JPH01301953A - インナカム式分配型燃料噴射ポンプ - Google Patents

インナカム式分配型燃料噴射ポンプ

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Publication number
JPH01301953A
JPH01301953A JP63133123A JP13312388A JPH01301953A JP H01301953 A JPH01301953 A JP H01301953A JP 63133123 A JP63133123 A JP 63133123A JP 13312388 A JP13312388 A JP 13312388A JP H01301953 A JPH01301953 A JP H01301953A
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JP
Japan
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pressure
fuel
passage
rotor
chamber
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JP63133123A
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English (en)
Inventor
Bunro Tanaka
田中 文朗
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、インナカム式分配型燃料噴射ポンプの吸入行
程で、燃料の充分な充填に有効なインナカム式分配型燃
料噴射ポンプに関する。
[従来の技術] ディーゼル機関の燃料消費効率を改善するために、燃料
噴射ポンプの噴射圧力の向上が検討されている。この目
的に応じて、燃料噴射ポンプの構造は、旧来のフェース
カム式に代えて、円周内面をカム面とする、所謂、イン
ナカム式分配型燃料噴射ポンプが開発されている。この
インナカム式分配型燃料噴射ポンプでは、円周内面をカ
ム面とするインナカムに対して相対的に回転するロータ
の半径方向に穿設された通孔内に摺動自在に嵌合された
プランジャを、インナカムのカム面に沿って駆動し、外
部からプランジャ室内に供給された燃料をプランジャに
より加圧して燃料噴射を行なう。
ところで、このようなインナカム式分配型燃料噴射ポン
プにおいては、燃料の吸入行程でプランジャをインナカ
ムに押し付けるのはプランジャの遠心力と減圧調整され
た燃料フィード圧力である。
このため、慣性力を受けているプランジャは吸入行程で
、必ずしもインナカム面に沿って駆動しない。そこで、
燃料を充分に吸入充填できないで、燃料噴射制御に支障
を来す場合もあるので、吸入充填の悪化を防止する必要
がある。このような技術として、例えば、「分配型燃料
噴射ポンプ」 (特開昭60−13971号公報)等が
提案されている。すなわち、ロータリシャフトに設けた
圧縮機構を収容するポンプ室と噴射量制御機構を収容す
るカットオフボート室とを流体圧力的に分離させてカッ
トオフボート室をポンプ室より高圧に保持させたうえで
、吸入機構をカットオフボート室に収容して高圧通路室
に高圧側の室から燃料を供給させ、吸入行程の開始時の
圧力の立上り特性を改善するものである。
[発明が解決しようとする課題] 従来技術では、吸入機構が収容された室の燃料を燃料フ
ィードポンプ(ベーンポンプ)で加圧して常時高圧に保
持していた。しかし、燃料の吸入充填悪化の防止は、吸
入行程に限って吸入機構へ高圧の燃料を供給する構成に
より実現できる。従って、吸入機構が収容された室の燃
料圧力を常時高圧に維持する構成は、燃料フィードポン
プに必要以上の吐出容量等の性能を要求するものであり
、その効率的利用を妨げると共に、大型化を招致すると
いう問題点があった。
本発明は、小型化した燃料フィートポンプの能力を適宜
発揮させて、吸入行程で常時充分な燃料をプランジャ室
へ好適に充填可能なインナカム式分配型燃料噴射ポンプ
