JPH01168299A - モノクローナル抗体およびそれを産生するハイブリドーマ - Google Patents

モノクローナル抗体およびそれを産生するハイブリドーマ

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JPH01168299A
JPH01168299A JP62327329A JP32732987A JPH01168299A JP H01168299 A JPH01168299 A JP H01168299A JP 62327329 A JP62327329 A JP 62327329A JP 32732987 A JP32732987 A JP 32732987A JP H01168299 A JPH01168299 A JP H01168299A
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inositol
monoclonal antibody
antibody
cells
triphosphate
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JP62327329A
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Hayao Abe
安部 速郎
Tatatomi Takenawa
忠臣 竹縄
Osamu Nakanishi
理 中西
Akira Awaya
昭 粟屋
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Mitsui Pharmaceuticals Inc
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Pharmaceuticals Inc
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、脂質生化学、細胞生物学、薬理学、癌研究等
の分野での基礎研究のみならず、心臓循環器側薬、抗動
脈硬化薬、向精神薬、向神経薬、抗アレルギー剤、免疫
調節剤、抗癌剤等の探索において有用な、リン脂質類、
特にイノシトールリン脂質の代謝あるいはその代謝産物
の動態を調節する能力のある薬剤およびその調製方法に
関する。より詳しくは、本発明の場合、該薬剤は、イノ
シトールリン酸化合物に対するモノクローナル抗体であ
り、本発明は該モノクローナル抗体を産生ずるハイブリ
ドーマを包含する。
従来の技術 発明が解決しようとする問題点 細胞内情報伝達におけるイノシトールリン脂質の役割の
重要性が明らかにされ、広範な研究が世界的に進められ
ている。Ca”を細胞内情報伝達因子とするホルモンや
刺激は、イノシトールリン脂質の代謝亢進を介して作用
発現を行っている。そのさいの受容体活性化のトリツガ
−反応は、ホスファチジルイノシトール4.5−二リン
酸のホスフォリパーゼCによる分解である。そのとき生
じたシアシリグリセロールは、protein kin
aseCのact−ivatorとして働き、イノシト
ールl、 4.5−三リン酸(以下IP3と略記する。
)は細胞内Ca” 5toreからCa”の遊離を促す
。その結果、protein kinaseC,Ca”
/ca1modulin kinaseが活性化され、
ホルモン作用が発現する。ホルモンや化学伝達物質など
の受容体が細胞膜上にある場合、細胞膜を横切って情報
を細胞内に伝える必要がある。これらの受容体活性化に
よる情報伝達機序を大別すると1〜■に分けられる。■
、■はともにcAMPを細胞内情報伝達の効果因子とす
る系であるが、■はcAMP上界させることでその作用
を発揮し、■はcAMP産生を抑制することでその作用
を発現する。■はCa2+を細胞内情報伝達の効果因子
とする系である。即ち、Ca”によって活性化される反
応、とくにCa”/ ca1modulin依存性のk
 1nase (Ca/CaM−kinase)  と
Ca”/diacy1glycerol/phosph
olipid依存性のkinase(protein 
kinase C)の活性化を介してその作用が発現す
る系である。この系の特徴は、膜中の微量リン脂質であ
るイノシトールリン脂質の代謝促進が作用発現に重要な
役割を果たしている乙とである。■の系は、成長因子の
作用に密接に関係している系であり、受容体がリン酸化
を受け、また受容体そのものがkinase活性をもつ
(竹縄忠臣・医学のあゆみ、131 (lI&12)、
 715−723. +qa4参照)。「細胞内Ca”
5toreからCa”の遊離を促す、IF5はcAMP
と同様、細胞内の情報伝達系のセカンドメツセンジャー
と言われている。cAMPの細胞内濃度の測定方法は既
に種々の方法が確立され、測定キットも市販されており
、cAMPの量と情報伝達系の各々の代謝産物の動態と
の関連性、各種ホルモン作用との関連性および疾患との
因果関係などが明らかにされている。それに対して、I
P3の研究の歴史は、cAMPのそれに比へてまだ浅い
ことにもよるが、IP3の細胞内濃度を測定する簡便な
方法ならびに測定キットは今だ開発されていない。IP
3は上記のように、細胞内情報伝達系の鍵である産物で
あり、IP3の各組繊細胞内濃度と各種の生命現象、各
種の疾患との関連性の究明が、現在の医学・生物科学領
域の大きな課題であることから、IP3の簡便な測定系
への需要はきわめて大きく、その開発が要請・期待され
ているところである。
そこで多くのイノシトールリン酸化合物が自然界に存在
する中で、IP3はその化学構造及び代謝上の位置から
