JPH01167702A - 光学膜付き金属材 - Google Patents
光学膜付き金属材Info
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- JPH01167702A JPH01167702A JP32590987A JP32590987A JPH01167702A JP H01167702 A JPH01167702 A JP H01167702A JP 32590987 A JP32590987 A JP 32590987A JP 32590987 A JP32590987 A JP 32590987A JP H01167702 A JPH01167702 A JP H01167702A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
この発明は、表面保護兼用の光学膜を備えた金属材に関
する。
する。
金属は加工が容易で機械的強度に優れているため、各所
で多量に使われているが、いくつかの欠点もある。その
ひとつが、金属表面は傷がつきやすかったり、摩耗しや
すかったりすることである。もうひとつは、殆どの金属
は、表面色が白銀色、銀色、または、金色のいずれかで
あり、単調であることである。もちろん、めっきや有機
塗料によって膜付けを行い、光学特性(表面色)を変え
たり、表面保護を行ったりしているが、まだまだ、傷が
つきやすかったり、膜が剥がれやすかったりして、信頼
性が十分とは言えない。
で多量に使われているが、いくつかの欠点もある。その
ひとつが、金属表面は傷がつきやすかったり、摩耗しや
すかったりすることである。もうひとつは、殆どの金属
は、表面色が白銀色、銀色、または、金色のいずれかで
あり、単調であることである。もちろん、めっきや有機
塗料によって膜付けを行い、光学特性(表面色)を変え
たり、表面保護を行ったりしているが、まだまだ、傷が
つきやすかったり、膜が剥がれやすかったりして、信頼
性が十分とは言えない。
〔発明の目的〕 ゛
この発明は、表面が強固で、光学膜の信頼性が高い光学
膜付き金属材を提供することを目的とする。
膜付き金属材を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、この発明は、金属基材と、金
属化合物からなり前記金属基材の表面に形成されて光干
渉作用を発揮する光学膜を備えた金属材であって、前記
光学膜と金属基材の間には、金属膜、または、化合度か
所定の化合度に達していない金属化合物膜が介在してい
ることを特徴とする光学膜付き金属材を要旨とする。
属化合物からなり前記金属基材の表面に形成されて光干
渉作用を発揮する光学膜を備えた金属材であって、前記
光学膜と金属基材の間には、金属膜、または、化合度か
所定の化合度に達していない金属化合物膜が介在してい
ることを特徴とする光学膜付き金属材を要旨とする。
以下、この発明を、その−例をあられす図面を参照しな
がら詳しく説明する。
がら詳しく説明する。
第1図は、この発明にかかる光学膜付き金属材(以下、
「金属材」という)の側断面構造をあられす。
「金属材」という)の側断面構造をあられす。
金属材1は、金属基材2の表面に形成された光学多層膜
(光学膜)3を備え、金属基材2と光学膜層膜3の間に
は、下地膜4が介在している。光学多層膜3は、金属と
非金属の金属化合物からなる。この光学膜FiB’A3
は、複数の層5・・・、6・・・で構成されていて、光
干渉作用を発揮するために膜面に干渉色があられれる。
(光学膜)3を備え、金属基材2と光学膜層膜3の間に
は、下地膜4が介在している。光学多層膜3は、金属と
非金属の金属化合物からなる。この光学膜FiB’A3
は、複数の層5・・・、6・・・で構成されていて、光
干渉作用を発揮するために膜面に干渉色があられれる。
光学膜N膜3は、金属化合物が所定の化合度に達してい
る膜であるが、下地膜4は、所定の化合度に達していな
い膜である。
る膜であるが、下地膜4は、所定の化合度に達していな
い膜である。
下地膜4が所定の化合度に達していない膜であるという
のは、例えば、つぎのような意味である。金属がTi
(チタン)で非金属が0(酸素)である場合、金属化
合物の化合度が所定の化合度に達していると、その膜は
、事実上、酸化度の高いTie、で占められている。し
かし、Tiの酸化条件によっては、膜には、酸化度の低
いTiOやTL O! (あるいは、これに加えて、
