JPH01146998A - 食器洗い機用洗剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、食器洗い機の庫内に、魚臭などの食品臭気が
残ることを防止する消臭効果のある洗剤に関するもので
ある。

従来の技術 従来の食器洗い機用洗剤の配合組成は、主に。

リン酸塩、ケイ酸塩、炭酸塩などのアルカリ性無機物と
、活性塩素を放出するジクロロイソシアニュール酸塩及
び有機性金属キレート剤から成り、強アルカリ性である
。またジクロロインシアニュール酸塩を含まない弱アル
カリ性の洗剤も開発されている。

発明が解決しようとする問題点 しかし、上記した強アルカリ性洗剤は非常に良好な洗浄
力を有するが、次の様な欠点を有する。

すなわち、強アルカリ性であるため、家庭での使用には
危険であるうえに排気臭気と共に強い塩素臭が発生し不
快感を引きおこす。とくにジクロロイソシアニュール酸
塩は強力なため、食器汚染物（主に脂質、タンパク質、
炭水化物及びそれら加熱変成物）を強力に分解し、多量
の排気臭気を発生すると共に塩素も発生する。また排水
と共に放出されるリンは水質汚染防止上、好ましくない
ものである。

一方、弱アルカリ性でジクロロイソシアニュール酸塩を
含まない洗剤は、塩素臭は発生しないが食器汚染物の臭
気、特に魚臭、カレー臭などが洗剤終了後庫内にかなシ
残る。この庫内に残る臭気は、洗剤回数を増すたびに増
加してゆき、食器洗い機固有の臭気として残存してゆく
という問題がある。

本発明は上記従来の問題を解決するものであり、食器汚
染物の臭気（魚臭、カレー臭など）を庫内に残さない強
力な脱臭力を保持する無リンの食器洗い機用洗剤を提供
することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するために本発明の洗剤は、過酸素化
合物１〜３０重量係、オキシ酸塩とアミノポリカルボン
酸塩の少なくともいずれかを１０〜３０重量係含む無リ
ンの洗剤である。

作　　用 上記した本発明の洗剤は、過酸素化合物を水に溶解する
ことにより、食器汚染物から残る臭気であるアミン類、
アルデヒド類などを分解して低分子化すると同時に臭気
の主な発生源である残渣の一部をも分解して溶解する。

またオキシ酸塩またはアミノポリカルボン酸塩は、水の
軟質化を行なうと同時に汚れを水中に分散させ除去する
ものである。したがって、食器洗剤後、排水と共に洗剤
を流し去れば、脱臭が行なえるものである。

実施例 以下本発明の実施例について説明する。

本発明の食器洗い機用洗剤は、過酸素化合物１〜３０重
量％、オキシ酸塩とアミノポリカルボン酸塩の少なくと
もいずれかを１０〜３０重量係含み、かつ無リンで粉末
状のものである。

上記した過酸素化合物は水に溶解すると過酸化水素に変
化する。過酸素化合物として過炭酸ナトリウムを例にと
ると、水に溶解させると以下の様に解離する。

Ｎａ２Ｃｏ３・３／２Ｈ２０２→亀、Ｃｏ３＋／２Ｈ２
ｏ２さらに発生した過酸化水素は、アルカリ性水溶液で
次式の様になる。

ＨＯ＋ＯＨ−二Ｈ２０＋　ＨＯＯ− この符、発生するＨＯＯ−（パーヒドロキシイオン）が
、食器汚染物から残る臭気であるアミン類、アルデヒド
類などを分解して低分子化すると同時に、臭気の主な発
生源である残渣の一部をも分解して溶解する。したがっ
て排水と共に流し去れば脱臭が行なえる。ここで、過酸
素化合物の配合量が３０重量％を超えると、他の成分の
働きを充分維持すルタケノバランスのとれた配合が不可
能になる。

また１重量％未満であると、前述した性能の満足し得る
結果が得られなくなる。本発明の洗剤に使用可能な過酸
素化合物には、過炭酸す）　ＩＪウム、過炭酸カリウム
、過ホウ酸ナトリウムなどがある。

