JPH01161242A - 湿し水不要平版印刷版の製造方法及び湿し水不要平版印刷版材料 - Google Patents

湿し水不要平版印刷版の製造方法及び湿し水不要平版印刷版材料

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JPH01161242A
JPH01161242A JP32079787A JP32079787A JPH01161242A JP H01161242 A JPH01161242 A JP H01161242A JP 32079787 A JP32079787 A JP 32079787A JP 32079787 A JP32079787 A JP 32079787A JP H01161242 A JPH01161242 A JP H01161242A
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JP32079787A
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Norihito Suzuki
鈴木 則人
Akihisa Nakajima
彰久 中島
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、湿し水不要平版印刷版の製造方法及びこの方
法の実施に用いるのに適切な湿し水不要平版印刷版材料
に関し、詳しくはインキ着肉性に優れ、かつ小点画像再
現性に優れた湿し水不要平版印刷版の製造方法及び湿し
水不要平版印刷版材料に関する。
[従来の技術] 従来、特開昭47−32908号には、市販のPS版材
を通常の処方で製版した後、版全面にシリコーンゴムを
被覆し、次いで版上の画線部の感光材を溶媒で溶解し、
画線部とその上部のシリコーンゴムを同時に除去して露
出した支持体部分をインキ受容部とし、残存するシリコ
ーンゴム部分を非画線部とする刷版の製造する方法が記
載されている。
また特開昭49−8309号には最上層にシリコーンゴ
ムよりも溶解性のよい物質層を有する画像を形成し、次
いで全面にシリコーンゴムを被覆し、次いで版上の画線
部に対応する前記最上層(または画像)と共にシリコー
ンゴム層を溶媒で溶解して除去する方法が記載されてい
る。
また特公昭81−5371?号には、上記の従来の方法
の改良として接着材層を介在させる技術が開示されてい
る。
[発明が解決しようとする問題点] しかるに、上記の従来の方法は、画像を溶解する溶媒で
シリコーンゴムも共に除去するので画像部あるいはシリ
コーンゴムの膜厚が厚いと画像部の凹部が深くなり、小
点のインキ着肉が不充分であるという欠点があった。
なお画像部の凹部を浅くするために、特公昭Ell−5
4222号では、支持体上に光剥離性感光層およびシリ
コーンゴム層をこの順に設け、上記層のうち、露光部分
のシリコーンゴム層のみを選択的に除去しているが、感
光層とシリコーンゴム層との間の剥離がうまくいかず、
印刷版の製造上に問題があった。
[発明の目的] そこで本発明の目的は、インキ着肉性及び耐刷力に優れ
、かつ小点画像再現性に優れた湿し水不要平版印刷版の
製造方法及びこの方法の実施に用いるのに適切な湿し水
不要平版印刷版材料を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 木発明者は1.上記目的を達成すべく鋭意検討の結果、
本発明に至った。
即ち、本発明に係る湿し水不要平版印刷版の製造方法は
、画像部層と、画像部以外の非画像部にインキ反撥性物
質含有層とを有する湿し水不要平版印刷版の製造方法に
おいて、支持体上にインキ着肉性物質を含有し、インキ
反撥性物質含有層に対する接着力が前記インキ反撥性物
質含有層の支持体に対する接着力よりも小である画像部
層を形成し、次いで該画像部層及び非画像部にインキ反
撥性物質含有層を被覆し、その後実質的に画像部のみの
インキ反撥性物質含有層を画像部層を残して除去するこ
とを特徴とする。
また本発明に係る湿し水不要平版印刷版材料は感光層を
露光・現像して形成した画像部層と該画像部層以外の非
画像部にインキ反撥性物質含有層を有する湿し水不要平
版印刷版を得る湿し水不要平版印刷版材料において、支
持体上にインキ着肉性物質を含有する感光層を有し、前
記インキ反撥性物質含有層の感光層に対する接着力が該
インキ反撥性物質含有層の支持体に対する接着力よりも
小であることを特徴とする。
本発明は印刷版の画像部層とインキ反撥性物質含有層と
の接着力が、インキ反撥性物質含有層と支持体との接着