の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するためになされた本発明は、ロータの
回転に伴い、インナカムのカム面に沿って半径方向に駆
動されるプランジャでプランジャ室に導入された燃料を
加圧する加圧機構と、該加圧機構のプランジャ室に連通
ずる上記ロータ内の通路を、燃料の吸入行程では外部か
ら燃料供給を受ける燃料供給通路に、一方、圧送行程で
は上記プランジャ室で加圧された高圧燃料を吐出する燃
料吐出通路に、上記ロータの回転により切り換える燃料
通路切換機構と、 上記燃料供給通路に、燃料フィードポンプで昇圧した燃
料を圧力調節弁で所定圧力に減圧調整して供給する燃料
供給機構と、 を具備したインナカム式分配型燃料噴射ポンプにおいて
、 さらに、燃料の吸入行程では、上記ロータの回転により
燃料通路を切り換えて、上記圧力調整弁による減圧調整
を制限する調圧機構を備えたことを特徴とするインナカ
ム式分配型燃料噴射ポンプを要旨とするものである。
[作用] 本発明のインナカム式分配型燃料噴射ポンプは、加圧機
構で、ロータの回転に伴い、インナカムのカム面に沿っ
て半径方向に駆動されるプランジャがプランジャ室に導
入された燃料を加圧する。また、燃料通路切換機構は、
上記加圧機構のプランジャ室に連通ずる上記ロータ内の
通路を、燃料の吸入行程では外部から燃料供給を受ける
燃料供給通路に、一方、圧送行程では上記プランジャ室
で加圧された高圧燃料を吐出する燃料吐出通路に、上記
ロータの回転により切り換える。さらに、燃料供給機構
が、上記燃料供給通路に燃料フィードポンプで昇圧した
燃料を圧力調節弁で所定圧力に減圧調整して供給する。
これに際し、調圧機構が、燃料の吸入行程では、上記ロ
ータの回転により燃料通路を切り換えて、上記圧力調整
弁による減圧調整を制限するよう働く。
すなわち、ロータの回転により燃料通路を切り換え、燃
料の吸入行程では圧力調整弁による減圧調整を制限して
、燃料供給通路に燃料ポンプで昇圧した高圧燃料を供給
し、一方、燃料の吐出行程では圧力調整弁で所定圧力に
減圧調整した低圧燃料を供給するのである。
従って、本発明のインナカム式分配型燃料噴躬ポンプは
、吸入行程では吐出行程より高い圧力の燃料供給を受け
るよう働く。
[実施例コ 次に本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。本発明の一実施例であるインナカム式分配型燃料
噴躬ポンプの概略構成を第1図に示す。
同図に示すように、インナカム式分配型燃料噴躬ポンプ
1は、フィードポンプ2により燃料タンク3から汲み上
げられた燃料の供給を受け、ディーゼルエンジン4のノ
ズル5に高圧燃料を圧送する。
インナカム式分配型燃料噴躬ポンプ1は、ヘッド11に
内蔵されたシリンダ12、シリンダ12内に回動自在に
嵌挿されて燃料通路の切り換えを行なうロータ13、ロ
ータ13に内設されたプランジャ室14、フィードポン
プ2で昇圧された燃料を予め定められた一定圧力に減圧
調整して供給する圧力調整弁15、プランジャ室14で
加圧された燃料をロータ13内の通路から溢流させる電
磁スピル弁16、燃料噴射時期を調整するタイマ機構1
7から構成されている。
シリンダ12内部には、プランジャ室14に供給される
燃料の通路である吸入通路21、プランジャ室14で加
圧された高圧燃料の通路である吐出通路22、燃料噴射
量調節のために溢流される高圧燃料の通路である溢流通
路23、圧力調整弁15の背圧を調節する燃料の通路で
ある背圧通路24、低圧通路25が各々穿設され、ロー
タ13との摺動面に各々間口している。
ロータ13には、プランジャ室14に供給される燃料を
吸入通路21から導入する吸入ボート31、プランジャ
室14で加圧された高圧燃料を吐出通路22に吐出する
吐出ボート32、燃料噴射量調節のために溢流される高
圧燃料を)益流通路23に排出する溢流ボート33、圧
力調整弁15の背圧調節用の燃料を背圧通路24から導
入する背圧ボート34、背圧ボート34を除く各ボート
31.32.33をプランジャ室14に連通ずるロータ
内通路35が、各々穿設されている。また、ロータ13
の一端は、外形がシリンダ12に嵌挿されたロータ13
