JPH01131462A - 慢性関節リウマチ疾患の診断法 - Google Patents

慢性関節リウマチ疾患の診断法

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JPH01131462A
JPH01131462A JP20936988A JP20936988A JPH01131462A JP H01131462 A JPH01131462 A JP H01131462A JP 20936988 A JP20936988 A JP 20936988A JP 20936988 A JP20936988 A JP 20936988A JP H01131462 A JPH01131462 A JP H01131462A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はコラゲナーゼインヒビターを定量することによ
り慢性関節リウマチ疾患を診断する方法に関するもので
ある。さらに詳しくは、本発明はウシコラゲナーゼイン
ヒビター(ティシュ・インヒビター・オプ・メタロプロ
テアーゼ:TIMP)に対するモノクローナル抗体を用
いるサンドインチ法に基づく酵素免疫学的測定法による
ヒトコラゲナーゼインヒビターの測定法を手段とし、慢
性関節リウマチ疾患患者の血清中、血漿中あるいは関節
液中のコラゲナーゼインヒビター量がそれぞれ健常人の
血清中、血漿中あるいは関節液中のコラゲナーゼインヒ
ビター量に比べて明らかに高い値を示すことに基づいて
慢性関節リウマチ疾患の診断を行う方法に関するもので
ある。なお、上記の酵素免疫学的測定法とは、固相抗体
に結合させる抗体および酵素標識を付与する抗体として
コラゲナーゼインヒビターの異なる抗原決定基に対し特
異的に結合する2種類のモノクローナル抗体を用いるこ
とを特徴とするコラゲナーゼインヒビターの測定法を意
味する。
〔背景技術〕
従来、慢性関節リウマチ疾患の診断法としては、リウマ
チ因子の検出法に基づいたRose法、Rose法のH
e1ferによる変法、RAHA−テストおよびRA−
テストなどが用いられている。しかしながら、それらの
方法は複雑な実験方法を用いる点、あるいは診断までに
長い日数を要する点などの欠点を有する。
ところで、コラゲナーゼインヒビターは、ヒトおよびそ
の他の動物の骨、皮膚、歯髄、羊水、血液、関節液中お
よび関節軟骨細胞、滑液細胞、各種組織由来線維芽細胞
、線維肉腫細胞培養液中に存在することが知られている
。コラゲナーゼインヒビター量を測定する手段としては
、従来、その生物活性を測定することによる方法が知ら
れている。しかし、J、  Lab、  Cl1n、 
 Med。
75、258〜263(1973)にEisenらが、
また、Arth−ritis and Rheumat
ism 27.285〜290(1984)にCaws
tonらが記載しているように、血清中、血漿中あるい
は関節液中の゛コラゲナーゼインヒビター活性を測定す
るには、それらの液中に、その測定を妨害する蛋白質、
たとえば、α2−マクログロブリンが存在するため、従
来知られている測定方法によっては、その測定は不可能
である。半月、岩田らは、先に、ウシコラゲナーゼイン
ヒビターに対するモノクローナル抗体を用い、サンドイ
ンチ法に基づく酵素免疫学的測定法(EIA)を行うこ
とにより微量の試料で精度良く、簡伊かつ迅速にコラゲ
ナーゼインヒビターを特異的に定量する方法を開発した
が(特願昭62−42781号)、本発明者らは、ヒト
血清中、血漿中あるいは関節液中に存在するコラゲナー
ゼインヒビター量が、慢性関節リウマチ疾患にかかるこ
とにより明らかに増加することを発見し、血清中、血漿
中あるいは関節液中に存在するコラゲナーゼインヒビタ
ーの量を上記の酵素免疫学的測定法により測定すること
によって、慢性関節リウマチ疾患の診断を行い得ること
を見出しt;。
〔発明の開示〕
本発明は、固相単体に結合させる抗体および酵素標識を
付与する抗体としてウシコラゲナーゼインヒビターの異
なる抗原決定基に対し特異的に結合するモノクローナル
抗体を用いて、酵素抗体免疫学的測定法を行うことによ
り、血清中、血漿中あるいは関節液中に存在するヒトコ
ラゲナーゼインヒビターを定量し、その定量値を健常人
の示す値と比較することにより、被測定者が慢性関節リ
ウマチ疾患にかかっているか否かを診断する方法を提供
するものである。
本発明方法においては上記の酵素免疫学的測定法が用い
られるが、固相単体として抗原や抗体を受動的に良く吸
着するポリスチレン製、ポリカーボネイト製、ポリプロ
ピレン製、あるいはポリビニール製のポール、マイクロ
プレート、スティック、試験管などの種々の材料および
使用形態が任意に選択、使用できる。一方、酵素標識を
付与する抗体としては、抗体含有物を硫安分画後、DE
AE −5ephacelの如き陰イオン交換ゲルによ
り精製したIgG画分、さらにはペプシン消化後、還元
して得られる特異的結合部分Fab’を用いることもで
きる。
本発明方法は、固相単体に結合させる抗体および酵素標
識を付与する抗体として、コラゲナーゼインヒビターの
異なる抗原決定基に対し、特異的に結合する2種類のモ
ノクローナル抗体の組み合わせを用いた固相抗体酵素免
疫学的測定法に基づいたヒトコラゲナーゼインヒビター
の定量を行い、その結果を、健常人の値と比較すること
によって、被測定者が、慢性関節リウマチ疾患にかかつ
ているか否かを診断するものである。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例 1 抗ウシコラゲナーゼインヒビターモノクローナル抗体の