力よりも小であること(以下、本発明の接着条件という
)を特徴とする。
かかる本発明の接着条件は、例えば■画像部層の材料と
してインキ反撥性物質含有層に対する接着力の弱いもの
を選定すること、及び/又は■支持体としてインキ反撥
性物質含有層に対する接着力の強いものを選定すること
等の手段によって達成できる。
[発明の構成] 以下、本発明について詳説する。
先ず本発明の湿し水不要平版印刷版材料(以下、湿し水
不要版材または単に版材ともいう)について説明する。
本発明の湿し水不要版材は、その−例を挙げると第1図
に示すように支持体lの上に、感光層2を有するもので
ある。該感光層2は2以上の層であってもよい。
本発明に用いられる支持体としては、通常の平版印刷機
にセットできるたわみ性と印刷時に加わる荷重に酎えう
るものであることが好ましく、例えばアルミニウム、亜
鉛、銅、鋼等の金属板、及びクロム、亜鉛、銅、ニッケ
ル、アルミニウム及び鉄等がメツキ又は蒸着された金属
板、紙、プラスチックフィルム及びガラス板、樹脂コー
ト紙、アルミニウム等の金属箔が張られた紙、親水化処
理したプラスチックフィルム等が挙げられる。これらの
うち好ましいのはアルミニウム板である。
本発明の接着条件を満足するため、前記■の手段を採用
する場合、用いられる支持体は、該支持体のインキ反撥
性物質含有層に対する接着力が感光層のインキ反撥性物
質含有層に対する接着力よりも大である構成を有する。
そのための手段は問わないが、例えば本発明の支持体は
、それ自体に後述のインキ反撥性物質含有層に対する接
着性向上のための処理が施され、及び/又は該支持体の
上に後述のインキ反撥性物質含有層に対するアンカー層
(接着層)が設けられる。
上記接着性向上のための支持体自体に対する処理は特に
限定されるものではなく、各種粗面化処理等が含まれ、
例えばアルミニウム板を使用する場合、砂目立て処理、
陽極酸化処理等が施され、これらの処理に加えて封孔処
理等の表面処理が施されていてもよい。
砂目立て処理の方法としては、例えば機械的方法、電解
エツチング方法があげられる。機械的方法としては、例
えばポール研磨法、ブラシ研磨法、液体ホーニングによ
る研磨法、パフ研磨法等が挙げられる。アルミニウム材
の組成等に応じて上記の各種方法を単独あるいは組合せ
て用いることができる。
電解エツチングは、リン酸、硫酸、塩酸、硝酸等の無機
の酸を単独ないし2種以上混合した浴で行われる。
砂目立て処理の後、必要に応じてアルカリあるいは酸の
水溶液によってデスマット処理を行い中和して水洗する
陽極酸化処理は、電解液として硫酸、クロム酸、シュウ
酸、リン酸、マロン酸等を1種または2種以上含む溶液
を用い、アルミニウム板を陽極として電解して行われる
。具体的には硫酸又はリン酸等の濃度10〜50%の水
溶液で電流密度1〜10A/dm2で電解する方法など
が挙げられる。
封孔処理としては、例えば渉騰水処理、水蒸気処理、ケ
イ酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理等が挙げられ
る。この他にアルミニウム板に対して水溶性高分子化合
物やフッ化ジルコン酸等の金属塩による下引き処理を施
すこともできる。
上記接着層に用いられる材料は問わないが、樹脂やシラ
ンカップリング剤が好ましく、樹脂としては、例えばポ
リエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ア
クリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビ
ルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、アクリレート系共重
合体、酢酸ビニル系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリロニト
リルブタジェン、ポリ酢酸ビニル等が挙げられる。また
上記接着層を構成するアンカー剤としては、例えば市販
のシランカップリング剤、シリコーンプライマーなどを
用いることができ、また有機チタネートなども有効であ
る。
シランカップリング剤としては、例えば次のようなもの
がある。
(a) H2NGH2CH2NHGCH2C■2C■2
Si(OCH3) 3(c) H9(GH2hSi(O
CH3h(d) CH2=CH5i(OCOGH3h(
e) CH2=C−000(CH2hSi(OCH3h
CH3 (f) CH2=CH9i(OGH4CH3)3(g)
 H2NGH2CH2NH(CH2hSi(OCH3)
