JPH0116479B2 - - Google Patents

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JPH0116479B2
JPH0116479B2 JP3682087A JP3682087A JPH0116479B2 JP H0116479 B2 JPH0116479 B2 JP H0116479B2 JP 3682087 A JP3682087 A JP 3682087A JP 3682087 A JP3682087 A JP 3682087A JP H0116479 B2 JPH0116479 B2 JP H0116479B2
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JP
Japan
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enzyme
amylase
present
starch
maltotetraose
Prior art date
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JP3682087A
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JPS63202379A (ja
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Hitoshi Iwahashi
Yoshuki Takasaki
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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Description

【発明の詳細な説明】
[技術分野] 本発明はバシルス属細菌によるアミラーゼG4
の生産増強法に関するものである。 [従来技術] 澱粉から、グルコースが4個、α―1.4―グル
コシド結合しているマルトテトラオースを生成す
るアミラーゼは、これまでに、シユードモナス・
スツツエリ{Pseudomonas stuzeri アーカイブ
オブ バイオケミストリー アンド バイオフ
イジクス(Archive of Biochemistry and
Biophysics)145巻、105頁(1971)}とシユード
モナスカロフイラ{Pseudomonas
saccharophila、昭和60年度日本農芸化学大会講
演要旨集370頁(1985)}に知られている。 本発明者の一人は、バルシス サーキユランス
(Bacillus circulans)と同定した細菌が、シユー
ドモナス属のものとは違つた新規なマルトテトラ
オース生成酵素を生産することを認め、先に特許
出願した(特願昭60−143518他)。 [目的及び効果] 本発明者らは、この酵素の工業的利用を目的と
して、その生産性を向上する方法について、鋭意
研究を続けてきた結果、アミラーゼG4を生産す
るバシルス属細菌を、ドデシル硫酸ナトリウムの
存在下で培養すると、アミラーゼG4の生産量が
顕著に増加できることを認め、本発明を完成し
た。 [構成] すなわち、本発明は、バシルス属細菌を培養し
て、澱粉からマルトテトラオースを生成するアミ
ラーゼG4を製造するに際し、ドデシル硫酸ナト
リウムの存在下で培養することを特徴とするバシ
ルス属アミラーゼG4の製造方法に関するもので
ある。 以下に、本発明の内容を、更に具体的に説明す
る。 本発明により生産されるアミラーゼG4は、下
記の酵素的性質を有する。 (1) 作用;アミロース、アミロペクチン、グリコ
ーゲンなどのα―グルカンをマルトテトラオー
スを主成分とする分解物に分解する。本酵素は
エンド型の分解様式を持つα―アミラーゼの一
種であり、液化澱粉に作用させるとき約65〜75
%の収量でマルトテトラオースが得られる。 (2) 作用温度範囲及び最適作用温度;1%可溶性
澱粉、0.05Mリン酸緩衝液の下で作用させたと
き約75℃まで作用し、最適作用温度は約50℃で
ある。(第1図a)。 (3) 作用PH範囲及び最適作用PH;約4〜約12の広
い範囲に作用する。最適作用PHは6〜8.5であ
る(0.05M酢酸またはリン酸緩衝液、1%可溶
性澱粉下で作用、第1図b)。 (4) 熱安定性;0.1Mトリス緩衝液(PH7.0)の下
で加熱した場合、50℃、10分間の加熱で約40%
失活し、55℃、10分間の加熱で約85%失活した
(第1図c)。 (5) PH安定性;0.1M緩衝液の下で、室温(25℃)
で3時間放置後、残存活性を測定した。その結
果、PH6〜9の範囲で安定であつた(第1図
d)。 (6) 安定化;カルシウムイオンが存在するとき、
熱安定性の増加が認められた(第1図cの破
線)。 (7) 阻害剤;本酵素は、5×10-3MのHgCl2
CuSO4、ZnSO4、AgNO3により、それぞれ、
約100%、約95%、約50%、約30%阻害された。 (8) 精製方法;本酵素は、液体培養物の遠心上澄
液から、硫安分画、DEAE―セフアロース
(Sepharose)カラム クロマトグラフイーと
バイオゲル(Biogel)A0.5mカラム クロマト
グラフイー及び同ゲルによる再クロマトグラフ
イーにより電気泳動的に均一まで精製すること
ができる。 (9) 分子量;バイオゲル(Biogel)A0.5mを用い
たゲル濾過法により測定した分子量は約1万で
あつた。 (10) 力価測定法;0.1Mリン酸緩衝液(PH7.0)に
溶解させた2%可溶性澱粉0.5mlに適量の酵素
を加え、水で全量1mlとし、40℃で反応させ
る。この条件で1分間に1μモルのグルコース
に相当する還元力を生成する酵素量を1単位と
した。 以上の酵素的性質について、本発明以前に知ら
れているシユードモナス スツツエリのマルトテ
トラオース生成アミラーゼと比較すると(1)最適作
用PHは、本発明の酵素はPH6〜8.5の広いPH範囲
にあるのに対し、シユードモナス スツツエリの
酵素はPH8付近にあること、(2)本発明の酵素を澱
