JPH01148521A - 樹脂シートの製造方法 - Google Patents

樹脂シートの製造方法

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JPH01148521A
JPH01148521A JP30837587A JP30837587A JPH01148521A JP H01148521 A JPH01148521 A JP H01148521A JP 30837587 A JP30837587 A JP 30837587A JP 30837587 A JP30837587 A JP 30837587A JP H01148521 A JPH01148521 A JP H01148521A
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rolls
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Atsushi Shiiba
椎葉 淳
Masaru Yoneyama
勝 米山
Hisashi Miyasaka
久 宮坂
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は樹脂シートの製造方法、とくには厚み斑がなく
一次歩留まりの向上に寄与する、均一な厚みのカレンダ
ー樹脂シートの製造方法に関するものである。
(従来技術とその問題点) 従来のカレンダー樹脂シートの製造は、第6図(a)に
示すようにカレンダーロール60の最終日−ル61に適
宜の間隙、通常20〜100mmをおいて設置されたテ
ィクオフロール62を介して引剥された半溶融状態の樹
脂シート63を、多数本の引取ロール(図示せず)を用
いて引き取り、延伸、冷却して、所定の肉厚の樹脂シー
トとしているが、幅方向での肉厚分布斑(均一な厚み性
がない)、冷却効果、残留歪などに問題があった。これ
を模式的に示した同図(b)によりもう少し詳しく述べ
ると、その(I)は同図(a)のI−I矢視線における
側面図で、最終ロール61上の半溶融状態の樹脂シート
63がほぼ均一の厚み分布であることを示し、(II)
は同図(a)の■−■矢視線における側面図で、最終ロ
ールから引剥された直後のシート63では両側部64.
64と中央部65の厚みは(I)と同じであるが、これ
らの中間部66は引き伸ばされで薄くなっていることを
示している。(III)は同図(a)の■−■矢視線に
おけるシート63の状態を示す側面図、(■)は同様に
■−■矢視線における側面図で、これには引取ロールか
らのテンションにより引落されたシート63の厚み状態
、すなわち両側部64.64が外方に向って著しく高ま
り中央部65も膨大しているのに対し、その中間部66
の厚みが相対的に薄くなっている状態を示している。な
お、このときの厚みの状態は製品シートのものとほぼ同
じである。
本発明者らはこの部分的肉厚変化の原因を鋭意探求した
結果、これはまず最終ロールでのシート取られ、すなわ
ち半溶融状態のシート63の両側部64.64では空冷
効果により一層速く冷却されて樹脂温が下がるため、ロ
ール61からの剥がれが良好なのに対し、中央部65は
両側部64.64よりも冷却が遅いため、ロール61か
らの剥がれが悪く上記図(b)の(n)の状態となるこ
と、またこの状態のものが引取ロールにより引っ張られ
て幅狭に引落される結果、この肉厚変化がさらに強調さ
れて両側部64.64が極端に厚くなり図(b)の(I
V)の状態になるものと推定した。
この対策としてロールにクラウン付けをするか、もしく
はロールクロスして、カレンダーロール上での半溶融状
態の樹脂シートの中央部の肉厚を薄くし、最終的に均一
な肉厚分布にする方法も考えられたが、この方法でも上
述した両側部64.64の肉厚変化に対応し切れるもの
ではなく、結局肉厚の不均一な部分は耳として回収し別
途再利用(耳幅20〜35%程度)を図るという、製品
率の劣る方法となっていた。
冷却効果の点でも第6図(a)に示すような現引取方式
は、ティクオフロール62およびその直後に設けられる
冷却ロール(図示せず)と樹脂シート63との速度を比
較した場合、通常シート63の方が大きいため、上記ロ
ールおよび樹脂シートの間に空気が入りやすく、その結
果ロールと樹脂シートとが密着せず、冷却効率を悪化さ
せ、また樹脂シートからのブリード物をロール表面に付
着しゃすくする。さらに部分的に樹脂シートがロールに
密着する結果、出来上がった製品にシェルマーク等の外
観不良が発生しやすくなる。
一方、出来上がった樹脂シートの残留歪についても、最
終日−ル61、ティクオフロール62.冷却ロールおよ
び/または引取ロール(通常10〜30本)の順に周速
を大きくして樹脂シートを引落して幅狭にする関係上、
ティクオフロール、冷却ロール上では樹脂シートが滑る