2(CH3)(h)クロルシラン これらのアンカー剤のうち、最も好ましいのはテトライ
ソプ白ピルチタネート、テトラブチルチタネート、テト
ラキス(2−エチルヘキシル)チタネート、γ−グリシ
ドキシプロビルトリメトキシシラン、N−β(アミノエ
チル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β
(アミンエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシ
シランなどである。
本発明の版材を構成する支持体の厚みは、50〜400
 p、 mが好ましく、より好ましくは100〜300
 g mである。
上記のように本発明においては、印刷版の画像部層とイ
ンキ反撥性物質含有層との接着力が、インキ反撥性物質
含有層と支持体との接着力よりも小であり、ここにいう
接着力の差は、例えばシリコーンゴム溶液を塗布乾燥し
、硬化接着した後、引き剥がすときの力を各種機器によ
り測定ことによって知ることが可能であり、またシリコ
ーンゴムな膨潤させ得る溶剤でシリコーンゴムを膨潤さ
せた後、機械的にシリコーンゴム層を擦することによっ
ても知ることができる。接着力の低い画像部は非画像部
より容易に剥がすことができる。
望まれる接着力の差の大きさは、本発明によって得られ
る刷版におけるインキ反撥性物質含有層の構成や厚さに
よって異なり、実質的に画像部のみのインキ反撥性物質
含有層を画像部層を残して除去することができるだけあ
ればよい。
本発明の感光層はインキ着肉性物質を有する感光層であ
り、インキ反撥性物質含有層を剥離するときに用いる溶
媒に膨潤あるいは溶解しないことが好ましい。ここにイ
ンキ着肉性を有する物質としては、例えばフェノール樹
脂、ノボラック樹脂、メタクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、スチレンブタジェ
ンゴムなどの熱可塑性樹脂が挙げられ、これらの1種ま
たは2種以上を組み合せ使用できる。
また該感光層に用いられる感光性物質としては次に示す
ような光可溶化型のものと光不溶化型のものがある。感
光性物質がインキ着肉性を示す場合には単独にて使用す
ることも可能であるが、好ましくはインキ着肉性物質と
組み合せて使用される。
(1)ジアゾ基の光分解反応を利用するもの(光可溶化
型) ジアゾ化合物は紫外線に敏感に反応し、分解して窒素を
放出する。オルソキノンジアジド類をポジ型の感光材料
として使用する場合、キノンシアシトとノボラック樹脂
の混合物が用いられる。ノボラックはアルカリ可溶性の
樹脂で、露光部分は次に示したような反応でカルボン酸
化合物とノボラックの混合組成とからなるアルカリ水溶
液による洗い出し現像により溶出除去される。
(2)アジド基の光分解反応を利用するもの(光不溶化
型) アジド化合物は紫外線により分解し非常に活性なナイト
レンを生成し、炭素・炭素二重結合などに挿入反応をす
るといわれている。芳香族ビスアジド化合物と、環化し
たポリインプレンやポリブタジェンのような二重結合を
もつポリマーとを混合し、紫外線を照射すれば画像が形
成され、未露光部は有機溶媒により溶出除去される。
(3)光二量化反応を利用するもの(光不溶化型)光化
学反応により(2+2)型の付加反応をして四員環状の
二量体を与える化合物のうち、感光性樹脂として実用化
されたものにはケイ皮酸およびシンナミリデン酢酸があ
る。代表的な反応は次のとおりである。
■ −(−CH2−CI+n 未露光部は溶媒により溶出除去される。
(4)ビニル基を含む七ツマ−の光重合を利用するもの
(光不溶化型) 活性光により千ツマ−を直接もしくは、開始剤を用いて
間接に励起し、光重合させる方法であり、露光部は重合
により不溶化し、未露光部は溶媒により溶出除去される
(5)ジアゾ樹脂(光不溶化型) 代表的なジアゾ樹脂には4−ジアゾ−1,1′−ジフェ
ニルアミン塩化物の塩化亜鉛複塩とバラホルムアルデヒ
ドを縮合させたものがあり、露光によりジアゾ基が光分
解して親水性が失われるから水性の溶媒で現像すると未
露光部が除去される。
以上説明した湿し水不要版材を製造するには、例えば後
述のインキ反撥性物質含有層(例えばシリコーンゴム層
)に対するアンカー層を上に有する、及び/又はそれ自
体に接着性向上処理が成された支持体上に、リバースロ
ールコータ、エアーナイフコータ、メーヤパーコータな
どの通常のコータあるいはホエラーのような回転塗布装
置を用い、感光層を構成すべき組成物溶液を塗布乾燥す
ることにより得られる。感光層の膜厚は好ましくは0.
