JPH01142261A - インナカム式分配型燃料噴射ポンプ - Google Patents

インナカム式分配型燃料噴射ポンプ

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JPH01142261A
JPH01142261A JP62301668A JP30166887A JPH01142261A JP H01142261 A JPH01142261 A JP H01142261A JP 62301668 A JP62301668 A JP 62301668A JP 30166887 A JP30166887 A JP 30166887A JP H01142261 A JPH01142261 A JP H01142261A
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JP
Japan
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plunger
fuel
chamber
pressure
fuel injection
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JP62301668A
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English (en)
Inventor
Akira Shibata
晃 柴田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 え咀少旦旬 [産業上の利用分野コ 本発明はインナカフ1式分配型燃料噴躬ポンプに関し、
詳しくは燃料噴射時期の制御機構を改善したインナカム
式分配型燃料噴射ポンプに関する。
[従来の技術] 近年、省燃費の社会的要求が高まるにつれて、燃料噴射
ポンプの噴射圧力の向上が図られており、ディーゼルエ
ンジン用の分配型燃料噴射ポンプにあっては、旧来の、
フェースカム式の構成C″:?替えて、円周内面をカム
面とするいわゆるインナカム式のものが提案されている
(例えば、特開昭57−124067号公報の「燃料噴
射ポンプ装置」等)。
こうしたインナカム式分配型燃料噴射ポンプは、ロータ
の半径方向に明けられた通孔内に摺動自在に設けられた
プランジャをインナカムのカムプロフィールにより駆動
して、このプランジャによる燃料の圧縮により燃料噴射
を行なう。
また、燃料噴射量の制御を好適に行なうために、本願出
願人は、プランジャが形成する加圧室の圧力を−Hシャ
トル弁に導き、シャトルの移動による溢流時期を制御す
る燃料噴射ポンプを提案している(特開昭62−182
471号公報の「分配型燃料噴射ポンプ」)。
[発明が解決しようとする問題点] こうしたシャトル弁を用いたインナカム式分配型燃料噴
射ポンプは、噴射圧力の高圧化と共に燃料噴射量を精度
よく制御する優れたものであるが、燃料噴射時期の制御
に猶−層の改善が望まれていた。すなわち、従来のイン
ナカム式分配型燃料噴射ポンプでは、フェースカム式の
ポンプにおいてカムを回動させていたのと同様に、イン
ナカムをタイマピストンにより回動させて燃料噴射時期
の制御を行なっており、インナカムがプランジャから受
ける力に起因して燃料噴射時期の制御に誤差を生じると
いう問題があった。フェースカム式のものと比較すると
、インナカム式ではプランジャが複数本設けられている
ことおよび高圧化が図られていることから、インナカム
を回動させようとする力は強く、噴射圧に応じた誤差を
生じ易いのである。
また、タイマ装置は、インナカムを回動するピストンを
、インナカムの外側接線方向にに取り付ける必要があり
、装置の小型化を図ることが困難であるという問題もあ
った。
本発明は上記問題点を°解決し、小型化可能な構成によ
り、インナカム式分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射時期
の制御を好適に行なうことを目的としてなされた。
発−明ぶII成 かかる目的を達成する本発明の構成について以下説明す
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明のインナカム式分配型燃料噴射ポンプは、円周内
面をカム面とするインナカムに対して相対的に回転する
