JPH0115234Y2 - - Google Patents

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JPH0115234Y2
JPH0115234Y2 JP1981034876U JP3487681U JPH0115234Y2 JP H0115234 Y2 JPH0115234 Y2 JP H0115234Y2 JP 1981034876 U JP1981034876 U JP 1981034876U JP 3487681 U JP3487681 U JP 3487681U JP H0115234 Y2 JPH0115234 Y2 JP H0115234Y2
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memory
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lock control
rotation angle
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば可変インダクタンス素子を使
用して同調をとるようなチユーナ即ち同調器に関
し、更に詳細には、メモリ板(周波数規定板)を
使用して同調周波数をプリセツトする押釦型同調
器に関するものである。
メモリ板を使用して選局周波数(同調周波数)
をプリセツトする押釦型同調器は、例えば実公昭
48−45362号公報等に示されているように公知で
ある。ところが、メモリ板に周波数を記憶させる
こと即ちプリセツトすること、メモリ板に対応す
る同調をとること即ち選局との両方を共通の押釦
の操作によつて行うように構成されているので、
両者を満足させるように構成することは中々困難
であつた。即ち、従来の装置では、第3図〜第6
図の板バネ45に相当するものに、メモリ板31
の脱落防止の機能、ロツク制御板55の保持機
能、及びメモリ板31とロツク用レバー46との
間の緩衝機能の他に、押釦18を付けたロツク制
御板55の押込みによつてメモリ板31が所望角
度になる前にロツクされるのを防ぐ機能即ち早期
ロツク防止機能を与えなければならなかつた。こ
のため、第3図の板バネ45に相当するものの構
成が必然的に複雑になつた。また板バネ45に相
当するものに比較的厚くしなければならなかつ
た。また十分なバネ力が得られないと、ロツク制
御板55の押込みを解除する時の衝撃でロツクが
不完全になる恐れがあつた。
そこで、本考案の目的は、簡単な構成でメモリ
板の早期ロツク防止及びロツク制御板の保持を行
うことが出来る同調器を提供することにある。
上記目的を達成するための本考案は、理解を容
易にするために実施例を示す図面の符号を参照し
て説明すると、可変インピーダンス素子1を含む
同調回路5と、前記可変インピーダンス素子1の
可動部に連動して変位する移動体14と、前記移
動体14の移動量に対応した角度だけ回動するよ
うに前記移動体14に関連づけられ且つ後記のメ
モリ板31に係合するメモリ板係合部22が設け
られた回動体19と、断面コの字状部分70を有
し且つ移動可能に基部に支持された支持板35
と、前記支持板35に植設されたピン36に枢支
され且つ前記回動体19のメモリ板係合部22に
選択的に係合する回動体係合部32が設けられた
メモリ板31と、前記メモリ板31を前記回動体
19から離らかす方向の偏倚力を前記支持板35
に与えている復帰バネ44と、前記支持板35の
前記コの字状部分70に案内されて摺動するよう
に形成され且つ前記コの字状部分70の側壁7
1,72に弾性接触する弾性変形可能な先端部6
9を有し且つ後記のロツク用レバー46を回動さ
せるための突出部57を有し且つ前記支持板35
に前記復帰バネ44の力よりも強い力で摩擦接触
しているロツク制御板55と、前記支持板35か
ら突出した軸48を支点として回動するように配
設され且つ前記ロツク制御板55の突出部57に
係合する先端係合部53を有し且つ該先端係合部
53と前記ロツク制御板55の前記突出部57と
の係合で前記軸48を支点としてロツク方向に回
動した時に前記メモリ板31を直接又は間接に押
圧するロツク押圧端部54をロツク用レバー46
と、を具備し、前記メモリ板31に前記可変イン
ピーダンス素子1の可変部の変位状態を記憶させ
る際に、前記ロツク制御板55を前記支持板35
に相対的に前記メモリ板31から離れる方向に変
位させて前記ロツク用レバー46による前記メモ
リ板31のロツクを解除した状態で前記ロツク制