作製 (a)抗原−ウシコラゲナーゼインヒビターの調製 J、 Biochem、 96.395〜404(19
84)に記載の本発明者らの方法に従いウシ未萌出知歯
の根部歯髄をイーグルMEM培地(日本製薬製)で培養
した培養外液からCon A−セファロース、ウシトロ
ゲルAcA 44およびDE−52セルロースの各カラ
ムを用いてコラゲナーゼインヒビターを精製した。
精製インヒビターはJ、  Mo1.  Biol、 
 録、579〜599(1973)に記載のLaamm
liらの方法に従いドデシル硫酸ナトリウム−ポリアク
リルアミド電気泳動(SDS−PAGE)で調べたとこ
ろ分子量約32,000ダルトン(D)の単一バンドを
示した。
(b)抗体産生細胞の調製 6退会のBa1b/c雌マウス2匹をまず70インド完
全アジユバント中で、前記(a)で記述した精製ウシコ
ラゲナーゼインヒビターで初回免疫する。マウスにそれ
ぞれ48μ9のウシコラゲナーゼインヒビターをQ、4
m12の溶液として腹腔内投与する。さらに30日目に
生理食塩水に溶解した84μ9のウシコラゲナーゼイン
ヒビターを追加免疫する。最終免疫として58日目に腹
腔内投与(95μg1500μα生理食塩水)により補
助免疫し、3日後にマウス牌臓を取り出し、牌細胞を調
製する。
(c)細胞融合 (1)以下の材料および方法を用いる。
RPMI 1640培地: RPMI No、 164
0(Difco Labo−ratories)に重炭
酸ナトリウム(12m1J)、ピルビン酸ナトリウム(
1mM)、L−グルタミン(2mM)、ペニシリンGカ
リウム(50U/ md) 、WM rlltストレプ
トマイシン(50μg/mQ”)、および硫酸アミカシ
ン(100μg/ m(2)を加え、ドライアイスでp
Hを7.2にし、0.2μm東洋メンブレンフィルター
で除菌濾過する。
NS−1培地:上記RP旧1640培地に除菌濾過した
仔牛脂児血清(M、 A、  Bioproducts
)を15%(v/ v)の濃度に加える。
PEG 4,000溶液: RPMI 1640培地の
ポリエチレングリコール4.000 (PE04.00
0、Merck & Co、。
Inc、) 50%(w/v)無血清溶液を調製する。
8−アザグアニン耐性ミエローマ細胞NS−1(P3−
NSI−1)との融合は5elected’ Meth
od  1nCellular 1mmunology
(ed、 B、 B、 Mishell andS、M
、 Shiigi) 、W、 H,Freeman a
nd Company(1980)、351〜372に
記載のOlらの方法を若干改変して行った。
(2)前記(b)で調製した有核牌臓細胞(生細胞率1
00%)とミエローマ細胞(生細胞率100%)とを5
=1の割合で融合する。牌臓細胞とミエローマ細胞とを
別に前記のRPM[1640培地で洗浄する。次に同じ
培地にけん濁し、融合させるため上記の割合で混合する
。容量50mQの円錐形スチロール樹脂製試験管(Iw
aki Glass)を用い、40mQ(7) RPM
l 1640培地中400X9.10分間遠心し、上溝
を完全に吸出する。沈澱細胞に37℃加温PEG 4,
000溶液1.3m(2を穏やかに撹拌しながら1分間
で滴下し、さらに1分間撹拌し細胞を再けん濁、分散さ
せる。次に37°C加温RPMI 1640培地13m
Qを1分間で滴下する。この操作をさらに1@繰返した
後、同培地9mQを2〜3分間で常に撹拌しながら滴下
し細胞を分散させる。これを400Xp、10分間遠心
分離し、上清を完全に吸引除去する。次にこの沈澱細胞
に37℃加温MS−1培地12.9+cQをすみやかに
加え、細胞の大きい塊りをLOmQのピペットを用いて
注意深くピペッティングして分散する。さらに同培地2
6m4を加えて希釈し、ポリスチレン製96穴マイクロ
ウエル(Iwaki Glass)にウェル当り6.O
X 10’個10.lI+IQの細胞を加える。なお、
この時使用する96穴マイクロウエルは前処理として0
.2mQのNS−1培地を加え、炭酸ガス培養器中(3
7°C)で−晩保温し、使用時に培地を吸引除去してお
く。細胞を加えた上記のマイクロウェルを7%炭酸ガス
/93%空気中で温度37℃、湿度100%下に培養に
付する。
(d)選択培地によるハイブリドーマの選択的増殖 (1)使用する培地は以下のとおりである。
HAT培地:前記(C)で述べたMS−1培地にさらに
ヒポキサンチン(100μM)、アミノプテリン(0,
4μM)、およびチミジン(16μM)を加える。
HT培地ニアミノプテリンを除去した以外は上記HAT
培地と同一組成のものである。
(2)前記(c)の培養開始後翌日(1日目)、細胞に
パスツールピペットでHAT培地2 m (約0.1m
Q)を加える。2.3.5.8.11日目に培地の半分
(0,1mff1)を新しいHAT培地で置き換え、1
44日目培地の半分を新しいHT培地で置き換える。
以降3〜4日毎に培地の半分を新しいIT培地で置き換
える。通常2〜3週間で充分なハイブリドーマの生育が
観察される。ハイブリドーマ生育全ウェルについて次項
(e)記載の固相−抗体結合テスト法(ELISA)に
より陽性ウェルをチエツクする。次にフィーダーとして
10’個のマウス胸腺細胞を含むHT培地11nQをポ
リスチレン族・24穴セルウエル(Ivaki Gla
ss)に加えt;ものを用い、上記で検出された各陽性
ハイブリドーマの全内容物を移す。これを前記(c)に
