JPH01150390A - 立体パターン配線構造およびその製造方法 - Google Patents

立体パターン配線構造およびその製造方法

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JPH01150390A
JPH01150390A JP62310281A JP31028187A JPH01150390A JP H01150390 A JPH01150390 A JP H01150390A JP 62310281 A JP62310281 A JP 62310281A JP 31028187 A JP31028187 A JP 31028187A JP H01150390 A JPH01150390 A JP H01150390A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は立体パターン配線構造およびその製造方法に係
り、基板に立体パターン配線を有する半導体素子あるい
はセンサ素子等に利用できる。
〔従来の技術〕
従来より、半導体素子やセンサ素子等においては、基板
表面に金属を蒸着させるなどして1膜の電極体を形成し
、この電極体を適宜マスキングしたうえでエツチングす
る等により基板上に所定パターンの回路を形成している
また、実装密度を高める必要がある場合、前述のような
パターン配線を2重以上に積層して立体パターン配線と
することがなされている。この場合、立体的に交叉する
各層間には、電気絶縁性および耐環境性の高い二酸化ケ
イ素(SiO□)あるいは窒化ケイ素(Si、N4)等
の絶縁体の保護層を介在させることが不可欠であり、例
えば、基板上に2重の電極体層を用いた立体パターン配
線を形成する場合、第1の電極体層、第1の絶縁体層、
第2の電極体層および第2の絶縁体層という4重の階層
構造を形成する必要があり、上下のパターン配線間の配
線が必要な部分には第1の絶縁体層を貫通するスルーホ
ールを形成して第1および第2の電極体眉間を接続する
ことがなされている。
ところで、前述の電極体としては多様な金属が利用され
ているが、このうちクロム(Cr)は、電気的特性が良
好で、ガラス基板等との密着性が良いとともに、加工性
に優れ、かつ、通常の環境下で不動態化しやすく、しか
も、その不動態化被膜は緻密で安定した酸化物もしくは
水酸化物であるために耐蝕性が優れているという理由で
多用されている。
しかし、変位検出用のセンサ素子として近年注目されて
いる静電容量型変位検出センサ等においては、ダイヤル
ゲージ、ノギス、マイクロメータ等といつた測長器に組
み込まれて利用されることが多く、工場などの高温多湿
といった悪環境下での使用頻度も高い。このため、高温
高圧下といった悪環境下では1、電極体として用いる場
合にかけられる電圧によって通常は耐蝕性のよいクロム
であっても電蝕が発生することが確認されており、セン
サを構成する電極が腐蝕されて良好な電気的特性が得ら
れなくなるという問題があり、腐蝕の進行に伴って断線
などを生じて動作不能となる可能性があった。
これに対し、パターン配線を形成するにあたって、電極
体層を多段化する必要がなくとも前述の二酸化ケイ素あ
るいは窒化ケイ素等の耐蝕性の絶縁体層を電極体層の表
面に形成し、2重の階層構造として電極体を被覆して保
護することがなされている。
また、電極体の材質を、クロムに代えてもともと腐蝕し
にくい金(Au)などの貴金属材料とし、あるいは通常
の利用環境では不動態化して腐蝕の進行を阻止しうるタ
ンタル(Ta)等の金属材料とすることが提案されてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、実際問題として、前述のようなケイ素材料によ
る保護層はクラック等を生じ易く、このクラック部分か
ら外部雰囲気中の湿気やイオン等が侵入して電極を腐蝕
することがある。また、基板上の回路を外部と接続する
ためのエツジ部分等の接続部分では電極体を露出させる
ことが不可欠であるため、この部分の電極体を保護層に
よって保護することができず、外気との接触による当該
電極部分の腐蝕および特性の劣化を避けられないという
問題がある。
また、電極体として耐蝕性の金属を用いるとしても、例
えば、金はガラス基板等との密着性が悪く剥離しやすく
、耐久性に問題があるほか、タンタル等は電気抵抗が大
