JP2004028915A - 温度履歴管理ラベル - Google Patents

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Toshiaki Miyajima
宮島 俊明
Shoichi Akita
秋田 彰一
Hiroyuki Fujita
藤田 弘幸
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Abstract

【課題】商品等の物品の流通や製造の過程における温度履歴を簡単に確認することができる安価な温度履歴管理ラベルを提供する。
【解決手段】遮光性を有するラベル基材2、所定の温度履歴によって変色する変色層3及び接着剤層4がこの順で積層された構成として、温度履歴管理ラベル1を接着剤層4によって商品等に簡単に貼着することを可能とする一方、製造者側が必要とするときに温度履歴管理ラベル1を商品等から剥がすことで流通や製造の過程における温度履歴を簡単に確認することを可能とする。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品等の物品が流通や製造の過程で所定の温度(例えば、品質保持温度を越える温度)の加熱又は所定の温度で所定の時間以上の加熱を受けたか否か等の温度履歴を確認することができる温度履歴管理ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、缶入りコーヒーやPETボトル入り茶飲料等の商品が、自動販売機やコンビニエンス・ストアー等で、ホット飲料として販売されているが、これらの飲料が長時間加温されることによって、賞味期限内でも味の低下が起こることがある。こうした問題を検証するのに、販売されていた商品が流通過程で不適切な温度履歴を経たかどうかを確認できる温度管理ラベルが各種提案されている。
【0003】
この種の温度管理ラベルとして、発色剤や変色剤等の物質の浸透速度や拡散速度を利用したり揮発性物質の揮発速度を利用したりすることによって、商品等が所定の温度で所定の時間以上の加熱を受けたか否かの温度履歴を管理するものがある(従来例1)。
【0004】
また、別の温度管理ラベルとして、安価な感熱性発色剤であるロイコ染料を用いたものも考えられている(従来例2)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例1は、構成が複雑かつ高価であるため、個々の商品への貼付に使用するにはあまり好ましいものでなかった。
【0006】
また、上記従来例2は、紫外線等によって変色が促進(又は抑制)される等の不都合があった。
【0007】
本発明は、こうした従来技術の課題を解決するものであり、商品等の物品の流通や製造の過程における温度履歴を簡単に確認することができる安価な温度履歴管理ラベルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る温度履歴管理ラベルは、遮光性を有するラベル基材、所定の温度履歴によって変色する変色層及び接着剤層がこの順で積層された構成を有する。
【0009】
この構成によれば、温度履歴管理ラベルを接着剤層によって商品等に簡単に貼着することが可能となる一方、製造者側が必要とするときに温度履歴管理ラベルを商品等から剥がしてラベルの裏側から変色層の変色具合を見ることで流通や製造の過程における温度履歴を簡単に確認することが可能となる。
【0010】
この温度履歴管理ラベルは、変色層が遮光性を有するラベル基材で覆われているため、商品等の流通過程や消費者の入手時点ではラベルのおもて側で外観上の変化が認識できないため、告知やキャンペーン等に用いる通常のラベルと区別なく使用することが可能である。
【0011】
また、この温度履歴管理ラベルは、変色層がラベル基材と接着剤層で挟まれているため耐候性と耐水性が保持されると共に、ラベル基材によってラベルのおもて側の遮光性が保持され紫外線等によって変色層が変色するのを防ぐことが可能となるため、商品等の流通過程における温度履歴を正確に示すものとなる。
【0012】
しかも、この温度履歴管理ラベルは、積層構成が単純であるため、安価なものにできる。
【0013】
前記変色層がロイコ染料と顕色剤を含有する構成にすると、変色層における変色の濃度変化が大きく、変色前では略無色の状態となりうる特性が得られるため、温度履歴を明確に表すことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る温度履歴管理ラベル1の構成例を示す。
【0016】