の他の部分より大きく形成され、その半径方向には通孔
36が穿設され、通孔36には2個のプランジャ37が
PJ動自在に嵌合している。プランジャ370半径方向
外端部には、ローラシュー38がローラ39を回転自在
に保持して配設されている。ローラ39の外側しこは、
内面にカム山が形成されたインナカム40が配置されて
いる。プランジャ37は燃料の圧力および遠心力により
外周方向に付勢されているので、プランジャ37の半径
方向外端部のローラ39は、常時インナカム40の内周
内面に形成されたカムプロフィールに当接している。従
って、ディーゼルエンジン4によるロータ13の回転に
より、ローラ39がインナカム40の内周内面に形成さ
れたカムプロフィールに沿って移動すると、ローラ13
はカム面に基づき半径方向に往復運動を行ない、このロ
ーラ13の運動は、ローラシュー38を通じてプランジ
ャ37に伝達される。ここで、プランジャ37がロータ
13の半径方向外側に向かう行程が吸入行程であり、内
側に向かう行程が吐出行程となる。
圧力調整弁15は、圧力調整弁15の内周面と油密、か
つ、摺動自在に嵌合するピストン51を備える。圧力調
整弁15の内部空間は、ピストン51により圧力室52
と背圧室53とに区分される。背圧室53には、ピスト
ン51を圧力室52側に付勢するスプリング54が内蔵
されているt圧力室52は、側壁に穿設されたオリフィ
ス55、迂回路56を介して背圧室53に連通ずる。ま
た、圧力室52は、フィードポンプ2で昇圧された燃料
の通路である供給管路57にも連通している。
一方、背圧室53は、流出方向を順方向とする逆止弁5
8を介して、フィードポンプ2の低圧側に接続される低
圧配管59に連通ずる。さらに、背圧室53は、背圧配
管60を介してシリンダ12の背圧通路24に連通ずる
。従って、圧力調整弁15は、背圧室53内の燃料圧力
が上昇したときには、フィードポンプ2で昇圧された燃
料を減圧することなく供給し、一方、背圧室53内の燃
料圧力が低下したときには、フィートポンプ2で昇圧さ
れた燃料を、スプリング54の付勢力とオリフィス55
の流動抵抗とに応じて定まる一定圧力に減圧調整して供
給する。
次に、燃料の流れに沿って各部の構成とその働きについ
て簡略に説明する。燃料タンク3から汲み出された燃料
は、フィードポンプ2により昇圧 □され、さらに、圧
力調整弁15により調圧されて、ヘッド11のギヤラリ
61に供給される。ギヤラリ61内部の燃料はシリンダ
12内の吸入通路21、ロータ13内の吸入ボート31
、ロータ内通路35を介してプランジャ室14に導入さ
れる。
シリンダ12内の吸入通路21とロータ13内の吸入ボ
ート31との周方向の位置関係は、ロータ13の回転に
よるプランジャ37の外周方向への移動による燃料の吸
入行程において吸入通路21と吸入ボート31とが連通
し、圧縮行程において閉じるように配置されている。さ
らに、ロータ13の吐出ボート32は、吐出行程時にお
いてシリンダ12の吐出通路22と連通される。さらに
、シリンダ12の溢流通路33の先には、電磁スピル弁
16が配置され、)容認通路23とギヤラリ61との連
通・遮断が行われる。電磁スピル弁16はディーゼルエ
ンジン4の運転状態を示す信号、例えはアクセル開度セ
ンサ63からの信号や、回転角度センサ64からの信号
等を基にして電子制御装置65により駆動される。また
、シリンダ12内の背圧通路24、低圧通路25とロー
タ13内の背圧ボート34とは、燃料の吸入行程におい
て背圧通路24および低圧通路25と背圧ボート34と
が遮断され、圧縮行程において連通する位置関係にある
。なお、シリンダ12内の吐出通路22はヘッド11内
の通路66を介してデリバリバルブ67に連通し、ディ
ーゼルエンジン4に搭載されているノズル5にバイブロ
8で接続される。
以上の構成により、ディーゼルエンジン4の回転によっ
てロータ13が回転すると、プランジャ37はギヤラリ
61を介して燃料を吸入する吸入行程と、デリバリバル
ブ67を介して高圧燃料をノズル5に送出する圧送行程
とを繰り返し、これに同期して電磁スピノし弁16によ
る溢流時期の調整、すなわち、燃料噴射量の制御がなさ
