JPH01132572A - N−フッ化スルホンアミド、その製造方法及びその用途 - Google Patents

N−フッ化スルホンアミド、その製造方法及びその用途

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JPH01132572A
JPH01132572A JP63252190A JP25219088A JPH01132572A JP H01132572 A JPH01132572 A JP H01132572A JP 63252190 A JP63252190 A JP 63252190A JP 25219088 A JP25219088 A JP 25219088A JP H01132572 A JPH01132572 A JP H01132572A
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JP63252190A
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Thomas Allmendinger
トーマス・アルメンディンゲル
Edmond Differding
エトモント・ディファーディング
Robert W Lang
ロベルト・ヴェルナー・ラング
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Novartis AG
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Ciba Geigy AG
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D275/00Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings
    • C07D275/04Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D275/06Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings condensed with carbocyclic rings or ring systems with hetero atoms directly attached to the ring sulfur atom
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B39/00Halogenation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/20Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms
    • C07C17/202Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms two or more compounds being involved in the reaction
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/10Compounds having one or more C—Si linkages containing nitrogen having a Si-N linkage

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、環式N−フッ化スルホンアミド、中間体とし
ての環式N−シリル化スルホンアミド、直接フッ素化に
よるこれらの製造方法、及び、炭素化合物のフッ素化の
ためのこれらの用途に関する。
カルバニオンのフッ素化のために用いられるN−置換−
N−フルオロアリールスルホンアミドが、米国特許第4
,479,901号において開示されている。希釈度の
高いF z / N −a合物を用いて、低い反応温度
において反応を行なった場合においても、通常、極めて
低い収率で還流される副反応においてHFが形成される
結果として、HF中和剤を用いることなく対応するN−
H−スルホンアミドの直接フッ素化が起こる。アルケニ
ルリチウムとN −tert−ブチル−N−フルオロフ
ェニルスルホンアミドとを反応させることによるアルケ
ニルフッ素化物の立体特異合成が、J、 Am、 Ch
em、 Sac、、 vol、108. No、9. 
pp、2445−2447 (19861において記載
されている。
ヨーロッパ特許出願A−0,211,578号において
、芳香族化合物の環炭素原子の求電子フッ素化及びカル
バニオンのフッ素化のために用いることのできるペルフ
ルオロ置換−N−フッ素置換ビス(スルホンアミド)が
開示されている。
これらの化合物は、幾分不安定であり、それらの合成に
おいても極めて低い温度で行なわなければならず特定の
予防手段を講じる必要がある。
本発明の目的は、次式(T): 式中、R’、R”、R3及びR4は、互いに独立して、
H1直鎖又は分岐鎖のC1〜C1゜アルキル又は06〜
C1゜アリール(ここで、それぞれは、非置換であるか
、あるいは、アルキルの場合には、ハロゲン、C6〜C
1゜アリール又はC6〜C1゜アリールオキシ、01〜
C6アルコキシ又は第2級アミノによって置換されてお
り、アリールの場合には、01〜C+tアルキル、C1
−C1,ハロアルキル又はC1〜C1□アルコキシ、ハ
ロゲン、フェニル、フェノキシ又は第2級アミノによっ
て置換されている)であり、m及びnは、互いに独立し
て、0又は1であり、基Aは、 (al   Cl−C6アルキレン、C,〜C。
アルケニレン、C4〜C6アルクジエニレン、C6アル
クトリエニレン、C5〜C8シクロアルキレン、C6〜
C8シクロアルケニレン、C,−C,シクロアルクジエ
ニレン又は07〜C,シクロアルクトリエニレン[それ
ぞれの基は、炭素環又は複素環に融合していてもよく、