ので、冷却分布効率、引落し率、歪の分布が一定せず、
樹脂シートの流れ方向に歪が内在して幅方向とアンバラ
ンスになり、これをコントロールするためのロール温度
、ロールスピードの高度かつ高価な制御管理システムが
必要となる。
本発明はこれらの諸問題を、ティクオフロールを最終カ
レンダーロール上の半溶融状態の樹脂シートに密着する
か、なるべく引落しをかけることなく (引落しはせい
ぜい+5%以内)密圧着して上記の樹脂シートを引き取
ることにより、−挙に解決を図ろうとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は厚み斑がなく、製品歩留まりの向上に寄与する
樹脂シート、特にはカレンダー用の樹脂シートの製造方
法を提供しようとするもので、これはティクオフロール
をカレンダーのロールに樹脂バンクを作らない程度に密
着し、半溶融状態の樹脂シートを引き取ることを特徴と
するものであり、またその際、このティクオフロールを
複数のロールとこの周囲を巡る無端ベルトとから構成さ
れたものとし、さらにこの各ロールを表面に弾性体層を
備えたものとしたことをも特徴とするものである。
本発明者らは、前述したように上記した諸問題は、 ■ティクオフロールが最終ロールと離れているために樹
脂シートの中央部と両側部に厚み分布の差を生じる、 ■引落しにより上記した厚み分布の差が増大し、またそ
の他の熱的不均一さに伴なう冷却効果や残留歪等の不均
一さを生じる、 ためと推察し、これを実証するために第1図(a)に示
すような実験を行なった。すなわち逆り字状に配置され
た4本のロール11.12.13.14がらな=6一 るカレンダーの最終ロール14を加熱せず逆に冷却して
冷却ロールとして使い、このロール14と、その前のロ
ール13との間に樹脂バンク15を設けないように、ニ
ップ狭間隙を調節して樹脂シート16を自然落下させた
ところ、第1図(b)に示す幅方向の厚み分布をもった
樹脂シートを得ることができ、本発明を完成するに至っ
た。
したがって、本発明の方法が適用できる樹脂シートの製
造装置は第1図(a)に示したものに限られるものでは
なく1例えばティクオフロールの形状や、その本数、径
、およびこれらの配列についても、この種カレンダー樹
脂シートの製造装置に従来使用されているものは勿論の
こと、半溶融状態の樹脂シートがティクオフロール表面
上に載置されたままの実質的に無延伸の状態でガラス転
移点以下に冷却される限り、何ら制約を受けることなく
適用することができ、例えば第2図(a)、(b)、(
C)、(d)または(e)に示す各種の方式のものが採
用される。これらの方式において、(a)または(b)
のようにティクオフロールとしてロール20を使用する
際には、耐熱性、耐変形性の観点から金属製、SRゴム
製あるいはSRゴム被覆金属ロールが好ましい。
しかしながら、前述した第1図(a)に示した方法は取
扱いが極めて面倒で、冷却が不充分だと皺が出たり折れ
曲がりやすくなるため、樹脂シートの線速と引取速度と
を近似させなければならないという制約がある。
本発明はこの点ト二ついてさらに研究を進めた結果、第
2図(c)に示すカレンダーによれば、ががる制約なし
に厚みむらのない樹脂シートの得られることを見出した
。ここに示すカレンダーが第1@(a)のものと異なる
点は、ティクオフロール21を複数のロール22とこの
周囲を巡る無端ベルト23とから構成し、その各ロール
22は表面に、ゴム、スポンジ、紙、柔軟プラスチック
あるいはこれらの組合せ体もしくは積層体からなる弾性
体層24を設けたものとし、かっこのティクオフロール
21が最終カレンダーロール25上の半溶融状態の樹脂
シート26に密着ないし密圧着されている点にある。
したがって、この方法は第2図の(c)の装置に限らず
、(d)または(e)の各装置を用いても有効に実施す
ることができる。これらの装置で用いられる無端ベルト
23は、片伸びや伸縮しないものであれば何でもよく具
体的には金属、金網サンドイッチゴムベルト、PETや
テフロン等の耐熱性プラスチック等が例示される。弾性
体層24はティクオフロール21の最終ロール25への
密着ムラ、蛇行吸収、圧力ムラを吸収させるためにでき
れば設けられるものであり、ロール自体が弾性に富む表
面を有するものであれば必ずしも必要としない。なお、
第2図において27は樹脂バンクであり、また第3図は
第2図に示したカレンダーを用いる製造工程全体の概略
図であり、図において31は押出機、32はミキシング
ロール、33は巻取り機である。
つぎに、本発明の具体的態様を実施例により説明する。
実施例               」塩化ビニル樹
脂TK100O(信越化学社製商品名)100重量部に
、スズ系安定剤T V S#8831 (日東化Q− 成社製商品名)3重量部、滑剤としてステアリン酸0.
