JPH01140109A - 自動焦点調節機能付きのカメラ - Google Patents

自動焦点調節機能付きのカメラ

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JPH01140109A
JPH01140109A JP29906387A JP29906387A JPH01140109A JP H01140109 A JPH01140109 A JP H01140109A JP 29906387 A JP29906387 A JP 29906387A JP 29906387 A JP29906387 A JP 29906387A JP H01140109 A JPH01140109 A JP H01140109A
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defocus
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正隆 浜田
Jun Hasegawa
潤 長谷川
Kenji Ishibashi
賢司 石橋
Toshio Norida
寿夫 糊田
Hiroshi Otsuka
博司 大塚
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動焦点調節機能付きのカメラに関するもの
であり、API眼レフカメラに特に適するものである。
(従来の技術) 従来、複数回の焦点検出結果に基づいて自動前    
−点調節を行うカメラが提案されている8例えば、特開
昭56−78811号公報及び特開昭57−12830
7号公報においては、複数回の焦点検出を行い、各焦点
検出によって得られたデフォーカス量の平均値に基づい
てレンズ駆動を行うことが提案されている。しかしなが
ら、この従来技術にあっては、今回と前回のデフォーカ
ス方向が逆で且つ過去3回の焦点検出結果が合焦でない
という条件を平均処理の条件として積極的に使ってはい
ない。
(発明が解決しようとする問題点) 自動焦点調節機能付きのカメラにおいて、被写体が動い
ていたり、低輝度又は低コントラストであるために焦点
検出の信頼性が乏しい場合には、上述の従来技術のよう
に、複数回の焦点検出を行い、その平均値に基づいてレ
ンズ駆動を行うことが考えられる。しかしながら、例え
ば、過去3回のデフォーカス量の平均値に基づいてレン
ズ駆動を行う場合には、今回、前回、前々回のある時点
で合焦であっても、これを無視し、平均したデフォーカ
ス量を用いることになるので、合焦するまでに時間がか
かるという問題があった。また、被写体が一方向に動い
ており、デフォーカス量が単調減少又は単調増加してい
る場合には、各デフォーカス量を平均しても真のデフォ
ーカス量からは却って遠ざかることになり、これも合焦
するまでの時間を徒らに引き延ばすことになるという問
題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、焦点調節動作の安定性が高く、
しかも、合焦するまでの時間を短縮できるようにした自
動焦点調節機能付きのカメラを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明に係る自動焦点調節機能付きのカメラにあっては
、上記の目的を達成するために、第1図に示すように、
焦点を合わせるべき被写体に対するレンズの焦点状態を
検出し、デフォーカス量及び方向を示す信号DFを出力
する焦点検出手段(1)と、少なくとも今回、前回、前
々回のデフォーカス量及び方向を示す信号DFa、DF
b、DFeを記憶する焦点状態記憶手段(2)と、焦点
検出手段(1)の各デフォーカス量DFに基づいて合焦
判定を行う第1の合焦判定手段(3)と、焦点状態記憶
手段(2)に記憶されたデフォーカス量DFa、DFb
、DFcの平均をとって合焦判定を行う第2の合焦判定
手段(4)と、第1の合焦判定手段(3)で合焦であれ
ばレンズ駆動を停止し、合焦でなければ合焦位置に向け
てレンズ駆動を行う第1のレンズ駆動制御手段(5)と
、第2の合焦判定手段(4)で合焦であればレンズ駆動
を停止し、合焦でなければ第2の金魚判定手段(4)で
合焦と判定されるまで平均したデフォーカス量(DFa
+DFb+DFe)/3に基づくレンズ駆動を繰り返す
第2のレンズ駆動制御手段(6)と、今回、前回、前々
回が合焦でなく、今回と前回とのデフォーカス方向が逆
になったときに第2の合焦判定手段(4)及び第2のレ
ンズ駆動制御手段(6)を選択する選択手段(7)とを
備えて成ることを特徴とするものである。
ただし、第1図は本発明の構成を機能的にブロック化し
て示した説明図であり、後述の実施例においては、手段
(1)乃至(7)の全部又は一部をマイクロコンピュー
タのプログラムによって実現している。
(作用) 以下、本発明の作用を第1図により説明する。
焦点検出手段(1)では、焦点を合わせるべき被写体に
対するレンズの焦点状態を検出し、デフォーカス量及び
方向を示す信号DFを出力する。焦点状態記憶手段(2
)は、デフォーカス量及び方向を示す信号DFが得られ
ると、これを今回のデフォーカス量及び方向を示す信号
DFaとして記憶する。この信号DFaは、新たなデフ
ォーカス量及び方向を示す信号DFが得られると、前回
のデフォーカス量及び方向を示す信号DFbとして記憶
される。この信号DFbは、さらに新たなデフォーカス
量及び方向を示す信号DFが得られると、前々回のデフ
ォーカス量及び方向を示す信号DFcとして記憶される
。以下、同様にして、焦点状態記憶手段(2)には、今
回、前回、前々回のデフォーカス量及び方向を示す信号
DFa、DFb、DFcが記憶される。信号D Fa、
D Fb、D Fcは、例えば、その大きさがデフォー
カス量を表し、その符号がデフォーカス方向を示すよう
な信号を用いる。
第1の合焦判定手段(3)は、焦点検出手段(1)で焦
点検出が行われる度に、各デフォーカス量DFに基づい
て合焦判定を行う、一方、第2の合焦判定手段(4)は