1ルf11〜200JLnl、さらに好ましくは1 g
m −10Ji、m テある。
次に第1図に示す湿し水不要版材を用いて本発明の湿し
水不要印刷版を製造する方法を第2図〜第6図に基き説
明する。
(i)先回溶化型の感光性物質を用いて、感光層を形成
した場合、 原稿であるポジフィルムを版材表面に真空密着させ、露
光する。この露光用の光源は、紫外線を豊富に発生する
水銀灯、カーボンアーク灯、キセノンランプ、メタルハ
ライドランプ、蛍光灯などが用いられる。
露光によって第2図に示すように感光層2に先回溶化部
2′を形成する。
次いで露光部(可溶化部2′)を溶媒を用いて溶出除去
して現像すると、第3図に示すように画線部2A(画像
部)を形成する。
次いでこの上を第4図に示すようにインキ反撥性物質含
有層3で被覆する。
本発明に用いられるインキ反撥性物質としては、シリコ
ーンワックス、シリコーンオイル、シリコーンゴムなど
のポリシロキサン類および含フツ素化合物などがあるが
、中でも非粘着性のシリコーンゴムが好ましい。
本発明に用いられるシリコーンゴムとしては、次のよう
なくり返し単位を有する分子量数千〜数十万の線状有機
ポリシロキサンを主成分とするものが好ましい。
+的−0+−r1 ここでnは1以上の整数、Rは炭素数1〜10のアルキ
ル基、アルケニル基またはフェニル基であり、Rの80
%以上がメチル基であるものが好ましい。このような線
状有機ポリシロキサンは有機過酸化物を添加して熱処理
等を施すことにより、まばらに架橋しシリコーンゴムと
することも可能である。
この線状有機ポリシロキサンにはまた架橋剤が添加され
てもよい。架橋剤としては、所謂室温(低温)硬化型の
シリコーンゴムに使われるものとして、アセトキシシラ
ン、ケトオキシムシラン、アルコキシシラン、アミノシ
ラン、アミドシランなどがあり、通常線状有機ポリシロ
キサンとして末端が水酸基であるものと組合せて、各々
脱酢酸型、脱オキシム型、脱アルコール型、脱アミン型
、脱アミド型のシリコーンゴムとなる。これらのシリコ
ーンゴムには、更に触媒として少量の有機スズ化合物等
が添加されてもよい。
インキ反撥性物質含有層3で被覆する手段は問わないが
、例えばシリコーンゴム溶液を支持体l(アンカー層乃
至接着層を有する場合には核層)の上に上記感光層と同
様の方法で塗布し、通常100〜120°Cの温度で数
分間熱処理して、十分に硬化せしめてシリコーンゴム層
を形成する。
インキ反撥性物質含有層の支持体からの膜厚は、0.5
舊m〜200 ILmが好ましく、より好ましくは3I
Lm−12p、mであり、また感光層の膜厚より0.5
pm〜3ILm厚いことが好ましい。必要に応じ該シリ
コーンゴム層上にラミネーター等を用いて保護フィルム
を設けることができる。
次いで、画線部2Aの上方のインキ反撥性物質含有層3
を剥離する。このように部分的に剥離できるのは、画線
部2Aとインキ反撥性物質含有層3との接着力が、イン
キ反撥性物質含有層3と支持体lとの接着力よりも小で
あるからである。
なお画像部2Aの支持体lに対する接着力は画像部2A
のインキ反撥性物質含有層3に対する接着力よりも大で
あることが前提である。
本発明において「実質的に画像部のみのインキ反撥性物
質含有層」とは、図示のように画像部2Aの上方を直線
的に剥離する場合に限定されず、画像部2Aが刷版とし
ての機能を発揮できる程度に露出していればよいことを
意味する。
本発明において、インキ反撥性物質含有層を部分的に除
去する手段は特に限定されないが、例えば溶剤等で画像
部2Aの上方のインキ反撥性物質層(例えばシリコーン
ゴム層)を膨潤させ擦り取ったり、溶剤を使用せずに擦
り取ったりする手段等が挙げられる。
(ii)光不溶化型の感光性物質を用いて感光層を形成
した場合 原稿としてネガフィルムを用い、第6図のように露光部
に光不溶化部2″を形成し、該光不溶化部2″以外の部
分を現像により除去すると、第3図に示すように画像部
2Aが形成され、上記(i)と同様にして第5図に示す
印刷版が製造される。
以上は本発明の画像部層に感光性物質を用いた場合につ
