JPH01135997A - 長尺物用カバーとその製法および製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は電線ケーブル、水道管、ガス管、あるいは手す
りその他の長尺物に側面からはめることができる長尺物
用カバー、そのカバーの製法およびその方法を実施する
製造装置に関するものである。

〔従来の技術〕

電線の外周に横からはめてこれを保護するカバーとして
、合成樹脂・ゴム等で押出成形した横断面略渦巻形で内
側端縁部と外側端縁部が重なって管状を呈し、その重ね
合せ部分に長手方向に沿って電線挿入口を直線状に開口
させたもの（実開昭５５−１７３２２３号公報第１図書
第２図参照）が知られている。

また同じく合成樹脂拳ゴム等で横断面略渦巻形に押出成
形し、その内側端縁部と外側端縁部を重ね合せ密着させ
、その重ね合せ部分を長手方向に沿って開き得るように
した電線カバー（実開昭５７−１４３５１８号公報第２
図参照）が知られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記前者の電線カバーは、その内側端縁部と外側端縁部
とが重なり合っているものの、その重ね合せ部分に、あ
らかじめ長手方向に沿って直線状に電線挿入口を開けで
あるから、電線をはめやすいという利点はあるけれども
、細い電線を束ねたものにはめた場合一部の電線がはみ
出したり、電線をつかむ力が不足してカバーが回ったり
１位置がずれることがある。また電線の途中にコネクタ
等の太くなった部分があると、電線カバーの電線挿入口
が大きく開いてしまう不具合がある。

後者の電線カバーは、その内側端縁と外側端縁を比較的
深く重ね合せて密着させているので、前者のカバーのよ
うな不具合はないけれども、カバー本体が２層構造で、
その内層部を可撓性材料、外層部を耐摩耗性材料によっ
て構成することにより、重ね合せ部の密着性を高めてい
るので、その重ね合せ部が開けにくくて電線の挿入に手
間取る。また２層構造であるから、押出成形機およびダ
イが複雑であり、材料の配合組合せが難しくてコストが
高くなる。

本発明は上記従来の電線その他の長尺物用カバーにおけ
る構造上および製造上の問題点を解決することを目的と
する。

口、発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の長尺物用カバーは、弾性材料から成り、横断面
略渦巻形でその内側端縁部と外側端縁部が重なって管状
を呈している開閉可能な長尺物カバーにおいて、内側端
縁部と外側端縁部が内外逆に入れ替って端縁部どうし弾
性によって密着していることを特徴とする。

そして上記本発明の長尺物用カバーは、横断面略渦巻形
でその内側端縁部と外側端縁部が重なって管状を呈する
成形品を合成樹脂、ゴム等の弾性材料で押出成形し、送
られつつ冷却固化した管状成形品の重ね合せ部分に内外
入れ替えガイド部材を挿入し、管状成形品を送りながら
内側端縁部を外側に、外側端縁部を内側に順次入れ替え
ることにより、端縁部どうし弾性によって密着させて造
ることを特徴とする。

また上記の製法を実施する装置として、押出成形機に略
渦巻形のスリットを持ったダイを備え、その押出成形機
に続く冷却部の押出成形機寄り端部に、ダイから出て来
た横断面略渦巻形の成形品を漸次縮径させて形状を整え
る略渦巻形スリット付の第１サイジングプレートと、そ
の成形品をさらに縮径させて内側端縁部と外側端縁部を
重ねることにより管状にする九穴付第２サイジングプレ
ートとを前後に配置し、冷却部の末端部以後に、管状と
なった上記成形品の重ね合せ部分に挿入する端縁部の内
外入れ替えガイド部材を配置したことを特徴とするもの
である。

〔作　用〕

本発明長尺物用カバーは、その端縁部どうしの重ね合せ
部分を弾性に抗して開きながら長尺物にその側面からは
めて長尺物の全周を覆うもので。

カバーは長尺物に密着し、さらにカバーの端縁部どうし
の重ね合せ部分も内外弾性によって密着する。

本発明の長尺物用カバーを製造するに当り、押出成形に
よってダイから出て来る横断面略渦巻形でその内側端′
縁部と外側端縁部が重なって管状を呈する成形品が冷却
固化したところで、その成形品の重ね合せ部分に内外入
れ替えガイド部材を挿入するだけの簡単な装置によって
、管状成形品の端縁部が送られる間に内側と外側が入れ
替わるものである。