して、多くのisomerおよび近似構造の代謝産物が
存在し、それらを別々に分離したりある別々に識別する
ことには、大きな困難さが予想される。
イノシトールリン酸化合物類の高速液体クロマトグラフ
ィーなどによる分離・適量方法の確立も重要ではあるが
、操作の煩雑な点がある。IP3、イノシトールl、 
3.4.5−四リン酸(以下IP、tと略記する。)等
は生体中では微量成分でもあり、やはり免疫学的適量方
法の確立が最も期待されているところである。そのため
にはIP3、 IP 4などの生理学的機能が明確にな
っていたり、なりつつあるイノシトールリン酸化合物に
対するポリクローナル抗体、望むらくはモノクローナル
抗体の調製が焦眉の急である。
問題点を解決するための手段 本発明は、このように細胞生物学研究、あるいは各種疾
患の診断、病因の解明などの実用上も大きな要請のある
イノシトールリン酸化合物、特にIP3、IP4の各組
織、細胞中、体液中での絶対量の測定に必須なモノクロ
ーナル抗体、しかも他のイノシトールリン酸化合物たと
えば代謝上の生合成中間物または分解物であるIP、 
IP2 、IP3、IP4のisomer、イノシトー
ル−五リン酸、イノシトール−六リン酸とは反応しない
か(親和性がないか)あるいは交差反応の少ない、極め
て特異性の高い抗体を提供するものである。さらにまた
本発明は該抗体を産生ずるハイブリドーマおよびその調
製方法、該抗体の大皿の製造方法、該抗体を用いたIP
3. IP4等の免疫定量法および抗IP3モノクロー
ナル抗体を含む抗癌剤を提供するものである。
本発明のイノシトールリン酸化合物に対するモノクロー
ナル抗体は以下の7つの工程の実施により製造された。
1、免疫原性コンジュゲート(抗原)の製造2、動物の
免疫 3、抗体価測定系の調製と抗体価の測定4、骨髄腫細胞
の調製 5、細胞融合 6、ハイブリドーマの選択およびモノクローン化7、モ
ノクローナル抗体の製造方法 各工程につき説明する。
l、 免疫原性コンジュゲート(抗原)の製造IP3 
、 IP4などはそれ自身殆んど免疫原性がないため、
IP3. rPaなどと適当な縮合剤を介して種々の担
体タンパク質類と結合させてハプテン−タンパク質の如
き免疫原性コンジュゲートを、調製する必要がある。他
方本来の目的の抗原に対しては比較的低い特異性を有し
、コンジュゲートの担体タンパク質類あるいは縮合試薬
に対して特異的ないし高度に交差反応性のあるモノクロ
ーナル抗体の産生な少なくさせる工夫も必要である。ま
た往々ある1gM型のモノクローナル抗体のみ産生され
たというような事態にならないような、免疫原性コンジ
ュゲートの製造が期待される。
(1)担体タンパク質類の活性化 本発明ではタンパク質類の活性化のために、活性化結合
基を導入した。活性化結合基としては、■活性化エステ
ルまたは活性化カルボキシ基、即ち式、 −CD−OX
 (式中、Zは、0−またハル−ニトロフェニル、ペン
タフルオロフェニル、l−ベンゾトリアゾールまたはN
−サクシイミドのようなカルボキシ活性化基である)で
示される基、■活性化ジチオ基、即ち式: −5−S−
X (式中、Xは2−ピリジルのようなジチオ活性化基
である)で示される基、および■エポキシ基が含まれる
活性化結合基含有担体として本発明では、IF5 、 
IF5に対して、エポキシ基を有する適当な免疫原性コ
ンジュゲート用の担体分子が好んで用いられ、たとえば
ラウンジら(TetrahedronLetters、
 26(4)、 407〜410 (1985))の方
法により製造した。活性化試薬としては、1.4−ブタ
ンジオール・ジグリシジルエーテル(1,4−buta
nediol diglycidyl ether 、
以下BDEと略記する。)などが用いられた。
また担体として用いられるタンパク質類として、キーホ
ール・リンペット、ヘモシアニン(以下KLHと略記す
る)、牛血清アルブミン(以下BSAと略記する)、オ
バルブミン(以下OVAと略記する)、グロブリン、ポ
リリジンなどのポリペプチドおよびBCG菌などが選択
された。
タンパク質類とBDEとの結合は、まずタンパク質類を
、水酸化ナトリウムのようなアルカリ水溶液に溶解し、
次にタンパク質のアミノ基数に対し20〜300倍モル
四のBDEを加え、室温で10時間〜24時間放置して
行った。その後塩酸などの酸で冷却下中和し、−夜蒸留
水中で透析し、凍結乾燥し活性化タンパク質類原末を得
た。
(2)イノシトールリン酸化合物と活性化タンパク質類
との結合 (1)で得た活性化タンパク質類を蒸留水中に懸濁し、
そこにアルカリ水溶液中に溶かしたイノシトールリン酸
化合物を加え室温〜40℃で24〜72時間反応させた
。イノシトールリン酸化合物とタンパク質類との量比は
特に制限はないが、通常タンパク質類に対してイノシト
ールリン酸化合物を過剰に用いるのが好ましく、イノシ
トールリン酸化合物の量を多くすることにより、タンパ
ク質に結合するイノシトールリン酸化合物の量を多くす
ることができる。次に、エタノールアミン原液を1滴加
え、37℃で2〜6時間反応させ、次に冷却下塩酸など
のような酸で中和し、その後この反応液を4℃で一夜蒸
留水中で透析し、しかる後凍結乾燥し各々の免疫原性コ
ンジュゲートを得た。この他、免疫原性コンジュゲート
を単離するには、通常タンパク質の精製に用いられる方
法、たとえばゲル口過、イオン交換クロマトグラフィー
、限外口過、塩析などの方法を用いることもできる。
IF5 、 IF5などのイノシトールリン酸化合物と
担体タンパク質の結合による免疫原性コンジュゲートの
製造には、IF5 、 IF5の如きパブテンと担体タ