、焦点状態記憶手段(3)に記憶されたデフォーカス量
D Fa、D Fb、D Feの平均をとって合焦判定
を行う。したがって、第1回目と第2回目の焦点検出時
には第1の合焦判定手段(3)でのみ合焦判定が可能で
あり、第3回目以降の焦点検出時には、第2の合焦判定
手段(4)による合焦判定も可能になる。第3回目以降
の焦点検出時において、今回、前回、前々回が合焦でな
く、今回と前回とのデフォーカス方向が逆になったとき
には、選択手段(7)により、第2の合焦判定手段(4
)及び第2のレンズ駆動制御手段(6)が選択される。
このとき、第2の合焦判定手段(4)により、デフォー
カス量DFa、DFb、DFcの平均が合焦であると判
定されれば、第2のレンズ駆動制御手段(6)はレンズ
駆動を停止する。また、第2の合焦判定手段(4)によ
り、デフォーカス量DFa、DFb、DFcの平均が合
焦でないと判定されれば、第2のレンズ駆動制御手段(
6)は、平均したデフォーカス量(DFa+DFb+D
Fc)/3に基づくレンズ駆動を行う、このレンズ駆動
の結果、レンズ位置が変化し、焦点検出手段(1)によ
り得られる新たなデフォーカス量DFが、焦点状態記憶
手段(2)における今回のデフォーカス量DFaとして
記憶され、前回、前々回のデフォーカス量DFb。
DFcも順に更新され、最も古い回のデフォーカス量は
捨てられるが、この状態で、第2の合焦判定手段(4)
により、デフォーカス量DFa、DFb。
DFcの平均が合焦であると判定されれば、第2のレン
ズ駆動制御手段(6)はレンズ駆動を停止し、合焦でな
いと判定されれば、以下、同じ動作を繰り返す。
本発明のさらに詳細な構成及び動作については、以下に
述べる実施例の説明において一層明らかとされる。実施
例においては、第10図に示す平均モード■のフローチ
ャートにより、第2の合焦判定手段(4)及び第2のレ
ンズ駆動制御手段(6)を実現しており、また、この平
均モード■を選択する第5図の#30.#31.#32
.#36のステップにより、選択手段(7)を実現して
いる。
(実施例) 第2図は本発明の一実施例に係るカメラのハードウェア
を示すブロック図である0図において、(21)はカメ
ラのAP制御用のマイクロコンピュータ(以下、マイコ
ンと称す)である、(22)はAF用のCCDイメージ
センサであり、マイコン(21)より積分開始信号φI
ccを受信すると積分を開始し、積分終了後、各画素の
出力をA/D変換してマイコン(21)へ送信する。マ
イコン(21)はCCDイメージセンサ(22)より送
信される各画素の出力を基に演算を行い、被写体像の焦
点のずれM(デフォーカス量)を算出する。マイコン(
21)は被写体のデフォーカス量を算出した後、これを
ゼロとするようにレンズの駆動を行う、ここで、レンズ
の駆動量とデフォーカス量の関係を示す変換係数にはレ
ンズによって異なっているなめ、変換係数には各レンズ
内に組み込まれたレンズ回路(25)に記憶されている
。マイコン(21)はレンズ回路(25)より変換係数
にの値を読み込み、算出されたデフォーカス量に変換係
数kを乗することにより、レンズ駆動に要するパルス数
を算出する。マイコン(21)はレンズ駆動用のAFモ
ータ制御部(23)に対し、算出されたパルス数を送信
し、AFモータ制御部(23)はレンズ駆動用のAFモ
ータ(24)に対し、マイコン(21)から送信された
パルス数分の駆動を行わせる。
(26)は表示部であり、第3図に示される図形の表示
がなされる。第3図において、L E D (26A)
は合焦、合焦不能の表示を行う、すなわち、デフォーカ
ス量が算出され、レンズ駆動後、合焦していた場合には
、LED(26A)は緑色に点灯し、撮影者に合焦を告
知する。また、後述する理由によりデフォーカス量が算
出されなかった場合には、LED(26A)は赤色に点
滅し、撮影者に合焦不能を告知する。さらに、LED(
26B)及び<26C)は本実施例におけるカメラの撮
影モードの切り換えを示す表示である。被写体が静止し
ている場合には、合焦後熱点位置は固定され、フォーカ
スロックモードの撮影となり、LED(26B)が点灯
する。一方、被写体が動いている場合には、被写体の動
きを追随し、常に合焦状態を保つ追随モードの撮影とな
り、LED(26C)が点灯する。
第2図において、(Sl)はレリーズ釦(図示せず)が
第1ストロークまで押下されるとONになるスイッチで
ある。スイッチ(Sl)がONになると、後述の割り込
みボート(INTI)による割り込み処理が実行され、
AP動作が行われる。また、(S2)は、レリーズ釦が
第1ストロークよりも深い第2ストロークまで押下され
るとONになるスイッチである。スイッチ(S2)がO
Nになると、後述の割り込みボート(INT2)による
割り込み処理が実行され、レリーズ動作が実行される。
この割り込みボート(INT2)による割り込みはプロ
グラムにより禁止される場合がある。そこで、スイッチ
(S2)はマイコン(1)の入力ポート(IF5)にも
接続されており、割り込みボート(INT2)による割
り込みが禁止されている場合にもマイコン(21)が入
力ポート(IF5)をスキャンすることにより、撮影者
がレリーズ要求を行っているか否かを判定可能としてい
る。(S3)はミラーアップスイッチであり、このスイ
ッチは撮影レンズを通ってきた光を撮影者がファインダ
ーにて観察できるようにカメラのボディ内に配置された
ミラー(図示せず)が、フィルム面への露光時に上記撮
影レンズを通ってきた光をフィルム面に到達させるべく
、撮影光路から完全に退避した時にONになるスイッチ
であり、撮影終了後のシャッター機構(図示せず)のチ
ャージにより、OFF状態にリセットされる。
(27)は被写体の輝度が低い場合に被写体に照射する
赤外光(補助光)を発光するLEDであり、補助光制御
部(28)によって制御される。マイコン(21)は被
写体の輝度が低いと判断した時に、補助光制御部(28
)に対し、補助光の発光信号を出力すると共に、COD
イメージセンサ(22)に対して積分開始信号φ+cc