御板55の押し込み操作をすることによつて前記
ロツク制御板55と共に前記支持板35を移動さ
せて前記メモリ板31を前記回動体19に衝合さ
せて前記メモリ板31を前記移動体14の変位に
対応して決定されている前記回動体19の回動角
度に対応した回動角度に回動させ、更に前記ロツ
ク制御板55を前記支持板35に相対的に前記メ
モリ板31の方向に押し込むことによつて前記ロ
ツク用レバー46がロツク方向に回動して前記メ
モリ板31の前記回動角度がロツクされ、また前
記メモリ板31の記憶内容に対応した前記可変イ
ンピーダンス素子1の変位状態を得る際に、前記
復帰バネ44に抗して前記ロツク制御板55と共
に前記支持板35を移動することによつて前記回
動体19が前記メモリ板31の回動角に対応した
回動角となり且つ前記移動体14が前記回動体1
9の回動角に対応した量だけ変位するように構成
された押釦型同調器に係わるものである。
上記本考案によれば、ロツク制御板55に弾性
変形可能な先端部を設け、これを支持板35に於
けるコの字状部分70の側壁71,72に弾性接
触させるので、支持板35とロツク制御板55と
の摩擦力が大きくなり、ロツク制御板55の押し
込み時にメモリ板31が早期にロツクされるのが
防止される。従つて、従来行つていた板バネによ
る早期ロツク防止及びロツク制御板55のロツク
位置での保持を省略又は簡略化することが可能に
なる。
以下、第1図〜第16図を参照して本考案の実
施例について述べる。
第1図は本考案の実施例に係わる同調器の全体
の構成を概略的に示す平面図、第2図はその正面
図である。第2図から明らかなように、このチユ
ーナは極めて薄く形成されている。第1図及び第
2図に於いて、1は可変インダクタンス素子であ
り、固定コイル部分2と可動磁心3とから成る。
4は可変インダクタンス素子1が接続されている
電気回路部分であり、この電気回路部分4と可変
インダクタンス素子1とで同調回路5が形成され
ている。6はマニアル同調軸であり、ギヤー7、
このギヤー7に噛合する扇形ギヤー8、及びこの
ギヤー8が結合されたクランク9を介してスライ
ダ10に係合されている。尚図示は省略されてい
るが、マニアル同調軸6の回転をこれに直交する
方向のギヤー7の回転に変換するためのギヤーが
設けられている。また押釦選局する際に、マニア
ル同調機構を切り離すためのクラツチ部11が設
けられており、押釦選局の時に、扇形ギヤー8か
ら小形ギヤー7を引き離すように構成されてい
る。このクラツチ作動機構は、この実施例では押
釦の操作に連動して公知の方式でクラツチ部11
を作動させるようになつているが、マニアル同調
軸6を引張るか又は押し込むことによつてギヤー
7と扇形ギヤー8との噛合を解除するように構成
しても差支えない。
クランク9は軸12を中心に回動自在であり、
その一端のU字状切欠部によつてスライダ10の
ピン13に係合し、他端のU字状切欠部によつて
摺動板から成る移動体14のピン15に係合して
いる。尚スライダ10は磁心3と同一方向に伸び
る案内棒16,17でガイドされているので、ク
ランク9の回動に追従して直線的に移動する。
スライダ10には磁心3が固着されているの
で、マニアル同調軸6を回転すると、この回転運
動がギヤー7、扇形ギヤー8、及びクランク9を
介してスライダ10及び磁心3の直線運動に変換
され、磁心3がその軸方向に変位し、インダクタ
ンス素子1のインダクタンス値が変化し、所望の
同調状態が得られる。また磁心3が固着されたス
ライダ10の変位は、クランク9を介して移動体
14に伝達され、長孔64に挿入されたピン63
でガイドされて移動体14が左右方向(第1の方
向)に移動し、逆に、移動体14が左右方向に変
位すると、これに応じてクランク9が回動し、更
にこの回動に応じてスライダ10が変位する。
この同調器は、マニアル同調軸6によつて所望
の局即ち周波数と同調をとり、この同調状態を第
3図のメモリ板31即ち周波数規定板に記憶さ
せ、以後は押釦18の操作のみで選局するように
構成されている。従つて、後述から明らかなよう
に、押釦18はメモリ板31を介して移動体14
を駆動し、移動体14の変位に応じて可変インダ
クタンス素子1の値が変化し、メモリ板31に記
憶された局が選ばれる。
第3図及び第4図はロツク時に於ける移動体1
4と押釦18との間の機構を示すものであり、第
5図はロツク解除時の状態を拡大して示すもので
あり、第6図は第5図の一部分解正面図である。
この図面に於いて、19は扇状板からなる第1の
回動体であり、20は第2の回動体である。この