ンパク質とを、N−エチル−N’−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド・28Cβ(EDCI)ま
たは[N−シクロへキシル−N“−[β−(N−メチル
モルホリノ)エチル]−カルボジイミド・p−トルエン
スルホナート(MCDI)なとのカルボジイミド類ある
いは無水グルタル酸など、各種縮合剤を用いて、行うこ
ともできる。
2、動物の免疫 1、で得られた免疫原性コンジュゲートを、通常、フロ
インド完全アジュバント(Difco社製、以下FCA
と略記する。)、リビ(R4bi)アジュバンl−(R
ibi社製)、百日咳ワクチン(千葉血清社i)、BC
G (日本BCG製造社製)、リビドA (Ribi社
製)、リポソーム、水酸化アルミニウム、シリカなどの
アジュバントと混合した後、たとえばBa1b/Cなど
のマウス、ラット、モルモット、ウサギ、ヤギ、ヒツジ
などの宿主動物に免疫する。免疫原性コンジュゲートの
投与量はたとえばマウスに対して1〜400μg/動物
で、一般に宿主動物の腹腔内や皮下に注射し、以後1〜
4週問おきに、好ましくは1〜2週間ごとに腹腔内、皮
下、静脈内あるいは筋肉内に追加免疫を2〜IO回程度
反復して行った。免疫用のマウスとしてはBa1b/C
系マウスの他、Ba1b/C系マウスと他系マウスとの
F1マウスなども用いることができる。BCGコンジュ
ゲートを用いる場合は、FCAもフロインド不完全アジ
ュバント(F I A)も用いなかったが初回免疫より
リビドA、リポソーム、R4biアジュバントを混合し
て免疫する動物群もつくった。他の担体タンパク質を用
いる場合は、初回免疫時はFCAと混合したが、追加免
疫時にはFIAと混合した。
3、 抗体価測定系の調製と抗体価の測定初回免疫後2
週間ごとに、マウスの場合眼底静脈より採血し、血清中
の抗イノシトールリン酸化合物抗体価を以下に示す固相
法の酵素免疫測定法(EIAと略記する。)あるいは放
射免疫測定法(RIAと略記する。)等で測定した。
抗イノシトールリン酸化合物抗体の測定系について、代
表例として抗IP3抗体のEIAにつき説明する。
96穴のEIA用プレート(Flow Laborat
ory社製)に50mMの重炭酸ナトリウム緩衝液pH
9,6であるコーティング緩衝液にIOμg/爪1とな
るように溶かしたIP3−BSAコンジュゲート溶液を
50μ/ウェルずつ各ウェルに分注し、4°Cで一夜イ
ンキユベートして、プレート穴底面に抗原をコートした
。交差反応を見る場合には、IP3−BSAのかわりに
、IP−BSA、IP2−BSAあるいはIP4−BS
Aなどのコンジュゲートをプレートにコートした。次に
0.05%Tween 20含有のp)17.4のリン
酸緩衝生理食塩水(以下PBS−Tと略記する。)で3
回以上洗浄した。次に0,05%Tween 20と1
%BSAあるいは1%OVAを含むPBS−Tを加え、
室温で2時間以上インキュベートして、プレート底面上
の蛋白質結合性残基をBSAあるいはOVAでコートし
た。次にこのプレートをPBS−Tで3回以上洗浄し、
0.01%NaN3を含むPBS−T200JIJを加
えて、プレートをシールし使用時まで4℃で保存した。
抗体価測定用試料、即ち段階希釈したマウス血清、下記
のハイブリドーマ培養上清、粗精製モノクローナル抗体
などの抗体価の測定に先立ち、プレートをPBS−Tで
充分洗浄した後、第一抗体としてこれら試料を50μ/
ウェル分注し、4℃で一晩、あるいは室温〜37℃で2
〜3時間インキュベートした。次にPBS−Tで3回洗
浄した後、第2抗体として、ウサギの抗マウス免疫グロ
ブリン−ペルオキシダーゼ結合物(Dako社製、以下
a−マウスIg−Poxと略記する。)をPBS−T 
−0,1%BSA溶液で200倍に希釈し、50μ/ウ
ェルをプレートに加えた。室温で2時間インキュベート
後、PBS−Tで4回以上洗浄し、次にABTS基質液
[2,2“−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン
−6−スルホン酸)ニアンモニウムがpH4,0の50
mMクエン酸緩衝液中に0.25mg/ rrd溶解さ
れており、使用直前に1.5%の過酸化水素を10〜1
00μ/ ml添加した容器]を1001JJ/ウェル
加え、室温で15分インキュベートした後、吸光度OD
414nmを測定した。これらコンジュゲートのうち、
IP3−BCG及びIP3−BCG +Rjbi Ad
juvantで免疫した群のマウスの抗■P3抗体価の
立ち上りが最も早く、かつ抗体価も大きかった。多くの
マウスで抗体価は免疫後6〜8週間で最高値に達した。
中には14〜20週目で最高値に達するマウスもいた。
4、骨髄腫細胞の調製 細胞融合に使用される腫瘍細胞株としては免疫グロブリ
ンを産生しないP3−NSI/1−Ag4.1 (MS
−1)(European J、  Immunolo
gy、  6 、511〜519(1976)) 、 
SP210−Ag14 (SP−2)  (Natur
e、 276゜269−270 (1978)) 、マ
ウスミエローマMOPC−21ライン由来のP3−X6
3−Ag8−υI (P3−111)  (Curre
nttopios in MicroHology a
nd Immunology、  81 。
1−7  (+978)) 、 P3−X63−Ag8
  (X63)(Nature、  256゜495−
497  (+975))  、  P3−X63−A
g8−6.5.3  (J。
Immunology、  123.1548−155
0  (1979))、MPCII−45,6TG1.