いての説明であるが、本発明はこれに限定されず、例え
ば電子写真法、手書き、転写等の手段で支持体上に画像
部層を形成してもよい。
本発明の接着条件を満足するため、前記■の手段を採用
する場合、画像部層の材料としては、インキ反撥性物質
含有層(例えばシリコーンゴム層)に対する接着力の弱
いもの、例えばアクリル樹脂(塗料)のような親木性基
(水酸基)をもたない成分のものが選定される。
尚、上記■の手段を採用する場合はこのような材料を選
ぶ必要はなく、親水性基(水酸基)を有するものが選ば
れてもよい。
尚、前記■及び■の手段は単独で採用されてもよいし、
併用されてもよい。
[発明の効果] 本発明によれば、インキ着肉性及び耐刷力に優れ、かつ
小点画像再現性に優れた湿し水不要平版印刷版の製造方
法及びこの方法の実施に用いるのに適切な湿し水不要平
版印刷版材料を提供することができる。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明を更に詳説する。
実施例1 厚さ0.24mmのアルミニウム板を5%水酸化ナトリ
ウム水溶液中で脱脂処理を行った後、0.5モル濃度塩
酸水溶液中で温度=25°C1電流密度:BOA/dr
n’、処理時間:30秒間の条件の電解エツチング処理
を行った。次いで、5%水酸化ナトリウム水溶液でデス
マット処理を施した後、硫酸溶液中で陽極酸化処理を行
った。次に、90°Cの熱水溶液に浸漬し封孔処理を行
った。
次いで、かかるアルミニウム支持体に下記の組成の感光
層塗布液をグラビアコーターを用いて乾燥後の塗布膜厚
5pLmにて塗布乾燥し、湿し水不要平版印刷版材料(
A)を得た。
(感光層塗布液組成) Φナフトキノンー(1,2)−ジアジド−(2)−5−
スルホン酸クロライドとピロガロール・アセトン樹脂と
のエステル化合物(数平均分子量Mn=IE150、重
量平均分子量Mw=2200、縮合率30モル%)  
                     1.7g
・フェノールと’−+P−混合クレゾールとホルムアル
デヒドとの共重縮合樹脂(フェノール、m−クレゾール
及びp−クレゾールの各々のモル比が3Q:42:28
、数平均分子量Mn=1380、重量平均分子量MnJ
140、住友デュレス社製、商品名SK−103)  
            6.49g・p−tert−
オクチルフェノールとホルムアルデヒドより合成された
ノボラック樹脂とナフトキノン−(1,2)−ジアジド
−(2)−5−スルホン酸クロライドとのエステル化合
物(重量平均分子量Mw=1800、縮合率50モル%
)    0.1Bg・オイルブルー8803 (オリ
エンタル社製、染料)0.08g ・エチレングリコールモノメチルエーテル33m文 上記版材(A)の上面にポジフィルムを真空密着させて
メタルハライドランプを用いて露光した。
次いでコニカ社製現像液5DR−1、9倍希釈液を用い
て露光部である非画線部を溶出除去して画線部のみを支
持体に残した。
次いでこの上にシリコーンゴム(東芝シリコーン社製Y
E−3085)を乾燥後の厚さ(支持体からの厚さをい
う)7pLmに塗布し、室温で1日放置して、インキ反
撥性物質含有層を形成した。
この時の感光層(画線部)とインキ反撥性物質含有層の
接着力は、インキ反撥性物質含有層と支持体の接着力よ
り小であった。
次いで画像部上方のインキ反撥性物質含有層のみをアイ
ソパーG(エッソ化学社製溶剤)により膨潤させスポン
ジで擦ることしこより剥離して本発明の湿し水不要平版
印刷版を得た。
この刷版を用い、オフセット印刷機()\イデルベルグ
社製GTO)で3万枚印刷した。インキは東洋インキ製
造社製TKUアクワレスG2紅を使用した。
その結果、3.0万枚共きれいな印刷物が得られた。
またインキ反撥性も良好で、小点画像再現性も良好であ
った・ 実施例2 実施例1において、砂目立て処理していない支持体と感
光層の間に接着層を設けた以外は同様にして版材及び刷
版を得、次いで同様にして印刷及び評価を行、った結果
、本発明の効果が認められた。
実施例3 厚さ0.2mmのアルミニウム板を5%水酸化ナトリウ