第1の回動体19は第7図に示す如く、U字状係
合部21と第1のメモリ板係合部22とを有し、
孔23に挿入される枢軸24を中心に回動自在で
ある。第2の回動体20は第8図に示す如く第1
の回動体19と対称的に形成されており、U字状
係合部25と、第2のメモリ板係合部26とを有
し、孔27に挿入された枢軸24を中心に回動自
在である。
移動体14にはピン28が植設され、このピン
28が第1及び第2の回動体19,20のU字状
係合部21,25に夫々挿入され、枢軸24は固
定基板30に植設されているので、移動体14が
矢印29で示す第1の方向(上下方向)に移動す
ると、これに追従して回動体19,20が時計方
向又は反時計方向に回動する。
31は略扇形に形成されたメモリ板であり、第
9図に示す如く互いに約180度の間隔を有して設
けられた第1及び第2の回動体係合部32,33
を有し、その中央の孔34に枢軸となるピン36
が挿入されている。尚第1及び第2の回動体係合
部32,33は、第1及び第2の回動体19,2
0のメモリ板係合部22,26に確実に係合させ
るために、折り曲げ部にて形成されている。
支持板35は第10図に示すように形成されて
移動体14に直交するように配置されている。こ
こに形成された長孔37には案内ピン38が挿入
され、これにガイドされて第3図で矢印39で示
す第2の方向(左右方向)に摺動自在である。尚
案内ピン38は基板30に植設されている。また
支持板35にはバネ受け段部40が設けられ、こ
こから突出した部分41がケース即ち基板30に
形成された孔42からケース外に突出し、基板3
0の背面部43と段部40との間に復帰バネ44
が装着されている。従つて、支持板35は、バネ
44で常に第3図及び第4図で右方向の偏倚力を
受けている。この支持板35の略中央には、第6
図及び第10図に示す如く断面コの字状部分70
が設けられている。コの字状部分70は主基板部
35aから直角に折り曲げられた一対の側壁7
1,72を有し、一対の側壁71,72には開口
62及び凹部77が第15図に示す如く夫々形成
されている。
支持板35には、メモリ板31とロツク制御板
55が載せられ、その上に脱落防止板としての板
バネ45及びロツク用レバー46が載せられてい
る。板バネ45は、第11図に示すように、この
一端部50に支持板35のピン36が挿通される
孔47を有し、また支持板35に植設された軸4
8が挿通される切欠部49を有し、2つの細条片
の他端部51はロツク制御板55の上に延びてい
る。また第4図及び第5図から明らかなように、
一端部50がメモリ板31に被せられてメモリ板
31の脱落を防止している。この板バネ45に、
メモリ板31がロツク用レバー46によつて早期
にロツクされるのを防ぐために、ロツク用レバー
46の右端を支持板35の方向に押圧するバネ作
用を特別に具備させなくとも差支えない。従つ
て、メモリ板31とロツク制御板55の脱落防止
と、ロツク用レバー46とメモリ板31との間の
緩衝機能とを有するのみでよい。勿論、早期ロツ
ク防止のためのバネ作用を具備させても差支えな
いが、この板バネ45にその早期ロツク防止機能
の全部を負担させる必要はない。従つて、この板
バネ45は実質的に平坦な板材でよく、極めて容
易に作ることが出来る。
ロツク用レバー46は、比較的変形しにくい厚
い板バネで第6図及び第12図に示すように形成
され、軸48を挿入する孔52、及びロツク制御
板55に係合するU字状に突出した先端係合部5
3を有する。そして、第3図〜第5図に示すよう
に軸48に支点が生じるように板バネ45の上に
配置されている。このロツク用レバー46を枢支
するための軸48は、第6図に示すように円柱の
一方の側面の一部を切削して平坦面65と突出部
66を設けたものとなつている。またこの軸48
を挿入するレバー46の孔52には、平坦面65
に対応する直線部67が形成されている。従つて
第5図に示すような支持状態となり、レバー46
の回動の支点はメモリ板31に向つて突出する突
出部66に生じ、支点からロツク押圧端部54ま
での長さが短かくなり、結果として、支点から他
端の係合部53までの長さを短かくすることが出
来る。また平坦面65を有するので、レバー46
の支点を正確且つ安定的に得ることが出来る。尚
軸48は、支持板35に形成された穴48aに挿
入され、ここにかしめで固着されている。軸48
で枢支されたレバー46はロツク制御板55によ
つて第5図で時計方向に回動された時に、その左
端のロツク押圧端部54が板バネ45を介してメ
モリ板31を押圧し、メモリ板31の回動を阻止