未酸化の金属Tiも)が、T i O*と混在していて
、TiO2ばかりで占められている膜の酸化度(化合度
)に達していない。このような酸化度が低い成分が含ま
れている場合、膜の性質は、T i O,の割合が多い
(所定の化合度に近づく)はど、金属酸化物としての性
質に近く、T 10 zの割合が少ない(所定の化合度
から遠ざかる)はど、金属単体としての性質に近くなる
。下地膜4では、金属基材2に近づくに従い’l’io
z等の化合度の高い成分の割合が連続的に少な(なって
いる。つまり、下地層4は、金属酸化物の化合度が低い
ため、金属と金属酸化物の中間的な性質を有し、しかも
、化合度が基材に近づくに従い連続的に低くなるように
勾配がついているため、光学多層膜3側は金属酸化物寄
りの性質であり、金属基材2側は金属寄りの性質である
。
のは、例えば、つぎのような意味である。金属がTi
(チタン)で非金属が0(酸素)である場合、金属化
合物の化合度が所定の化合度に達していると、その膜は
、事実上、酸化度の高いTie、で占められている。し
かし、Tiの酸化条件によっては、膜には、酸化度の低
いTiOやTL O! (あるいは、これに加えて、
未酸化の金属Tiも)が、T i O*と混在していて
、TiO2ばかりで占められている膜の酸化度(化合度
)に達していない。このような酸化度が低い成分が含ま
れている場合、膜の性質は、T i O,の割合が多い
(所定の化合度に近づく)はど、金属酸化物としての性
質に近く、T 10 zの割合が少ない(所定の化合度
から遠ざかる)はど、金属単体としての性質に近くなる
。下地膜4では、金属基材2に近づくに従い’l’io
z等の化合度の高い成分の割合が連続的に少な(なって
いる。つまり、下地層4は、金属酸化物の化合度が低い
ため、金属と金属酸化物の中間的な性質を有し、しかも
、化合度が基材に近づくに従い連続的に低くなるように
勾配がついているため、光学多層膜3側は金属酸化物寄
りの性質であり、金属基材2側は金属寄りの性質である
。
金属化合物としては、具体的には、T i O!、S
ioz 、、Alz O! 、zro! 、Ce0z等
の金属酸化物、T i N等の金属窒化物、SiC,T
ic等の金属炭化物、CaF、 、MgFz等の金属フ
ッ化物、ZnS等の金属硫化物等が挙げられる。光学多
層膜3の材料として、主として光学特性上と表面保護の
観点から、上記材料が選択される。
ioz 、、Alz O! 、zro! 、Ce0z等
の金属酸化物、T i N等の金属窒化物、SiC,T
ic等の金属炭化物、CaF、 、MgFz等の金属フ
ッ化物、ZnS等の金属硫化物等が挙げられる。光学多
層膜3の材料として、主として光学特性上と表面保護の
観点から、上記材料が選択される。
金属基材2としては、ステンレス等のFe%A1、 C
u等が挙げられる。
u等が挙げられる。
干渉色が現れる光学多層膜3は、屈折率差のあるほぼ等
しい光学膜厚(光の波長程度の厚み)の層が多数層積ま
れていて、干渉作用による選択反射性をもつ光学膜であ
る。したがって、光学多層膜3の層5・・・と層6・・
・は、いずれも、光の波長程度の厚みの層で、層5とF
i6は、その屈折率に差がついている。この光学多層膜
3は、膜厚や層数を変えることによって、選択特性を調
整することができるので、干渉色の設定が、容易であり
、精度よく行える。
しい光学膜厚(光の波長程度の厚み)の層が多数層積ま
れていて、干渉作用による選択反射性をもつ光学膜であ
る。したがって、光学多層膜3の層5・・・と層6・・
・は、いずれも、光の波長程度の厚みの層で、層5とF
i6は、その屈折率に差がついている。この光学多層膜
3は、膜厚や層数を変えることによって、選択特性を調
整することができるので、干渉色の設定が、容易であり
、精度よく行える。
上記金属材1は、表面が強固である。それは、金属酸化
物、金属窒化物、金属炭化物、または、金属フッ化物の
ような耐擦傷性の良い材料からなる層が表面に形成され
ているからである。金泥材1は、美観的にも優れている
。これは、膜面に干渉色があられれるからである。干渉
色は、有機系塗料による着色と比べ、独特の透明感があ
って非常に美しく、見る人に高級感を抱かせる。しかも
、光学多層膜3は、金属基材2にしっかりと付着してお
り、簡単に剥がれたすせず信頼性が高い。
物、金属窒化物、金属炭化物、または、金属フッ化物の
ような耐擦傷性の良い材料からなる層が表面に形成され
