JPH0114979B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0114979B2 JPH0114979B2 JP56204897A JP20489781A JPH0114979B2 JP H0114979 B2 JPH0114979 B2 JP H0114979B2 JP 56204897 A JP56204897 A JP 56204897A JP 20489781 A JP20489781 A JP 20489781A JP H0114979 B2 JPH0114979 B2 JP H0114979B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- contact
- commutator
- sliding contact
- resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 14
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 3
- 229910001245 Sb alloy Inorganic materials 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
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- 229910017885 Cu—Pt Inorganic materials 0.000 description 1
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Landscapes
- Contacts (AREA)
Description
本発明は、摺動接点材料の改良に関する。
従来より摺動接点材料の一つとして耐硫化性の
優れたAg−Sb合金が用いられてきたが、Ag−
Sb合金は耐摩耗性に劣るので、このAg−Sb合金
で小型モータの整流子の外周の接点片を製作して
使用した場合には刷子接点との接触により摩耗粉
が生じ、ノイズ発生の原因となつていた。 本発明はかかる欠点を解消すべくなされたもの
であり、Ag−Sb合金の潤滑性を高め耐摩耗性を
向上させると共に接触抵抗を低く安定させた摺動
接点材料を提供せんとするものである。 本発明の摺動接点材料の一つは、Sb1〜5重量
%、Mo0.5〜2重量%及び残部Agより成るもの
である。 また本発明の摺動接点材料の他の一つは、Sb1
〜5重量%、Mo0.5〜2重量%、鉄族元素を0.01
〜0.5重量%及び残部Agより成るものである。 かかる本発明の摺動接点材料に於いて、Ag中
に1〜5重量%のSbを添加するのは、Agの耐硫
化性を向上させる為で、1重量%未満ではその効
果が現われず、5重量%を超えると酸化物の生成
量が多くなり接触抵抗が高く不安定になるもので
ある。またMoを0.5〜2重量%添加するのは、摺
動中に発生する前記元素の酸化物が軟く潤滑剤と
して作用し耐摩耗性を向上させる為で、0.5重量
%未満ではAg−Sbの潤滑性を高めることができ
なく、耐摩耗性が向上せず、2重量%を超えると
酸化物の発生量が多く接触抵抗が高く不安定にな
るものである。さらに鉄族元素を0.01〜0.5重量
%添加するのは、結晶粒を微細化し、耐摩耗性を
向上させる為で、0.01重量%未満では結晶粒が微
細化できず、0.5重量%を超えると合金せず、Ag
中に単体で大きな塊りとして析出し、接触抵抗が
高く且つばらつきが大きく不安定となるものであ
る。 次に本発明による摺動接点材料と従来の摺動接
点材料にて作つた小型モータの整流子の接点片に
ついて説明する。 後記の表の右欄に示す成分組成の本発明の実施
例である摺動接点材料と従来例の摺動接点材料に
て、図面に示す如く小型モータの直径6mm、長さ
9mmの整流子1の外周に厚さ0.2mmの接点片1a
が形成され、この接点片1aの外周面の上下に、
Au−Ag−Cu−Ptより成る直径0.25mm、長さ10mm
の3本の刷子線材2を有する刷子接点3を相対向
するように摺接させて、後記の試験条件にて整流
子1の回転試験を行い、接点片1aの摩耗量と整
流子1の回転数のばらつきを測定した処、後記の
表の右欄に示すような結果を得た。 試験条件 電圧:12V 電流:直流60mA 整流子の回転数:2800回転/分 整流子の回転時間:500時間 刷子接点の接触力:5g/3本
優れたAg−Sb合金が用いられてきたが、Ag−
Sb合金は耐摩耗性に劣るので、このAg−Sb合金
で小型モータの整流子の外周の接点片を製作して
使用した場合には刷子接点との接触により摩耗粉
が生じ、ノイズ発生の原因となつていた。 本発明はかかる欠点を解消すべくなされたもの
であり、Ag−Sb合金の潤滑性を高め耐摩耗性を
向上させると共に接触抵抗を低く安定させた摺動
接点材料を提供せんとするものである。 本発明の摺動接点材料の一つは、Sb1〜5重量
%、Mo0.5〜2重量%及び残部Agより成るもの
である。 また本発明の摺動接点材料の他の一つは、Sb1
〜5重量%、Mo0.5〜2重量%、鉄族元素を0.01
〜0.5重量%及び残部Agより成るものである。 かかる本発明の摺動接点材料に於いて、Ag中
に1〜5重量%のSbを添加するのは、Agの耐硫
化性を向上させる為で、1重量%未満ではその効
果が現われず、5重量%を超えると酸化物の生成
量が多くなり接触抵抗が高く不安定になるもので
ある。またMoを0.5〜2重量%添加するのは、摺
動中に発生する前記元素の酸化物が軟く潤滑剤と
して作用し耐摩耗性を向上させる為で、0.5重量
%未満ではAg−Sbの潤滑性を高めることができ
なく、耐摩耗性が向上せず、2重量%を超えると
酸化物の発生量が多く接触抵抗が高く不安定にな
るものである。さらに鉄族元素を0.01〜0.5重量
%添加するのは、結晶粒を微細化し、耐摩耗性を
向上させる為で、0.01重量%未満では結晶粒が微
細化できず、0.5重量%を超えると合金せず、Ag
中に単体で大きな塊りとして析出し、接触抵抗が
高く且つばらつきが大きく不安定となるものであ
る。 次に本発明による摺動接点材料と従来の摺動接