きく (厚さ3500人1のタンタルの場合で200Ω
)、センサ素子等に用いた場合、検出用電極への電荷チ
ャージ量が不充分となって誤動作したり、消費電力が増
加する等といった問題がある。
特に、今日においては半導体素子の高集積化あるいはセ
ンサ素子の高分解能化の要請を満たすために回路のパタ
ーン配線を細線化する傾向にあり、電気抵抗の増加ある
いは腐蝕による損傷は僅かであっても影響が大きく、新
たな電極体およびそれを有効利用できる立体パターン配
線の開発が望まれていた。
本発明の目的は、耐環境性および電気的特性がよく、か
つ製造が容易な立体パターン配線構造およびその製造方
法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、前記問題点に鑑み、性質の異なる金属材料を
層状に形成して電極体とし、各々の特性を相補的に活用
して前記問題点を解決するとともに、このような異なる
金属による層状のパターン配線用電極体を用いて立体パ
ターン配線を行う場合のスルーホール形成時の問題を実
験的に確認してなされたものである。
すなわち、本発明の第1の発明は、基板上に絶縁体層と
交互に積層される電極体層として、前記基板または絶縁
体層の表面に形成されて当該基板および絶縁体層と密着
性のよい金属からなる第1の薄膜層と、この第1の薄膜
層の表面に形成されて電気抵抗が小さく耐蝕性が高い貴
金属からなる第2の薄膜層と、この第2の薄膜層の表面
に形成されて第1の薄膜層の金属と接続性が良好でエツ
チング性の低い金属からなる第3の薄膜層とを積層して
構成される3層構造のパターン配線用電極体を用い、各
電極体層の外部との接続部分を当該電極体層の第2の薄
膜層が露出するように形成するとともに、各々隣合う電
極体層を、上側の電極体層の第1の薄膜層が両電極体層
間に介在する絶縁体層を所定位置において貫通するスル
ーホールを通して下側の電極体層の第3の薄膜層に接触
することにより接続させて立体パターン配線構造を構成
したものである。
また、本発明の第2の発明は、第1の工程により、前記
3層構造のパターン配線用電極体を用いた所定パターン
の第1の電極体層およびこれを被覆する第1の絶縁体層
を形成しておくとともに、第2の工程により、前記第1
の絶縁体層にスルーホールを形成したうえで前記3層構
造のパターン配線用電極体を積層し、スルーホールを介
して第1の電極体層と接続された第2の電極体層を形成
するとともに、第2の電極体層を所定パターンに形成し
たうえで第2の絶縁体層を形成することを繰り返して所
期の段数の階層構造を形成し、さらに、第3の工程とし
て、前記階層構造の表面から所定の電極体層までの切欠
きを形成したのち、この切欠き部分に当該電極体層の第
2の薄膜層を露出させて外部との接続部分を形成し、こ
れにより立体パターン配線の製造方法を構成したもので
ある。
〔作用〕
このように構成された本発明の第1の発明においては、
第1の薄膜層の金属としてクロム(C「)等を用い、ガ
ラス基板等との密着性や加工性を良好にするとともに、
第2の薄膜層の貴金属として金(Au)、銀(Ag)、
白金(Pt)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)
等を用い、パターン配線の全体にわたって良好な電気的
特性を得るとともに、表面を覆う保護膜のクラック等か
ら侵入する湿気やイオン等から第1の薄膜層を遮蔽し、
g蝕から保護する。また、接続部分においては露出され
た第2の薄膜層によって接続される外部配線等との接触
抵抗その他の電気的特性の劣化を防止するとともに、外
気との接触による腐蝕を防止する。さらに、スルーホー
ル形成のためのエツチング等の際に、微細なピンホール
からのエツチング液等の侵入により損傷され易い金等の
第2の”1RWtJ層を、緻密でピンホールが少なくエ
ツチング耐性のよいクロム等の第3の薄膜層で被覆する
ことにより保護するとともに、例えば、第3の薄膜層と
して第1の薄膜層と同じクロムを用いることによりスル
ーホールで接続される第2の電極体層の第1の薄膜層の
クロムとの接続性を向上するものである。
一方、本発明の第2の発明は、第1ないし第3の工程に
よつて前述のような立体パターン配線構造を製造するも
のであるが、その際、第2の工程においては、エツチン
グ等により第1の絶縁体層の表面にスルーホールを形成
