JPH01157893A - 装飾方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、熱の影響を受は易い構成材料からなる透明な
構成要素の箇所で、対象物、特にスキー板をそのほぼ透
明な底面箇所で装飾する方法に関する。したかって、以
下の説明においては、スキー板底面の装飾を非限定的な
例として本発明の方法を詳細に説明する。しかしながら
、スキー板底面と同様の技術的制約を余義なくする製品
の装飾に本発明を転用しうろことは明白である。

上記の制約に関して、現実的な着想によるスキー板の底
面は実質的に透明な面を有し、かつ、一般にポリエチレ
ンから成ることは事実公知である。さて、この材料は熱
の影響を受は易く、その構造は最高１５０℃程度の温度
にしか耐えられない。したかって、このような物品の装
飾に昇華性インクの転写による印刷法を直接に物質の表
面に使用することは全く不適当である。なぜならば、１
５０℃において、支持体内てのインクの移動は不完全で
あり、かつ、装飾の周辺部に拡散か生し、また着色剤が
装飾すべき物品の外表面の至近区域に存在することとな
る。このような状態においては、該着色剤か該外面を攻
撃する外部因子に対して脆弱であるため、該着色剤から
なる装飾用の模様、絵柄等が急速に劣化する。装飾用の
模様等を強調するためのコントラスト材料層に連接され
た透明層の外表面に対して昇華により印刷を行うには不
十分であるこの方法はフランス特許第２３８７７９３号
明細書に記載されている。

昇華による転写に固有のこれら諸欠点のため、当業者は
ポリエチレン製スキー板の透明な底面の装飾にシルクス
クリーン印刷を利用することを考えついた。

この方法は各色毎にシルクの支持体を使用するものて、
模様等はシルクの孔部か化学エツチングを用いて閉止さ
れていない支持体区域により画定される。この方法はい
くつかの欠点を有しており、特にインクの損失により生
じるコスト高：印刷時に生じる多数の失敗；多色からな
る模様等に必要な数のスクリーン；ｌの印刷工程にかか
る比較的長い時間等が挙げられる。更に、このスクリー
ン印刷法は美的可能性を著しく制約する。

先行技術に固有の欠点をすべて解決するため、本出願人
は、構成材料が熱の影響を受は易い構成物質から成る実
質的に透明な構成要素の箇所で物品１例えばスキーをそ
の実質的に透明な底部の箇所で装飾する方法に的を絞っ
た。すなわち、この方法は以下のことを特徴とするもの
である。

ｉ、支持用台紙上に設けられた昇華性着色剤より成る装
飾用の模様等から昇華性インクを転写する印刷法を利用
すること； ＋１．昇華性インクの支持受容体として、実質的に不透
明な物質からなりかつ、所定の厚みを有する単一層から
なるコントラストシートを使用すること； ｉｉｉ、以下の各工程を順次実施すること；Ａ）不透明
な単一層コントラストシートの上面に温度Ｔ、圧力Ｐ、
時間ｔで基本画像を昇華により転写し。

Ｂ）次いで、印刷された不透明な単一層シートをスキー
底面に接合し、この際、単一層シートと底面の界面を不
透明な単一層シートの下面と該底面の上面とで構成し、
このようにして底面と印刷された単一層コントラストシ
ートとの複合体を形成し。

Ｃ）その後、該複合体を、その上面を介して、温度ＴＩ
で溶融されたポリマーを圧力ＰＩおよび時間ｔｌで架橋
による接着を用いてスキー板の残部構造に接合させ、そ
の際、該昇温による副次的効果として、該単一層コント
ラストシート中で画像を構成する着色剤の昇華及び移動
を生じさせ、その結果移動の前線または画像を含む面は
該底面と該不透明な単一層コントラストシート間の接合
部箇所まで動く。

本発明の他の基本的な特徴の１によれば、単−層コント
ラストシートの厚みは、該単一層コントラストシートの
上面と昇華による最初の転写に続く昇華性着色剤の移動
前線との間隔にほぼ等しい。

本発明の一変形実施態様によれば、工程Ａ及びＢは同時
に実施可能である。

本発明のその他の特徴及び利点は添付の図面を参照して
以下に記載する説明に照らして明らかとなろう。

以下１本発明をスキー下部、特に透明なスキー板の底面
を装飾する非限定的実施例により説明する。

本発明の方法に関与する部材として次の３種を挙げるこ
とができる。その第１は装飾すべき部材、即ち表面部材
６であり、これは第４図に示すように上面１２及び下面
１１を有する。

透明表面部材６と複合体を形成するための不透明な単一
層シートｌが第１図に於て断面で示され、その上面及び
下面を夫々２．３で示す。また第５図はスキー板の残部
構造８，９．９’、ＩＯを示す。