れる。
こうしてなされる燃料噴射量のタイミングの調整がタイ
マ機構17によって行われる。すなわち、インナカム4
0はスライドビン69を介してタイマピストン70と連
結され、タイマピストン70が動くことによりインナカ
ム40が回転◆変位する構成とされている。
ここで、プランジャ37がインナカム40のカムプロフ
ィールの上死点を通り過ぎ、ロータ13の半径方向外側
に移動し始め、プランジャ室14に燃料を吸入する、吸
入行程が開始される状態から説明する。まず、ロータ1
3の回転により、背圧ボート34と背圧通路24および
低圧通路25とが共に遮断されるので、圧力調整弁15
の背圧室53内の燃料圧力は上昇する。このため、ピス
トン51がオリフィス55を閉鎖するので、圧力室52
は油密状態となる。従って、フィードポンプ2で昇圧さ
れた燃料は、圧力調整弁15で減圧調整されずに、高い
圧力のまま供給管路57からギヤラリ61に供給される
。このとき、吸入ボート21と吸入通路31とが連通し
ている。このため、減圧調整されていない高い圧力の燃
料が、ギヤラリ61からプランジャ室14へ、迅速に吸
入される。
こうして、プランジャ37が下死点を通り過ぎてロータ
13の半径方向内側に移動すると、圧送行程が開始され
る。
まず、カムプロフィールに従ってプランジャ37がロー
タ13の中心方向に移動を開始すると、ロータ13の回
転により、背圧ボート34と背圧通路24および低圧通
路25どが共に連通ずるので、圧力調整弁15の背圧室
53内の燃料圧力は低圧配管59内の圧力近傍まで低下
する。このため、ピストン51はオリフィス55を開口
するので、圧力室52内はスプリング54の付勢力とオ
リフィス55の流動抵抗との釣り合いに応じた一定圧力
となる。従って、フィードポンプ2で昇圧された燃料は
、圧力調整弁15で一定圧力まで減圧調整された後、供
給管路57からギヤラリ61に供給される。ここで、ギ
ヤラリ61に供給された一定圧力に調整済みの燃料は、
タイマ機構17のタイマピストン70の一端側の高圧室
に、一方、低圧配管59内と略同−の低い圧力まで圧力
降下した燃料は、タイマピストン70の他端側の低圧室
に、各々導入される。この両燃料圧力の差に基づいて、
タイマ機構17はインナカム40を回動して圧送行程開
始時間を決定する。つまり、燃料噴射時期を設定する。
このとき、ロータ13の吸入ボート31とシリンダ12
の吸入通路21との遮断により、プランジャ室14はギ
ヤラリ61との連通を断たれている。また、ロータ13
の回転によりプランジャ37が半径方向内側へ移動する
乙こ従い、プランジャ室14内部の燃料は加圧される。
やがて、ロータ13の回転により吐出ボート32が吐出
通路22と連通ずると、デリバリバルブ67から、加圧
された燃料はノズル5に圧送され、開弁圧力に到った時
点で燃料噴射が開始される。
その後、電磁スピル弁16の開弁により、ロータ内通路
35から溢流ボート33、)容認通路23を経て、ギヤ
ラリ61に高圧燃料が溢流し、プランジャ室14の燃料
圧力が低下する。この結果、燃料噴射が終了する。この
ような、一連の吸入行程、圧縮行程を行なうことにより
、燃料の圧送を行なう。
すなわち、第2図に示すように、カムリフト量が減少し
始めるカム角度θ1から吸入行程が開始される。まず、
背圧ボート34が閉じるため、圧力調整弁15の背圧室
53内の燃料圧力が上昇する。これにより、圧力調整弁
15は減圧調整機能を果たさなくなる。このため、フィ
ードポンプ2で昇圧され、圧力調整弁15で減圧調整さ
れない高い圧力の燃料がギヤラリ61に供給される。同
時に、吸入ボート31が開口し始め、ギヤラリ61から
高い圧力の供給燃料がプランジャ室14に短時間で吸入
される。やがて、カム角度θ2に到ると、吸入ボート3
1が閉じて吸入行程が終了する。はぼ同時に、背圧ボー
ト34が開口し始め、圧力調整弁15の背圧室53内の
燃料圧力は降下する。これにより、圧力調整弁15は減
圧調整機能を果たすようになる。このため、フィードポ
ンプ2で昇圧された燃料は、圧力調整弁15で一定圧力
まで減圧調整された後、ギヤラリ61に供給される。従
って、タイマ機構17が作動開始し、圧送開始時間すな