しておき、その上から3層構造のパターン配線用電極体
を積層することにより、第2の電極体層の形成と第1お
よび第2の電極体層の接続を同時に行うことを可能とす
る。また、第1の電極体層の第3のyIH層における耐
エツチング性により、エツチング時に第1の絶縁体層に
局所的なIIU厚分布があった場合でもエツチングの終
了時点の判定を厳密にする必要を回避して製造時の作業
を容易かつ確実にする。本発明は、以上により前記目的
を達成するものである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図に示すように、本実施例は本発明の
パターン配線用電極体を変位検出手段としてダイヤルゲ
ージ10内に組み込まれた静電容量型変位検出センサ2
0の電極基板に適用したものである。
この静電容量型変位検出センサ20は、ダイヤルゲージ
lOのケース11側に取付けられたグリッド21と、ス
ピンドル12側に取付けられたスケール22という2枚
の電Ifi基槻を有し、これらグリッド21およびスケ
ール22を互いに僅かな間隔で対向配置するとともに、
各々の対向する側の表面に所定パターンの電極を形成し
て両者の相対移動に伴って相互の静電容量が変化するよ
うに構成されており、これらグリッド21とスケール2
2との静電容量変化をダイヤルゲージ10内に設けられ
た処理回路13において所定演算処理し、ケース11と
スピンドル12との相対変位としてダイヤルゲージ10
の表面に配置された表示回路14に表示するものである
すなわち、グリッド21のスケール22と対向する面に
は、スケール22との相対移動方向に沿って多数の送信
電極23が形成されるとともに、この送信電極23の列
に沿って帯状の受信電極24が形成されており、この受
信電極24は配線24Aにより処理回路13に接続され
ているとともに、送信電極23は電極リード23Aを介
して立体配線された並列8線式の平行配線25に8個毎
にまとめられ、平行配線25から引き出された入力リー
ド25Aの先端の入力端子25Bに接続されたフレキシ
ブル配線26を介して処理回路13に接続されている。
一方、スケール22のグリッド21と対向する面には、
送信電極23と受信電極4とを同時に覆うような大きさ
の結合電極27およびアース電極28がグリッド21と
の相対移動方向に交互に配列され、それぞれは送信電極
23の組数(8個を一組とした組数)と同数設けられて
おり、このうちアース電極28は各々前記配列に沿った
アース配線28Aに接続され、アース端子28Bを7介
してケース11に接地されている。
このため、グリッド21の各送信電極23にフレキシブ
ル配線26を介して位相の異なる交流電圧(ここでは各
組の電掻数に対応した8相の電圧)を印加した場合、送
信電極23に対向するアース電極2日は接地されている
ため誘導電圧は発生しないが、交互に配置された結合電
極27には誘導電圧が発生し、この結合電極27は対向
する受信電極24に送信電極23の電圧信号に応した電
圧信号を誘起させるように構成されている。従って、以
上のようなグリッド21およびスケール22を有する静
電容量型変位検出センサ20は、スケール22がグリッ
ド21に対して相対変位した際に受信電極24にスケー
ル22の変位量に応じた静電容量信号を誘起され、その
信号を処理回路13で演算処理して送信電極23に印加
した電圧信号の基準位相と比較することによりグリッド
21とスケール22との相対変位量を検出可能である。
ここで、グリッド21の送信電極23、受信電極24お
よび平行配線25等は本発明の第2の発明である3層構
造のパターン配線用電極体を用いた4重の階層構造の立
体パターン配線30により形成されている。
第3図および第4図に示すように、グリッド21として
用いられるガラス基板31の表面には3層構造のパター
ン配線用電極体を用いた第1の電極体層32が形成され
、この電極体[32はガラス基板31との密着性の良い
金属であるクロム(Cr)による第1の薄膜N32Aと
、電気抵抗が小さく耐蝕性が高い貴金属である金(Au
)による第2の薄膜層32Bと、第1の薄膜層の金属と
接続性が良好でエツチング性の低い金属であるクロム(
C「)による第3のFillllI層32Cと16層し
て構成されている。このような第1の電極体層32によ
り送信電極23、受信電極24、電極リード23A、入
