JPH01143794A - アルミニウム材のろう付方法 - Google Patents

アルミニウム材のろう付方法

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JPH01143794A
JPH01143794A JP29771787A JP29771787A JPH01143794A JP H01143794 A JPH01143794 A JP H01143794A JP 29771787 A JP29771787 A JP 29771787A JP 29771787 A JP29771787 A JP 29771787A JP H01143794 A JPH01143794 A JP H01143794A
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    • B23K35/3612Selection of non-metallic compositions, e.g. coatings, fluxes; Selection of soldering or welding materials, conjoint with selection of non-metallic compositions, both selections being of interest with organic compounds as principal constituents
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a6発明の目的 (産業上の利用分野) この発明に係るアルミニウム材のろう付方法は、アルミ
ニウム、或はアルミニウム合金(本明細書では、これら
を総称してアルミニウム材とする。)同士をろう付して
、各種製品を造る場合に利用するもので、例えばラジェ
ータ等として使用されるアルミニウム材製の熱交換器を
造る場合に利用される。
(従来の技術) 例えばアルミニウム材製の熱交換器を造る場合、アルミ
ニウム材製の伝熱管と、同じくアルミニウム材製の放熱
フィンとを組み合わせた状態で、これら伝熱管とフィン
とを加熱炉中で加熱し、予め伝熱管とフィンとの当接面
間に介在させたろう材(Stを5〜16%含むアルミニ
ウム合金、)を溶融させ、このろう材によって伝熱管と
フィンとをろう付する様にしている。
このろう付作業の際、伝熱管やフィンを構成しているア
ルミニウム材の表面の酸化膜を破壊して、伝熱管とフィ
ンとのろう付が良好に行なわれる様にする為、ろう付着
にフラックスを塗布する事が広く行なわれている。
この様なアルミニウム材同士のろう付に使用するフラッ
クスヒして従来は一般に、アルカリ金属やアルカリ土類
金属のハロゲン化物と、AI% Zn。
Mgのハロゲン化物とを混合したフラックスが広く使用
されていた。
更に、ろう付後の残漬がアルミニウム材に対する腐食性
を持たないフラックスとして、英国特許第105591
4号明細書には、45〜47%(本明細書に於ける1%
1は、後述のクラツド率、或は湿度を表わす場合を除き
、混合割合な表わす場合は総て1重量%1である。)の
KFと55〜53%の^IF、とを混合したものが開示
されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上述の様なフラックスを使用して行なう、従
来のアルミニウム材のろう付に於いては、次に述べる様
な不都合を生じる。
即ち、従来のろう付方法に於いては、何れのフラックス
を使用する場合に於いても、水を分散媒として使用し、
ろう付に使用するフラックスを分散媒としての水の中に
所定濃度で分散し、懸濁液としていた。
この懸濁液は、ろう打部にろう付着分に塗布するが、フ
ラックスは本来、伝熱管とフィンとの接触部等、ろう付
着にのみ塗布すれば良く、それ以外の部分に塗布しても
、フラックスが無駄に消費されるだけでなく、ろう付後
の残渣処理が面倒になったり(フラックス残漬がアルミ
ニウム材に対する腐食性を有する場合、多量の腐食性残
漬を洗浄しなければならなくなる。)、残漬に腐食性が
ない場合でも、フィンの表面に付着して通気抵抗を増大
させたり、更に残渣が著しく多い場合には、この残漬が
フィンを詰らせたりしてしまう。
ところが、水を分散媒として使用した場合、フラックス
の懸濁液の粘度は極く小さいものとなって(流動性が極
めて良くなって)、この懸濁液をろう付着にのみ塗布す
る事が極めて困難となる。
この為従来は、ろう付に必要な部分だけでなく、それ以