7 、 FO1SI9415XXO,BU、1などを用
イルことができる。これら8−アザグアニン耐性のマウ
ス骨髄腫細胞株は8−アザグアニン培地(ダルベツコ−
のMEM培地(以下DMEMと略記する。))あるいは
RPMI−1640培地にグルタミン (1,5mM)
、2−メルカプトエタノール(5X10’M)、ゲンタ
マイシン(10μg/mA)およびlO%牛脂児血清(
FC8)を加えた正常培地に、更に8−アザグアニン(
15μg/mlを加えた培地)で継代するが、細胞融合
の3〜4日前に正常培地に継代し、融合当日l×107
以上の細胞を用意した。あるいは凍結保存しておいた細
胞株は37℃で解凍後完全DMEMで3回以上洗浄後、
10mfの完全DMEMに懸濁し、50m1のフラスコ
中で培養を開始し、1日後に培地を全量交換し、その後
順次、250m1フラスコ、600InJフラスコと大
きな容器に入れかえ、必要な細胞数を確保する。ミエロ
ーマ細胞株の中にはH(重)鎖やL(軽)鎖を合成する
ものがあるが、このような細胞株を使用すると、抗体産
生細胞の合成するH鎖やL鎖とまじりあったバイブリド
抗体分子ができるのでH鎖やL鎖を合成しないものが望
ましい。
ヒトの抗体非産生の骨髄腫細胞系として519415、
XXO、BU、 1t、K トカ使用テキル。
5、 細胞融合 2、で免疫したマウスにIF5−BCGコンジュゲート
100μg/生食を腹腔内に追加免疫し、3〜4日後に
肺臓を摘出し、肺細胞を調製した。肺細胞の他、各所属
リンパ節細胞も収集することができる。この肺細胞と4
.で調製した骨髄腫細胞株をDMEM培地、MEM培地
(田水製薬社製)、RPMI 1640培地あるいは生
食、PBSでよく洗浄後、細胞数で肺細胞(リンパ球)
:骨髄腫細胞が5〜20;1となるように細胞を混合し
、遠心操作を行った。上清を捨て、沈殿したペレットを
ほぐした後、融合促進剤として37℃に加温した平均分
子−川が1.000〜8.000の30〜60%のポリ
エチレングリコール(以下PEGと略記する。)溶液を
0.5〜2ml加えた。融合促進剤としてPEG添加時
にジメチルスルホキシドなどを少量加えることも有効で
ある。PEG溶液を細胞に添加し、融合反応1〜lO分
間行った後、DMEM培地あるいはRPMl 1640
培地などを10〜50社徐々に加え反応を停止した。融
合反応停止後、直ちに遠心し、上清を除去した。Fe2
を5〜20%含むDMEM培地あるいはRPMl 16
40培地に細胞を懸濁し、マイクロタイタープレートに
1x105〜5 X 106個/ウェルとなるように細
胞遊離液を分注した。次にヒボキサンチン(IXlO’
M)、アミノプテリン(4X 10−7 M) 、チミ
ジン(+、6 x 10−5M )を含むDMEM培地
あるいはRPMI 1640培地、即ちHAT培地に換
えてゆく。HAT培地交換の方法は、一般には翌日、プ
レートに初めに分注した容量と当容量加え、その後、2
〜3日ごとにHAT培地で半量ずつ交換した。融合後1
0〜14日目に、日月ノプテリンを除いたHT培地で2
〜3日ごとに培地交換を続けた。更に14日日月降は1
0〜20%のFe2を含むDMEM培地あるいはRPM
I 1640培地に交換し培養を継続した。融合細胞(
ハイブリドーマ)の増殖のさかんなウェルの培養上清を
RrA、EIA、FIAなどの測定系で、抗体価測定し
、目的の抗IP3抗体産生ハイブリドーマを選択する。
6、 ハイブリドーマの選択およびモノクローン化5、
で得られた抗■P3抗体価の高い抗体を産生ずるハイブ
リドーマをクローニングする。クローニングには、寒天
培地中でコロニーをピックアップする方法と限界希釈法
とがある。どちらの方法によるクローニングにおいても
2回以上繰り返し行い、完全に単一なりローンを得る。
バイブリドーマのスクリーニングは常法により行えばよ
く、たとえばハイブリドーマの生育したウェルの上清の
一部を採取し、目的とする抗IP3抗体と放射能標識し
たIF5 (Amersham社製)とをインキュベー
トし、その結合能をRIAにより測定し、抗IP3抗体
を分泌しているウェルな検索することができる。またE
IA、FIAなどによっても抗体価の高い抗体を産生ず
るバイプリドーマを検出することができる。限界希釈法
によるクローニングを2〜4回操り返し、IF5に特異
的な抗体を産生じているバイプリドーマを数株取得する
ことができAB=1、AD−2、AB−3、AB−4、
AD−5、AB−6と命名した。
一方IP4に特異的な抗体を産生しているハイブリトー
マも数株取得することができAB−11、AD−12、
AB−13、AB−14と命名した。
7、 モノクローナル抗体の製造方法 抗■P3モノクローナル抗体あるいは抗■P4モノクロ
ーナル抗体を産生ずる各々のバイプリドーマを10〜2
0%のFe2を含むDMEM、 RPMI 1640培
地などの適当な培養液中で培養し、その培地上清から得
ることができる。一方更に大量の抗体を得るためには、
骨髄腫細胞の由来動物と同系の組織適合性動物の腹腔内
に各々のハイブリドーマを移植し、増殖させ、該動物の