ロータに、該ロータの半径方向に摺動する少なくとも2
個以上のプランジャを油密に設けると共に、該プランジ
ャの外端面を前記インナカムのカム面に当接し、 前記プランジャの内端面が形成する加圧室を、溢流ポー
トを備えたシャトル弁の第1圧力室に連通ずると共に、
該シャトル弁の第2圧力室を、各燃料噴射弁への分配ポ
ートに連通し、 該シャトル弁の第1圧力室が溢流ポートと連通ずるまで
のシャトルの移動量を可変して燃料噴射量を調整する調
整手段を設け、 前記ロータの回転に伴い、前記カム面上に形成されたカ
ムプロフィルに沿って往復動する前記プランジャにより
圧送される燃料の圧力によって前記シャトルを駆動し、 該シャトルにより第2圧力室の燃料を加圧して燃料噴射
を行なうインナカム式分配型燃料噴射ポンプにおいで、 前記ロータの回転角度が所定角度となるまで、前記シャ
トル弁の第1圧力室の圧力の上昇を制限して燃料噴射開
始時期を制御する噴射時期制御手段を備えたことを特徴
とする。
ここで、インナカムとロータとは相対的に回転するもの
であればよく、ロータが回転するタイプの外にインナカ
ムが回転するものであっても差し支えない。また、ロー
タの半径方向に摺動するプランジャは2個以上であれば
よく、プランジャの数が増えるに従って送油率を上げる
ことができる。
噴射時期制御手段は、ロータの回転角度が、所定角度と
なるまで、シャトル弁の第1圧力室の圧力の上昇を制限
するものであり、種々の構成を採ることができる。例え
ば、加圧時に体積が変化する調圧室を設け、その調圧室
の容積が回転数に応じて調整される機構を設けたり、プ
ランジャのインナカム方向への移動を所定量に規制する
機構を設けるといった構成である。前者の具体的な構成
としては、ばね付勢されたピストンによって形成され加
圧室に連通された第1調圧室とフィードポンプの高圧側
に連通された第2調圧室とを設け、この第1調圧室が、
プランジャによる非加圧時には紋りを介してフィードポ
ンプの低圧側に連通しかつプランジャによる加圧時には
その連通を遮断する構成や、こうした調圧室をプランジ
ャ内部に組み込んだ構成等を考えることができる。
[作用] 上記構成を有する本発明のインナカム式分配型燃料噴射
ポンプでは、インナカムのカム面に当接されたプランジ
ャの往復動によって加圧される燃料をシャトル弁の第1
圧力室に導き、この圧力によって移動するシャトルによ
り加圧された第2圧力室の燃料を分配ポートを介して各
燃料噴射弁に圧送して燃料噴射を開始し、シャトルの移
動に伴ってその第1圧力室が溢流ポートと連通ずるまで
燃料噴射を行なうが、調整手段によって第1圧力室が?
aS 7Mポートと連通ずるまでのシャトルの移動量を
可変して燃料噴射量を調整する。
しかも、本発明のインナカム式分配型燃料噴射ポンプで
は、噴射時期制御手段によって、ロータの回転角度が、
所定角度となるまで、シャトル弁の第1圧力室の圧力の
上昇を制限するから、制限された角度だけ噴射時期は遅
角されることになり、インナカムを回動することなく燃
料噴射時間の制御が行なわれる。
[実施例コ 以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするた
めに、以下本発明のインナカム式分配型燃料噴射ポンプ
の好適な実施例について説明する。
第1図はディーゼルエンジンに用いられるインナカム式
分配型燃料噴射ポンプの側面断面図である。
図示するように、このインナカム式分配型燃料噴射ポン
プ(以下、単に燃料噴射ポンプという)は、フィードポ
ンプ1によってタンク2から汲み上げられた燃料の供給
を受けて、図示しない燃料噴射弁に燃料を圧送するもの
である。この燃料噴射ポンプは、へ・ラド3内に収納さ
れたシリンダ6と、このシリンダ6内に回動自在に貫挿
され燃料の分配等を行なうロータ7と、ヘッド3に設け
られ噴射される燃料の圧送を行なうシャトル弁10と、
燃料噴射時間の調整を行なう噴射時期制御手段としての
調圧シリンダ12とから構成されている。
シリンダ6には、ロータ7との耕合せにより燃料をシャ
トル弁10や燃料噴射ポート14等に分配する各種通路
が設けられている。また、ロータフの一端は、その外径
がシリンダ6に貫挿された部分の外径より大きくされ、
その径方向には、第2図に示すように、2個のプランジ
ャ15が摺動自在に収納される2個の通孔16が設けら