力リード25Aおよび入力端子25Bが形成され、これ
らは二酸化ケイ素(SiO□)からなる第1の絶縁体層
33によって被覆されている。
また、第1の絶縁体層33の表面には、第1の電極体層
32と同様な3層構造のパターン配線用電極体を用いた
第2の電極体層34が形成され、クロム(Cr)/金(
Au)/クロム(Cr)を用いた第1、第2および第3
の薄膜層34A、34B、34Cが積層されている。こ
の第2の電極体層34により電極リード23Aおよび入
カリ−゛ド25Aと立体的に交叉する平行配線25が形
成されており、その表面は第1の絶縁体層33と同様な
二酸化ケイ素(SIO,)による第2の絶縁体層35に
より被覆されている。
この第2の電極体層34は、第1の絶縁体層33を貫通
するスルーホール36を通して第1の電m体N32に接
続され、このスルーホール36においては第2の電極体
層34の第1の薄膜層34Aと対向する第1の電極体層
32の第3の薄膜層32Cとが接触されており、これに
より平行配線25と電極リード23Aおよび入力リード
25Aとが接続されている。
なお、入力端子25B部分には表面の第2の絶縁体層3
5から第1の電極体層32の第2の薄膜層32Bにおよ
ぶ切欠き37によって第2の薄膜層32Bの金(Au)
が露出され、フレキシブル配線26は第2の薄膜層32
Bに直接接触されるように構成され、以上によりグリッ
ド21の表面には4重の階層構造の立体パターン配線3
0が構成されている。
このように構成された本実施例は、以下に示す第1ない
し第3の工程により形成される。
すなわち、第1の工程として、第5図(A)に示すよう
に、ガラス基板31の表面にクロム/金/クロムを順次
スパッタ蒸着して第1、第2および第3の薄膜層32A
、32B、32Cを積層して第1の電極体層32を形成
する。
次に、第5図(B)に示すように、第1の電掘体ji!
32を所定パターンにエツチングして電極23.24等
を形成し、第5図(C)に示すように、その表面に第1
の絶縁体層33として二酸化ケイ素をスパッタ蒸着して
おく。
続いて、第2の工程として、第5図(D)に示すように
、第1の絶縁体層33にエツチングを行ってスルーホー
ル36を形成して第1の電極体層32の第3の薄膜層3
2Cを露出させておき、第5図(E)に示すように、第
1の絶縁体層33の表面およびスルーホール36上にク
ロム/金/クロムを順次スパッタ蒸着して第1、第2お
よび第3の薄膜層34A、34B、34Cを積層し、第
2の電極体層34を形成するとともに、スルーホール3
6において第1の電極体層32の第3の薄膜層32Cと
第2の電極体層34の第1の薄lli層34Aとを互い
に接触させる。
この後、第5図(F)に示すように、第2の電極体層3
4を所定パターンにエツチングして平行配線25を形成
し、第5図(G)に示すように、その表面に第2の絶縁
体層35として二酸化ケイ素をスパッタ蒸着する。
さらに、第3の工程として、第5図(H)に示すように
、入力端子25B部分の第1および第2の絶縁体層33
.35をエツチングして切欠き37を形成して第1の電
極体層32を露出させ、第5図(1)に示すように、第
3の薄膜層32Cをエツチングして第2の薄膜層32B
を露出させて接続部分である入力端子25Bを形成する
このような本実施例によれば、以下に示すような効果を
得ることができる。
すなわち、グリッド21の立体パターン配線30におい
ては、第1の薄膜層32Aのクロムによりガラス基板3
1との密着性を高めることができ、経時変化によって剥
離等を生じることがないため長期間にわたって安定した
検出を行うことができる。
また、第2の薄膜層32B、34Bの金により、パター
ン全体にわたって電気抵抗を低く抑えて信号の導通性を
高めることができ、電極23.24等における電荷チャ
ージ量を大きくすることができ、静電容量型変位センサ
20の精度を向上できるとともに、電荷チャージ効率の
向上にともなって入力信号を供給するアンプ等に余裕を
もたせることができる。
さらに、第2の薄膜層32B、34Bの金は、印加電圧
の如何に拘らず電蝕を発生しにくいとともに、表面を覆
う絶縁体層35にクラック等が生じた際等に絶縁体層3
5を通して侵入する湿気やイオン等に対する耐蝕性が高
いため長期間にわたって安定した電導性を維持すること
ができる。
また、入力端子25B等の接続部分においては、露出さ
