JPH0114477Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

本考案は、転写箔とくにメタリツク顔料を用い
た転写箔に関する。メタリツク転写箔を用いて、
たとえば化粧材をつくるときにメタリツク部分に
凹凸感を与えることができれば、意匠性の高い化
粧材が得られる。 本考案はこのような要求にこたえて、メタリツ
ク顔料の層の上に位置する透明層の厚さを各部分
で変えることによつて、メタリツク顔料層に凹凸
を生じさせた転写箔を提供する。 本考案の転写箔は、第１図に示すように、基材
フイルム３の上に剥離層４、メタル粉末インキ層
６、充填層７および接着剤層８を設けてなる転写
箔において、剥離層４とメタル粉末インキ層６と
の間に、部分的に、透明な層５を設けたことを特
徴とする。 基材３は、つや消し面を得ようとするときは、
シリカ微粉未などを練り込んだマツトフイルム、
代表的にはポリエステルのフイルムを用い、また
光沢面を希望するときは、通常の平滑フイルムを
用いる。 この基材の上に順次設ける前記各層の材料、厚
さは、転写箔の分野で知られている技術に従えば
よい。適用手段も任意であるが、グラビア印刷法
による全面印刷およびパート印刷が適当であろ
う。 剥離層４とメタル粉末インキ層６との間に設け
る透明な層５は、剥離層と同様なゴム系の透明な
樹脂が適する。またシリカなどの透明な顔料を含
ませることもできる。ここで使用する柄は、水玉
など任意のものを選択できる。 メタル粉末インキ層６に用いるメタル粉末は、
アルミ粉末インキが代表的であるが、そのほかの
任意の顔料を使用してもよい。 充填層７は、上記メタル粉末インキ層の厚さの
差を補い、これを裏打ちするためのものであつ
て、同様なアルミ粉末インキ、または任意の顔料
を含むインキを印刷すればよい。 以上の構成について一例を示せば次のとおりで
ある。

【表】

【表】 ル系
本考案の転写箔を被転写体に転写をしていると
ころを示せば第２図のとおりである。部分的に設
けた透明な層の存在により、現実にその部分のメ
タル粉末インキ層が凹むだけでなく、光線の屈折
や反射の微妙な変化が生じ、凹凸感に富んだ、意
匠性の高い転写箔が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の転写箔の構成を示す模式的
な断面図である。第２図は、この転写箔を用いる
転写の状況を示す、第１図に対応する断面図であ
る。 １……転写箔、３……基材フイルム、４……剥
離層、５……透明な層、６……メタル粉末インキ
層、７……充填層、８……接着剤層、１０……被
転写体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基材フイルム３の上に、剥離層４、メタル粉
   末インキ層６、充填層７および接着剤層８を設
   けてなる転写箔において、剥離層４とメタル粉
   末インキ層６との間に透明な層５を部分的に設
   けたことを特徴とする転写箔１。 (2) メタル粉末インキ層６が粉末アルミニウムイ
   ンキ層であり、充填層７がアルミニウム粉末イ
   ンキまたは顔料インキである実用新案登録請求
   の範囲第１項の転写箔１。