れている。このプランジャ15の外側端部には、ローラ
シュー18がローラ19を回転自在に保持して配設され
る。ロータフの外側には、内面にカム山が形成されたイ
ンナカム20が配置されている。インナカム20のカム
プロフィールとプランジャ15との関係を、第1図のA
−A断面図である第2図に示す。
プランジャ15は燃料の圧力により外周方向に付勢され
ているから、プランジャ15端部のローラ19は常時イ
ンナ力1120のカムプロフィールに当接されている。
従って、エンジンによるロータフの回転によりローラ1
9がインナカム20の内周内面に形成されたカムプロフ
ィールに沿って移動すると、ローラ19はカム面に基づ
きラジアル方向に往復運動を行ない、このローラ19の
運動はローラシュー18を通じてプランジャ15に伝達
される。ここで、プランジャ15がロータフの半径方向
外側に向かう行程が燃料の吸入行程であり、内側に向か
う行程が吐出行程となる。
次に、燃料の流れに沿って各部の構成とその働きについ
て簡略に説明する。燃料タンク2から汲み出された燃料
は、フィードポンプ1によって加圧され、更に圧力調整
弁22により調圧されて、ヘッド3内のギヤラリ23に
供給される。ギヤラリ23内の燃料はシリンダ6内の通
路25.ロータ7内の通路26を介してプランジャ15
によって形成されるプランジャ室27に導入される。
既述したシリンダ6内の通路25とロータ7内の通路2
6との周方向の位置関係は、ロータフの回転によるプラ
ンジャ15の外周方向への移動による燃料の吸入行程に
おいて両道路25.26が連通し、圧縮行程において閉
じるように配置されている。更に、ロータフの通路26
には、吐出ポート2日が設けられ、吐出行程時において
シリンダ6に設けた通路29と連通される。この結果、
プランジャ室27は、吐出行程時において、通路26、
吐出ポート28および通路29を介して、シャトル弁1
0の第1圧力室30に連通される。
シャトル弁10は、シャトル32を備え、このシャトル
32によって第1圧力室30と第2圧力室35とを区画
する。シャトル32は、ばね37によって第1図矢印R
方向に付勢されており、その先端は、コントロールロッ
ド40に当接されている。コントロールロッド40は、
燃料噴射量の調整を行なう図示しないガバナ機構に連結
されており、その先端(シャトル32が当接する部位)
は、斜めに切り欠かれて傾斜部40aが形成されている
。従って、コントロールロッド40が回動されると、シ
ャトル32は、前後にその位置を変える。
シャトル弁10には、スピルポート41が設けられてお
り、このポート41は、燃料系の低圧側に接続されてい
る。従って、プランジャ15の移動によって圧送された
燃料によりシャトル32が距離Qだけ移動したとき、第
1圧力室30とスピルポート41とは連通され、シャト
ル32の移動は停止される。
第2圧力室35は、シリンダ6に設けられた通路43を
介して、ロータフに設けられた分配通路45に連通され
ており、最終的には、この分配通路45につながった各
分配ポート47.シリンダに設けられた通路49及びヘ
ッド3内に形成されたデリバリイ通路50を介して燃料
噴射ポート14に連通されている。また、分配通路45
には、吸入ポート52も設けられており、プランジャ1
5による燃料の吸入行程時には、シリンダ6内の通路5
5を介してギヤラリ23に連通される。従って、吸入行
程においてシャトル弁10のシャトル32がばねによっ
て矢印R方向に移動する際には、ギヤラリ23を介して
第2圧力室35へと燃料が導入される。
次に調圧シリンダ12の構成について説明する。
調圧シリンダ12は、ばね59により付勢されたピスト
ン60を備え、このピストン60によって第1調圧室6
1と第2調圧室62とに区画されている。この第[調圧
室61は、シリンダ6に設けられた通路63を介してロ
ータ7の通路26に、またシリンダ6に設けられた他の
通路65. 66とロータフの外周に設けられた溝68
を介して燃料配管70に、各々連通可能にされている。
即ち、プランジャ15による燃料の吐出行程においては
第1調圧室61が通路26に連通しかつ低圧側の燃料配
管70から遮断され、一方燃料の吸入行程においては第
1調圧室61が通路26から遮断され燃料配管70に連
通されるのである。燃料配管70は、流量を調整可能な
紋り72を備え、この紋り72を介してフィードポンプ
