JPH01132A - 塩素化塩化ビニル樹脂予備発泡粒子の製造法 - Google Patents

塩素化塩化ビニル樹脂予備発泡粒子の製造法

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JPH01132A
JPH01132A JP62-197117A JP19711787A JPH01132A JP H01132 A JPH01132 A JP H01132A JP 19711787 A JP19711787 A JP 19711787A JP H01132 A JPH01132 A JP H01132A
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吉宏 木村
島津 久夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は塩素化塩化ビニル樹脂(以下、CPVCという
)組成物ペレットならびに予備発泡粒子およびその製造
法に関する。さらに詳しくは、本発明は燃焼時の発熱量
、発煙量、有害ガスの発生量、変形量および亀裂発生量
などが小さく、また高温下使用時の寸法安定性、すなわ
ち耐熱性にすぐれるなどの特性を有する発泡成形体(以
下、発泡体という)をうるためのcpvc組成物ヘ酸物
トならびにそれを発泡させた予備! 泡粒子およびその
製造法に関する〇 〔従来の技術およびその問題点〕 cpvcは塩素含有率が大きく、発熱量および発煙量が
少ない樹脂であるため防火性能が高い断熱材として利用
されることが期待されている。
しかし、発泡体単体ではたとえば火災時などのように高
温にさらされたばあい、大きく収縮するため防火性能に
問題を有している。この収縮を防止する手段として発泡
体に大量の無機物を含有させることが考えられる。
しかしながら、大量の無機物を含有するcpvc予備発
泡粒子およびその製造法は、従来よりまだ見出されてい
ない。
一方、大量の無機物を含有する予備発泡粒子の粒子表面
に存在する無機物はアンチブロッキング剤の働きをする
ため、型内発泡成形時の粒子相互間の融着性を低下させ
るという問題がある。
またcpvcは軟化温度が高いため、融着性を発現させ
るのに高温を要し、ポリスチレン系やポリエチレン系の
樹脂の型内発泡成形に用いる従来の成形機をそのまま使
用することができず、高温(通常水蒸気を熱源とするた
め高温であると同時に高圧になる)に耐えうるような成
形機をあらたに用意しなければならないという問題があ
る。
さらに発泡体に大量の無機物を含有させたばあいであっ
ても発泡時の樹脂の延伸に起因する残留応力または残留
歪が大きいばあい、高温にさらされたときに残留応力ま
たは残留歪にもとづく収縮が生じるため、前記無機物を
含有させることによって発泡体の収縮を軽減させる効果
が低下するという問題がある。
そこで本発明者らは、前記のような従来技術の問題点を
解消するべく鋭意研究を重ねた結果、かかる問題点を解
消しうるcpvc組成物ペレットならびに予備発泡粒子
およびその製造法を見出し、本発明を完成するにいたっ
た。
〔問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は無機物、溶剤および発泡剤を含有し
てなるCPVC組成物ベレットならびに無機物および溶
剤を含有してなるcpvc予備発泡粒子に関する。
さらにまた本発明はcpvc、無機物および溶剤を混練
してペレット状としたのち、蒸発型発泡剤を含浸させ、
ついで予備発泡することを特徴とする無機物含有cpv
c予備発泡粒子の製造法に関する。
【作 用] 本発明は無機物、溶剤および発泡剤を含有するCPVC
組成物ペレットを発泡させてえられる、溶剤を含有する
cpvc予備発泡粒子を用いることにより前記問題点の
解決をはかったものである。
すなわちcpvc組成物ペレットにcpvcと相溶性を
有する溶剤を含有させることにより、cpvc組成物ペ
レットを発泡させて予備発泡粒子とする際のcpvc組
成物の粘度を低下させ、それにより予備発泡粒子中の残