わち燃料噴射時期が定まる。また、吐出ボート32が開
口し始めるので、カムリフト量の増加に伴い、プランジ
ャ室14内の燃料は圧送開始され、カムリフト量が最大
しこなるカム角度θ3までのうちで)諸法ボート33が
開くカム角度までが有効圧送行程となる。なお、同図で
は、圧送可能なカム角度範囲を圧送行程として表記した
なお本実施例において、インナカム40、ロータ13、
プランジャ37、プランジャ室14が加圧機構に、吸入
通路21、吐出通路22、吸入ボート31、吐出ボート
32、ロータ内通路35が燃料通路切換機構に、フィー
トポンプ2、圧力調整弁15、供給管路57が燃料供給
機構に、背圧通路24、低圧通路25、背圧ボート34
、ピストン51、背圧室53、オリフィス55、背圧配
管60が調圧機構に、各々該当する。
以上説明したように本実施例によれは、吸入行程では、
背圧通路24および低圧通路25と背圧ボート34との
連通が遮断されるため、圧力調整弁15の背圧室53内
の燃料圧力上昇によりピストン51がオリフィス55を
遮断し、圧力室52は油密状態に保持される。このため
、ギヤラリ61にはフィードポンプ2で昇圧された燃料
が減圧調整されずに高い圧力のまま供給されるので、ギ
ヤラリ61から、吸入通路21、吸入ボート31、ロー
タ内通路35を介してプランジャ室14;こ、短時間で
充分な量の燃料を供給できる。このように、吸入行程で
は、吐出容量の小さいフィ−トポンプ2の送油能力をほ
ぼ完全に利用するので、フィードポンプ2の使用効率が
向上する。
このように、吸入行程が短時間で済むので、例えは、多
気筒ディーゼルエンジン、あるいは、高速運転状態にあ
るディーゼルエンジンに適用すると、特に顕著な効果を
示す。
また、フィードポンプ2を高効率で使用するため、必要
最小限の送油能力があれは良いので、フィートポンプ2
をU量・小型化できる。
これにより、フィードポンプ2を備えた燃料噴射ポンプ
の車両搭載時に、広い実装空間を必要とせず、しかも、
重量の過大な増加も伴わないので、実装性および汎用性
が向上する。
さらに、圧力調整弁15から低圧配管59への接続管路
に逆止弁58が介装されているので、フィート圧力が過
度に上昇したときでも、逆止弁58から低圧配管59に
高い圧力の燃料を排出して、フィードポンプ2、圧力調
整弁15、供給配管57等の燃料系統の破損を未然に防
止できる。
また、圧送行程では、背圧通路24および低圧通路25
と背圧ポート34とが連通し、圧力調整弁15の背圧室
53内のスプリング54の付勢力、オリフィス55の流
動抵抗、圧力室52に導入されるフィード圧力の釣り合
う位置にピストン5Iが移動してオリフィス55を解放
する。これにより、圧力室52はオリフィス55、迂回
路56を介して低圧配管59に接続される。このため、
ギヤラリ61にはフ?−ドボンブ2で昇圧され、圧力調
整弁15のスプリング54の付勢力およびオリフィス5
5の流動抵抗に応じて、一定圧力にン成圧調整された燃
料が供給される。従って、圧送行程では、吸入行程より
低い一定圧力の燃料が、タイマピストン70の一端側の
高圧室に、一方、低圧配管59内と路間−の最も低い圧
力の燃料が他端の低圧室に、各々作用する。その結果、
一定圧力の供給燃料によりタイマピストン70の位置を
調節できるので、燃料噴射時期を常時正確に制御#でき
る。
ざらに、一定圧力に調圧された供給燃料によりタイマピ
ストン70の位置を調節し、スライドピン69を介して
インナカム40を回転させる。すると、インナカム40
のカムプロフィールに沿って往復動するローラ39、ロ
ーラシュー38、プランジ+37により、プランジ+室
I4に吸入された燃料を加圧する圧送開始時間を正確に
制御できる。
乙のように、吸入行程における燃料の充分な充填と、圧
送行程における圧送開始時間すなわち噴射時期の正確な
制御とにより、ディーゼルエンジン4の多岐に亘る運転
状態に適応可能な、安定した燃料噴射特性を確保できる
。すなわち、例えば、噴射率、噴射圧力等の燃料噴射パ
ターンを最適な状態に制御できるので、ディーゼルエン
ジン4の燃焼状態を改善できる。これに伴い、排気浄化
性能向上と運転に伴う揺動抑制との両立が可能になり、