1の低圧側に連通されている。また、調圧シリンダ12
の第2調圧室62は、ギヤラリ23、即ちフィードポン
プ1の高圧側に接続されている。
調圧シリンダ12のピストン60は、ばね59の付勢力
と第1.第2調圧室61.62の燃料の圧力とを受けて
おり、ピストン60は、プランジャ15による燃料の吐
出行程においては第2調圧室62の体積を減少する方向
に、一方、吸入行程では反対向きに、各々移動する。
以上の構成により、エンジンの回転によってロータ7が
回転すると、プランジャ15は、インナカム20のカム
プロフィールに従ってロータフの半径方向に往復運動を
繰り返し、これに伴って次のように燃料噴射を実行する
。プランジャ15がインナカム20のカムプロフィール
に従ってロータ7の外周方向に移動し、プランジャ室2
7への燃料の吸入が完了した状態から説明する。
(1) カムプロフィールに従って、プランジャ15が
ロータ7の中心方向に移動を開始すると、ロータフの通
路26とギヤラリ23との連通は遮断され、通路26は
調圧シリンダ12の第1調圧室61とシャトル弁10の
第1圧力室30と連通した状態となる。また、シャトル
弁10の第2圧力室35は、シリンダ6の通路43.ロ
ータフの分配通路45等を介して燃料噴射ポート14と
連通し、ギヤラリ23とは連通されていない状態となる
。尚、この状態では、調圧シリンダ12の第1調圧室6
1と燃料配管70との連通は遮断されている。
(2) プランジャ15の移動に伴ってプランジャ室2
7内の燃料は加圧され、まず調圧シリンダ12のピスト
ン60を移動する。このため、ピストン60が距離T(
第1図参照)だけ移動するのに要する時間tの間は、シ
ャトル弁10の第1圧力室30の圧力は上昇しない(第
3図(A)区間■)。
(3) ピストン60の移動が完了すると、プランジャ
室27の圧力は上昇を開始し、この圧力により、シャト
ル弁10のシャトル32の移動が始まる。その結果、シ
ャトル32によって第2圧力室35内の燃料は加圧され
、所定の圧力に至った時点で燃料噴射弁が開弁じ、燃料
噴射が開始される。シャトル32の移動によりシャトル
32がスピルポート41に至ったとき、第1圧力室30
の高圧燃料はスピルポート41を介して燃料系の低圧側
に281Hし、第2圧力室35の圧力も低下する。この
結果、燃料噴射は終了する(第3図(A)区間■)。尚
、シャトル32の初期位置は、コントロールロッド40
の回転角度によって定まるから、図示しないガバナ機構
によってこのロッド40を駆動することにより、シャト
ル32の移動量Q、即ち燃料噴射量の制御がなされる。
(4) こうしてプランジャ15が上死点を通り過ぎる
と、次に燃料の吸入が行なわれる。プランジャ15がロ
ータフの外周方向に移動する区間(第3図(A)区間■
)では、燃料は、ギヤラリ23から通路25.26を介
してプランジャ室27に吸入される。また、シャトル弁
10の第2圧力室35もギヤラリ23に連通し、シャト
ル32はばね31の付勢によってその先端がコントロー
ルロッド40の傾斜部40aに当接する位置まで復帰す
る。
(5) また、調圧シリンダ12の第1調圧室61内の
燃料は、フィードポンプ1の低圧側へと流出するが、そ
の燃料通路には紋り72が設けられているから、燃料の
流出は緩やかになされ、ピストン60が元の位置に戻る
までには所定の時間を要する。従って、エンジンの回転
数が上昇し、プランジャ15による燃料吸入行程の時間
が短くなってくると、ピストン60の戻り量(T)は次
第に小さくなって行く。プランジャ15がインナカム2
0のカムプロフィールに従って上死点を越えると、既述
した(1)に戻って、燃料の圧送から上述した行程を繰
り返す。
以上説明したように、インナカム20のカムプロフィー
ルに従うプランジャ15の移動量とシャトル弁10の第
1圧力室30内の圧力との間には、調圧シリンダ12の
ピストン60の移動に伴うタイムラグtが存在する。従
って、エンジンの回転数が上昇するに伴ってピストン6
0の移動による時間tは短くなり、第3図(A)に示す
ように、燃料噴射開始時期は早められる(進角される)
従って、調圧シリンダ12のピストン60の動き′によ
って燃料噴射時期の調整を行なう本実施例の燃料噴射ポ
ンプは、従来のタイマ機構を必要とせず、燃料噴射ポン
プの小型化を図ることができる。