おけると同様に7%炭酸ガス存在下、37°Cで約1週
間培養に付する。その間1〜2回各ウェルの上溝0.5
m(2を新しいHT培地0.5m+2と交換する。ハイ
ブリドーマの充分生育した時点でELISA法により陽
性を再確認し、それぞれについて次項(f)記載の限界
希釈法によるクローニングを行う。なお、クローニング
に使用後の残液をポリスチレン族25cm”組織培養フ
ラスコ(Ivaki Glass)に移し、凍結保存用
試料を調製する。
(e)固相−抗体結合テスト(ELISA)にょる抗つ
シコラゲナーゼインヒビター抗体産土ハイブリドーマの
検索 Anal、 Biochem、 104.205〜21
4(1980)に記載のRennardらの方法を若干
改変した方法を用いる。この方法は、ハイブリドーマ抗
体の検出に適している。96穴ミクロタイトレージヨン
プレー ト(F−1ow Laboratories、
  Inc、)を0.5〜1.0μ分のウシコラゲナー
ゼインヒビターでコートし、次に、未コート部分を1%
牛血清アルブミン(BSA)でブロックする。これに前
記(a)で得られたハイブリドーマ生育ウェルの上清の
一部を加えて室温で約1時間インキュベートする。2次
抗体として西洋わさびペルオキシダーゼ標識ヤギ抗マウ
スイムノグロブリン(cappel Lab、)を加え
、さらに室温で約1時間インキュベートする。次に過酸
化水素と基質である0−7二二レンジアミンを加え生成
した褐色の程度を肉眼で定性的に判定するか、あるいは
コロナ2波長マイクロプレート光度計(IJTP−22
、コロナ電気社)を用いて500nmの吸光度を測定す
る。
(f)クローニング 前記(d)の操作後、各ウェル中には2種以上のハイブ
リドーマが生育している可能性があるので、限界希釈法
によりクローニングを行い、モノクローナル抗体産生ハ
イブリドーマ抗体得する。N5−1培地mα当りフィー
ダーとして107個のマウス胸腺細胞を含むクローニン
グ培地を調製し、96六マイクロウエルの36ウエル、
36ウエル8よび24ウエルにウェル当り5個、1個お
よび0.5個のハイブリドーマをカロえる。5日目、1
22日目全ウェルに6約0.1m(2のN5−1培地を
追加する。クローニング開始後14〜15日で充分なハ
イブリドーマの生育が認められ、コロニー形成陰性ウェ
ルが50%以上である群についてELISA法を行う。
テストした全ウェルが陽性でない場合、抗体陽性ウェル
中のコロニー数を確認し、ウェル中にlコロニーが確認
されたウェルを4〜6個選び再クローニングする。最終
的にウシコラゲナーゼインヒビターに対するモノクロー
ナル抗体産生ハイブリドーマ17株が得られ Iこ 。
(g)モノクローナル抗体の生体外増殖および生体内増
殖 モノクローナル抗体の増殖は常法による。すなわち、モ
ノクローナル抗体は、得られた各ハイブリドーマをMS
−1培地などの適当な培養液で培養(生体外増殖)し、
その培養上清から得ることができる(モノクローナル抗
体たん白質濃度は10−100μg/rnnである)。
一方、大量に抗体を得るためには牌細胞とミエローマ細
胞の由来動物と同系の動物(Balb/c、マウス)に
腫瘍形成促進剤ブリスタン(2,6,lO,14−テト
ラメチルペンタデカン、Aldrich Chemic
a1社)をマウス−匹当たり0.5mQ腹腔内投与し、
1〜3週間後に、各ハイプリドーマlXl0’個を同じ
く腹腔的投与することにより生体内で、さらに、1〜2
週間後、モノクローナル抗体たん白質濃度4〜7mg/
rnQの腹水を得ることができる。
(h)モノクローナル抗体の重鎮、軽鎖及びアイソタイ
プ 前記(g)で得られた各々の腹水を先ずウシコラゲナー
ゼインヒビターをコートしたミクロタイトレージョンプ
レートに前述したEiSA法に従って結合させる。PB
Sによる洗浄後火に、アイソタイプ特異的ウサギ抗マウ
スIg抗体(ZymedLaboratories)を
加える。PBSによる洗浄後、西洋わさびペルオキシダ
ーゼ漂識ヤギ抗ウサギIgG(H+ L )抗体を加え
、基質として2.2′−アジノージ(3−エチルベンゾ
チアゾリン硫酸−〇)および過酸化水素を用いて検出し
た。その結果をまとめて後掲の第1表に示した。得られ
たウシコラゲナーゼインヒビターに対するモノクローナ
ル抗体の内15個が免疫グロブリン鎖γ1/にを、1個
がγ2a/にを、そして、1個がγ2b/にを有してい
た。
(i)モノクローナル抗体の精製 前記(g)で得られた各腹水を硫安分画(40%飽和)
後、塩化ナトリウム0.06Mを含む40mMリン酸緩
衝液、pH8、0で平衡化したDEAE−Sephac
el(phariacia社)の非吸着画分を分取し、
このIgG画分を更に0.42M塩化ナトリウムを含む
50mMリン酸緩衝液、pH7,4で平衡化した5ep
hacryl S −300Superf ine(P
harmacia社)カラムでゲル濾過し、培地中のF
CSおよびマウス由来のたん白質を分離、除去した。
実施例 2 ウシ歯髄コラゲナーゼインヒビターとモノクローナル抗
体との交叉性 (a)酵素標識モノクローナル抗体(Fab’−POD
複合体)の調製法 (1) Fab’画分の調製 実施例1(i)で得られたIgG画分をO,1M塩化ナ
トリウム含有0.1M酢酸緩衝液(pH4,2)に溶解
し、その溶液を以下述べるようにしてペプシンで消化し
た。すなわち、前記画分中のIgGに対して2%(W/
W)のペプシンを加え、37℃、24時間消化した。更
にその消化物に2Mトリス溶液を加えてpuを7.0に
調整することにより消化反応を停止させ、O,1M !