本方法の第１工程Ａは不透明単一層シートｌを使用する
。該シートｌは例えば二酸化チタン顔料で白色に着色し
たポリアミドから成る。材質及び顔料の選択は熱論限定
されない。例えばポリカーボネート、「プレキシグラス
」、ポリアミド誘導体、ポリエーテルスルホン、ポリエ
ステル等か使用可能である。更に、該シート１の着色は
、特に透明染色、メタリック塗装。

パール光沢塗装等により行なってもよい。熱論、コント
ラスト用の基調色として種々の着色を考えることがてき
る。

従って、単層シートｌはその着色により不透明性を有し
、それにより該シートｌは、昇華性着色剤の転写による
装飾の範囲内で、装飾用模様等を滓出させるためにコン
トラスト基盤として作用するのに完全に適している。

また該単一層コントラストシートｌは後述の作業時に昇
華されたインクの支持体兼受容体となる。

該単一層シートの厚さｒｅＪはＯ，ｌ乃至０．２ｍｍ、
好ましくはＯ，ｌ＋ｍｗである。

第２図かられかるように、単一層シートｌの北面２に昇
華性着色剤の転写による印刷を行う。これか本発明方法
の第１工程である。印刷すべき装飾用模様等はそれ自体
公知の要領で支持用台紙４上に含められ、これがシート
ｌの上面２に対して圧力Ｐ、温度Ｔ１時間ｔで圧着され
る。本発明の主要な特徴の１によれば、昇華反応条件は
、コントラストシートｌの厚さｒｅＪを考慮して、該昇
華性着色剤の移動前線５か単一層コントラストシートｌ
の厚さにほぼ等しい距離を移動するよう定められる。

第３図かられかるように、昇華後におけるインクの移動
前線５は下面３に事実上隣接する位置にある。本発明の
好ましい一実施態様によれば、単一層コントラストシー
トｌの厚み（ｅ）をＯ，ｌ＋ｓｍとするためには、昇華
反応を温度Ｔが１３０”乃至２５０℃の範囲、好ましく
は１７０°Ｃ；圧力Ｐか０．３乃至３バールの範囲、好
ましくは１バール；時間ｔが５乃至１２０秒の範囲、好
ましくは４５秒で行なう。

上記の数値は本発明の方法を例示するために選んだ実施
例に対応する数値であること、また、他の応用例に於て
は当業者は容易に適当な条件を選定できることを本出願
人は強調しておく。

移動前線５か下面３をこえないことが有利なことに注目
しなければならなし１゜なぜならば、次の接着工程で印
刷の質を劣化させないためには、任意の接着剤と相互作
用する下面３上にインクを存在させてはならないからで
ある。

上述した接着工程に相当する本発明方法の第２工程Ｂを
ｆｔ５４図に示す。表面部材６はその上面１２で単一層
コントラストシートｌの下面３に接合される。本発明の
特徴の１によれば、透明な底面６は高分子量（２ｘ１０
’〜６ｘ１０’）のポリエチレンで構成され、これによ
り最高温度１５０°Ｃに耐えうるものにし、かつ、特に
スキー板の底面として有用な性質、例えば硬度、耐衝撃
性、滑動性等を保持することかできる。

さて、単一層コントラストシート１と表面部材６との接
着作業に立ち戻ると、該接着は任意の手段、例えば有機
溶剤を含む接着剤により行うことが出来る。本発明にお
いて要求される唯一の特性は接着剤か透明なことである
。

該接着方法に於て遭遇する問題は、昇華性着色剤と作用
して該着色剤を含む材料内て拡散を生し、装飾用模様等
を変質させることである。

このような欠点は本発明方法には存在しない。

なぜならば、接着は表面現象てあり、かつ、単−層コン
トラストシートｌの下面３は微量のインクすら含んてい
ないので、接着は装飾用模様等に影響しないからである
。実際に、移動前線５は下面３の上方にあり、かつ、移
動時に残されるインクの跡は該移動前線５から上面２に
達する。従って、インクは接着剤と接触せず、上記の欠
点か回避される。

本発明の方法に於て、ポリマーの溶融／架橋による方法
か接着に好ましく使用されるが、これは本発明に対する
限定と考えるべきものてはない。この方法に於て、必要
な熱は非常に短時間存続してシートｌの下面３の下方で
作用するので、上部箇所に位置する模様等を構成するイ
ンクに対する熱の影響は僅かである。

第４図には接着の接合部７が示されているが、図示を明
瞭にするため比率は無視しである。この透明な接合部７
は底面６と単一層コントラストシートｌとの複合体を形
成可能にする連絡材となる。

