JPH01131634A - 電子レンジ用金属容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）発明の目的 ［産業上の利用分野］ この発明はＪｕ１部材料がブリキ、アルミニウム、ＴＦ
Ｓ　（ティンフリースグー−ル）等の金属＆若しくはア
ルミニウム、鉄等の金属箔を含むｆｉｌｉ層材料で構成
され、電子レンジで使用可能な容器に関するものである
。

［従来の技術］ 電子レンジまたはへ周波加熱装置と呼ばれている加熱装
置（この明細書では電子レンジど称・）゛る）は被加熱
物に電磁波を照射し、被加熱物内で熱Ｊネルギーに変換
することによって、被加熱物を加熱するものであって、
被加熱物の加熱が容易であるところから広く普及して来
ている。

この電子レンジで飲食物を加熱する場合には、その飲食
物を容器に入れた状態で、電子レンジの庫内に入れて、
マイクロ波を照射するのであるが、飲食物を容器に入れ
る手間を簡略化するために、販売時に飲食物を包装して
いる包装容器のまま電子レンジ内に入れることができる
包装容器が開発されて来ている。このような包装容器は
、通常プラスチック製であり、マイクロ波を通過させる
ことができるので、飲食物を包装したままの状態で内部
に収納した飲食物を電子レンジで加熱することができる
。

［発明が解決しようとする問題点］ しかるにこのような包装容器を構成するプラスデックフ
ィルム材料は酸素に対するバリアー性能が低いために、
このような包装材料は飲食物の長・期間の保存をするこ
とは困難である。一方、飲食物その他の内容物に対して
高い保存性能を右りる容器としてはブリキ、アルミニウ
ム、ＴＦＳ等の金属板から成る耀詰用罐や」ンボジット
罐と称される鉄箔やアルミニウム箔等の金属箔を含む積
層材で構成された金属容器がある。これらの金属容器は
容器胴部または更に蓋も単層の金属壁または積層材が金
Ｉｉ１箭を含むので、酸素に対ηるバリアー性能が高く
、内容物を長期にわたって保存りることができる。

一方、これらの金属容器はその容器ＩＢ！部をｔ！４成
する金属壁若しくは金属箔がマイク１］波を反ｑ・１シ
て内容物にまでマイクｌｒｌ波が達しないのでこの金属
容器に、内容物を収納したままでは内容物を電子レンジ
では加熱することができないと考えられている。

このようなことから、金属￥３器であって、しかも電子
レンジ内で内容物を加熱り゛る場合に使用することがで
きるものを開発することが望まれている。

この発明は上記の如き事情に鑑みてなされｉｃものであ
って、電子レンジ内で内容物を加熱する場合に使用する
ことができる金属容器を提供することを目的とするもの
である。

（ロ）発明の構成 ［問題を解決するための手段］ この目的に対応して、この発明の電子レンジ用金属容器
は、容器胴部と蓋とを有する容器であって、前記容器は
金属の層を含む単層若しくは積層材料で構成され、前記
容器は上端開口部の面積をＳ、前記上端開口部の高さを
り、比Ｓ／ｈをｙ。

前記上端開口部から底部までの容器の内容積を×とする
とき、 Ｖ≧１．００５３ｘ なる関係が成り立つことを特徴としている。

以下、この発明の詳細を一実施例を示す図面について説
明する。

づ−なわち、この発明の発明者は、金属容器であっても
、特定の形状においては、電子レンジ内で内容物を加熱
することができることを見出して、この発明を完成した
。

第１図において、１は容器である。容器１は胴部２と蓋
体３を備える。

胴部２はブリキ、アルミニウム、ＴＦＳ等の金属若しく
はアルミニウム、鉄等の金属箔を含む積層体で構成され
ている。蓋体３は金属若しくは金属箔を含む積層体また
はそれらの金属材料を含ま＜ｒい紙谷しくはブレスブッ
ク材ＰＩ　′Ｃ″構成されている。益体３は５５締若し
くは接着によって胴部２の上端部に取付けられる。

容器１内には内容物４が充填されている。５は内容物４
の大味線である。第２図に示りＪ：うに、内容物４を取
出ザ場合は、容器１の」上端部に開口部６が形成される
。開口部６の形成される位置は容器１の形式によっても
異なるが、蓋体３を罐切りで切り開いたり、或いは着体
３をシール部分で剥離させたり、或いは胴部２の上端部
を切除したりして形成づる。第２図には）１部２の上端
部を切除して開口部６が形成された例が示されている。