ているからである。金泥材1は、美観的にも優れている
。これは、膜面に干渉色があられれるからである。干渉
色は、有機系塗料による着色と比べ、独特の透明感があ
って非常に美しく、見る人に高級感を抱かせる。しかも
、光学多層膜3は、金属基材2にしっかりと付着してお
り、簡単に剥がれたすせず信頼性が高い。
これは、つぎのような理由による。光学多層NtA3は
、性質が大きく異なるバルクな金属基材2表面には非常
に付着しにくい。しかし、この金属材1の光学多層膜3
は、金属基材2表面に直接付着するのではなく、中間的
性質の下地膜4表面に付着している。そして、この下地
膜4が、中間的性質のため、やはり、金属基材2に強固
に付着している。その結果、光学多層膜3が、金属基材
2に強固に付着することとなり、信頼性が高まるのであ
る。また、この金属材1は、光学多層膜3の付着が強固
で多少の曲げにも耐えることから、光学多層膜3形成後
に金属材1を成形加工することもできる。
、性質が大きく異なるバルクな金属基材2表面には非常
に付着しにくい。しかし、この金属材1の光学多層膜3
は、金属基材2表面に直接付着するのではなく、中間的
性質の下地膜4表面に付着している。そして、この下地
膜4が、中間的性質のため、やはり、金属基材2に強固
に付着している。その結果、光学多層膜3が、金属基材
2に強固に付着することとなり、信頼性が高まるのであ
る。また、この金属材1は、光学多層膜3の付着が強固
で多少の曲げにも耐えることから、光学多層膜3形成後
に金属材1を成形加工することもできる。
下地膜4における金属化合物の種類が、光学多層膜3の
最下層における金属化合物と同じであると、性質差が少
なくなって付着力が強まり好ましいが、必ずしも同じで
ある必要はない。金属の種類や非金属の種類が違ってい
てもよい。また、下地膜4における金属の種類が、金属
基材2と同じであると、性質差が少なくより強固な付着
となり好ましいが、これも同じである必要はない。
最下層における金属化合物と同じであると、性質差が少
なくなって付着力が強まり好ましいが、必ずしも同じで
ある必要はない。金属の種類や非金属の種類が違ってい
てもよい。また、下地膜4における金属の種類が、金属
基材2と同じであると、性質差が少なくより強固な付着
となり好ましいが、これも同じである必要はない。
下地膜4の厚みは、通常100nm−1500nm程度
に設定される。100nn+よりも薄いと、付着力を高
める働きが弱く、1500nmよりも厚いとそれ自体の
もつ内部応力により付着力が弱まる傾向がみられるから
である。
に設定される。100nn+よりも薄いと、付着力を高
める働きが弱く、1500nmよりも厚いとそれ自体の
もつ内部応力により付着力が弱まる傾向がみられるから
である。
第2図は、この発明にかかる金属材の他の実施例をあら
れす。
れす。
この金属材1′は、下地膜4′が所定の化合塵に達して
いない膜であるが、金属基材2に近ず(に従い連続的に
ではなく階段的に低くなっているという点で先の実施例
と異なるだけであり、他の点は同じである。
いない膜であるが、金属基材2に近ず(に従い連続的に
ではなく階段的に低くなっているという点で先の実施例
と異なるだけであり、他の点は同じである。
すなわち、膜4中の化合塵は、各層4′a、4′b、4
1 cとも所定の化合塵に達していないが、層4′aが
最も高く、層4’bが中間で、層4′Cが最も低くなる
ように階段的に勾配がつけられている。下地膜4′は、
やはり、中間的性質を有していて、光学多層膜3と金属
基材2の性質の差を緩和させる働きをする。
1 cとも所定の化合塵に達していないが、層4′aが
最も高く、層4’bが中間で、層4′Cが最も低くなる
ように階段的に勾配がつけられている。下地膜4′は、
やはり、中間的性質を有していて、光学多層膜3と金属
基材2の性質の差を緩和させる働きをする。
光学多層膜3や下地膜4.4′は、真空蒸着、イオンブ
レーティング、スパッタリング、CVD、ディッピング
法等の方法、あるいは、これら各方法を併用することに
より形成される。
レーティング、スパッタリング、CVD、ディッピング
法等の方法、あるいは、これら各方法を併用することに
より形成される。
下地膜4.4′における化合塵の調整は、例えば、酸素
ガス雰囲気で金属を蒸着させながら同時に酸素ガスの量
を連続的、あるいは、段階的に変化させるようにして行
う。光学多層膜3の最下層5の金属化合物が下地膜4.