この温度履歴管理ラベル1は、遮光性を有するラベル基材2、所定の温度履歴によって変色する変色層3及び接着剤層4がこの順で積層されている。この温度履歴管理ラベル1は、例えば、図2に示すように、飲料ボトルのキャップ10の上面に貼り付けた形態で使用することができる。
【0017】
ラベル基材2としては、白色等の着色樹脂からなるプラスチックフィルム、合成紙、白色、黒色、銀色等の遮光性インキを塗布した透明フィルム、アルミニウム等の金属蒸着を施した透明フィルム等の遮光性基材が使用できる。このラベル基材2の厚さは10〜100μm程度にする。
【0018】
変色層3は、商品等の流通や製造の過程における温度履歴によって変色するものであれば、特に種類を問わないが、ここでは、その一例として、変色層3がロイコ染料と顕色剤を含有する構成とする場合について説明する。
【0019】
ロイコ染料は、染料の中でも、変色の濃度変化が大きく、変色前では略無色の状態となりうる特性を有している。このロイコ染料としては、例えば、1,3−ジメチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−ブロモ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン、6−ジエチルアミノベンゾ[a]−フルオラン、3,7−ビス(ジメチルアミノ)−10−ベンゾイルフェノチアジン、3,3−ビス(P−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタライド、2−N,N−ジベンゾイルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、4−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランなどを好ましく使用することができる。これらの発色剤は二種以上を併用してもよい。
【0020】
ここで、変色状態とする方法としては、例えば、発色剤にそれを発色させるための顕色剤を反応させる。このような顕色剤としては、使用する発色剤により異なるが、例えば、電子供与性呈色性有機化合物を使用する場合には、それから電子を受容することのできる酸性物質を使用する。このような酸性化合物の例としては、ロイコ染料の顕色剤として公知の物質を使用することができ、例えば、t−ブチルフェノール、ビスフェノールA、フェノール樹脂などのフェノール類等の有機酸性物質、活性白土、ベントナイト、クレーなどの無機酸性物質を好ましく使用することができる。
【0021】
変色層3は、公知の手段により形成することができ、例えば、未発色の発色剤と顕色剤とをバインダーに分散させたものをラベル基材に塗工することにより未発色状態の層を形成できる。ここで、バインダーとしては、ポリビニルアルコール、セルロースエステル樹脂、アクリル系樹脂、デンプン、カゼイン、ウレタン樹脂、SBR樹脂、ポリオレフィンなどの高分子化合物を使用することができる。この変色層3は、1〜10μm程度の厚さにコーティングする。
【0022】
このようにして形成された変色層3は、例えば、発色剤と顕色剤が所定温度に達すると溶融等して反応して変色する。また、発色剤又は顕色剤、バインダーを選定することによって、変色時間をコントロールし、変色濃度により加温時間の履歴管理が可能である。
【0023】
図4は、変色層3の変色特性を変色要因となる温度と時間の関係で模式的に示している。この変色特性は、前記のように材料の構成成分等を適宜設計することによって、履歴管理したい温度と時間で変色層3が変色するように任意に設定することができる。
【0024】
接着剤層4は、粘着剤、感熱接着剤を使用でき、剥離可能な弱粘着性のアクリル系粘着剤が好ましく使用することができる。
【0025】
この温度履歴管理ラベル1は、例えば、図2に示すように、接着剤層4によって飲料のキャップ10の上面に簡単に貼着して使用することができ、製造者側が必要とするときに温度履歴管理ラベル1を商品等から剥がし、ラベル1の裏側(接着剤層4側)から変色層3の変色具合を見ることで流通や製造の過程における温度履歴を簡単に確認することを可能にしている。
【0026】
この温度履歴管理ラベル1は、遮光性を有するラベル基材2で変色層3のおもて側を覆うことによって、商品等の流通過程や消費者の入手時点ではラベル1のおもて側で外観上の変化が認識できないようにすると共に、積層構成が単純で安価なものにして、告知やキャンペーン等の通常のラベルと区別なく使用することを可能としている。
【0027】
これにより、例えば、キャンペーン等で応募されたラベルを回収して、商品等の温度管理の実態を調査して把握することができる。