を出力し、積分が終了した時点で、補助光制御部(28
)に対して出力していた補助光の発光信号を停止する。
これによってCODイメージセンサ(22)は低輝度時
には補助光を用いてCOD積分を行う、(29)は後述
の動的被写体について焦点位置の変化速度を算出するた
めのタイマーであり、前述のスイッチ(Sl)のONに
よるAPスタート時にゼロにクリアされ、その後、定常
的にタイマー値TMが増加し、AFスタート以降の時間
をモニターすることが可能となっている6以上で、ハー
ドウェアについての説明を終了する。
続いて、本実施例のアルゴリズムについて説明する0本
実施例においては、静止被写体と動的被写体の判別を行
い、「フォーカスロックモード」と「追随モード」とい
う2つの撮影モードを自動的に切り換えるようにしてい
る。以下、各撮影モードについて概説する。
まず、撮影モードとして、「フォーカスロックモード」
を設定している場合は、被写体をファインダー内の所定
の場所(以下フォーカスフレームと称す)に把らえて、
このフォーカスフレームにおける被写体像のデフォーカ
ス量を求め、被写体像が合焦するようにレンズ駆動が行
われる。一般の撮影に際しては、撮影者が焦点を合わせ
ようとする被写体が、前記ファインダー内のフォーカス
フレームとは異なる場所に位置するようにフレーミング
したい場合も少なくない、このような場合には、まず、
撮影者は焦点を合わせようとする被写体をフォーカスフ
レーム内に位置するようにレンズの方向を振って、AP
動作を行わせた後、この焦点位置を変化させることなく
、フレーミングを行うことが必要となる。「フォーカス
ロックモード」は、このような場合に、合焦後の焦点位
置を変化させずにレリーズが行われるモードである。
本実施例においては、もう1つの撮影モードとして「追
随モード」を備えている。これは撮影者が撮影しようと
する被写体が動いている場合に対応する撮影モードであ
る。被写体が動いている場合には、フォーカスフレーム
上で検出される被写体のデフォーカス量は刻々と変化す
る。この変化がフィルム面における被写界深度内に収ま
る程度の小さなものであれば問題はないが、被写界深度
を越えるデフォーカス量変化があった場合には、刻々と
変化するデフォーカス量に応じて刻々と焦点位置を変化
させるべく被写体を追随する必要が生ずる0本実施例に
おいては、このように被写体が動く場合には「追随モー
ド」を設定し、刻々と変化する被写体像の結像位置を常
に追随し、常に合焦状態を保持するようにしている。ま
た[追随モードJでは、撮影者がレリーズボタンを押し
た場合に、レリーズボタンの押下タイミングから実際に
シャッター幕が走行してフィルム面上に露光されるタイ
ミングまでのタイムラグ(時間遅れ)も考慮し、フィル
ム面上に露光されるタイミングに被写体像が合焦してい
るようにデフォーカス量の予測を行い、レンズ駆動を行
う予測制御の手法も含まれている。この「追随モード」
を備えたことにより、被写体が動いている場合にも常に
合焦した写真が得られるものである。
以下、詳細なフローチャートにより詳説する。
レリーズ釦が第1ストロークまで押下され、スイッチ(
Sl)がONすると、第4図に示したAFスタートのフ
ローが実行される。以下の説明において、記号“#”は
プログラムのステップを意味するものとする。#1にお
いて、割り込みボート(I NT2)からの割り込みを
禁止することによって、レリーズ釦が第2ストロークま
で押下されて、レリーズ要求があってもレリーズルーチ
ンがコールされないようにしている。続いて、#2でマ
イコン(21)はデフォーカス量をレンズ駆動のための
パルス数に換算する際の変換係数(k)を、第2図に示
すレンズ回路(25)から入力する。続いて、#3で後
述の測距時刻をモニターするためのタイマー(29)を
リセットしている。さらに、#4にて焦点検出演算を行
う。
第11図には焦点検出演算のサブルーチンを示す、#1
08でタイマー値TMを読み込み、#109でメモリー
値TM’として後述のCCD積分の開始時刻をマイコン
(21)内のメモリに格納する。続いて、#110で低
輝度フラグの判定を行っている。被写体の輝度が低い場
合には、CODイメージセンサ(22)に十分な光が照
射されないため、前述の補助光を被写体に照射するが、
その補助光照射の必要性を低輝度フラグで判定する。A
Fスタート直後は低輝度フラグはクリアされているので
、#111の補助光発光はスキップされ、#112のC
CD積分を行う、CODイメージセンサ(22)は、焦
点検出演算を行うための被写体の情報を得るためのイメ
ージセンサであり、積分を行うことで各画素に被写体の
輝度情報が蓄積される。#113ではCODイメージセ
ンサ(22)における各画素のデータをマイコン(21
)に取り込むデータダンプ処理が行われる。以下、#1
14〜#116の相関計算、補間計算、ピントずれピッ
チ算出は、周知の焦点検出演算のフローを示したもので
ある0以上の処理が#4の焦点検出演算サブルーチンで
行われる。
#4にて焦点検出演算を行った際、その結果の信顆性が
乏しかった場合には焦点検出不能となる。
#5でその判定を行う、もし、ここで焦点検出が不能で
あった場合は#501へ進み、そうでなかった場合は#
11へ進む、#501へ進んだ場合は、ここで低輝度か
否かのチエツクを行う、最初に焦点検出演算に先立ち、
CCD積分を行った場合には補助光を発光していないた
め、被写体輝度が低く、焦点検出が不能である場合があ
る。#501で低輝度と判定され、かつ、#6で低輝度
フラグがセットされていない場合は#7へ進み、低輝度
フラグをセットして#4へ戻り、今度は補助光を発光し
てCCD積分を行う、一方、#501で低輝度と判定さ
れなかった場合、あるいは#6で低輝度フラグがセット
され、補助光を使用してCCDfff分が行われていた
場合は、被写体像のコントラストが低いローコン状態で
あると判定される。
この場合は#8へ進む、#8ではレンズ位置をスキャン
させながら焦点検出演算を繰り返すローコンスキャンを
過去に行ったかどうかの判定を行っているが、最初にこ