腹水中に産生されたモノクローナル抗体を精製回収する
こともできる。上記のハイブリドーマの1〜lO×10
6個の移植に先立ち、ブリスタン(2,6,10,14
−テトラメチルベンチデカン、Aldrich Che
mica1社製)などの鉱物油を腹腔内投与し、ハイブ
リドーマを大量に増殖させ、腹水または血清を採取すれ
ば良い。この場合ハイブリドーマは10−18日目位で
腹水腫瘍を形成し、腹水中、血清中に高濃度の抗体を産
生できる。得られた培地上清、または血清または腹水か
ら抗IP3モノクローナル抗体、抗IP、モノクローナ
ル抗体を精製するには、塩析、イオン交換クロマトグラ
フィー等の通常の精製操作により行うことができる。腹
水の場合は最初に遠心分離(3000rpm 、 5分
)して固形分を除去しておくとよい。
本発明の抗IP3、抗IP4モノクローナル抗体はE 
I A、ゲル内沈降反応によると分子fi 150,0
00〜200.000のIgGクラスに属し、重鎖はγ
l。
γ2a、 γ2b、 γ3.γ4.α、軽鎖はkのサブ
クラスに属し、またスキャッチャードプロット法による
IP3に対する親和力、Ka値は1. lx 10” 
〜3.1x109℃/moleと極めて高い数値を示し
た。また本発明の抗IP3モノクローナル抗体、抗IP
4モノクローナル抗体はIP2 、 IP、 IP5 
、IP6などとは交差反応性は殆んど示さなかった。
以上から明らかなように本発明の抗イノシトールリン酸
化合物抗体は、IP3 、IP、などに対してきわめて
高い親和性を有し、IPa % IP4以外のIP2、
IP、 IP5、IP6などに対して親和性は殆んど示
さなかった。従って本発明の抗IP3抗体、抗IP4抗
体はIP3、IP4に対して極めて特異性の高い抗体で
あることが明らかにされた。
次に上記の操作で製造された抗イノシトールリン酸化合
物モノクローナル抗体を用いて、イノシトールリン酸化
合物の定量のためのRIA、 EIA。
FIAキットが作成される。
[実施例] 本発明を以下に、実施例等をもってより詳細に説明する
が、本発明はそれらに限定されない。
実施例1  免疫原性コンジュゲートの製造A、エポキ
シ−KLHの調製 K L H(Sigma社製) 25mgをビーカー内
で、0.2Nの水酸化ナトリウム溶液2mJに溶解し、
直ちにKLHタンパク質のアミノ基残基数の100イ音
当量の1.4−ブタンジオールジグリシジルエーテル(
BDE)86dを加え、室温で20時間放置した。次に
6Nl(Cl3を冷却下等量加え、中和した。直ちに蒸
留水に対して透析を開始し、−夜透析を続けた。透析チ
ューブ内より溶液を回収し凍結乾燥して粉末23.0m
gを得た。
B、エポキシ−BSAの調製 B S A  (Sigma社製RIAgrade) 
1 gをビーカー内で蒸留水20ffi1に溶解した。
次に0.4N水酸化ナトリウム水溶液20m1を加えた
。直ちにBD E 1.41m1を加え以下Aと同様の
処理を行った。凍結乾燥粉末1.361gを得た。
C,エポキシ−0vAの調製 OVA  (Sigma社製)IgをBと同様にBDE
l、41+Jと反応させ、Bと全く同様にして凍結乾燥
粉末1.217gを得た。
D、エポキシ−BCGの調製 オートクレーブしたBCG懸濁液(lomg/ral生
食) lGm1 (BCGとしてloOmg)と6N−
水酸化ナトリウム水溶液333μ(最終濃度、0.2N
NaOII)およびBDE343μをビーカー内で混合
した。超音波をかけながら室温で200時間反応せた。
以下Aと同様の処理を行い、凍結乾燥粉末108.7m
gを得た。
E、IP3−KLHコンジュゲートの調製Aで得たエポ
キシ−KLH4mgをl mAの蒸留水に懸濁し、次に
0.4N NaOH溶液1 mlにIP3300μgを
加えた溶液を加え、エポキシ−K L Hを溶解させ、
37℃で48時間反応させた。次にエタノールアミン原
液1滴を加え、37℃で4時間反応させた。次にまた、
冷却下6N+ICβ 67μを加え中和した。そして4
℃で蒸留水中、−夜透析した。透析内液を凍結乾燥し、
粉末3.80mgを得た。
F、IP3−BSAコンジュゲートの調製Bで得たエポ
キシ−B S A 9.66mg (144nmole
)を2 mlの蒸留水に懸濁し、次に0.4NNaOI
I溶液1 mlにI P3 300μg (720n 
mole)を加えた溶液を加え、エポキシ−BSAを溶
解させ、37℃で48時間反応させた。以下Eと同様に
して凍結乾燥粉末8.50mgを得た。
G、IF5−OVAコンジュゲートの調製Cで得たエポ
キシ−0VA6.4mgを、Fと全く同様にしてIP3
300μgと反応させ後処理を行い、5.63mgの凍
結乾燥粉末を得た。
H,IF5−BCGコンジュゲートの調製りで得たエポ
キシ−BCG4.0mgを、Fと全く同様にしてIP3
300μgと反応させ、後処理を行い、2.80mgの
凍結乾燥粉末を得た。
1.1P4−BCGコンジュゲートの調製りおよびHと
同様にして、IF5  (愛媛大学尾崎庄一部教授合成
)とBCGとのコンジュゲートを凍結乾燥品として2.