大味線５と開口部６との間の間隙がヘッドスペース７で
ある。

容器１は次のような寸法関係に４３いて構成されている
。すなわち、開口部６の面積Ｓ、聞１］部６の底部８か
らの高さ位置をり、比Ｓ／ｈを開口比。

積３ｘｈ″−Ｘを内容積どりると、 ｙ≧１．００５３ｘ の関係をなしている。

この関係は実験によって見出し１．−ものであるので、
以下に、その実験について説明する。

第３図に示すような外径６　ｃｒｉ＋　、開口部の面積
Ｓ。

開口部の高ざｈのプラスチックボトル１２ａ（１ｒ１Δ
）とイの外側をアルミニウム箔１０で隠蔽したプラスチ
ックボトル１２ｂ（試料Ｂ）を各種準備し、プラスチッ
クボトル１２ｂによって胴部が全屈の層を含む材料で構
成された容器を模似することとした。そして間口比ｙと
胴部におけるアルミニウム箔ににる隠蔽の影響との関係
を調べた。

容器の高さを変化させていく時の電子レンジ内でのマイ
クロ波によりプラスチックボトル内に潤性された蒸溜水
の加熱を測定し熱量計算をした。

（れにり求めた熱量計ｑ結果は第１表のようになった。

マイクロ波の照射時間は３分である。

第１表 第１表の開口比ｙと）１アルミニウム隠蔽影響度をグラ
フ化りると第４図に示づグラフになる。

第４図のグラフから分るように加熱時間は３分での伯で
鐘胴からのマイクロ波侵入の影響を３０％以上にしよう
とり゛ると開口比は８以上必要となる。

次に電子レンジ加熱時間を１０分までにして開］］比ｙ
と内容積ｉｄＸとを変化ざ「た金属製容器の加熱終了後
の品温（到達温度）を測定した結果を第５図のグラフに
示１゜初温より５０℃界編したレベル（ここでは７５℃
）を実用上の境界ラインとして線引を実施した。

これより内容積（ｆｉｘが小さくなると開口比ｙが小ざ
くても実用性があることが分る。この関係を良く知るた
めに各内容積Ｘにおける加熱時間１０分で実用温度域に
達する開口比ｙ値をプロットすると第６図に示すグラフ
が得られた。更にこのグラフを開口比ｙを対数にして第
７図の片側対数グラフであられした。この第７図のグラ
フより１次式で内容積Ｘと開口比ｙの関係が表示される
ことが分った。このグラフの実験式を求めるとｙ＝１．
００５３　　で表わせる関係式が得られることが分った
。この式から各内容積においての実用昇温に必要な最小
な開口比ｙを求めると第２表のようになる。

第２表 この第２表から明らかな通り内容積が増加すると開口比
ｙも急増する。

上記の間口比ｙより値が大きくなれば第５図のグラフか
ら分るように昇温速度は早くなる。

なお、上記で分るように内容（ｌｘが増加すれば開口比
ｙが大きくなるので容器の径が大となり、容器胴部で反
射されるマイクロ波が増加し、磁電菅に反射される吊が
増加することによる磁電管の損傷が懸念されることや、
シ？、潟に必要なｌ−一タルな熱量が急増するのでそれ
栓内容積を大きくすることはメリットが少なくなり、大
体上限でも５００４７位が実用的な人ささとなる。各種
内容積ｌｄｘと開口比ｙの容器の実測データを第６図の
グラフに示した。

金属容器に充填された内容物を電子レンジによって加熱
の場合に、電子レンジの庫壁と金属容器との間及び複数
個の金属容器を電子レンジ内に入れた場合には、隣り合
う電子レンジの間にスパークが発生し易い。特に金属容
器底部の突出部に集中して発生Ｊる。このスパークの発
生を防止するためには、金属容器の突出部とＲ壁若しく
は金属容器同志の接触を断てばよい。

この接触を断つための手段としては、耐熱性及び電気絶
縁性を右する材料により第９図（ｂ）に示すような被覆
体１３ａを溝１／１をもつ環状に形成しかつ、第９図（
ａ）に示づ゛ように、この被覆体１３ａを満１４を利用
して金属容器１の底部巻締部（シームバンド１５）に１
■着させる。