のルーチンへ入った場合は、#8にてNOと判定され、
#9でローコンスキャンを開始する。#8にて既にロー
コンスキャンを終了していた場合には、#10でローコ
ン表示を行い、撮影者に焦点検出が不能であることを告
知する。これは第3図に示すLED(26A)を赤色点
滅表示して行う。
#5で焦点検出が可能と判定された場合は#11へ進む
、#11では低輝度フラグの判定を行っている。補助光
を使用する場合と使用しない場合では前述のCCDMC
D間が異なるなめ、後述のようにデフォーカス量を繰り
返し算出する時のサンプリング周期T0を変える必要が
ある。このため、#12.#13で夫々のサンプリング
周期T。
を設定している。#14では焦点検出演算の結果からデ
フォーカス量を算出している。#15でこのデフォーカ
ス量が合焦範囲内であるか否かを判定し、合焦範囲内で
あれば#441以降のAFモード判定ルーチンへ進み、
デフォーカス量が合焦範囲外であれば#16以降のフロ
ーへ進む0通常、AFススタート時はレンズの位置は定
まっていないため、合焦範囲内にある場合は少なく、#
16以降へ進む。
#16では、#14で算出したデフォーカス量と#2で
入力した変換係数によりレンズ駆動のためのパルス数を
算出する。続いて#17でレンズ駆動を行い、#16で
算出されたパルス数分のレンズ駆動が行われる。この後
、被写体の状態検出を行うためのルーチンへ突入する。
#18ではカウンタCN、をゼロにクリアしている。こ
のカウンタCN、は#19以降のルーチンで合焦判定を
何回行ったかをカウントするためのカウンタである。
#19のサブルーチンで再び焦点検出演算を行っている
。#20で検出不能であった場合は焦点が検出されるま
で#19を繰り返す、焦点検出がなされた場合、#21
でデフォーカス量を算出し、#22でカウンタCN +
の値を1つ増し、#23で合焦判定を行っている。この
時、被写体が静止しているか、あるいは、動いていても
その焦点位置変化が遅い場合には#21で算出したデフ
ォーカス量は合焦範囲内にあり、#24へ進む、ここで
カウンタCN +の値が1の場合、すなわち#17にお
ける1回のレンズ駆動で合焦した場合は、#441以降
のAFモード判定ルーチンへ進む。
しかし、#23の合焦判定で合焦していなかった場合は
、被写体像の焦点位置がレンズ駆動中に変化したか、あ
るいは、焦点検出精度が低く、デフォーカス量がばらつ
いているとみなされ、#30以降のルーチンへ進む。
#30.#31によりカウンタCN、の値が1の場合に
はレンズ駆動は過去1回となり、#41にて再びレンズ
駆動のためのパルス数を算出した後、#42でレンズ駆
動を行う、この後、#43で時間待ちを行った後、#1
9以降の動作を繰り返す。
ここで時間待ちを行うのは、像の焦点位置が時間的に変
化する被写体に対し、その動く速度を後述の方法で検出
する際に焦点検出の時間間隔が短い場合には、速度検出
が精度良く行われないからである。#19のサブルーチ
ン中でCODの積分開始時刻TM″はマイコン(21)
内のメモリーに格納されているため、#43でタイマー
値T、MがTM≧To+TM’に達するまで、時間待ち
を行う。
#19〜#22の演算を繰り返した後、#23で再び合
焦判定を行う。
#23で合焦と判定された場合はカウンタCN +の値
は2となっているため、#24ではCN、=1でないと
判断され、#25でマイコン(21)の入力ボート(I
F5)のスキャンを行い、レリーズ要求の有無を判定す
る。ここで、レリーズ要求が無かった場合には、APモ
ード判定ルーチンへ進む、レリーズ要求が有った場合に
は、この要求に素早く対応するために、#26〜#29
の処理を行った後にレリーズルーチンへ進む、#26で
は前回得たデフォーカス量DFbの符号と、今回得たデ
フォーカス量DFaの符号が等しいか否かを判定する。
デフォーカス量DFa、DFbの符号が等しいというこ
とは、被写体像の焦点位置が同一方向にずれることであ
るため、前回デフォーカス量DFbと今回デフォーカス
量DFaが同符号であれば被写体が動いていると判断さ
れ、#27でその速度Vを算出した後、#28で被写体
の動きを追随する追随モードのフラグをセットし、#2
9でレリーズ許可し、レリーズルーチンへ突入する。
#27の被写体速度の算出では、今回算出したデフォー
カス量DFaを今回と前回の焦点検出の時間間隔(ta
 −tb)で割り、さらにその値を(1/2)倍してい
る。これは算出されたデフォーカス量にばらつきがあっ
た場合に予想される被写体速度Vを実際よりも速く見積
もってしまうことがないように被写体速度を1/2の重
みで算出するためである。実際には、今回デフォーカス
量DFaが合焦範囲内にあるため、被写体の移動速度は
それほど大きくなく、追随の速度はこれで十分である。
一方、#26で今回デフォーカスji D F aと前
回デフォーカス量DFbの符号が逆の場合は、被写体像
の焦点位置が逆方向にずれたことになるので、被写体が
同一方向に動いているとはみなされず、追随は行わずに
レリーズ動作を行う。
次に、#23の合焦判定でカウンタCN、の値が2の時
に非合焦であった場合には、#3oの判定により#37
へ処理が移る。#37では今回デフォーカス量DFaと
前回デフォーカス量DFbの符号の比較を行っている。
ここで、同一符号であれば、被写体が同一方向へ動いて
いると判定され、#38以降へ進む、また、逆符号であ
れば被写体が同一方向へ動いているとは判定されないた
め、レンズ駆動は行わずに#43へ進む、#38ではレ
リーズ要求があるか否かを判定し、レリーズ要求があれ
ば#39で被写体速度Vを算出し、#40で追随モード
のフラグをセットし、追随モードのルーチンへ進む、#
39の速度算出では、今回デフォーカス量DFaを焦点
検出の時間間隔(ta −tb)で割り、さらに(1/
2)倍している。これは前述の場合と同様であるが、こ
こでは、今回デフォーカス量DFaは合焦範囲外であり
、被写体の速度Vが大きいため、直ちにレリーズ動作へ
移ることはせず、−旦後述の追随モードへ入り、ここで