ム水溶液中で脱脂処理を行ない、次いで1%のメタケイ
酸ソーダ溶液にてケイ酸ソーダ処理を行なった。
上記で得た砂目に次のような組成を有する感光液をホワ
ラーを用いて塗布した。その後85°Cの温度で3分間
乾燥し、湿し水不要平版印刷版材料を得た。
感光液組成 ポリマー1              10g(熱可
塑性樹脂・・・後記) ジアゾ樹脂−1(後記)          1gポリ
アクリル酸            0.3g酒石酸 
              0.1gビクトリアピュ
アブルーBPH0,2gメチルセロンルブ      
    180m文次いで3gwの超高圧水銀灯で露光
し、下記現像液で現像した。
襄奪薫 ベンジルアルコール           50gトリ
エタノールアミン          15g亜硫酸ソ
ーダ              5gブチルナフタレ
ンスルホン酸ソーダ   25g水         
               1000gポリマー1
の合成 メタクリル酸メチル80g、アクリロニトリル30g、
メタクリル酸10g及びアゾビスイソブチロニトリル1
.5gをメチルセロンルブ200gに溶解し、窒素を通
じなから80°Cにおいて4時間重合させた。この反応
混合物を5!;Lの水中に滴下し、生じた白色沈殿を濾
取乾燥してポリマー1を70g得た。
ジアゾ樹脂lの合成 p−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩14.5g (50
ミリモル)水冷下で40.9gの濃硫酸に溶解した。
この反応液に1.2g (40ミリモル)のパラホルム
アルデヒドをゆっくり滴下した。この際、反応温度が1
0℃を超えないように添加していった。その後、2時間
水冷下撹拌を続けた。
この反応混合物を水冷下、500mMのエタノールに滴
下し、生じた沈殿を濾取した。エタノールで洗浄後、こ
の沈殿物を100m文の純水に溶解し、この液に6.8
gの塩化亜鉛を溶解した冷濃厚水溶液を加えた。生じた
沈殿を濾取した後エタノールで洗浄し、これを150m
 lの純水に溶解した。この液に8g(7)へキサフル
オロリン酸アンモニウムを溶解した冷濃厚水溶液を加え
た。生じた沈殿を濾取し水洗した後、30°(3,1昼
夜乾燥してジアゾ樹脂lを得た。
次いでこの上にシリコーンゴム(東芝シリコーン社製Y
E−5505)を乾燥後の厚さ5gmになるように塗布
し、室温で1日放置してインキ反撥性物質含有層を形成
した。
含この時の感光M(画像部)とインキ反撥性物質含有層
の接着力はインキ反撥性物質含有層と支持体の接着力よ
り小であった。これはポリマーlがシリコーンゴムと接
着し難い物質であるためである。
次いで画像部上のインク反撥性物質含有層のみをアイソ
パーGにより膨潤させ、スポンジで擦することにより剥
離して本発明の湿し水不要平版印刷版を得た。
この版を用い、実施例1と同様に3万枚印刷した。イン
キ反撥性も良好で、小点画像再現性も良好であった。
比較例1 厚さ0.24mmのアルミニウム板を5%水酸化ナトリ
ウム水溶液中で脱脂処理を行った。
次いで、実施例1と同じ感光層塗布液をグラビアコータ
ーを用いて乾燥後の塗布膜厚5g+nにて塗布乾燥し、
湿し水不要平版印刷版材料(B)を得た。
上記版材(B)を実施例1と同様に露光、非画像部を溶
出除去して画像部のみを支持体に残した。
次いでこの上にシリコーンゴム(東芝シリコーン社製Y
’E −5505)を7gmの感動後の厚さに塗布し、
室温で1日放置して、インキ反撥性物質含有層を形成し
た。
この時の感光層(画線部)とインキ反撥性物質含有層の
接着力は、インキ反撥性物質含有層と支持体の接着力と
ほぼ同じであった。
次いで画像部上方のインキ反撥性物質含有層のみをアイ
ソパーGにより膨潤させスポンジで擦ることにより剥離
することを試みたが剥離することができなかった。
アイソパーG50重量%、エチレングリコール25重量
%、ツルフィツト(クラレイソプレンケミカル社製溶剤
)25重量%の混合溶剤で膨潤させスポンジで擦ると画
像部の画像部層(感光層)が溶解し、上層のインキ反撥