あるいは、脂肪族環式基の場合には−(CR@R’)、
−基(ここで、Rs及びR6は互いに独立してH又は0
1〜C4アルキルであり、Xは1又は2である)によっ
て橋状結合していてもよい] ; (b)5又は6個の環炭素原子を有し、1又は2個の、
0、S及び第3級Nから選択されるヘテロ原子を有する
C6〜CI4アリーレン又はヘテロアリーレン(ここで
、1八は非置換であるか、あるいは、1以上のCI〜C
6アルキル又はC1〜C6アルコキシ、第2級アミノ、
フェニル、フェノキシ、CI2及びBrによって置換さ
れておリ、環式基である基AはFによって置換されてい
てもよい) からなる群より選択され、−(CR’ R21,−NF
−SOa−(CR” R’)−一基と一緒になって5〜
8員環を形成する2個有機基である の化合物を提供することである。
R’、R”、R3及びR4は、好ましくは1〜12個、
より好ましくは1〜6個、最も好ましくは1〜4個の炭
素原子を有する、直鎖又は分岐鎖アルキルであってよい
。かかるアルキル基の例は、メチル、エチル、並びに、
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリ
デシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、
ヘプタデシル及びオクタデシルの異性体である。好まし
いアルキル基は、ヘキシル、ペンチル、n−ブチル、イ
ソブチル及びtert−ブチル、n−プロピル及びイソ
プロピル、エチル及びメチルである。メチル及びエチル
が特に好ましい。
R’ 、R”、R”及びR4は、C6〜C1oアリール
、好ましくはナフチル、最も好ましくはフェニルであっ
てもよい。
R’ 、R”、R”及びR4がアルキルの場合は、ハロ
ゲン、好ましくはBr、CI2及びF:C6〜C10ア
リール又はC6〜C1゜アリールオキシ、例えばフェニ
ル又はフェノキシ: C、−C。
アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキ
シ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ又は
tert−ブトキシ;あるいは、第2級アミノ、例えば
(C、−C、アルキルLN−(ここで、アルキルは好ま
しくはメチル、エチル、プロピル又はブチルである)に
よって置換されていてもよい。R1,R2、R3及びR
4がアリールの場合には、C0〜C1□アルキル、好ま
しくはC1〜C6アルキル、最も好ましくは01〜C。
アルキル、例えばブチル、プロピル、好ましくはメチル
又はエチル:C1〜c1□ハロアルキル、好ましくは0
1〜C4ハロアルキル、例えばフルオロメチル又はクロ
ロメチル、ジフルオロメチル又はジクロロメチル及びト
リフルオロメチル又はトリクロロメチル;C1〜C4ア
ルコキシ、例えばメトキシ又はエトキシ;ハロゲン、例
えばBr、Cf;!、及びF;フェニル:又はフェノキ
シによって置換されていてもよく、あるいは、アルキル
に関して上述したように第2級アミノによって置換され
ていてもよい。R’、R”、R3及びR4は好ましくは
非置換である。
好ましい下位概念においては、R’ 、R”、R3及び
R4は、互いに独立して、H又は非置換もしくは置換C
3〜C6アルキルである。
式(I)において、m及びnは好ましくはlであり、あ
るいは、mが0でありnが1であるか、mが1でありn
が0である。
好ましい下位概念においては、Aは、−(CR’R”1
.−NF−Sow−(CR”R’)  n−基(ここで
、好ましくはmは0でありnは1であるか、又は、nは
0でありmはlである)と−緒になって6員環、好まし
くは5員環を形成している。
特に好ましい下位概念においては、Aは、上記記載のよ
うな脂環式基であり、これに−NF−8Oz  CR”
 R’ −基h’ 1 、2位ニ、t5イテ結合してい
るか、あるいは、アリーレン又はヘテロアリーレンであ
り、これに−CR’ R2−NF−8O□−基が1.2
位において結合している。
基Aは、以下の群から選択することができる[ここで、
環式基の場合には、好ましくは、−(CR’ R”)、
−NF−So、−1cR3R’ 1.−基に対して、α
−β位において結合している]。
即ち: fll  C,〜C6アルキレン、好ましくはC,−C
4アルキレン、最も好ましくは炭素原子数1又は2個の
アルキレン、例えば、1.6−ヘキシレン、1.5−ベ
ンチエン、1.4−ブチレン、1.3−プロピレン、特
に好ましくはエチレン又はメチレン; (21C*〜C6アルケニレン、好ましくはC2〜C4
アルケニレン、例えば、ヘキス−1−エン−1,6−イ
レン、ヘキス−3−エン−1,6−イレン、ベント−2
−エン−1.5−イレン、ブドー1−エン−1,4−イ
レン、ブドー2−エン−1,4−イレン、ブドー3−エ
ン−1,4−イレン又はブドー4−エン−1,4−イレ
ン、プロプ−1−エン−1,3−イレン又はプロブ−3
−エン−1,3−イレン、好ましくはエチニレン:(3
1G4〜C6アルクジエニレン、例えば、ブタ−1,3
−ジエン−1,4−イレン、ペンタ−1,3−ジエン−
1,5−イレン又はペンタ−1,4−ジエン−1,5−
イレン、ペンター2.4−ジエン−1,5−イレン、ヘ
キサ−1,3−ジエン−1,6−イレン、ヘキサ−1,
4−ジエン−1,6−イレン又はヘキサ−1,5−ジエ
ン−1,6−イレン、ヘキサ−2,4−ジエン−1,6
−イレン又はヘキサ−2,5−ジエン−1,6−イレン
、及びヘキサ−3,5−ジエン−1,6−イレン:(4
)  C8アルクトリエニレン、例えばヘキサ−1,3
,5−トリエン−1,6−イレン: C5)  C,〜C,シクロアルキレン、例えば、シク
ロベンチレン、シクロヘキシレン、シクロへブチレン及
びシクロアルキレン、好ましくはシクロベンチレン及び
シクロヘキシレン: (61C,−C,シクロアルケニレン、好ましくは炭素
原子数5又は6個のシクロアルケニレン、例えば、シク