被写体の速度Vを正確に算出してがらレリーズルーチン
へ入るようになされている。
一方、#38でレリーズ要求がない場合は#41へ進み
、レンズ駆動のためのパルス数を算出し、#42でレン
ズ駆動を行い、#43へ進む、#43〜#22の処理を
縁り返した後、#23で再び合焦判定を行う、ここで合
焦していた場合は、#24以下の処理へ進み、非合焦で
あった場合はカウンタCN、の値は3になっているため
、#3o。
#31ではいずれもNoと判定され、#32の判定に進
む、#32で3回のデフォーカス量の符号が一致してい
た場合には、#33で3回のデフォーカス量の絶対値が
全て1mm以内であるが否かを判定している。デフォー
カス量の絶対値が11を越えるものがあった場合には、
他の被写体の測距を行った可能性が大きいため、#41
以降へ進み、再度焦点検出を繰り返す、#32.#33
で両方ともYESの場合は被写体の焦点検出が3回とも
正常で、かつ、被写体が同一方向に動いていると判断さ
れ、#34でその速度V=(DFa−DFb)/(La
−tb)を算出した後、#35で追随モードのフラグを
セットし、追随モードへ移行する。また、#32で3回
のデフォーカス量が同符号でなかった場合は、#36で
今回デフォーカス量DFaと前回デフォーカス量DFb
の符号が同一がどうかを判定し、#36で今回デフォー
カス量DFaと前回デフォーカス量DFbの符号が一致
している場合は、#41 、#42で再度レンズ駆動を
行った後、#43以降へ進み、被写体の判別を繰り返す
、また、#36で今回デフォーカスit D F aと
前回デフォーカス量DFbの符号が一致していない場合
は、焦点検出の精度が低く、デフォーカス量がばらつい
ていると判断され、平均モード■へ突入する。
第10図は、平均モード■のフローを示している。#9
9においてデフォーカス量DFとして、今回デフォーカ
ス量DFa、前回デフォーカス量DFb、及び、前々回
デフォーカス量DFcの平均値DF=(DFa+DFb
+DFc)/3を算出している。#100でこのデフォ
ーカス量DFが合焦範囲内にあるかどうかを判定し、合
焦している場合は#101で合焦表示を行い、#1o2
でレリーズ許可した後、平均モード■に移行する。平均
モードlにおいては、第7図の#66のように平均補正
フラグをセットした後、#67のようにフォ−力スロッ
ク表示を行い、レリーズ待ちとなる。
一方、#100で各々のデフォーカス量のばらつきが大
きく、平均のデフォーカス量が合焦範囲を越える場合が
ある。この場合は#103でレンズ駆動のためのパルス
数を算出し、#104で所定位置までレンズを駆動した
後、#105で再度焦点検出演算を行っている。#10
6で焦点検出が不能であった場合は、焦点が検出される
まで#105の焦点検出演算を編り返す、焦点が検出さ
れた場合は#107でデフォーカス量を算出し、#99
に戻り、平均デフォーカス量が合焦範囲に入るまで#9
9〜#107の処理を繰り返す。
以上、デフォーカス量の算出後、予定焦点位置までのレ
ンズ駆動を行い、合焦していない場合は、被写体像の結
像位置の移動速度が速く、レンズ駆動が追い付かないか
、あるいは、デフォーカス量算出の精度が低いため、デ
フォーカス量がばらついているかのどちらかであるとみ
なし、追随モードか平均モードかの判定を行う方法につ
いて述べた。また、同時にレリーズ要求が判定の最中に
発生した場合のシーケンスも述べた。
被写体の移動速度が速い場合には上述の方法で追随モー
ドの判定が可能であるが、被写体の速度が遅い場合には
、予定焦点位置までのレンズ駆動によるタイムラグがあ
っても合焦ゾーンから抜けず、#23で合焦と判定され
ることがある。このため、#23の合焦判定後において
も#441以降のAFモード判定ルーチンで追随モード
の判定を行っている。以下、このAFモード判定につい
て説明する。
#441では、AFモード判定のルーチンに入ったこと
を示すフラグ(A F M F )をセットする。#4
4では合焦表示を行い、撮影者に合焦したことを告知す
る。また、合焦時には割り込みボート(工NT2>によ
る割り込みの禁止を解除し、常にレリーズを受は付け、
レリーズ要求があった時には、即座にレリーズ動作が行
われるようになされている。続いて、#46でカウンタ
CN、をクリアしている。カウンタCN、はAFモード
判定のための焦点検出の回数を示す、#47で焦点検出
演算を行い、#48で焦点検出不能と判定される場合は
、元々の被写体のコントラストが低いか、あるいは、合
焦後に撮影しようとする被写体とは焦点位置が大きく異
なる別の被写体の焦点検出演算を行った場合等が考えら
れ、#55へ進む、#48で焦点が正常に検出された場
合は、#481でデフォーカスfiDFの算出を行う、
#49でIDFI〉ll1II11となった場合は、合
焦後、撮影しようとする被写体と焦点位置が異なる別の
被写体の焦点検出を行ったと考えられるため、#55へ
進む、#55〜#57はこのような正規でない焦点検出
演算が行われた場合の処理を行う、#55では、まず、
前回無視フラグのチエツクを行う、前回無視フラグは連
続して正規でない焦点検出が行われたかどうかを判定す
るためのフラグであり、最初はこのフラグはリセットさ
れており、#55の判定でNOとなり、#56に進む、
#56では、次に正規でない焦点検出が行われた場合に
、#55でYESとなるように、前回無視フラグをセッ
トする。#55でYESとなった場合には、2回続けて
正規でない焦点検出が行われたことになるので、この時
は#571でAFモード判定ルーチンから抜は出したと
してフラグ(AFMF)をリセットし、#57でフォー
カスロック表示を行い、レリーズ待ちとなる。
ここで、2回続けて正規でない焦点検出が行われた場合
に限っているのは、以下の理由による。
動いている被写体を追随モードで撮影する場合には、被
写体を常にフォーカスフレーム内に追随する必要がある
が、撮影者の手振れ等により被写体がフォーカスフレー
ムから逸脱する場合がある。
このため、1回正規でない焦点検出がなされた場合はこ