補助的な特徴によれば表面部材６はスキー板の底面であ
る。

本発明方法の第３かつ最終工程Ｃとなる操作を第５図に
示す。この工程は底面６と単一層コントラストシート１
との複合体をスキー板の残部構造に接合して組立てを行
なうことからなる。従って、スキー板の製造作業と底面
の装飾作業が同時に行なわれ、この同時性はスキー板の
製造コストに対し利点となる。

スキー板８の詳細な構造については詳述しない。なぜな
らば該構造は本発明の対象でなく、またスキー板８には
任意の可能な構造を考えつるからである。従って、簡単
に述べると、底面６とコントラストシートｌの複合体を
エツジ部分９，９′間に挿入し、該複合体の上面２を実
際のスキー構造において従来からよく見られるカラス繊
維構造１０と接触させる。該複合体６／ｌとスキー板８
との接着、より正確には構造体１０とエツジ部分９．９
′との接着は、接合界面箇所に於て構成ポリマー、例え
ばスキー製造薬に於て従来から使用されているエポキシ
樹脂を溶融させる接着方法を用いて行なわれる。この溶
融により２の構成部分を互に結合する架橋反応が生しる
。

この操作にイ先立って、インクの移動前線５、即ち装飾
用模様等の見える面はコントラストシートｌの下面３の
ちょうど上方にある。

従って、該模様、絵柄等の意匠は底面６を通して明瞭に
見えるには到らず、これをより良いコントラストて明瞭
に見えるようにするためには、移動前線５がコントラス
ト材料中にてはなく少くとも透明接合部７中にあること
か望ましい。

スキー板８を組み立てるための接合作業時にこのような
技術的結果が得られる。その作業条件は下記の通りであ
る： ｔ）温度Ｔｌは１３０°乃至１６０℃の範囲、好ましく
は１４０℃； ｉｉ）圧力ＰＩは５乃至７バールの範囲、好ましくは６
バール； １ｉｉ）時間ｔｌは５乃至１０分の範囲、好ましくは７
分。

模様等の意匠を構成する固体状態のインクは再び昇華し
て透明な接合部フ迄移動し、該模様等の意匠は該接合部
内で最終的に固定され、これによりインクの副次的拡散
によって劣化しない優れた画質が底面６を通して見られ
る。第５図に最終的な模様等の意匠を１３て略示する。

架橋反応による接合組立後の着色剤の移動前線５を第５
図の接合部７内において点描で模式使用される高分子量
ポリエチレンは約１５０°Ｃの温度に耐えることが出来
、従って架橋による接合組立てに要する温度は底部用材
料の物理化学的性質にはなんら影響を与えないというこ
とにも注１しなければならない。や゛はり、この温度に
関して、１５０℃という温度は着色剤の昇華にとって最
適の温度ではなく、事実、反応は色により進み具合が多
少なりとも異る。例えば青色は移動しに＜＜、従って所
望の青濃度を得るためには支持用台紙中の青色着色剤の
初期濃度を上昇させることが必要である。希望する模様
等に応じて色の濃度を種々変化させるように反応を進め
なければならないことは明らかである。

以下に、第７図に示す本発明方法の一変形実施態様につ
いて説明する。この変形例は単一層コントラストシート
ｌの昇華印刷工程Ａと、該シートｌを底部６の上面１２
に接着する工程Ｂとを単一工程Ｗでまとめて行なうこと
からなる。第６図は準備すべき各部材を示し、上部から
下部に向って： ａ）昇華性インクを含む支持用台紙のシート４： ｂ）単一層コントラストシートｌ： Ｃ）接着剤の膜７； ｄ）透明シート６の順となっている。

第７図は転写印刷（前例の工程Ａ）と接着（前例の１程
Ｂ）とが同時に行なわれる工程Ｗを示す。

この場合、温度Ｔは１７０’乃至２５０℃であり、該単
一工程Ｗに要する時間ｔは５乃至３０秒である。圧力Ｐ
は０．３乃至３バールである。このようにして、支持用
台紙上に最初に包含された装飾用の模様等を印刷した単
一層コントラストシートｌと底部６とにより構成された
複合体が単一工程Ｗで得られる。次いで１本発明の第一
変形実施態様について前述し、かつ、第５図に示した工
程Ｃを実施する。

底ｆｉ６の材料を傷めぬため、工程Ａに比して工程Ｗは
非常に短時間で行なわれることに特に注目する必要があ
る。

また、作業工程Ｃに於て、熱源は底部の影響を受は易い
材料には直接当てられず、従って該材料に対する熱の影
響は少ない。

本発明の方法は高温を要する従来の昇華転写法を使用し
得ない性質の材料を用いるあらゆる物品の装飾に使用し
うる。例えば合成材料製のスケート場の装飾に使用しう
る。また当業者は特許請求の範囲に記載の方法により定
義された範囲から逸脱することなく各種の軽微な変更ま
たは均等な変更を行なうことか出来る。