ロアルキレン、シクロへフテニレン、シクロへキス−1
−1−2−1−3−1−4−1−5−又は−6−ニンー
1.2−イレン、シクロベント−1−1−2−1−3−
1−4−又は−5−エン−1,2−イレン: m   Cs〜C8シクロアルクジエニレン、好ましく
は炭素原子数5又は6個のシクロアルクジエニレン、例
えば、シクロオクタジエニレン、シクロペンタジエニレ
ン、シクロヘキサ−1,3−1−1,4−1−1,5−
1−2,4−1−2,5−1−2,6−1−3,5−又
は−3,6−ノニン−1,2−イレン、シクロペンタ−
1,3−1−1,4−1−2,4−1−2,5−又は−
3,5−ジエン−1,2−イレン: (g)  ctシクロアルクトリエニレン又はC8シク
ロアルクトリエニレン、例えば、シクロへブタ−1,3
,5−1−2,4,6−又は−3,5,7−1−リエン
ー1.2−イレン、シクロオクタ−1,3,5−1−2
,4,6−1−3,5,7−1−4,6,8−1−1,
4,6−。
−1,5゜7−又は−2,5,7−トリエンー1.2−
イレン; C91C,〜C,アリーレン、好ましくはC6〜C+o
アリーレン、特に好ましくは1.2−又は2.3−ナフ
チレン又は1.2−フェニレン; (1015又は6個の環原子、及び1又は2個の、好ま
しくは1個の、O,S及び第3級窒素(ここで、第3級
窒素原子は、基:N−であっても、又は、置換、例えば
01〜C4アルキル置換第2級窒素原子であってもよい
)から選択されるヘテロ原子を有するヘテロアリーレン
(ここで、基Aを誘導することのできるヘテロアリール
は、例えば、ピリジン、ピリミジン、チオフェン、フラ
ン、ビラン、N−置換ビロール又はインドール、ベンゾ
フラン、ベンゾチオフェン、キノリン及びイソキノリン
である); (ill  上記アルキレン、アルケニレン、アルクジ
エニレン、アルクトリエニレン、シクロアルキレン、シ
クロアルケニレン、シクロアルクジエニレン及びシクロ
アルクトリエニレン基は、炭素環又は複素環と融合して
いてもよい(ここで、炭素環は、好ましくは5又は6個
の炭素原子を有し、脂肪族環又は芳香環であってよく;
複素環は、0、S及び第3級Nからなる群より選択され
る、2個、好ましくは1個のへテロ原子を有し、5又は
6個の環原子を有し、ヘテロ脂肪族環又はヘテロ芳香環
基であってよい、第3級窒素原子は、基=N−であって
も、又は、置換、例えばC3〜C4アルキル置換第2級
窒素原子であってもよい。かかる炭素環及び複素環の例
は、シクロペンクン、シクロヘキサン、シクロペンテン
、シクロヘキセン、シクロペンタジェン、シクロへキサ
ジエン、ベンゼン、ピリジン、チオフェン、フラン、N
−置換ビロール、ジヒドロフラン又はテトラヒドロフラ
ン、あるいはジヒドロチオフェン又はテトラヒドロチオ
フェン、N−置換ピペリジン、モルホリン、ピロリジン
又はビロリンである);(12)  上記脂環式基Aは
、−(CR’ R’ 1.−基(ここで、R’及びR6
は互いに独立して、好ましくは、H,C+〜C4アルキ
ル、好ましくはCHs又はC,H,であり、Xは1又は
2である)によって橋状結合していてもよい、橋状結合
基は好ましくはメチレン、エチリデン、1、l−又は2
.2−プロピリデン、エチレン又はメチルエチレンであ
る。好ましくは6〜14個、最も好ましくは6〜10個
の炭素原子を有し、それから基Aを誘導することのでき
るかかる橋状結合脂肪族環の例は、ビシクロ[2,2,
0]ヘキサン、ビシクロ[2,2゜1]へブタン、ビシ
クロ[2,2,2]オクタン、ビシクロ[3,1,1]
へブタン、ビシクロ[3,,2,1]オククン、ビシク
ロ[3,3,OFオクタン、ビシクロ[3,4゜0]ノ
ナン、ビシクロ[3,3,1]ノナン、ビシクロ[2,
2,1]−6,7,7−トリメチルへブタン及びビシク
ロ[2,2,2] −7−メチルオクタンである。
基Aは非置換であってもよく、又は、1以上、好ましく
は1〜3個の置換基を有していてもよい、好適な置換基
は、01〜C6アルキル、例えばメチル、エチル、n−
プロピル又はイソプロピル、n−ブチル、イソブチル又
はtert−ブチル、ペンチル、ヘキシル:C1〜C,
アルコキシ、好ましくはメトキシ又はエトキシ;第2級
アミン、例えば(C,〜C6アルキル12N−(ここで
、アルキルは好ましくはメチル、エチル、プロピル又は
ブチルである):フェニル:フエノキシ:CI2、Br
、及び、Rが環式基である場合には同様にFである。
式(I)の化合物の好ましい群は、m及びnが1であり
、Aが、炭素環と融合していてもよい、■又は2個の炭
素原子を有する非置換又は置換アルキレンであるものを
含む。
好ましい化合物の他の群は、mがOでありnが1である
か、又はmが1でありn fJs Oであり、Aが、非
置換であるか又は置換されている、2〜3個の炭素原子
を有するアルケニレン、あるいは、それぞれ5又は6個
の炭素原子を有するシクロアルキレン、シクロアルケニ
レン又はシクロアルクジエニレン[ここで、それぞれの
基は、炭素環と融合していてもよく、環式基である場合
には、−(CR’ R61,−基(ここで、R8及びR
6は、互いに独立して、01〜C4アルキル又はHであ
り、Xは1又は2である)]であるものを含む。これら
の群の環式基は、好ましくは、ナフタレン又はベンゼン
環である。
nが0でありmが1であるか、又は、mがOでありnが
1であり、基Aが、非置換又は置換1.2−ナフチレン
、1,2−フェニレン又は2.3−ピリジレンである式
CI)の化合物もまた好ましい。
驚くべきことに、本発明の化合物は、立体選択性を有し
、オレフィン系カルバニオンのフッ素化において、高収
率でE又はZ異性体のみを生成することが見出された。
更に、本発明化合物がキラル(chiral)なもので
あり、かつ、単一の光学活性な立体異性体の形態で用い
るような場合においては、驚くべきことに、ある場合に
おいては、第2級及び第3級脂肪族カルバニオンのフッ
素化によって、一種の立体異性体のみが極めて高い光学
的収率で得られる。
したがって、式(I)の化合物の好ましい下位概念は、