する。
55はロツク制御板であり、第13図に示す如
くピン38を挿通するための長孔56と、レバー
46を作動させるための傾斜面68を有する突出
部57と、支持板35に設けられたストツパ58
に当接する段部59とを有し、その右端には押釦
18が装着されている。支持板35に対する取り
付けは、第5図のロツク解除状態の時には突出部
57がレバー46の先端係合部53を第5図で下
側に押圧せず、第4図のロツク時には突出部57
がレバー46の先端係合部53の下方向に押圧す
るようになされている。またこのロツク制御板5
5は第13図、第15図、及び第16図から明ら
かなように、その先端部分69に分割された2つ
の細条片73,74を有する。鋼で形成された細
条片73,74は、大幅には弾性変形しないが、
第15図で示す矢印75の方向に少し弾性変形す
ることが可能である。細条片73,74の外側の
側面には開口62からの離脱を容易にするための
半円状の突起76が夫々設けられている。そし
て、第5図及び第15図のロツク解除状態に於い
ては、突起76が支持板35の側壁71,72の
開口62に入り込んでいる。従つて、支持板35
とロツク制御板55との係合は比較的強固であ
り、押釦18の操作に基づくロツク制御板55の
押し込みの初期に於いては、ロツク制御板55と
支持板35との一体性が確実に保たれ、早期にロ
ツク用レバー46が回動することが防止される。
また、支持板35の前進によつてメモリ板31が
第1の回動体19,20に衝合して周波数状態が
記憶された後、更にロツク制御板55を押し込む
と、突起76が開口62から抜け出して第15図
で矢印75で示す方向に細条片73,74が弾性
変形し、第16図に示すように突起76が側壁7
1,72に弾性接触しながら前進し、ロツク用レ
バー46を駆動し、メモリ板31がロツク状態と
なる。この時、ロツク制御板55の突起76は、
支持板35の側壁71,72の凹部77に第16
図に示す如く入り込むので、支持板35に相対的
にロツク制御板55が右方向に移動してロツク解
除になる恐れがなくなる。
次に、上述の如く構成されたチユーナの取扱い
方法及び動作について述べる。
まず、メモリ板31に放送局即ち周波数を記憶
させる際には、押釦18を引き出すことによつて
ロツク制御板55を第5図の位置に引き出す。こ
の結果、レバー46のロツク押圧端部54による
メモリ板31のロツク即ち押圧が解除され、メモ
リ板31は回動自在になる。一方マニアル同調軸
6の回転によつて磁心3が移動し、所定の同調状
態即ち選局がなされる。そして、磁心3の移動に
対応して移動体14も移動し、磁心3の位置に対
応した移動体14の位置が得られる。移動体14
にはピン28にて第1及び第2の回動体19,2
0が係合されているので、移動体14の位置に対
応した回動体19,20の回動角が得られる。
上述の如き設定状態で、押釦18及びロツク制
御板55を第3図〜第5図で左方向に押し込む。
この際、ロツク制御板55と支持板35との間の
摩擦抵抗が復帰バネ44の力よりも大きく設定さ
れているので、ロツク制御板55が支持板35の
上を摺動する前に支持板35が復帰バネ44に抗
して左方向に移動し、メモリ板31の回動体係合
部32,33が回動体19,20のメモリ板係合
部22,26に第14図に示す如く係合し、メモ
リ板31の回動角が回動体19,20の回動角に
対応した値になる。そして更に押釦18の押込み
を強めればロツク制御板55が支持板35上を移
動し、左から右に向つて徐々に高くなる傾斜面7
1を有する突出部57がレバー46を第4図及び
第5図で時計方向に回動させ、レバー46の押圧
端部54で板バネ45を介してメモリ板31を押
圧し、その位置にロツクする。尚ロツク制御板5
5はその先端部分69の細条片73,74のバネ
用で支持板35に係合する。メモリ板31を回動
体19,20に係合させ且つロツクした後に、押
釦18の押込み操作を解除すると、復帰バネ44
の働きで、メモリ板31、支持板35、ロツク制
御板55等は第3図及び第4図の位置に戻り、メ
モリ板31に対する記憶は完了する。
尚、回動体19,20とメモリ板31との係合
の際、第1の回動体19は第14図で矢印60で
示す時計方向に回動し、第2の回動体20は矢印
61で示す反時計方向に回動するので、ピン28
は第1の回動体19のU字状係合部21と第2の
回動体20のU字状係合部25とによつて挾まれ
た状態となり、隙間を解消した正確な係合が成立
する。
第3図及び第4図に示すような押釦形式のプリ
セツト部は、押釦18の数だけ設けられているの