粉に作用させたとき、約65〜75%の収量でマルト
テトラオースが得られるのに対し、シユードモナ
ス スツツエリの酵素の場合は約55%であるこ
と、(3)本発明の酵素の分子量は1万前後にあるの
に対し、シユードモナス スツツエリの酵素は、
48000と58000にある[バイオケミストリー アン
ド バイオフイジクス アクタ(Biochemistry
and Biophysics Acta)566巻、88頁(1979)]な
ど、本発明の酵素とシユードモナス スツツエリ
の酵素とは、澱粉からのマルトテトラオースの収
量、最適作用PH、分子量などの性質において、顕
著な違いのある酵素であり、本発明者は、この酵
素をアミラーゼG4と命名した。 また、本酵素を生産するバシルス、サーキユラ
ンス(Bacillus circulans)G―4は、下記の菌
学的性質を有している。本菌は微工研条寄第820
号として工業技術院微生物工業技術研究所に寄託
されている。 (1) 形態;桿菌、巾0.5〜1×5〜6μ、運動性な
し、グラム陰性。 (2) 胞子;通常、末端近くに1個、胞子嚢のふく
らみは認められない。 (3) 肉汁;混濁、沈降する。 (4) 肉汁寒天;生育良好、淡黄〜淡褐色、周辺及
び表面凹凸あり。 (5) グルコース肉汁寒天;生育良好、淡黄〜淡褐
色。 (6) グルコース硝酸寒天;生育悪い。 (7) ポテト;生育良好、乳白色に生育。 (8) グルコース・アスパラギン寒天;生育あまり
良くない。淡黄〜黄褐色。 (9) チロシン寒天;良く生育する、わずかに褐
色。 (10) ミルク;やつくり凝固、ベプトン化。 (11) インドール;生成しない。 (12) カタラーゼ;生成する。 (13) アセチルメチルカルビノール;生成しな
い。 (14) 硫化水素;生成しない。 (15) クエン酸;利用する。 (16) 硝酸塩の還元;陰性。 (17) クエン酸;利用する。 (18) 食塩肉汁;8%食塩含有培地までよく生育
し、10%食塩でも少し生育する。 (19) 炭水化物;D―グルコース、D―フラクト
ース、D―マンノース、L―アラビノース、D
―リボース、マルトース、シユークロース、澱
粉などから酸を生成するが、ガスの生成はな
い。D―キシロース、L―ラムノース、L―ソ
ルボースの利用性は良くない。 (20) 最適生育温度;26℃前後。 (21) 最高生育温度;約60℃ (22) 死滅温度;100℃で30分間加熱しても死滅
しない。 以上の菌学的性質について、バージエイス マ
ニユアル オブ デタミネーテイブ バクテリオ
ロジー(Bergey's Mannual of Determinative
Bacteriology)の第7版及び第8版[ザ ウイ
リアムス アンド ウイルキンス カンパニー
(The Williams and Wilkins Company)、
(1957年及び1974年)を参照し、本菌をバシルス
サーキユランス(Bacillus circulans)の一種
と同定し、バシルス サーキユランスG―4と命
名した。 本菌を培養してアミラーゼG4を生産するには、
窒素源として、肉エキス、ペプトン、酵母エキ
ス、カゼイン、コーン・ステイープ・リカー、大
豆粕、大豆タンパクおよびこれらの部分分解物な
どの有機窒素源、炭素源としては、澱粉、デキス
トリン、マルトース、グルコース、シユークロー
スなど、そして、これに補足する栄養源として、
無機窒素源、リン酸塩、マグネシウム塩や各種の
金属塩を含む培地が使用される。 ドデシル硫酸ナトリウムは、培地に対して、
0.01%、通常0.05〜0.1%量添加すると、酵素の生
産量は、無添加の場合に比べ1.5〜2倍に増加す
る。 アミラーゼG4は、菌体外に生産される酵素で
あるので、培養終了後、濾過または遠心分離によ
り除菌し、上澄液を回収する。 酵素は、必要により濃縮し、硫安、硫酸ナトリ
ウムによる塩析によるか、または、アセトン、イ
ソプロパノール、エタノール、メタノールなどの
有機溶媒を加えて、酵素を沈澱物として取得し、
乾燥保存する。 実施例 1 ポリペプトンS{和光純薬(株)販売の大豆製ペプ
トン}0.5%魚肉エキス1.5%K2HPO40.3%、
MgSO4・7H2O0.1%、デキストリン1.2%からな
る組成の液体培地(PH6.5)4mlに、第1表に記
載の表面活性剤を0.1%量加えたものを、直径18
mmの試験管に入れ、常法により殺菌後、バシルス
サーキユランスG4(微工研条寄第820号)を接
種し、30℃で4日間振盪培養した。培養後、遠心
分離して得た上澄液について、生産されたアミラ
ーゼG4を測定した結果は、第1表に示す通りで
あつた。
【表】 表から明らかなように、ドデシル硫酸ナトリウ
ムの添加により、アミラーゼG4の生産量が増収
できた。 実施例 2 実施例1で使用したと同じ組成の培地に、ドデ
シル硫酸ナトリウムを、第2表に記載の量を加え
た培地4mlを、直径18mmの試験管に入れ、常法に
より殺菌後、バシルス サーキユランスG4(微工
研条寄第820号)を接種し、30℃で4日間培養し
た。培養後、遠心分離して得た上澄液について、
生産されたアミラーゼG4を測定した結果は、第
2表に示す通りであつた。
【表】 表から明らかなように、0.05%のドデシル硫酸
ナトリウムの添加により、アミラーゼG4の生産
量は約1.5倍増収された。
【図面の簡単な説明】
第1図a,b、cとdはそれぞれ、アミラーゼ
G4の最適作用温度、最適作用PH、熱安定性とPH
安定性を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 バシルス属細菌を培養して、澱粉からマルト
    テトラオースを生成するアミラーゼG4を製造す
    るに際し、ドデシル硫酸ナトリウムの存在下で培
    養することを特徴とするバシルス属アミラーゼ
    G4の製造方法。
JP3682087A 1987-02-19 1987-02-19 アミラ−ゼg4の生産法 Granted JPS63202379A (ja)

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