−(CR’ R”  )−基及び/又は−(CR” R
’  l−基の炭素原子がキラルであり、及び/又は基
Aが少なくとも1個のキラルな炭素原子を有する、その
ラセミ化合物及び/又は個々の立体異性体の形態の化合
物を含む。
また、キラルな炭素原子が式(I)におけるHF基に隣
接している場合に光学誘導が特に高いことが見出された
。したがって、式(I)におけるキラルな炭素原子がH
F基に対してα−又はβ−配向にある化合物が更に好ま
しい。
式(I)の好ましい化合物の他の群は、mが1でありn
が0であり、R1及びR2、特許請求の範囲において定
義した通りであり、Aが非置換又は置換1.2−フェニ
レンである化合物、特に、R1とR2とが異なる基であ
る、そのラセミ化合物及び立体異性体の形態のキラルな
化合物を含む、特に好ましい化合物は3−デオキシ−3
,3−ジメチル−N−フルオロサッカリンである。
更に、mが0でありnが1であり、R3及びR4がそれ
ぞれHであり、Aが、少なくとも1個のキラルな炭素原
子を有し、好ましくはメチレン、エチリデン、1.1−
又は2.2−プロピリデンあるいはエチレンによって橋
状結合していてもよい非置換又は置換C1〜C6シクロ
アルキレンである、そのラセミ化合物又は立体異性体の
形態の、式(I)のキラルな化合物が好ましい、これら
の化合物の中で、Aが、非置換であるか、あるいは、H
F基に対するα−位において、C,=C,アルキル又は
フェニルによって置換されており、メチレン、エチリデ
ン、1.1−又は2.2−プロピリデン又はエチレンに
よって橋状結合・していてもよい化合物が特に好ましい
次式(II+): (式中、R10は、H1直鎖又は分岐鎖のC3〜C,ア
ルキルあるいはフェニルである)の、そのラセミ化合物
又は立体異性体の形態のN−フルオロ樟脳スルタム(s
ultamlが特に好ましい。
次式: の、そのラセミ化合物又は個々の立体異性体の形態のN
−フルオロ樟脳スルタムが、特に特徴を有する化合物で
ある。
式(I)の化合物は、概して安定であり取扱い容易な、
主として結晶状の化合物である。HF基に対するα−位
において水素原子を有する式(T)の化合物にあっては
、時間の経過につれてHFの脱離が著しくなるので、そ
の製造後すぐに用いることが賢明である。
式(I)の化合物は、それ自体公知の方法で、次式(I
V): (式中、R1−R4、m、n及びAは上記記載の意味を
有する) の化合物を直接プッ素化することによって製造すること
ができる。HF中和剤を用いない対応する方法が、米国
特許筒4.479.901号において開示されている。
HF中和剤の存在下で直接フッ素化を行なうことが特に
簡便である。好適なHF中和剤の例は、モレキュラーシ
ープ又は、LiF、NaF、KFもしくはCsFのよう
なアルカリ金属フッ化物あるいは第3級アミンである。
電子フッ素化法(electrofluorinati
onlがヨーロッパ特許出願A−0,211,578号
において開示されている。
式(1v)の化合物の一部は公知であるか市販されてお
り、あるいはこれらは公知方法によって製造することが
できる。例えば、一つの方法が、J、 Chem、 S
oc、、 p、1339 (19521に、他のものが
He1v、 chim、 Acta、 vol、67、
 p、1397−1401 (19841に記載されて
いる0式(III )の樟脳スルタムは(−)−エナン
チオマーとして市販されている。
01〜C6アルキル及びフェニルであるR10基は、そ
れぞれ、アルキル化剤及びフェニル化剤によって導入す
ることができる。
N−H−スルホンアミドをフッ素化する公知の方法は、
副反応によって収率が低下するという欠点を有する。驚
くべきことに、HF中和剤の存在下で反応を行なうか、
又は、出発物質としてN−シリル化スルタムを用いるこ
とによって、短い反応時間で、非常に定量的な収率で直
接フッ素化を行なうことが可能であることが見出された
本発明は、更に、次式(rB: (式中、A、R’、R”、R1、R4、m及びnは、そ
れらに対して上述した意味を有し、R7、R8及びRo
は、互いに独立して、直鎖又は分岐鎖のC3〜C1□ア
ルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンジル又
はフェニルである)の化合物をフッ素化剤と反応させる
ことを特徴とする式(I)の化合物の製造方法に関する
好適なフッ素化剤は例えば、F2、CF、OF又はCH
3GOOFである。
同様に1式(II)の化合物は本発明の目的を構成する
。これらは、公知の方法で式(IV)の化合物をシリル
化することによって、簡単な方法で得ることができる。
かかる方法は、例えば、E、 (:olvinの5il
icon in Organic 5ynthesis
Buttervorth、 London (1981
1において、又はHans Baumannによる論文
No、7932. ETHZurich(19851に
おいて記載されている0式CI)の化合物に関して上述
したのと同様の好ましい定義が、R1−R4、A、m及
びnに関して適用される。R7、R8及びR9は、互い
に独立して、好ましくは1〜6個、最も好ましくは1〜
4個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキルであっ
てよい。R7、Ra及びR9はメチルであることが特に
好ましい。
該方法は溶媒の存在下で行なうことができる。
好適な溶媒の例は、塩素化及び/又はフッ素化炭化水素
又はニトリル、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素、■、2−ジクロロエタン、1.1.1−1
−リクロロエタン、1.1.2.2−テトラクロロエタ
ン、フルオロトリクロロメタン、1.1.1− トリフ
ルオロ−2,2,2−1−リクロロエタン、ヘキサフル
オロベンザン及びアセトニトリルである。
不活性ガスとフッ素との混合物によって直接フッ素化が