4′と同じ種類であれば、この最下層5を、下地膜4の
形成に続いて連続形成できる。こうすれば、付着力がよ
り高まる傾向がある。
ガス雰囲気で金属を蒸着させながら同時に酸素ガスの量
を連続的、あるいは、段階的に変化させるようにして行
う。光学多層膜3の最下層5の金属化合物が下地膜4.
4′と同じ種類であれば、この最下層5を、下地膜4の
形成に続いて連続形成できる。こうすれば、付着力がよ
り高まる傾向がある。
下地膜4.4′が、上記の例のように、金属基材2側に
近づくに従って化合塵が次第に下がっていくよう勾配が
ついていると、金属基材2側では金属性が強く、光学多
層膜3側では金属酸化物性が強くなり、性質差がより少
なくなるので、付着力を効果的に強められ好ましいが、
下地膜内の化合塵に勾配がついていなくて全厚みを通じ
て均一になっていてもよい。また、下地膜が金属化合物
を含んでいなくても、膜になっていれば、バルクの全屈
基材表面と比べて、その上に形成される金属化合物層の
付着力は強まる。下地膜は金属膜であってもよい。ただ
、上記のような中間的性質の下地膜と比べると、付着力
が劣ることは否めないこの発明の金属材は、装飾用、着
色反射鏡用に限らず、各種の光学機器の反射鏡部品等に
使える続いて、より具体的な例を説明する。
近づくに従って化合塵が次第に下がっていくよう勾配が
ついていると、金属基材2側では金属性が強く、光学多
層膜3側では金属酸化物性が強くなり、性質差がより少
なくなるので、付着力を効果的に強められ好ましいが、
下地膜内の化合塵に勾配がついていなくて全厚みを通じ
て均一になっていてもよい。また、下地膜が金属化合物
を含んでいなくても、膜になっていれば、バルクの全屈
基材表面と比べて、その上に形成される金属化合物層の
付着力は強まる。下地膜は金属膜であってもよい。ただ
、上記のような中間的性質の下地膜と比べると、付着力
が劣ることは否めないこの発明の金属材は、装飾用、着
色反射鏡用に限らず、各種の光学機器の反射鏡部品等に
使える続いて、より具体的な例を説明する。
(実施例1)
以下のようにして、第1図に示す構成の金属材を作製し
た。
た。
金属基材2として、ステンレス(SUS304)の薄板
を用いた。このステンレス板の表面に、下地膜4を、真
空蒸着法により形成した。その際の初期到達真空度は2
X 10−’Torrであり、蒸着材料に金属チタン
材料を用い、電子ビーム加熱により蒸発させるようにし
た。蒸着は、酸素ガス分圧をOから1.5 X 10
”Torrまで連続的に変化させながら下地膜4が約5
00nmの厚みとなるように行った。この下地lit!
4は、金属基材2側はほぼ金属チタンに近く、表面側
は、はぼT I Ozに近かった。ついで、光学膜N膜
3を蒸着形成した。
を用いた。このステンレス板の表面に、下地膜4を、真
空蒸着法により形成した。その際の初期到達真空度は2
X 10−’Torrであり、蒸着材料に金属チタン
材料を用い、電子ビーム加熱により蒸発させるようにし
た。蒸着は、酸素ガス分圧をOから1.5 X 10
”Torrまで連続的に変化させながら下地膜4が約5
00nmの厚みとなるように行った。この下地lit!