04mgの粉末を得た。
実施例2  動物の免疫 8週令のBa1b/c雌マウス各群計匹ずつに、I P
3  BCG、r P4−BCGを除く各免疫原性コン
ジュゲート 100μgを生理食塩水に溶解し、当mの
フロインド完全アジュバント(FCA)とともによくま
ぜ合せ、乳化させたものを腹腔的投与した(初回免疫)
。1週あるいは2週間後、置皿のコンジュゲートをFI
Aとまぜ合わせ、腹腔的注射した(第2回免疫)。以後
1週あるいは2週間ごとに同様に、追加免疫を続けた。
IF5−BCGおよびI P、−BCGコンジュゲート
の場合、初回免疫後毎週100μgのコンジュゲートを
FIAあるいはリビドA (Ribi社製)5μg、リ
ビドA 5μg+リポソーム あるいはRibiアジュ
バント(モノリン酸リビドA20μg+トレハロースシ
ミコール酸 50μg 含有)200μとそれぞれまぜ
合わせ、追加免疫していった。初回の免疫後2週間ごと
に、マウスの眼底静脈より採血し、実施例3に記すよう
にして、血清中の抗イノシトールリン酸化合物抗体価を
測定した。
実施例3  抗体価測定系の調製と抗体価の測定実施例
IFで得たIF5  BSAコンジュゲートを10μg
7mlとなるよう、50mM重炭酸緩衝液pH9,6で
希釈し、イムノアッセイ用96穴マイクロタイタープレ
ート(Flow Labl に5011J/ウェル分注
し、4℃ 18時間静置した。次にPTで各ウェルな3
回洗浄し、1%OBAを含むPTを100μ/ウエル分
注して室温で6時間静置した。
ついでPTで3回洗浄した。実施例2に示した免疫中の
マウスより得た抗血清を0.1%OVAを含むPTで1
00倍に希釈したものを被験抗血清として50IIJ/
ウェル加えた6抗血清の力価が充分に上昇したものにつ
いては1.000倍希釈抗血清、10、000倍抗血清
などを必要に応じて使用した。
次に、PTで3回洗浄した後、0.1%OVAを含むP
Tで200倍に希釈したペルオキシダーゼ標識ウサギ抗
マウスイムノグロブリンを50μ/ウェル加え室温で2
時間静置した。そのあとPTで5回洗浄し、0.25m
g/mAの2,2°−アジノビス(3−エチルベンゾチ
アゾリン−6−スルホン酸)ニアンモニウム塩及び0.
15%過酸化水素を含む、50mMクエン酸緩衝液10
0μを各ウェルに加え室温で15分間、プレートを振と
うした。 414nmにおける吸先度なイムノリーダー
NJ−2000(NipponInterMed)を使
用し、測定した。
抗血清の力価を定めるために、抗血清を100倍より順
次2倍希釈したものを本測定系に供し、滴定曲線を求め
た。力価算定の基準として、414nmにおける吸先度
が1.0となった抗血清の希釈率をもって、その抗血清
の力価とした。IF5−BCGコンジュゲート+Rib
iアジュバントで免疫をくりかえした免疫動物群3匹の
血清抗体価の推移を表1に示す。
ローナル抗体価 実施例4  骨髄腫細胞の調製 前記したように各種のマウスミエローマ細胞を、細胞融
合のために培養し用意した。液体窒素中に保存したNS
−1培地(DMEM培地、10%FCS、ペニシリンG
カリウム100単位/ mj、硫酸ストレプトマイシン
100μg/ml、グルタミン2mM、ピルビン酸ナト
リウム 1mM、2−メルカプトエタノール 5 X 
10−’M ) 10m1を加えた。
11000rpで5分間室温で遠沈し上清を除いた。こ
の洗浄操作を3回くり返した。NS−1培地に細胞を懸
濁し濃度を約10’個/ mAとして37℃で培養した
。2〜3日毎に培地を交換すると共に細胞濃度を約10
’個/ mAに調整して、培養を継続し細胞数を増やし
た。ヒトのガン治療のための抗IP3モノクローマル抗
体の試験的調製のためには、抗体非産生の骨髄腫細胞と
してS  19415. XXO。
B11.1などを用意した。
実施例5 細胞融合の当日に、細胞を集め、DMEM培地(Fe2
を含まないNS−1培地)で、遠沈(+000rpm 
、5分間、室温)による洗浄を3回行った。DMEM培
地25m1に再懸濁し、細胞濃度を計測した。一方、最
後の免疫より3日目のBa1b/Cマウスより肺臓を無
菌的に摘出し、NS−1培地中でビンセットでもみほぐ
して牌細胞のWJ tFA液を調製した。次に、このg
濁液を、ステンレスメツシュで濾過して組織のかたまり
を除いた。
11000rpで5分間室温で遠沈して上清を除き、次
にDMEM培地で遠沈(1000rpm 、分間、室温
)による洗浄操作を3回行った。牌細胞をDMEM培地
25m1に懸濁し細胞濃度を計測した。次に牌細胞及び
NS−1の懸濁液よりそれぞれ1.2X10’個及び2
.4XIO’個の細胞をとり混合した。 11000r
pで5分間、室温で遠沈して、上清を捨てた。
細胞をよくほぐし、37℃に加温した45%ポリエチレ
ングリコール(MW4,000 、15% DMSO含
有)  0.3+ajを1分間かけて徐々に加え、細胞
とよくこんごつした。さら、に1分間、容器を回転させ
て混合した後、37℃に加温したDMEM培地10+a
jをゆっくり加え、1分間放置した。さらに、DMEM
培地15ffi1を加えて11000rpで5分間室温
で遠沈した。上清を捨てて、細胞をほぐし、NS−1培
地100m1に懸濁した。この懸濁液の200dずつを
96穴培養プレートの各ウェルに分注し37℃で培養し
た。培養開始後、1日目、2日目、3日目、約半量の培
地をHA T培地(NS−1培地に100μMヒボキサ
ンチン、 0.4μMアミノプテリン、16μMチミジ
ンを含有する)で交換した。さらに2〜3日毎に培地の
半量をHAT培地で交換した。2週間後に、交換する培