留応力および残留歪を小さくして、残留応力および残留
歪にもとづく収縮が生じることによって生起する前記無
機物含有の効果の低下を防止しうるようにしたものであ
る。
また予備発泡粒子にCPVCと相溶性を有する溶剤を含
有させることにより予備発泡粒子相互間の融着性を高め
るとともに樹脂の軟化温度を低下させ、低い型内発泡成
形温度で、ポリスチレン系樹脂やポリエチレン系樹脂の
型内発泡成形に使用する従来の成形機を用いて融着率の
高い発泡体をうることを可能としたものである。
また本発明は、cpvcと無機物および必要に応じて安
定剤を、溶剤共存下で混練してゲル化させたのちペレッ
ト状とし、そのままの状態で蒸発型発泡剤を含浸し、つ
いで熱湯、水蒸気などの加熱媒体で加熱して発泡させ、
予備発泡粒子とする。あるいは前記ペレット中に含有さ
れている溶剤量が予備発泡粒子中に残存させようとする
溶剤量よりも多いばあいには適宜溶剤を揮散除去して溶
剤量をコントロールするなどしたのち、さらに蒸発型発
泡剤を含浸し、ついで予備発泡するなどにより、大量の
無機物を含有するcpvc予備発泡粒子の製造を可能と
したものである。
すなわち、cpvcと溶剤が均一なゲル相を形成し、こ
のゲル相が無機物を包埋することにより、大量の無機物
の添加を可能としたものである。
溶剤の働きは必ずしも明らかではないが、少なくとも均
一ゲル相形成により、溶剤が存在しないばあいに比べて
樹脂部分の体積を増加させ・かつ樹脂部分の粘度を低下
させ、このことにより樹脂部分が無機物を包埋する程度
を向上させる効果かえられるものと考えられる。
また、溶剤が無機物表面を濡らすことにより、無機物表
面の付着空気および付着水分が除去され、そのため無機
物表面と樹脂部分との接触がより強固となる効果も奏す
るのである。
これらの効果により無機物は樹脂薄膜で完全に覆われた
状態となり、以後の発泡工程において、樹脂相の不連続
部分から破泡するというトラブルを回避することができ
る。
さらに、溶剤が共存することにより、成形加工温度が、
通常のcpvcの加工温度より大幅に低下し、cpvc
の加工につきものである樹脂の分解劣化などのトラブル
の危険性がほとんどなくなるのである。
〔実施例〕
本発明に用いるcpvcとは、塩化ビニル系樹脂を塩素
化した樹脂のみならず、この樹脂との相溶性を有するブ
レンド用樹脂、たとえば塩化ビニル樹脂、塩素化ポリエ
チレン樹脂などの少なくとも1種との混合物で、該混合
物中のブレンド用樹脂の量が50重置火以下であるもの
を含む概念である。
塩素化される塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニル樹
脂のほか、塩化ビニルを50重量%以上含有する共重合
体を使用することもできる。
前記共重合体の塩化ビニル以外の成分としては、たとえ
ば酢酸ビニル、塩化ビニリデン、エチレンなどがあげら
れる。
塩素化の方法は従来公知のいずれの方法にょってもよく
、たとえば紫外線照射下での光塩素化法などが好適に用
いられる。
cpvcは平均重合度が低すぎるとえられる発泡体の物
性が低いことがあり、いっぽう平均重合度があまりに大
きいものは工業的に製造することが困難となるので、平
均重合度が300〜5000で塩素含有率が60〜75
重量%のもの、好ましくは平均重合度が1000〜30
00で塩素含有率が60〜70重量%のものが適当であ
る。
cpvcの粒子径は、通常用いられる範囲内のものなら
どのようなものでもよい。
本発明に用いる無機物としては、平均粒子径0.01〜
300場程度の粒状物や、平均繊維長1だ〜501程度
の繊維状物が用いられる。
これらの無機物はその種類においてはとくに制限はない
が、価格および入手のしやすさなどの点から、無機粒状
物であるタルク、炭酸力ルンウム、水酸化アルミニウム
、水酸化マグネシウムなどがあげられる。また無機繊維
状物としては、石綿、岩綿、ガラス繊維などが好ましい
また、シラスバルーンなどの中空体を用いることもでき
る。これらの無機物は単独で用いてもよく、2種以上を
併用してもよい。
無機物は、最終製品である発泡体の使用目的に応じてc