Jン酸緩衝液(pH7,0)で平衡化したウシトロゲル
AcA 44カラム(LKBll )を用いたゲル濾過
によりF(ab’)、画分を分取しtこ 。
次に、このF(ab’)2画分をエチレンジアミン四酢
酸(EDTA)含有0.1Mリン酸緩衝液(pH6,0
)中で透析し、終濃度10mMとなるようにアミノエタ
ンチオール(MEA)を加え37℃で1.5時間還元し
た後、5 mM EDTA含有0,1Mリン酸緩衝液(
pH6,0)で平衡化したウシトロゲルAcA 44カ
ラムを用いてゲル濾過し、Fab’画分を分取した。
(2)マレイミド標識POD画分の調製上記(1)の操
作とは別に、以下述べるようにして西洋ねさび由′来ペ
ルオキシダーゼ(POD)にマレイミドを標識した。す
なわち、PODをl Om9/m(lの量で0.1Mリ
ン酸緩衝液(pH7,0)に溶解し、そのPODに対し
て、25倍モル量のN−(ε−マレイミドカプロイルオ
キシ)コハク酸イミド(EMCS)をジメチルホルムア
ミド溶液として加え、30℃、30分間反応させた。こ
れを0.1Mリン酸緩衝液(pH6,0)で平衡化した
セファデックスG−50カラムでゲル濾過し、マレイミ
ド標識POD画分を分取した。
(3) Fab’−POD複合体画分の調製上記(1)
の如くして調製した画分中のFab’に対して上記(2
)で得られた画分中のマレイミド標識PODとして等モ
ルになるようにして、両画分を混合し、更にFab’お
よびマレイミド標識PODの終濃度が100μMとなる
ように5 mM EDTA含有0−1Mリン酸緩衝液(
pH6,0)で希釈した。この混合液を4°Cl2O時
間反応後、Fab’の10倍モル量のN−エチルマレイ
ミドで未反応のチオール基をブロックした。これを0.
1Mリン酸緩衝液(pH6,5)で平衡化したウシトロ
ゲルAcA 44カラムでゲル濾過し、Fab’=PO
D複合体画分を分取後、0.1%牛血清アルブミン(B
SA)及び0.005%チメロサールを添加し、4°C
で保存した。
(b)ウェスタンブロッティング 実施例1 (a)項で精製したウシ歯髄コラゲナーゼイ
ンヒビターを5DS−PAGEに供した後、市販のPO
D標識ヤギ抗マウス免疫グロブリンおよび上記実施例2
(a)で得られたFab’−POD複合体を用いて細胞
工学1&2.1061−1068(1983)に記載の
円部の方法に従ってウェスタンブロッティングを行い、
酵素抗体染色のパターンを得た。
これを第1図に示す。第1図において、A及びBはウェ
スタンブロッティング後のニトロセルロース膜をそれぞ
れ実施例2(a)で得られたFab’(クローン7−3
Fl)−POD複合体及びFab’(クローン7−21
812)−POD複合体で免疫染色した結果を示すもの
である。
また、1〜16は下記の各モノクローナル抗体(いずれ
もIgGタイプ)の溶液にウェスタンブロッティング後
のニトロセルロース膜を浸した後、あらためて各ニトロ
セルロース膜をPOD標識ヤギ抗マウス免疫グロブリン
(Cappel Laborato−ries製)で免
疫染色した結果を示すものである。
1:クローン7−3F1.2:クローン7−4F2.3
:クローン7−5Al、4:クローン7−6CI、5:
クロ一ン7−7F11.6:クローン7−8B2.7:
クローン7−9B4.8:クローン7−10EII、9
:クローン7−11A5、lO:クローン7−12B6
.11:クローン7−15E8、I2:クローン7−1
8F3.13:クローン7−19F6.14:クローン
7−20C2,15:クローン7−21B12.16:
クローン7−23G9゜第1図に示されるところから明
らかなように、上記のモノクローナル抗体は、いずれも
ウシ歯髄コラゲナーゼインヒビターと交叉することがわ
かった。
実施例 3 サンドインチ酵素免疫測定法 (a)モノクローナル抗体結合ボールの調製法J、 I
mmunoassay 4.209〜327(1983
)に記載の石川らの方法に従って実施例1(i)で得ら
れたモノクローナル抗体を0.1%アジ化ナトリウム含
有0.1Mリン酸緩衝液(pH7,5)に溶解し、それ
を100μg/IIQ(A2.。−0,15)の濃度に
調整した後、そのモノクローナル抗体溶液にポリスチレ
ンボール(径6−5m+x、 Precision P
lastic Ba1l製)を浸漬し、4°Cに24時
間静置した。次にモノクローナル抗体溶液を除去した後
、0.1%BSA。
0.1%塩化ナトリウム及び0.1%アジ化ナトリウム