地をHT培地(HAT培地よりアミノプリテンを除いた
)に換えた。
細胞融合後、約2〜3週間でほぼ全てのウェルにバイブ
リドーマの生育が認められた。充分な大きさのハイブリ
ドーマのコロニーを得た時に、その培養上清を、抗体分
析に供し、抗体産生ハイブリドーマを検索した。
実施例6  ハイブリドーマの選択およびモノクローン
化 実施例5で行った細胞融合後10日から20日にかけて
ハイブリドーマが充分に生育した頃に、その培養上清を
実施例3に記したEIAにより抗体価を測定した。  
414nmでの吸光度が0.1以上を示すものを陽性ウ
ェルと判定し、限界希釈法によるクローニングを行った
。正常BALB/cマウスより無菌的に摘出した肺臓を
ほぐして、肺細胞懸濁液を得た。11000rpで10
分間遠沈して細胞を洗浄し、HT培地に懸濁して細胞濃
度が約10’個/mlとなるよう調製した。この200
μを96穴のプレートに分注し、1〜3日培養したもの
をフィーダーレイヤーとして使用した。
一方、陽性ウェルのハイブリドーマをHT培地に懸濁し
、細胞の濃度を3個/IL1とした。この200μを、
培地を吸引除去したフィーダーレイヤーに分注し、37
℃で培養した。10日前後から、コロニーを確認できる
ようになった。バイプリドーマが充分に生育するのを待
ち、その上清を再び分析して陽性ウェルを検索した。陽
性ウェルは、再び同じ手法により、限界希釈を行った。
少くとも3回の限界希釈をくり返し、抗IP3モノクロ
ーナル抗体を産生ずるハイブリドーマAB−1゜AB−
2,AB−3,AB−4,AB−5,AB−6を得た。
また全く同じようにして抗IP、モノクローナル抗体を
産生ずるハイブリドーマAB−11,AB−12,AB
−13゜AB−14を得た。
実施例7  モノクローナル抗体の製造方法モノクロー
ナル抗体は実施例6で得られたモノクローナルハイブリ
ドーマAB−1,AB−2等をRPM11640、 D
MEMなどの適当な培養液で培養し、その培養上清から
蛋白濃度10〜200μg/mAとして1nvitro
で得た。
一方大世に抗体を得るためには、Ba1b/c雌マウス
に腫瘍形成促進剤ブリスタン(2,6,10,14−テ
トラメチルペンタデカン、Aldrich Chemi
calCompany、 Inc、社製)をマウス−匹
あたり 0.5mlml的投与した。1〜3週間後にA
B−1,AB−2等のハイブリドーマlXl0’を腹腔
的投与することにより、1〜2週間後に蛋白濃度3〜1
5mg/mAのモノクローナル抗体を得た。モノクロー
ナル抗体の重鎮、軽鎖のアイソタイプを固定するために
前記のABTS基質液および過酸化水素を用いて試験を
行った。モノクローナル抗体の精製は、必要に応じて腹
水を硫安分画(40%飽和)後、DEAE−3apha
cel  (Pharmacia Fine Chem
icals社製)によるイオン交換カラムクロマトグラ
フィー法により、あるいは5ephacryl S−3
005uperfine(Pharmacia社製)に
よるゲル口過法との組み合わせにより行った。得られた
抗体の免疫グログリンのクラスはIgG、 rgA、 
IgMで、また重鎮、軽鎖のアイソタイプはγ1/に、
γ2a/に、γ2b/に。
γ3/に、γ4/に、α/にであった。
実施例8   RIAによるIP、測定8−IIP3測
定の検量線作成 プラスチックまたはガラス製試験管に、IP、(アマジ
ャムジャパン)を含む、10mMリン酸緩衝生理食塩水
、pH7,5(BSA  1%、アジ化ナトリウム0.
1%含有、以下BSA−PBS )100μを加えた。
次に、上記の抗IPsモノクローナル抗体(AB−1由
来)を含む、10mMリン酸緩衝生理食塩水p)17.
5  (50mMエチレンジアミン四酢酸及び1%正常
マウス血清含有、以下NMS−EDTA−PBS)  
20011Jを加え、よく攪拌して4℃24時間静置し
た。次にトリチウムでラベルされたIP3(アマジャム
ジャパン)を含むBSA−PBS  100μを加えて
、よく攪拌し再び4℃ 24時間静置した。次にウサギ
抗マウスIgG  (Dak。
社)を食上BSA−PBSを100μ加え、よく攪拌し
て4℃、24時間静置した。次に3000rpmで4℃
15分間遠沈し、上清を吸引除去して沈殿の放射能を測
定した。
この実験系によりIP、の濃度によく対応した標準曲線
を得た。本実験系のIP3、モノクローナル抗体、正常
マウス血清、ウサギ抗マウスIgGのそれぞれの量を変
化させる事により試験管あたり1フ工ントモルから1マ
イクロモルまでのIP’+が測定可能であった。
8−2 リンパ球中のI P sの抽出およびIP3濃
度測定 ヒト、マウス、及びラットから得た末梢血よりリンパ球
を分離し、10%FCSを含むFPMI−1640培地
に懸濁して、細胞濃度を2 X 10’/爪1に調製し
た。この細胞pJ if4液にフィトヘマグルチニン(
P HA 、 Wellcome社製)又はコンカナバ
リンA (Con A、  カルビオケム社)を最終濃
度がそれぞれ2.5μg7mA及び10μg7mAとな
るように加え、37℃で24〜48時間培養した。これ
らのマイトゲンを含まない対照群も同時に培養した。培
養後、細胞を集めRPMI 1640培地で3回洗浄し
た。得た細胞のベレットを直ちに液体窒素で凍結し、6
%トリクロル酢酸を加えてホモジナイズした。次に30
00rpmで4℃ 10時間遠沈して変性タンパクを除
去し、上清をエーテル抽出してトリクロル酢酸も除き、
試料液とした。8−1で示した方法に従って測定した結
果、マイトゲン刺激を受けたリンパ球の細胞内IP’3
濃度が対照群に比較して明らかに高いことが示された。