性物質層と共に除去され、比較のための湿し水不要平版
印刷版が得られた。このことは、この方法では画像部層
とインキ反撥性物質含有層の接着力と支持体とインキ反
撥性物質含有層の接着力の差を利用して、画像部上のイ
ンキ反撥性物質層を除去することができないことを示し
ている。
この刷版を用い、実施例1と同様に3万枚印刷した。
得られた印刷物は、小点画像再現性が悪く、良好な印刷
物ではなかった。
比較例2 比較例1と同様に脱脂処理を行い、実施例1と同じ感光
層塗布液を乾燥後の塗布膜厚1用mにて塗布乾燥し、湿
し水不要平版印刷版材料(G)を得た。
上記版材(C)を実施例1と同様に露光、非画像部を溶
出除去して、画像部のみを支持体に残した。
次いで比較例1と同じシリコーンゴムを2pLmの乾燥
後の厚さに塗布し、室温で1日放置して、インキ反撥性
物質含有層を形成した。
次いで比較例1と同じ混合溶剤で、画像部の画像部層(
感光層)とその上にインキ反撥性物質層を除去し、比較
のための湿し水不要平版印刷版を得た。
この刷版を用い、実施例1と同様に印刷したが、シリコ
ーンゴム層に傷が付き、5千枚しか印刷できなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明の印刷版の製法の一例を示す要
部拡大断面図である。 1:支持体 2:感光層 2′:先回溶化部 2″:光不溶化部 3:インキ反撥性物質含有層 特許出願人  コ ニ カ 株 式 会 社代 理 人
 弁理士 坂口信昭

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)画像部層と、画像部以外の非画像部にインキ反撥
    性物質含有層とを有する湿し水不要平版印刷版の製造方
    法において、支持体上にインキ着肉性物質を含有し、イ
    ンキ反撥性物質含有層に対する接着力が前記インキ反撥
    性物質含有層の支持体に対する接着力よりも小である画
    像部層を形成し、次いで該画像部層及び非画像部にイン
    キ反撥性物質含有層を被覆し、その後実質的に画像部の
    みのインキ反撥性物質含有層を画像部層を残して除去す
    ることを特徴とする湿し水不要平版印刷版の製造方法。
  2. (2)画像部層が支持体上の感光層を露光・現像して形
    成されることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    湿し水不要平版印刷版の製造方法。
  3. (3)感光層を露光・現像して形成した画像部層と該画
    像部層以外の非画像部にインキ反撥性物質含有層を有す
    る湿し水不要平版印刷版を得る湿し水不要平版印刷版材
    料において、支持体上にインキ着肉性物質を含有する感
    光層を有し、前記インキ反撥性物質含有層の感光層に対
    する接着力が該インキ反撥性物質含有層の支持体に対す
    る接着力よりも小であることを特徴とする湿し水不要平
    版印刷版材料。
JP32079787A 1987-12-17 1987-12-17 湿し水不要平版印刷版の製造方法及び湿し水不要平版印刷版材料 Pending JPH01161242A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108681194A (zh) * 2018-06-19 2018-10-19 青岛海信激光显示股份有限公司 投影设备
CN108828883A (zh) * 2018-06-19 2018-11-16 青岛海信激光显示股份有限公司 投影设备
CN108873579A (zh) * 2018-06-19 2018-11-23 青岛海信激光显示股份有限公司 投影设备

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CN108828883A (zh) * 2018-06-19 2018-11-16 青岛海信激光显示股份有限公司 投影设备
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