含有10mMリン酸緩衝液(pH7,0) (以下緩衝
液Aと略記する)で5回洗浄した後、緩衝液Aに浸し、
4℃で保存した。
(b)サンドインチ測定法 精製したコラゲナーゼインヒビター溶液、あるいはコラ
ゲナーゼインヒビターを含む試料溶液を1%BSAを含
む緩衝液Aで希釈し、各試験管に30.0μaを加えた
。次に前記(a)項で調製した抗体結合ボールを加え、
37℃で1時間振とう加温後(第1反応) 、0.1M
塩化ナトリウム含有10m1Jリン酸緩衝液(pH7,
0) 3 m(lで各試験管を3回洗浄した。次に実施
例2(a)項で調製したFab’−POD複合体を20
ng/試験管となるように0.1%BSA及び0.1M
塩化ナトリウム含有10mMリン酸緩衝液(pH7,0
)で希釈し30℃で1時間振とう加温した(第2反応)
。反応終了後、第1反応終了時と同様に洗浄した。次に
0.1M酢酸緩衝液(pH5,5)に溶解したPOD基
質、すなわち0.0134%テトラメチルベンチジン(
TMBZ)を0.3mQ加え、更に0.01%過酸化水
素Q、1m(2を加えて30°Cで1時間振とう加旦(
第3反応)後、1.33N硫酸0 、6m+2を添加す
ることにより反応を停止させた。その反応混液のA45
゜値を分光光度計で測定し、標準直線より試料中のコラ
ゲナーゼインヒビター量を求めた。
(C)サンドイッチ測定用モノクローナル抗体の選択 コラゲナーゼインヒビターを定量することが可能なモノ
クローナル抗体の組み合わせを探す目的で実施例1(i
)項の方法で精製したクローン7−3Fl、7−6CL
 7−19F6、および7−21B12の各モノクロー
ナル抗体からFab’−POD複合体を調製した。一方
、クローン7−3Fl、 7−4F2.7−5AI、7
−6C1,7−7Fll、? −8B2.7−9B4.
7− l0EII、 7−11A5.7−12B6.7
−15E8,7−18F3.7−19F6.7−20C
2,7−21B12、および7−23G9の各モノクロ
ーナル抗体を固相として、試験管当たりlogの精製し
たウシ歯髄コラゲナーゼインヒビターを用いて実施例3
(b)項の方法によりサンドインチ定量を行った。得ら
れた八〇。値を後掲の第2表に示す。なお、第2表中の
AjSO値は試料1 ng添加の値からコラゲナーゼイ
ンヒビターを添加しない時の値を差し引いた数値である
。上記4種類のいずれのFab’−POD複合体を用い
た場合においても、固相として7−4F2.7−1IA
5.7−1286.7−18F3.7−20C2、およ
び7−2309の6種類の抗体を用いた時のA45Oが
2以上の値を示した。次にこれら24通りの組み合わせ
について、ウシ歯髄コラゲナーゼインヒビターの添加量
を変えてサンドインチ定量を行った。
Fab’(クローン7−6C1) −PODを複合体と
して、クローン7−23C9抗体を固相とした場合に得
られた結果を第2図に示す。第2図に示すように、添加
したウシ歯髄コラゲナーゼインヒビター量とA45aの
間に直線関係が成立し、定量感度は試験管当たり約1 
pg(32a moQ)であった。上記以外の組み合わ
せについても上記の直線関係がみられ、いずれの組み合
わせについてもサンドインチ定量が可能であることがわ
かった。
実施例 4 ヒト血清中のコラゲナーゼインヒビターの同定(a)ア
フイニティ力ラムの調製 Nature 214.1302〜1304(1967
)に記載のAxonらおよびProc、 Natl、 
Acad、 Sci、 USA、 61636〜643
(1968)に記載のCuatrecasasらの方法
に従って臭化シアンを介して担体のセファロース4Bに
リガンドとして実施例1(i)項で得られた精製モノク
ローナル抗体を固定化した。次に抗体結合セファロース
4Bゲル0.3mαをガラス管に充填し、O,1M塩化
ナトリウムおよび5mM塩化カルシウム含有30mM 
)リス−塩酸緩衝液(pH8,0)で平衡化し使用した
(b)ヒト血清コラゲナーゼインヒビターの7フイニテ
イ力ラムクロマトグラフイー ヒト血清1m12を0.1M塩化ナトリウムおよび5m
M塩化カルシウム含有30mM トリス−塩酸緩衝液(
pH8,0)に対して透析した後、上記(&)項記載の
方法に従って調製したクローン7−21B12抗体結合
セファロース4Bカラムに供し、上記緩衝液で洗浄しく
非吸着画分)、次にカラムを2M塩化ナトリウム含有3
0mM トリス−塩酸緩衝液(pH7,5) オJ:び