【図面の簡単な説明】

７ｆｒＪ１図は本発明方法に使用される単一層コントラ
ストシートの断面図。 第２図は本発明による方法の第一工程Ａ途中における第
１図の単一層シートを示す断面図。 第３図は本発明による方法の第−工程後における第２図
の単一層シートを示す断面図。 第４図は本発明による方法の第二工程Ｂで形成した単一
層コントラストシートと透明な底面との複合体を示す断
面図。 ｗＳ５図は本発明による方法の第３工程Ｃを示し、スキ
ー板の残部構造に結合された単一層コントラストシート
と透明な底面との複合体の横断面斜視図、 第６図及び第７図は本発明による方法の変形態様を示す
断面図。 （主なる部分の符号の説明） １・・・・・・・・・・不透明な単一層シート２・・・
・・・・・・・上　面 ３・・・・・・・・・・下　面 ４・・・・・・・・・・支持用台紙 ５・・・・・・・・・・移動前線 ６・・・・・・・・・・表面部材 ７・・・・・・・・・・接着部分 ８・・・・・・・・・・スキー板の構造体ＦＩＧ、　２ ＦＩＧ、　３ ＦＩＧ、　５

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、インク支持用台紙（４）上に載置した昇華性着色剤
   からなる装飾デザインより転写に よって昇華性インクを印刷し；昇華したインクの画像受
   容兼保持部材として、２面（２、３）を有するほぼ不透
   明な材料より成る単一層のコントラストシートを用い；
   かつ、前記画像受容兼保持部材に以下の順序の処理工程
   を施す、即ち： （Ａ）前記単一層のコントラストシート （１）の前記第１の表面（２）上に昇華に より基本画像の転写を行ない： （Ｂ）次いで、前記単一層シート（１）の第２の表面（
   ３）を介して印刷を施した前記 不透明な単一層シートと装飾を施す物品 （８）の前記透明な表面部材（６）とを接 着剤により貼合せ、それにより前記透明な 表面部材（６）と前記印刷を施した単一層 のコントラストシートの複合体を得： （Ｃ）その後、前記複合体を、加熱型接着剤を用いて前
   記シート（１）の前記第一の上 表面（２）を介して前記装飾を施す物品 （８）の構造体の残余部分と接合し、その 際該接着用の熱は前記単一層のコントラス トシート（１）内で画像を構成する着色剤 の昇華と移動とを生じさせる付随的効力を 有し、その結果、移動前線（５）、すなわ ち、画像を含む面は前記表面部材（６）と 前記不透明な単一層のコントラストシート （１）との接合部の位置まで移動する； ことを特徴とする、ほぼ透明な表面を有する部材を含む
   物品を装飾する方法。 ２、前記の作業工程（Ａ）および（Ｂ）が単一作業工程
   （Ｗ）で同時に行なわれることを特徴とする請求項１に
   記載の方法。 ３、前記単一作業工程（Ｗ）を、温度（Ｔ）が１７０な
   いし２５０℃、圧力（Ｐ）が０．３ないし３バール、時
   間（ｔ）が５ないし３０秒で行なうことを特徴とする請
   求項２に記載の方法。 ４、前記単一層コントラストシート（１）の厚み（ｅ）
   が、前記昇華による画像転写後、該単一層コントラスト
   シート（１）の上面 （２）と前記昇華性着色物質の移動前線 （５）間の距離にほぼ等しいことを特徴とする請求項１
   、２または３に記載の方法。 ５、前記不透明な単一層コントラストシートが０．１な
   いし０．２ｍｍの厚み（ｅ）を有することを特徴とする
   請求項１ないし４のいずれか１に記載の方法。 ６、前記不透明な単一層コントラストシート（１）を構
   成する材料が白色に着色したポリアミドであることを特
   徴とする請求項１ないし５のいずれか１に記載の方法。 ７、感熱性を有する前記透明な表面部材（６）を構成す
   る材料が高分子量を有するポリエチレンであることを特
   徴とする請求項１ないし６のいずれか１に記載の方法。 ８、温度（Ｔ）を１３０ないし２５０℃、圧力（Ｐ）を
   ０．３ないし３バール、および、時間（ｔ）を５ないし
   ３０秒で行なうことを特徴とする請求項１ないし４のい
   ずれか１に記載の方法。 ９、温度（Ｔ１）を１３０ないし１６０℃、圧力（Ｐ１
   ）を５ないし７バール、および、時間（ｔ１）を５ない
   し１０分で行なうことを特徴とする請求項１ないし８に
   記載の方 法。 １０、前記接合部（７）がほぼ透明な材料で構成されて
   いることを特徴とする請求項１ないし９のいずれか１に
   記載の方法。 １１、ほぼ透明な底部を請求項１ないし１０のいずれか
   １に記載の方法で装飾したことを特徴とするスキー板。