4は、金属基材2側はほぼ金属チタンに近く、表面側
は、はぼT I Ozに近かった。ついで、光学膜N膜
3を蒸着形成した。
光学多層膜3は、5層のT i Oを層5と5Mの5i
OtN6が交互になっている計10ffi構成とした。
OtN6が交互になっている計10ffi構成とした。
各層の厚みの異なるものをいくつか作製した。厚みを約
700nmとしたものは、干渉色が赤みの強い金色とな
り、厚みを約650nmとしたものは、干渉色がオレン
ジがかった金色となり、厚みを約500nmとしたもの
は、干渉色が青色となった。
700nmとしたものは、干渉色が赤みの強い金色とな
り、厚みを約650nmとしたものは、干渉色がオレン
ジがかった金色となり、厚みを約500nmとしたもの
は、干渉色が青色となった。
(実施例2)
以下のようにして、第2図に示す構成の金属材を作製し
た。
た。
金属基材2として、アルミニウムの薄板を用いた。この
板の表面に、下地膜4′を、真空蒸着法により形成した
。その際の初期到達真空度は2×10−’Torrであ
り、蒸着材料に低級酸化アルミニウム蒸着材を用い、電
子ビーム加熱により蒸発させるようにした。蒸着は、酸
素ガス分圧を0から1、5 X 10−’TorrO間
で3段階ステップ的に変化させながら下地膜4′が約5
00rv+の厚みとなるように行った。この下地膜4′
は、3段階の化合度の層からなる。ついで、光学多層膜
3を蒸着形成した。光学多層膜3は、5層のT i O
* Jfi 5と、5層のAll L [6が交互にな
っている計1ON構成とした。なお、7 t Ox J
it 5は、取り扱いが容易な二酸化チタン材料を用い
、酸素ガス圧8 X 10−’Torrの状態で蒸着形
成した。層5.6の厚みは約500nn+であり、干渉
色は青色であった。
板の表面に、下地膜4′を、真空蒸着法により形成した
。その際の初期到達真空度は2×10−’Torrであ
り、蒸着材料に低級酸化アルミニウム蒸着材を用い、電
子ビーム加熱により蒸発させるようにした。蒸着は、酸
素ガス分圧を0から1、5 X 10−’TorrO間
で3段階ステップ的に変化させながら下地膜4′が約5
00rv+の厚みとなるように行った。この下地膜4′
は、3段階の化合度の層からなる。ついで、光学多層膜
3を蒸着形成した。光学多層膜3は、5層のT i O
* Jfi 5と、5層のAll L [6が交互にな
っている計1ON構成とした。なお、7 t Ox J
it 5は、取り扱いが容易な二酸化チタン材料を用い
、酸素ガス圧8 X 10−’Torrの状態で蒸着形
成した。層5.6の厚みは約500nn+であり、干渉
色は青色であった。
(比較例1)
下地層4を形成することなく、光学多層膜3を金属基材
2に形成するようにした他は、実施例1と同様にして金
属材を作製した。
2に形成するようにした他は、実施例1と同様にして金
属材を作製した。
(比較例2)
下地ff1t4’を形成することなく、光学多層膜3を
金属基材2に形成するようにした他は、実施例2と同様
にして金属材を作製した。
金属基材2に形成するようにした他は、実施例2と同様
にして金属材を作製した。
実施例1.2と比較例1.2の金属材を、350℃、1
0日間の条件で耐熱耐久試験した。実施例の金属材は、
光学多層膜に異常はなく、膜の信頼性が高いことが確認
できた。一方、比較例の金属材は、すべて光学多層膜と
金属基材の間に剥離が生じていた。また、実施例1.2
の金属材の表面をスチールウールで擦って耐擦傷性試験
を行った。実施例の金属材は100回擦っても、傷の発
生は見られな′かった。ちなみに、光学膜を全くつけな
いアルミニウム扱は、1同僚るだけで傷が発生した。
0日間の条件で耐熱耐久試験した。実施例の金属材は、
光学多層膜に異常はなく、膜の信頼性が高いことが確認
できた。一方、比較例の金属材は、すべて光学多層膜と
金属基材の間に剥離が生じていた。また、実施例1.2
の金属材の表面をスチールウールで擦って耐擦傷性試験
を行った。実施例の金属材は100回擦っても、傷の発
生は見られな′かった。ちなみに、光学膜を全くつけな
いアルミニウム扱は、1同僚るだけで傷が発生した。
この発明は、以上の実施例に限らない。例えば、光学膜
が、必ずしも人の目に見える干渉色を発現しなくてもよ
く、例えば、紫外線を干渉作用により選択的に反射する
ような性質の膜であってもよい。
が、必ずしも人の目に見える干渉色を発現しなくてもよ
く、例えば、紫外線を干渉作用により選択的に反射する
ような性質の膜であってもよい。
この発明にかかる金属材は、以上に述べたように、光学
膜が、金属と非金属の金属化合物からなっているため、
表面が極めて強固であり、光学膜° と金属基材の間に
は付着力を高める下地膜が介在しているため、光学膜の
信頼性が高い。
膜が、金属と非金属の金属化合物からなっているため、
表面が極めて強固であり、光学膜° と金属基材の間に