pvctoo重量部に対して5〜1000重量部、好ま
しくは5〜500重量部の範囲で調整して用いられる。
本発明に用いる溶剤としては、CPVCと相溶性を有す
るものであれば、基本的にいずれのものをも用いうる。
相溶性の尺度はいくつかあるが、たとえばCPVC(平
均重合度: 2500、塩素含有率二67重量%)10
0重量部、溶剤100重量部、安定剤[ビス(ジノルマ
ルブチル錫モノラウレート)マレエート16重量部の混
合物を、ブラベンダーブラストグラフで混練したばあい
、最大トルクを示すときの温度が170℃以下であるよ
うな溶剤であれば好ましい。その具体例としては、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、ジエチルベンゼン(以下、
DEBという)などの芳香族炭化水素、1.2.4−ト
リクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素、ブチルセ
ロソルブ(以下、BCという)などの多価アルコール誘
導体、ジイソブチルケトン(以下、DIBKという)、
シクロヘキサノン(以下、CN0Nという)などのケト
ン、酢酸イソオクチル(以下、IOAという)などのエ
ステル、炭酸ジエチルなどの炭酸誘導体、トリスクロロ
エチルホスヘートなどのリン化合物、N。
N−ジメチルホルムアミドなどのチッ素化合物などがあ
げられ、これらのものはii独で用いてもよく、2種以
上併用してもよい。
予備発泡粒子中や発泡成形体中に大量の無機物を含有さ
せるため、また予備発泡粒子中に残留する応力または歪
を小さくするためにcpvc組成物組成物ペレット剤量
は多いほど好ましいが、あまり多いとペレット相互のブ
ロッキングが生じることがあるので、ペレット中の溶剤
の含有量はCPVCと溶剤との相溶性の大小にもよるが
、一般にcpvctoo重量部に対して10〜2000
重量部、好ましくは50〜500重量部がよい。
また予備発泡粒子を成形金型内に充填して水蒸気などの
加熱媒体により加熱発泡させて発泡成形体をうるばあい
に予備発泡粒子相互間の融石性を高め、また型内発泡成
形時の樹脂の軟化温度を低下させるためには予備発泡粒
子中の溶剤量は多いほど好ましいのであるが、あまり多
いと型内発泡成形後の発泡体に、溶剤が揮散消失するこ
とにともなう収縮が生じることがあるので、予備発泡粒
子中の溶剤量は、cpvctoo重量部に対して1〜2
0Offi u部、好ましくは5〜100重量部である
のがよい。
本発明に用いる蒸発型発泡剤としては、本発明のCPV
C組成物ペレットに金繰できるものであれば基本的には
いずれのものをも使用しつるが、発泡時の発泡ガスの透
過逸散による発泡剤効率の低下を防ぐため、溶剤と蒸発
型発泡剤との親和性が小さいことが好ましく、このよう
な観点から、使用する溶剤に適した蒸発型発泡剤が適宜
選択使用される。たとえばトリクロロフルオロメタン、
ジクロロジフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエ
タンなどのフッ化炭化水素や、プロパン、ブタン、ペン
タンなどの炭化水素が溶剤の種類に応じて、好適に使用
される。
蒸発型発泡剤の含浸量は所望の発泡倍率に応じて適宜選
択すればよく、含浸量に応じて温度、時間などの含浸条
件も適宜設定すればよい。
本発明に用いる安定剤としては、cpvcの分解劣化を
阻止する能力を有するものであればいずれのものをも用
いうる。
なお、本発明においては、さらにたとえば酸化チタン、
群青などの顔料;第三級アミン、アルキルスルホン酸塩
などの帯電防止剤など、通常プラスチック添加剤として
用いられているものを必要に応じて適宜調整して使用し
うろことはもちろんである。
つぎに本発明のcpvc組成物ペレットおよび予備発泡
粒子を製造する方法の一例について説明する。
まず、粉体原料の所定量をヘンシェルミキサーやスーパ
ーミキサーなどを用いてよく混合する。混合した粉体原
料を加圧型ニーダ−などに液体原料とともに投入し、均
一な組成となるように所定時間混練する。