外の部分にもフラックスの懸濁液を、スプレー等によっ
て塗布していた為、ろう付後に上述の様な問題が生じる
事が避けられなかった。
特に前記英国特許明細書に開示されている様な、水に可
溶なKFと水に不溶な^IF、とを混合したフラックス
の場合、フラックスを水で分散させようとした場合に、
KFのみが懸濁液状となって、フラックスの組成が部分
的に変化し易く、変化した場合には融点の変化に伴なっ
て十分なろう付性を得られなくなってしまう。
分散媒として水の代りに合成樹脂を使用する事も、前記
英国特許明細書に記載されている様に、一部で研究され
てはいるが、現状に於いては、合成樹脂を使用した場合
、ろう何時の加熱に伴なって合成樹脂が炭化する事で、
ろう付後にカーボン残漬が残留し、ろう付性の面からも
、残渣処理の面からも好ましくないとされている。
フラックスを使用する事なく、アルミニウム材同士をろ
う付する方法として、i o −3゛〜10″”Tor
rの高真空中でろう付を行なう、真空ろう付性が知られ
ているが、この真空ろう付性の場合、防食の為にアルミ
ニウム材中に含有させたZnが、ろう付の為の加熱時に
飛散してしまい、Znを添加する事に伴なう犠牲腐食作
用が弱くなって、ろう付によって得られるアルミニウム
材製品に十分な耐食性を期待出来なくなってしまう。
本発明のアルミニウム材のろう付方法は、フラックスの
分散媒を工夫する事で、上述の様な不都合を何れも解消
するものである。
b0発明の構成 (問題を解決するための手段) 本発明のアルミニウム材のろう付方法に於いては、フラ
ックスを分散させる為の分散媒として、イソブチレンを
主体とする共重合体で末端に1個の二重結合を有し、構
造式 で表わされるポリブテンを使用する。
ろう付を行なう場合には、この様なポリブテン中に、フ
ラックスを均一に分散混合したものを、対となって互い
にろう付されるアルミニウム材の内の、少なくとも一方
のアルミニウム材の表面に塗布した後、上記対となるア
ルミニウム材を非酸化性雰囲気中で加熱し、対となるア
ルミニウム材の間に存在するろう材を溶融させる(基本
となる、第一番目の発明)。
更に、本発明のろう付方法によって造られるアルミニウ
ム材製品が、耐食性及び高度のろう付性を要求されるも
のである場合は、ポリブテン中に分散混合するフラック
スとして、 40〜50%のにFと60〜50%のAIF3とを混合
して100%としたもの(第二番目の発明)、 或は、 40〜50%のKFと60〜50%の^IF、とを混合
して100%とした基本組成物100重量部に対して、
に2SiF8、K2TiFs、JZrFs、に、PbF
6の1種又は2種以上を合計で0.5〜5.0重量部加
えたもの(第三番目の発明)、 を使用する。
(作   用) 仁 基本的な第一番目の発明の作用 本発明のアルミニウム材のろう付方法に於いて、フラッ
クスの分散媒として使用されるポリブテンは、流動性は
あるにしても、水に比べて十分に大きな粘性を有する為
、フラックスを必要とするろう付部分にのみ、これを塗
布する事が可能となり、フラックスの使用量を少なく抑
えると同時に、ろう付後に於けるフラックス残渣を少な
くする事が出来る。
又、ポリブテンは、アルミニウム材同士のろう付温度(
通常600℃程度)以下の約300℃で解重合して昇華
する為、ろう付後にカーボン残渣が生じる事もなく、ろ
う付性の悪化やフィンの目詰り等を生じる事もない。
ロ、第二番目の発明の作用 更に、ポリブテン中に混入するフラックスとして、40
〜50%のKFと60〜50%のAIFsとを混合して
100%としたものを使用した場合、十分なろう付性を
得られるだけでなく、ろう付後のフラックス残渣が、ア
ルミニウム材に対する腐食性を有しない様になり、耐食
性を要する製品の場合に於いても、ろう付後にこのフラ
ックス残漬を洗浄する必要がなくなる。
尚、KFとAIF、との混合割合を上述の範囲としたの
は、次の理由による。
即ち、KFの含有量が40%未満では、フラックスの融
点が高くなり過ぎて、ろう材(Stを多く含むアルミニ
ウム合金。詳しくは、後述の実施例参照、)の融点以上
となり、反対にKFの含有量が50%を越えると、ろう
付後に、未反応のKFがろう付部に残留する為である。
フラックスの融点がろう材の融点よりも高くなった場合
はろう付性が悪化し、未反応のKFがろう付部に残留し
た場合は、この残留KFが吸湿して、ろう付部が腐食す
る原因となってしまう。
又、本発明の場合、ポリブテン中へのフラックスの添加
量は、10〜50%の範囲が好ましい。
これは、添加量が10%0%未満合、フラックスの絶対