簡便に行なわれる。好適な不活性ガスの例は、例えば、
ヘリウム、ネオン及びアルゴンのような希ガス又は窒素
である。混合物中のフッ素の割合は、O,1〜99.9
、好ましくは0.5〜50、最も好ましくは1〜20容
量%である。
反応温度は、−100〜+80℃、好ましくは一80〜
+20℃、最も好ましくは一50〜+20℃である。
酸素及び湿気を排除して反応を行なうことが好都合であ
る。
所望の化合物を、通常の方法、例えば、溶媒の蒸発及び
引き続く蒸留、昇華又は結晶化によって単離することが
できる。か(して得られた生成物を、例えば再結晶又は
クロマトグラフィー法によって更に精製することができ
る。
式(I)の化合物は、炭素化合物の優れたフッ素化剤で
あり、したがって、例えば、フッ素化された生物学的に
活性な化合物を製造するための貴重な試薬である。特定
の立体異性体が、その対掌体よりも大きな生物学的活性
を有することが知られているので、立体選択的にフッ素
化しうることは極めて有利である。
炭素化合物のフッ素化は、例えば、米国特許第4.47
9.901号、ヨーロッパ特許出願A−0,211,5
78号及びJ、 Am、 Chem。
Soc、、 vol、108. p、2445−244
7において開示されている。好適な炭素化合物は、例え
ばカルバニオンである。好適なカルバニオンは、例えば
、−8式: C−、M”X、−エ (ここで、Cはカル
バニオンの有機基であり、Mは金属又は半金属であり、
Xはハロゲン、好ましくはCβであり、Zは1〜4の整
数であり、yは金属の原子価である)によって表わすこ
とができる。Mの例は、Li、Na、K、Mg、Cd、
Zn、 Aj2、Ti、Zr、Siである。Mはまた、
第4級アンモニウムであってもよい。更に、例えばN、
S、P又はSe(イリド)によって安定化されているカ
ルバニオンもまた、本発明化合物を用いてフッ素化する
ことができる。
フッ素化は、通常、溶媒、好適にはエーテル類(ジエチ
ルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル)の
ような極性非プロトン性溶媒の存在下、例えば−100
〜+100°C1好ましくは一100〜+50°C2最
も好ましくは一80〜+20℃の範囲の温度において行
なわれる。
本発明は、更に、炭素化合物のフッ素化のための式(1
)の化合物の使用、特に、炭素化合物を立体選択的にフ
ッ素化するためのキラルな化合物の光学活性立体異性体
の形態の式(I)の化合物の使用に関する。
以下の実施例によって本発明を更に詳細に説明する。
3−デオキシ−3,3−ジメチルサッカリン[J、 C
hem、 Soc、 、 p、 1399 (1952
1に記載されている方法にしたがって製造した] 10
0ミリモルを、Hans Baumannによる論文N
o、7932. ETH2urich f1985)に
したがって、アルゴン雰囲気下、過剰のへキサメチルジ
シラザンの存在下、還流下で20時間加熱した1次に、
反応混合物を、ロータリーエバポレーター上において、
減圧下70°Cにおいて蒸発させることによって濃縮し
、残査を強減圧下で一晩乾燥した。実質的に定量的収率
で、N−トリメチルシリル−3−デオキシ−3,3−ジ
メチルサッカリンが、融点144〜146°Cの白色粉
末として得られた。
fHI2ニー−N−トリメチルシリル ゛″スルタ △ッカリンに代えて(−)−樟脳スルタム(Aldri
ch製)を用いて実施例1の手順を繰り返し、実質的に
定量的収率で、f−1−N−トリメチルシリル樟脳スル
タムの淡薄茶褐色の結晶が得られた。融点63〜73℃
空気及び湿気を排除した状態で、CHC9s /CFC
l23 (3:2)250−の混合物中の実施例1の化
合物40ミリモルと、窒素中10容量%のフッ素の混合
物とを、−40℃で3時間反応させた。室温において窒
素でガスシールした後、反応混合物を、ロータリーエバ
ポレーター上において減圧下で濃縮し、残査をエーテル
/ペンタンから再結晶させると、実質的に定量的収率で
、N−フルオロ−3−デオキシ−3,3−ジメチルサッ
カリンの白色の針状結晶が得られた。融点114〜11
6℃。
4: −−N−フルオロ 月゛″スルタム実施例2の化
合物を用い、残査をCHzCj2□から再結晶させる前
に更にシリカゲル上でクロマトグラフィー処理した外は
実施例3の工程を繰り返した。バッチに基いて、(−1
−N−フルオロ樟脳スルタムの白色結晶が実質的に定量
的収率で得られた。融点104℃。旋光度[α]  =
lO,6゜(CHC1中のC=0.7)。
空気及び湿気を排除した状態で、CHCJ23/CFC
f2s  (1: 1)200−の混合物中の3−デオ
キシ−3,3−ジメチルサッカリン25ミリモルを、N
aFの存在下において、窒素中10容量%のフッ素の混
合物と、−40°Cで20分間反応させた。その後の処
理を実施例3と同様に行なった。融点114〜116℃
を有するN−フルオロ−3−デオキシ−3,3−ジメチ
ルサッカリン4.0gが得られた(理論量の74%)。
1.2−ベンズイソチアゾール−3−クロロ−1,1−
ジオキシドとtert−ブチルマグネシウムクロリドと
を、無水テトラヒドロフラン(THF)の存在下、室温
で反応させることによって、融点105〜110℃を有
する1、2−ベンズイソチアゾール−3−tert−ブ
チル−1,1−ジオキシドの黄色結晶が得られた(ジエ
チルエーテルから再結晶)。
化合物(a)を、メチルリチウムと、無水THFの存在
下−78°Cで反応させることによって、融点170〜
172°Cを有する(±13−tert−ブチルー3−
デオキシ−3−メチルサッカリンの無色結晶が得られた
(トルエンから再結晶)。
(bl の化合物を用いて実施例5の方法を繰り返した
。その後の処理は、油状生成物をシリカゲル上でクロマ
トグラフィー処理(ヘキサン/酢酸エチルの5.1a合
物を用いて溶出)した外は(b)と同様に行なった。無
色の油状物が収率83%で得られた。
’H−NMR(300MHz、 CDCjsl: 1.