混練がおわった混和物を、スクリュー押出機やプランジ
ャー押出機などに供給し、押出されたストランドを適当
なカッター(ペレタイザー)で細断しペレットとする。
ペレットを、溶剤を含有したままあるいは予備発泡粒子
中に残存させる量に応じて適宜揮散減少させたのち、所
定量の蒸発型発泡剤とともに密閉容器に封入し、所定温
度(通常lO〜70℃)で所定時間(通常3〜15時間
)保持して、蒸発型発泡剤の含浸を行なう。
なお、この含浸の詳細な条件は、CPVCの品種、溶剤
の種類と量、蒸発型発泡剤の種類、希望する発泡倍率な
どに応じて適宜決定される。
含浸終了後、ペレットを密閉容器から取出し、水蒸気、
熱水や熱風などを用いて加熱し、予備発泡を行なう。予
備発泡条件はcpvcの品種、溶剤の種類と量、蒸発型
発泡剤の種類と含浸量、希望する発泡倍率などに応じて
適宜決定される。
予備発泡粒子中の溶剤量を風乾などにより目標量に調整
したのち、必要ならば蒸発型発泡剤を再度含浸し、成形
金型内に充填した後、加熱発泡させる通常の型内発泡成
形により発泡体とする。
以上は本発明の製造法の一例であり、cpvcと溶剤が
均一なゲル相を形成し、このゲル相で無機物を包埋する
という本発明の基本原理が満足されていれば、他のいか
なる製法によってもよい。
以下、本発明のcpvc組成物ベレットならびに予備発
泡粒子およびその製造法を実施例にもとづいてさらに詳
細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定され
るものでない。
実施例1〜11 総量が2500 gになるように第1表に示した原料を
第2表に示した割合で混合して調整した。
CPVCと無機物をl0IIヘンシエルミキサーに投入
し30分間混合した。
混合した粉体原料を溶剤および安定剤とともに3g加圧
型ニーダ−に投入し、100〜130’Cで30分間混
練した。この混和物をプランジャー押出機に供給し、1
85℃で35分間保持したのち、70〜80℃に冷却し
、内径31I11のダイスからストランドを押出した。
このストランドをカッター(ペレタイザー)で長さ2〜
4順に細断しペレットとした。
内容積8gのオートクレーブにえられたペレット約10
00gを投入し、さらに蒸発型発泡剤を注入し、ペレッ
トが蒸発型発泡剤で浸漬(以下、液相含浸という)され
た状態で室温下で第2表に示した時間保持した。オート
クレーブには圧力計を取付け、蒸発型発泡剤の蒸気圧を
確認した。
つぎにペレットをオートクレーブから取出し、ステンレ
ス製フタつき網カゴに入れ、第2表に示した温度および
時間で熱湯中に浸漬し予備発泡させた。
えられた予備発泡粒子をポリプロピレン製網カゴに入れ
室温下で風乾して溶剤量を調整したのち、内容積800
のオートクレーブに前記蒸発型発泡剤とともに封入した
。室温下で第3表に示した時間保持することにより発泡
剤再含浸を行なったのち、内寸250止X  250m
m X 25止の水蒸気通過孔を有するアルミ合金製金
型を用い、通常の型内発泡成形機により第3表に示した
成形温度で発泡体を成形した。
えられた予備発泡粒子の溶剤量と発泡剤量および物性と
して発泡倍率、ならびに発泡体の物性として見掛密度、
発泡倍率および融着率を下記の方法にしたがってΔp1
定した。その結果を第3表に示す。
(溶剤量および発泡剤量) 予備発泡粒子0.5〜1gを精秤し、テトラヒドロフラ
ン20m1に溶解したのちガスクロマトグラフ分析を行
なった。
(見掛密度) 予備発泡粒子または発泡体を適量採取し、その重量を測
定した。全目盛の約半分まで水を入れた 100m1容
のメスシリンダーに重量測定後の予備発泡粒子または発
泡体を投入し、金網製押え具で水面下に沈め、前後のメ
スシリンダーの目盛の差から体積を求めた。見掛密度は
正量7休積として算出した。
(発泡倍率) 第2表よりCPVC100重量部に対する無機物配合量
(重量部)から予備発泡粒子または発泡体中のCPVC
の密度を式: [見掛密度コX 100/(100+ [無機物配合量
])(g/cm3 ) より求めた。
cpvcの比重を[,6として発泡倍率を式:%式%[ 掛密度コ)(倍)より算出した。