で、複数同調周波数を予め夫々設定することが出
来る。
第3図及び第4図に示す如くメモリ板31に同
調周波数を記憶した後に、押釦18の操作で選局
する場合には、押釦18と共に支持板55を押し
込み、メモリ板31を第1及び第2の回動体1
9,20に係合させる。今迄別の周波数を受信し
ていたために、回動体19,20が移動体14に
追従して別の周波数に対応した角度にあつたとし
ても、メモリ板31が回動体19,20に衝合す
るために、メモリ板31に対応した回動角度に回
動体19,20が回動し、移動体14が回動体1
9,20の回動に追従して移動し、また移動体1
4に追従してクランク9が回動し、更に磁心3が
移動して所望の同調状態が得られる。
この際、図示が省略されているクラツチ駆動機
構が押釦18の操作に連動して動作し、クラツチ
部11が動作して扇形ギヤー8からギヤー7が離
れ、マニアル同調軸6の歯車機構に無関係に押釦
18による選局がなされる。尚選局後に押釦18
の押込みを解除すれば、押釦18が復帰バネ44
で戻り、クラツチ部11が非作動状態となる。従
つて、マニアル同調軸6とスライダ10とがギヤ
ーで結合され、スライダ10は振動等で容易に移
動しなくなる。
上述から明らかなように本実施例には次の利点
がある。
(イ) ロツク制御板55の先端部分69に細条片7
3,74を設け、この相互間隔方向にバネ作用
を持たせたので、比較的容易に支持板35とロ
ツク制御板55との間の大きな摩擦力を得るこ
とが出来る。
(ロ) ロツク制御板55に弾性を持たせたので、板
バネ45によつて早期ロツク防止、ロツク制御
板55の保持等を行うことが不要となり、製作
が容易になる。
(ハ) 支持板35の側壁71,72に開口62を設
け、更にロツク制御板55に半円状突起76を
設け、初期状態で突起76が開口62に入るよ
うにしたので、メモリ板31に所定角度を記憶
する時のロツク制御板55の押し込み操作の初
期に支持板35に相対的にロツク制御板55が
移動し、メモリ板31が早期にロツクされるこ
とが防止される。
(ニ) メモリ板31をロツクした状態では、第16
図に示す如くロツク制御板55の突起76が支
持板35の側壁71,72の凹部77に入り込
むようにしたので、支持板35とロツク制御板
55との係合が強固に保たれ、衝撃等で容易に
ロツクが解除される恐れがない。
以上、本考案の実施例について述べたが、本考
案はこれに限定されるものではなく、更に変形可
能なものである。例えば、支持板35のロツク位
置に於ける凹部77の代りに第17図に示す如く
開口77aを設けてもよい。また開口62を凹部
としてもよい。また、第18図に示す如く開口6
2及び凹部77を設けないで支持板35を構成
し、ロツク制御板55の弾性変形可能な細条片7
3,74の先端を側壁71,72に弾性接触させ
て必要な摩擦力を得るようにしてもよい。また実
施例では板バネ45が早期ロツク防止機能等を有
さないが、必要に応じてこれ等の機能を持たせ、
ロツク制御板55の機能を補助するようにしても
よい。また移動体14を摺動板以外の直線又は回
転移動するものとしてもよい。また回動体19,
20を回動板以外の回動枠等としてもよい。ま
た、メモリ板31の脱落防止をワツシヤ等で行
い、またロツク制御板55の脱落防止をガイドピ
ン等で行うことによつて板バネ45を省いた構成
としてもよい。またロツク制御板55の先端部分
を3分割以上にしてもよい。また細条片73,7
4のいずれか一方のみに弾性を持たせるようにし
てもよい。また側壁71,72のいずれか一方に
開口62、凹部77を設けてもよい。また可変イ
ンダクタンス素子1の代りに可変抵抗又は可変コ
ンデンサを使用する場合にも適用可能である。ま
た移動体14に磁心3を直接的に結合し、移動体
14と磁心3との移動方向が同一となるようにす
る場合にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係わる同調器の一部
を示す平面図、第2図は同調器の正面図、第3図
は第4図の−線に相当する部分の一部を示す
断面図、第4図は第3図の−線に相当する部
分の一部を示す断面図、第5図はロツク解除状態
を示す第4図に対応する部分の拡大断面図、第6
図は第5図の一部分解正面図、第7図は第1の回
動体の平面図、第8図は第2の回動体の平面図、
第9図はメモリ板の平面図、第10図は支持板の
平面図、第11図は板バネの平面図、第12図は
レバーの平面図、第13図はロツク制御板の平面
図、第14図はメモリ板と回動体との係合関係を
示す平面図、第15図及び第16図は支持板とロ