〔実施例〕

第１図は本発明長尺物用カバー１の斜視図にして、ゴム
・合成樹脂などの弾性材料で押出成形されている。

その横断面は略渦巻形を呈しており、鎖線示ｌａのよう
に成形当初渦巻の内側に位置していた内側端縁部が実線
示ＬＡのように外側に入れ替って成形当初の外側端綾部
ＩＢの表面に弾性作用で密着している。

第２図は本発明の長尺物用カバー１をワイヤーハーネス
Ｈのカバーとして用いる場合の装着要領を示す斜視図で
、内外逆に入れ替って密着している内側端縁部ＩＡと外
側端縁部ＩＢを弾性に抗して開きながら、カバー１をワ
イヤーハーネスＨにその側方からかぶせるもので、第３
図横断面図のようにワイヤーハーネスＨはカバー１によ
ってその全周を覆われる。

第４図は本発明長尺物用カバー１を、水道管、ガス管、
手すりパイプＰその他の管・棒類のカバーとして用いた
状態の横断面図で、そのカバー１の装着要領は前記第２
図の場合と同様である。

本発明長尺物用カバーの製造装置の一実施例を第５図に
ついて説明する。

押出成形機２、冷却部を構成する水槽３、引取Φ切断機
４および巻取機５がその順に並んで設置されている。水
槽３は冷水が循環している。

押出成形１１２のダイ６には、第６図に示すように大径
の渦巻形スリ７）６Ａが開いている。

水槽３の押出成形機２寄りの端部に、小径の渦巻形スリ
ット７Ａ（第７図示）が開いている第１サイジングプレ
ート７と、上記小径渦巻形スリット７Ａよりさらに径が
小さい丸穴８Ａ（第８図示）が開いた第２サイジングプ
レート８を、サイジングプレート７・８間に一定の間隔
を置いて第１サイジングプレート７を押出成形機２側に
して取付けている。第２サイジングプレート８は水Ｗの
中に没している。

水槽３の上記サイジングプレート７・８の取付側と反対
側において、水槽３の外側面にブラケット９を介して内
外入れ替えガイド部材１０が上向きに取付けられている
。上記ガイド部材ｌＯは第９図に示すように横断面略へ
ら形をしている。

引取・切断機４には、複数対の引取用ローラ４Ａとカッ
ター４Ｂを備えている。

押出成形機２のダイ６から出て来た成形品ｌの横断面は
第１Ｏ図のように大径の渦巻形で、その内側端縁部１ａ
と外側端縁部ＩＢの間隔はかなり開いていて僅かに重な
っている程度である。

成形品１が第１与イジングプレート７を通るとき、空気
冷却されながら渦巻形が小さくなり、第１１図のように
内側端縁部１ａと外側端縁部ＩＢが重なってくる。

次いでＥ記構断面小径渦巻形となった形成量は水Ｗの中
に引き込まれ、第２サイジングプレート８の丸穴８Ａの
中を通る間に、第１２図のように内側端縁部１ａと外側
端縁部ＩＢが完全に重なって管状となる。

上記管状となった成形品ｌは水中を通る間に十分冷却°
固化する。

成形品１が水槽３から出たところで内側端縁部ｌａと外
側端縁部ＩＢの重ね合せ部分に内外入れ替えガイド部材
ｌＯが差込まれ、第９図に示すように、成形品ｌの始端
において上記内側端縁部ｌａをＩＡのように外側に、外
側端縁部ＩＢを内側に入れ替えておくと、後は成形品ｌ
が送られるに従って、上記ガイド部材１ｏの案内作用に
よって成形当初の内側端縁部１ａと外側端縁部ＩＢが自
動的に内外逆に入れ替って、第１３図ＬＡに示すように
、内側にあった端縁部１ａが外側となり。

内側に入った外側端縁部ＩＢの表面に弾性で密着する。

出来上った成形品１は巻取機５でドラムに巻取られ、所
定の長さに達したところでカッタ４Ｂによって切断され
る。

ハ、発明の効“果 本発明の長尺物用カバーは、上記のように、弾性材料か
ら成り、横断面略渦巻形でその内側端縁部と外側端縁部
が重なって管状を呈している開閉可能な長尺物カバーに
おいて、内側端縁部と外側端縁部が内外逆に入れ替って
端縁部どうし弾性によって密着しているものであるから
、これを電線ケーブル、管、手すりなどの長尺物にはめ
たとき、それらの長尺物によく密着して確固につかむも
ので、長尺物の一部が露出したり、カバーが位置ずれす
ることがない、また長尺物の途中に膨大部分があっても
、カバーはその形状に倣って変形密着するので、カバー
としての機能を損なわない。