れを無視する。しかし、これが2回連続した場合には、
撮影者が意図的に被写体をフォーカスフレーム外に逸脱
させたと判断される。これは、撮影者が被写体に対し合
焦させた後に構図を決めるためにカメラを振るフォーカ
スロック撮影だからである。このため、2回続けて正規
でない焦点検出がなされた場合は、AFモードとしてフ
ォーカスロックモードの判定がなされ、フォーカスロツ
りの表示を行い、レリーズ待ちとなる。
#48.#49でいずれもNOと判定された場合は被写
体は変わっておらず、かつ、デフォーカス量も確実に算
出されたと判断され、#50へ進む、#50では前回無
視フラグをチエツクしている。ここで、前回無視フラグ
がセットされていれば、前回正規の焦点検出演算がなさ
れなかったということになり、#51で前々回デフォー
カス量DFcと今回デフォーカスJil D F aの
平均を求めることで前回デフォーカスILDFbを補間
して算出している。続いて、#52で前回無視フラグを
クリアし、#53へ進む、一方、#50で前回無視フラ
グがセットされていなければ補間の必要はないため、そ
のまま#53へ進む、#53ではカウンタCN、をカウ
ントアツプし、#54でカウンタCN2の値が4となる
まで、#47〜#54を繰り返す、カウンタCN 2の
値が3以下の場合には、#541でタイマー値TMがメ
モリー値TM’からT。たけ増えるまで時間待ちを行う
4回の焦点検出演算の終了後、#581でAFモード判
定を示すフラグ(AFMF)をリセットして、#58へ
処理が進む、#58で4回のデフォーカス量の□符号が
全て同じで、かつ、デフォーカス量が単調変化しており
、さらに、#59〜#61において連続した2回のデフ
ォーカス量の差の絶対値がすべて所定の判定量値a以上
と判定された場合は、被写体が動いているものとみなし
、追随モードへ移行する。この時には、追随時の初期速
度としてV = (D F a −D F c)/ (
ta −tc)を設定し、#63で追随モードフラグを
セットして追随モードに入る。この際、速度Vを今回デ
フォーカス量D F aと前々回デフォーカス量DFc
から算出しているのは、焦点検出の時間間隔(ta −
tc)が長い方が算出精度が向上し、また、データが新
しい程、追随モード突入時の初期速度Vが、より正確に
算出されるためである。
一方、#58で4回のデフォーカス量が全て同符号でな
い、あるいは、単調変化でなかった場合は、#64で各
デフォーカス量の安定性を2回の焦点検出のデフォーカ
ス量の差の符号が交互に変化したか否かで判定し、YE
Sの場合にはデフォーカスff1DFの算出が不安定で
あるとみなし、#65以下の平均処理を行う、#65で
はデフォーカス量として今回デフォーカス量DFa、前
回デフォーカス量DFb、前々回デフォーカス量DFc
の3回のデフォーカス量の平均を真のデフォーカス量と
し、#66で平均補正フラグをセットし、#67でフォ
ーカスロック表示を行い、レリーズ待ちとなる。一方、
#64でデフォーカス量が交互に変化していない場合、
あるいは、#59〜#61の判定で、連続したデフォー
カス量の差の絶対値が所定の判定量値aよりも小さい場
合があったときには被写体は動かず、また、デフォーカ
ス量の算出も精度良く行われたとみなされ、平均処理等
は行われず、#67へ進み、フォーカスロック表示を行
って、レリーズ待ちとなる。
以上で、AFのスタートからAFモードの判定が完了す
るまでのルーチンについての説明を終了する。。
続いて、追随モードに入った後のシーケンスについて説
明する。第8図において、まず、#68で追随モード表
示を行い、撮影者に追随モードに入ったことを告知する
0次に、#69でカウンタCN5に2を代入している。
カウンタCN、は追随モードから脱出する際の判定に用
いられる。#70ではカウンタCN = 、 CN s
をクリアしている。
カウンタCN 4は追随モード突入後の焦点検出演算で
正規の焦点検出が行われなかった回数をカウントするた
めのカウンタで、カウンタCN sは正規の焦点検出が
行われた回数をカウントするためのカウンタである。#
71では被写体の移動速度■と焦点検出演算の周期T0
を乗じた値を最新のデフォーカス量DFaに加え、次回
焦点検出時におけるレンズ駆動を行わなかった場合の予
定デフォ−カス量D F’を算出している。この予定デ
フォーカス量DF’に基づいて、#72によりレンズ駆
動のためのパルス数を算出し、#73でレンズ駆動を行
う、#74でタイマー値TMが最新の焦点検出演算時の
メモリー値TM’に焦点検出周期T0を加えた値に達す
るまで時間待ちを行う0本来なら#71での周期T0に
はレンズ駆動時間を含めた予測周期T0°を使用すべき
であるが、ここでは議論を簡単にするためにT。#T0
′とし、レンズ駆動時間をほとんどないものとしておく
、#73のレンズ駆動では、レンズ駆動を行わなかった
場合の予定デフォーカス量DF’の分だけレンズ駆動を
行うため、#75で焦点検出演算を行った際には、デフ
ォーカス量は概略ゼロとして算出されることになる。#
76で焦点検出が不能であったか否かの判定を行ってい
る。前述のように撮影者の手振れ等のため正規の焦点検
出がなされなかった場合には、#89へ進む、また、#
76で正規の焦点検出がなされた場合は、#761でデ
フォーカス量DFを算出するが、得られたデフォーカス
量の絶対値IDFIが#77で11以上と判定された場
合は、やはり前述のように正規の焦点検出がなされなか
ったと判定され、#89へ進む。
#89では焦点検出演算の結果として今回のデフォーカ
ス量DFaをゼロに設定してしまっている。
これは前述のように今回の焦点検出演算時にはデフォー
カス量が概略ゼロとなるようにレンズ駆動がなされてい
るためである。さらに、#90で正規でない焦点検出演
算の回数をカウントするカウンタCN、の値を1つ増し
ている。これは、後述のように度々正規でない焦点検出
演算が行われた場合には、#87でこの追随モードから
抜は出すようにするためである。#77でIDFI<1
mmと判定された場合は#78へ進む、#78では今回