ディーゼルエンジン4の機関性能を充分発揮する運転状
態を実現できる。
なお、本実施例で示した圧力調整弁15およびその配管
を、例えは、第3図に示すような構成とすることもでき
る。なお、その他の部分は上述した実施例と同様である
ので、同一部分は同一符号で表記し、説明を省略する。
第3図に示すように、インナカム式分配型燃料噴射ポン
プ80は、フィードポンプ2の供給配管57と低圧配管
59との間に、圧力調整弁81を介装している。圧力調
整弁8Iは、内周面と摺動自在に嵌合する第1ピストン
8’2−第2ピストシ83、第1ピストン82と圧力調
整弁81の内部空間とから形成される圧力室84、両ピ
ストン82.83の間に形成された背圧室85、背圧室
85に内蔵されて背圧室85の容積を拡大する方向に両
ピストン82.83を付勢するスプリング86から構成
されている。ちなみに、第1ピスト〉′82は、スプリ
ング86のセット荷重を変える為のものである。圧力調
整弁81の圧力室84は、オリフィス87、管路88を
介してシリンダ12の背圧通路24に連通し、背圧室8
5は管路89を介して低圧管路59に連通している。吸
入行程では、シリンダ12の背圧通路24および低圧通
路25とロータ13の背圧ポート34とが遮断されるの
で、圧力調整弁81の圧力室84は油密状態となり、フ
ィードポンプ2で昇圧された燃料が減圧調整されず;こ
ギヤラリ61に供給される。−方、圧送行程では、シリ
ンダ12の背圧通路24および低圧通路25とロータ1
3の背圧ポート34とが連通ずるので、圧力調整弁81
の圧力室84内の燃料は、スプリング86の付勢力とオ
リフィス87の流動抵抗とに応じて定まる一定圧力に調
圧され、フィードポンプ2で昇圧された燃料が一定圧力
まで減圧調整されてギヤラリ61に供給される。このよ
うに構成すると、上述した実施例の各効果に加えて、以
下のような効果を奏する。
すなわち、シリンダ12の背圧通路24および低圧通路
25とロータ13の背圧ボート34とを、ロータ13の
回転により完全に遮断するので、圧力調整弁81の圧力
室84からの燃料漏れが無くなる。
さらに、圧力調整弁およびその配管を、例えば、第4図
に示すような構成としても良い。なお、その他の部分は
上述した実施例と同様であるので、同一部分は同一符号
で表記し、説明を省略する。
第4図に示すように、インナカム式分配型燃料哨躬ポン
プ90は、フィードポンプ2の供給配管57と低圧配管
59との間に、圧力調整弁91を介装している。圧力調
整弁91は、内周面と摺動自在ここ嵌合する第1ピスト
ン92、第2ピストン93、第1ピストン92と圧力調
整弁91の内部空間とから形成される圧力室94、両ピ
ストン92.93の間に形成された背圧室95、背圧室
95に内蔵されて背圧室95の容積を拡大する方向の両
ピストン92.93を付勢するスプリング96から構成
されている。ちなみに、ピストン93はスプリング96
のセット荷重を変える為のものである。圧力調整弁91
の圧力室94はオリフィス97を介して低圧管路59に
連通し、背圧室95は管路98を介して低圧管路59に
連通している。また、ヘッド11内には供給配管57か
ら分岐した連通路100が、シリンダ12には連通路1
00と連通ずる圧力通路101が、ロータ13には圧力
通路101に対応する圧力ボート102が、さらにシリ
ンダ12には圧力調整弁91の圧力室94に連通ずる圧
力配管103が、各々配設されている。吸入行程では、
シリンダ12の圧力通路101および圧力配管103と
ロータ13の圧力ボート102との連通が遮断されるた
め、圧力調整弁91は供給配管57との連通を遮断され
る。従って、フィードポンプ2で昇圧された燃料が減圧
されずに供給配管57を通ってギヤラリ61に供給され
る。一方、圧送行程では、シリンダ12の圧力通路10
1、ロータ13の圧力ボート102、シリンダ12の高
圧配管103が連通ずるので、圧力調整弁91の圧力室
94内の燃料は、スプリング96の付勢力とオリフィス
97の流動抵抗とに応じて定まる一定圧力に調圧される
。このため、フィードポンプ2で昇圧された燃料は、連
通路100を介・して圧力室94に連通ずる供給配管5