0.5M塩化ナトリウム含有0.2Mグリシン−水酸化
ナトリウム緩衝液(pH10,5)で順次洗浄しく洗浄
画分)、最後にカラムに吸着した蛋白質を0.2Mグリ
シン−塩酸緩衝液(pH2,0)で溶出した(溶出画分
)。得られた溶出画分を0.1M塩化ナトリウムおよび
5mM塩化カルシウム含有30mM トリス−塩酸緩衝
液(pH8,0)中で透析した後、もう−度クローン7
−21B12抗体結合セファロース4Bカラムを用いた
再アフイニテイクロマトグラフィーに供し、上記と同様
の操作により溶出画分にコラゲナーゼインヒビターを得
た。そこで、ウシ歯髄コラゲナーゼインヒビターに対す
るモノクローナル抗体がヒト血清  くコラゲナーゼイ
ンヒビターと交叉するのか否かを検討するため、上記の
溶出画分を5DS−PAGEに供した後、ウェスタンブ
ロッティングを行った。  (第3図はウェスタンブロ
ッティング後のニトロセルロース膜をl:クローン7−
3F1.2:クローン7−6C1,3: 7−19F6
.4:クローン7−21B12および5:クローン7−
23G9の各モノクローナル抗体から調製したFab 
’−POD複合体で免疫染色を行った結果を示すもので
ある。第3図に示されるように、ヒト血清中にもウシ歯
髄コラゲナーゼインヒビターに対するモノクローナル抗
体と反応するコラゲナーゼインヒビターが存在すること
がわかった。しかも、それらの分子量はいずれも実施例
1 (a)項で得られたウシ歯髄コラゲナーゼインヒビ
ターのそれと同じ32.000Dであることがわかった
実施例 5 サンドインチ測定法によるヒト血清中のコラゲナーゼイ
ンヒビターの定量 :a)標準直線の作成 ヒトコラゲナーゼインヒビターをサンドインチ定量する
のに最も適したモノクローナル抗体つ組み合わせについ
て検討した。実施例3(c)項に示したように、ウシ歯
髄コラゲナーゼインヒビターを感度良く定量できる4種
類のFab’−POD複合体、すなわち、Fab’(7
−3Fl)−PODSFab’(7−6C1)−POD
、 Fab’(7−19F6)−PODおよびFab’
(7−21B12)−PODと6種類の固相用抗体、す
なわち、クローン7−4F2.7−11A5.7−12
B6.7−18F3.7−20C2および7−2309
のモノクローナル抗体を用いた24通りの組み合わせの
うち、実施例4(b)項に記載したとおりにカラムクロ
マトグラフィー処理したヒト血清コラゲナーゼインヒビ
ターを定量できる組み合わせを調べた。その結果、ヒト
血清コラゲナーゼインヒビターを抗原とした場合、用い
たほとんどの組み合わせでA46゜のシグナルは全く検
出されなかったが、固相用抗体としてクローン7−23
C9抗体、複合体としてFab’ (クローン7−6C
1) −PODを用いた場合、サンドインチ定量可能で
あることがわかった。次に、上記の組み合わせを用いて
、実施例3(c)項に示した方法により、ヒト血清コラ
ゲナーゼインヒビターの添加量を変えてサンドイッチ定
量を行うことによって標準直線を作成し、得られた結果
を第4図に示す。第4図にみられるように、添加したヒ
ト血清コラゲナーゼインヒビター量とA48Gの間に直
線関係が成立し、ヒトコラゲナーゼインヒビターの定量
が可能であることがわかった。しかし、その定量感度は
試験背当たり約10pg(320a moQ)であり、
ウシ歯髄コラゲナーゼインヒビターの場合の定量感度(
試験背当な”りlpg)に比べて10倍低いことがわか
った。
(b)サンドインチ測定法による健常人血清中および慢
性関節リウマチ患者血清中のコラゲナーゼインヒビター
の定量 上記(a)項に示したモノクローナル抗体の組み合わせ
を用いて、健常人血清50検体および慢性関節リウマチ
患者血清14検体の中に存在するコラゲナーゼインヒビ
ターをサンドインチ定量し、その結果を後掲の第3表に
宗した。なお、このサンドインチ定量においては、標準
直線の作成には抗原として実施例4(b)項で精製した
ヒト血清コラゲナーゼインヒビターを用いた。
また、この定量は、検体血清を1%BSAを含む緩衝液
Aで1,600倍に希釈して行った。第3表に示した数
値は、同一の実験系を2回行った結果の平均値である。
第3表1こみられるように、健常人血清1 m(l中に
存在するコラゲナーゼインヒビター量は平均1.23±
0 、20Itgであるのに対し、慢性関節リウマチ患
者血清Irna中に存在するコラゲナーゼインヒビター
量は平均2.08士0.58μ9と高い値(p <0.