8−3 固相法によるRIAキットの作製AB−1由来
の抗IP3モノクローン抗体を含む50mM重炭酸緩衝
液pH9,6を100μずつイムノアッセイ用マイクロ
タイタープレート(FlowLab社製)のウェルに加
え4℃ 18時間静置した。次にPTで3回洗浄し、1
%OVAを含むPT20hjを加え、室温で6時間静置
した。PTで3回洗浄し、 0.1%OVAを含むPT
で希釈したトリチウムラベルIP3及びIP3を含む試
料液をそれぞれ50μずつウェルに加え、よく混合した
後4℃で24〜48時間静置した。PTで5回洗浄した
後、各ウェルを切り離し放射能を測定した。
8−4 がん細胞、マクロファージ、肥満細胞中のIP
3濃度測定 8−2のリンパ球のかわりに、各種がん細胞、マクロフ
ァージ、肥満細胞を用いIP3を抽出し、8−3で作製
したRIAキットを用いて細胞内のIP、濃度を測定し
た。
実施例9 AB−1ハイブリドーマ由来の抗IP3モノクロナル抗
体を濾過法により濃縮し2mg/mAとし、K−ras
、 )I−ras、 N−ras、 erbB、 sr
c等でトランスフオームしたNIH3T3細胞約300
0個に、1個の細胞あたり2X10−1312マイクロ
インジエクシヨンを常法により行った。3H−チミジン
を加え各細胞のオートラジオグラフィーを行い、対照と
して免疫グロブリンG分画をマイクロインジェクション
した細胞集団と比較したところ、明らかに抗IP3モノ
クローナル抗体を注入した細胞集団の増殖は抑えられた
。一方N1)13T3細胞を血清を加えずに培養を開始
し、PDGF、 Bombesinなどの増殖因子を加
えるとDNA合成が開始されるが、抗IP3モノクロー
ナル抗体をマイクロインジェクションした細胞集団は増
殖が止った。本発明の抗IP3モノクローナル抗体が情
報伝達系の伝達を阻止することが明らかにされた。
特許出願人  三井東圧化学株式会社 三井製薬工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、イノシトールリン酸化合物、即ちイノシトール1−
    リン酸、イノシトール4−リン酸、イノシトール5−リ
    ン酸、イノシトール1,4−二リン酸、イノシトール1
    ,4,5−三リン酸、イノシトール1,3,4−三リン
    酸、イノシトール2,4,5−三リン酸、イノシトール
    1,3,4,5−四リン酸、イノシトール1,2,4,
    5−四リン酸、イノシトール−五リン酸、イノシトール
    −六リン酸(フィチン酸)から選ばれ、それぞれを識別
    することのできるモノクローナル抗体。 2、特許請求の範囲第1項記載のモノクローナル抗体を
    産生するハイブリドーマ。 3、イノシトール1−リン酸、イノシトール4−リン酸
    、イノシトール5−リン酸、イノシトール1,4−二リ
    ン酸、イノシトール1,3,4−三リン酸、イノシトー
    ル2,4,5−三リン酸、イノシトール1,4,5−三
    リン酸、イノシトール1,3,4,5−四リン酸、イノ
    シトール1,2,4,5−四リン酸、イノシトール−五
    リン酸およびイノシトール−六リン酸の中から選ばれる
    イノシトールリン酸化合物をハプテンとして、縮合剤に
    より活性化された、キーホール・リンペット・ヘモシア
    ニン(以下KLHと略記する)、牛血清アルブミン(以
    下BSAと略記する)、オバルブミン(以下OVAと略
    記する)およびBCG菌の中から選ばれるタンパク質類
    を担体として結合させた免疫原性コンジュゲート。 4、特許請求の範囲第1項記載のモノクローナル抗体産
    生において使用可能な特許請求の範囲第3項記載の免疫
    原性コンジュゲート。 5、特許請求の範囲第4項記載のモノクローナル抗体産
    生において、動物に免疫原性コンジュゲートを免疫する
    際、フロインド完全アジュバント、フロインド不完全ア
    ジュバントおよびリビーアジュバント(Ribi Ad
    juvant)、百日咳菌アジュバントの中から選ばれ
    るアジュバントとともに接種することを特徴とするモノ
    クローナル抗体の製造方法。 6、特許請求の範囲第2項記載のハイブリドーマが、特
    許請求の範囲第5項記載の動物がマウスであり、該マウ
    スの脾臓細胞あるいはリンパ節細胞とマウス骨髄腫細胞
    (ミエローマ細胞)とを融合することにより得られたハ
    イブリドーマ。 7、特許請求の範囲第6項記載のマウスハイブリドーマ
    を培地中で培養するかまたはマウスの腹腔内で培養し、
    得られる培養物から抗イノシトールリン酸化合物抗体を
    分離することを特徴とする抗イノシトールリン酸化合物
    抗体の製造方法。 8、抗イノシトールリン酸化合物抗体を使用することを
    特徴とする、放射性免疫測定法、酵素免疫測定法、蛍光
    免疫測定法等より選ばれる免疫定量法(キットまたはシ
    ステム)。9、免疫定量法がマイクロタイタープレート
    を使用することを特徴とする免疫定量法である特許請求
    の範囲第8項記載の免疫定量法(キットまたはシステム
    )。 10、以上に記載した各々のそしてすべての新規な工程
    、方法、生成物、製造方法あるいはその他の態様、また
    はこれらの任意の組み合わせ。 11、イノシトール1,4,5−三リン酸に対するモノ
    クローナル抗体を含む抗癌剤。
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