14 ppm (d、9H)。
1.65 ppm (d、3H)、 7.55−7.8
0 ppm (m、 4H17・ ±−N−フルオロー
2−メチル 脳ス夾ヱ込 a −−2−メチル ゛′スルタム 0ppolzerらの Tetrahedron、  
42. 4035−4043(1986)に記載されて
いる(−)−樟脳スルホンイミドを、ジエチルエーテル
中の1当量の塩化銅(I)の存在下、室温でメチルマグ
ネシウムヨウ化物によってメチル化して、融点240〜
243℃、旋光度[α]′。・−36,1° (CHC
g中C=1.00)を有する、均質な(−)−2−メチ
ル樟脳スルタムの無色結晶を得た。
造 テトラヒドロフラン3〇−中のE−1−ヨード−1−オ
クテン4ミリモルの溶液に、−78℃で30分間かけて
、tert−ブチルリチウム(ペン2291.4M溶液
)5.7m/ (8ミリモル)を加え、30分後に、テ
トラヒドロフラン6−中のN−フルオロ−3−デオキシ
−3゜3−ジメチルサッカリン(実施例3)6ミリモル
の溶液を加えた。反応混合物を一晩撹拌し、続いて、揮
発性生成物を溶媒と共に高減圧下でストリッピングした
。残査を、液体窒素で冷却した容器内で凝縮させ、残査
を分別蒸留にかけて、1−オクタンと沸点80°Cを有
するE−1−フルオロ−1−オクテンとの混合物を得た
塩化メチレン30〇−中の、1.8−ジアザビシクロ[
5,4,0]ウンデス−7−エン0.37モル及びヘキ
シルジメチルクロロシラン0.36モルの溶液に、3−
ブチン−1−オール0338モルを10分間かけて加え
た。15分後、混合物を、水、O,IN−HO2及び重
炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、Na 2 SOA上で乾
燥し濾過した。炉液な蒸発によって濃縮し、残査を蒸留
して、沸点86〜89℃/ 20 mbarを有する所
望の生成物を得た。
b 4−へキシルジメチルシリルオキシ−1−トリブチ
ルスタニル−1−ブテン Ez=4=1falのアルキ
レン10.6g (0,05モル)及びトリブチルスズ
ヒドリド14.6ml+(0,055モル)の混合物を
、−10℃〜0℃において、200W電球を用いて一晩
光曝露させ、その後、生成物を蒸留によって単離した。
沸点126〜145℃10.0)mbarを有する化合
物(b123gが得られた。
THF/ジエチルエーテル/ペンタン (4:1:1)から成る溶媒系22m1+中のtb+の
化合物3ミリモルの溶液に、ブチルリチウム(ヘキサン
中1.6M)2.2FM (3,6ミリモル)を、−7
0℃で加え、混合物をこの温度において45分間放置し
た。−126℃に冷却した後、THF3−中のN−フル
オロ−3−デオキシ−3,3−ジメチルサッカリン(実
施例3)3ミリモルの溶液を加えた。−120〜−11
0℃において1時間経過後、反応混合物を室温に加温し
、水で希釈し、ヘキサンで抽出した。抽出物を乾燥し、
蒸発によって濃縮し、残査をシリカゲル上のフラッシュ
クロマトグラフィー(シクロヘキサンで溶出)にかけた
、標記化合物がE及びZ異性体の混合物(4:l)とし
て得られた。
’H−NMR(300MHz、 CDC15):E−異
性体: 6.52 (C−IHI: 5.35 (C−
2H1;2.33 [C−3H): 3.62 (C−
4H1:Z−異性体: 6.47 (C−IH); 4
.80 (C−2H1:2.09 (C−3)1); 
3.62 (C−4H)テトラヒドロフラン5−中水素
化ナトリウム1.56ミリモルの懸濁液に、0℃におい
て、l−カルボエトキシシクロペンクン−2−オン1.
3ミリモルを加え、混合物を0℃で1時間撹拌した0次
に(−)−N−フルオロ樟脳スルタム(実施例4)1.
4ミリモルの溶液を滴下し、撹拌を0℃で3時間続けた
6次に反応混合物をIM−シュウ酸5〇−中に注ぎ、ジ
エチルエーテルで抽出した。有機相を10%NaHCO
−溶液及びNaCl2の飽和溶液で洗浄した。得られた
混合物をシリカゲルカラム上で生成し、(+1−1−フ
ルオロ−1−カルボエトキシシクロペンクン−2−オン
が高純度で得られた。(ee=70%)’H−NMR(
300MHz、 CDCj、): 1.32 (t、 
3H1:2.16 fm、 2H); 2.31 (i
、 IH): 2.50 (t、 2H1;2.55 
(m、 IHI; 4.30 (q、 2H):実施例
1Oの方法にしたがって、トルエン/THF (2: 
l)系中の水素化カリウムを用いて、l−カルボエトキ
シシクロペンクン−2−オンのエノラートを生成し、(
+)−N−フルオロ−2−メチル樟脳スルタム(実施例
7)でフッ素化した。所望生成物中のエナンチオマーの
純度は、ee=約5%であった。
実施例1Oにしたがって、ジエチルエーテル中の水素化
リチウムを用いて、2−メチル酢酸エチルのエノラート
を生成し、室温において、(−1−N−フルオロ樟脳ス
ルタム(実施例4)でフッ素化した。所望生成物中のエ
ナンチオマーの純度は、ee=約10%であった。
実施例1Oにしたがって、78℃においてTHF中のリ
チウムジメチルアミドを用いて、2−フェニルプロピオ
ン酸エチルのエノラートを生成し、室温において(−1
−N−フルオロ樟脳スルタム(実施例4)でフッ素化し
た。所望生成物中のエナンチオマーの純度は、ee=約
35%であった。
実施例13にしたがって対応するエノラートを生成し、
室温において(+)−N−2−メチル樟脳スルタム(実
施例7)でフッ素化した。所望生成物中のエナンチオマ
ーの純度は、ee=約10%であった。
実施例13にしたがって2−メチル−1−才キソー1.