の被写体位置と前回の被写体位置との差をデフォーカス
量差ΔDFとして算出している。
第13図は、デフォーカス量差ΔDFの算出方法を説明
するための図である。第13図において、DFa原点は
今回の焦点検出時のレンズ位置であり、DFb原点は前
回の焦点検出時のレンズ位置である。前回の焦点検出時
刻tbにおいては、DFb原点にレンズが位置していた
ので、前回デフォーカス量DFbを生じていたものであ
る。前回レンズ駆動用のデフォーカス量DFb’は、前
回の焦点検出時刻tbから今回の焦点検出時刻taまで
の経過時間(ta −tb)と被写体速度Vを乗じて得
た被写体の予測移動量を前回デフォーカス量DFbを加
えて求められる。したがって、今回の焦点検出時刻ta
においては、レンズ位置はDFa原点に達しているが、
被写体は実際には予測位置からは外れており、今回デフ
ォーカス量DFaを生じている。
この場合、前回焦点検出時刻tbにおける被写体位置か
ら今回焦点検出時刻taにおける被写体位置までのデフ
ォーカス量差ΔDFは、図から明らかなように、今回デ
フォーカス量DFaに前回レンズ駆動用のデフォーカス
量DFb’を加え、さらに前回デフォーカス量DFbを
減することによって得られる。
#79にて、このデフォーカス量差ΔDFと移動速度V
の符号の比較を行っている。符号が異なる場合は、移動
速度Vとして算出した方向とは逆方向に被写体が動いて
いるということであり、正規の焦点検出がなされなかっ
たとみなされ、#88でカウンタCN、の値を1つ増し
ている。また、#80でデフォーカス量の絶対値が所定
の判定間値す以上であった場合にも実際測定されたデフ
ォーカス量が予想されたデフォーカス量と大きく異なる
ということであり、前述の場合と同様に、正規の焦点検
出がなされなかったとみなされ、#88へ進む、#79
.#80でいずにもYESと判定された場合は#81へ
進み、正規な焦点検出が行われた回数を示すカウンタC
N、の値を1つ増す。
#82でカウンタCN、の値が5になっていなければ#
87へ進む、#87ではカウンタCN。
とCN、の比較を行っている。最初は#69の初期設定
によってカウンタCN sの値は2となっており、この
カウンタCN、の値を、正規でない焦点検出の回数を示
すカウンタCN、の値と比較している。すなわち、ここ
では、カウンタCN 4の値が2以上の場合、YESと
判定され、#871でレリーズ禁止として再びAPモー
ド判定へ戻り、これを繰り返す、これは誤って追随モー
ドに入った場合に、カウンタCN 4の値とカウンタC
N、の値を比較し、追随モードから抜は出すことを可曲
とするためである。
一方、#82でカウンタCNSの値が5となった場合に
、#83で低輝度フラグのチエツクを行う、前述のよう
に、低輝度フラグがセットされている場合は補助光を発
光してCOD積分を行うが、補助光を使用すると消費電
力が大きくなるため、無制限に焦点検出演算を行うのは
望ましくない。
このため、カウンタCN、の値が5に達した所で追随モ
ードから抜は出すようになっている。低輝度フラグがセ
ットされていた場合には#91で合焦判定を行い、合焦
していれば#92でレリーズを許可した後、#94でフ
ォーカスロック表示を行い、追随モードが終了してフォ
ーカスロックモードになったことを撮影者に告知する。
また、合焦していなければ、#93でレリーズ禁止とし
て再びAFモード判定へ戻る。一方、補助光を使用しな
い場合には、消費電力の心配がないため追随モードを継
続する。#84でカウンタCN、の値を1つ増している
。さらに、#85.#86でカウンタCN、、CNSを
クリアしている。
カウンタCN、は前述の#87の追随モードから脱出す
る際のパラメータである。このカウンタCN、は追随モ
ードに入ってからの経過時間(焦点検出回数)に応じて
増加するため、#87の追随モードから抜は出す条件は
徐々に厳しくなる。すなわち追随モードに入ってからの
経過時間が長くなれば、確実に被写体が動いていること
になり、撮影者の手振れ等で正規でない焦点検出の回数
が多くなっても追随を続ける制御がなされる。
#87で追随モードから抜けないという判定がなされた
場合には、#95で新たに追随速度■を算出している。
#95では、追随速度Vの算出精度を向上させるために
、今回の被写体位置と前々回の被写体位置の差(デフォ
ーカス量差ΔDF)を焦点検出の時間間隔(ta −t
c)で割って移動速度Vとしている。
第14図は、上記デフォーカス量差ΔDFの算出方法を
説明するための図である。第14図において、DFa原
点は今回の焦点検出時のレンズ位置であり、DFb原点
は前回の焦点検出時のレンズ位置であり、DFc原点は
前々回の焦点検出時のレンズ位置である。前々回の焦点
検出時刻tcにおいては、DFe原点にレンズが位置し
ていたので、前々回デフォーカス量DFcを生じていた
ものである。前々回レンズ駆動用のデフォーカス量DF
c’は、前々回の焦点検出時刻teから前回の焦点検出
時刻tbまでの経過時間(tb −te)と被写体速度
Vcを乗じて得た被写体の予測移動量を前々回デフォー
カス量D F eに加えて求められる。したがって、前
回の焦点検出時刻tbにおいては、レンズ位置はDFb
原点に達しているが、被写体は実際には予測位置からは
外れており、前回デフォーカス量DFbを生じている。
前回レンズ駆動用のデフォーカス量DFb’は、前回の
焦点検出時刻tbから今回の焦点検出時刻taまでの経
過時間(ta−tb)と被写体速度vbを乗じて得た被
写体の予測移動量を前回デフォーカス量DFbに加えて
求められる。したがって、今回の焦点検出時刻taにお
いては、レンズ位置はDFa原点に達しているが、被写
体は実際には予測位置からは外れており、今回デフォー
カスl D F aを生じている。この場合、前々回焦
点検出時刻tcにおける被写体位置がら今回焦点検出時
刻taにおける被写体位置までのデフォーカス量差ΔD
Fは、図から明らかなように、今回デフォーカス量DF
aに前回レンズ駆動用のデフォーカス量DFb’と前々
回レンズ駆動用のデフォーカス量DFc’を加え、さら