本発明長尺物用カバーは、横断面略渦巻形でその内側端
縁部と外側端縁部が重なって管状を呈する成形品を合成
樹脂、ゴム等の弾性材料で押出成形し、送られつつ冷却
固化した管状成形品の重ね合せ部分に内外入れ替えガイ
ド部材を挿入し、管状成形品を送りながら内側端縁部を
外側に、外側端縁部を内側に順次入れ替えるだけの簡単
な工程によって製作することができる。

そして製造装置としては、押出成形機に略渦巻形のスリ
ットを持ったダイを備え、その押出成形機に続く冷却部
の押出成形機寄り端部に、ダイから出て来た横断面略渦
巻形の成形品を漸次縮径させて形状を整える略渦巻形ス
リット付の第１サイジングプレートと、その成形品をさ
らに縮径させて内側端縁部と外側端縁部を重ねることに
より管状にする丸穴付第２サイジングプレートとを前後
に配置し、冷却部の末端部以後に、管状となった上記成
形品の重ね合せ部分に挿−人する端縁部の内外入れ替え
ガイド部材を配置する簡単な構成であるから、既存の押
出成形装置に直ちに組入れることができて低コストで生
産できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明長尺物用カバーの斜視図、第２図はその
カバーの長尺物（ワイヤーハーネス）に対する装着要望
を示す斜視図、第３図は本発明の長尺物用カバーをワイ
ヤーハーネスに装着した状態の横断面図、第４図は本発
明長尺物用カバーを管にかぶせた状態の横断面図、第５
図は本発明長尺物用カバー製造装置の側面図、第６図は
ダイの正面図、第７図は第１サイジングプレートの正面
図、第８図は第２サイジングプレートの正面図。 第９図は端縁部の内外入れ替え部の底面図、第１０図は
ダイから出て来た成形品の横断面図、第１１図は第１サ
イジングプレートを通った成形品の横断面図、第１２図
は第２サイジングプレートを通った成形品の横断面図（
第９図１２−１２＆１に沿う横断面図）、第１３図は端
縁部の内外入れ替えが終った成形品の横断面図（第９図
１３−１３線に沿う横断面図）。 １は長尺物用カバー（成形品）、ＩＡは内側端縁部、ｌ
ａは成形当初の内側端縁部、ＩＢは外側端縁部、２は押
出成形機、３は冷却用水槽、４は引取・切断機、５は巻
取機、６はダイ、６Ａはスリット、７は第１サイジング
プレート、７Ａはスリット、８は第２サイジングプレー
ト、８Ａは丸穴、９はブラケット、１０は内外入れ替え
ガイド部材。 ■ 第３図　第４図 ご普”′ｂ′

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、弾性材料から成り、横断面略渦巻形でその内側端縁
   部と外側端縁部が重なって管状を呈している開閉可能な
   長尺物カバーにおいて、内側端縁部と外側端縁部が内外
   逆に入れ替って端縁部どうし弾性によって密着している
   ことを特徴とする長尺物用カバー。 ２、横断面略渦巻形でその内側端縁部と外側端縁部が重
   なって管状を呈する成形品を合成樹脂、ゴム等の弾性材
   料で押出成形し、送られつつ冷却固化した管状成形品の
   重ね合せ部分に内外入れ替えガイド部材を挿入し、管状
   成形品を送りながら内側端縁部を外側に、外側端縁部を
   内側に順次入れ替えることにより、端縁部どうし弾性に
   よって密着している長尺物用カバーを得ることを特徴と
   する長尺物用カバーの製法。 ３、押出成形機に略渦巻形のスリットを持ったダイを備
   え、その押出成形機に続く冷却部の押出成形機寄り端部
   に、ダイから出て来た横断面略渦巻形の成形品を漸次縮
   径させて形状を整える略渦巻形スリット付の第１サイジ
   ングプレートと、その成形品をさらに縮径させて内側端
   縁部と外側端縁部を重ねることにより管状にする丸穴付
   第２サイジングプレートとを前後に配置し、冷却部の末
   端部以後に、管状となった上記成形品の重ね合せ部分に
   挿入する端縁部の内外入れ替えガイド部材を配置したこ
   とを特徴とする長尺物用カバー製造装置。