7を流動時に、一定圧力まで減圧調整されてギヤラリ6
1に供給される。このように構成すると、上述した実施
例の各効果に加えて、吸入行程と圧送行程とで通路の迅
速な切り換えを実現でき、両行程の移行時の応答性が向
上する。
[発明の効果コ 以上詳記したように本発明のインナカム式分配型燃料噴
躬ポンプは、ロータの回転により燃料通路を切り換え、
燃料の吸入行程では圧力調整弁による減圧調整を制限し
て、燃料供給通路に燃料ポンプで昇圧した高圧燃料を供
給し、一方、燃料の吐出行程では圧力調整弁で所定圧力
に減圧調整した低圧燃料を供給するよう構成されている
。このため、吸入行程では圧力調整弁による減圧調整を
制限して供給される燃料圧力を高く設定し、小容量の燃
料ポンプの機能を最大限に発揮させて燃料をプランジャ
室に充分に吸入充填できる。従って、燃料ポンプを高い
効率で利用できると共に、燃料ポンプを小型化できると
いう優れた効果を奏する。
これ乙こ伴い、吸入行程で供給燃料を充分に吸入充填さ
れるため、圧送行程に移行後、燃料の噴射率等、噴射特
性が安定化するので、ディーゼル機関の燃焼状態が良好
になり、排気特性の向上や振動の低減も可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明図第1実施例の概略構成図、第2図は同
じくその作動を示すタイミングチャート、第3図、第4
図はその他の実施例を示す概略構成図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ロータの回転に伴い、インナカムのカム面に沿って
    半径方向に駆動されるプランジャでプランジャ室に導入
    された燃料を加圧する加圧機構と、該加圧機構のプラン
    ジャ室に連通する上記ロータ内の通路を、燃料の吸入行
    程では外部から燃料供給を受ける燃料供給通路に、一方
    、圧送行程では上記プランジャ室で加圧された高圧燃料
    を吐出する燃料吐出通路に、上記ロータの回転により切
    り換える燃料通路切換機構と、 上記燃料供給通路に、燃料フィードポンプで昇圧した燃
    料を圧力調節弁で所定圧力に減圧調整して供給する燃料
    供給機構と、 を具備したインナカム式分配型燃料噴射ポンプにおいて
    、 さらに、燃料の吸入行程では、上記ロータの回転により
    燃料通路を切り換えて、上記圧力調整弁による減圧調整
    を制限する調圧機構を備えたことを特徴とするインナカ
    ム式分配型燃料噴射ポンプ。
JP63133123A 1988-05-31 1988-05-31 インナカム式分配型燃料噴射ポンプ Pending JPH01301953A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008128229A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Crf Soc Consortile Per Azioni 内燃機関用の燃料噴射システムに対する改良
US7784447B2 (en) 2004-12-23 2010-08-31 C.R.F. Societa Consortile Per Azioni Fuel injection system comprising a high-pressure variable-delivery pump

Cited By (3)

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JP2008128229A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Crf Soc Consortile Per Azioni 内燃機関用の燃料噴射システムに対する改良
JP2011089523A (ja) * 2006-11-16 2011-05-06 Crf Soc Consortile Per Azioni 内燃機関用の燃料噴射システムに対する改良

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