JPH01162738A - 形状記憶合金及びその製造方法 - Google Patents

形状記憶合金及びその製造方法

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JPH01162738A
JPH01162738A JP31902787A JP31902787A JPH01162738A JP H01162738 A JPH01162738 A JP H01162738A JP 31902787 A JP31902787 A JP 31902787A JP 31902787 A JP31902787 A JP 31902787A JP H01162738 A JPH01162738 A JP H01162738A
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Tomoyuki Otomo
大友 智之
Shoichi Sato
正一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、30℃以下の範囲の温度で作動し、且つ高温
時と低温時の荷重差の大きな形状記憶バネに用いられる
形状記憶合金に関するものである。
[従来の技術] T1Ni合金が、熱弾性型マルテンサイト変態の逆変態
に附随して顕著な形状記憶効果を示すことは良く知られ
ている。また、T1Ni合金に第3元素を添加した3元
合金もT1Ni合金と同様に、形状記憶効果を示すこと
が知られている。とりわけ、Cu添添加3含 存性かT i N i合金に比べて小さく、工業的製造
パラメータの範囲内で再現が容易で経済的製造か可能と
なることが、特公昭61−54850号公報に提案され
ている。T1Ni合金の形状記・1.” ’l’?性を
最もよく引出す方法として、冷間加工後500′C程度
の温度で短時間処理することが、Buhelerらによ
って見出されており、現在ではこの方法を基本にして各
種形状記憶バネが作られ、アクチュエータとして使用さ
れている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、Cu添添加3金 Uを添加することにより、そのマルテンサイト相の構造
は、Cu添加量の増加とともに単斜晶から斜方晶に変わ
り、それに伴い、マルテンサイト相と母相のそれぞれが
現れる温度は序々に近接し、温度ヒステリシスが小さく
なる.一方、Cu添加量が増加すると、作動温度の組織
依存性が小さくなるので、作動温度を30℃以下とする
ためには主成分のTiを化学量論値から大きくずらさな
ければならない,しかし、Ti−Ni合金の加工性(熱
間、冷間)は、組成が化学量論からずれるにつれ、序々
に悪くなり、T i 48N i 52合金、Ti52
N i 48合金などは、殆ど加工ができなくなってし
まう。更に、Cu添添加3金 加量の増加とともにT1Cu相が析出しはじめ、加工性
に悪影響を及ぼすため、作動温度をシフトさせる目的で
、Ti濃度を化学量論値からずらしても、加工は殆どで
きない。
T1Ni合金で、ヒステリシスの小さいバネを作る方法
は、前記Buhelerらのほぼ500℃での短時間処
理が一般化しているが、この方法によれば、冷間加工に
よる加工歪みは殆ど解消されず、低温時にバネを変形さ
せるに必要な荷重は、溶体化処理しく700℃以上で3
0分間)されたものに比べ、極めて大きく高温時(作動
時)と低温時のバネの変形荷重差が小さい。このため、
T1Ni 2元合金の出力(高温時のカー低温時の力)
は小さく、バネ製造及び設計上問題を残している。
本発明の目的は、上記難点を解消し、加工性のすぐれた
30℃以下の範囲の温度で作動し、この時の出力の大き
な形状記憶合金及びその製造方法を提供することにある
[問題点を解決するための手段] 本発明によれば、T i N i C u系形状記憶合
金において、49〜50原子パーセントの範囲内のTi
、5〜20原子パーセントの範囲内のCu、及び0.1
〜3.0原子パーセントの範囲内のV、残部Niからな
ることを特徴とする形状記憶合金が得られる。
更に、本発明によれば、TiNiCu合金インゴットか
ら、900℃の温度で2時間均一化処理をする均一化処
理工程と、熱間加工工程と、冷間加工工程とを有する形
状記憶合金の製造方法において、上記冷間加工工程後に
、実質的に425℃の温度で実質的に1時間の熱処理工
程を設けることを特徴とする形状記憶合金の製造方法が
得られる。
ここで、本発明の形状記憶合金において、その最適組成
は、Ti49.5原子パ一セント程度。
Cu1O原子パ一セント程度,Vo.5乃至1.0原子
パーセントである。Tiを49.5原子パ一セント程度
としたのは、所要のバネにより合金組成は調整されるた
めである。
[実施例] 本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
高周波真空溶解によって得られた表1に示すような化学
組成の第1乃至第16の番号で示されるT1Ni系合金
を温度900℃で2時間の均一化処理後,熱間ハンマー
、熱間ロール、及び冷間加工を行い、加工性についてし
らべた。それらの結果を表1にしめす。
表中0は加工性良好、△は加工性普通×は加工性不可を
表す.また、作動温度の*印は、ヒステリシスの大なる