001)を示した。従って、血清中のコラゲナーゼイン
ヒビターをサンドインチ定量することにより、被測定者
が慢性関節リウマチ疾患にかかっているか否かを知るこ
とができる。
(C)サンドインチ測定法による健常人関節液中および
慢性関節リウマチ患者関節液中のコラゲナーゼインヒビ
ターの定量 上記(b)項に示したのと同じ方法を用いて、健常人関
節液7検体および慢性関節リウマチ患者関節液5検体の
中に存在するコラゲナーゼインヒビターをサンドインチ
定量し、その結果を後掲の第4表に示した。第4表にみ
られるように、健常人関節液1 ra(l中に存在する
コラゲナーゼインヒビター量は平均2.35±0.36
μりであるのに対し、慢性関節リウマチ患者血清中に存
在するコラゲナーゼインヒビター量は平均9.49±1
.77μこと高い値(p < 0.001)を示した。
従って、関節液中に存在するコラゲナーゼインヒビター
をサンドインチ定量することにより、被測定者が、慢性
関節リウマチ疾患にかかっているか否かを知ることがで
きる。
実施例 6 ヒト血清中のコラゲナーゼインヒビターの精製 実施例4の(b)で最終的に得られた溶出画分中には前
述したとおり、ウシ歯髄コラゲナーゼインヒビターに対
するモノクローナル抗体と反応するコラゲナーゼインヒ
ビターが存在する(第3図参照)。しかし、コラゲナー
ゼインヒビター以外にも、上記モノクローナル抗体とは
反応しない蛋白質が多種存在することが認められた。そ
こで、この溶出画分をO,1Mリン酸緩衝液(pH7,
5)で平衡化したAcA 44カラムを用いてゲル濾過
を行い、コラゲナーゼインヒビターと他の蛋白質とを分
離することによりヒト血清コラゲナーゼインヒビターを
精製した。第5図は得られた血清コラゲナーゼインヒビ
ター(1)、対照としてのウシ歯髄コラゲナーゼインヒ
ビター(2)および分子量マーカー(3)の各5DS−
PAGEパターンを示している。第5図にみられるよう
に、ヒト血清コラゲナーゼインヒビターの分子量はウシ
歯髄コラゲナーゼインヒビターのそれと同様、32,0
OODであることがわかった。
実施例 7 サンドインチ測定法における精製ヒト血清コラゲナーゼ
インヒビターの標準直線の作成実施例6において得られ
た精製ヒト血清コラゲナーゼインヒビターの添加量を変
えて、実施例5の(a)項記載のモノクローナル抗体の
組み合わせを用いてサンドインチ定量を行うことによっ
て標準直線を作成した。得られた結果は第6図に示すと
おりである。第6図にみられるように、添加したヒト血
清コラゲナーゼインヒビター量とA45Oの間に直線関
係が成立し、この時の定量感度は試験管光たり1.5p
9(48a mo12)であった。この定量感度は、実
施例5の(a)項で作成した標準直線の場合に比べて6
.7倍高く、また、実施例3の(C)項記載のウシ歯髄
コラゲナーゼインヒビターの場合に比べて1.5倍低い
ことがわかった。
実施例 8 サンドイッチ測定法によるヒト体液中のコラゲナーゼイ
ンヒビターの定量に基づく慢性関節リウマチ疾患の診断 (a)サンドインチ測定法による健常人血清中および慢
性関節リウマチ疾患患者血清中のコラゲナーゼインヒビ
ターの定量 実施例7に示した標準直線に基づいて健常人血清50検
体および慢性関節リウマチ患者血清14検体の中に存在
するコラゲナーゼインヒビターをサンドインチ定量した
。その結果は後掲の第5表に示されている。なお、この
サンドインチ定量においては、標準直線の作成には抗原
として実施例6項で精製したヒト血清コラゲナーゼイン
ヒビターを用いた。また、この定量は、検体血清を1%
BSAを含む緩衝液Aで1,600倍に希釈して行った
。第5表に示した数値は、同一の実験系を2回行った結
果の平均値である。第5表にみられるように、健常人血
清l mQ中に存在するコラゲナーゼインヒビター量は
平均184±31ngであるのに対し、慢性関節リウマ
チ患者血清l mQ中に存在するコラゲナーゼインヒビ
ター量は平均312±87ngと高い値(p < 0−
001)を示した。従って、血清中のコラゲナーゼイン
ヒビターをサンドインチ定量することにより、被測定者
が慢性関節リウマチ疾患にかかっているか否かを知るこ
とができる。
(b)サンドインチ測定法による健常人血漿中および慢
性関節リウマチ疾患患者血漿中のコラゲナーゼインヒビ
ターの定量 Br、 J、 Haematol、 33.239〜2
47(1976)に記載のLud lamとCa5hの
方法に従って、健常人血液および慢性関節リウマチ疾患
患者血液からそれぞれの血漿を採取した。なお、ここで
採取した血漿は、血液にEDTA、グロスタグランジン
E1、およびテオフィリンを加え冷却した後、4℃で1
900X 960分間遠心分離して得られた上澄であり
、血液中の血小板は、分解されずに沈澱画分にとどまっ
ている。
上記の如くして得られた健常人血漿26検体および慢性
関節リウマチ疾患患者血漿24検体の中に存在する各コ
ラゲナーゼインヒビターヲ上記(a)項に示した方法と
同じ方法を用いてサンドイッチ定量した。その結果は後
掲の第6表に示すとおりである。第6表にみられるよう
に、健常人血漿l mQ中に存在するコラゲナーゼイン
ヒビター量は平均64±IOngであるのに対し、慢性
関節リウマチ疾患患者血漿中に存在するコラゲナーゼイ
ンヒビター量は平均84±23ngと高い値(p < 
0.001)を示した。
(c)サンドインチ測定法による健常人関節液中および
慢性関節リウマチ疾患患者関節液中のコラゲナーゼイン
ヒビターの定量 上記(a)項に示した方法と同じ方法を用いて、健常人