れた第2の薄膜層32Bに配線等を直接接触させて接続
抵抗を低く抑えることができるとともに、金の耐蝕性に
より、導電性を阻害して十分な出力信号が得られなくな
るような酸化物等が発生することがないため信号の減衰
も少なく、時間経過に伴う酸化等による機能低下を防止
して長期間にわたって安定した接続を維持することがで
きる。
一方、グリッド21の立体パターン配線30においては
、スルーホール36の上から3層構造のパターン配線用
電極体を積層することにより、第2の電極体層34を形
成すると同時に第1の電極体層32との接続が形成でき
、製造を容易にすることができる。
また、スルーホール36における接続にあたっては、第
1の電極体層32と第2のit掻体層34とが互いに接
触しあう各々の第3の薄膜層32Cおよび第1の薄膜層
34Aをともにクロムとしたため接触性を高めることが
できるとともに、クロムの耐エツチング性により第1の
絶縁体層33を貫通するスルーホール36を形成する際
に、エツチング液の浸透による第2の薄膜層32Bの金
の剥離あるいは損傷を防止することができる。
さらに、第3の薄膜層32Cのクロムを厚く形成してお
くことにより、スルーホール36形成時に一部が侵食さ
れてもそれ自身ないしは第2の薄膜層32Bまでは侵食
が及ばないようにし、第1の絶縁体層33の厚みの不均
一に伴う各スルーホール36のエツチング終了時間のば
らつきを許容し、これによりエツチング終了判定の厳密
さを緩和することができ、製造作業を容易にできるとと
もに、製品の完成品率(いわゆる歩留り)を向上するこ
とができる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
以下に示すような変形をも含むものである。
すなわち、立体パターン配線30を形成する基板として
は、ガラス基板31に限らず、他の材質あるいは形状な
どであってもよく、例えばエポキシ等の樹脂材料による
硬質基板あるいはフレキシブル基板等を用いてもよい。
また、第1の薄膜層32A、34Aに用いる金属として
はクロム(C「)に限らず、立体パターン配線30を形
成する基板との密着性がよい金属であれば他の金属であ
ってもよく、実施にあたって適宜選択してよい。
さらに、第2の薄膜層32B、34Bに用いる貴金属と
しては金(Au)に限らず、実施に当たって、銀(Ag
)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、パラジウム(P
d)等を用いてもよい。
また、第3の薄膜r!32C,34Cに用いる金属とし
てはクロム(Cr)に限らず、エツチングレートが小さ
く、かつ第1の薄膜層の金属と接続性のよい金属であれ
ば他の金属であってもよく、実施にあたって適宜選択し
てよいが、第1の薄膜層の金属と同じとすれば接続性を
良好にできるため、第1および第3の薄膜層の双方に各
々の条件を満足するクロム等を用いて一致させることが
望ましい。
さらに、絶縁体層33.35等に用いる材質としては二
酸化ケイ素(Sift)に限らず、電気絶縁性および耐
環境性の高い材料であればよく、例えば、窒化ケイ素(
S iz N< )等が、利用できる。
また、以上の各電極体層、薄膜層あるいは絶縁体層など
を形成するにあたっては、前記実施例のようなスパッタ
蒸着に限らず、他の手段により形成してもよく、かつ電
極体層を所定パターンに形成する際のエツチングの種類
も特に限定されるものではなく、あるいはエンチング以
外の手段によるとしてもよい。
一方、前記実施例では、グリッド21に送信電極23お
よび受信電極24を、スケール22に結合電極27およ
びアース電極28を形成したが、これらは逆でもよく、
要するにそのパターン形状等は測定器などの形態や機能
に応じて決定すればよい。
また、前記実施例では、本発明のパターン配線用電極体
をダイヤルゲージ10に組み込まれた静電容量型変位検
出センサ20に適用したが、ダイヤルゲージ10に限ら
ずノギスやマイクロメータなどの測長器に組み込まれる
ものであってもよく、あるいは静電容量型変位検出セン
サ20に限らず、電子回路を形成するプリント配線基板
あるいは接続コネクタ等の電極としても応用できる。
〔発明の効果〕
以上に述べたように、本発明の立体パターン配線構造お
よびその製造方法によれば、耐環境性および電気的特性