2.3.4−テトラヒドロナフクレンのエノラートを生
成し、室温において(−)−N−フルオロ樟脳スルタム
(実施例4)でフッ素化した。所望生成物中のエナンチ
オマーの純度は、ee=約35%であった。
実施例14にしたがって対応するエノラートを生成し、
室温においてN−フルオロ−3−デオキシ−3,3−ジ
メチルサッカリンでフッ素化した。収率70%。
’H−NMR(300MHz、 CDCjs): 1.
91 (d、 3H1:3.74 [s、 3H); 
7.30−7.53 (m、 5H)17: ±−2−
フルオロー2−フェニルプロピオン メチルの”告 実施例14にしたがって対応するエノラートを生成し、
室温において(±)−2−フルオロ−3−tert−ブ
チル−3−デオキシ−3−メチルサッカリン(実施例6
)でフッ素化した。収率43%。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 式中、R^1、R^2、R^3及びR^4は、互いに独
    立して、H、直鎖又は分岐鎖のC_1〜C_1_3アル
    キル又はC_6〜C_1_0アリール(ここで、それぞ
    れは、非置換であるか、あるいは、アルキルの場合には
    、ハロゲン、C_6〜C_1_0アリール又はC_6〜
    C_1_0アリールオキシ、C_1〜C_6アルコキシ
    又は第2級アミノによって置換されており、アリールの
    場合に は、C_1〜C_1_2アルキル、C_1〜C_1_2
    ハロアルキル又はC_1〜C_1_2アルコキシ、ハロ
    ゲン、フェニル、フェノキシ又は第2級アミノによって
    置換されている)であり、m及びnは、互いに独立して
    、0又は1であり、基Aは、 (a)C_1〜C_6アルキレン、C_2〜C_6アル
    ケニレン、C_4〜C_6アルクジエニレン、C_5ア
    ルクトリエニレン、C_5〜C_8シクロアルキレン、
    C_5〜C_8シクロアルケニレン、C_5〜C_8シ
    クロアルクジエニレン又はC_7〜C_8シクロアルク
    トリエニレン[それぞれの基は、炭素環又は複素環 に融合していてもよく、あるいは、脂環式 基の場合には−(CR^5R^6)_x−基(ここで、
    R^5及びR^6は互いに独立してH又はC_1〜C_
    4アルキルであり、xは1又は2である)によって橋状
    結合していてもよ い]: (b)5又は6個の環炭素原子を有し、 1又は2個の、O、S及び第3級Nから選択されるヘテ
    ロ原子を有するC_6〜C_1_4アリーレン又はヘテ
    ロアリーレン(ここで、環Aは非置換であっても、1以
    上のC_1〜C_6アルキル又はC_1〜C_6アルコ
    キシ、第2級アミノ、フェニル、フェノキシ、Cl及び
    Brによって置換されていてもよく、環式基である基A
    はFによって置換されていてもよい) からなる群より選択され、−(CR^1R^2)_m−
    NF−SO_2−(CR^3R^4)_n−基と一緒に
    なって5〜8員環を形成する2価有機基であるの化合物
  2. (2)m及びnが1であるか、又は、mが0でありnが
    1であるか、又は、nが0でありmが1である請求項1
    記載の式( I )の化合物。
  3. (3)Aが−(CR^1R^2)_m−NF−SO_2
    −(CR^3R^4)_n−基と共に6員環、好ましく
    は5員環を形成している請求項1記載の式( I )の化
    合物。
  4. (4)mが0でありnが1であるか、又は、nが0であ
    りmが1である請求項3記載の式( I )の化合物。
  5. (5)m及びnが1であり、Aが、炭素環に融合してい
    てもよい、1又は2個の炭素原子を有する非置換もしく
    は置換アルキレンである請求項1記載の式( I )の化
    合物。
  6. (6)mが0でありnが1であるか、又は、mが1であ
    りnが0であり、Aが、非置換であるか又は置換されて
    いる、2又は3個の炭素原子を有するアルケニレン、あ
    るいは、それぞれ5又は6個の炭素原子を有するシクロ
    アルキレン、シクロアルケニレン又はシクロアルクジエ
    ニレン[ここで、それぞれの基は炭素環と融合していて
    もよく、あるいは、環式基の場合には、−(CR^5R
    ^6)_x−(ここで、R^5及びR^5は互いに独立
    してC_1〜C_4アルキル又はHであり、xは1又は
    2である)基によって橋状結合していてもよい]である
    請求項1記載の化合物。
  7. (7)炭素環がナフタレン又はベンゼン環である請求項
    1又は6記載の化合物。
  8. (8)−(CR^5R^6)_x−基がメチレン、エチ
    リデン、1、1−又は1、2−プロピリデン、エチレン
    又はメチルエチレンである請求項6記載の化合物。
  9. (9)nが0でありmが1であるか、又はmが0であり
    nが1であり、基Aが、非置換又は置換1,2−ナフチ
    レン、1,2−フェニレン又は2,3−ピリジレンであ
    る請求項1記載の式( I )の化合物。
  10. (10)R^1、R^2、R^3及びR^4が、互いに
    独立して、H又は非置換もしくは置換C_1〜C_5ア
    ルキル又はフェニルである請求項1記載の式( I )の
    化合物。
  11. (11)−(CR^1R^2)−基及び/又は−(CR
    ^3R^4)−基の炭素原子がキラル(chiral)