(融着率) 発泡体を折り曲げて破断させ断面を観察して、粒子内破
断した個数(n)を数え、断面に現れた全粒子数(N)
中の百分率を式: %式%(1) より算出した。
比較例1 実施例2てえられた予備発泡粒子を60℃の熱風循環式
オーブン中に140間放置し、溶剤を揮散除去した。
実施例1〜11と同様にガスクロマトグラフ分析を行な
って溶剤量を71−1定したところ、予備発泡粒子中の
残存溶剤量はBC0,5重量部、CN0N0.4m2部
であった。R−114を再含浸し、140℃で型内発泡
成形を行なったところ、発泡体の融6率は20%であっ
た。
実施例12〜17 第4表に示すように予備発泡前のベレット中の残存溶剤
量を変え、さらに内容積8gのオートクレーブで発泡剤
含浸する際、オートクレーブ内をステンレス製金網で上
下に区切り、下部に蒸発型発泡剤を注入し、上部にベレ
ットを投入して、ベレットが液状の発泡剤に直接接触せ
ずにガス状の発泡剤にのみ接触する(以下、気相含浸と
いう)状態にしたばあい(実施例15.16および17
)を含むほかは実施例1〜11と同様にして、予備発泡
粒子および発泡体をえた。えられた予備発泡粒子および
発泡体の溶剤量、発泡倍率および下記方法で4pj定し
た体積保持率を第4表に示す。
(体積保持率) 予備発泡粒子または発泡体を適量採取し、全目盛の約半
分まで水を入れた100m1容のメスシリンダーに投入
し、金網製押え具で水面下に沈め、投入前後のメスシリ
ンダーの目盛の差から加熱前体積を求めた。
予備発泡粒子または発泡体を風乾したのち、200℃の
熱風循環式オーブン中に1時間放置した。
加熱後の体積を前記加熱前体積の測定方法と同様にして
求めた。
体積保持率は 〔[加熱後体積]バ加熱前体積] ] X100(%)
として算出した。
実施例18〜29 総量が2500 gになるように、第1表に示した原料
を第5表に示した割合で計量した。cpvcと無機物を
104?ヘンシエルミキサーに投入し30分間混合した
混合した粉体原料を、溶剤および安定剤とともに、3f
I加圧型ニーダ−に投入し、100℃で30分間混練し
た。この混和物を、プランジャー押出機に供給し、18
5℃で35分間保持したのち、80〜90℃に冷却し、
内径3m■のダイスがらストランドを押出した。このス
トランドをカッター(ペレタイザー)で長さ2〜4龍に
細断しペレットとした。
ペレットを熱風循環式オーブン中で80’Cで一昼夜加
熱して溶剤を揮散させた。内容積320 mlのステン
レス製アンプルに、第1表に示した蒸発型発泡剤を、上
記のようにして溶剤を揮散させたベレット約100gと
ともに封入し、第5表に示した温度および時間で保持し
た。アンプルには圧力計を取付け、蒸発型発泡剤の蒸気
圧を確認した。
15〜16時間経過後、アンプルを室温まで冷却し、ペ
レットを取出し発泡剤含浸量を11P1定した。
発泡剤含浸ペレットをステンレス製網かごに入れ、オー
トクレーブ中で水蒸気を用いて第5表に示した温度およ
び時間で加熱して予備発泡した。
えられた予備発泡粒子の見掛密度、発泡倍率および下記
方法で測定した独立気泡率のa1定結果を第5表に示す
(独立気泡率) ASTM 02856に基づき、東芝ベックマン■製空
気比較式比重計を用いて測定した。
[以下金白] 比較例2 Xl+ 7211(100ff1m部) 、9に’;y
 C6Eim部)、石綿(30重量部)およびP−22
(6重量部)を溶剤と共存させずに、6インチ二軸ロー
ルを用いて210℃で混練し、厚さ約2關のシートとし
た。
このシートを1辺3〜4 mmの小片に細断した後、内
容積320 mlのステンレス製アンプルに17−11
とともに封入し、80℃で16時間保持した。
アンプルから取出した直後のR−11含浸量は2o重口
部であったが、実施例21のばあいに比較してI?−1
1の逸散速度が非常に速く、また水蒸気を用いて110
℃2分間加熱して予備発泡を行なったがほとんど発泡し
なかった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、cpvcと溶剤が均一なゲル相を形成
