施例
−１，２で得られた写真印画紙用支持体は極めて平滑で
あったが、比較例−１で得られた写真印画紙用支持体は
明かにラミネート層の下に泡を巻き込み、その部分の接
着および平滑性に劣るものであった。また、実施例−１
，２において得られた写真印画紙用支持体はその上に感
光性乳剤を設けて写真印画紙とした後１通常のカラー現
像しても現像中にエツジ部分から剥離するようなことも
なく、剥離写真印画紙として充分実用に耐える物であっ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は写真印画紙用支持体の横断面の略図である。 第２図は写真印画紙用支持体製造装置の一例を示す側面
概略図である。 １：写真印画紙用支持体、２：支持体、３：剥離層、４
：電子線硬化性粘着層、５：溶融ラミネート層、６：裏
面被覆層、７：下引き層、８：供給ロール、９：コータ
ー、１０：加熱装置または電子線照射装置、１１：コー
ター、１２：クーリングロール１２，１３：熱溶融ラミ
ネーター、１４：電子線照射装置、１５：巻き取りロー
ル、１６：コロナ発生装置 （以下余白）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）写真印画紙用支持体において、支持体上の少なく
   とも１面に剥離層が設けられ、その上に電子線硬化樹脂
   組成物から成る粘着層が設けられ、さらにその上に白色
   顔料を含む溶融ラミネート樹脂層が設けられたことを特
   徴とする写真印画紙用支持体。
2. （２）該剥離層が電子線硬化性であることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の写真印画紙用支持体。
3. （３）該粘着層の電子線照射による硬化が不透明層を設
   けた後なされることを特徴とする写真印画紙用支持体の
   製造方法。