に前々回デフォーカス−i D F cを減することに
よって得られる。つまり、デフォーカス量差ΔDFは、 ΔDF=DFa−DFc+DFb’+DFe’となる。
上式のデフォーカス量差ΔDFを、焦点検出の時間間隔
(ta −te)で割ることによって追随速度Vを算出
している。この後、#96で合焦判定を行い、合焦して
いれば#97でレリーズを許可し、合焦していなければ
#98でレリーズを禁止し、#71からの処理を繰り返
す、レリーズ許可の場合、レリーズ要求があれば、レリ
ーズルーチンがコールされ、レリーズ動作が行われる。
最後に、レリーズルーチンについて説明する。
まず、第12図の#117にて、平均補正フラグがセッ
トされているか否か判定している。ここで平均補正フラ
グがセットされている場合には#121へ進み、算出さ
れたデフォーカス量からレンズ駆動のためのパルス数を
算出し、#122でレンズ駆動を行い、#123で入力
ボート(IF5)をモニタール、ミラーアップを確認し
た後、#124でレンズ駆動を停止させた後、シャッタ
ー走行を行っている。#117で平均補正フラグがセッ
トされていない場合は、#118で追随モードフラグが
セットされているか否かを判定している。
ここで、追随モードフラグがセットされていなければ、
#125でレリーズがAFモード判定中に行われたか否
かをフラグ(A F M F ”)により判定する。こ
のフラグ(A F M F )がセットされていれば、
#126で上記判定モード中に被写体が動いている可能
性があるので、これを補正すべく、上記判定中に得られ
たデフォーカス量の平均をとって、この量を駆動すべく
ステップ#121に進む0例えば、2同焦点検出を行い
、2回のデフォーカス量(DPI、DF2)が得られれ
ば、DF=(DPI+DF2)/2とする。上記フラグ
(A F M F )がセットされていないときはレン
ズ駆動は行われず、#123以降へ進む、#118で追
随モードフラグがセットされていた場合は、#119へ
進む。
#119ではタイムラグτを算出している。タイムラグ
では最新の焦点検出演算時から、実際にシャッター走行
が行われるまでの時間である。#120で被写体移動速
度Vとタイムラグτを乗じた値を最新のデフォーカス量
DFaに加え、シャッター走行時の予定デフォーカス量
DF’を算出している。#121でレンズ駆動のための
パルス数を算出し、#122でレンズ駆動を行い、シャ
ッター走行時の予定焦点位置までレンズを駆動する。
以下、#123.#124の処理を行った後、シャッタ
ー走行を行う、これにより、シャッター走行時に合焦す
るような制御が行われる。露出制御については本発明と
は関係がないので説明を省略する。
(発明め効果) 本発明は上述のように、3回のデフォーカス量の平均値
に基づいて、合焦判定及びレンズ駆動を行うようにした
ので、被写体が不規則に動く場合や、焦点検出の信頼性
が低くデフォーカス量が不安定である場合においても、
各デフォーカス量に応じてレンズを駆動する場合のよう
に、いつまでもレンズが動くことが少なくなると共に、
平均したデフォーカス量に基づいてレンズを駆動するの
で、レンズの駆動がスムーズになるという効果があり、
また、3回のデフォーカス量の平均値を用いるのは、今
回、前回、前々回が合焦でなく、今回と前回とのデフォ
ーカス方向が逆である場合に限ったので、今回、前回、
前々回のある時点で合焦であるときには、その時点でレ
ンズ駆動を停止させることができ、また、被写体が一方
向に動いており、デフォーカス量が単調減少又は単調増
加している場合にまでデフォーカス量を平均化すること
はないから、合焦するまでの時間を短縮することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成を示すブロック図、第2図は
本発明の一実施例のブロック回路図、第3図は同上に用
いる表示部の正面図、第4図乃至第12図は同上の動作
説明のためのフローチャート、第13図及び第14図は
同上の動作説明図である。 (1)は焦点検出手段、(2)は焦点状態記憶手段、(
3)は第1の合焦判定手段、(4)は第2の合焦判定手
段、(5)は第1のレンズ駆動制御手段、(6)は第2
のレンズ駆動制御手段、(7)は選択手段である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)焦点を合わせるべき被写体に対するレンズの焦点
    状態を検出し、デフォーカス量及び方向を示す信号を出
    力する焦点検出手段と、少なくとも今回、前回、前々回
    のデフォーカス量及び方向を示す信号を記憶する焦点状
    態記憶手段と、焦点検出手段の各デフォーカス量に基づ
    いて合焦判定を行う第1の合焦判定手段と、焦点状態記
    憶手段に記憶されたデフォーカス量の平均をとつて合焦
    判定を行う第2の合焦判定手段と、第1の合焦判定手段
    で合焦であればレンズ駆動を停止し、合焦でなければ合
    焦位置に向けてレンズ駆動を行う第1のレンズ駆動制御
    手段と、第2の合焦判定手段で合焦であればレンズ駆動
    を停止し、合焦でなければ第2の合焦判定手段で合焦と
    判定されるまで平均したデフォーカス量に基づくレンズ
    駆動を繰り返す第2のレンズ駆動制御手段と、今回、前
    回、前々回が合焦でなく、今回と前回とのデフォーカス
    方向が逆になつたときに第2の合焦判定手段及び第2の
    レンズ駆動制御手段を選択する選択手段とを備えて成る
    ことを特徴とする自動焦点調節機能付きのカメラ。
  2. (2)第1又は第2の合焦判定手段は、合焦でないと判
    定したときにはレリーズ禁止を、合焦であると判定した
    ときにはレリーズ許可を行う手段であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の自動焦点調節機能付きの
    カメラ。
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