【0028】
また、飲料に品質等で問題が発生したとき等に製造者側で飲料ボトルを回収し、そのキャップ10に貼着されていた温度履歴管理ラベル1を剥がし、ラベル1の裏側から変色層3の変色具合を見ることで流通過程における温度履歴を簡単に確認できる。問題となる温度履歴がなければ、剥離した温度履歴管理ラベル1を裏側(接着剤層4側)から見たときに、図3(a)に示すように変色層2が変色していない状態となる一方、問題となる温度履歴があると、図3(b)に示すように変色層2が変色した状態となる。尚、温度履歴管理ラベル1のおもて側は、遮光性を有するラベル基材2で覆われているので、変色層3の変色は認識できないので、商品等を流通する上で支障となることがない。
【0029】
また、この温度履歴管理ラベル1は、変色層3をラベル基材2と接着剤層4で挟むことによって耐候性と耐水性を保持すると共に、ラベル基材2によってラベル1のおもて側の遮光性を保持して紫外線等によって変色層3が変色するのを防ぐことを可能にしている。これにより、温度履歴管理ラベル1が商品等の流通過程における温度履歴を正確に示すものとしている。
【0030】
この例では、変色層3がロイコ染料と顕色剤を含有する構成にして、変色の濃度変化が大きく、変色前では略無色の状態となりうる特性が得られるようにして、温度履歴を明確に表すことを可能としている。
【0031】
尚、上記では、温度履歴管理ラベルによって、流通過程における温度履歴を管理する使用例を示したが、これとは別に製造工程中の殺菌や熟成温度の経過等を管理する利用形態も考えられる。
【0032】
以上、本発明に係る温度履歴管理ラベルは、上記した実施形態の具体的構成に限定されるものではなく、必要に応じ適宜設計変更できることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る温度履歴管理ラベルによれば、温度履歴管理ラベルを接着剤層によって商品等に簡単に貼着することができる一方、製造者側が必要とするときに温度履歴管理ラベルを商品等の物品から剥がし、ラベルの裏側から変色層の変色具合を見ることで、流通や製造の過程における温度履歴を簡単に確認することができる。
【0034】
この温度履歴管理ラベルは、変色層が遮光性を有するラベル基材で覆われているため、商品等の流通過程や消費者の入手時点ではラベルのおもて側で外観上の変化が認識できないため、告知やキャンペーン等の通常のラベルと区別なく使用することができる。
【0035】
また、この温度履歴管理ラベルは、変色層がラベル基材と接着剤層で挟まれているため耐候性と耐水性が保持されると共に、ラベル基材によってラベルのおもて側の遮光性が保持され紫外線等によって変色層が変色するのを防ぐことができるため、商品等の流通過程における温度履歴を正確に示すものにでき、信頼性の向上を図ることができる。
【0036】
しかも、この温度履歴管理ラベルは、積層構成が単純であるため、安価なものにできる。
【0037】
変色層がロイコ染料と顕色剤を含有する構成にすると、変色の濃度変化が大きく、変色前では略無色の状態となりうる特性が得られるため、温度履歴を明確に表すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温度履歴管理ラベルの構成例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る温度履歴管理ラベルの使用例として、ラベルが飲料ボトルのキャップに貼着された状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る温度履歴管理ラベルの変色層の変色状態を示す説明図であって、(a)は問題となる温度履歴がなく変色層が変色していない状態を、(b)は問題となる温度履歴があり変色層が変色した状態をそれぞれ表す。
【図4】本発明に係る温度履歴管理ラベルの変色層の変色特性を変色要因となる温度と時間の関係で模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 温度履歴管理ラベル
2 ラベル基材
3 変色層
4 接着剤層

Claims (2)

  1. 遮光性を有するラベル基材、所定の温度履歴によって変色する変色層及び接着剤層がこの順で積層された構成を有することを特徴する温度履歴管理ラベル。
  2. 前記変色層が、ロイコ染料と顕色剤を含有する請求項1記載の温度履歴管理ラベル。
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