4重量部、MBS樹脂カネエースB −22(鐘淵化学
工業社製商品名)10重量部からなる配合物を、逆り字
型に配列された4本のカレンダーロール(第3図参照)
の各ロール温度を200.205,210゜200℃と
してシーテイングした。この際、最終カレンダーロール
25に、ティクオフロール21をバンクができない様に
密着させ、樹脂シートの引取速度と最終カレンダーロー
ルの速度との比を1:1.1.03:1.1.08:1
とし、樹脂シートの温度が55℃になるまで冷却して引
取を行なった。これらの条件での厚み分布は第4図(、
)、(b)、(c)にそれぞれ示した通りであり、これ
らの樹脂シートの流れ方向での加熱収縮率(JIS K
6734の方法による)の平均は第5図に示す様に、第
6図の装置を用いた従来法の値より小さく、厚み分布お
よび歪はその引取速度比に依存しないことがわかった。
比較例1 実施例においてティクオフロールを最終ロールよりロー
ル表面間距離Loom/mの位置にしたほかは、同様に
してシートを製造しようとしたところ、樹脂シートの引
取速度と最終カレンダーロールとの速度比が1:1のと
きは引取が不可能であり、1.03:1と1.05:1
でもなお引取が不安定であったため、1.08:1、]
、、]、0 : 1.1.20:1の3条件で行った。
これらのシートの幅方向での厚み分布を第7図(a)に
示す。
このように最終ロールとティクオフロールとが−離れて
いる場合には中央部が厚いので、そのムラの解消のため
に速度比を大きくすると、シートが流れ方向に引っ張ら
れて幅が縮み、中央部は薄くなるが両サイドの肉厚が増
し、全体としてのムラは却って大きくなることが判る。
比較例2 実施例において、ティクオフロール以降を第7図(b)
に示す装置、すなわち7本の引取ロール71・・を各々
100m/m離して千鳥状に配列したもので、第1引取
ロールを最終カレンダーロール72から1oOm/m離
したほかは、配合およびカレンダーロールの温度は同一
にしてシーテイングしたところ、引取速度が遅くシート
にシワがより、たびたひシートの破断を来したので、引
取速度を最終的に引落し率が140%になる様に早めた
ところシーテイングが可能になった。(なお、図におい
て73は押出機、74はミキシングロール、75は巻取
り機である)このものの両側縁を各々10cm切り落し
たものは、第7図(C)に示すように幅方向の厚み分布
が平均厚み0.255m/mに対して、最大最小で+0
.25m/m、−0,25m/mとバラツき、シートの
中央部と両端部に厚肉傾向が認められた。
(発明の効果) 本発明によれば、 ■ティクオフロールを密着をし引き取ることにより最終
カレンダーロール上のシートの肉厚分布のままで引き取
ることができる。したがって、ネックインによるサイド
部厚肉化、ロール取られによる肉厚の不均一化の問題が
解消され、−時歩留まりが飛躍的に向上する。
■冷却過程においてもティクオフロールに密着している
ためネックインも無く、金属の熱容量が大であるため、
均一な冷却が可能である。さらに金属表面の転写率も大
で、例えば鏡面ベルトで引き取ればシート表面も同様の
鏡面となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明に係わり、第1図の(a)
は本発明の方法を実施したカレンダーについてのロール
の配列図、(b)はこれによって得られた樹脂シートに
ついて、リニヤスケールにより測定した幅方向での厚み
分布を示すグラフ、第2図の(a)、(b)、(c)、
(d)および(e)はそれぞれ異なる態様のカレンダー
ロール、ティクオフロールおよび冷却ロールの配列図、
第3図は同様のカレンダーを用いた製造工程全体の概略
図、第4図の(a)、(b)、(c)は実施例において
引取速度と最終カレンダーロール速度との比をそれぞれ
1:1.1.03:1.1.08:1として製造した樹
脂シー1〜について、幅方向での厚み分布を示すグラフ
である。 第5図は実施例および第6図に示した装置を用いた従来
法、のそれぞれで得られた樹脂シートに13一 ついての、加熱温度(横軸)と加熱収縮率(縦軸)との
関係を示すグラフである。 第6図は従来例に関するもので、その(a)はカレンダ
ーのロールの配列図、(b)は(、)の各時点における
樹脂シートの状況を模式的に説明するもので、その(1
)、(■う、(m)、(IV)はそれぞれ(a)図のI
−1矢視線、n−n矢視線、m−m矢視線、IV−IV
矢視線における側面図である。 第7図は比較例の結果に関するもので、その(a)は比
較例1で得られた引取速度と最終カレンダーロール速度
との比が異なる樹脂シートの幅方向での厚み分布を示す
グラフ、(b)は比較例2における樹脂シートの製造装
置の概略を示す説明図、(c)は同側で得られた樹脂シ
ートの幅方向での厚み分布を示すグラフである。 (主要な符号の説明) 21:ティクオフロール、25:カレンダーロール、2
6:樹脂シート。 第1図 (a) IE’1 (b) 第2図 (a) 梢3図 25カレンター口−ル

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、テイクオフロールをカレンダーのロールに樹脂バン
    クを作らない程度に密着し、半溶融状態の樹脂シートを
    引き取ることを特徴とする樹脂シートの製造方法。 2、テイクオフロールが、複数のロールとこの周囲を巡
    る無端ベルトとから構成されたものである特許請求の範
    囲第1項記載の樹脂シートの製造方法。 3、ロールが、表面に弾性体層を備えたものである特許
    請求の範囲第2項記載の樹脂シートの製造方法。
JP62308375A 1987-12-04 1987-12-04 樹脂シートの製造方法 Expired - Lifetime JPH0620773B2 (ja)

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