関節液7検体および慢性関節リウマチ疾患患者関節液5
検体の中に存在するコラゲナーゼインヒビターをサンド
イッチ定量した。その結果は、後掲の第7表に示すとお
りである。第7表にみられるように、健常人関節液1m
(2中に存在するコラゲナーゼインヒビター量は平均3
57±51n9であるのに対し、慢性関節リウマチ疾患
患者血清中に存在するコラゲナーゼインヒビター量は平
均1424±26ngと高い値(p < 0.001)
を示した。
従って、関節液中に存在するコラゲナーゼインヒビター
をサンドイッチ定量することにより、被測定者が、慢性
関節リウマチ疾患にかかつているか否か知ることができ
る。
実施例 9 モノクローナル抗体とコラゲナーゼインヒビターとの特
異的反応の確認 実施例4(b)項に示したように、サンドイッチ測定法
に用いる2種類のモノクローナル抗体(クローン7−6
CIとクローン7−23G9)はヒトコラゲナーゼイン
ヒビターと反応するが、血清、血漿あるいは関節液など
のように、種々の蛋白質が高濃度で溶解している系中で
もこのモノクローナル抗体がコラゲナーゼインヒビター
と特異的に反応していることを確認するための試験を行
った。健常人血清あるいはりウマチ疾患患者血清をそれ
ぞれ0.1M塩化ナトリウムおよび5mM塩化カルシウ
ム含有30mM トリス−塩酸緩衝液(pH8,0)で
5倍に希釈した後、実施例4(a)項記載の方法に従っ
て調製したクローン7−23G9(サンドインチ測定法
の固相用抗体)結合セファロース4Bカラムに供し、実
施例4の(b)項記載の方法に従って溶出画分を得た。
この溶出画分を5DS−PAGEに供した後、ウェスタ
ンブロッティングを行い、サンドイッチ測定法の標識抗
体であるFab’(クローン?−6C1)−poo複合
体で免疫染色を行った。その結果は第7図に示すとおり
である。この第7図に見られるように、■=精製ヒト血
清コラゲナーゼインヒビター、2:健常人血清、3:リ
ウマチ疾患患者血清のいずれを用いた場合にも、単一バ
ンドを示すことから、本発明の診断法におけるサンドイ
ンチ測定法により、極めて特異的にコラゲナーゼインヒ
ビターが定量されていることが示された。
以上述べたことから明らかなように、本発明方法を用い
ることにより、慢性関節リウマチ疾患の診断を、簡便に
、短時間内にさらに感度良く行うことができる。
第  1  表 クローン番号   サブクラス/鎖 7−3FI      IgG1/に 7−4F2      +gG1/に 7−5A1      [gGl/に 7= 6C11gG1/に 7−7F11     1gG1/に 7 8B2     1gG2a/ x7−9B4  
   1gG1/に 7−10EII     IgG1/に7−11A5 
    1gG1/に 7−12B6     1gG1/に 7−14E9     1gG1/に 7−15E8     1gG1/に 7−18F3      rgG2t+/に7−19F
6     1gG1/に 7−20C21gG1/に 7−21B12     [gGl/に7−23G9 
    1gG1/に 第3表 第4表 第5表 第6表 第7表
【図面の簡単な説明】
第1図はウシ歯髄コラゲナーゼインヒビターを5DS−
PAGEに供した後、種々のモノクローナル抗体を用い
た時のウェスタンブロッティングパターンを示す図であ
り、第2図は固相7−2309抗体−複合体Fab’(
7−6C1)−POD測定系でのウシ歯髄コラゲナーゼ
インヒビターの標準直線を示す図であり、第3図はヒト
血清コラゲナーゼインヒビターを5DS−PAGEに供
した後、ウェスタンブロッティングを行った時の免疫染
色のパターンを示す図であり、第4図は固相7−23G
9抗体−複合体Fab’(7−6CI)−POD測定系
でのヒト血清コラゲナーゼインヒビターの標準直線を示
す図であり、第5図はヒト血清から精製したコラゲナー
ゼインヒビターの5OS−PAGEパターンを示す図で
あり、第6図は精製したヒト血清コラゲナーゼインヒビ
ターを用いて、サンドインチ測定した時の標準直線を示
す図であり、第7図はヒト血清をIgGC7−2369
)抗体結合アフイニテイ力ラムに供して得られた溶出画
分を5O3−PAGEに供した後、Fab’(7−6C
I)−POD複合体を用いた時のウェスタンブロッティ
ングパターンを示す図である。 特許出願人 富士薬品工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. コラゲナーゼインヒビターの異なる抗原決定基に対し、
    特異的に結合する2種類のモノクローナル抗体の組み合
    わせを用いたサンドイッチ法により、酵素免疫学的に血
    清中、血漿中あるいは関節液中に存在するコラゲナーゼ
    インヒビターを定量し、その定量値を健常人の値と比較
    することを特徴とする慢性関節リウマチ疾患の診断法。
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WO1996007914A1 (fr) * 1994-09-08 1996-03-14 Hoechst Pharmaceuticals & Chemicals K.K. Methode de detection de la presence d'un autoanticorps dans le serum d'un rhumatisant

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