は付着力を高める下地膜が介在しているため、光学膜の
信頼性が高い。
第1図は、この発明孟こかかる金属材の一実施例の構造
をあられす側断面図、第2図は、この発明にかかる金属
材の他の実施例の構造をあられす側断面図である。 1.1′・・・金属材 2・・・金属基材 3・・
・光学多層膜(光学膜) 4.4′・・・下地膜代
理人 弁理士 松 本 武 彦 第1図 12図
をあられす側断面図、第2図は、この発明にかかる金属
材の他の実施例の構造をあられす側断面図である。 1.1′・・・金属材 2・・・金属基材 3・・
・光学多層膜(光学膜) 4.4′・・・下地膜代
理人 弁理士 松 本 武 彦 第1図 12図
Claims (4)
- (1)金属基材と、金属化合物からなり前記金属基材の
表面に形成されて光干渉作用を発揮する光学膜を備えた
金属材であって、前記光学膜と金属基材の間には、金属
膜、または、化合度が所定の化合度に達していない金属
化合物膜が介在していることを特徴とする光学膜付き金
属材。 - (2)金属化合物が、金属酸化物、金属窒化物、金属炭
化物、金属フッ化物、または、金属硫化物である特許請
求の範囲第1項記載の光学膜付き金属材。 - (3)光学膜が、干渉色を膜面に発現させる光学多層膜
である特許請求の範囲第1項または第2記載の光学膜付
き金属材。 - (4)光学膜・金属基材間に介在する金属化合物膜の化
合度が、金属基材に近ずくに従い次第に低くなっている
特許請求の範囲第1項から第3項までのいずれかに記載
の光学膜付き金属材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32590987A JPH01167702A (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 光学膜付き金属材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32590987A JPH01167702A (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 光学膜付き金属材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01167702A true JPH01167702A (ja) | 1989-07-03 |
Family
ID=18181947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32590987A Pending JPH01167702A (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 光学膜付き金属材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01167702A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017090218A1 (ja) * | 2015-11-27 | 2017-06-01 | ソニー株式会社 | 金色調多層コートおよびこれを備える反射体 |
EP3845967A4 (en) * | 2018-08-28 | 2021-11-03 | Nippon Light Metal Co., Ltd. | FLAT SCREEN FILM FRAME BODY AND ASSOCIATED MANUFACTURING PROCESS |
-
1987
- 1987-12-23 JP JP32590987A patent/JPH01167702A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017090218A1 (ja) * | 2015-11-27 | 2017-06-01 | ソニー株式会社 | 金色調多層コートおよびこれを備える反射体 |
CN108351450A (zh) * | 2015-11-27 | 2018-07-31 | 索尼公司 | 金色调多层涂层和包含所述涂层的反射体 |
US10816707B2 (en) | 2015-11-27 | 2020-10-27 | Sony Corporation | Gold color tone multilayer coat and reflector including the same |
EP3845967A4 (en) * | 2018-08-28 | 2021-11-03 | Nippon Light Metal Co., Ltd. | FLAT SCREEN FILM FRAME BODY AND ASSOCIATED MANUFACTURING PROCESS |
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