し、このゲル相が無機物を包埋することにより大量の無
機物を含有するcpvc組成物ペレットおよび予備発泡
粒子を容易に製造することができる。
また、本発明のcpvc組成物ペレットおよび予備発泡
粒子を用いれば、通常の成形機による型内発泡成形が可
能であり、大量の無機物を含有する融着率の高い発泡体
をうろことができる。
また、本発明のcpvc組成物ペレットおよび予備発泡
粒子を用いれば発泡体中の残留応力または残留歪にもと
づく発泡体の収縮がきわめて小さいので、加熱による形
状変形などが改善され、加熱されたときの体積保持率が
大きく、耐熱性に優れ、燃焼時の発熱量、発煙量および
有毒ガス発生量が少ないので、断熱材、建材、化学装置
部品、電気部品や車輌部品などに広範囲に用いることが
できるという効果を奏する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 無機物、溶剤および発泡剤を含有してなる塩素化塩
    化ビニル樹脂組成物ペレット。 2 無機物の含有量が塩素化塩化ビニル樹脂100重量
    部に対して5〜1000重量部である特許請求の範囲第
    1項記載の塩素化塩化ビニル樹脂組成物ペレット。 3 溶剤が塩素化塩化ビニル樹脂と相溶性を呈するもの
    である特許請求の範囲第1項記載の塩素化塩化ビニル樹
    脂組成物ペレット。 4 溶剤の含有量が塩素化塩化ビニル樹脂100重量部
    に対して10〜2000重量部である特許請求の範囲第
    1項記載の塩素化塩化ビニル樹脂組成物ペレット。 5 発泡剤が蒸発型発泡剤である特許請求の範囲第1項
    記載の塩素化塩化ビニル樹脂組成物ペレット。 6 安定剤を含有してなる特許請求の範囲第1項記載の
    塩素化塩化ビニル樹脂組成物ペレット。 7 無機物および溶剤を含有してなる塩素化塩化ビニル
    樹脂予備発泡粒子。 8 無機物の含有量が塩素化塩化ビニル樹脂100重量
    部に対して5〜1000重量部である特許請求の範囲第
    7項記載の塩素化塩化ビニル樹脂予備発泡粒子。 9 溶剤が塩素化塩化ビニル樹脂と相溶性を呈するもの
    である特許請求の範囲第7項記載の塩素化塩化ビニル樹
    脂予備発泡粒子。 10 溶剤の含有量が塩素化塩化ビニル樹脂100重量
    部に対して1〜200重量部である特許請求の範囲第7
    項記載の塩素化塩化ビニル樹脂予備発泡粒子。 11 発泡剤を含有してなる特許請求の範囲第7項記載
    の塩素化塩化ビニル樹脂予備発泡粒子。 12 発泡剤が蒸発型発泡剤である特許請求の範囲第1
    1項記載の塩素化塩化ビニル樹脂予備発泡粒子。 13 安定剤を含有してなる特許請求の範囲第7項記載
    の塩素化塩化ビニル樹脂予備発泡粒子。 14 発泡倍率が5〜100倍である特許請求の範囲第
    7項記載の塩素化塩化ビニル樹脂予備発泡粒子。 15 塩素化塩化ビニル樹脂、無機物および溶剤を混練
    してペレット状としたのち、蒸発型発泡剤を含浸させ、
    ついで予備発泡することを特徴とする無機物含有塩素化
    塩化ビニル樹脂予備発泡粒子の製造法。 16 無機物の使用量が塩素化塩化ビニル樹脂100重
    量部に対して5〜1000重量部である特許請求の範囲
    第15項記載の無機物含有塩素化塩化ビニル樹脂予備発
    泡粒子の製造法。 17 溶剤が塩素化塩化ビニル樹脂と相溶性を呈するも
    のである特許請求の範囲第15項記載の無機物含有塩素
    化塩化ビニル樹脂予備発泡粒子の製造法。 18 溶剤の使用量が塩素化塩化ビニル樹脂100重量
    部に対して10〜2000重量部である特許請求の範囲
    第15項記載の無機物含有塩素化塩化ビニル樹脂予備発
    泡粒子の製造法。 19 安定剤を含有したものである特許請求の範囲第1
    5項記載の無機物含有塩素化塩化ビニル樹脂予備発泡粒
    子の製造法。
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