量が不足して、ろう付性を低下させ、50%を越えて添
加した場合、フラックスの分散がなされずに流動性が悪
くなり、ろう行部分への塗布が困難となる為である。
八、第三番目の発明の作用 更に、ポリブテン中に混合するフラックスとして、40
〜50%のKFと60〜50%の^lF3とを混合して
100%とした基本組成物100重量部に対して、K2
SIFa、K、TiF4、に、ZrF、、に2PbFa
の1種又は2種以上を、合計で0.5〜5.0重量部加
えたものを使用した場合も、ろう付後のフラックス残渣
が、アルミニウム材に対する腐食性を有しない様になり
、耐食性を要する製品の場合に於いても、ろう付後にこ
のフラックス残渣を洗浄する必要がなくなる。
特に本発明の場合、X2SiF6、M2TiF6、に、
ZrF、、に、PbF6の1fffi又は2種以上を加
える事により、アルミニウム材同士のろう付性が極めて
良くなり、従ってフラックスの使用量も少なくて済む為
、ろう付後に於けるフラックスの残漬も掻く少なくなる
本発明に於いて、フラックスを構成する各物質の割合を
、上述の範囲に限定したのは、次の理由による。
即ち、基本組成物に対するにFの割合が40%未滴の場
合、フラックスの融点が高くなり過ぎてろう付性が悪化
し、反対ににFの割合が50%を越えた場合、ろう付後
に未反応のにFが残留して、ろう付部の耐食性が悪化す
る為、基本組成物に対するKFの割合を40〜50%の
範囲に限定した。
又、基本組成物100重量部に対する、に*5iFs、
に2TIFa、)hZrFs、K2PbF6の1種又は
2種以上の割合を0.5〜5.0重量部としたのは、0
.5重量部末溝では、これらを加える事に伴なうろう付
性向上の効果を期待出来ず、反対に5.0%を越えてこ
れらを加えた場合、ろう付後に、黒色の不溶性残漬を生
じ、フィンが目詰りしたりする原因となる為である。
本発明の場合、ポリブテン中へのフラックスの添加量は
、2〜9%の範囲が好ましい。
これは、添加量が2%未満の場合、フラックスの絶対量
が不足して、ろう付性を低下させ、9%を越えて添加し
た場合、フラックスの使用量増大に伴なって、ろう付後
に生じる残漬の量が多くなり、ろう行部分の外観を悪化
させ、更に著しい場合には、ろう付されたフィンを目詰
まりさせる為である。
但し、9%を越えてフラックスを添加した場合でも、5
0%程度迄は、ろう付性の面からは特に問題とはならな
い。
(実施例) 次に、本発明の効果を確認する為に行なった実験に就い
て説明する。
仁 第一番目の発明の実施例 分子量が1000のポリブテンを加熱炉中に入れ、この
ポリブテンの重量を測定しつつ、この加熱炉内の温度を
第1図の曲線aで示す様に徐々に上昇させた所、ポリブ
テンの重量は、同図に曲線すで示す様に減少し、450
℃程度でほぼ100%昇華して、後には何の残渣も残ら
なかった。
この事から、ポリブテンが、アルミニウム材のろう付温
度である600℃よりも低い温度で解重合し、完全に昇
華する事が解った。
尚、ポリブテンとしては、分子量が200〜2500の
ものを使用出来るが、分子量によって粘度が異なる(分
子量が多い程、粘度が高くなる0例えば、分子量が10
00のポリブテンの粘度は、約10000cpである。
)為、ろう行部分の形状等に応じて適当な粘度(熱交換
器を製造する場合、粘度が8000cp程度のものが、
好ましく使用出来る。)を有するポリブテンを選択する
。但し、粘度を低下させる為ならば、ポリブテンを有機
溶剤(パラフィン系炭化水素)によって希釈する事も出
来る。
ロ、第二番目の発明の実施例 ポリブテン中に混合するフラックスとして、40〜50
%のKFと60〜50%のAlF3とを混合して100
%としたものを使用する第二番目の発明は、アルミニウ
ム材製のラジェータを製造する場合に好適である。
この様に、ラジェータ等として使用される熱交換器の伝
熱管を構成する為のアルミニウム材製板材として、厚さ
が0.40mmのクラツド板を使用し、フィンを構成す
る為のアルミニウム材製板材として、厚さ0.10mm
のものを使用した。
この内のクラツド板は、芯材の表面にろう材である皮材
を、10%のクラツド率(板全体の厚さに対するクラッ
ド層(皮材層)の厚さの割合)で両面にクラッド(両面
で合計20%)したもので、芯材にはJIS 3003
材(Siが0.6%以下、Feが0.7 %以下、Cu
が0.05〜0.20%、Mnが1.0〜1.5%、Z
nが0.10%以下、その他の不純物が、個々の物が0
.05%以下で、不純物の合計がo、15%以下とし、
残りをAIとしたもの)を、皮材にはJIS 4343