オキシ酸塩捷たはアミノポリカルボン酸塩は、まず、金
属キレート剤として水の軟水化を行なうと同時に、汚れ
を水中に分散させ除去するのに有効である。配合量が３
０重量％を超えると、他の成分の働きを充分維持する配
合バランスが崩れ、１０重量％未満であると、本成分の
働きが満足し得る結果にならない。使用可能なオキシ酸
塩には、リンゴ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酒
石酸ナトリウムなどがあり、アミポリカルボン酸の誘導
体には、エチレンジアミン四酢酸（ＥＤＴＡ）。

ニトリロ三酢酸（ＮＴＡ）、ジエチレントリアミン五酢
酸（ＤＴＰＡ）、）リエチレンテトラミン六酢酸（Ｔ　
ＴＨＡ　）などがある。

本発明洗剤を水に溶解させたとき、好ましくは溶液ｐＨ
８〜１０に保つのに充分なように他の成分構成にすると
ともに配合バランスも調節する。

この範囲内において、過酸素化合物、オキシ酸塩または
アミノポリカルボン酸塩は、最もその性能を発揮するも
のである。

ここで、本発明食器洗い機用洗剤の具体的な配合成分例
を次に示す。

配合成分例 上記配合成分例において、炭酸塩は、各成分。

特に、過酸素化合物、アミノポリカルボン酸の誘導体、
酵素がその働きを充分発揮する溶液ｐＨになる様に調整
する。

グルコン酸す）　ＩＪウムは汚れの中の油脂類を乳化し
水溶液中に分散、させ除去する作用をする。

デンプン分解酵素（アミラーゼ）及びタンパク質分解酵
素（プロテアーゼ）は、弱アルカリ性でも活性を維持で
きる細菌類Ｂａｃｉｌｌｕｓ　　属から抽出したものを
用いる。アミラーゼは日本人の食器汚れとして代表的な
米粒によるデンプンの汚れを加水分解して除去するのに
有効である。ビロテアーゼはタンパク質を加水分解し、
水溶化して除去する。

非イオン界面活性剤であるポリオキシアルキレンエーテ
ルは洗浄力と共に、界面吸着力、乳化力。

可溶化力などを持ち、硬水中においても界面活性力を発
揮する。また、低泡性であるため、シャワリング方式の
食器洗い機の使用に適している。

ステアリン酸ナトリウムは、食器洗い機内での。

洗剤、汚れなどによる発泡をおさえ、洗浄水と食器との
接触をより有効に行なうために使用する。

以上、配合例を示した洗剤の比較を、三点比較臭袋方式
（昭和６２年度官能試験法調査報告書に準する）により
行った結果を図に示す。

準サンプル臭気の採取は、まず、焼魚で汚染された皿４
枚を各々の洗剤を使用して食器洗い機（当社型ＮＰ−６
００）で洗浄し、庫内に残存した臭気をサンプリングす
る。

その臭気を上記方式により評価した。これにより明らか
なように、現在市販されている洗剤Ｉ、■（いずれもア
ルカリ性）に比して、配合例Ａ、Ｂ。

Ｃのものは、すぐれた脱臭性能を示している。

発明の効果 上記実施例からあきらかなように、本発明の食器洗い機
用洗剤によれば、洗浄中及び洗浄後の塩素臭発生、残存
がなくなり、食器汚染物による食器洗い機庫内の残存臭
気も強力に脱臭する。また、成分中にリン酸塩を含んで
いないため、水質汚染防止の面からもきわめて有用な洗
剤である。

【図面の簡単な説明】

図は三点比較臭袋方式による市販洗剤と実施例との脱臭
効果の比較図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 過酸素化合物１〜３０重量％、オキシ酸塩とアミノポリ
   カルボン酸塩の少なくともいずれかを１０〜３０重量％
   含み、かつ無リンの食器洗い機用洗剤。