点材料にて作つた小型モータの整流子の接点片に
ついて説明する。 後記の表の右欄に示す成分組成の本発明の実施
例である摺動接点材料と従来例の摺動接点材料に
て、図面に示す如く小型モータの直径6mm、長さ
9mmの整流子1の外周に厚さ0.2mmの接点片1a
が形成され、この接点片1aの外周面の上下に、
Au−Ag−Cu−Ptより成る直径0.25mm、長さ10mm
の3本の刷子線材2を有する刷子接点3を相対向
するように摺接させて、後記の試験条件にて整流
子1の回転試験を行い、接点片1aの摩耗量と整
流子1の回転数のばらつきを測定した処、後記の
表の右欄に示すような結果を得た。 試験条件 電圧:12V 電流:直流60mA 整流子の回転数:2800回転/分 整流子の回転時間:500時間 刷子接点の接触力:5g/3本
【表】
前記の表で明らかなように従来例の接点片の摩
耗量は6〜9μmであつたのに対し、実施例の接
点片の摩耗量は2.5〜4μmで著しく減少していて
耐摩耗性に優れていることが判る。また従来例の
接点片を有する整流子の回転数のばらつきは7〜
10%であつたのに対し、実施例の接点片を有する
整流子の回転数のばらつきは2.5〜4.5%で著しく
減少していることが判る。 以上詳記した通り本発明の摺動接点材料は、硬
さが高く耐摩耗性に優れているので、これにより
作つた小型モータの整流子の接点片は刷子接点と
の摺接時摩耗粉の発生が無く、従つてノイズが発
生することがなく、接触抵抗が低く安定している
ので、小型のモータの整流子の回転数のばらつき
が大幅に減少する等の優れた効果がある。
耗量は6〜9μmであつたのに対し、実施例の接
点片の摩耗量は2.5〜4μmで著しく減少していて
耐摩耗性に優れていることが判る。また従来例の
接点片を有する整流子の回転数のばらつきは7〜
10%であつたのに対し、実施例の接点片を有する
整流子の回転数のばらつきは2.5〜4.5%で著しく
減少していることが判る。 以上詳記した通り本発明の摺動接点材料は、硬
さが高く耐摩耗性に優れているので、これにより
作つた小型モータの整流子の接点片は刷子接点と
の摺接時摩耗粉の発生が無く、従つてノイズが発
生することがなく、接触抵抗が低く安定している
ので、小型のモータの整流子の回転数のばらつき
が大幅に減少する等の優れた効果がある。
図は小型モータの整流子と刷子接点との接触状
態を示す斜視図である。 1……整流子、1a……接点片、2……刷子線
材、3……刷子接点。
態を示す斜視図である。 1……整流子、1a……接点片、2……刷子線
材、3……刷子接点。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Sb1〜5重量%、Mo0.5〜2重量%及び残部
Agより成る摺動接点材料。 2 Sb1〜5重量%、Mo0.5〜2重量%、鉄族元
素を0.01〜0.5重量%及び残部Agより成る摺動接
点材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56204897A JPS58107449A (ja) | 1981-12-18 | 1981-12-18 | 摺動接点材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56204897A JPS58107449A (ja) | 1981-12-18 | 1981-12-18 | 摺動接点材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58107449A JPS58107449A (ja) | 1983-06-27 |
JPH0114979B2 true JPH0114979B2 (ja) | 1989-03-15 |
Family
ID=16498203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56204897A Granted JPS58107449A (ja) | 1981-12-18 | 1981-12-18 | 摺動接点材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58107449A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5249916A (en) * | 1975-10-18 | 1977-04-21 | Mitsubishi Marorii Yakin Kogyo Kk | Material for electric contact consisting of ag-metal oxides |
JPS5382610A (en) * | 1976-12-27 | 1978-07-21 | Siemens Ag | Production of sintered contact material comprising silver and added metal oxides |
-
1981
- 1981-12-18 JP JP56204897A patent/JPS58107449A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5249916A (en) * | 1975-10-18 | 1977-04-21 | Mitsubishi Marorii Yakin Kogyo Kk | Material for electric contact consisting of ag-metal oxides |
JPS5382610A (en) * | 1976-12-27 | 1978-07-21 | Siemens Ag | Production of sintered contact material comprising silver and added metal oxides |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58107449A (ja) | 1983-06-27 |
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