また、インナカム20に対して噴射圧力による力が加わ
らないので燃料噴射時朋調整に誤差を生じることがない
。更に、本実施例では、ピストン60の戻り量、即ち燃
料噴射時期制御の調整を燃料配管の紋り72で行なうこ
とができ、調整が容易であるという利点も得られる。
尚、従来のインナカムを回動して燃料噴射時間を制御す
るものと比較すると、インナカムを回動する方式のもの
では、第3図(B)に実線J、破線Bで示すように、[
を−夕の回転に対してプランジャリフトそのものが変化
するのに対し、本実施例の燃料噴射ポンプでは、第3図
(A)に破線M。
Nで示すように、プランジャリフトは変化せず、って、
本実施例では、燃料噴射時期が変化すると、プランジャ
室27の圧力の仮想的な最大値は変化する。しかし、本
実施例の燃料噴射ポンプは、シャトル弁10を用いて燃
料噴射を行なうので、燃料噴射量の相違は生じない。
次に本発明の第2実施例について説明する。第4図は第
2実施例の要部であるプランジャ組立80の構成を示す
断面図である。即ち、第2実施例では、第1実施例の燃
料噴射ポンプにおける調圧シリンダ12に替えて、この
プランジャ朝立80が用いられている。
プランジャ組立80は、筒状のプランジャ本体85、こ
のプランジャ本体85内部に摺動自在に嵌合された筒状
のプランジャピストン87、プランジャピストン87の
一端にローラシュー88を介して取り付けられたローラ
89、およびプランジャ本体85とプランジャピストン
87との内部に収納され両者を互いに付勢するばね90
から構成されている。プランジャピストン87とブラジ
ャ本体85との摺動面には、紋りとして働く満92が設
けられている。
以上説明したプランジャ組立80を組み込んだ燃料噴射
ポンプでは、インナカム20によってローラ89が押圧
されると、プランジャ本体85の端面にはプランジャ室
27の圧力が加わっていることから、プランジャピスト
ン87はばね90の付勢に抗してプランジャ本体85内
を移動する。
従って、プランジャピストン87が距離りだけ移動する
のに要する時間は、プランジャ本体85は移動せず、燃
料の圧送は行なわれない。この際、プランジャピストン
85を押圧する力は極めて大きいのでプランジャ組立内
の燃料室の燃料は、満92を介して急速に外部に流出す
る。また、燃料噴射が実施された後、インナカム20の
カムプロフィールに従ってローラ89が移動する際には
、圧縮されていたばね90の復元りによりプランジャピ
ストン87はプランジャ本体85から離れようとするが
、燃料の流れは溝92により規制されるのでその動き緩
やかなものとなる。この結果、ロータフの回転数が高く
なるに従って第4図に示す距離りは小さくなり、燃料噴
射の開始時間は進角されることになる。
従って、第1実施例と同様に、燃料噴射時期制御を実施
することができる。また、プランジャ組立80内に燃料
噴射時間の制御機構を矧み込んでいるので、燃料噴射ポ
ンプを一層小型化することができる。
次に本発明の第3実施例について説明する。第3実施例
の燃料噴射ポンプは、第5図にその要部を示すように、
第1実施例の燃料噴射ポンプとほぼ同一の構成を有し、
調圧シリンダ10に替えて、ロータ7と共に回転するフ
ォーク100を備えた構成を採っている。ここで、フォ
ーク100は、各プランジャ105にその径方向に形成
された斜めの切欠部110にその先端が挿入されており
、図示しないガバナ機構等に連動して、内燃機関の回転
数に対応して、ロータフの軸方向に移動するするよう構
成されている。
フォーク100が前後することによって、プランジャ1
05のロータ7外周方向への移動量は可変される。従っ
て、プランジャ105がロータフの中心方向に押し込ま
れた状態から更にロータ7が回転し、インナカム20の
カムプロフィールに応動してプランジャ105が外周方
向に移動する際、プランジャ105の下死点の位置は、
フォーク100の位置によって決定される。この結果、
ロータフの回転に対するプランジャ105による圧縮開
始のタイミングは変化する。
以上説明した本実施例でも、第1.第2実施例と同様に
、インナカムを回動させることなく燃料噴射時期を制御
することができ、燃料噴射制御を精度よく行なうことが
できる。また、本実施例では、フォーク100によって
直接プランジャ105の位置を調整しているので、制御