または第１０図（ｂ）に示Ｊように、被覆体１３ｂを環
状に形成しこの被覆体１３ｂ８第１０図（ａ）に示ずよ
うに金属容器１の底部ネックイン部１６に嵌着する。

または第１１図に示すように、金属容器１の底部を膜状
の被覆体１３Ｇで覆う。

または第１２図及び第１３図に示り゛ように、金属容器
１の底面に板状の被覆体１３ｄ、１３ｅを接盾して金属
容器１の底面を浮き上がら辻る。

また、第１４図に示すようにシームバンド１５に被覆体
１３ｆを巻き込んで取付けてもよい。

［作用］ このように構成した容器１では、通常は、内容物を充填
し、蓋体３で密封され、必要に応じてレトルト処理され
て商品となり、店頭に展示されまたは保管される。

消費者が内容物を飲食するに先立って、電子レンジで加
熱しようとＪる場合には、蓋体３を除去して、胴部２を
電子レンジまま庫内に入れ、加熱Ｍる。電子レンジのｔ
１１内ではマイクロ波が８４　ｉ？ＩＩ　２の開口部６
から入って、内容物４に入射し、内容物を加熱する。庫
壁と容器の間及び隣り合う容器の間は被覆体によって隔
離される。

（ハ）発明の効果 このように構成された金［４容器は既存の電子レンジ容
器に比し容器胴部が金属層によって構成されているため
にガスバリアー性を含めた密封性は完全であり、また加
熱殺菌も出来るので、常温保存が可能となる。従って冷
凍・冷蔵保存の電子レンジ製品を昇温するのに比し、加
熱効率も良く、また電子レンジ調理するまでに保存する
シェルフライフも長期間となる。またこのような形態は
電子レンジにかける時に水を加えるとか、容器を移しか
えるとかの操作も不要であり、調理済みの食品を単に加
熱してやれば良いだけであり、非常に簡便である。ｍｍ
体を設ければスパークの発生の恐れもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は容器を示り゛ｔ１１断面説明図、第２図は開口
した状態の容器を示ｔｍ断面説明図、第３図は実験試料
を示す説明図、第４図は開口比ｙと容器胴のアルミニウ
ム隠蔽影響度を示すグラフ、第５図は各柱内容積ｍと開
口比をもつ被処理物の加熱時間と到達温度の関係を示す
グラフ、第６図は５０℃昇温における開口比ｙと内容積
■×との関係を示づグラフ、第７図は５０℃昇温におけ
る開口比ｙと内容積ｌｘとの関係を示１片対数グラフ、
第８図は各種内容積ｌｘと開口比ｙの容器における加熱
時間と到達基面の関係を示すグラフ、第９図は金属容器
底部の被覆構造の一例を示す縦断面説明図、第１０図は
金属容器底部の被覆構造の他の例を示す縦断面説明図、
第１１図は金属容器底部の被覆構造の他の例を示す縦断
面説明図、第１２図は金属容器底部の被覆構造の他の例
を示す縦断面説明図、第１３図は金属容器底部の被覆構
造の他の例を示す縦断面説明図、及び第１４図は金属容
器底部の被覆構造の他の例を示す縦断面説明図である。 １・・・容器　　２・・・胴部　　３・・・蓋体　　４
・・・内容物　　５・・・入味線　　６・・・開口部　
　７・・・ヘッドスペース　　８・・・底部　　１２ａ
・・・プラスブックボトル　　１２ｂ・・・プラスブッ
クボトル１３ａ、１３ｂ、１３ｃ、１３ｄ、１３ｅ。 １３ｆ・・・被覆体　　１４・・・満　　１５・・・シ
ームバンド　　１６・・・ネックイン部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）容器胴部と蓋とを有する容器であって、前記容器
   は金属の層を含む単層若しくは積層材料で構成され、前
   記容器は上端開口部の面積をＳ、前記上端開口部の高さ
   をｈ、比Ｓ／ｈをｙ、前記上端開口部から底部までの容
   器の内容積をｘとするとき、 ｙ≧１．００５３＾ｘ なる関係が成り立つことを特徴とする電子レンジ用金属
   容器
2. （２）前記容器の下端外縁部を耐熱性を有しかつ電気絶
   縁性の材料で被覆してなることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の電子レンジ用金属容器
3. （３）前記容器の下端外縁部を円滑な曲面で構成したこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項または第２項記載
   の電子レンジ用金属容器