材(Siが6.8〜8.2%、Feが0.8%以下、C
uが0.25%以下、Mnが0.10%以下、Znが0
.20%以下、その他の不純物が、個々の物が0.05
%以下で、不純物の合計が0.15%以下とし、残りを
^lとしたもの)を、それぞれ使用した。
又、フィン用のアルミニウム材としては、JIS 70
72材(SiとFeとが合計で0.7%以下、Cuが0
.10%以下、Mnが0.10%以下、Mgが0.10
%以下、Znが0.8〜1.3%、その他の不純物が、
個々の物が0.05%以下で、不純物の合計が0.15
%以下とし、残りをAIとしたもの)を使用した。
このクラツド板1とフィン用の板材2とを、第2図に示
す様に、板材2の下端縁を、クラツド板1の上面に突き
当てた状態で組み合わせ、本発明のろう付方法、従来の
様に水を分散媒として使用するろう付方法、フラックス
を使用しない真空ろう付方法により、互いにろう付した
所、第1表に示す様な結果を得られた。
尚、本発明のろう付方法を試験する場合に於いては、非
腐食性雰囲気としてN2ガス雰囲気を使用したが、ろう
付部に於ける露点を一15℃〜−30℃の範囲で変化さ
せて、N2ガスの濃度がろう付性に及ぼす影響も、併せ
て試験した。又、ろう付を行なう際には、第2図に示す
様に組み合わされたクラツド材1と板材2とを、150
℃で3分間予熱した後、800℃で3分間加熱して、ろ
う付した。
この第1表に於いて、後処理を表わす欄で、r無1とは
、ろう付後にフラックスの残漬を洗い流さなかった事を
、r有1はろう付後にフラックスの残漬を洗い流した事
を、それぞれ表わしている。
又、ろう付性を表わす欄でr非常に良好1は、ろう付後
に、クラツド板1の上面と板材2の下端縁との間に形成
されるろう材のフィレットが、ろう材部の全長に亘って
形良く、途切れる事なく連続している状態を、r良好1
は、フィレットの形状は若干悪いが、フィレットはろう
材部のほぼ全長に亘って連続しており、ろう付強度には
問題がない状態を、r不良1は、フィレットが不連続で
、ろう付強度にも問題がある状態を、それぞれ示してい
る。
更に、腐食試験結果の欄には、ろう付後にクラツド板1
と板材2との耐食性を測定した試験の結果を、クラツド
板1に生じた孔食の内の、最も深いものの深さ(単位m
m)で示した。孔食深さが0.1ma+以下のものは、
耐食性良好と判断される。
腐食試験は、JIS H8681ニ定められたCASS
試験法により720時間(30日間)連続して行なった
後、クラツド板1に生じた孔食の深さを測定する事で行
なった。CASS試験法は、5%のNaC1懸濁液を、
酢酸によってP)13に調整し、更にCu”イオンを塩
化第二銅の形で100 ppm加えた腐食性液体を、5
0℃の雰囲気で、1.0〜2 、0 ml/80c+n
’/hrの割合で噴露するもので、試験片は、試験の間
中、この腐食性液体の霧中に曝される。
この様な試験の結果を示す第1表から明らかな通り、本
発明のろう付方法によりアルミニウム材同士をろう付す
る場合、露点を一20℃以下に保つ限り、良好なろう付
を行なう事が出来、しかもフラックスの残渣をそのまま
としても、ろう付後に於ける耐食性に問題がない事を確
認出来た。
尚、第1表に比較例3として示したものは、使用したフ
ラックス(に(:1 ;40%、LiC1,19%、N
aC1;25%、ZnC1,;8%、LiF、8%)の
残漬がアルミニウム材に対する腐食性を有する為、ろう
付後にこの残漬を洗い流さない限り、アルミニウム材の
腐食が著しくなるものである。
八、第三番目の発明の実施例 ポリブテン中に混合するフラックスとして、40〜50
%のKFと60〜50%のAIF、とを混合して100
%とした基本組成物100重量部に対して、K2SIF
a、にzTiFa、K2ZrFa、K2PbFsの1種
又は2flJ以上を合計で0.5〜5.0重量部加えた
ものを使用する第三番目の発明も、上述した第二番目の
発明と同様に、アルミニウム材製のラジェータを製造す
る場合に好適である。
この第三番目の発明の効果を確認する為に、上記第二番
目の発明に於ける場合と全く同様のクラツド板1と板材
2とを使用し、露点−30℃のN2ガス雰囲気中で、前
記の場合と同様手順でろう付を行なった所、第2表に示
す様な結果を得られた。
ろう付後に生じる残渣は、本発明の実施例に就いても、
更に比較例に就いても、−切そのままとし、洗い流す事
はしなかった。
又、ろう付性を表わす欄でrQJは、ろう付後に、クラ
ツド板1の下端縁と板材2の上面との間に形成されるろ