    であり、及び/又は基Aが少なくとも1個のキラルな炭
    素原子を有する、ラセミ化合物又は個々の立体異性体の
    形態の請求項1記載の式( I )の化合物。
  12. (12)キラルな炭素原子が、NF基に対してα−又は
    β−配向にある請求項11記載の式( I )の化合物。
  13. (13)mが1でありnが0であり、R^1及びR^2
    が請求項1において定義した通りであり、Aが、非置換
    又は置換1,2−フェニレンである請求項9記載の式(
    I )の化合物。
  14. (14)R^1とR^2とが異なる基である、そのラセ
    ミ化合物又は立体異性体の形態の請求項13記載の化合
    物。
  15. (15)3−デオキシ−3,3−ジメチル−N−フルオ
    ロサッカリンである請求項13記載の化合物。
  16. (16)mが0でありnが1であり、R^3及びR^4
    がそれぞれHであり、Aが、少なくとも1個のキラルな
    炭素原子を有し、好ましくはメチレン、エチリデン、1
    ,1−又は2,2−プロピリデンあるいはエチレンによ
    って橋状結合していてもよい、非置換又は置換C_5〜
    C_6シクロアルキレンである、ラセミ化合物又は個々
    の立体異性体の形態の請求項1記載の式( I )の化合
    物。
  17. (17)Aが、非置換であるか、又は、NF基に対する
    α−位において、C_1〜C_4アルキル又はフェニル
    によって置換されており、メチレン、エチリデン、1,
    1−又は2,2−プロピリデン又はエチレンによって橋
    状結合していてもよいシクロヘキシレンである請求項1
    6記載の化合物。
  18. (18)次式: ▲数式、化学式、表等があります▼ の、ラセミ化合物又は個々の立体異性体の形態のN−フ
    ルオロ樟脳スルタム(sultam)である請求項16
    記載の化合物。
  19. (19)次式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、A、R^1、R^2、R^3、R^4、m及び
    nは請求項1において定義した通りであり、R^7、R
    ^8及びR^9は、互いに独立して、直鎖又は分岐鎖の
    C_1〜C_1_2アルキル、シクロベンチル、シクロ
    ヘキシル、ベンジル又はフェニルである)の化合物をフ
    ッ素化剤と反応させることを特徴とする請求項1記載の
    式( I )の化合物の製造方法。
  20. (20)次式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼(II) 式中、R^1、R^2、R^3及びR^4は、互いに独
    立して、H、直鎖又は分岐鎖のC_1〜C_1_3アル
    キル又はC_6〜C_1_0アリール(ここで、それぞ
    れは、非置換であるか、あるいは、アルキルの場合には
    、ハロゲン、C_6〜C_1_0アリール又はC_5−
    C_1_0アリールオキシ、C_1〜C_6アルコキシ
    又は第2級アミノによって置換されており、アリールの
    場合に は、C_1〜C_1_2アルキル、C_1〜C_1_2
    ハロアルキル又はC_1〜C_1_2アルコキシ、ハロ
    ゲン、フェニル、フェノキシ又は第2級アミノによって
    置換されている)であり、m及びnは、互いに独立して
    、0又は1であり、基Aは、 (a)C_1〜C_6アルキレン、C_2〜C_6アル
    ケニレン、C_4〜C_6アルクジエニレン、C_5ア
    ルクトリエニレン、C_5〜C_8シクロアルキレン、
    C_5〜C_8シクロアルケニレン、C_5〜C_8シ
    クロアルクジエニレン又はC_7〜C_8シクロアルク
    トリエニレン[それぞれの基は、炭素環又は複素環 に融合していてもよく、あるいは、脂肪族 環式基の場合には−(CR^5R^6)_x−基(ここ
    で、R^5及びR^6は互いに独立してH又はC_1〜
    C_4アルキルであり、xは1又は2である)によって
    橋状結合していて もよい]; (b)5又は6個の環炭素原子を有し、1又は2個の、
    O、S及び第3級Nから選択されるヘテロ原子を有する
    C_5〜C_1_4アリーレン又はヘテロアリーレン(
    ここで、環Aは非置換であっても、1以上のC_1〜C
    _6アルキル又はC_1〜C_6アルコキシ、第2級ア
    ミノ、フェニル、フェノキシ、Cl及びBrによって置
    換されていてもよく、環式基である基AはFによって置
    換されていてもよい) からなる群より選択され、−(CR^1R^2)_m−
    NF−SO_2−(CR^3R^4)_n−基と一緒に
    なって5〜8員環を形成する2価有機基であり、R^7
    、R^8及びR^9は、互いに独立して、直鎖又は分岐
    鎖のC_1〜C_1_2アルキル、シクロベンチル、シ
    クロヘキシル、ベンジル又はフェニルであるの化合物。
  21. (21)請求項1記載の式( I )の化合物を用いるこ
    とを特徴とする炭素化合物のフッ素化方法。
  22. (22)式( I )の化合物がキラルな化合物の光学活
    性な立体異性体である、炭素化合物を立体選択的にフッ
    素化するための請求項21記載の方法。
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