が良好で安定した立体パターン配線を簡単かつ安価に製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す分解斜視図、第2図は
前記第1図の断面図、第3図は前記実施例の要部を示す
上面図、第4図は第3図のIV−IV線による断面図、
第5図(A)〜(1)は各々前記実施例の製造手順を示
す前記第4図相当の断面図である。 10・・・ダイヤルゲージ、11・・・ケース、12・
・・スピンドル、20・・・静電容量型変位検出センサ
、21・・・グリッド、22・・・スケール、23・・
・送信電極、24・・・受信電極、25・・・平行配線
、25A・・・接続部分である入力端子、27・・・結
合電極、28・・・アース電極、30・・・立体パター
ン配線、31・・・ガラス基板、32.34・・・3層
構造のパターン配線用電極体からなる第1および第2の
電極体、33.35・・・第1および第2の絶縁体層、
36・・・スルーホール、37・・・接続部分の切欠き
。 70・・ダイi’ IL/ゲージ 21・・・グリッ ド n・・・スケール 23・・・送信電極 25A・・・穫績lル介てあう入力務壬1・・・結合電
極 28・・・アース電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基板上に交互に積層された所定パターンの電極体
    層および絶縁体層を備えて階層構造の回路を形成する立
    体パターン配線構造において、前記電極体層は、前記基
    板または絶縁体層の表面に形成されて当該基板および絶
    縁体層と密着性のよい金属からなる第1の薄膜層と、こ
    の第1の薄膜層の表面に形成されて電気抵抗が小さく耐
    蝕性が高い貴金属からなる第2の薄膜層と、この第2の
    薄膜層の表面に形成されて第1の薄膜層の金属と接続性
    が良好でエッチング性の低い金属からなる第3の薄膜層
    とを積層して構成される3層構造のパターン配線用電極
    体により形成され、各電極体層の外部との接続部分は当
    該電極体層の第2の薄膜層を露出されているとともに、
    各々隣合う電極体層は、上側の電極体層の第1の薄膜層
    を両電極体層間に介在する絶縁体層を所定位置において
    貫通するスルーホールを通して下側の電極体層の第3の
    薄膜層に接触させることにより接続されていることを特
    徴とする立体パターン配線構造。
  2. (2)基板上に交互に積層された所定パターンの電極体
    層および絶縁体層を備えて階層構造の回路を形成する立
    体パターン配線の製造方法において、前記基板の表面に
    形成されて当該基板および絶縁体層と密着性のよい金属
    からなる第1の薄膜層と、この第1の薄膜層の表面に形
    成されて電気抵抗が小さく耐蝕性が高い貴金属からなる
    第2の薄膜層と、この第2の薄膜層の表面に形成されて
    第1の薄膜層の金属と接続性が良好でエッチング性の低
    い金属からなる第3の薄膜層とを積層して構成される3
    層構造のパターン配線用電極体により第1の電極体層を
    形成し、この第1の電極体層を所定パターンに加工した
    のち、この第1の電極体層の表面を第1の絶縁体層で被
    覆する第1の工程と、 前記第1の絶縁体層の所定部分を除去して当該部分に第
    1の電極体層の第3の薄膜層が露出するようにスルーホ
    ールを形成し、前記第1の絶縁体層およびスルーホール
    の表面に前記第1の電極体層と同様な3層構造のパター
    ン配線用電極体を積層することにより第1の薄膜層がス
    ルーホールを通して第1の電極体層に接触する第2の電
    極体層を形成し、この第2の電極体層を所定パターンに
    加工したのち、前記第2の電極体層の表面を第2の絶縁
    体層で被覆することの繰り返しにより所期の段数の階層
    構造を形成する第2の工程と、前記階層構造の一部を表
    面から所定の電極体層まで除去して切欠きを形成したの
    ち、この切欠き部分の当該電極体層の第3の薄膜層を除
    去して第2の薄膜層を露出させることにより外部との接
    続部分を形成する第3の工程と、 を含んで構成されたことを特徴とする立体パターン配線
    の製造方法。
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