ことを示す。表において熱間加工は、1回で30パーセ
ントの加工率で行われた。
その結果、比較例に係わる第4の合金は、加工中クラッ
クが発生し、やや加工性に難点が在ったのに対し、実施
例に係わる第7の合金は、スムーズに加工された(第4
と第7の合金は主元素のTiは同じ量である。)。また
、冷間加工は直径3IllI11から1+nまで、温度
750℃の焼きなましを繰返しながら行われ、最終焼鈍
を直径1・31Illで行い、その後直径1、Ommま
で加工された。その結果、表1 前記第4及び第7間れぞれの合金において、加工性に顕
著な差を生じ、実施例に係る第7の合金が、比較例に係
る第4に比べて、加工性に優れることが判った。
冷間加工が可能であった表中の合金線は、夫々425℃
で30分間の処理を施され、0.25パーセントの伸び
、歪みの下での温度荷重曲線が測定された。実施例に係
る第6の合金についての測定結果を第1図に示す。比較
例に係る第1及び第3の合金の測定曲線を第2図、及び
第3図に夫々示す。各曲線11.13及び16ともにヒ
ステリシスループを描く、また表中に示されている作動
温度は、第1図乃至第3図においては、各曲線11.1
3.16上に示されるA fll、A fl3.A f
l。
を示し、これらの温度は、合金線が加熱され、形状回復
が完了したときの温度Afを示している。
比較例に係る第2及び第3の合金は、合金中のTi濃度
を減少させて、作動温度を下げたものであるが、Cu添
加効果が大きく40℃が限界である。更に、Ti濃度を
減少させると加工が困難と9なる。 それに対して実施
例に係る第5乃至第7の合金は、比較例に比べてCu添
加効果を小さくし、作動温度は顕著に下がっている。ま
た加工性も悪くなっていない、また、低温時と高温時の
荷重差をみると、比較例に係る第1が、約3kgを示す
に対してCu添加合金第3及び第6は夫々的7kgを示
している。この結果から、実施例に係る第6の合金の出
力効果即ち低温時と高温時の荷重差を失わずに、作動温
度を低温側にシフトさせることを可能としている。(C
u添加によって出力効果が生じることはよく知られてい
る。)表中の合金第5乃至13は、本実施例に係り、第
5、第7及び第8の合金は、Tiが50原子パーセント
を越えると所要の作動温度30℃が得難く、4つ原子パ
ーセントを下回ると加工性に難点がある。また、第13
乃至第15の合金は、Cuが20原子パーセントを越え
ると加工性が極めて悪くなり、5原子パ一セン1〜未満
の添加は、効果が薄い。
(Cuが5原子パーセントでは、効果が薄いことは知ら
れている。)更に第9の様に、■が0,1原子パーセン
ト未満では、効果は薄く、第10の様に3原子パーセン
トを越えると、加工が困薙である。従って、I&適組成
は、Ti49.5原子パ一セント程度、Cu1O原子パ
ーセント、VO。
5〜1.0原子パーセントである。
[発明の効果] 以上述べた通り本発明によれば、加工性にすぐれた、3
0℃以下の温度で作動可能でかつ出力の大きい形状記憶
バネを得ることが可能であり、さらにバネのみならずク
ランプ、固定用部材など、種々の工業製品への適用を可
能にする。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る形状記憶合金の荷重温
度曲線を示す図、第2図は、比較例に係る形状記憶合金
の荷重温度曲線を示す図、第3図は、他の比較例に係る
形状記憶合金の荷重温度曲線を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、TiNiCu系形状記憶合金において、49〜50
    原子パーセントの範囲内のTi、5〜20原子パーセン
    トの範囲内のCu、及び0.1〜3.0原子パーセント
    の範囲内のV、残部Niを有することを特徴とする形状
    記憶合金。 2、TiNiCu合金インゴットから、900℃の温度
    で2時間均一化処理する均一化処理工程と、熱間加工工
    程と、冷間加工工程とを有する形状記憶合金の製造方法
    において、上記冷間加工工程後に、実質的に425℃の
    温度で実質的に1時間の熱処理工程を設けることを特徴
    とする形状記憶合金の製造方法。 3、上記インゴットは、49〜50原子パーセントの範
    囲内のTi、5〜20原子パーセントの範囲内のCu、
    及び0.1〜3.0原子パーセントの範囲内のV、残部
    Niを有することを特徴とする特許請求の範囲第2項記
    載の形状記憶合金の製造方法。
JP62319027A 1987-12-18 1987-12-18 形状記憶合金及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2573507B2 (ja)

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WO2019073754A1 (ja) * 2017-10-10 2019-04-18 株式会社古河テクノマテリアル Ti-Ni系合金、これを用いた線材、通電アクチュエータ及び温度センサ並びにTi-Ni系合金材の製造方法

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