精度を一層高くすることができる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこう
した実施例に同等限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得
ることは勿論である。
発皿9■ 以上詳述したように、本発明のインナカム式分配型燃料
噴射ポンプによれは、燃料噴射時期の制御を極めて精度
よく行なうことができ、しかも燃料噴射ポンプ全体を小
型化することができるという優れた効果を奏する。従来
のインナカムを回動して燃料噴射時期の制御を行なうも
のと較べると、燃料噴射圧の変化による燃料噴射時期の
誤差がなく、燃料噴射圧の高圧化の要請に容易に対応す
ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例としてのインナカム式分配型燃
料噴射ポンプの概略構成図、第2図は同じくそのA−A
断面図、第3図は燃料噴射時朋制御の様子を示す説明図
、第4図は第2実施例の要部を示す断面図、第5図は本
発明の第3実施例の要部を示す断面図、である。 1 ・・・ フィードポンプ 3 ・・・ ヘッド 7 ・・・ ロータ 10 ・・・ シャトル弁 12 ・・・ 調圧シリンダ 15 ・・・ プランジャ 20 ・・・ インナカム 32 ・・・ シャトル 30 ・・・ 第1圧力室 35 ・・・ 第2圧力室 40 ・・・ コントロールロッド 60 ・・・ ピストン 61 ・・・ 第1調圧室 62 ・・・ 第2調圧室 72 ・・・ 紋り 代理人 弁理士  定立 勉(ほか1名)第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 円周内面をカム面とするインナカムに対して相対的
    に回転するロータに、該ロータの半径方向に摺動する少
    なくとも2個以上のプランジャを油密に設けると共に、
    該プランジャの外端面を前記インナカムのカム面に当接
    し、前記プランジャの内端面が形成する加圧室を、溢流
    ポートを備えたシャトル弁の第1圧力室に連通すると共
    に、該シャトル弁の第2圧力室を、各燃料噴射弁への分
    配ポートに連通し、該シャトル弁の第1圧力室が溢流ポ
    ートと連通するまでのシャトルの移動量を可変して燃料
    噴射量を調整する調整手段を設け、前記ロータの回転に
    伴い、前記カム面上に形成されたカムプロフィルに沿っ
    て往復動する前記プランジャにより圧送される燃料の圧
    力によって前記シャトルを駆動し、該シャトルにより第
    2圧力室の燃料を加圧して燃料噴射を行なうインナカム
    式分配型燃料噴射ポンプにおいて、前記ロータの回転角
    度が所定角度となるまで、前記シャトル弁の第1圧力室
    の圧力の上昇を制限して燃料噴射開始時期を制御する噴
    射時期制御手段を備えたことを特徴とするインナカム式
    分配型燃料噴射ポンプ。 2 噴射時期制御手段は、ばね付勢されたピストンによ
    って形成された第1調圧室と第2調圧室とを有し、該第
    1調圧室は、プランジャによる非加圧時には紋りを介し
    て燃料系の低圧側に連通されかつ前記加圧室とは遮断さ
    れると共に、プランジャによる加圧時には前記加圧室に
    連通されかつ該燃料系の低圧側とは遮断されるよう構成
    され、前記第2調圧室は、フィードポンプの高圧室に連
    通された特許請求の範囲第1項記載のインナカム式分配
    型燃料噴射ポンプ。 3 噴射時期制御手段は、インナカムのカム面に滑動自
    在に当接されたローラ部と、該ローラ部と組み合わされ
    て内部に燃料室を形成するプランジャ本体と、該燃料室
    内に設けられローラ部とプランジャ本体とを収縮可能に
    付勢するばねとを備え、前記燃料室を前記加圧室に紋り
    連通したプランジャ組立である特許請求の範囲第1項記
    載のインナカム式分配型燃料噴射ポンプ。 4 噴射時期制御手段は、非加圧時に加圧室内の燃料圧
    力によりインナカム側に付勢されるプランジャの移動を
    制限する機構である特許請求の範囲第1項記載のインナ
    カム式分配型燃料噴射ポンプ。
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