う材のフィレットが、ろう付部の全長に亘って、途切れ
る事なく連続している状態を、rΔ1は、フィレットが
ろう付部の一部で不連続となっているが、一応のろう付
強度が得られている状態を、r×1は、フィレットが殆
ど形成されていない状態を、それぞれ示している。
更に耐食性の欄に於けるrolは、腐食試験後に於いて
、クラツド材1の表面に、腐食に伴なう変色(酸化アル
ミニウムの白色)を全く観察出来なかった状態を示して
いる。実験では、比較例を含め、総て腐食性の面からは
問題がなかった。
尚、この場合に於ける腐食性の試験は、ろう付後に、ク
ラツド板1と板材2とを恒温槽に入れ、温度40℃、相
対湿度90%の条件下で、150時間放置する事で行な
った。
この様な試験の結果を示す′s2表から明らかな通り、
本発明のろう付方法によりアルミニウム材同士をろう付
する場合、使用するフラックスの量を相当に少なくして
も、良好なろう付を行なう事が出来、ろう付後に於ける
耐食性にも問題がない事を確認出来た。
ろう付部に使用するフラックスの量を少なく出来る結果
、ろう付後に於けるフラックスの残漬の量も少なく出来
、この残漬が熱交換器表面の外観を悪くしたり、或はフ
ィンを詰らせたりする事がなくなる。
C1発明の効果 本発明のアルミニウム材のろう付方法は、以上に述べた
通り構成され実施される為、フラックスを必要な部分に
のみ塗布する事が可能となって、フラックスの使用量低
減に伴なうろう付製品の製作費低減を図れるだけでなく
、余分なフラックスの残漬によるろう付製品の品質、性
能の低下を防止出来る。
更に、フラックスの種類を選択する事により、アルミニ
ウム材同士のろう付強度の向上を図れて、耐久性の優れ
たアルミニウム材ろう付製品を得る事が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は温度上昇に伴なうポリブテンの重量減少の状態
を示す線図、第2図は互いにろう付される2枚のアルミ
ニウム板材の組み合わせ状態を示す斜視図である。 1:クラツド板、2:板材。 第2表 第1図 第2図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)イソブチレンを主体とする共重合体で末端に1個
    の二重結合を有し、構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるポリブテン中にフラックスを均一に分散混
    合したものを、対となって互いにろう付されるアルミニ
    ウム材の内の、少なくとも一方のアルミニウム材の表面
    に塗布した後、上記対となるアルミニウム材を非酸化性
    雰囲気中で加熱し、対となるアルミニウム材の間に存在
    するろう材を溶融させる、アルミニウム材のろう付方法
  2. (2)イソブチレンを主体とする共重合体で末端に1個
    の二重結合を有し、構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるポリブテン中に、40〜50%のKFと6
    0〜50%のAlF_3とを混合して100%として成
    るフラックスを均一に分散混合したものを、対となって
    互いにろう付されるアルミニウム材の内の、少なくとも
    一方のアルミニウム材の表面に塗布した後、上記対とな
    るアルミニウム材を非酸化性雰囲気中で加熱し、対とな
    るアルミニウム材の間に存在するろう材を溶融させる、
    アルミニウム材のろう付方法。
  3. (3)イソブチレンを主体とする共重合体で末端に1個
    の二重結合を有し、構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるポリブテン中に、40〜50%のKFと6
    0〜50%のAlF_3とを混合して100%とした基
    本組成物100重量部に対して、K_2SiFa、K_
    2TiF_6、K_2ZrF_6、K_2PbF_6の
    1種又は2種以上を合計で0.5〜5.0重量部加えて
    成るフラックスを均一に分散混合したものを、対となっ
    て互いにろう付されるアルミニウム材の内の、少なくと
    も一方のアルミニウム材の表面に塗布した後、上記対と
    なるアルミニウム材を非酸化性雰囲気中で加熱し、対と
    なるアルミニウム材の間に存在するろう材を溶融させる
    、アルミニウム材のろう付方法。
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