ツク制御板との係合部を示す一部切断平面図であ
る。第17図は支持板の変形例を示す一部切断平
面図である。第18図は支持板とロツク制御板と
の係合部の変形例を示す一部切断平面図である。 尚図面に用いられている符号に於いて、1は可
変インダクタンス素子、14は移動体、19は第
1の回動体、20は第2の回動体、31はメモリ
板、44は復帰バネ、45は板バネ、46はレバ
ー、55はロツク制御板、62は開口、71,7
2は側壁、73,74は細条片、76は突起、7
7は凹部である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 可変インピーダンス素子1を含む同調回路5
    と、 前記可変インピーダンス素子1の可動部に連動
    して変位する移動体14と、 前記移動体14の移動量に対応した角度だけ回
    動するように前記移動体14に関連づけられ且つ
    後記のメモリ板31に係合するメモリ板係合部2
    2が設けられた回動体19と、 断面コの字状部分70を有し且つ移動可能に基
    部に支持された支持板35と、 前記支持板35に植設されたピン36に枢支さ
    れ且つ前記回動体19のメモリ板係合部22に選
    択的に係合する回動体係合部32が設けられたメ
    モリ板31と、 前記メモリ板31を前記回動体19から離らか
    す方向の偏倚力を前記支持板35に与えている復
    帰バネ44と、 前記支持板35の前記コの字状部分70に案内
    されて摺動するように形成され且つ前記コの字状
    部分70の側壁71,72に弾性接触する弾性変
    形可能な先端部69を有し且つ後記のロツク用レ
    バー46を回動させるための突出部57を有し且
    つ前記支持板35に前記復帰バネ44の力よりも
    強い力で摩擦接触しているロツク制御板55と、 前記支持板35から突出した軸48を支点とし
    て回動するように配設され且つ前記ロツク制御板
    55の突出部57に係合する先端係合部53を有
    し且つ該先端係合部53と前記ロツク制御板55
    の前記突出部57との係合で前記軸48を支点と
    してロツク方向に回動した時に前記メモリ板31
    を直接又は間接に押圧するロツク押圧端部54を
    有するロツク用レバー46と、 を具備し、前記メモリ板31に前記可変インピー
    ダンス素子1の可変部の変位状態を記憶させる際
    に、前記ロツク制御板55を前記支持板35に相
    対的に前記メモリ板31から離れる方向に変位さ
    せて前記ロツク用レバー46による前記メモリ板
    31のロツクを解除した状態で前記ロツク制御板
    55の押し込み操作をすることによつて前記ロツ
    ク制御板55と共に前記支持板35を移動させて
    前記メモリ板31を前記回動体19に衝合させて
    前記メモリ板31を前記移動体14の変位に対応
    して決定されている前記回動体19の回動角度に
    対応した回動角度に回動させ、更に前記ロツク制
    御板55を前記支持板35に相対的に前記メモリ
    板31の方向に押し込むことによつて前記ロツク
    用レバー46がロツク方向に回動して前記メモリ
    板31の前記回動角度がロツクされ、また前記メ
    モリ板31の記憶内容に対応した前記可変インピ
    ーダンス素子1の変位状態を得る際に、前記復帰
    バネ44に抗して前記ロツク制御板55と共に前
    記支持板35を移動することによつて前記回動体
    19が前記メモリ板31の回動角に対応した回動
    角となり且つ前記移動体14が前記回動体19の
    回動角に対応した量だけ変位するように構成され
    た押釦型同調器。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54159801A (en) * 1978-06-05 1979-12-18 Gen Instrument Corp Thin type pushhbutton tuner

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS54159801A (en) * 1978-06-05 1979-12-18 Gen Instrument Corp Thin type pushhbutton tuner

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